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はてなキーワード: ポピュリストとは

2019-06-01

ニワトリが先か、卵が先か。どちらが原因で、どちらが結果か。

外国(に対する自国政府)への危機感」が先か、「愛国心憂国の情」が先か。

大阪の衰退」が先か、「大阪維新の会の誕生」が先か。

「悲しい(と感じる)から涙を流す」のか、「涙を流すから悲しい(と感じる) 」のか。

ニワトリ派」は『絶対ニワトリが先』と言い、「卵派」は『絶対に卵が先』と言う。

この「ニワトリ⇔卵」論争に興味を持てない「無党派層」はポピュリスト支持の予備軍となる。

2019-03-10

生活保護から脱するべく就労継続支援について調べてみた

結果、将来的に医療費扶助が見直され、三割負担になる、そもそも支給額が下がるなどのリスクをおっても生活保護にぶら下がってるほうが楽だとなってしまった。

最もでかいのは医療費税金保険の三点。

自分は呼吸器系とメンタル系に持病があるが、三割なら受診料と薬込みで1万5000円くらいかかる。

まぁメンタルについては、実際は自立支援で一割になるが、それでもトータル一万弱の医療費がかかる。

そこに税金保険年金にと来ると、正しく計算してないが自由に使えるお金生活保護の方が多くなる可能性が高い。

職歴にも穴が空いたし、スキルも大したことがないので就けるのは最低時給ギリギリのきつい仕事しかありえない。

粗で十八万として、そっから各種税金天引きされて、手元に残るのは十五万。

病院代を払えばのこり13.5万。

これはほぼほぼ生活保護就労継続支援B型の全国平均値を足した金額で、控除の仕組み上、これ以上働くのはコスパが悪いとされる境目付近だ。

更に細かいことを言えば、賃貸アパート更新料はざっくり2年に一回家賃二ヶ月分かかるが、これも保護から出るので、生活保護の方が家賃の0.1ヶ月分自由に使える金が増えることになる。

体調が悪い時は休める自由をすてて社会復帰した先は、生活保護の時と変わらない金の不自由さに加えて、メンヘラ職歴に穴が空いた事故物件でも雇わざるを得ないクソ会社ですり潰される未来だ。

ナマポ貴族等と揶揄されるが、現実は一度落ちれば這い上がれない仕組みが整えられているアリジゴク。

生活保護に関しては、様々な問題点が入り組んでいるのだが、利権化してしまっている為、誰も触りたがらない。

そして恐らくどこかで破滅的で急進的なポピュリスト政治家扇動された国民意思によって壊され、自分は飢え死ぬのだろう。

2019-03-07

anond:20190307002043

一番理想を上手に語れるのはおそらく共産党ポピュリストだよ

お前は理想を掲げる奴が評価される社会とやらを望んでいるようだが、仮にそんな社会になったとして、一番持てはやされるのは真摯理想を語る奴じゃない、ありもしない夢を語ることに特化した詐欺師

実際、小池がブチ上げた政策、なにひとつ実現できそうにないじゃん

まあ極端な二択ですこと

2019-02-17

anond:20190217075441

耳心地のいいことを言って騙そうとするのがいるとしたら、左派というよりポピュリストなんだよな

そして我々は実際何度も彼らに騙されてきた

2019-01-28

anond:20190128140355

ドナルド・トランプ大統領は、権威主義者に育つ可能性を秘めたポピュリスト典型例だ。同氏は自由権力を振るうことができる地位を目指している。

その望みは、米国制度機構によって阻止されるかもしれないが、それでもその脅威は明白であるように思える。

1頁めから飛ばしすぎだよこの記事

「目指してる」根拠もなければ「脅威は明白」な根拠もない。ただの陰謀論

今日では、選挙政権正統性付与している。そのため権威主義体制の多くは「似非(えせ)民主制」を行っているが、それは真の民主制とは違う。

そのような国々の選挙一種の芝居でしかない。政治指導者が自らの敗北を容認しないことを誰もが知っているからだ。

こんなんとか、「俺らの支持しない奴の勝利した選挙なんか真の選挙じゃない」とでも言わんばかりだ。

結局、自称リベラルにとって都合の悪い民意は「ポピュリズム」として非難されるってだけ。

リベラルは「愚かな民衆を導いてやる」と思ってるのさ

2018-12-03

anond:20181203013743

トランプに相当するのって日本で言ったら維新小池一派みたいなポピュリストなんだろうけど、そいつらをのさばらせたの都会じゃん

東京大阪こそ、知名度で殴るような選挙やその場限りのパフォーマンス政治常態化しちゃってる

からトランプを生むとしたら田舎じゃなくて東京なんだよ

2018-11-14

偉大な我が国民の太陽たる尊敬する指導者である安倍晋三閣下!!

