はてなキーワード: チョコレートとは
コンビニに入ってズボンを着替えたくなって商品棚に隠れて着替えようとしたところ、店員が居ることに気づき、トイレの場所を聞きトイレに店員さんと一緒に向かう。
すると便器か洗面器等、立ったまま手が届く位置に食品が出てくるチューブを使って描かれた茶褐色の「うんこ」という文字を歯ブラシを使って一緒に掃除することになる。
その「うんこ」の文字が媚びれついていてなかなか取れない。歯ブラシにつけた液体とうんこが混じり手に液体がかかる。汚いなと思った。
その後、知らぬ間に私はうんこを食べていた。
うんこを食べた感想:チョコエッグのチョコレートのような食べ物が歯に付着する柔らかい食感とピーナッツバターのような粘り気が強い食感の両方を感じながらうんこを食べていた。口に運ぶ前はうんこが見えた。うんこは臭くなく味はなかった。匂いや味がなく食感だけ起きた後も記憶が残っている。
起床後、うんこ食ったなー気持ち悪かったなーと思うのと同時に綺麗さっぱり清々しい気持ちがいいという感覚がある・・。
黄金色の寅は金運の象徴とされており、寅の日は金運を上昇させる日といわれているそうですよ♪(※楽天銀行調べ)
とりあえず
・今日抽選のロト6 1枚(200円)を買った。-> ハズレ
これで何か当たればすごい。
自社比較で18%打鍵圧力が軽減されたというこの機種。近所で1100円代だったので購入。
フラットかつアイソレーション式のキーで、方式は価格なりのメンブレンだが、確かに従来ほどの力は必要ない。
ただし所詮メンブレンなので「ごわごわ」とした圧力感からは逃れられない。このへんは薄型のパンタグラフに勝てないところ。レビューにあるチャタリングなどは今のところないものの、少々スペースキーを誤って打鍵してしまいがち。今の所打ちやすさも打ち難さもないが、長時間使用しなければ指への負荷のかかり具合がわからないところ。通常のメンブレンより指のポジションを若干平にしておける点は良いのかもしれない。また、通常のチョコレート型よりもキートップの端が引っかかったりすることがないところは良いと思う。
右上のLED三種は透明感があって良いし、キーボード自体が安物感がなく重量があるので値段の割に高級感がある。まあELECOMのロゴは入ってるけど。
これは良いところというべきか。ある程度のメディアコントロールが可能。いわゆるノートPCとかに付いてるアレ。
扉を開けて換気していたら顔合わせ。こいつは人間のこと警戒してなさすぎで、外で逢ってもこちらが一メートル以内に入って初めて逃げる。のんびりしすぎててこっちが心配になるやつ。ふくふくしてるので家では良い餌をもらっているのだろう。残飯どころではない。
ある日、女はふと思った。
どうしていつも私ばかり道を譲っているのだろう。
ほとんど同時に回答は出た。なめられているのだ。
女は平均よりも小柄である。手足も比例して短く、肥るとすぐにずんぐりした印象になるので、体重が増えないように気を使っている。
毎日男達がやり取りする過程で生まれる大量の書類を、送付状をかけて三つ折りにしたり、封筒に入れて宛名シールを貼ったりして得た、お小遣い程度の給与で買えるペラペラの服に身を包み、年老いただけで責任の伴う出来事を経てこなかった人間特有の、実年齢の割にのっぺりと奇妙に幼い顔にドラッグストアで買った化粧品をおざなりに塗っている。
電車の座席などに女が座っていて、二つぶんのシートを開けてまた別の乗客が座っている場合など、次の停車駅で乗り込んできた新たな客は決まって女の隣に座る。
女の隣の座席のほうが余裕があるからだ。男の客などは左右の座席にはみ出すほど股を広げていたりするが、女は一人分の指定シートの範囲にすっぽりと収まっている。
