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はてなキーワード: 安全神話とは

2011-06-18

http://anond.hatelabo.jp/20110618084737

増田なんではっきり言っちゃうけど、俺は全原発即時停止には反対だよ。今後新規に原発を作るのは多分ムリだろうけど、今ある原発寿命まで動かすべきだと思ってる。

今後、30年くらいは使うことになるのかな。今回以上の大事故が起きて地球オワタになる可能性が高いなら別だけどね。

だってメルトダウンしたってたいしたことになってないじゃん。直接的には一人も死んでない。これからの死者だって,100万人が0.1Sv被曝しても死者は5000人なんだろ。(ICRP基準による)今のままならそこまで被曝しないぜ。

ただでさえ左前の製造業がガタガタになることの方が恐ろしい。失業社会不安は若年層を直撃する。南アフリカみたいになっちゃうよ。

ついでに書くと、安全神話安全神話っていかにもウソつかれましたみたいにいうけど、なぜ安全神話ができたかっていったら反原発派が「絶対に事故を起こさないという言質をよこせ」って言ったからじゃん。それを鵜呑みにして「絶対安全だと信じていた」なんて「自分はバカです。振り込み詐欺するならカモですよ」って言ってるようなもん。

ばあちゃんが「戦後、国にだまされていたと言う人がいるが卑怯者だ。私たちはお互いにだましあっていたのだ」と言っていたけどそれと同じものを感じるね。

http://anond.hatelabo.jp/20110618064830

日本場合

厳しい安全基準

   ↓

安全神話

   ↓

・「万が一」の備えすらタブー

・小事故、都合の悪いデータ隠し

社員作業員による安全過信

危険を唱える科学者が排斥

   ↓

原発ムラ』化

情報隠蔽体質化

   ↓

  大事

…と、なるからねえ…。

スリマイルチェルノブイリだけでなく、東海村事故とかからも「事故対応」という意味では何ひとつ学んでない民族に、今後の好転が期待できるのか?という文系の素朴な疑問ですな。いくら理屈完璧でも、人間運用する限り不確定要素は消えない、ということは分かるはず。だから……東京の真ん中には原発を作れないんだろ?

まり原発にせよ何にせよ事故が起こることは大前提なんだよ。脱原発を批判するのも構わないけど、「エネルギー戦略をどうする」という批判を投げつけるときは、一方で、原発推進側が目を背ける「事故を前提にしても推進なの?」という疑問にも、真摯に向き合うべきだと思うな。「事故は絶対起こらない」だって?…それは神話だった、ってもうみんな知ってる。

2011-05-09

原発推進者にみる既視感

震災の影響で福島原発が爆発を起こし、甚大な放射能汚染を引き起こしている。

それまでの「絶対安心です」という宣伝文句は嘘だとわかり、その上に、万が一の事故への対策がほとんど取られていなかったことが暴露された。

そして、東電政府の、事故後のあまりに不誠実な対応と嘘の上塗りに、私たちの原発への信頼は地に落ちた。

人々は不安に駆られている。

これから原発建設は、事実上可能になるだろう。


ところが、この段階に陥っても、まだ、

原発は本来なら安心だ」

東電幹部に人材が枯渇していた。原発自体の安全神話崩壊したわけではない」

福島原発は、たまたま外部電源が低地にあったのが悪かった」

地球温暖化を止めるためには、原発が絶対必要だ」

などと主張している人々がいる。

そして、原発をこれから建設し、原発で発電を続けようと訴えている。


崩壊した神話にすがりついて、滑稽な主張を繰り返す、一流の専門知識を持った人々……。

彼らの姿をどこかで、つい最近まで見かけた気がした

デジャブ(既視感)だ。

なんだったっけ?


思い出そうとして思い出せないもどかしさ。

隔靴掻痒とはこのことだったが、つい先日、佐藤優の本をたまたま読んでいたときに思い出した

彼らの態度は、ソ連崩壊したにもかかわらず、

「本来の社会主義は違う」

ソ連経済が傾いていたときに、それを立て直す人材たまたま得なかっただけ」

ソ連の体制は、本来の社会主義国家のあり方と異なる」

資本主義の弊害は明らか。それを改めるためには、社会主義革命が絶対に必要だ」

と、いつまでも主張している社会主義者たちと同じじゃないか


理想がいくら高邁であろうと、それが地に落ちれば、人々は顧みない。

しかも、地に落ちたあとに知ったその実態はあまりにも醜悪だった。

恐怖による支配、ノーメンクラツーラの無法ぶり、嘘で塗り固められた報道破綻した財政、ずさんな会社経営環境汚染、人心の破壊エイズ蔓延……崩壊した社会主義国の実態はおぞましいものであり、そして、世界社会主義革命への幻想を捨てた。


原発も同じだ。

いったん事故が起こると、一県が壊滅状態になり、膨大な被災者が出ることが判明した


加えて、日本世界有数の地震大国であり、その周辺に、敵意と高度な軍事力を持った国を持つという特徴がある。

そのような危険土地に、原発という危険な施設を建設すること自体、おかしな話だった。


しかし、事故が起こりさえしなければ、現実に目を背けていられた。

でも、もう、事故は起こってしまったのだ。


その上、その実態たるやひどいものである

燃料となるウランを採掘するために、産出地の土壌が汚染され、採掘者や周辺の人々の健康に大きな悪影響を与えていること、

内部で働いている人々の被爆管理がかなりいい加減であること(それは現在の作業員への扱いをみていてもよくわかる)、

つまり、弱い立場の人々を食い物にしないと、原発は存立し得ないということ、

全発電量に大きな割合を占めているといっているが、これはレトリックで、原発は発電量を調整できないので火力発電などを調整した結果だということ、

原発地球温暖化を防止するというが、放出エネルギー3分の1は発電に使われずに排熱として海水を温めており、結果、膨大な海水温の上昇に貢献していて、むしろ地球温暖化貢献していること、