移民政策だのわけのわからんことを野党やらは言っているが、そんなことどうでもいいのだ。治安悪化するって?日本を壊すのは将来の世代のためだ。渋谷暴動を見ただろう。渋谷スラムから破壊は始まる。ハイパーインフレ?貯蓄ゼロ世帯を増やしてくださる素晴らしい閣下感謝だ。賃下げ政策だって世界標準賃金になれば国民国家正当性もなくなる。保育園落ちた日本死ねだって世界的にポピュリストとやらが面白いことやってるが、国民国家こそが悪の根源なんだ。小泉進次郎だって必ず腐敗するって言ってるじゃないかテロリズム蔓延だってそうだ、暴力私有化、おお、すばらしい。中世ジャップランド中世に戻ろうぜ。国境なくして国家なしだ。政府なんかよりみんなに銃を配ったほうがいい。下克上戦国時代のほうが社会流動性もあってすばらしい。革命を支持するなら、我らの同士安倍晋三閣下を。憲法なんかいらない。地方自治体州軍をもって都市国家になればいい。法律なんていつの時代もなかったじゃないか人間はただの動物だ。兵農分離こそ悪の根源!!返信する気はないからな。

2018-09-21

小泉新次郎をdisってるはてなーに問いたい

自分がどうみられているか、というのに自覚的かつ操作的な時点で、安倍麻生鳩山や菅よりは政治家としてまともではないだろうか。

ちゃん姑息に立ち回ることができる、ということは身内の評価しか興味のない安倍一派に対する一番のアンチテーゼではないだろうか。

日本にはポピュリストにすらなれない政治家ばかりだ。

2018-06-24

anond:20180624191305

その第三極とやらがポピュリストってやつなんじゃないの? 既得権益リベラリズムもクソくらえって感じだし

2018-05-21

安倍信者反知性主義の成れの果て

自民党野党人材劣化が甚だしくて悲しくなる。そして何よりも辛いのが、それぞれの党内でも議論できる政治家ではなく姑息政治家こそが権力の座につきやすくなっていること。何でかなーと思ったけど、これはアメリカと同様に反知性主義の現れなのだと思う。

ご飯論法けしからんという話が出ているけれど、ちゃんリサーチして準備した質問こそが「知性主義」のかたまりということで毛嫌いされる原因であって、それを小馬鹿にしてかわす答弁のほうが支持されてるだけ。とっくに頭がいい人や誠実な人が尊敬された時代は終わっていて、自分と同じバカが立ち回りのうまさだけでエリートを愚弄する構図のほうが支持されてるわけです。もしかすると小選挙区制になったことで、馬鹿大衆を味方にしたほうが有利な構造拍車がかかっているのかもしれない。

石破じゃなくて安倍

枝野じゃなくて山本太郎

増田じゃなくて小池

日本国民全体が失われた20年のなかで活力をなくし、ロジックや知性に疲れちゃったんでしょ。これからもっとポピュリスト、耄碌大臣、低IQ政治家活躍する時代が来るぞ。地獄に備えよ。

2018-04-25

anond:20180425111523

橋下や小池みたいに煽り特化のポピュリストがまた出てくる土壌はあると思う

2017-11-21

長谷川豊のまだマシなところ

表現過激になっただけで、同じことはもうずっと昔から言ってるんだよねあの人。

前に炎上した「少子化子供より自分のことが好きだから

http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/41760706.html

とか、

「おハナクソ男子死滅させるべし」

http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/41843041.html

とかさ。

まり「男女両方教育しないと少子化解決しません(もう無理ですが)」とはっきり言ってる。

無茶苦茶な話ではあるけど、少なくとも自分の直接的な損得というものはないわけ。

でも、少子化問題で他に言われてることって何よ? ポジショントークだらけじゃん?

女を抑圧しないと少子化解決しないだの、いや私らに金をジャブジャブくれれば産みますよだの、

自分の都合だけで好き勝手ほざいてる輩よりはずっとマシなんだよ正直。

個人的長谷川の言うことには賛成できないし、維新みたいなポピュリストは支持しないし、

炎上狙いの表現だって嫌いだし、適切だとも思わない。

でも、少子化にかこつけて我田引水を狙う奴らは、そのさらに下だわ。

2017-10-26

若狭引退www

ひっかき回すだけひっかき回して結局何も具体的なことはしないのがポピュリストとその仲間たち

anond:20171026004910

あれに限らずあらゆる案件に言えちゃうかもしれないけどさ

現状のシステム改善するつもりもないのに、特定カワイソウな人だけ別枠で救うの無理なんだよ

そしたら他の人にしわ寄せがいくし、それは我慢しろって言うしかないじゃん

そりゃもちろん、苦しんでいる当事者システムの変革まで求めるのは酷だよ?