車内がやや混み合っているときなど、女の、男の客より体格が劣るぶんだけのゆとりのあるスペースを見つけた乗客は、半ばほっとしたような顔つきで尻を滑り込ませる。
同じ調子で、人々は、道をすれ違うときもごく自然に体躯のいい男を避けて女のほうに寄ってくるのだ。女はさらに彼らを避けるために、体の小ささのぶん狭い歩幅で右に左に細かく蛇行しながら道を歩く羽目になる。物心ついた頃からその繰り返しである。
道いっぱいに広がって、他の人に迷惑をかけないようにしましょう。
幼稚園だったか小学校の頃だかの「交通マナー教室」でそんなことを聞いたような気もするし、少女時代にはそれを守っている「マナーのいい」自分をどこか得意に思っている節もあったけれど、いつの間にやらそんな物分かりよく振る舞っているのは自分だけのようだった。
それどころか得意満面で横一列に肩を並べて笑いあいながら歩くのが当然である。
これは男子中学生、高校生でも、スーツ姿のビジネスマンでも、中高年になっても同じなのが女には不思議でならなかった。
「あれは群れの序列を示していて、一歩後ろに下がると集団での地位が低いと見られるので、横一列にならなくてはいけないのだ」という言説をインターネットで見かけたが、本当なのだろうか。
女は男の集団に入ったことがなかった。彼らとぶつからないようにふらふらと漂いながら机を拭いたり、ゴミを捨てたり、他の女たちと話し合ってバレンタインデーのチョコレートを買ったりしていただけだった。
自分の家族や恋人とも頑なに並んで歩こうとする男も珍しくない。
他人に道を譲る思いやりのないところを大切な人に見せつけたいというのはどういう心境だろう、それならベタベタと腕を組んで引っ付き合って道の端に寄っているほうがまだマシではないかと考えてから、実際女は交際していた男と連れ立って歩いていて、他人とすれ違うときは自分が男の後ろに下がっていたことを思い出した。
女は昨年、仕事帰りに転倒して脚を痛めた。
体のほんの一部を怪我しただけで、これまで何でもなく行ってきた日常の動作が困難になるストレスは大きく、女は半ばヤケクソのような気持ちで松葉杖をつき、歯を食いしばりながら片足を引きずって歩いた。
すると、どういうわけか、これまで当たり前に女が道を譲ることを期待して反対側から歩いてきた人々は、女の杖や引きずった脚に目を留めるとバツの悪そうな顔で避けるようになったのだ。
彼らは、怪我人を思いやる程度には善良なごく普通の人々であった。
平時でも体格のいい人間とぶつかったら、私のほうが転んだり怪我をする可能性が高いことには変わりないのに、松葉杖のようなわかりやすい目印がないときは、彼らはそんなことは気にも留めないのだ。
道端に転がっている小石や落ち葉をいちいち気にしないのと同じだ。軽んじられているのだ。なめられているのだ。
思えば、どんな場面でもそうだった。医者も、タクシーやバスの運転手も、市役所の窓口の職員も、女を見るといつもよりぞんざいで、「そんなことも知らないのか」と言わんばかりの態度で、時にはため口を利く。女は当たり前のようにそれに敬語で従ってきた。
あるときは、さほど狭くもない道で、わざととしか思えない角度で急接近してぶつかってこられたこともあった。自転車ですれ違った男が、気づくと引き返してきていて、追い抜きざまに女の胸を掴んで走り去ったこともあった。
軽んじられているのだ。どんなふうに扱ってもいい存在だと思われているのだ。
女の中で怒りがとぐろを巻いて大きくなった。
松葉杖や車いすなら道を譲るくせに。もっとわかりやすくおばあさんなら道を譲るくせに。私が男だったら道を譲るくせに。
