はてなキーワード: パトラッシュとは
今朝は母と軽い言い争いをした。
母はなんでも我慢する。
言わないで、我慢して震えてる。
私はそれが嫌だ。
辛そうな疲れたかんじで、少しも笑ってない笑顔で「ウン…わかった。わかったよ。もういい。」っていう。
その姿を見るたびに腹立たしい。自分に酔ってやがる。
母はいつもいつも「あなたのため」といって、自分を犠牲にして何か世話を焼きたがる。
私が勉強で1位になったり受験に合格したときは、私よりも泣いて大喜びしてくれた。
でも勉強しろとあまりにも煩く、満点取らなかったらクラス最高得点でも怒られたし、禁止事項も多く、人を見下す発言が多い。
そしてよく「お前は母の半身で大切だ。愛してる。お前の人生はお前のものだけど、母の人生でもあるんだよ」とニコニコして言う。
だから私も母に甘えて抱きついてニコニコしながら、内心いつだってビクビクしている。
精神的束縛だ。
こんなの、居ない父(居たとしても[愛情]が欠落してるような人間)へのさみしさを私で紛らわせてるだけじゃないか!
しかしそれは私も同じなんだ。慢性的な孤独感と空虚感、罪悪感、焦燥感、自信のなさをどうにか紛らわせたくて、母に異常に擦り寄り甘えるのだ。
共依存。
まったくもって、共依存。
わたしたちの共依存には、同居してた父方の祖母の話も必要かな。
祖母は習字教室の先生をしていて、私は幼稚園ときから家の一角に通っていた。
書いた字を見てもらうため順番に並ぶのだが私は「家の子だから」と順番を後回しにされ、私だけ毎週「クズ・おばかで落ち着きがない子・のろまむすめ」などと皆の前で罵られていた。
この人、外ではとても上品そうでいい顔をする。そして典型的な悪の姑。父が不在の家で、母はいつもこの人に虐められてた。たとえば、母が風呂に入ってる時故意にお湯を止められたりとかね。
しかも祖母はアルツハイマーになり性格のクソさ&介護のクソさが日々激化していった。
母の気丈に振る舞う姿をずっと近くで見てて、糞ババアから私が守らなきゃって思った。
ちなみにボケ防止という名目で既にボケ始めてからも数年は習字教室運営は続行された。年々減る生徒。ボケる祖母。タゲられる頻度が増す私。
泣いて辞めたいと毎週母に訴え、忘れもしない、結局2年後の小6冬、罵りに耐えきれず書初練習を途中で放棄したことにより私の習字という苦行は終わった。
私は素直で明るいピュアな優等生というのがポリシーであったが小5くらいには祖母に対して怒りで満ちていてた。第5日曜のオツベルの象な感じ。
高学生のときには痴呆の進んだ頭の回転の早い祖母と激しく罵り合うことが頻繁にあった。本気で殺したいと思うほどに憎く、汚らわしく思っていた。
そんな感情を抱く自分も同じくらい穢らわしくて、もうピュアには戻れないんだろうなって悲しくてよく泣いた。
このとき通っていた進学校の勉強に私は全く着いていけなくて、アイデンティティが砕けまくりで、唯一の癒しの部活を禁止されたりして、遅刻を繰り返して、ゲームに没頭して、自分を諦めていて、勉強しなさいという母に祖母と喧嘩するのと同じテンションで言い返するようになっていた。
この頃から、我慢する母にも怒りを感じ始めた。
母は日増しに疲れていった。
なぜ?なぜこの人はただ耐えるのか。
何度も聞いたけど「耐えるが勝ち」みたいな答えでよくわからない。だってそんなに不幸そうな顔するのに。イライラする。私のせいだ。守りたかったこの人を傷つけてるのは私自身なんだ。
でも母はひたすら耐えてひたすら傷つく。なんでよ?痛いって言ってよ。
私は「辛いなら言って。力になりたい。」といつもいうのに、母は「うん」といいながら全然言ってこない。