なにか起こって被害を受けても、責任者責任逃れに終始し、責任を取るつもりがないこと、

廃棄物をうまく処理する方法は確立されておらず、処理に莫大な費用が必要なため、時間が経てば立つほど、指数関数的に予算が増えていくこと等々……。

そして東電が、まるでソ連のKBGのように、情報を遮断し、われわれに真実を隠してきたことも。


わかればわかるほど、原子力発電というのは問題だらけじゃないか


ソ連崩壊したあとも、あの手この手社会主義者たちは言い訳を繰り返す。

社会主義という思想自体は悪くないといい、それまで褒めたたえたくせに、旧社会主義国罵倒し、そして、残り少なくなった社会主義国へすがりつき、ようやく命脈を保っている。


最近、異常な天災地球を覆っている。

管理技術レベルが未熟な国家でも、原子力発電所建設計画が数多く進められている

自然災害人災かどちらかが原因で、甚大な原発事故が、近いうちに世界のどこかでもう一度、起こるだろう。

その時には、世界中脱原発に向かう。

確実に向かう。

日本は、その尖兵となっただけなのだ。

事故が一度起これば、その被害が甚大なものであることがこれだけ証明された以上、脱原発は、世界の流れになるのだ。


しかし、その段階にいたっても、原発推進者たちは、

原発は安心なのだ」

と、性懲りも無く、題目のように繰り返しているに違いない。

今も社会主義共産主義を信じている人々のように。

2011-04-16

今回の件、原子力だけに問題を見ている人は視野が狭いと思ってます

http://anond.hatelabo.jp/20110416105733

分野違いの技術です。いわゆるITけが技術」と思いこんでいるなんちゃってITエンジニア」ではないので念のため。

今思い返すと、「本当はとっても恐いものである原発だけど共存してくしかいから、大丈夫だと思い込もう。そしてそれに足る事実は多少ある。」といった精神状態になってるんだろうな、と思う。

それは日本人ほぼ全員がそういう精神状態なわけで特異なことでもなんでもないですね。早い話、地震のこと考えればそうです。大抵の家は震度6強に耐えられるように作ってあるけど震度7となるとどうかわからない。震度6強でも微妙姉歯たいな例もある。でも国外脱出する人なんていないですよね。

しいですが、家を選ぶとき耐震性とお金トレードオフ」はみんな考えるわけで、「安全を金で売り渡す」というのは多かれ少なかれ誰でもやっていることです

原子力発電」というテクノロジー自体は評価されるべき部分もある筈で、ただ日本という地震大国には向かないのかなと思うだけです

個人的には今回の件、原子力だけに問題を見ている人は視野が狭いと思ってます耐震性はそれなりでも津波対策が甘かったってのは実は土木工学地震学全般の敗北なわけで、釜石の「世界一防波堤」が崩壊したのもそうだし、沿岸地域避難所津波に飲まれたのもそうだし、死者ゼロ福島原発事故よりも深刻な被害が数え切れないぐらい出ている。あとなぜかみんな騒がないけど、放射能汚染よりも崩壊した建物からアスベスト汚染の方が危険かも知れない。

そういう意味でこれはもっと、もっと深刻な問題じゃないかと思うんですね。「原発やめれば少なくとも事故は起こらない」って考えが甘すぎるんですよ。原発やめれば原子力事故は起こらないかも知れない、でも別のところで起こっている事故を止めることはできませんし、被害全体を考えれば原発事故氷山の一角しかない。社会システム全体として、対津波対策を根本的に考え直さないといけないし場合によっては津波を被ることは諦めた上でその上で助かる方法を考えるようにシフトしないといけないかもしれない。そういう、極めて重大な問題だと思ってます

自然災害テロの懸念が限りなく低い土地原発を運営することを考えた場合、大きなリスクの一つとして"運営側の体質"が挙ると思うんだけど、ここが腐るのって日本特有なの?」「日本人には原発は向かない」のか「人類にとって原発オーバーテクノロジー」なのか、正直僕には分からずにいます。

個人的には「オーバーテクノロジー」ってのは意味不明だと思ってます。例えば原子力発電と音声認識では後者の方が圧倒的に実用化が遅いわけですが、後者を「オーバーテクノロジー」って言う人はいません。要するに「自分が理解できないもの」を「人類の手に余る」と言っているだけだと思うんですよ。人類全てがお前と同レベルの知識しかないと思うな、とそういう人に対しては思います。

で、大事故というのは基本的に人間系の欠陥がなければ起こりません。ここを見れば色々事例乗ってますが、チェルノブイリはもっとひどかったわけだし、JCOとか福知山線脱線事故とかは完全に人間系の問題、ドイツICE脱線事故設計時に安全が疎かになっていた例、だいたいなんでもそうですローテクだろうがハイテクだろうが人間系がダメならダメだし、人間系が大丈夫なら最悪の事態は避けられるはずなんです

となれば、うまく行っている例から学ぶ必要があると思うんですね。女川原発もそうだし、もっとすごい例で言えば地震直撃でも安全神話継続中の新幹線です。こういったところがうまく行っているからには必ずそれなりの理由があるはずで、原子力にかかわらず社会全体がこのあたりから学ぶ必要があると思う。そういう意味で個人的には、東京電力国有化後役員を全員クビにして、東北電力JRあたりの植民地にしてしまうのがいいと思ってます

追記

私は原発賛成派でも反対派でもありません。というかこの二分法は意味がないと思ってます。まともな人なら賛成派であれ反対派であれ

原子力を置換できるよりよい方法(省エネ含め)があれば脱原子力を進める、そうでなければ現状維持のままよりよい方法(原子力の改良・改善を含む)を探す」

というところには合意できると思いますし、後は何をもって「よい」とするかの議論なわけで、実は見た目ほど立場が違わないわけですね。逆に、これ以外の理由を持ち出す人は環境エネルギーはなくてトンデモ話やイデオロギーの話がしたいわけだから無視してよいでしょう、と。私はそういう実用的な立場です

