はてなキーワード: 統合失調症とは
両親ともに勤務医だった。それも代々続くような医師家系ではなく、自力で這い上がってきたタイプの。
保育園時代に「お風呂に入るのを嫌がるから」との理由で通わされたスイミングスクールは、毎回始まる前に女子トイレで嘔吐していた。
9歳のときにいじめにあったが、親は学校側の対応に任せ放置した。学校側はからかいの延長と判断した。ゴミ箱に捨てられた教科書は、元のようには返ってこなかった。
少年は学校1位の成績を維持し続けた。いい成績をとっても、親がほめてくれるようなことはなかった。浮かれるなとは言われた。
市立中学への入学。部活に入らなければスイミングスクールを週3に増やすと言われた少年は、陸上部に入部するが、4カ月で不登校になった。本人にアプローチをかけることは親はしなかった。
その間、世間では引きこもりと定義されたその間に、少年はインターネットで様々な世界と情報を手に入れる。
中卒15歳、高卒認定を6科目取り、理科2科目落とし、秋の受験で残り1科目までにして、
とても生きづらい、つらいと感じて15歳で手首を切った。
市販薬乱用も頻繁に繰り返すようになった。
今まで溜め込んできたものが発露した、涙を流すだけでは耐えられなくなった。
輸入した無水カフェイン錠をざらざらと水で流し込んで、げろげろと吐いて親に病院に連れて行かれた。
「親に対する敵意が妄想的」。精神科医が下した病名は統合失調症だった。処方も統合失調症の急性期に対するそれそのものだった。入院先は閉鎖病棟だった。少年は面会に来る親に退院させてほしいと要求するが、rejectされるばかりだった。医師に言ってもはぐらかすだけだ。それは主治医の判断だから、と言う。4カ月目に無断離院をし、退院の扱いになった。
「薬は毎日必ず飲め」
「勉強しろ、夜9時から朝6時まではルーターの電源を切るからネット禁止」
インターネットは少年にとって、狭い世界から脱却できる、同じ時間を生きる人がいると実感できる唯一のツールだった。
医療は何の役にもたたなかった。
外来診察には診察室に親が入ってくる。そしてうっかり「死にたい」とでも言ったものなら、主治医がちらつかせる「入院」のカード。
少年は親のためだけに、元気な表情であり続けた。心の中がすごくぐちゃぐちゃでも、元気な振りをし続けた。
主治医「××くん、表情いいし大丈夫だね。処方同じで2週間後」
母親はうつ病で、SNRIや睡眠導入薬が処方されていた。当時連絡を取っていた閉鎖病棟時代の友人が自殺するというので、着いて行った。
母親に処方された睡眠導入薬と自分の持っている睡眠導入薬、ざっと数えて100錠、冬山で凍死計画。
でも、目の前の15歳の命が失われることが怖くなって、少年らは山を降りた。
捜索願で警察に保護され、親元に帰される。警察の前では「生きていてよかった」と口にするが、家に帰れば
母は
「病院帰るのッ!? とりあえず薬増やせ!!」
「薬だけは飲んで!!!」
父は
「薬は元の場所に戻しとけよ」
主治医は
「飲み続けないと一生脳が不可逆に萎縮する」
と言った。
言われたとおりに薬を飲んで、死にたいと思ってこっそり腕を切っては、過食嘔吐を繰り返した。
求められる「笑顔」を演じながら。
18になる直前に、病院を変えると少年は言った。両親は納得しなかったが、今の病院にはもう二度と行かないと言ったら、県立精神科病院への転院を認めてくれた。
案の定診察には親がいるので好きなようには話せないが、抗精神病薬は漸減され、ADHD向けの薬一つに処方が絞られた。
「飲み続けないと一生脳が不可逆に萎縮する」
過去に医学部生として、今臨床に携わるものとして、主治医の話を聞いて頷いたあなたがたは今。
「診断名出てよかったね」
「ADHDかー、俺もそうだと思っていたんだよ」