悔しい。
私は一体なんなのだ。
イライラする。そうこうしてるうちに、さらにヒートアップしてしまう。止まれない。私には止まれない。耐えたくない。母みたいになりたくない!感情が爆発させる。母にも感情を爆発してもらいたいという希望も込めながら。
母は私を怯えるようになった。
私はいつも怯えて生きてるというのに。
鬱のような。でも鬱じゃないような。
大学1年で一人暮らしのとき、ある日突然涙が止まらなくなって動けなくて、本格的にメンヘラの仲間入りを果たした。
ホームシックだと思う。共依存が抜けないんだ。自立しようなんで思ったことを1度もなかったもん。
薬も飲んだし過食したし不眠したし過眠したし引きこもったし大学もたくさんサボった。鬱とか非定型うつだとか色々考えたけどどれもしっくりこなかった。
アダルトチルドレンだけは当てはまった。親にも言った。伝わらなかった。全く伝わらなかった。
へーそう。だから何?親のせいにしたいならすれば?って言われた。
信じてなくて、どうでも良さげだった。鬱とかACとか相談するたび、朝の星座占いぐらいに信じてなくて、聞き耳もたれなかった。
もう何をいってもダメだ。だめなんだ。
もう私が親から離れるべきなんだ。
ここ最近一番死にたくなったのは、母のためにUターン就職して、ブラックなとこで心身共に疲れて結局すぐ退職して近所の雑用バイトを始めたとき「べつに地元に拘らずに東京で一人暮らしで働いてもいいじゃん?」といけしゃあしゃあと言われたことだ。居てくれたほうがいいって言ってたくせに。
何言いたいか分からなくなったよ。
いいや、とくになにか主張したいんじゃない。
ただ、言いたかっただけなんだよね。
性格悪いよね。こどもだよね。でもこれが私なんだよ。
なにもかも味気なく感じる。ジェットコースターとか乗るときだけ、マジに心が動くってかんじかな。
悲しいな。
秘密のブックマーク、略して「秘ブ」というソーシャルブックマークサービスを作ってみました。
今は風俗嬢やってるんですが、(悲しいことに)時間があったっていうのと、
秘ブ.jp
(アダルト専用のソーシャルブックマークサービス)
http://anond.hatelabo.jp/20101203150748
・Rails3 と jQuery で、真面目にオシャレなエロサイトをつくってみました
私は、早く自立できるようにと高専を出て、田舎から東京に移り住み、事務として働いていた。
この時点ではエクセルとかワードとかは使える、マクロもちょっと組める程度のレベル。
自立したかったのは父親が生活費をパチンコとか女に溶かすような輩だったため。
私が自立したあと、両親は無事離婚。激務で薄給、母親と離れて暮らして寂しくても頑張っていた。
鬱病はつらい。何が辛いって、本人も辛いんだろうけど、荒んだ部屋の中で横になって息を潜めている母親の姿を見るのがきつい。
いつでも母親の側に駆けつけることができるように、お金と時間に余裕が欲しかった。
でもねー、全く稼げないwww 笑っちゃうくらい。
大衆店にいるんだけど、女の子もお店も多くて、私より若くて可愛い子がわんさかいる。
お客さんがつかないと収入0なんだよね。
店長やお店のお姉さんがマットや椅子を覚えな、ってアドバイスはくれるんだけど、
その頃教えてくれる先生がたまたまいなかった。(今は別の店に修行にいったからバッチリできるけど)
仕方ないからようつべとか動画サイトでソープのお仕事系の作品を見まくったわけ。
(余談ですがマ◯ティ夫人ってお店のマット技一覧のページはすごいよ!)