本文中では、現存の原子力の安全対策を東電にやらせることが前提のように書いていますが、原子力の即時撤廃が不可能廃炉だって時間はかかります)な以上、短期的にやるべきことは既存原子炉の安全対策であることは議論の余地がないと思うのでその点には触れていません。原子力を維持あるいは拡大するにしたって、脱原発を進めるにしたって、その過程で福島の惨劇が繰り返されてはいけないことに異論はないと思います。

追・追記

原子力だけに問題を見ている人は視野が狭い」と言っているのに、原子力だけに注目して原子力危険か否か、ということを語り、それでなぜか批判した気になっているブックマークのなんと多いことか。もう疲れたのでその種のコメントには返信しません。

ブックマークにお返事(追記・削除両方の方向で随時編集します)

fantoms フェイルセーフ知らないのか? 失敗学DBを参照しておいて、最終的に人が大丈夫なら最悪の事故は防げるとか何を見てるんだろう。 2011/04/16

私が言っているのはものと人間と両方のシステムを頑健にする必要があるということで、人間系が頑健ならものが頑健でなくてもよいなどということではありません。あと、今回の事故フェイルセーフへの過信が原因の一つであることも認識すべきでしょう。フェイルセーフ機構が破れた際の対応策がなかったのだから

white_rose これはひどい こういうのは始末が悪い。ほんともう2、3機別の原発でやられないとわからないのかも。そんなことになってほしくはないけど 2011/04/16

ではどうせよとおっしゃるですか?原子力に関しては私は具体的には安全策の拡充をしろとしか言っていません。選択肢の可否はさておき、即時撤退であろうがはたまた拡大であろうが、それが必要なことに疑問の余地はないと思うのですが?本文中にも書きましたが、廃炉にするにも時間はかかるのですよ。

banraidou 災害 ヒューマンエラーゼロにすることは不可能なんだけど……「人間系の改善」を簡単に見すぎじゃないかなぁ。「2ケタの足し算」ですら、正答率をいつ何時でも100%にすることは不可能なんだぜ? 2011/04/17

ヒューマンエラーゼロにすることは不可能ですが、少しでもそれに近づけなければいけないことは明らかです。これは原子力に限った話ではないし原子力の存廃とは無関係にその努力が必要だと言っているわけです。現代ではどんどんシステムが大規模化しているわけで、そうなればなるほど原子力に限らず事故が起こった場合の被害は増大するわけですから。そして、理想に近い例として新幹線を挙げたつもりです

hamanako この論旨でもんじゅ事故自殺者が2人も出ていて、2人目の方が亡くなってから3ヶ月しか経っていないことに触れないのには驚く。視野が狭いのではなく目が開いていないよ。これこそ人間系とやらの破綻の象徴だろ 2011/04/17

おっしゃる意味が全く理解できません。まず、「今回の件」が「東日本大震災の件」であることは文脈上明らかでしょう。それに、自殺が深刻な問題であるのは確かですがどう考えても別の問題でしょう。

bobjoker んー?突き詰めると全体コストの問題だけじゃないかな。で、震災前まで入れてないで計算していた今回の災害コストを入れると原子力は割高。その数字で今原発を止めたほうが低コストなら止める、というだけ。 2011/04/17

いや、コストよりも安全性の方が大事に決まっているでしょう。それに、コストの議論をすれば自然エネルギーに逆風になることにお気づきですか。原子力コスト面で批判するのはよくありません。火力依存助長するだけです

kagakaoru オーバーテクノロジーについて。一定の確率事故が起こるときに、その被害が局所的であれば許容(自動車など)、その被害が全人類に及ぶようなものをオーバーテクノロジーと呼ぶのでは。原子力もんじゅはどうか? 2011/04/17

自動車は非局所的に普及していますというのはさておくとして、福島はおろかチェルノブイリですら、被害半径は全人類と呼ぶにはほど遠いです。放出された放射性物質の量からいっても、大気核実験の方がはるか有害した原子力事故の被害を誇張するのは当該地域の人のためにも、また冷静な議論のためにも有害無益です発電所事故に限っても水力発電事故の被害は甚大リンク先記事著者は反核活動家であることに注意)ですし、そもそも水力なんてダム建設時点で一地域を居住不能にしているわけですよね。

perfectspell 「安全係数高めれば大丈夫神話。なら東京原発つくれば? /確率下げたとしてダメージを負いきれるかという期待値の話。又は安物買いの銭失い。 2011/04/17

です。「安全係数高めてもダメだった」ことが「原発に限らず」深刻だ、という話です。なお、東京はそもそも地盤が悪いので原発は無理ですが、たとえば少し検索した結果ベルギーのDoel原子力発電所はアントウェルペンというベルギー第二の都市の対岸に建設されています。「東京原発を」という人はなんでそういうことを少し調べてみようともしないのでしょうか?

kyo_ju 原発, 増田, 味わい深い ululunさんのブコメへの返事で放射性廃棄物の問題をスルーしてる時点で結論ありきなのが見え見え。 2011/04/17

そういうデメリットを全部考えた上で原子力が得策かどうか考えましょう、という以上のことは言っていないわけで、なんでそんな下司の勘繰りをされなきゃいけないんだか。あなたたいに人を敵と味方に簡単に二分する人のことですよ、「イデオロギー」の話がしたいのだというのは。だいたい放射性廃棄物の問題を「スルー」なんてしてないでしょうに。もう一度よく読みなさい。

TakamoriTarou web, 論説 全部グッチャグチャにして同レベルで考えるようだけど、それって同レベルで語れるものなの?複雑に絡み合ってる問題を単純化して各個撃破しか実務では解決できないよ。特に今は全体を語れるほど整理も終わってないし 2011/04/17

