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はてなキーワード: 事業者とは

2024-03-18

車椅子ユーザ当たり屋的な問題提起はどこまで許されるか

乙武氏のレストランの件や奄美大島でのバニラエア対応社民党関係者JR、そして今回のイオンシネマ、どれも事前の通告なく合理的配慮をこえる要求事業者にしていて正直トラブル上等の当たり屋的な活動家だよね。

まあ障害者であっても健常者と同じ体験保証されるべきっていう信念があるんだろうけど、現状は合理的配慮義務ってところが事業者との綱引きの結果だよね。それを強引に越えようとすると体制が整わない中で通常業務の隙間で対応させられる従業員が出てきて、その負荷を無視して過剰なサービスを得ようとしている点が炎上している理由だと思う。

そもそもこういった活動現代においてどの程度有効かという点についても非常に疑問。現状合理的とされる範囲をこえて、例えば突発的な要求対応可能介護資格を持つ余剰人員を置きますとなると当然そのコストを誰が負担するのかという問題が当然出てくる。その時、価格転嫁するにしても公費負担するにしても国民理解が前提にあるわけで、現状の活動車椅子ユーザや一部活動家が盛り上がってるだけで理解からは寧ろ遠ざかっているようにネットを見ていると思う。

ただ諸悪の根源はこういった活動けが注目されて騒がれることにあって、事業者障害者団体が話し合って実現可能サービス検討しました、みたいな地味だけど建設的な活動が伸びていくような社会にならないといけないんだろうね。

2024-03-17

anond:20240317225854

大企業から徴収しないから悪い

トヨタ任天堂が毎年1000億円くらいバリアフリー寄付すればすぐに色んなとこで施設ができるし工事事業者も儲かるしいいことだらけ

イオンシネマ問題合理的配慮について

思ったこと羅列

この件について、自分イオンシネマ側の対応問題はあったと思っていて、それは何かと言えば、車椅子を担いで上の席まで移動させなかったことではなくて、障害者当事者と話し合いをしなかったこと。

この件について色々意見はあって、「合理的配慮なんどから、「合理的」でないことは断って問題ないってのは、間違ってないと思う。

から、結果として車椅子を担いで上がるという対応をしなかった(出来なかった)ことについては、決して違法性はない。

事業者による合理的配慮が、この4月から努力義務から義務」になる。ちょうどいいタイミングなので、ぜひ皆に勉強しといてもらいたいんだけど、

https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

この内閣府リーフレットなんかすごく分かりやすい。

結局、コミュニケーション問題なのかなと個人的には捉えていて、

配慮しろって言っても出来ないものは出来ない。

例えば、2階にある店に行きたいかエレベーターつけろって言ったって、めちゃくちゃ金かかるしそもそも間借りしてる分際でそんなこと出来ない。

求められてるのは、そこで、「出来ないです」って無碍に断ることではなくて、対話すること。

エレベーターはつけられないですけど、1階のスペースにテーブルは置けるのでここで食べませんかとか、持ち帰って食べられるようにお包みしましょうか、とか。例えばね。

実際、現場でどんなやり取りがあったかからないので、何も断定は出来ないけど、もし何のコミュニケーションもなしに、頭ごなしに断ったのであれば、それは「合理的配慮」の規定違反していると思うわけ。

以前に、熱海来宮駅での事件があって、あれなんかは個人的には、JR側は十分に「対話」したんじゃないかと思っていて、障害者当事者が「合理的配慮」以上の配慮を求め過ぎじゃないかと思って見てたんだけど、今回はどうだったんだろう。

例えば、本人が、とにかく足を投げ出して映画を見たいんだ、それが主訴だったしたら、「車椅子しかご用意できませんが、足を投げ出せるように、足を載せる小机を用意しましょうか」とかね、

コミュニケーションをとっていれば、出来る配慮もあったのかな、とかね。

それにしても、今回の件の反応を見て、なんか悲しい気持ちになったから、長文書いちゃったよ。

俺ら健常者はラグジュアリー席でくつろいで見る権利はあるけど、お前ら障害者は、車椅子席用意してやったんだけら、そこでおとなしく見てろよ。

これが世論なの。車椅子の人も、同じようにリラックスして映画を見る権利はないの。

イオンシネマ問題合理的配慮について

思ったこと羅列

この件について、自分イオンシネマ側の対応問題はあったと思っていて、それは何かと言えば、車椅子を担いで上の席まで移動させなかったことではなくて、障害者当事者と話し合いをしなかったこと。

この件について色々意見はあって、「合理的配慮なんどから、「合理的」でないことは断って問題ないってのは、間違ってないと思う。

から、結果として車椅子を担いで上がるという対応をしなかった(出来なかった)ことについては、決して違法性はない。

事業者による合理的配慮が、この4月から努力義務から義務」になる。ちょうどいいタイミングなので、ぜひ皆に勉強しといてもらいたいんだけど、

https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

この内閣府リーフレットなんかすごく分かりやすい。

結局、コミュニケーション問題なのかなと個人的には捉えていて、

配慮しろって言っても出来ないものは出来ない。

例えば、2階にある店に行きたいかエレベーターつけろって言ったって、めちゃくちゃ金かかるしそもそも間借りしてる分際でそんなこと出来ない。

求められてるのは、そこで、「出来ないです」って無碍に断ることではなくて、対話すること。

エレベーターはつけられないですけど、1階のスペースにテーブルは置けるのでここで食べませんかとか、持ち帰って食べられるようにお包みしましょうか、とか。例えばね。

実際、現場でどんなやり取りがあったかからないので、何も断定は出来ないけど、もし何のコミュニケーションもなしに、頭ごなしに断ったのであれば、それは「合理的配慮」の規定違反していると思うわけ。

以前に、熱海来宮駅での事件があって、あれなんかは個人的には、JR側は十分に「対話」したんじゃないかと思っていて、障害者当事者が「合理的配慮」以上の配慮を求め過ぎじゃないかと思って見てたんだけど、今回はどうだったんだろう。

例えば、本人が、とにかく足を投げ出して映画を見たいんだ、それが主訴だったしたら、「車椅子しかご用意できませんが、足を投げ出せるように、足を載せる小机を用意しましょうか」とかね、