私が女じゃなかったらそんな口を利かないくせに。ぶつかったり体を触ったりしないくせに。
どうして私には何をしてもいいと思ってるんだ。おかしいじゃないか。おかしいじゃないか。おかしいじゃないか。
そういえば、女がまだ小学生か中学生だったころ、叔母と一緒に歩いていたら対向から若者の集団が歩いてきたが、叔母はまったく道を譲ろうとしなかった。
叔母とぶつかりそうになって寸でのところで若者は避け、忌々しそうに「クソババア!」と罵ったが、叔母は涼しい顔で歩き続けた。
思い返せば、これまでにすれ違った数多の人々の中にも、決然とした目つきでまっすぐに道を歩いてくる女たちがいた。
彼女たちは「絶対に道を譲るものか」といわんばかりの、睨みつけるような顔をしていた。
叔母も、あの女たちも、ある日こんなふうに気づいたのだろうか。
「なぜかいつも私ばかり道を譲っている」と、腹を立てて、「もう道を譲るのはやめよう」と思ったのだろうか。
女は心に決めた。
私も譲られるのが当たり前みたいな顔をしている人に譲るのは、もうやめよう。
ぶつかって転んでけがをするかもしれないけど、そのときは怒ればいい。「女だからなめてんだろ」「わざとぶつかっただろ」と。
6種類くらい入ってると必ず2種類くらいハズレのやつあるじゃん。何でなの?
食感がカサカサのやつとか、メレンゲ焼いたやつとか。完全にハズレ枠だよな。
職場でよくクッキー缶貰うから休憩室とかに置いておくんだけど毎回2〜3種類が沢山残って人気のやつが即無くなるわけよ。こっちも開けた瞬間にもうわかるのよ、どれが一番先に捌けるか。
それに比べて専門店で買うチョコレートってハズレなくない?コロナ禍で今年のバレンタインは例年より沢山チョコレートに金をかけた。専門店の結構高いやつを7つくらい買ったけど「あ。これハズレ枠だなぁ…」ってやつは一個もなかった。勿論好みもあるけど職人技はこれでもかってくらい詰め込まれていて満足感もすごい。バレンタイン特集も終わり、クッキー缶を吟味していてこれ気づいてしまった。
まぁ感覚的なものだけど。今ヘイストかかってるとまでは言わないけど、以前は確実にスロウがかかってた。
もともと出不精だった。ソシャゲやYouTubeやNetflixなど完全インドア趣味。
散々失敗してきたダイエットだけど、コロナ禍だしデブだと重症化怖いし職場に気になるイケメンできたし本気でやった。
始めてもうすぐ一年だけど大体25キロは落ちたのではなかろうか。
これでもまだ身長-100=の標準体重圏内。ここに0.9をかけたいわゆる理想体重まではまだあと5キロもある。
最初の半年で20キロ落としたのでここ数ヶ月はかなりゆるくやって月1キロペースで落としている。
今もこれからも白米は付き合い以外で食べないし毎日二時間の筋トレは続ける。
食べた翌日はカロリー計算をして帳尻を合わせる。それでも劇的に痩せていく訳ではない。
10キロ落ちて動くのが少し楽になった。背筋も腹筋もついてないから、立ち上がるのもしんどかったのに。
20キロ落ちて一日の半分以上を立って過ごしていても疲れていないことに気が付いた。
立ち仕事なのもあって、以前は帰ってくるだけでヘロヘロだったのに。
それで安い菓子パンやら惣菜、チョコレートを食べてまた太っていくのスパイラルだった。
仕事終わりに都内でスーパーを巡るのが趣味になった。okストアや業務用スーパーすごく安い、テンション上がる。
業務用スーパーのカロリー0糖質0の砂糖を使っておからパウンドケーキを焼いたり朝食用のほうれん草米粉パンを焼いたり、ダイエット食作りにハマった。