「今」の話ではなく中長期的な話をしているつもりです。また、「同レベル」で語らなければなりません。実際、我々がどうやってエネルギーを得るか(またはどうやってそれを節約するか)という意味では同レベルなのだから。個別の問題と「戦略」を混同してはいけません。

メタブクマから)TakamoriTarou web, 増田 レス読んで優越感との意味がわかった。増田は「理想を語る技術者」に陶酔してるんだ。森の未来を語る理想論だが木のために今何をするかには興味がない的な。だから現実改善を考える現実論者と話が咬み合ってない 2011/04/17

います。「興味がない」のではなく「わからいから言及しない」です原子力工学土木工学地震学についてはそれぞれの専門家に聞くべきです。あと、何を「現実論」とお呼びかは知りませんが、正しいかどうかもわからない認識に基づいて部分最適化を求めるのが「実務」だとのご意見には到底同意できません。少なくとも私はそんな姿勢仕事をしていません。

carrotsword 分野違いの技術屋って要するに素人ってことでしょ 2011/04/17

います。例えば眼科医や整形外科医でも素人よりは例えばインフルエンザのことははるかによく理解しているでしょうし、「診療科を問わず病気全般について言えること」については発言権があるでしょう。そういうものだとお考え下さい。

lucky12345 引用元が消えてるから引用してる部分だけから判断するに「オーバーテクノロジー」の意味誤解してるよ。人類が安全にコントロールしきれる技術かどうかって意味だろ。音声認識でそう言わないのは危険性がないからだろ 2011/04/17

同じことの繰り返しになりますが、「安全」の程度によります。「絶対安全」を求めるならばすべての物がオーバーテクノロジーになりますチェルノブイリを基準にするなら、たとえばBP原油事故水俣病も同等と思われるので化石燃料関係も無機材料関係も全部オーバーテクノロジーになります音声認識というか生体認証も失敗すればテロ犯を入国させる可能性があるのでこれもオーバーテクノロジーでしょう。要は「オーバーテクノロジー」という言葉情緒的なもので内容がないんですよ。

anon42 民間企業より国営のほうが安全になるってのは,どういう理屈なんだろう.そういう例があるの?利益追求の結果安全性が損なわれたというなら,安全確保が利益につながるような仕組みを作ることのほうが近道だろう. 2011/04/17

この点ですが、「国の管理下にあれば安全性が高まる」という議論は私も正しいと思っていません。単に、東電はこのままだと破綻だろうからハゲタカの手に任せるよりは政府が介入すべきではと思っただけで、別に「国有化」はそこまでこだわる部分ではありません。

flowing_chocolate 原子力, 技術 いくら原子力工学がしっかりしてたとしても、それ以外のどこかに穴があれば全てが破綻することになる、という話。政府運用者、一般人邪魔する勢力はどこにでもいるし、おそらく破綻へ導いている自覚もない。 2011/04/17

前半に関してですが、今回の場合原子力工学」も津波対応できなかったという点で「しっかりしていなかった」と言えますこの記事を見る限りおそらく、「ある分野でパラダイムシフトがあったときそれが隣接分野に浸透するまでには時間差がある」という現象の罠に落ちたようで、そういう意味で「時間切れ」だったのでしょう。同様のことが原子力に限らず起こっており、それが「地震学・土木工学の全面敗北」と書いた所以です。後半部については全く同意で、原子力関係者非人間化して金の亡者のごとくに叩く一部風潮は一時的なカタルシス以外の何も生まないと思います。大事故を起こす人は油断こそしているかもしれないが、悪意の人ではない、だからこそ恐ろしいのだともっと認識されるべきですね。

moilin 事故には多かれ少なかれ特異性がある。今回の事故原子力に関する問題がその特異性の大きな部分を占めるので(ヒューマンエラーとか一般的な事故論と別に)、これを特に切り分けて論じることもまた必要なんだよ。 2011/04/17

それ「も」必要でしょうが、そういう技術的詳細ならなおさら専門家の領域でしょう。素人が語るべきことではありません。一般人の視点では一般的な有害物質飛散事故です

kunioya JR新潟県中越地震脱線しても運よく止まった例を今回、緊急地震速報で生かした。「誤魔化す」文化と「改善する」文化の違いだろう。 2011/04/18

まさに東京電力についてはその「文化」がキーワードだと思ってます。一番大事なものは「安全」であるという認識のもと、「危険予知」「改善」という当たり前のことを日頃から行っていれば「全交流電源喪失」という古典的な問題の対応策は当然とっくの昔に立てられ、訓練が積み重ねられていたはずです。そのあたりの体質改善からやり直しでしょうね。

tatsuzawa 今回多くの周辺住民に避難を強いているわけだけど、例に挙げられた他の技術はそういう必要はない。アスベスト新幹線は個人の選択で回避できるし、津波はそうではないが人の手によって被害地が決まるわけではない。 2011/04/18

@tatsuzawa まあでも全体の合理性を優先して、人権問題たいなのはどうでもいいと思っている人は結構いることが今回の事故でわかった。

それを被災地の人に言ったらぶっ飛ばされますよ。というか16年前に阪神間に住んでいた者として言わせてもらう。ふざけるなアスベスト勝手建物に降って湧いたとでも思ってるのか?地震が起こった瞬間被災地からワープして脱出しろとでもいうのか?それとも当時12歳のガキだった俺の自己責任ということで全てお茶を濁すつもりなのか?ふざけるんじゃないよ。原発で作られた電力を使っておきながら、他人事たいな顔でなにを白々しい文明恩恵に浴するということは漏れなくリスクを負い負わせることだと知れ。少しは自分加害者だという自覚を持ったらどうなんだよ。原発さえ血祭りに挙げれば清く正しく美しい生活が送れますだと?現実を舐めるな。