コミュニケーションをとっていれば、出来る配慮もあったのかな、とかね。

それにしても、今回の件の反応を見て、なんか悲しい気持ちになったから、長文書いちゃったよ。

俺ら健常者はラグジュアリー席でくつろいで見る権利はあるけど、お前ら障害者は、車椅子席用意してやったんだけら、そこでおとなしく見てろよ。

これが世論なの。車椅子の人も、同じようにリラックスして映画を見る権利はないの。

路線バスは終わり

残念ながら、個人自由に移動したいときに移動できる時代は終わりました。

路線バス事業者や国、自治体はそれぞれ頑張っていますが、構造的な欠陥から立て直しは既に不可能です。

これから数年で都市部田舎を問わず無くなります。(残ったとしても、利便性は著しく損なわれます。)

足が不自由だったり免許を返納した高齢者など、いわゆる「交通弱者」の方々は、今後は自力で(公共交通に頼らずに)移動する手段を確保してください。

確保できないのであれば、移動しないで生きていってください。文句を言っても解決しません。

また現在、車を運転できたり健康で移動手段に苦労しない人は表面上問題ありません。

しかし、あなた自分で移動できなくなったとき、もうあなたを運んでくれる手段は恐らく残っていないので、今のうちに覚悟しておいてください。

契機となった「2024年問題」とは?

路線バス運転手は昔から労働時間が長く、休みもあまり取れないため労働環境が良くありません。

そこで、2024年4月から、働く時間規制することによって運転手の労働環境改善したり、しっかり休むことによって運転時の事故を減らしたりすることを目指しています

これだけ聞くと、運転手の労働環境改善されるだけで、何が「問題」なのか良く分かりません。

働く時間規制するということは、昔は1 日14時間働いていた人が10時間しか働けなくなるということです。

(これは例えで、本来規制時間もっと条件があり複雑です。詳しく調べたい人は「改善基準告示」で調べてください。)

しかし、今の路線バスは1 日14時間働く前提でダイヤが決められているため、4時間運行できなくなります

4時間分を運行するためには、もう一人運転手を雇用して運転してもらえば問題ないのですが、そもそも労働環境が劣悪であったためなり手がおらず、運転手の確保もままなりません。

運転手が確保できなければ、4時間分は運行できないため、減便や廃線となります

「なら減便で少なくなるだけで、終わったりはしないのでは?」

運転手のなり手がずっと居ないため、運転手の高齢化が深刻化しています

更に、1日14時間働けたのが10時間まで減るため、時給としては「稼げなく」なってしまます

労働環境改善しても、賃金が上がらないため、そもそも運転手になりたい人がいないのです。

今後は、退職者が常に多い状態が続くため、そもそも路線バス運行させることができず、路線バスはなくなります

「なら賃金を上げてなり手を増やせばいいのでは?」

路線バスに乗る運賃は非常に安価です。

これは、国が厳格に運賃の決め方を定め、市民の足として高価にならないように制限しているからです。

故に、例えば運賃を2倍にして収入を増やすといった方策簡単はいきません。

これまでは、どこの路線バス事業者も、赤字路線バス事業観光業や別の事業補填することで、体制を維持してきました。

ですが、昨今の新型コロナウイルス禍で環境需要蒸発し、新しい生活様式で移動需要も激減しました。

これによって、赤字補填する事業の存続すら危うくなり、そもそも赤字路線バス事業は成り立たなくなりました。

路線バスに救いはないのか。

実は、救われる方法が3つあります

(1)完全官営化する

民間では究極的は赤字では運行できません。

しかし、税金運営される国や自治体運行するならば、赤字はさほど問題なくなります

路線を維持するため交通税のようなもの必要になってきますが。)

問題は、全国にある民間路線バス事業者を全部官営に転換するのが事実上不可能民主主義国家なので)ということです。

(2)税金をじゃぶじゃぶ投入する

民間路線バス事業を維持してもらうには、赤字補填してかつ運転手の賃金が上昇するぐらい税金を投入すれば解決します。

(1)と同様に、交通税のようなものを創設し、それを原資に路線バスを維持します。

問題は、路線バスを維持しなければという機運を日本全国で高め、国のトップが舵取りして決定していかなければ実現は難しいということです。

事業者や一政治家、一市民が騒いだところで大きなうねりは作れないでしょう。

また、「なぜ路線バス事業者だけに税金を投入するの?」という問題も発生します。タクシー事業は救わなくていいのでしょうか。

** (3)完全自動運転に転換する

技術ブレイクスルーが起き、路線バスが全て完全自動運転になれば、運転手も不要であり、また労働時間問題解決されるため、路線バスは生き残れます

問題は、いつ完全自動運転が実現するかが不透明である点です。

また、少ない運転手の再雇用についても問題になるでしょう。

結局、諦めるしかない。

夢物語を語っていても、終わるものは終わります

希望があるとすれば、今の若者高齢者になったときに、完全自動運転が実現しているかどうかです。

それ以外の今を生きる人は、路線バスによる移動は諦めてください。

もう解決できる限界点は超えました。

2024-03-08

anond:20240308090745

萌エロチキンレースなんかしてるから

萌とエロしか稼げない国・事業者個人って人間依存性を利用してポルノ中毒で儲けてるようなものアヘン商売に手を出したみたいなもん

いつ規制されても文句言えないしドラッグ売買に逃げた敗北者なんだよね

2024-03-04

anond:20240304170435

法律趣旨からいえば事業者の指示の元なのか第三者自由意志によるものなのかが重要なので

「お世話になってるので宣伝に協力しよう!」なら何の問題もない

フィルム写真を撮る時代に戻るのか

生成AIにより画像動画証拠能力がなくなってしまった。

海外ではAI規制が進んでいるけれどもそれはあくま事業者側に対する規制であって、個人で作る分にはもうどうしようもない。

 

AI規制実質的にもう無理として、画像映像が無加工なことを証明する技術はつくれないものだろうか。

このままだと、証拠画像として認められるのはフィルム映像のみという時代がきてしまう。

2024-03-03

生成AI推進派が触れたがらない海賊版データ問題

文化庁AI著作権についてのパブコメの結果が話題ですね。自分も2万件超のコメントの一つです。副業程度の収入を得ているアマチュア絵描きとして、生成AIには何らかの規制必要であるという立場コメントを送りました。

主要な問題としてコメントに書いたのが、生成AI学習海賊版違法アップロードコンテンツ)が使われている問題です。


https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/hoseido/r05_07/pdf/94011401_01.pdf