でも正義面していっちょかみしてる人らは、もうちょっと大局的なモノの見方をしてほしい

でないとカワイソウな人の負担を誰にどう押し付けるかで話が終わっちゃう

押し付けられて我慢まで強いられたら、もう頼るものポピュリストしかいない

2017-10-22

anond:20171022110716

じゃあ立憲民主党ダメだよなw

なんか一部で妙に持ち上げられてるけど、枝野をはじめとする立憲民主党メンバー全員が一度は小池百合子軍門に下ることに賛成してるから

あん極右ポピュリスト配下につくなんてまっぴら御免だ!」と前原反旗を翻して党を割ったわけじゃないでしょ立憲民主

前原民進党名前だと次の選挙で俺達ボロ負けだろうからみんなで希望の党に引っ越そうぜ」

全員「OK(なんか自民党そっくりな党やけどまあええやろ)」

筋を通すのなら希望の党への合流に賛成したところからだろw

2017-10-16

anond:20171016221448

昔の維新もそうだったが、ポピュリストというのはプロレス団体並みに離合集散を繰り返すから

そもそも政党全般にそういう傾向はあるが、それにしても多すぎる

anond:20171016182639

んー、別に「学がない=知識がない」というのはいいんだよ。民主主義社会で、「素人の素朴な疑問」を否定していたら、その結果はトランプとか河村たかしとかのポピュリストだし。そういう意味では、あの記事は全体としてよい方向を向いていると思う。

私がわざわさ引用したのは、その部分が「素人の素朴な疑問」に見えなかったから。「ヨッピーの信念」に見えた。まったくの素人だったら、「権威を欲しがるのは無能証拠」とか言わないよ。

2017-10-10

支持政党なしに投票して本当の民主主義を実現させよう

明日期日前投票日になる。急な解散総選挙が行われることになって、誰もが戸惑い思い悩んでいることだと思う。次の選挙ではどこに投票すべきだろうか。現状維持自民か?それとも希望か?結果的リベラル結集となった立憲民主か?それとも共産か?

しかし我々が投票するべきはそのどれでもない。我々は支持政党なしに投票し、現状の民主主義を次の段階に進めるべきだ。

独裁ポピュリズムへの対抗

今まで我々が行ってきた投票行動はどんなものだろう。選ぶべき政党政治家がいないだとか、他よりましだとか、各論は反対だけれど総論としては支持せざるを得ないだとか言って、そうして選んできた候補は自らの政治意志とは似ても似つかないようなものばかりだ。リベラルを名乗る某が自民憎しで希望への投票を呼びかける様などその極みだろう。

そうしたずれから逃げ込むように、人々はアメリカトランプやかつての小泉のような独裁的なポピュリストに自らを同一化させるようになるが、それもすぐに理想現実ギャップを見せつけられて失望し騙されたと騒ぎ立てる。しかしまた別のポピュリストがやってくれば、同じように信者となって騒ぎ立てる。

そうした独裁的なポピュリズムに対抗するには、よりラディカルなポピュリズムである直接民主制に向かうべきだ。

直接民主制が浸透すれば大衆迎合するような政治家存在意義を失っていく。自分達で政策選択をすればいいのだからわざわざそういう人間と付き合う必要がないのだ。

支持政党なしのような部分的直接民主制システムがあれば、政治家政治家である必要すらない。自動的国民の選択手続きを代行する公務員のような存在であればいい。

本当の政治家が生き残ろうとするならば、より専門的な知識を身に着け、大衆政治選択に対して間違いを指摘することが出来るような存在になるしかない。自分よりもこういう専門家に任せたほうがいいと思えるような、そうした政治家けが生き残るだろう。

責任を取るのは本来誰か

現行の政治体制直接民主制部分的にだが稼働させる支持政党なしの試みは、今までの選挙でそこそこの得票を得たけれども、評価は未だ低いものだ。

しかし今後百年を考えれば、この仕組が部分的に導入し代議制民主主義を次の段階へと進めるべきだと思う。代議制民主制が本当の意味での民主主義でないことはわざわざルソーを持ってこずとも、現状の政治状況を見ればわかることだ。