お客さんつかないから時間がすんごいあって、待機室でずーっと見てた。
で、マットの動画とか、ボディ洗いの動画探すんだけど、なかなか見つからない。
で、そんなことをしてるうちに思ったんだけど、エロサイトやエロ動画、
果てはマニアックな趣味の情報を共有できるサイトがあったら便利じゃないかな?と。
数少なく接客したお客さんで、わざわざブーツ持参で、顔面を踏みつけてくれ、って人がいたんだけど、
でも日本中を探したら、同じ趣味や、近い嗜好の人がいるんじゃないかな?って。
時間は私自身が病むほどあるし、そんなわけで制作に取り組みました、秘密のソーシャルブックマーク、
略して「秘ブ」(「秘部」とかけてあったり)
吉原の泡姫たちは、タクシー通勤する人が多いんだけど、私は三ノ輪の駅から歩いて通ってた。
元彼に借りたプログラムの本などどっさり持って。めっちゃ重いw
待機室でひたすら落ち込みながら金勘定するより、母親の心配をするより、何か生産的なことを考えていたかったんだよね。
この一年でかなり勉強して、ようやく公開できるレベルに達したかなとおもいます。
みんなが来てくれるかはわかんないけど、まあ来てほしいなと思う。
さて、湿っぽい話はここらへんにして、どうやって作っていったかを話しましょう。
・Semantic Scuttle
http://semanticscuttle.sourceforge.net/
・HeartRails Capture
http://capture.heartrails.com/
・Twitter Bootstrap
http://twitter.github.com/bootstrap/
・Bootswatch
サイトの構成なんかも書こうと思ったけど、セキュリティ的に良くないって聞いたし、
はてな民のみなさんに突っつかれるのが怖いので少しだけ(^_^;)
まあ違う意味で突っつかれるのは慣れてるんだけどw
簡単に書いとくと、HTML、CSS、PHP、MySql、javascriptくらい…なのかな?
Semantic Scuttleが裏でやってることはあまり詳しく分からないです。
どうやらまずはHTMLとCSSをやれということらしいので、そこから始めた。
使ったのはこれ。
メモ帳で簡単なWebページを作りながらだと結構スッと頭に入ってくる。
逆に言うと、読んでるだけだと全然あとで思い出せない。
「Ctrl+U」でページのソースを一発で見れることを知り、参考のために色んなサイトのソースを見まくった。
全部頭に入ったわけじゃないけど、ここまでで最低限、検索ワードが思いつくぐらいにはなる。
ここまでで大体一ヶ月くらい。
もちろんHTMLとCSSだけではてブ的なものが作れるわけはない。
っていうかほぼ路頭に迷った感じで「はてブ的なものを作る方法」をググりまくった。
結果「Semantic Scuttle」なるものでそれに近いサービスを作れることが判明。
「Semantic Scuttle」を調べてみると、どうやらPHPとMySQLで動いているらしい。
でもダウンロードしてみて中身を覗いてみても何が何やらさっぱり。
とりあえず2つ一緒に覚えられそうだと思って元彼にこの本を借りてきた。
XAMPPのインストールをして、PHP書いて、MySQLと接続して…
ふむふむ、書いてあるとおりに作ったのは作ったけど、あんまりわからん。というのが感想。
ちなみにPHPを書き始めるのにあたって、eclipseという統合開発環境(意味がいまいちわかってないけど)を紹介され、インストール。
コード書きやすすぎ、色分け便利すぎワロタwwwと思ったのを覚えている。
設定はめんどくさかったけどね。
eclipseについて詳しくは→http://www.javadrive.jp/eclipse3/
しかたない、まずはPHPだけでも頑張るかと思い、次に借りたのがこの本。
ひと通りサーッと読んで大体どんなことが書いてあるのかを頭に入れてから、