2011-04-15

斉藤和義と懐疑心と

ただただし氏が数十年後、「自然エネルギーに騙された」と言わないために - ただのにっき(2011-04-08)科学的懐疑心の重要性をとき、本旨の導入として斉藤和義の「ずっと嘘だった」とその態度への批判をしている。

ただ氏の批判を抜粋する。

断っておくけど、おれは別に原発推進派でもなければ反対派でもない、強いていえば消極的容認派だけれど、だからといって今さら「絶対安全って言ってたのに! 騙してたなんてひどい!」なんて騒がないよ。世の中に「絶対」なんてものがありえないって知ってるし。悪いけど、「絶対安全です」なんて言われて信じるほうがおかしい

こんな歌、十代の子供なら許されるかも知れないけど、斉藤和義はもう44歳、おれと同世代じゃないか。この歳になったら言っていいのは「(自分より若い世代に対して)無知でごめんなさい、騙されててごめんなさい、黙っててごめんなさい」だろうよ。いい大人がイノセンスぶって責任回避かよ、情けねぇ。

40代にもなって「騙された!」と騒ぐような情けない大人にならないためには、きちんとした科学教育が必要だ。

さて、ただ氏の言うように斉藤は今回の事故をキッカケに、これまでの「絶対安全」が嘘だったことに気づき、「ずっと嘘だった」を歌った情けない大人なのだろうか。

「ずっと嘘だった」の歌詞には「原発が54基」「ほうれん草食いてえな」というフレーズがある。

これは忌野清志郎1988年に発売したカバーズに収録された曲「ラヴ・ミー・テンダー」と「サマータイム・ブルース」を意識していることは明白だ。

松永英明氏がキヨシロー「Love me tender」のアンサーソングとしての斉藤和義「ずっとウソだった」の無力感[絵文録ことのは]2011/04/08でその対応関係を指摘している。

キヨシローの「放射能はいらねえ、牛乳を飲みてぇ」を受けて、斉藤は「風に舞う放射能はもう止められない」「ほうれん草食いてえな」と歌った。違うのは、放射能放射性物質)はすでに放出されていることだ。

そもそも、タイトルやサビ自体がキヨシローへのアンサーである斉藤の「俺たちを騙して、言い訳は「想定外」」「ずっとウソだったんだぜ やっぱ、ばれてしまったな」という歌詞が、キヨシローの「たくみ言葉で一般庶民をだまそうとしても ほんの少しバレてる、その黒い腹」という歌詞を受けているのは明白だ。23年前はほんの少しバレてる程度だったが、今や安全神話崩壊した

キヨシローさん、あんたの歌ったとおりだったよ」というのがこの曲のメッセージとして伝わってくる。

なお、「サマータイムブルース」の歌詞との対比を追記しておくと、「37個も建っている原発がまた増える」は斉藤の「原発が54基」、「それでもTVは言っている「原発は安全です」」は斉藤の「教科書CMも言ってたよ、安全です」に受け継がれている。

これを見るだけでも斉藤が「騙された!」とは違った文脈で「ずっと嘘だった」を歌ったことが伺える。

何しろ斉藤東海村JCO臨界事故の翌年2000年に発売したCOLD TUBEに収録した「青い光」で原発批判をすでにしているのだから

青い光を見たんだ

とてもきれいな青だった

ガスマスクの男たちが僕を人から遠ざけた

青い光を見たんだ

とてもきれいな青だった

ヘリコプターがハエのように・・・うまく思い出せない・・・

青い光を見たんだ

いつも通りにやったんだ

今日も髪がたくさん抜けた

斉藤原発に対して、関心があり、懐疑心を持ち、曲を書き歌うことで反原発を訴えていた。

以上をふまえて本旨にツッコミを入れていこう。

どんな技術にもメリットデメリットがある。メリットばかりを吹聴されて、それを盲信しないためには、科学的な懐疑心が欠かせない。われわれ日本人は、えてして道徳的な立場から人を疑うのはよくないことだと教えられるが、正しい判断をするために、いや「生きるために」、科学的懐疑心は必要なスキルだ。あらゆる意見は「仮説」として受け止め、反証できないか考える。検証されない仮説は採用しない。訓練は必要だが、なにも難しいことはない。人を疑うのではなく仮説を疑うのだから道徳的にはなんの問題もない。

いやいや、あんたは斉藤和義が騙されて喚いてるって検証もしないで決めつけてるだろwしかも人を疑ってるしw「訓練は必要だが、なにも難しいことはない(キリッ」ってw面白すぎるw自分ができてないww

40代にもなって「騙された!」と騒ぐような情けない大人にならないためには、きちんとした科学教育が必要だ。それも、教科書を丸暗記すれば試験合格するようなエセ科学教育じゃなくて、正当な懐疑心を養い、仮説検証を経ない理論採用しないといった「科学の心」を持つための科学教育が。ちゃんと人を育てるところから始めないと、また数十年後におかしな責任転嫁を聴かされることになるよ。

科学の心」を持つと科学以外のことに対する懐疑心は無くなっちゃうの?ただ氏が数年後におかしな責任転嫁を歌うことを楽しみにしてるよw

おまけ

数十年後、「自然エネルギーに騙された」と言わないために - ただのにっき(2011-04-08)ブコメ

id:songe 清志郎へのアンサーソングなのに清志郎の歌を知らないもんだからこんなエントリーなっちゃった 2011/04/09

ただ氏

id:sho 「アンサーソングと知らないのか」ってコメが複数あって笑った。年代的に知ってて当然だという反証を思い浮かべもせずにお気に入りの結論に飛びついちゃうあたりが、ダメな大人の典型だねぇ。 2011/04/10

俺の追記

id:songe 清志郎へのアンサーソングなのに清志郎の歌を知らないもんだからこんなエントリーなっちゃった/知っててこのエントリーなら日本の言論的リテラシー教育重要性が問われるな 2011/04/09