文化庁PDFの30〜32ページに海賊版、つまり違法アップロードされた書籍写真動画、絵などをAI学習に用いることについての意見が並んでいます文化庁見解としては、生成AI事業者海賊版であると知ったうえでコンテンツ学習に用いた場合事業者権利侵害責任を問われる可能性があるとの考え方のようです。


現行の生成AI海賊版学習なんてしているのか? 確実にしているようです。画像生成AIひとつNovelAIが、海外無断転載の温床であるDanbooruから学習していると公言したりとか、MetaがAI学習使用したデータセットが膨大な海賊版書籍によるものだったとか、さまざまな話題があります

もとより、ウェブには権利者に無断でアップされたもの創作物だけでなく写真なども含む)が溢れかえっていることは周知の事実です。ウェブから効率よく膨大な学習データを求めれば、そうしたコンテンツが混ざってくることは当然なわけです。それを承知のうえで、生成AIの開発は行われている。

これはクリエイター企業著作権にとどまる問題ではありません。海外では、画像生成AI学習データ児童ポルノ個人プライバシーに関わる画像が含まれていることも指摘されています自分の知らないところで自分の写った写真ウェブに放流されAI学習対象になっている、ということもあるのです。


「たとえ海賊版個人情報でも学習データにするだけなら違法ではない」と反論がありそうです。

ですが仮に、ある漫画家が「海賊版サイト漫画を読みまくって漫画勉強しました」と発言したら、とうぶん仕事を失うでしょう。違法行為であるかは別として社会的倫理的に許されない行為であることは明白だからです。

となれば、生成AI学習海賊版を用いることも同様に許されないでしょう(特にAI肯定立場から言われる「人間学習AI学習は同じ」という見方ならば)。

クリエイターが、海賊版学習したAIをそうと知って自身創作に使うことは、間接的な海賊版容認とも見なされるかもしれません。

倫理的学習方法によって成り立っているのが生成AIの現状です。批判的な立場からクリーン学習データによるAIが求められるのはこのような理由もあるわけです。


残念なことに、生成AI肯定・推進する立場の人々はこの学習データ問題に触れたがりません。自分の見てきた範囲ですが、本や記事SNSで、ここに真摯に向き合っている人はいません。

ディープフェイクや特定個人模倣などの悪質なAIの使い方だけが問題だ」という主張をし、その範囲では厳しく批判をする人はいます。もちろん悪質な使い方は許されません。しかし、自身の使っている生成AIがその学習の成り立ちから倫理的である可能性には触れません。認めると面倒なことになるのがわかっているからでしょう。

反発の声を都合よく切り取り、身勝手に新技術忌避している反AIというくくりで片付け、本来問題から目をそらしているのです。


生成AI開発者利用者も、まずこうした事実を認めて、横暴なやり方で莫大な学習データを確保し、その問題無視して利便性のみで強引に生成AIを普及させているという現状に向きあうべきです。

学習データ無作為な広範さが、ディープフェイクなどの悪事を容易にし広めていることも認めないといけない。そこから改めて、あるべき生成AIのあり方を考えないといけません。

許可を得たクリーン学習データのみを使用し、データ概要は開示すること、これが必要です。

AIの普及が避けられない、技術進歩は止まらない、と言うのなら、その過程で誰かを踏みつけにしない努力も払うべきです。生成AI批判する人の大半は、技術の発展に反対しているのではなくそ過程理不尽に反対しているのです。

2024-03-02

大手企業「大変だ!なり手がいない!」→初任給引き上げ/年間休日増 等々 バス会社「大変だ!なり手がいない!」→減便/廃止

要するに人員不足理由に元々儲かっていない赤字事業をたたんでしまいたいだけなんだよねー

公共性が~」とか「交通弱者が~」とかウルサイ輩に「なり手がいないからやむを得ないんです」っていういい口実なんだよねー

これは複数事業不動産とかホテル等々)を手掛けてる事業者ほど顕著に見られる傾向

だって、一台3,000万円くらいのバス買って客一人当たり数百円しか得られない商売より、

不動産とかホテルやってるほうが断然儲かるから

「昔はな、”バス”っていう何十人も運べる自動車があったんじゃよ~」っていう昔話をする日はそう遠くない

絵師さんは何もおかしなことを言っていない

もう分断を煽るのはやめませんか

現在混乱を招いている要因は、おそらく以下の二つ

   

1. 著作権法第 30 条の 4 ただし書き解釈

2. それぞれがAIを異なる意味で使っている 

 

 

著作権法第30条 4 ただし書きの解釈

AI利用に向けて改正されたとされる著作権法30条の4は AIならなんでも許されるというわけではない。以下のように条件がついている。

  

著作物は,次に掲げる場合その他の当該著作物表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人享受させることを目的としない場合には,その必要と認められる限度において,いずれの方法によるかを問わず,利用することができる。ただし,当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。

 

 

この辺りの解釈について紛糾している様子。

同30条の 4 は平成30年当時、事業者研究者によるAI利用を想定していた。現在では一般市民AIが広く普及し状況が変わってきたこから、同条の適応範囲について再整理を図るという趣旨で公開されたのがAI著作権に関する考え方について(素案)」

そして素案に対するパブリックコメント募集した、というのが現在の流れ。

 

 

  

それぞれがAIを異なる意味で使っている

 

 

 

それぞれは別におかしなことは言っていないと思う

 

 

反反AIネット上にある全ての絵をクロールしているんだよ!お前の絵だけ除けるか!」

 

たぶん、CLIPのこと。テキスト画像翻訳を行う。犬の画像を見て「犬」識別することができる。

ネット上のあらゆる画像テキスト学習することで作られた。OpenAIによって公開。画像生成だけではなくいろんなところに使われている。

  

  

  

PixivAI学習禁止です」

たぶん、画像生成器(拡散モデル)のこと。

画像生成AIテキストエンコーダ(CLIP)と画像生成器の組み合わせでできている。stable diffusion等は拡散モデルを使っている。

   

拡散モデルこんなかんじ

1. イラストを用意する

2. イラストノイズを振って汚す

3. 汚れたイラストから元のイラストを予想させる

 

学習を繰り返しノイズを増やしていくと最後ただのノイズから画像を出力する 連想ゲーム絵師誕生する。連想ゲーム絵師連想しかできないので自分が描いたものが何かわからない。犬を描いてといっても車を描いてくる。なので CLIPが誘導したりダメ出ししたりする。

 

拡散モデル学習に使われるイラスト

どこかのイラストサイトデータベースを使っているはず。「著作権的に安全な〜」みたいな触れ込みのやつはどこかのデータベースを購入して使っているんだと思う。

Pixivの主張は別におかしくない。このあたりはAI著作権に関する考え方について(素案)p7」(エ)において解説されている。"robot.txt"への記述によりAI学習を行うクローラーアクセス制限しているにも関わらず、勝手学習に使うことは「データベース著作物潜在的販路を阻害する行為」として著作権違反になる(Pixivが将来的に本当に販売するかどうかは置いておく)

 

 

絵師AI学習禁止です」 

追加学習(LoRA)のこと。

既存モデル数枚のイラストを追加学習させることで絵柄を模倣ファインチューニング)する。

特定絵師さんのイラスト勝手に使う者がいるようでトラブルになっている。

 

絵柄に著作権はないのでは?