今の時期はほうれん草がとにかく安いから刻んでオートミールとアボカドを混ぜてパンケーキにし、レンチンしたノンオイルの炒り卵とレタスと人参千切り、サラダチキンを具にして職場に持っていったりしてる。
お手製ダイエット食は周りにもウケが良くて、職場のランチタイムは質問責めされてすごく楽しい。
絹豆腐を泡立て器でクリーム状にして、高カカオチョコレートと混ぜて冷やして豆腐生チョコもストック。純ココアをまぶしたら最高に美味いのにヘルシー。毎朝2粒食べてるけど罪悪感ゼロ。
19時に仕事終わりで買い物して家まで電車で30分徒歩10分。これらを作って大体21時過ぎ、まだこんな時間なんだと思う。
以前は帰ってきてだらだらゲームと動画見てたら22時とかあっという間で、しかも何も作り出してない。ひたすら怠けて時間を浪費してただけ。
風呂に入るのすら億劫で毎日シャワー。典型的なデブの生活...。
あと体軽すぎて姿勢良くなって歩くのも速くなった。ちょっと前に歩くの速いのなんでみたいな増田がいたけど、多分あの増田はゆるゆるとメタボってるんだろうな。
日常的にデバフかかっててスロウ状態、でも本人は気付かなくて周りの細い人見てなんであんなチャキチャキ動けるんだろうと思うだけ。
歩くのだけじゃなくてフットワーク軽くなったらその分時間も短縮できた。だから一日が長く感じられるんだろうな。
ゆっくり歩いてる人見ると、ああ、移動にすらあれじゃあ一日が過ぎるのも早くて、一ヶ月一年もあっという間だよなぁと思う。もったいない。
私も勿論、今の時期は桜の名所をゆっくり散歩したりしたけど、それが終わったらまたチャキチャキ移動する。行動にメリハリをつける。
25キロの脂肪をまたつけたいとは絶対に思わない。むしろあと10キロ痩せてモデル体型になりたい。
でもデブってから痩せたので胸は天然でDカップある。寄せて上げたらEかもっといく。昔からバストアップしたいなら太ってから痩せろと言うよね。
あ〜20代前半の頃に痩せときゃ今より更にモテモテだったんだろうな。
痩せてびっくりしたことはまだあって、色が白くなった。
顔だけは昔から太らなくてすごく白くて、首から下はなぜか黄色っぽかったんだけど、原因はどうやら脂肪だったようだ。
首と顔の色が違うことでファンデーションの色すごく困ってたけど、今は迷いなく一番白い色を選んでる。
確かに鶏肉捌いてるとキモい黄色い脂肪ついてるもんな。人間の脂肪も黄色なんだな。
ダイエットして良かった〜
こういう気持ちの時に話ができる友達も恋人もいないもんで、増田さん読んでくんないかな、って感じなんですけども。
今日ねえ、頑張って働きまして。帰路に就いたんすよ。健康のために、なんつって一駅歩いたりしまして。さあ新日本橋駅から電車にでも乗っちゃおうかね!と思ったらねぇ、駅階段の入り口でアジア系の女性が何か話しかけてくるわけですよ。
爆音で音楽が鳴ってるから聴こえねえよ!って状態だったんですけど、こんな都会の真ん中でなんか困ってるんだったら聞いてあげようかな、と思ってイヤホン外したんですよ(チョロい日本人だな)
でね、何かをバッグから出して見せてくるんですよ。なんか手書きの、手のひらサイズの紙を見せてくるんです。「おっ!これは宗教的なアレかな?無視かな?」と一瞬思ったんです。
したっけね、「コロナでお金に困ってます、お菓子を買っていただけませんか、一つ500円です」って書いてるんです。迷ったんですよ。お菓子とかいらねえし、もしかしたら詐欺的な奴かもしんないじゃないですか。
でもねえ、若くてねえ、なんだか背も小さくてねえ、みすぼらしい感じなんですよね。ほんでね、財布出しちゃったんですよ。1,000円札出してね、「じゃあ1個頂戴」って言ったんですよね。