もちろん、知ってて当然だという反証は思い浮かべてました。そして、知ってたらこんなエントリーは書かないだろうとも思ったので確認の為にコメントしてみました

「懐疑心を持つことが大切だ」というテーマエントリーの導入部でいきなり決めつけから入っていたので。こんなことググれば十数分でわかることですし。

2011-04-08

http://anond.hatelabo.jp/20110408035531

色々と小さい事故は起きていたから、安全神話なんて言い出した人は、ちょっとおかしいと思うんだが。隠蔽体質は確かにあるし。

http://anond.hatelabo.jp/20110408032834

ですが、今回の原発事故について最初地元紙トップ大見出しは、「安全神話 崩壊」でしたね。福島原発の度重なる不祥事地元紙でいつもトップでしたので、今回の原発事故もいつも通りだったようです

http://anond.hatelabo.jp/20110406110007

崩れた安全神話をどう取り戻すのか。

安全神話って誰の言葉

報道で見かけるけど、政府や電力会社が使っている言葉はないよね?

2011-04-07

安全神話、崩れず。

そりゃ、殺人100人までなら OK みたいに、基準を引き上げちゃえば安全といえるよな。

そのうち 20mSv から 100mSv に引き上げるだろうな。

すぐには死なないから。

年間 100mSv でも、治療が必要になる症例は「ない」

最終的には、年間 1Sv くらいかな?

これは1割の人が悪心/嘔吐するレベル

2011-04-06

http://anond.hatelabo.jp/20110406102858

俺もそう思うんだけどね。

現在原発を、なんとか維持しながら、総体として社会全体の消費電力を抑え、

火力やガスタービンなどの発電施設を増設しながらやりくりするしかない。

ここで騒いでるのは、「相手の意見ケチを付けたいだけの馬鹿」で、原発推進派でもなんでもないと思う。

「代替手段」を連呼して、単に「相手が提示した代替手段」にケチ付けることしか考えてないんだよ。


原発は昔から言われてて、それが過熱しただけだが原発日本で初めてレベル6を超える(実際7だよな)事故を起こした

本来であれば、原発推進側が諸々説明するターンにある。

「必要不可欠だ」と主張する原発の代わりをどこに用意するのか。

崩れた安全神話をどう取り戻すのか。

今は反対派のターンじゃない。

2011-04-04

しか言わない人間など存在しない

武田邦彦氏の功罪 - NATROMの日記

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110318#p1

この指摘はその通りである異論はない。

そして、今日

武田邦彦 (中部大学): 原発 緊急情報(47) 汚染・6日に日本全土に拡がる怖れ

http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html

これはどちらかというと玉寄りの記事であると思う。そしてブコメでもそういう評価も多いようだ。

今回の大震災でボロを出した人は多い。一部ではそれ以前からボロが出ていたが、これを機に人口に膾炙したような人もいるだろう。

代表例として池田信夫がいる。彼は玉石で言えばごくまれに玉のような記事を書くが、たいていは石っころの記事を書く残念な「学者である

ところで、

NEWSポストセブン|反発覚悟で森永卓郎氏提案「日本原発スイッチを入れよ」

http://www.news-postseven.com/archives/20110404_16422.html

森永卓郎池田信夫よりマシという程度の凡な学者だというのが私の中での評価だが経済学者はどうしてこうもリスク度外視した提案をするのだろう。

経済学にはリスク評価や維持コストまで含めたモデル存在しないのか?それとも経済学とはここまで残念な学問だったか。それはないと思いたい

とにかく、今回を機に「学者」の権威も失墜したと言える。「東大www」とバカにされるように、「東大教授wwww御用学者限界集落だろwww」と罵倒される時代が来たのだ。

政治不信にせよ、御用学者不信にせよ、根っこは共通である。彼らに求められているのは超人かつ聖人である。あるべき日本人イデアを求められているのであり、彼らはそれを体現する圧力に晒されているのだ。そしてそれが実現不能なのは言うまでもない。彼らは失敗するし、無理解もある。

玉石混淆こそ人間の証明である。玉しか求めないのは机上論人間押し付けしかない。

そしてこの超人欲求こそが張りぼて神話を呼び起こす圧力になる。失敗しません、なんてのは初めから可能である正社員安全神話鉄道安全神話崩壊した。そして原発安全神話崩壊した。それが崩壊することこそが権威失墜の動機であり(権威は失敗が許されず、失敗するということは世間に取って凡人であることを導く)、デマを信じる源泉になるのだ。信頼性に於いて学者の言い分もデマも同列になったのだ(最大限譲歩して、フラットになったといえる)

繰り返す。失敗しない人間など存在しない。正しいことしか言わない人間など存在しない。それはすべて大衆幻想だ。

完璧学者存在しない。完璧正三角形存在しないように。

2011-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20110329091159

可哀想だけど、今までの福島原発ニュースから叩かれるのもしょうがない気がする

ミス、っていうが、このミスは絶対に許されないものでしょう?

安全神話したっけ


それと「ミス」や「失敗」がいつの間にか「悪」になるのは、福島原発以外でも割とあると思うけど

生きづらいよね

2011-03-27

http://anond.hatelabo.jp/20110327165739

正直なところ、震災が起きて「やることがないから」とか「性犯罪が増える」とかほざく連中は部外者のくせに知った口を利くなと思う。

なかったわけがないだとかほざく身体があれば現場にでも向かって実態を調査しろと言いたい

お前らの考え方を証明するまたとないチャンスが目の前にあって、なぜそれをしないのか。

そんなペラい神経で口から出てくるのが上のようなものだからな。あ、笑えてきた。

震災中の食料泥棒と性犯罪を同列に扱い「日本人震災中のモラルなんてない。だから性犯罪もあるに決まってる」とかな。これほど男の性欲や人間の理性に無理解な発言はない。

あいつらの頭の中には原発安全神話と同じく「性犯罪神話」が横たわっている。実に不愉快な話だ。

くだらない論理武装などせず「私は男が野蛮で穢らわしく、淘汰されるべき人種だと思う」と素直に言えばいいのに。

これは主に、上にあげたふたつのうち後者に対する主張であり、前者に至っては「童貞乙」以上の感想はない。

2011-03-26

楽観論者が「認知的不協和」を起こしていないことを祈る

認知的不協和」とは?