絵柄に著作権はない。学習の際に行われる複製が著作権侵害にあたるかどうかが争点になっている。

 

著作権法30条の4 より

  

この辺りは「AI著作権に関する考え方について(素案)」及びパブコメの返答に現状の解釈が示されているので興味のある方はどうぞ。

(p6. 特定クリエイター著作物のみを用いてファインチューニングを行う場合〜を参照)

※ここははっきりとは断定していないので自分で読んだ方が良いと思う。

  

(私の読解:)

程度問題ぽい。よくある画風なら問題にならないけれどはっきりと特定絵師さんとわかる感じだとダメそうですね

(私の読解終わり)

絵師さんのプロフィールを叩いている人は意味わからん

別にプロフィールなんて「トイレから出たら手を洗ってください」でも「フォローする際には五体投地してください」でも好きに書いてよいだろう。

それが法律に記されているかどうかは関係ない。ただのお願いだ。

AI学習禁止」と書くなと騒いでいる人は何を考えているのかよくわからん

  

AI著作権に関する考え方について(素案)」にも再三出てくるがAI学習技術的に回避することは禁止していない。30条の4は権利制限であって、イラスト差し出せという強制ではない。

分断煽りうんざり

パブリックコメント

 

見ればわかります個人よりも一般企業による意見が多く、返答とあわせてとても読み応えのあるものです。

このファイルを読んで個人の頭の悪そうな意見だけ抜粋してくるのは非常に違和感があります

 

技術創作への興味を失い、ただ相手サイドの頭の悪そうなやつをみつけて叩く人たちとは距離を置きたいところです。

2024-03-01

anond:20240301162646

https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/press/pdf/gian2024020901.pdf

不正車検を行った指定自動車整備事業取消処分

中部運輸局では、点検整備料金の過剰請求車検必要点検整備及び検査の一部を省略

するなど道路運送車両法違反した下記2事業場に対し、指定自動車整備事業の取消等の行

処分を行いました。

事業者及び事業場の名称所在地

(1) 事業者:株式会社ビーエムホールディングス

事業場:ビッグモーター浜松東店(静岡県浜松市)

(2) 事業者:株式会社ビッグモーター

事業場:ビッグモーター松阪店(三重県松阪市)

事業場における違反概要

主な違反

浜松東店

(1) 特定整備記録簿の虚偽記載

道路運送車両法第91条第1項違反

(2) 点検整備料金の過剰請求

道路運送車両法第91条の3違反

(3) 点検整備の一部を実施せず適合証を交付した(515台)

道路運送車両法第94条の5第1項違反

(4) 故意以外により検査の一部を実施せず適合証を交付した(1台)

道路運送車両法第94条の5第1項違反

(5) 同一性の相違する自動車にもかかわらず適合証を交付した(28台)

道路運送車両法第94条の5第1項違反

(6) 指定整備記録簿の虚偽記載

道路運送車両法第94条の6第1項違反

(7) 指定整備記録簿を2年間保存していない

道路運送車両法第94条の6第2項違反

松阪

(1) 点検整備料金の過剰請求

道路運送車両法第91条の3違反

(2) 点検整備の一部を実施せず適合証を交付した(2台)

道路運送車両法第94条の5第1項違反

(3) 故意により検査の一部を実施せず適合証を交付した(16台)

道路運送車両法第94条の5第1項違反

(4) 指定整備記録簿の虚偽記載

道路運送車両法第94条の6第1項違反

(5) 指定整備記録簿を2年間保存していない

道路運送車両法第94条の6第2項違反

2024-02-28

anond:20240228161936

事業者車両稼働率収益に繋がるんだから、いちいち自分会社事業所の戻って長時間充電したりバッテリー交換するよりもスタンドで液体燃料を充填する方が効率的なのは言うまでもないだろ

高速道路を更に渋滞でもさせるつもりなの?

2024-02-27

anond:20240227164909

労働環境が劣悪な小規模な介護事業者をみると、そんなの潰して大規模でホワイト介護事業者に補助金出して小規模事業者カバーしてもらう方がだいぶましだよなって思う

生産性が低い職場」と聞いて「大企業搾取される下請け製造業」をイメージした時点で全て間違う

https://anond.hatelabo.jp/20240227085257

手帳が無いだけのほぼ障害者が云々と言っているが、それは生産性とはほぼ関係ない。

また、元増田製造業とは書いていないが、

下請け中小企業大企業搾取されるから生産性が低いという意見もほぼ間違い。

そもそも日本BtoB企業中小企業まで含めておおよそ生産性が高いのだ。

生産性が低いのは圧倒的にBtoC。もっと限定すれば宿泊業、飲食介護だ。

こいつらがボトムのボトムに停滞してるから日本全体の生産性も低く算出されているだけ。

じゃあこいつら最低生産性業界はどうすれば良いのかといえば、答えはもう完全に出てる。誰でも知ってる誰でもできることで解決可能

値上げすりゃ良いのだ。

ニセコ宿泊業、飲食業の生産性は、同業界内では全国屈指の高さを誇る。

その理由馬鹿経営者でも分かるだろう。料金が高額だからだ。

まり一人当たりの利益創出額が高い=生産性が高いのだ。

逆に言えば他地域宿泊業や飲食業は過度に低価格ということ。

こいつらは別に大企業搾取されてるわけでも何でもない。経営者無能過ぎて、適切なブランディングマーケティングができないだけ。

無能から値上げしたら一般客が離れるとチキンになっているだけだ。

介護についても答えは出てる。小規模事業者を集約して地域毎に大規模介護拠点を作れば良い。

介護ほど規模の経済が効きやすく、それでいて小規模事業者が乱立している業界も無い。

介護者5名で診れる人数と、50人体制で診れる人数は単純に倍数にはならない。

50人居れば現場の知恵で何倍にも効率的作業ができるのだ。

ゴネる介護事業者社長)と、地元介護されたいというゼイタクな爺婆を政治のチカラで黙らせればすぐ実現可能だ。

実は日本全体の生産性はすぐにでも上げられる。

政府経営者、つまり組織を率いる人間無能なだけだ。

(参考)

