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はてなキーワード: 賞味期限切れとは

2023-08-22

生活保護

いい加減現金じゃなくて物品引き換えチケットやら、専用のプリペイドカード現物支給で良いんじゃないの?

収入にしちゃってるからバカ増長するんじゃん。

賞味期限切れ食品との引き換えとかでも良いと思うよ。

2023-08-17

納豆賞味期限切れ3週間くらいが一番美味い

納豆菌も最大化されてる気がする。

2023-07-28

賞味期限切れを嫌う我が父

コショウが何年も前に賞味期限切れてんじゃねぇか!って朝から怒ってるけど

それ、中身だけ詰替えて使ってるんだよ

何年も同じ容器なのに中身が減ったら何故か勝手に増えてるところまで考えが及ばないか

ボケてきたのかなぁ、やだなぁ

2023-07-19

賞味期限切れお茶を発掘した

災害備蓄用のお茶賞味期限が切れてるのだが、どのくらいなら飲める?

開封からいけそうなんだけど、開けるの怖くてずっと放置してる

2023-07-13

炎上って結局知名度

フォロワー友達企業アカウントのみのSNS醤油さしを舐める動画上げてもピクリともしなかった

自分ビビりなので自宅のキッコーマンでやったからだと思うけど、それでも勘違い正義マンくらい釣れるものだと思ってた

踏切から線路写真を撮るのも好きだがやはり反応はほとんどない賞味期限切れアイドル比較しても段違いという事だ

炎上したいな日本中から叩かれて人生終わりたいな」って欲望がある訳ではないけど知名度寿司ペロ少年以下っていうのが結構精神的に来る

動物○したりアイスケースの中に入ったりもっと悪い事しないと社会認識されない事になってしま不安かられる

あなたが見てない時月はありますか?はアインシュタインが言った言葉だけど、誰も見てない俺はここにいないか

2023-06-29

anond:20230628151516

はてなって、こういうアラサーからアラフィフまでの賞味期限切れ悪女巣窟になりつつあるな。

はてなやってる女=性悪ババア

方程式成り立ってる。25歳未満の女性ってここに生存してるの?

2023-06-27

ハメマが賞味期限切れ近くの食品を安売り

こういのも岸田総理鶴の一声ってヤツ?

2023-06-26

anond:20230626151355

女の価値なんてガキ生む事だけなんだから賞味期限切れ間近の30過ぎたババアなんて「生きててすいません」くらいの態度で然るべきなのに

なぜかあいつらって無価値になるにつれ偉そうになるんだよな。

anond:20230626151427

女の価値なんてガキ生む事だけなんだから賞味期限切れ間近の30過ぎたババアなんて「生きててすいません」くらいの態度で然るべきなのに

なぜかあいつらって無価値になるにつれ偉そうになるんだよな。

女の価値なんてガキ生む事だけなんだから賞味期限切れ間近の30過ぎたババアなんて「生きててすいません」くらいの態度で然るべきなのに

なぜかあいつらって無価値になるにつれ偉そうになるんだよな。

2023-06-22

anond:20230621210336

氷河期の中卒高卒雇用情勢はスラムだよ

増田はてなー大卒から想像つかないかもしてれないけど中卒高卒にはもっと厳しいものがあったんだよね

しか2000年前後高卒就職内定率は50%ぐらいだったと記憶している。卒業時に半分が正職が定まってない状況。消費者金融正規社員にならたら成功者扱い。

では卒業後のアルバイトがあるかというとそうでもない訳よ。何せ無職大卒でその枠がうまってしまうわけ。コンビニTSUTAYA大卒バイトのなんと多かったことか、それでも働けるだけマシ

中卒高卒なんかは働き口もなくてね。地方で働けなくて上京してくるんだけど、やっぱりまともな職はないわけ

オレは大卒繁華街の呼び込みやってだけど、同業者地方高卒が多かったな。

女の子でもマクドナルドプロント面接落ちて仕方なく夜の仕事してたりとかい

夜の仕事もできない、嫌だとなると友達彼氏彼女の家に転がり込んで賞味期限切れコンビニ弁当まわしてもらったりとか、とりあえず生活するのが精一杯だった。そこから先は窃盗やQ2ダイヤルサクラ傷害事件も起きてたしね、ウシジマくんの世界だ。

オレは多少というかほーんのすこーしパソコンができてエロサイト管理更新をしてたから、うまくITバブルの時流に乗って仕事をもらいつつ就職できたけど残された連中は悲惨だったなぁ

メール電話も変わってしまい当時の仲間とは音信不通になってしまった

2023-05-05

1週間くらいお腹下してたのもしかして3日くらい賞味期限切れ牛乳を勿体ないからと飲んでいたせいか……?