必要そうなところを詳しく読んで作ってみてっていうやり方をした。
MySQLのことにも触れてあるので、そっちの復習もできた。
クラスについても薄らぼんやりわかってきて、動くものを作れるレベルには上達。
この辺りは、サボったり迷ったり環境整えたりで2ヶ月くらいかかったかな。
さて、これでいけるだろうと意気込んで長らく保存しておいたSemantic Scuttleのソースコードを見る。
…わからん。
挫折。。
どうすればいいのってことで、元彼にヘルプ。
「MVCってのがあって、モデルとビューとコントロールってのが多分…」
「とりあえずindex.phpから見て行ったらいいんじゃないかな?」
ふーん。今でもMVCとかってのはほとんど理解してないけど、最後のは役に立った。
ファイル名やら関数名でプロジェクト内を検索しまくって、大体の構造を把握。
と簡単に書いてみたものの、この作業には2ヶ月ほど費やした。
構造はなんとなくわかったものの、実際触ってみると動かなくなるケースが多数。
ひと通りの勉強は一応したけど、実地のカスタマイズは非常に難しい。
他に使ってる人おらんのかなと思い探してみるとこんなものが。
・ソーシャルブックマークソフトScuttleの強化版Semantic Scuttleを導入してみる
http://tukaikta.blog135.fc2.com/blog-entry-70.html
ありがたくカスタマイズに利用させてもらう。ホント感謝しまくりです。
でも上のURLに書いてあること以外にもカスタマイズしたいところがあった。
1.ブクマ数を記録したい
1はだいぶ考えたんだけど、DBをちょっといじくって、フィールドを追加してそこに記録することにした。
2はPHPとDBをあれこれして、ド汚いコードながらも根性で実装。
3で再びの挫折。なぜならjavascriptを使わなければならないことが判明したから。
まだ勉強しなきゃいけないのか…とは思ったが、初心を思い出し、頑張ることを決意。
おらあああ!なんかjavascriptの本貸せやぁああああ!と丁寧に元彼に頼んでみたところこの本が手に入った。
JavaScript 第5版
うん、馬鹿じゃないの。こんなん理解できないよ。こっちは時間がないんだよ!
もう一冊なんか初心者向けを貸せ!
マンガでわかるJavaScript
読了したあと、ネットと前者の書籍で必要なところだけ調べることにした。
で、調べていったところ、4については
scriptタグでtypeを"text/javascript"にしてもPHPを読み込めるということがわかり、PHPで強引に表示させることにした。
3はもともとSemantic Scuttleにあったブックマークレットをちょこっと編集して解決。
これで大体1ヶ月半くらい。
一応CSSは勉強したけど、美術的センスのない事どこかのはいだしょうこお姉さんレベル。
でもデフォルトのデザインがダサいってことくらいは、かろうじてわかる。
あらん限りの人脈を使ってデザイナーさんを探したところ、やっとのことで0人見つかった。
どうも調べたところ、TwitterのBootStrapってのがいいらしい。
CSSを見てみるが、長い! 「Bootstrap 使い方」でググる。
よくわからないながらも↓とか見ながら手探りでコードを書いていく。
Twitter Bootstrapの使い方
http://greenapple-room.com/conc/user/TwitterBootstrap/bootstrap.html
これでとりあえず基本的なことがひと通りわかり、ちょっとだけよくなった。
だいぶ前にやったCSSを思い出すのが大変だった。
でもタイトル周りとかが全然ダサイまま。普通に自分で見てて萎えるので、さらに調べる。
見つかったのが↓
Bootswatch
あ、なんかこれいいなと思って「Slate」っていうテーマをいじくりいじくり、色々試しながらタイトル周りとかを整理。
まあこんな感じで大体できましたー!