そしたらねぇ、袋にお菓子2個入れて「サンキュー!あなたにいいことがありますように!」って片言でいうんですよ。それで終わりでね、そのまま階段を下りて電車で帰りましたよ。新小岩まで。
でね、結局何が言いたいのかっていうと、
②1個頼んだのに2個渡して、お釣りくれなかったのは意図的なのか、言葉がわかんなかったのか
③上の2つのようなことを思ってしまう俺は心が狭すぎるのではないか
ってことなんですよねえ。しない善よりする偽善、とは言えども、偽善ですらないのではなんて思ってしまう自分の心の狭小さよ。
八、鳥を捕とる人
がさがさした、けれども親切そうな、大人の声が、二人のうしろで聞えました。
それは、茶いろの少しぼろぼろの外套がいとうを着て、白い巾きれでつつんだ荷物を、二つに分けて肩に掛かけた、赤髯あかひげのせなかのかがんだ人でした。
「ええ、いいんです。」ジョバンニは、少し肩をすぼめて挨拶あいさつしました。その人は、ひげの中でかすかに微笑わらいながら荷物をゆっくり網棚あみだなにのせました。ジョバンニは、なにか大へんさびしいようなかなしいような気がして、だまって正面の時計を見ていましたら、ずうっと前の方で、硝子ガラスの笛ふえのようなものが鳴りました。汽車はもう、しずかにうごいていたのです。カムパネルラは、車室の天井てんじょうを、あちこち見ていました。その一つのあかりに黒い甲虫かぶとむしがとまってその影が大きく天井にうつっていたのです。赤ひげの人は、なにかなつかしそうにわらいながら、ジョバンニやカムパネルラのようすを見ていました。汽車はもうだんだん早くなって、すすきと川と、かわるがわる窓の外から光りました。
赤ひげの人が、少しおずおずしながら、二人に訊ききました。
「どこまでも行くんです。」ジョバンニは、少しきまり悪そうに答えました。
「それはいいね。この汽車は、じっさい、どこまででも行きますぜ。」
「あなたはどこへ行くんです。」カムパネルラが、いきなり、喧嘩けんかのようにたずねましたので、ジョバンニは、思わずわらいました。すると、向うの席に居た、尖った帽子をかぶり、大きな鍵かぎを腰こしに下げた人も、ちらっとこっちを見てわらいましたので、カムパネルラも、つい顔を赤くして笑いだしてしまいました。ところがその人は別に怒おこったでもなく、頬ほほをぴくぴくしながら返事しました。
「わっしはすぐそこで降ります。わっしは、鳥をつかまえる商売でね。」
「何鳥ですか。」
「鶴や雁がんです。さぎも白鳥もです。」
「鶴はたくさんいますか。」
「居ますとも、さっきから鳴いてまさあ。聞かなかったのですか。」
「いいえ。」
「いまでも聞えるじゃありませんか。そら、耳をすまして聴きいてごらんなさい。」
二人は眼めを挙げ、耳をすましました。ごとごと鳴る汽車のひびきと、すすきの風との間から、ころんころんと水の湧わくような音が聞えて来るのでした。
「鶴、どうしてとるんですか。」
「鶴ですか、それとも鷺さぎですか。」
「鷺です。」ジョバンニは、どっちでもいいと思いながら答えました。
「そいつはな、雑作ぞうさない。さぎというものは、みんな天の川の砂が凝こごって、ぼおっとできるもんですからね、そして始終川へ帰りますからね、川原で待っていて、鷺がみんな、脚あしをこういう風にして下りてくるとこを、そいつが地べたへつくかつかないうちに、ぴたっと押おさえちまうんです。するともう鷺は、かたまって安心して死んじまいます。あとはもう、わかり切ってまさあ。押し葉にするだけです。」
「鷺を押し葉にするんですか。標本ですか。」
「標本じゃありません。みんなたべるじゃありませんか。」
「おかしいも不審ふしんもありませんや。そら。」その男は立って、網棚から包みをおろして、手ばやくくるくると解きました。