https://logmi.jp/business/articles/329770

賃貸マンションリフォーム虎の巻(エアコン

大家増田と申します。

相続で成り行き上賃貸マンション大家になり10年が経った。約100部屋を自主管理している。

もう消しちゃったけど、昨年に賃貸マンションの入居審査について色々書いて、皆様をお騒がせしておりました。

ところで……

マンションリフォーム虎の巻

https://anond.hatelabo.jp/20240217193512

こないだ話題になってたこれ、面白かったなあ。すごく参考になって、いっぱいメモを取った。書いてくれた人ありがとうございます

ところで同じマンションリフォームでも、自宅をリフォームするのと、俺みたいな大家がお客さんに貸すための賃貸マンションリフォームするのとでは、重視する部分が異なってくるように思う。

リフォームと呼べるほど大したものでもないが、住宅設備の修繕だの入れ替えだのは俺も年がら年中やっているので、いろいろネタがある。ちょっと書いてみたい。

エアコンについて。

賃貸経営場合設備として導入するエアコンはとにかく機能の種類が少なく、シンプルな機種の方がいいという結論に落ち着いた。

理由は3つある。

(1)使い方の問い合わせが減る

下手に多機能だと、説明書の読めないお客さんから使い方を問い合わせる連絡がくる。これが意外にしんどい。相続後に色々あって自主管理を始めた当時は、某社のグレード高めエアコンがついていたのだが、いろいろ余計な機能がついているおかげで、定期的に使い方を問い合わせる連絡が来ていた。あと機能が多いと、故障する箇所もそれだけ増える。

そのうちウザくなってきて、入居者が入れ替わる都度、日立とか富士通とか、その時点で手に入る一番安くてシンプルな機種に順次変えていった。今ではエアコンの使い方を問い合わせる連絡はほぼゼロになった。

ところで、有名どころの家電メーカーエアコンは一番安い機種ならひと通り使ってると思うが、サポート体制ダイキンが一番良いと感じた。何しろ故障した時に来てくれるのが早い。なので本音を言うと、俺んとこもダイキンの一番シンプルなグレードの商品統一したい。

だが、最近だと一番シンプルな機種でもスマホリモコン代わりになるみたいな機能がついててなあ。これ使い方わかんないっていう問い合わせ来そうだなと思って最近ダイキン製品は買ってない。

自分で自宅用として使う分にはこういう付加機能は便利でいいんだろうけどね。俺みたいな奴がお客さん用の設備として入れる場合だと、全部トラブルの種になっちゃうんだよね。

(2)多機能だとエアコンクリーニングできないことがある

エアコンはカビやすく、衛生面からも入居者入れ替えの都度ちゃんクリーニング業者さんに掃除してもらった方がよい。ところが、お掃除機能とか余計なのがついているとクリーニング難易度が上がるらしく、料金は高くなるわ、場合によっては断られてしまうわでいい事がない。

いまどきの超高性能機種は違うのかもしれんが、俺の経験だとグレードの高いエアコンでも結局カビからは逃れられない印象。俺はカビくせえ多機能エアコンより、低機能でも定期的にプロが清掃している清潔なエアコンの方が好きだな。

数年住んでくれた入居者が出て行った後だと、動作点検エアコンをつけたら、やっぱりちょっとカビくせえな、という状態になってしまっているという事は普通にある。入居者がエアコン清掃なんてできないし、何年か使っていたらこうなってしまうのはもうどうしようもない。フットワークの軽いエアコンクリーニング業者さんとタッグを組んで、こまめにきれいにするしかなく、清掃しやす製品選択するという点からシンプルな機種を採用することには合理性がある。

ちなみに俺んとこでは「俺の馴染みの業者で良ければ、俺が金を出すからエアコンがカビくさくなってきたら遠慮なく言ってくれ。お客さんは立会いだけやってくれ」という事にしてある。それでもエアコンクリーニングを頼んでくる人は年に1人いるかいないかだな。作業に2時間くらいはかかるからね、やっぱり立ち会ったりするの面倒だもんな。

(3)チリツモで資金繰りがしんどくなる

エアコンに限った話ではないが、事業者10万円以上の物を買った場合、「減価償却」というバカみたいな事をしなければならない。

これは金を払ったのは今なのに、今期に費用として計上できるのはその一部だけで、残りは来期以降にしてねという超クソ制度だ。

加えて、事業者10万円以上のものを買うと償却資産税とかいスーパークソな税金の申告対象になる。

そういう意味エアコンについても、10万円未満で手に入る製品限定するのが鉄則だ。

金を払ったのに、その全額が費用にならないような取引

金をもらったのに、その全額が売上にならないような取引

俺みたいな小規模事業者がこれを繰り返していると、じんわりと資金繰りがキツくなってくる。手元にある金が使っていい金なのかそうじゃないのか見えにくくなってくるんだよな。10万円未満で買えない物はもうしょうがねえけど、商売でやってる以上、選ぶ製品を工夫すれば10万円未満に抑えられる物については10万円未満に抑えるべきだと思う。

ところで、30万円以下なら減価償却不要で全額費用にできるなんとか特例とかいうのがいちおうあるが、あれも全額費用にできるってだけで、確定申告の時に出す固定資産の台帳には載せないといけない。だからむやみに繰り返していると固定資産の台帳がクッソ増える。

あと全額費用に計上できるのはいものの、前述の償却資産税の申告対象にはなるので償却資産税はバッチリとられる。

政治家はパー券売った金を帳簿に書かなくていいし、税金も払わなくていいんだろ?