全部で約8ヶ月…長かった…。憑かれたぜパトラッシュ…
・ググる ググる ググる!とりあえずなんでもググってみることが一番大事だとわかった。
誰かが同じようなことをしてることも多々あるし、少なくともヒントくらいは見つけられる。
・助けてくれる人がいるとかなり楽
ググっても出てこない情報は厳然としてある。そういう時は、経験者にアドバイスをいただく。
Yahoo知恵袋でもいいし、知人でもなんでも。ネットの優しい人達に感謝するようになった。
お店の掲示板では叩かれっぱなしだけどw
・プログラマーすごい
今まで何気なく見てたホームページだけど、膨大な技術の結晶なんだなと思った。
その端っこに触れただけの私のようなものでもそう感じるんだから、それはそれは深遠な世界なのでしょう。
せっかく作ったので、使ってやって下さい。
詳しくは↓をご覧あれ。
http://hibu.jp/bookmarkbutton.php
このサービスは一応「秘密の」もんなので、普段使ってるSNSのユーザー名とか使わないほうがいいんではないかと思います。
ブラウザに直接入力でも簡単にいけるようにドメインはまんま「hibu.jp」にしておいたので、
ブラウザにブクマするのもはばかられる方はダイレクトに飛んできて下さい。
スマホ版作りたいなぁ…
ちなみに、勉強したおかげか今現在はそこそこ本職のほうで稼げてはいます。
もし万が一このサイトが成功したりしたら風俗あがることも考えられるのかなぁ…
でも吉原にも遊びに来てくれると嬉しいな。
怖いところじゃないから、気軽にね。
彼氏の欲求に応えることが付き合ってるってことだと思ってた。
でも疲れるよね。疲れたよパトラッシュ。
エスカレーター乗る度、尻だの腰だの揉むし、エレベーターで無人ならキスしておっぱい揉むし。
水族館とかみたいなうす暗い所でズボンの上から触らせようととしてたの、あれは子どもも沢山いたしさすがにどうかと思うよ。
車に乗れば片手は胸か太ももだし、電車に乗れば痴漢ごっこだし、どこからそんな性欲が出てくるのか、謎だったよ。
当然デートはおまけみたいなものだったよね。その日のセックスのことしか考えてなかったよね。知ってたけどね。
まあ身体があればなんでもいいんだなって、知ってたけどね。モテモテの君が私以外とセックスしてないことだけが誇りだったよ。
受け入れて、頑張ってしまった私もどないやねんって話ですよね。
下半身つかんどけばどうにかなると思ってた時期が私にもありましたわ。ねーよ。
さて。自由になったはいいけど、清々しいくらい何も残ってない。疲れたってだけだ。
多少のセックスのテクニックと、コスプレを着こなすためにダイエットとトレーニングが習慣づいたのは儲けものかな。
「オチが救われない話」というまとめサイトを読んでいたら、こんな救われない話を知った。
『フランダースの犬』は、アニメとして日本人によく知られている。
もとは1872年発表のイギリスの童話だが、原作者の女性がベルギーの風俗をイギリス人の目で偏見的に描いている。
イギリス人の心の奥底には、ヨーロッパに対するかすかな敵意が潜んでいる。
「この地方は荒れ果て、人々は不親切で、しかも愛すべき犬を何代にもわたって、激しい労働に不当にこき使っている」
こんなことをずらずらと書いているのだ。
その上、本家イギリスでは、運命に抗わずに教会で死ぬという内容がアングロ・サクソン的に受け付けられなかったようだ。
結局欧米では、誰も見向きもしなくなったというわけだ。
ところが日本では、1975年に感動的なアニメが作られたために爆発的な人気を獲得する。
80年代からの海外旅行ブームでは、ベルギーのフランドル地方観光が定番コースの一つとなったほど。
もっとも、ルーベンスの絵を観ることはできても、『フランダースの犬』にまつわるものがそこには何一つない。
日本人がガッカリして帰国するのが、当時のツアーのお決まりのパターンだったとか。
ところが、1982年、大きな転機がやってくる。
ベルギー・アントワープの観光局で働いていたヤン・コルテールという男性が、運命を変えた。
日本人観光客から『フランダースの犬』という物語の存在を聞いたことが発端である。
生真面目な性格で、面白みのない変わり者と思われていた彼には浮いた噂もなく、恋人はおらず、友達も少なかった。
そんなオタク青年の彼は、地元に関係する噂話を聞き逃さなかった。
「アニメをやってたんだけど、もしかしたら原作があったのかもなぁ」
というだけで『フランダースの犬』について、はっきりとしたことが分からない。
街の誰に尋ねても、何もわからなかった。
しかし彼はあきらめない。
「この地方を舞台にしているのなら、図書館にヒントがあるかもしれない」
図書館であらゆる資料をあさり、……そしてとうとう、60年の間、二、三度しか借りられていなかった原作を見つけたのだ。
欣喜雀躍たる、彼の喜びが想像できるだろう。
……だが、読み終えた彼はがっかりした。
実は原作には、最後にネロが天使に救われて天国へと召される……というシーンはない。
ただただ暗いだけの作品なのだ。
原作者は夫に捨てられた後、犬の保護に尽力していたが周囲に相手にされなくなり、晩年は30匹の犬に見守られて亡くなっていた。
(この原作と日本人の感動との間の乖離は、いったいなんなのだろう?)