我々は投票用紙に書き込む時だけ政治参加しているような顔をして、それが終われば呑気に座って、自分の買った馬券行方野次飛ばしながらただ眺めているだけだ。馬が転べば馬肉にして次の馬を用意して、何故転んだかもどうすれば転ばないか判断競馬新聞に任せてしまう。

どれだけ失政を重ねてもそれは政治家責任で自らの判断問題ではないという。この時我々は政策を決定する権利だけでなく、政治判断した後の責任までも政治家に奪われているのだ。かつての戦争軍部政治家知識人達のせいにしたように、我々はどれだけ大きな失政を犯しても責任を感じることが出来ない。責任を感じなければ、どんなに失敗をしたとしても学ぶことはなく、また同じことを繰り返すだろう。

本来政治は、例え間違った、国益に反するような選択だったとしても、あくま自分意志によって選び取り、その失敗を自分の失敗として受け入れなければならないのだ。

漸進的な浸透がテスト期間となりうる

人々はこの失敗を恐れる。自らの経験不足によって取り返しのつかない失政を犯すのではないかと考えるのだ。しかしその経験の蓄積という意味で今の支持政党なしの状況は悪くないものだと思う。

票数を徐々に伸ばしているとはいえ支持政党なしは精々一議席取れるか取れないだろうなという状況で、この状況はまだ暫くかかるだろう。

議席でも取ったとすれば、国民の直接的な政策選択国会上に現れるということで、議員に対するプレッシャーは強くなるだろうが、それも間接的なもので、国会への影響力はそれほど大きくはない。

結果として部分的直接民主制の浸透は漸進的に進行するだろう。

だが逆に言えば国民は、まだ影響力の少ないうちからこのシステム上で自らの選択試行する機会を持つということだ。

自分選択が即座に取り返しのつかない失敗に終わることはない。

しか自分政策選択が確実に国会上に現れる状況が続けば、自分選択意味を考え、自らの責任の重さを知り、間違いがないか積極的に学んでいくだろう。

やがてその動きは大きなものとなっていき、結果としてこの国を変えていくことになる。その時がこの国に本当の民主主義の訪れる日だ。

政党問題

ただ唯一欠点があるとすればこの支持政党なしがすごくうさんくさい団体で、そのイメージは前回の選挙から全く変わっていないということだ。変えようとした努力も見えない。

支持政党なしはこれから国民の信頼を得るためにあらゆる努力をするべきなのだ。出来る限り情報を透明化して、例えば交付金とかどう運用されるのかとか。なんでもいいから少しはイメージよくしてほしい。

まあ最終的にこいつらはどうしようもないということで彼らが降ろされたとしても、とにかく政治家たちに「直接民主制には票田がある」ということを示さなければならない。そうすれば他にも手をあげるところは出てくるだろう。

大事なのは議席だけでもわりこませて、国会上に直接民主主義システムを立ち上げることなのだ。そうすれば今後百年の政治風景は大きく変わってくる。その日がやってくるまで、我々の投票先は直接民主主義志向する党だけだ。

anond:20171006211705

返事をもらっていたことに気付かなかったので遅トラバで失礼しますが、

ポピュリズム絶対悪というわけでもないので、やはり、増田も同じポピュリストで、更にたちが悪い扇動家しかいね、という感想です。

それぞれのポピュリストたちにも増田と同様に、その内実には一人一人の切実な正義があるわけで

2017-10-08

良識あるポピュリストが口八丁で票を集め、

政権内の実務派若手を首班指名

数の暴力まやかしで、

落ちぶれていく国家を抜本的に改革していくとかい

ナチスから権料取られそうなプロット

立憲民主党選挙公約について

先日、立憲民主党選挙公約を発表した。私は立憲民主党結党に心を揺さぶられた者の1人として、選挙公約の発表を心待ちにしていたのだが、実際に選挙公約(ここで見れる → http://cdp-japan.jp/teaser/pdf/pamphlet.pdf)を目にして、ある1点についてかなり失望した。立憲民主党議員定数の削減を主張していたかである

ここ数年、議員定数を削減すべきであるという声が様々なところから噴出している。例えば今回の衆院選では、現時点で立憲民主党の他、日本維新の会希望の党議員定数の削減を明確に選挙公約として打ち出している(なお、自民党公明党社民党自由党共産党日本のこころについては、選挙公約確認したが議員定数削減文字確認できなかった)。議員定数削減を主張する政党が出てきている背景には、言うまでもないが、他の政策を実現させるための財源を提示しなければならないという考えがあるだろう。何かと問題を起こし、国民からヘイトを集めがちな議員への報酬カットすることは多くの国民をスカっとさせるので、議員定数の削減は財源を確保できて支持も獲得できる、まさに一石二鳥政策になるわけである。だからこそ、ポピュリスト政党の道具に利用されることが多い。