俺たちが10万円以上の物買うと、帳簿に書かされて消費税だけじゃなく償却資産税まで取られるんだぜ。

バカバカしくてやってらんねえよ。

要するにゴチャゴチャ余計な事考えず10万円未満に抑えて、払った金は消耗品代として全額一発で費用に計上、固定資産台帳にも載せる必要ナシってのが一番シンプルで最高なわけよ。

まあこれはエアコンとは本質的あんまり関係ない話だな。でもちょっと上のグレードの製品だと普通に10万円以上するからね。何も考えずに毎回そういうの買ってるとチリツモで少しずつ大変になるよ。

なんかエアコンだけなのにこんなに長くなってしまった。我ながら相変わらずだな。すまんな。

他の住宅設備でも色々ネタはあるんだけど、もうこのへんで終わりにしとくわ。

2024-02-23

アートがタダだと思い込んでるケチくさい層

昨日飲み屋で会った人、音楽を使うのにお金がかかることが気に食わないらしく、こっちが音楽事業者と分かったらかなり絡まれた。

ラーメン食ったらラーメン代払うだろ

音楽使ったら使用料払うんだよ

誰かが労力と時間をかけて作ったものにはお金を払いましょう。

当たり前の話

2024-02-21

anond:20240221174631

仮にNaoyaタイマン対談するとなったときは前提条件の置き方次第で議論の進め方変わってくるな

双方が近い規模の事業者として業務提携するケースを想定すれば、技術者側の経営マーケティング等への無理解はよくないのでそこはちゃんと技術者勉強すべき

労使関係ないしは会社個人事業委託のようなケースなら、技術者側に必要なのはビジネス感覚というより労基まわりの知識で、事業全体の調整主体受託側よりも委託側なので、この場合ビジネス側によりしっかりした技術への理解をもとめたいところ

Xはもはや公開言論処刑

素人田舎水路護岸工事お気持ち表明したら、

そこら中から学者様の農業事業者様が湧いて出て、あの手この手で徹底的に言論私刑をはじめてドン引きした。

数年前の過去投稿を引っ張り出して殴りかかる奴も出てくるし。

最近のXの治安悪すぎないか

増田ですらお気持ち投稿日記なんか、大抵無視されて大して盛り上がらずに埋もれていくけど、

Xだと、お気持ち投稿日記でも容易に炎上する。

あいつら脳みそブレーキぶっ壊れてるよ。

2024-02-19

さいころからパソコンやって落書きしてて本たくさん買うワイ

今夜やることが総務省AI事業者ガイドラインへのパブリックコメント執筆しながらアニメイト脅迫事件の続報ライブ配信聴く

バイクも盗まず窓も割ってないしタイムリープもしてないのに、なんでこんな気苦労ばかりさせられるのか

2024-02-16

anond:20240216192019

この資料の事例16には、上司が部下について相談に来たという事例が書かれてる

産業医のための職場発達障害(ユニーク・パーソン)ケーススタディ

https://www.jmedj.co.jp/files/premium_blog/upcs/upcs_sample.pdf



こっちは鬱病の話だけど、「産業医相談するよう促すか、上司自身産業医相談するようにします」と書かれてる

職場復帰を目指す】職場におけるメンタルヘルスケア

事業者上司の方へ-

https://www.smilenavigator.jp/utsu/family/rework/re02_05.html

2024-02-14

ほとんどすべての取引先が適格事業者になってるわ

これだけでもインボイス制度の正しさが証明されてる

徹底的に抗う! まだ撤回できる! みたいに足引っ張ってたやつ元気?

2024-02-13

anond:20240212175303

現実でも不必要に乳揺れを起こす子は諸般の事情を鑑みてお帰り頂くこともあるし、なかなか難しい。

事業者自身が許容できても、顧客が納得しないケースが少なくない。

2024-02-10

漫画編集者の端くれだったことがある


青年向け漫画編集者をしていた。といっても若い頃の話だ。都内にある編集プロダクションを辞めて田舎に帰ったのが36の時だから、おじさんの入り口に立った頃か。今では完全なるおじさんである

本日記は『セクシー田中さん』の件とは関係ありません。

働いていた会社というのは、講談社とか小学館とか秋田書店とか、そういう大手出版社ではない。あくま編集プロダクションである出版社編プロがどう違うのかって……ざっくり言うと元請け下請けだ。出版社出版事業(今回だと青少年向けの漫画作りや商業展開)の企画をして、漫画家が作品のものを作って、編プロ雑誌本体を作って、その制作過程印刷所やデザイン事務所といった専門集団関係することになる。

イマイチ説明になってしまった。一般社会の例で説明する。民法でいうところの委託(準委任契約)に当たる。公共建築の分野でいうと、公共機関の建築技師が新しい建築物のマンガ絵を作り、建築事務所が基本設計~詳細(実施)設計をして、出てきた成果物を元に大手建設会社施工監理し、地元にある中小事業者が実際の土木建築作業をする。

自分が勤めていたのは、この例でいうところの建築事務所だ。受益者(国民=漫画読者)の希望に応えたい組織があって、そこから依頼を受けて動いている関係会社ひとつ。そういうアナロジーだ。

出版社との役割分担は、そこまで分離しているわけでもない。漫画編集者といえば、昔の手塚治虫ほかの自伝みたいに、漫画家とアツいやり取りをしているイメージがある。ああいう、企画経営制作現場の間にあるような仕事は、出版社社員が直接することもあれば、編プロ出版社(編集部)のオフィスを間借りして行うこともある。

前者の例だと、マガジンサンデーチャンピオンなどだ。コンビニ書店にほぼ必ず置いてあるレベル漫画誌。大手出版社総合職コース入社した人が、(編集取材制作、資材、宣伝マーケティング、総務経理人事その他事務)といった多くの部門ひとつである漫画編集部に割り振られて其処に居る。

後者の例だと、大手出版社が出している漫画誌でも、あなたが聞いたことのないやつもけっこうあると思う。そういうのは、編プロ出版社(編集部)の仕事を丸ごと請けて実施していることが多い。自分は、そういう会社で働いていた。職場自体大手出版社の中にあるが、いわゆる委託先の社員だった。別の言い方をすると、親雑誌に対する子雑誌関係

ほかの長文増田記事を見るに、あまりたくさん書けない仕様のようである。何文字までかは知らないが、文字制限があると思う。本当は何万字でも書きたいのだが、あくま自分が書きたいだけであって、あなたが読みたいとは限らない。一万字以内になるよう心掛ける。以下に、自分が関わった漫画家を2人だけ紹介しよう。最後に所感を述べて終わりにする。