今の主治医はこう言う。
彼は18歳の夏に命を断つ。
もうやり残したことはない。
http://www.greatnews.top/%E5%8C%BB%E7%99%82/58571921.html
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/203151
メモ。後で思い浮かんだことを書くかも。
何らかの重い精神病を発症しやすい人が生まれることは本人にとってよいことかを考える。
今のところ、子供を選択する際に、重い精神病の発症しやすさのみを取り除いて、
その新しい人を存在させることはできないと思われる。
精神病を発症しやすい者として存在するか、全く存在しないかのいずれかの結果しかないと思われる。
現在の医療水準だと、とりわけ統合失調症を完全に取り除くことはできない。
だが、定期的にちゃんとした医者にかかれば、十分によい生活を送れる場合が多いと思われる。
ただし、もともと特別に重かったり、よい医者にかかれなかったり、上手く医療につながらなかったりして、
かなり苦しい症状を伴う生を送る人ももちろんいる。
どっちも精神の病で誰もがなる可能性があるのに
こう言うと統合失調症は人に危害くわえるからとか言う人がいるけどそれは一部の陽性症状の人だけで陰性症状の人とかちゃんと薬を服用してる人はそんなことしない
このあいだも同じような事件があって執行猶予つき判決が出ていた(「精神障害の長女を殺害した父親に長男「よく我慢してきた」)が、こちらの長女の場合は他罰的症状を伴う「強迫性神経症」で入退院を繰り返していたとのこと。
統合失調症の場合は幻覚妄想をもとに暴言暴力などの他害や迷惑行為が現れる場合「も」あるが、双極性障害の躁状態・自閉スペクトラム症やADHD・パーソナリティ障害などでも他害や近所に対する迷惑行為が起こる場合がある。
身近にも現在進行形で暴言暴力や近所に対する迷惑行為を行い措置入院を繰り返している者がいるが、診断名は強迫性障害である。
精神科に定期的に通院をし服薬もしているが、抗うつ薬や睡眠薬は飲むものの、抗精神病薬に関しては副作用の錐体外路症状が出やすいせいか、飲んだり飲まなかったりと服薬アドヒアランスは不良(副作用止めも出ているがあまり効かない様子)。
興奮状態のときこそ薬を飲んで欲しいが、そういうときに限って頑なに頓服を飲まない。
福祉事務所にも何度も相談に行っているし、警察沙汰にも何度もなっている。
つい先日も大暴れして緊急措置入院になったものの、入院継続とはならず24時間以内に退院してきた。
上記リンク先の長女もそうだったようだが、暴れている時以外は人並み以上に優しくておとなしいという面がある。
自分の思考や感情が読まれている(相手にバレている)というのが統合失調症の被害妄想のベースにあるから、
そこから展開していけば、盗聴等に対応する事柄が江戸時代では何になってるかが推測できるんじゃないかな。
例えば自分の日記が読まれてる、天井裏、壁向こうの話が筒抜けになってるとかがあるけど、
そもそも、統合失調症という疾病概念(をはじめとした多くの精神疾患)は20世紀以降の概念だ。
なので、江戸時代に「(現代医学的な定義に基づく意味での)統合失調症」の人はいない。
だから、アレな人のことを、気違いとかって言ったわけなのよね。
統合失調症という疾病区分が最近のものだからといって、アレな人が江戸時代にも確かにいたわけで、そういった人たちがどういった妄想・幻覚・幻聴をもっていたかを判断することは、かなり難しい。
確かにそういった人たちや周りの人たちが書き残した資料を見つけ出すくらいしか手立てはない。