「さあ、ごらんなさい。いまとって来たばかりです。」
「ほんとうに鷺だねえ。」二人は思わず叫さけびました。まっ白な、あのさっきの北の十字架じゅうじかのように光る鷺のからだが、十ばかり、少しひらべったくなって、黒い脚をちぢめて、浮彫うきぼりのようにならんでいたのです。
「眼をつぶってるね。」カムパネルラは、指でそっと、鷺の三日月がたの白い瞑つぶった眼にさわりました。頭の上の槍やりのような白い毛もちゃんとついていました。
「ね、そうでしょう。」鳥捕りは風呂敷ふろしきを重ねて、またくるくると包んで紐ひもでくくりました。誰たれがいったいここらで鷺なんぞ喰たべるだろうとジョバンニは思いながら訊きました。
「鷺はおいしいんですか。」
「ええ、毎日注文があります。しかし雁がんの方が、もっと売れます。雁の方がずっと柄がらがいいし、第一手数がありませんからな。そら。」鳥捕りは、また別の方の包みを解きました。すると黄と青じろとまだらになって、なにかのあかりのようにひかる雁が、ちょうどさっきの鷺のように、くちばしを揃そろえて、少し扁ひらべったくなって、ならんでいました。
「こっちはすぐ喰べられます。どうです、少しおあがりなさい。」鳥捕りは、黄いろな雁の足を、軽くひっぱりました。するとそれは、チョコレートででもできているように、すっときれいにはなれました。
「どうです。すこしたべてごらんなさい。」鳥捕りは、それを二つにちぎってわたしました。ジョバンニは、ちょっと喰べてみて、(なんだ、やっぱりこいつはお菓子かしだ。チョコレートよりも、もっとおいしいけれども、こんな雁が飛んでいるもんか。この男は、どこかそこらの野原の菓子屋かしやだ。けれどもぼくは、このひとをばかにしながら、この人のお菓子をたべているのは、大へん気の毒だ。)とおもいながら、やっぱりぽくぽくそれをたべていました。
「も少しおあがりなさい。」鳥捕りがまた包みを出しました。ジョバンニは、もっとたべたかったのですけれども、
「ええ、ありがとう。」と云いって遠慮えんりょしましたら、鳥捕りは、こんどは向うの席の、鍵かぎをもった人に出しました。
「いや、商売ものを貰もらっちゃすみませんな。」その人は、帽子ぼうしをとりました。
「いいえ、どういたしまして。どうです、今年の渡わたり鳥どりの景気は。」
「いや、すてきなもんですよ。一昨日おとといの第二限ころなんか、なぜ燈台の灯ひを、規則以外に間〔一字分空白〕させるかって、あっちからもこっちからも、電話で故障が来ましたが、なあに、こっちがやるんじゃなくて、渡り鳥どもが、まっ黒にかたまって、あかしの前を通るのですから仕方ありませんや。わたしぁ、べらぼうめ、そんな苦情は、おれのとこへ持って来たって仕方がねえや、ばさばさのマントを着て脚と口との途方とほうもなく細い大将へやれって、斯こう云ってやりましたがね、はっは。」
すすきがなくなったために、向うの野原から、ぱっとあかりが射さして来ました。
「鷺の方はなぜ手数なんですか。」カムパネルラは、さっきから、訊こうと思っていたのです。
「それはね、鷺を喰べるには、」鳥捕りは、こっちに向き直りました。
「天の川の水あかりに、十日もつるして置くかね、そうでなけぁ、砂に三四日うずめなけぁいけないんだ。そうすると、水銀がみんな蒸発して、喰べられるようになるよ。」
「こいつは鳥じゃない。ただのお菓子でしょう。」やっぱりおなじことを考えていたとみえて、カムパネルラが、思い切ったというように、尋たずねました。鳥捕りは、何か大へんあわてた風で、
「そうそう、ここで降りなけぁ。」と云いながら、立って荷物をとったと思うと、もう見えなくなっていました。