その2人(A先生とB先生。どちらも若手)と私は、分水嶺のような関係追記;わかりにくい表現ですいません。ブクマカのBuchicatさんコメントのとおりです)だった。ある日、私が担当していた漫画家のA先生が新作の企画提案に来ていて、同じタイミングで別の編集者のところに持ち込みをしたのがB先生だった。その別の編集者が不得手なジャンルだったこともあり、A先生との話が終わった後で、私も一緒にB先生作品を読んだ。

その後、編集部責任者を交えた会議で、私が引き続きA先生の新作の担当者に決まった。新人であるB先生担当になる可能性もあったが、そうならなかったのは、今の漫画界の一界隈にとって幸運なことだった。



A先生について

A先生は、雰囲気が暗めだった。人間性まで暗いというわけではなく、心を開くと明け透けになるタイプだった。モードに入ると饒舌になる。

弊誌では、読み切りを何度か掲載したことがあった。アシスタント経験あり。小さい賞を取ったことがある。ヒット作はないが、若き漫画家としてはキャリアがあった。

画力が抜群だった。小学校中学校で、学習ノートフシギダネの絵とかをソラでゲームパッケージそのまんまに描く子がいただろう。とにかく天賦の才を持っていた。最小限の画量で、それでいて迫力と感情に溢れた1枚1枚を描く。そういう人だった。

難点は、マジメすぎるところか。少し前にやっていたアニメだと、チェンソーマンに登場するアキくんか(少し前……?)。とにかくマジメだった。いや、やはり『直向き』に訂正する。

A先生は、少年誌に見合わない重たいテーマに挑むことがあった。今でもそうだ。彼のマンガには『緩さ』がない。それもいいところなのだが。私は好きだった。はっきりいって。が、読者の傾向に合っているか微妙だった。

子どもの頃から漫画が好きだったらしい。中学生の頃のイラストを見せてもらうと、俄然キャラクターへの愛に溢れる作画を見ることができた。中学生らしい、プロには程遠いクオリティなのだが、しかし見ていて違和感がないというか、自然にくっきり入ってくる。

私という人間は、具体例で物事説明する癖がある。上の「中学生らしいイラスト」を別の事例で表現すると……「うるせ~!!知らね~!!FINALFANT ASY」(短縮URLhttps://x.gd/L5cc4)だろうか。以前、いつぞやかのid=pptppc2さんのブックマークコメントきっかけで元ネタを知ることになった。

あの時のA先生イラストは、ベルセルクセルピコだったと思うが、力強い表現だったのを覚えている。セルピコファルネーゼを抱きかかえて、

申し訳ありません 道案内を頼まれまして 少し席を外していましたもので」

と言うシーンの模写だった。

さて、そんなA先生だったが、ある時これまた重量級のテーマで描きたいものがあるという。先ほどの、編集部での新企画提案の話だ。

その際、A先生からプロットをもらい、私のデスクで拝見させてもらったところ……うちの雑誌では持て余しそうだった。作品の質が低ければ普通に打ち切りになりそうで、作品の質が高くても――弊誌の売上規模だと会社グループ全体の機会損失になりそうだった。私の前でパイプ椅子にかけているA先生は、不安げな面持ちだった。

内部の話で悪いが、例えば「甲」という雑誌亜流「乙」という雑誌があるとする。ビッグコミック(オリジナルスピリッツスペリオール)みたいな感じだ。この時、甲と乙に明確な上下関係があった場合、乙誌に掲載された漫画が甲誌に引き抜かれることがある。その際、甲誌の編集部から言われるのが、

「なぜうちの編集部に見せなかった?」

という意見だ。これは、ストレートに言われる場合もあれば、暗に言われる場合もある。だが、事前に上流の雑誌に見せていたとして、多くの場合玉虫色の返事があるだけだったりする。

話を戻そう。この時の自分は、編集部自分デスクのあたりでA先生次回作を見せてもらっている。確か缶コーヒーを飲んでいた。

自分としては、A先生マンガを弊誌に載せたいと思っていたが、先ほど述べたとおり、後ろ髪を引かれる思いもあった。社会派少年漫画というのは扱いが難しい。その作品が「あしたのジョー」の影響を受けているのは明白だった。「A先生であれば、きっと面白い作品にしてくれるのだろうな」という期待はあった。

うーん、大いに悩むところだ。どうしよう。思いあぐねていたところで、別の編集者から声がかかった。要約するとこんなところか。

「持ち込みに来た人がいる。私の専門じゃないので判断が難しい。門前払いにするレベルではないので、あなた判断を仰ぎたい。上の人間は今出かけている」

要するに、自分の専門外なので判断できないよ、と言っている。ここも会社なので、編集者の上には当然上司がいる。その人達がいなければ同輩に相談するのが基本だ(余談だが私は後輩だった)。こういう原則一般会社と変わらない。

その『別の編集者』というのは、儚い感じの純文系が得意なタイプだった。一番わかりやすい喩えは……『はちみつクローバー』みたいなやつだ。ああいうのが得意な人だった。

その時は、A先生との話が終わったら行くと告げた。それで、しばらくそのまま話を続けた。

「この作品はい意味で重たいねちょっと考える時間がほしい」

と言って、その日は解散した。A先生は、「お願いします!」と言ってパイプ椅子を立ち、そのまま帰っていった。いつもだったら喫茶店ご飯をおごっている。

A先生は、『いい子』だった。あまり感情は出さないけれど、人間に対する愛を持っている。そういう子だった。私が当時、A先生ご飯を奢って、彼がおいしそうな表情で食べている時、私は幸せだった。A先生幸福だと、自分幸福だと思えた。A先生漫画という手段で自らを表現している時、まるで自分もそれに劣らぬような喜びを得ていた。

ヘンな表現かもしれないが、例えば読者がA先生を褒めている時、自分A先生との区別がなくなっているというか。彼のことが、自分ことみたいに嬉しかった。これは愛なのだろうか。



○ B先生について

持ち込み部屋に行くと、別の編集者と、持ち込みに来た子が対面で座っていた(ちょこんと挨拶をしてくれた)。自分が座る席には作品が置いてあった。綴じられていない原稿用紙がある。ページ数にして30枚ほどだった。もっと多かったかもしれない。記憶あやしい

実際、B先生作品面白かった。コテコテの学園ものかと思いきや、登場人物それぞれに適度な制約があって、キャラクターも立っていた。これまでのキャリアを聞き取ったところ、作品雑誌掲載されたことがあるようだ。アシスタント経験もある。