そもそも、アレな人は、江戸時代の小早川療養所を描いた黒澤明の「赤ひげ」に出でくる女性のように監禁状態にあってもおかしくはないし、多くの場合はそうであったかもしれない。
あと、手塚治虫の「ブッダ」に出でくるアナンダは、大蛇に追っかけまわされる悪夢を見てるんだけど、これって統合失調症的な幻覚幻聴に思えたんだよね。
元増田の興味とはずれるかもしれないけれど、病跡学っていう方法もあるよ。
誰か亡くなった人(誰でもいいんだけど偉人を対象にすることが多くて例えばフォンノイマンとかでも良い)が、何らかの精神疾患だったり発達障害だったのではないかということを現在残っている資料から推察するっていう学問だよ。
病跡学って(発達障害とかは必ずしも悪いものだとは限らないから)面白いと思うんだけど、書籍や論文にあまりなってなかったりするんだよねー。
http://ameblo.jp/kyupin/entry-11526045662.html
http://ameblo.jp/kyupin/entry-11804702367.html
http://ameblo.jp/kyupin/entry-11904935750.html
時代によって盗聴の装置や盗聴の方法は変わる。江戸時代とかは知らん(他のトラバ見る限り狐が有力)
10代で発症したその男は、警察沙汰を繰り返し、住んでいた団地を追い出されて田舎に帰ってきた。
夜、隣近所の玄関の戸を叩く、大声を出す。外に向けてラジオを大音量で流す。他人の井戸水を使って、道で汚物を洗う。ほとんど裸で徘徊する。迷惑行為は何年も続いていたが、田舎なのでみんな我慢していたのだ。
そしてその日、いきなり大声で「殺してやる~」と飛び出してきて、その男の家の前の道を歩いていた母の首を絞め、拳骨で頭を数回殴った。隣の家の戸を開ける音がしなければ、そのまま母はどうなっていたかわからない。
それでも、その男は不起訴になった。被害者の事情聴取も全くなく、検事は、わざわざ謝罪文をかかせ、「錯覚をおこさせたことを反省して・・・」などと事実とは異なる許しがたい文章を書かせて検事名で送ってきた。怒りとショックに身を震わせながら検察庁に突き返しに行くと、「殴ったというか、叩いたというかそういうことは、表現の仕方がいろいろあるので、左手が顔に触れたということは認めているが、首を絞めたことについては否認している。認定できたのは、両手が鎖骨に当たったことと顔を拳骨でこすったということである。本人は自分のことを真実だと思っているので、そのことに不当なところはない。したがって事実認定ができない。」せせら笑うように言った。世間では、拳骨でこすったということは殴ったと同義なのだが、法の世界では、このような解釈になってしまうのか・・・・・・。
その男は、今もゴミ屋敷に雨戸をしめて引きこもり、実家の井戸水を黙って汲み、自分の汚物でまみれた紙おむつを水に浸し、汚物とおむつのゼリー状の中身を道にぶちまけながら積み上げる。何年も前からガスも止まっているので風呂にも入っていない。
恐怖とゴミ屋敷の異臭で住めなくなった実家。母は引っ越しをし、ショックから体調を崩した。私が母のために建て替えた家なのだ。最初で最後の親孝行として設備も充実させたのに・・・。喜んでくれた母の笑顔をもう一度見ることはできないだろう。
あの男は、今も時々奇声を発しながら徘徊している。
精神科の医師は、生活実態が破綻しているのに、どうして放置しているのか。
この状況をどうして放置しているのだ。
それにしても、あの男は自分のペースで生きることができ、人権を120%守られて快適だろうなあ。
私たちの人生は、あの男にめちゃくちゃにされ平和な日常の暮らしは戻らない。
精神障害者を支援する相談機関は増える一方だが、周囲の被害者が迷惑行為を訴えるところはない。