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%A7%C3%CE%C5%AA%C9%D4%B6%A8%CF%C2

心理学の用語。

1975年アメリカ社会心理学フェスティンガーが提唱

>人は何らかの物事に遭遇した場合認知)、

>それが自分が持っている「認知」と相容れない場合(不協和)、

>その「不協和」を解消しようとすること。(不協和の逓減)

>不協和の逓減には以下の3つがある。

>「認知」を変える(現実を変えたり、考えを変える)

>「認知」の重要性を低くする(事実を軽視したり、無視する)

>新しい認知」を追加する(屁理屈や問題のすりかえ)

>1や2のように、「変化」をさせたり「否定」をすることはコストが高いため、

>実際には、3が選択されることが多い。

【意訳】

楽観論者が何らかの物事(=原発事故)に遭遇した場合認知)、

それが自分が持っている「認知」(=原発安全神話)と相容れない場合(不協和)、

その「不協和」を解消しようとすること。(不協和の逓減)

協和の逓減には以下の3つがある。

認知」を変える(現実を変えたり(=避難行動)、考えを変える(=反対派の言論も一定程度許容する))

認知」の重要性を低くする(事実を軽視したり、無視する(=放射性物質はただちに健康に影響しない))

しい認知」を追加する(屁理屈や問題のすりかえ(=放射能よりタバコの方が有害))

2011-03-19

平和ボケニッポン

原発は○○km離れていれば安全です

××kmに避難範囲を拡大します。

放射能は直ちに健康に被害を及ぼす量ではありません。


そんな枝野官房長官東京電力の会見を盲目的に信じる人、そもそも気にも止めない人の多さに唖然した

僕は「彼らが重要情報を隠してプロバガンダをしている!」みたいな事を書きたいわけじゃない。

ただ日本人平和ボケが過ぎるんじゃないか、と思わざるを得なかった。

震災後の報道

原発に対して何の知識も持たない私たちにとっては恐ろしいワードが並ぶ。

初期の段階では、放射線単位の使い分けやその影響もはっきりしない報道が多かった。情報の錯綜が続く中で正確な状況を把握出来ていた人はほとんどいなかっただろう。その証拠に不安を煽るような報道デマが横行し、政府の発表はコロコロと変わった。

また「東電も認める」の表記からも分かるように、東電から情報開示すら遅い、上手くいっていないという印象を受ける報道も多かった。

そんな状況で発表される「ここまで避難すれば影響はない」といった情報は考えなしに信用できるものだろうか?

安全神話

繰り返すが、僕が言いたいのは「プロパガンダに警戒しろ、自分の命は自分で守れ」なんてことじゃない。

ただ自分の「生命」に関わりうる非常事態に対して、あまりに無頓着なのではないかと思うのだ。

どうしてこうなってしまったのだろうか?背景には日本社会保証してきた「安全神話」の影が見える。日本国外国であれば大災害になる震災事故に対しても、優れた対応力を発揮し、国民の安全をほとんど完璧に守ってきた。しかし長い間保証されてきた安心感は、やがて神話となって僕らの中に刻み込まれてしまった。

もちろん「神話」という言葉のとおり、日本は絶対安全な国などではない。今回の原発事故はその不完全性を強烈に示唆している。しかし、明らかに異常事態が起こっているにもかかわらず、多くの日本人はまるで危機感を持っていない。「原発ことなど知ったところで自分に何が出来るか」と思う人も多いだろうが、そうではなく知ろうともしない態度が問題なのだ。

どうせなんとかなるでしょ?誰かがやってくれるでしょ?そんな無関心な人が増え続ければ、有事に対する適応力はどんどん落ちてゆく。災害は如何に対策しようが、いつか必ずやってくるものだ。僕らは神話を打ち破り、その時に生き残る力を取り戻さなければならないのではないだろうか。

2009-08-02

そろそろ反戦国家日本安全神話を信じるのはやめにしよう

respect for this article...

http://anond.hatelabo.jp/20090802092701

残念ながら、安全な国家というのは幻想であるということに気づかされたのは、大学1年生のときだった。

日本史かなにかの討論式の授業で、その日はテロの撲滅と予防についてセッションが行なわれた。で、僕は撲滅についての発表をして(ちなみにテロ国家戦争の延長でなくならないという発表だった)もう一人が軍隊保持とテロ防止についての発表をした。

そのときの教授の発言。

「まあぶっちゃけ憲法九条なんておまじないみたいなものだけどね。

平和憲法って言われているものは、戦争しないっていうような記述しかないから。

例えば、防衛省とか自衛隊とか自衛組織あるじゃん

武装してるんだから、詳しく調べなくても戦争出来るんだよね。

でもそんなこと言ったら左翼がうるさいから誰も言わない。

在日米軍だっておんなじだけど。」

なるほど、たしかにそうだ。

軍隊にせよ、自衛隊にせよ、何のために武装をするかと言えば戦争するからであって、特に問題になるような大量破壊兵器を保持して国民の反発を受けるようなことはする必要が無いわけで。