「どこへ行ったんだろう。」
二人は顔を見合せましたら、燈台守は、にやにや笑って、少し伸のびあがるようにしながら、二人の横の窓の外をのぞきました。二人もそっちを見ましたら、たったいまの鳥捕りが、黄いろと青じろの、うつくしい燐光りんこうを出す、いちめんのかわらははこぐさの上に立って、まじめな顔をして両手をひろげて、じっとそらを見ていたのです。
「あすこへ行ってる。ずいぶん奇体きたいだねえ。きっとまた鳥をつかまえるとこだねえ。汽車が走って行かないうちに、早く鳥がおりるといいな。」と云った途端とたん、がらんとした桔梗ききょういろの空から、さっき見たような鷺が、まるで雪の降るように、ぎゃあぎゃあ叫びながら、いっぱいに舞まいおりて来ました。するとあの鳥捕りは、すっかり注文通りだというようにほくほくして、両足をかっきり六十度に開いて立って、鷺のちぢめて降りて来る黒い脚を両手で片かたっ端ぱしから押えて、布の袋ふくろの中に入れるのでした。すると鷺は、蛍ほたるのように、袋の中でしばらく、青くぺかぺか光ったり消えたりしていましたが、おしまいとうとう、みんなぼんやり白くなって、眼をつぶるのでした。ところが、つかまえられる鳥よりは、つかまえられないで無事に天あまの川がわの砂の上に降りるものの方が多かったのです。それは見ていると、足が砂へつくや否いなや、まるで雪の融とけるように、縮ちぢまって扁ひらべったくなって、間もなく熔鉱炉ようこうろから出た銅の汁しるのように、砂や砂利じゃりの上にひろがり、しばらくは鳥の形が、砂についているのでしたが、それも二三度明るくなったり暗くなったりしているうちに、もうすっかりまわりと同じいろになってしまうのでした。
鳥捕りは二十疋ぴきばかり、袋に入れてしまうと、急に両手をあげて、兵隊が鉄砲弾てっぽうだまにあたって、死ぬときのような形をしました。と思ったら、もうそこに鳥捕りの形はなくなって、却かえって、
「ああせいせいした。どうもからだに恰度ちょうど合うほど稼かせいでいるくらい、いいことはありませんな。」というききおぼえのある声が、ジョバンニの隣となりにしました。見ると鳥捕りは、もうそこでとって来た鷺を、きちんとそろえて、一つずつ重ね直しているのでした。
「どうしてあすこから、いっぺんにここへ来たんですか。」ジョバンニが、なんだかあたりまえのような、あたりまえでないような、おかしな気がして問いました。
「どうしてって、来ようとしたから来たんです。ぜんたいあなた方は、どちらからおいでですか。」
ジョバンニは、すぐ返事しようと思いましたけれども、さあ、ぜんたいどこから来たのか、もうどうしても考えつきませんでした。カムパネルラも、顔をまっ赤にして何か思い出そうとしているのでした。
「ああ、遠くからですね。」鳥捕りは、わかったというように雑作なくうなずきました。
チャンクとスムースとあってどっちもうまいけど日常的に食べてるのはスムース。なんにでもつけます。
トーストやセロリあたりは定番だけど、プロテインシェイクに入れたりしてもうまいです。
なんならそのまま舐めてもうまい。ちょっと塩味があるのがいい。板チョコにこんもり乗せてかじると、即席のリーシーズみたいでこれも最高。
自作するとさらにおいしくて、これはマジックブレットでぶん回すだけなんだけど、ピーナッツだけじゃなくヘーゼルを足したり、アーモンドを使ったりとそれぞれの風味が楽しめます。課題としては一回に大量にはつくれないこと。
最初しばらくは粉のままで、根気よくぶん回していると次第に湿ってきて、あっという間にバター状になります。これは本当にうまい。へーゼル100%とチョコレートを混ぜればあれだ、ナテラの味。