相談したら、ただ話を聞くだけというのはあるが、被害者はカウンセリングを希望しているのではない。
どうして現状を変えないで我慢するスキルを押し付けるのか。相談ではなく、愚痴ではなく、解決したいのだ。
現状を解決してほしいのだ。電話口で「そうですかあ、そうですか・・・、」と延々ただ聞くだけで、何の専門的知識もなく、「では、・・センターをご紹介しましょう・・・」とたらい回しにする機関がいかに多いことか・・・。もううんざりだ。
親族に訴えようにも、守秘義務があるからと連絡先は教えてもらえない。
絞殺されない限り、いやたとえ絞殺されたとしても、あの男の生活は守られるだろう。
一人の加害者の回りには、迷惑行為で人権を踏みにじられている被害者が何十人もいる。
返信
http://anond.hatelabo.jp/touch/20160422231856
寧ろ結婚も果たして幸せなのか?結婚しても家族が仲良いなんて限らないし。個人的には家族仲が悪い家庭で育ったからあまら結婚を肯定的に見れないんだ。行き着く末は老々介護な可能性も低くはないのに
生涯独身だって生き方もそんな悲惨扱いしないでいいと思うんだけどな
しかも正社員になれたとしても続けられる人がそんなにはいないと思うんだって。
10-15人の内1人がうつ病になる、100人に1人が統合失調症になる…他の体の病気、例えばガンとか過労による病気だってある。しかも闘病生活なんて何年も続くだろう。
今健康な人も、「自分がレール乗ってると思ってる人」も他人事じゃない。明日は我が身。自分が正社員でいられなくなった時、レールから自分が外れたなんて曖昧なイメージにとらわれて泣く羽目になるなんて救いがなさすぎる。
レールに戻す以外の現実的な救済…それは上手い策が思い浮かばない…派遣社員契約社員の扱いをもう少しマシにするとか?
…やっぱりレールってものは存在してるのかもしれない。でもレールが幻想って考え方は他でもない、傷つくかもしれない自分を助けるためのものだ。理想過ぎる精神論だが、そう思うだけでだいぶ死にたい気持ちとか劣等感から解放されるのではないか。そしてやっぱりレールが存在するなんて考える人が減れば少なくとも精神的に生きやすくなる社会になると思う。
名文。私も統合失調症患者であるが、こうした「残念なメンヘラ」にはなるまいと思って治療を受けてきた。彼らの言動が「悪」そのものであることにも同意である。
しかし、私はこの「悪」に何度も飲み込まれそうになった。寂しかったのだ、病的に。だから心配して欲しくて、優しい友達にひたすらメールをしようかと考えたこともある。
けれども踏みとどまった。この寂しさは底なしだから、一度人の善意を受けてしまったらそれを食い尽くすまで止まらない、いや、食い尽くしても止まらないと確信していたからだ。
ちなみにその時の心境を書いた増田が残ってるので参考に貼っておく。
http://anond.hatelabo.jp/20090101234858
そして、ここで書いた救いはあるのかという話。結論から書くと、救いはあった。底なしの寂しさだと思っていたが、それが消える日がやってきたのだ。
「あなたは生きてていい」
そう、言葉をかけてくれる人が現れた。信じられない、青天の霹靂と言っていいほど衝撃的な言葉だった。それからその人は、私の人生に寄り添ってくれる人になった。
私が彼と一緒に居るにあたって、自分に課したルールが一つだけある。彼の言葉を疑わないこと。そうしないと餓鬼の世界に降りてきたこの蜘蛛の糸がちぎれてしまう、そう思った。
言葉を聞こう。そこに愛はある。
きっと彼らの「悪」は、人の言葉を本当には聞いていないことなのだろう。だから言葉を消費してしまう。食い尽くしてしまう。
言葉を聞こう。本当に聞こえた言葉は、食い尽くせないどころか底なし沼を埋めてもまだ残るくらいの、大きな大きな愛の言葉となるのだから。