絵の方は、自分がこういうのも大変失礼だが、上手な方ではなかった。どちらかというと、脚本や設定、キャラ作りが得手のように映った。当人情熱を注いでいる箇所はすぐにわかる。キャラ絵が有名漫画家の影響を受けているとか、キャラクター台詞回しがハリウッド映画風とか、背景や小物を手を抜くことなく全部描いているとか、そんな具合に。

光るものがある作家だった。これを見抜けないようなのはモグリ――そんなレベルで輝いていた。

私は作品を読み終えた後で、「ちょっと待ってね」と自席に戻り、少し残っていた缶コーヒーを飲み干して、思案を重ねつつ持ち込み部屋に戻った(どうするのが最良かわからないケースだった……)。

それで、テーブルではこういうやりとりをした。

私「イイ作品だと思います特にセリフ回しにセンスを感じます掲載ができるとかここでは言えないけど、話は通してみますね」

B「ありがとうございます

私「それで、担当はね……縁なので。あなたがするのがいいのでは?」

編「私よりもほかの人がいいと思いますもっと才能を引き出せる人が……」※小さい声で

私「いや、でも恋愛描いてるよ。エンタメだけどいいんじゃない」(こいつ、作家の前でアホなこと抜かしよって)

編「難しいです」

私「でもこれ、縁だよ」(意識が低すぎる……)

編「ほかの作家さんも抱えてるので。いっぱいいっぱいです」

私「わかりました」(トラブル回避のため後で編集長に説明しとこう)

B「すいません。僕の作品はどうなるんですか?」

私「後日連絡しますね。必ずしまから、それまでは他誌への持ち込みは待っていただけますか」

B「あの、はい。できればですが、早めでお願いします。一週間くらいでなんとかなりますか」

私「なんとかしてみます

作品のものと、作家プロフィールと、付属資料コピーを取らせてもらって、彼には外で缶コーヒーを奢った。ビル入り口まで送ったところまではいい気分だったが、正直、身に余る事態だった。

持ち込み作家の才能がありすぎるのも考えものだ。嬉しい悲鳴というやつ。誰が担当に付くかで今後の雑誌の売り上げに影響がある。重大な意思決定ということになる。

最悪、『進撃の巨人』の時みたいに優れた作家を逃してしま可能性がある。あれも、実際は諌山先生門前払いではなく、週刊少年ジャンプ担当が付くか付かないか微妙ラインだったらしい。それで、誰が担当になるかを押し付けあっている間に諌山先生が他雑誌に持ち込んでしまった、という話が業界団体公的飲み会で囁かれていた。



○ その後~

B先生についてだが、一週間後に担当編集が決まった。「別の編集者」でもなく私でもない。当時、若手のひとりだった20代の子が任されることになった。編集部トップを交えてB先生原稿コピーを読んだのだが、「若い感性が光る。年齢が同じくらいの人と組ませる方がいいのでは?」という結論になった。

その20代の子は、上の組織からこっちに出向してきている子で、いわば武者修行の身だった。一流大学出で、本社プロパー社員。いわゆる総合職である

最初は、私に選択権があった。B先生担当になる道もあった。だが当時の私は多忙であり、月に何度も会社に寝泊まりするレベルだった。新人は抱えるべきではない。しかし、才能のある子だから迷いがある。

A先生のこともあった。彼のあの作品を世に出してやりたい。もっと有名にしてあげたい。そんな想いがあった。

私が悩んでいるうちに、例の20代の子が手を挙げたのだ。私としても、彼のやる気と知性と直向きさは買っている。諸手を上げて賛成した。

今思えば、正しい選択だった。もし私がB先生担当になっていたら、面白い恋愛エンタメを楽しめる読者の数は減っていただろう。これでよかったのだ。

以後のB先生は、例の持込漫画ブラッシュアップを続けた。翌年には、晴れて弊誌に第一話が掲載されることになった。さらに以後は、担当編集とともに二人三脚で躍進を続け、イケイドンドンの勢いを保ったまま、一度も息切れすることなスターダム上り詰めた。今では漫画家として世に知られている。

一方で、私が担当を続けたA先生は地道な努力を続けた。

上で挙げたA先生の意欲作は、読者層に合っていなかった。それでも、高い画力シナリオ構成の上手さがあったのだろう。その意欲作は、連載期間を積み重ねる度にファンの数が増えていった(業界的には、Amazon第一巻のレビュー数が人気の代替変数になることが知られている)。

今では、A先生は親雑誌で連載を勝ち取るまでになった。去年だったか。彼の作品コンビニ立ち読みする機会があったのだが、やはり突き抜けた画力だった。週刊連載であそこまでの画力というのはまずない。



2024年現在、私は東京を離れて田舎暮らしている。地元町役場Uターン就職して、実家農業を手伝いながらスローライフに近い生活を送っている。

実は、編集者だった当時、働きすぎて病気になった。ある日、下腹部の辺りに違和感を覚えて、血の塊のようなものが血管を這っている感覚があった。病院に行くと、「遅くても明日中に入院しなさい」という医者から指導があった。

それなりに重い病気にかかってしまった。一応は死亡リスクもある。数か月ほど入院した後、どうしようかと考えて、考えて、考えて……編集部に復帰後は、労働を最小限にしつつ転職活動スタートした。

A先生については、幸いだった。彼の意欲作とは最終回まで付き合うことができた。私が退院した後、無事完結を迎えることができた。あしたのジョーに比べればハッピーエンドだった。

入院中に、A先生とB先生がお見舞いに来てくれたのを覚えている。ほかの編集仲間も来てくれた。A先生は、テンションが低めで、何を考えているのかわからないこともあるのだが、人間への基本的な愛というか、思いやりがある人だった。

もう40才を過ぎている。はてなユーザーの中では平均的な年齢か。思えば齢を重ねたものだが、当時の日々は今でも夢の中に出てくる。

若いから編集者をやってきた。身体を壊さなければ続けていたのかというと、多分そうだろう。でも、今の生活も悪くないと感じている。自分語りはここまでにして、締めにしよう。

もしあなたが、Webでも紙媒体でもいい。気になる漫画作品を見つけたとする。面白いものを見つけたと感じたら、ひとまず買ってみるのがいい。Webだと1話単位で売っている。

ひとかどの漫画家というのは、自らが産み出すモノを本気で高めにいっている。あなたフィーリングが合ったのなら、ひとまず1巻だけでも読んでみる方がQOL高まると思う。ハズレを引くことはあるだろうが、アタリだってちゃんとある人生は運試しである

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