もしかしたら、それがヒントになるのかも?
彼は、日本語を学び、日本人観光客の友だちを作り、帰国した彼らからアニメビデオや童話集を取り寄せてみた。
その結果……感動したのだった。
情熱は、いよいよ膨らむ。
一年半かけて調査を行ない、原作の舞台が近くのホボケン村だと突き止めた。
当時の日本なんて、極東の島国で、ドイツに加担して負けた挙句に少々景気を持ち直しただけの国、というイメージだったから、仕方ないだろう。
だが、彼の熱意は次第に周囲を突き動かしはじめた。
ルーベンス以外にこれといって観光資源のないこの街に、もう一つの観光シンボルが生まれるかも知れない。
そういった周囲の思惑も重なり、ついには1985年、ネロとパトラッシュの小さな像が、ホボケン情報センターの前に立てられた。
除幕式にはアントワープ州知事、市長、在ベルギー日本大使らも参席、盛大なパーティーが開かれたという。
ネロとパトラッシュが共に埋められた(ことになっている)街の教会は、観光コースとなった。
ルーベンスの作品を観るためにアントワープを訪れていた日本人観光客がホボケン村にも立ち寄るようになった。
その地域は観光収入でおおいにうるおい、観光局勤めの彼の名声も次第に上がった。
フランダースの犬はベルギーで放送され、80%近い視聴率をとったという。
ヤン・コルテールは『フランダースの犬』研究家として知られるようになる。
その地域では日本通として知られ、日本との橋渡し役としても活躍するようになった。
研究のために日本へ何十回となく訪れるようになり、大の親日家となった彼は、日本人女性の石井ヨシエと結婚した。
彼は妻と共に、今でも地元でつつましやかに幸せに暮らしている。
……はずだった。
なぜなのか?
コルテールが日本人の妻をもらい、日本とベルギーの架け橋として活躍していることまでは、いろいろなサイトで詳しく取り上げられていた。
ところが、彼が犯した殺人についての続報をいくら調べても、日本語のサイトでは何一つその理由が分からないのだ。
英語のサイトで調べても、アメリカ人などが『フランダースの犬』に関心がないためか、まったくヒットしない。
仕方ないのでグーグル先生の力を借りて、オランダ語のサイトを日本語に訳したり英語に訳したりしながら調べた。
その結果、驚くべきことがわかった。
コルテールとヨシエが結婚して数年は、大変幸せそうだったそうだ。
だが、次第にヨシエは旦那の拘束がうとましくなってきたらしい。
もっと自由にさせて欲しい、自由にいろいろな場所に行きたい、というのがヨシエの欲求だったそうだが、コルテールはそれを許さない。
異国の地にやってきて、海外でしか味わえない自由を満喫したい日本人女性。
彼女を大切にするあまりに、彼女の全てを管理したいと願うベルギー人男性。
だんだんと、二人の間には溝が生まれるようになった。
二人の間はギクシャクし始める。
その時に彼女の前に現れたのが、口が堅いという噂のピエールだった。
「夫とは長いこと話してないの。夫は頑固でさ」
秘密を守れるピエールへの心安さからか、ヨシエは彼へ愚痴をこぼすようになった。
「彼は変わり者だからね。我慢さ」
愚痴を聞いてもらううちに、ヨシエがピエールに親しみを感じ、やがて二人が愛しあうようになるまでに時間はかからなかった。