君がどのように元増田の記事を読んで、どこで「統合失調症の陽性症状が出てる」と言ったのかわからんが、
俺から見たら元増田は理由のない被害者意識で書いてるとも思えないし、
自分のことも症状含めきちんとわかってるように思えるけどな。
知ってるならそんな反応にはならんと思うんだが。
たとえ病識があっても、病気が悪化しているのには気付かないことってあると思うよ。
「病気が悪化してるかもしれないから主治医に相談しろ」と言うのが酷いことだったら、
一浪の末東京の国立大学に入学したまでは良かったが、そこからがダメだった。統合失調症を発症したのだ。
『首を切れ』という幻聴がガンガン頭に響く中での勉強は結構無理があった。病院に通い薬を飲みながら大学生活を送り、6年かかって卒業した。
卒業後はそのまま東京で一人暮らしは続けられないと判断し、実家に帰り小さな地元企業に就職した。しかし、薬のおかげで幻聴はだいたい治まっていたが、うつ病のようになる陰性症状が強く出てしまい、1ヶ月ももたずに会社を辞めた。
それから約2年、ひたすら寝て過ごした。起きていると体がだるく、心は重く、絶望しかしなかったので病院に通う以外はとにかく寝ていた。この先どうなるかなんて考える余裕はなかった。
しかし、2年のうちに陰性症状もだいぶ治まってきて、パートに出るだけの気力が湧いてきた。週3回のパートから始めて、2年弱。フルタイムでも働けそうなくらいに回復したので、正社員の職に転職した。
その頃には、正直調子に乗っていた。もう統合失調症は治った!なのになんでまだ薬を飲み続けなければならないんだ!そう思い、勝手に断薬してしまった。統合失調症は治ったかのように見えても再発率が非常に高く、それを防止するために薬を飲み続けなければならない病気だ。それを知識としては知ってたのに、わかっていなかった。結果、自殺未遂を起こし精神病院に入院。会社は自己都合で退職した。この時点で30歳。退院し、精神の障害者手帳をとったが再就職先はなかなか決まらず、どうして人生こうなったのか、それを考え続ける日々が続いた。
そんな悩みをSNSに投稿したところ、大学時代の先輩が手を差し伸べてくれた。そして久々に会いましょうとの話になり、お付き合いを始めることになって、結婚した。今では専業主婦である。
もし夫がいなければ、あのまま老いた両親の元で働くこともろくにできずに歳をとり、生活保護になっていたかもしれない。そんな外れたレールから、持病持ちの専業主婦という(たぶん)普通の生活に戻ってこれた。
自分は特別運が良かっただけだ、本当にそうとしか思えない。全てはたまたま大学で夫に出会えた、この一点だけである。夫には、どれだけ感謝を尽くしても尽くし足りない。
元増田ではないけど・・・。
元増田の文章見る限り、糖質の陽性反応なんかじゃないと思われる。
ぶっちゃけ、ネット上で「私は統合失調症です」なんていえば「うわ、メンヘラ」って思われるのが現状だしな。
病気だという自覚があり、治したいと思う気持ちがあるなら、まじめに病院に通い、カウンセリングを受け、薬を決められた分だけ決められたように飲むんだよ。
他人に迷惑かける行動をしないように薬で精神の起伏を抑えるんじゃないかなぁ。
今まで見てきたボーダーの人たちは、境界例って診断を受けると病院かわってた。
躁鬱(今で言う双極性障害)とか、統合失調症とか、うつ病とか、そういういわゆるメジャーな病名ほしがってる人が多かったな。
ボーダーって、「生まれつき性格が捻じ曲がってますね」ってことでしょ。
病気なら治療が必要、なんらかの対処ができるのにしていないなら、やっぱり害悪だよ。
てか、見知らぬ人間にいきなり殴られても、その人が病気だったら許すの?