ミサイルだって一発いくらというような世界なわけで、全ての軍事費を縮小というのもまた無理なわけで。

話は変わるが、同じ教授の授業で警察の兵力についての講義があった。

で、この講義もちょっと面白くて覚えていたのだが、「警察は元々軍隊であった」という話。

明治時代実質的警察は兵部省の管轄で、ほそぼそどころか昭和には大暴れ。

警察戦前の人々にとって兵隊であったわけだ。

ところがGHQが出てきて、警察解体された後に警察予備隊最近じゃ防衛省になって大きな資金を使えるようになり、爆発的な軍拡が始まった。

つまり、日本軍隊というリスクを承知で、莫大な軍備を保持出来る自衛隊を存続する方を選んだわけだ。

そんなリスクを承知で軍隊を保持することを選んでいるくらいなんだから、テポドン位でガタガタ騒ぐなバカ、というのがその講義のまとめだった。

で、何が言いたいかというと、僕らの国は元々矛盾を承知でいいように憲法解釈するようなシステムになっているわけで、自衛隊に関してもそれはまったく変わらない。

例えば、アメリカ軍隊こそ、自国の利益を守るために色々な軍備を持っているわけだけど、逆に言えば他国に攻め込まれることを前提として軍はできている。

様々な国、エネルギー資源を独占するためには、多少のリスクが必要なことを米は知っている。

だからまあ安全な国というのは幻想なので、そればかり追っても意味がないし、そんなことは政治家のお偉いさん方が一番よく知っていますよという話。

■誤解されやすい書き方だったようなので加筆。

べつに平和憲法などについて否定しているわけではなく、過激になっている「反戦信仰」「九条改訂信仰」についての意見として書いた。

どちらもそこまでリスク差はないんじゃね?という意味で、「言葉尻ばかり追っても意味が無い」と書いている。

そこら辺をきちんと書くべきでしたね。不愉快な思いをしたらすみません。

食を巡るヒステリー

http://anond.hatelabo.jp/20090802092701

いつもいつも思うのだが、食に関する話題になると、極端な話になる事が多い。

元増田に書いてある教授の言う事は正しいと私は認識しているのだが、では、いわゆる栄養素が良い部分の成分だとした場合、その良い部分に発癌性についてはどう考えているのだろうか。

肉にせよ野菜にせよ、何より人間が生きていくために必要な塩にせよ、過剰に摂取すればそれは癌の要因となるだろう。

そもそも、商品化が遠のくから成分分析をしないのではないだろう。

成分表記して、カタカナの何やらよく解らない単語と見るや脊髄反射で「発癌性物質だ!食べると癌になる!」と喚き立てる人が居て商売にならないから、特に影響なさそうなものに関しては記載しないのではないだろうか。

塩化ナトリウム」は流石に居ないと思うが、「炭酸水ナトリウム」と表記して喚く人は意外や居る。「重炭酸水素曹達(=炭酸水ナトリウム=重曹)」なんて書くともう感情的に劇物扱いという人まで居たりする。

もちろん、重曹を過剰に摂取すれば良いわけが無い。

以下は聞きかじりでトンデモという可能性もあるので、適当に読み流していただければ。

酸素についても毒と言えば毒で、摂取して細胞に取り込まれる事により活性酸素化して細胞が壊れ、新たな細胞を作り出す事で新陳代謝を行っているという話を聞いた事がある。

そして新陳代謝にも回数に限りがあり、次第に衰えた細胞が作り出されていく。すなわちそれが老化で、細胞更新量が多いほど老化は加速する。

いわゆる有酸素運動酸素を取り込んで新陳代謝活性化させるという事は、老朽化した細胞更新する代わりに残量を消費しているとの事。

まあ、余談なのに長くなるので結論だけ抜いてしまえば、「活性酸素は老化や癌の要因だが、じゃあどうやって防げというのだ?気にするだけ馬鹿馬鹿しい」という話であった。

このトンデモ話にしたって、そりゃ新陳代謝を良くした方がいいからってやればやるほど良いわけないじゃない、

無論、じゃあ新陳代謝を抑え込んだら老化を防げるのかって、そいつぁ引きこもり万歳だね!という事であって。

と思って、最後まで順を追って書いてみたら、言いたい事が私と同じだったという加筆があった。

いや、それだったら「安全神話を信じるのはやめにしよう」というタイトルは何か違うくないかい?

結局は「何でも過剰なのは悪影響が出るに決まってる」という話のような気も。

2008-08-14

恐ろしい子……!

こないだここ(増田)に書いたエントリーはてブされてたのでブコメとか眺めてニヤニヤしてたんだけど、ページの一番下まで読んで目を疑った。








なにこれ、「このエントリー関連エントリー」のとこに俺の書いた他の増田記事(とか、それを引用してる記事)が列挙されてんじゃん!

匿名安全神話の崩壊だ!

Preferred Infrastructure……恐ろしい子!!

2007-07-09

増田…じゃないな、二番目の増田?です。

http://anond.hatelabo.jp/20070709164239

↑のような言葉は旦那さんに失礼だと思うので私は言えません。もう少し信頼してあげたらどうだろう?

ただ知識が無くて(出産安全神話を信じているなど)言っているのならまだマシなのだけれど、

この人は出産時にはトラブルがしばしばある事をちゃんと理解した上で言っているので。

まあある意味、口先だけでさも心配しているように取繕って相手のご機嫌取るのが下手な、素直な人なんですよ。

でも私も、自分は絶対に罹らない病気で苦しんでいる人や将来その病気に罹る可能性があり不安がっている人が居たとしても

恐らく心の奥底では「所詮他人事」としか考えられないだろう、と思うと他人にそれ以上を求める資格も無いんだと思う。

無痛分娩を「楽しようとするな」って言われてそれにきちんと反論できる確固たる意思があるならぶつけてみたら良いのに。

ぶつけてみたけれど、喧嘩になっただけなので止めました。

http://anond.hatelabo.jp/20070709164541

男性にとっては、とか一括りにせんでくれ。

失礼。では「多くの男性にとっては」に訂正しておきます。

所詮、男にとっては、出産というものは語り得ぬもの。語り得ぬものについては沈黙しないとね☆

全ての男性がそう思ってくれるのならば良いのだけれど。

と言うか、語りたければ語っても良いから、せめて何かを強制したりはしないで欲しい…と増田に言っても仕方ないけど。

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