五穀米の食べ過ぎかな?と思ってたけど

2023-04-22

大量の未開封さば缶の捨て方

30缶ぐらい賞味期限切れて3年のさば缶がある。

「まだ食えるんじゃない?」という意見無視するとする。

 

やっぱ一度開封して中身出して汁切って、燃えるごみ資源ごみに分けて出すしかないよな。

 

あーめんど

2023-04-21

ここまでスープストックエアプとか東京都心部エアプだと逆に清々しい。ゆっくり出来ないのは正しいけどね

どうしても増田もこのネタに絡みたなら、お望み通り男女厨方面からやったらどうやろ?

 

男女厨な方々や子持ち様がSNSできゃっきゃやってるので、

さっそくスープストックに乗り込んで『フェミ』『毒女』っぽい人を観察!!『毒女に虐められた』とか『特別対応』とかTwitterでやってるぞ

ちんぽバキバキニキ

https://twitter.com/soso25532518/status/1650482595371810816

ツイフェミみたいなのに睨まれてて草ニキ

https://twitter.com/dogmapua666/status/1648960357439012864

毒女ワロタニキ

https://twitter.com/pipi0000l/status/1649192782899339265

指輪しないの多いニキ

https://twitter.com/ikaikawwww/status/1650389494796025858

しかハイヒールアラサー多いなニキ

https://twitter.com/lucikosama/status/1650493376373092352

さっそく降臨されるベビーカー様ニキ

https://twitter.com/ymkkmtymk/status/1650541705605808129

1歳(2歳)以上だけど2つ貰いましたニキ

https://twitter.com/akaneeeeeeeee/status/1649560021427183616

男女厨の話題や子持ち様を振りかざしたい人たちがきゃっきゃやるための嘘松(観察行為をしていると投稿している人は本当は行ってない)かもしれないし、

ガチヲチケンマやってる奴がいるかも知れない。真相は誰にもわからない

 

スープストックは、有機食材絶対国産化学調味料添加物使用(酵母エキスとか使わない)!健康意識レシピ!とかやってる店じゃあないし、

そもそも、『事故米利用』とか『賞味期限切れ商品送付』とか『品質問題があり販売停止』とか出てくる

からお安いお店ではある

 

けどさぁいくら都心部で "早い" と "安い" と "静か" が買えるからと言って、こういう状況下でまだスープストックを使おうって人の気持ちわからん

信者ならしゃーなしだが、いくらでもほかにお店あるでしょうよ。いま令和やぞ?

女がひとりで店に入るのがどうたらってのは自意識過剰ぶっちゃけメンヘラだと思う。ただ、そういう気質は生まれつきの要素が強いので責めてもしゃーないでスルーできる

でも、お店を検索することすら出来ないってこれは申し開きできんでしょ?

被害者ぶってる女さんは検索覚えて、変な人がきゃっきゃしてる店はスルーしたほうがいいぞ

anond:20230421152757 anond:20230430083340

2023-04-20

anond:20230420194656

事故米利用』とか『賞味期限切れ商品送付』とか『品質問題があり販売停止』とか気にするの言うほど尋常じゃないこだわりか?

スープストックは女の吉野屋サイゼみたいなファーストフードやぞ?

そもそも有機食材絶対国産化学調味料使用(酵母エキスとか使わない)!健康意識レシピ!とかやってる店じゃあないぞ

 

ワイがスープストック行ったの社会人3年目くらいまでだぞ

anond:20230420160644

から事故米利用』とか『賞味期限切れ商品送付』とか『品質問題があり販売停止』とか

そういう感じのお安い店やぞ。イメージ戦略成功しているだけ

オフィス街駅ナカで早くて安いを提供する店や

一部はフードコートにもあるけどな

 

いずれにせよ早いを実現するにはそりゃストックはいるやろ

スープストックがどうこう言ってるので『またかやらかしたか』と思って見たら、ただのいつもの男女厨ちゃん辟易した

ちなみスープストックってのは、マジで女の吉野屋サイゼみたいなファーストフードやぞ?