傷害事件でしょ。
追い詰めたら命を絶つかもしれない? 絶てばいいじゃん、そのかわり家族以外の他人の迷惑にならないように死んでね、としか思わないわ。
距離を置き触らないのがいい? 境界例の人と接したことないでしょ。最初はごく普通の人の顔をして近づいてくるんだよ。で、突然豹変するの。それ以降は向こうからぐいぐい近づいてきてどうしようもない。離れようとすれば死ぬ死ぬ詐欺。
こうなったら、死ぬ死ぬ詐欺のたびに警察に連絡するなりして対処するしかない。そのうち警察や消防(救急)にも相手にされなくなるけどね。
私自身の経験も踏まえて、「残念なメンヘラ」というのは「悪である」と断言できる。
通らないとキレて、物を壊したり、奇声を上げたり、他者を害したり、自身を(死なない程度に)害して「あの人のせいで!」と騒ぎ散らす。
これが「悪」でなくてなんなのか。
たまにほんとに死んでしまう「残念なメンヘラ」もいるが、それは彼らの「失敗」である。
断言できるが、彼らは死ぬ気などないのだ。
たまたま切り口が深すぎて発見が遅かったり、首を吊ってみたら意識が飛んで、そのまま死んでしまったというだけの話だ。
「残念なメンヘラ」と呼ばれる人々は、厳密に言えば「精神病患者」ではない。そこははっきり区別してほしい。
一般的に精神病患者と呼ばれる人々は、定期的に通院し、毎日、きちんと薬を飲んでいる。
たいていの医者は、患者に合う薬を考え様々な種類を試し、その人に一番適した処方をしてくれる。特に具合が悪かったり、気分が落ち込んだときに飲むための頓服薬も出してくれる。
病院ではカウンセリングも行い、今の状況、日ごろの体調、精神状態の聞き取りをし、定期的な血液検査なども義務づけられている。
これは血管に直接薬液(おそらく、安定剤的なもの)を入れるもので、覿面に効く。とまらなかった動悸がぴたりとおさまって落ち着くくらい効く。ただし、薬液が濃いため、血管を通る際に痛みを伴う。
そうして通院治療・薬物治療を行った上で普通に働いている人もいるし、支援施設などに通い就労を目指している人もいるし、自宅療養している人もいる。
そういう人々は性格も穏やかで落ち着いている。日常の生活にもそれほどの支障はないし、少しコミュ障だったりすることはあるけれど、他人とも普通に会話ができる。
まともな治療を受けている精神病患者は、「メンヘラ」と呼ばれる彼らのように、日常的にリストカットしたり、ODを繰り返したり、他人に対して「このままだと自殺するぞ!」と脅したりはしないのだ。
ODなんか繰り返していれば薬は足りなくなる。当然、毎日飲んで精神を安定させるはずのものがなくなるのだから、精神的には不安定になる。落ち込んだり、逆にハイになりすぎたり、他者に対して攻撃的になったりする。
そして、そんなことを繰り返している患者は、入院治療の対象になるのだ。
家族、もしくは担当医の判断で、精神病院に入院させることができる。最初は閉鎖病棟に入れられるのが普通で、そこで薬の管理を徹底的に叩き込まれ、それから開放病棟に移され、院内のデイケアに通ったりする。退院後もデイケアに通い、きちんと薬を飲んでいるかなどを管理される。
厳しい先生などは、ODを繰り返したりする患者は患者としてみなさない先生もいる。
何故なら、日本における精神病の治療は薬物治療が第一であり、それをきちんと管理できない人というのは、「治療する気がない」という意味だからだ。
「メンヘラ」と呼ばれる彼らの多くは、「治療する気がない」のだ。
陰性の統合失調症と診断されて通院を続けている。手帳だって持っている。もう20年近くになる。引きこもりも経験した。
だけどその間に、一度も自殺未遂をしたことはないし、ODをしたこともないし、リストカットをしたこともない。「これから死ぬから」と誰かを脅したこともない。
薬を飲み忘れたこともない。薬は、命綱だから。それを飲まなければ自分が辛いということがわかっている。
残念なメンヘラ、なんていう種類の馬鹿がいるから、差別され、侮蔑される。
ネット上で声が大きいのは、残念なメンヘラたちであることが悔しい。
残念なメンヘラたちが馬鹿なことを繰り返し、それをネット上でいきいきと発信するから、「メンヘラ」という差別用語が生まれた。