ピエールの口は固かったが、ヨシエの下の口はゆるかった。
二人がバスルームで愛し合っているところを、コルテールが発見してしまったのだ。
口がゆるい上に、脇も甘かったというわけだ。
だが、そのときヨシエは豹変した。
日本女性のおしとやかさはどこへやら、情事を発見したコルテールを怒鳴りつけたという。
「あんたさぁ、男としての魅力がないんだよ!!」
彼女の口は、悪かった。
その時に、コルテールは、彼女のことを深く深く愛していたことに改めて気づく。
何があろうと、彼女の気持ちが戻ってくればそれでいい、というのがコルテールの偽らざる気持ちだった。
彼は、離婚を迫るヨシエに対して、仲を修復したいと取りすがった。
しかし、彼と別れてピエールと一緒になりたい、というヨシエの気持ちは変わらない。
それは、最後のお願いとして、彼女と日本を一緒に旅行することだった。
二人が出会った日本で過ごせば、彼女の気持ちも戻ると思ったからだ。
……これ、男にありがち。
男の浮気は「名前をつけて保存」だが、女の浮気は「上書きして保存」
他の男に気持ちが移った以上、振り向くわけなんてないのだ。
日本でヨシエは、両親にコルテールを引きあわせたという(この辺りは女性特有の図太さといえよう)。
それでいながら、彼女の気持ちが変わることはついぞなかった。
それを拒むコルテールを、ヨシエは罵った。
そして、決して犯してはならないラインを越えてしまった。
彼女は、職場のベルギー人の同僚達と彼とを一人ひとり比較して、いかにコルテールが劣ったオタク野郎なのか、痛罵したのだ。
……こと、ここにいたっては、どうしようもない。
その時の衝撃は、彼の行動が示している。
コルテールは逆上し、ヨシエをナイフで22ヶ所切りつけて、殺害したのだ。
最近気付いたことは、ちょっと注意されたり叱られたりするとパニックになってるんじゃないか、ということ。
注意される→泣く と考えいたけれど実際は、
注意される→知らぬ間に呼吸し辛くなる→「はい、気をつけます」とか言う→目の奥からじわじわくるという段階を踏んでいる。
そしてこの時の謎はもう一つある。なぜか笑顔で受け答えする。笑顔で浮かべながら目からぼろぼろ涙零れてる。
なんで自分でも笑顔になるのか分からん。というか家族以外の人と話す際は常に笑顔。笑顔っていうか口角上がってるイメージ。
たとえ不快なことされても口角あげたまま「やめてくださいよ」みたいな風になる。なんでいつも笑ってんだ自分。
あーもう良く分からないけれども、とにかく些細なことでパニックになりやすい泣き虫でいつもへらへら笑ってる困ったヤツってことはよく分かった。
どうすればいいんだ。「泣いてもいいじゃない」とか言うけれど、そんなレベルじゃないんだよ。
真っ先に沈み込む俺のメロディ。
何もかもがぶち飛ばされる世界で
俺はただもがいてもがいて助けを待って
生き血をすする地獄のように
彼らもきっと分かってるはず
俺が闇に捨てた黙るフォイだってこと
一旦闇に落ちる。
生きている実感を感じる。
決して見えない虚像むぞう。
そして果てのない冒険へと出る。
それを皆が待っている。世界は我々の答えを待っている。
パトラッシュうううううううううううううううううううう
世界は正解へと向かっているのか!?