しかしながら、議員定数の削減には非常に大きなデメリットがある。結論を先取りすれば、(1)議員1人当たりの有権者数がより増大する、(2)議員政策への習熟度が低下する可能性が高くなる、(3)野党がより淘汰される可能性が生じる、の3点が問題点として浮上する。順に簡単解説しよう。

1つ目の点については、議員定数議論される際に必ず問われる問題であるそもそも、他の先進民主主義国と比較しても、日本議員の数は決して多くはない。単純に日本人口1億2800万人を今回の選挙で争われる定数465で割ると、国民27万5200人につき国会議員が1人という計算になる。多国におけるこの議員1人当たりの人口を例に挙げていけば、イギリスでは4万4000人、ドイツでは118000人、フランスでは6万8000人、オーストラリアでは9万8000人、アメリカでは57万8000人(アメリカ例外か)である。ちなみにロシア23万2000人、韓国は16万2000人である。国際比較すれば、日本議員の数がそこまで多いわけではないことがわかるだろう。単純に考えれば、議員1人当たりの国民の数が多ければ多いほど、議員立法府)と国民の間の距離は遠くなる。ますます政治的無関心が増大するのではないだろうか。

2つ目の点についてはあまり触れられることがないものの、極めて重要問題である内閣提出法案ほとんどである我が国においてしばしば忘れられがちではあるが、議員所属する国会は唯一の立法機関である。そして議員は、様々な委員会所属し、その場で政策に関する議論を行う。とりわけ自民党が長期にわたって与党の座にある日本では、野党議員はこの委員会において行政のチェックを行うことになる。活発な議論や厳格なチェックのためには、与野党委員がそれぞれ政策にある程度精通している必要があるのは言うまでもない。しかし、議院定数が大きく削減されると、1人の議員所属しなければならない委員会の数が多くなる。首相閣僚議長(41人)を除いた議員の数は424人。現在常任特別委員会の総定数は985なので、1人あたり2.32の委員会所属することになる。仮に、日本維新の会が主張する定数3割カットが実現したとすれば定数はおよそ300になるが、その場合首相閣僚議長を除いた259人が委員会を受け持つことになるので、1人当たり3.80の委員会所属する計算になる。そうなれば議員は今よりさらに忙しくなる上に、政策への習熟度の低下は避けられないし、相対的に、政策過程における官僚の影響力が強まるのである。我々有権者は、議員選挙でクビにできるが官僚はクビにできない。だからこそ、政治主導が求められたのではなかったか

3つ目の点は、あくまで予想に過ぎない。議員定数を削減しようとした場合、1ケタ程度であれば、小手先選挙区定数変更でどうにかなるだろう。しか日本維新の会が主張するように、3割(127人)削減とまでいくと、選挙制度を抜本的に改革しなければならなくなる。そうすると、次の選挙制度はどうなるだろうか。仮に現在の並立制の比率を維持するとすれば、大体小選挙区200と比例代表100程度になるだろう。小選挙区制が大政党に有利で比例代表制が小政党に有利なことはよく知られている。しかし、比例代表制選挙区地理的規模が大きくなるほど、そして定数が小さくなるほど大政党に有利になることは以外と知られていない。あくまで予想だが、この選挙制度で戦えば、少数野党は現状以上に淘汰される可能性がある。さら問題なのは比例代表を廃して単純小選挙区制採用するか、もしくは小選挙区制比率現在より高くすることである。そうすれば先程と同じく、小政党は淘汰されるであろう。現在政治状況で、淘汰されるであろう政党がどの政党かを想像することは容易である

ここまで述べてきたことは、全て民主主義の根幹に関わる問題である。1つ目の点は政治立法府)と国民距離がより離れることになりかねず、2つ目の点は官僚優位と更なる立法府権威低下を促進しかねず、3つ目の点はマイノリティ代表する少数政党立法府から排除に繋がりかねない。ここで再び立憲民主党に戻ろう。立憲民主党枝野代表は、演説において「右からでもなく左からでもなく、上からでもない草の根政治」を目指すと述べた。のであれば、以上3つの問題点を招きかねない議員定数の削減などを選挙公約に掲げるべきではない。たかが(と言っては何だが)数十億円の財源確保のために、民主主義根本を揺るがすような主張を行うことには、私は賛同できない。私は一刻も早く、立憲民主党議員定数の削減公約から削除し、その他の代替案を掲げることを望む。

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