もっともっと大きなものが作れるはずなのに。
書きこむスレがなきゃ俺は捨てゆくよ。
愛はお金で買える時代さ。
容赦ねぇな。
くだらねぇな、本当に。
興味もねぇよ。本当につまらない。
俺はただ眠たい一心さ。
さてはて、どうしたものか。
どうしてくれようこの悪循環。
(・_・。))マイッタナァー
/(-_-)\ こまった~
私は4歳まで疑うことを知らないいたいけな坊やだったかどうかは覚えていないけれど、ある時から年子の妹とつかみ合いの喧嘩をするようになり、そのたび必ず負かしてきた。
しかし、そのたびに母親が出てきて叱られ叩かれ、小学校に上がる前には暴力を振るうことは結果的に負けになると悟った。
残念ながら、その後も私の身体は大きくなり続け、意識的に力をセーブしなければ存在するだけで暴力になることを自覚するようになった。
たぶん私は、女の子のすらっとした細いその腕を、素手で折ることができる。
たぶん私は、女の子のやわらかなそのお腹を、致命的なダメージを与えるまで踏みつぶすことができる。
たぶん私は、女の子のこじんまりとしたその顔を覆い、自分の身体だけで窒息させることができる。
それは故意でなくとも起こりうる。
だから私は、女の子に触れるときに自分の力を意識し、相手の存在を常に確認し、その距離感を意識するようになった。
しかしまだ、ライオン怖い・くま怖いと、一緒くたにされてしまうのだなと、軽い絶望の中にいる。
どんなに女の子と仲良くしようとも、「怖い」の一言でシャットアウトされる。
陵辱もののエロゲだのまんがだのの話を女の子の前で話すバカ男と一緒くたに「怖い」と。
自分を殺しうる・レイプしうる力を持った生き物がそばにいると怖いのだと、自らも子供ならば素手で殺すこともレイプすることもできるだろうけど、子供から「怖い」とシャットアウトされるなんて想像もしないで、ただ男だと言うだけで、「怖い」とシャットアウトされる。
ああもう、男に生まれたことに疲れたよパトラッシュ。
anond:20090917194840
真っ白な灰になったよ。
疲れたろパトラッシュ。
ぼくもう眠いんだ。
原因は、結婚指輪を一緒に買いに行ったときの三軒目の店。やっとペアリングで100000円くらいの安いプラチナ900の指輪を見つけたのに、その店の店員が専門的なことを何も言わないとこが怪しいとか、強引な感じが怪しいとか、安物買いの銭失いとか、いろいろケチをつけはじめてもうげんなりなった。
おれは指輪の質がどうとか別にどうでもいいんだけど、彼女にしてみれば一生に一度の物だからと言ってゆずらない。
でも俺は『うちの家計の苦しさも少しは考えろよぉ。』『愛は形じゃないんだから指輪如きでガツガツすんなよぉ。』って思ってしまう。
で、愛の証を買いに行って喧嘩してしまった。
もうグッタリ。
でも、さっきチュウをした。キレると怖い彼女だけど、それでも離れられないんだなこれが。
もしも自分が友人の立場だったら100%止めるなー。
『悪いことは言わない。もう少し考えなおせ』って言う。自分の画力や力量を客観的に見ても、ね。
でも、もっと画力があったとしたって(仮に石恵や鳴子ハナハルくらいの画力)、お話の構成力があったとしたって(絶好調の富樫クラス)、本気で親友に「漫画家になため会社辞めようと思ってるんだ」って言われたら、止めると思う。
止めないとしたら?そうね・・・新人賞・・・くらいじゃ止めるな。
すでに連載したり、読み切りで本誌掲載されたことがあるくらいなら止めないか。「そうだな・・つらいと思うけど頑張れよ」くらいで応援してしまうかもな。
でも世の中の大半の漫画家はそういうステップを踏んでないと思うし、何よりもう数年で30歳になるわけで、きっと一生「漫画家になりたかったなー。なればよかったなー」って思いながら生きていくのかな。それはそれで、つらい。
だったらいっそ失敗して、「やっぱり駄目だったよパトラッシュ」ってルーベンスの、もしくは赤松の絵の前で死んでいくほうがいいような気もする。
でも"おれの中の良識ある部分"ってやつが「悪いことは言わない。もう少し考えなおせ」って言い続けるんだ。
バクマンはそこの所について答えを出してくれるかな。答えを出さないまでも、おれのこの気持ちを解消させてくれるようなストーリーはやるかな。
きっとガモウならこう言う。