どういうわけかネガティヴ情報検索で引っかからないようにしてる(できてる)が、

事故米利用』とか、近々の『賞味期限切れ商品送付』くらいならフツーに出てくるで

あと離乳食最近始めたヤツじゃあ無いです

無償提供で人気を博していたレトルト離乳食

レトルト離乳食は、月齢9カ月から11カ月の子どもを対象としたもので、「鶏肉と7種の野菜ミネストローネ」など4種類。親会社スマイルズ目黒区)が運営するファミリーレストラン100本のスプーン」と共同で開発した。料理としての旨味も楽しめるよう、食材の味を引き出す出汁などに力を入れたとしている。

 

2011から店頭通販販売していたが、一部商品に不良が発見された。パッケージ内で商品が固まり状になっていたという。スープストックトーキョーによれば、微生物検査の結果、安全性問題はないものの、食味や食感が劣るため、21年2月販売を中止。その後約1年かけ、「検査を重ね、安全性や食味食感に問題ないことが確認できた」として、22年3月31日から販売を再開する。味などに変更はない。

 

レトルト離乳食2011月の発売と同時期から、一部店舗内で無償提供されており、多い店舗では1日10杯ほどオーダーがあるという。広報担当者によれば、安全性問題ないことが確認されていたこから販売中止期間も無償提供実施していた。また提供時には、従業員による献品・検食を徹底したとのことだ。

 

スープストックレトルト離乳食」を再販 「店内無料提供」がSNS話題、人気メニューが自宅でも|2022年03月17日13時32分

https://www.j-cast.com/2022/03/17433193.html?p=all

 

もう一度繰り返すが、マジで女の吉野屋サイゼみたいなファーストフードやぞ?

有機食材絶対国産化学調味料(酵母エキスとか)不使用健康意識レシピ!とかやってる店じゃあないぞ

吉野屋サイゼと違うのは、ネガティヴ情報が引っかからないようにしているのと併せて、イメージ戦略に大大大大成功していることか

マジでイメージ戦略大事やで。客は情報空間を食ってるんだ

 

ほんでもう一度更に繰り返すが、マジで女の吉野屋サイゼみたいなファーストフードやぞ?

有機食材絶対国産化学調味料(酵母エキスとか)不使用健康意識レシピ!とかやってる店じゃあないぞ

自席でコンビニ春雨スープ食うよりは外でリフレッシュって層に支持されてた

 

===

追記

しかし、イメージ戦略で大勝利を続けていたスープストックが、なぜ今、ガストサイゼ方面に舵を切る発信をするのか、かなり気になるところだ

 

あと客が、『男女厨ちゃんSNSできゃっきゃしている』&『スープストックガストサイゼ方面に舵を切る発信』に辟易して、足を運ばなくなるのか、

ビーガンほか多彩な選択肢がありながら、安い!早い!を重視し、

(健康とか味を気にする層は、フツーにビーガン薬膳有機野菜&産地ブランド明記&化学調味料使用の店や出前や弁当使うよね)

『いや、以前から一部店舗ではベビーチェア利用する子ども連れはいたけど(そもそも以前から無償提供してる)、オフィス街のメイン客じゃ無いから何も変わらんでしょ』で気にしないのか、

こちらも非常に気になるところだな

 

都市部の狭い場所に出店して、客は情報と静けさを食ってるぞ

anond:20230420132627 anond:20230419233516 anond:20230420142303

2023-04-15

anond:20230415144310

賞味期限切れが近い菓子ほど安く売られる。

そして、ネットよりもローカル在庫もつスーパーのほうが、安売りせざるを得なくなることが多い。

2023-03-06

anond:20230304205047

バッタ博士はてなでも10年くらい前バズってた気がするけど

まあ賞味期限切れから増田、お前が次の虫パーソンになれ

任せたぞ

2023-02-19

ロシアウクライナ戦争の開戦一年を前に

まもなく開戦から一年を迎える。

冷戦終結させ核戦争の恐怖から逃れた人類が祝砲とともに迎えた21世紀が、よもや侵略戦争とそれに伴う核戦争懸念に飲み込まれるとは誰が予想したであろうか。ここに至る経緯は長く複雑であって一冊の書物にさえ収まりきらないものではあるが、それが世に出るころには世間の関心は賞味期限切れを起こしていると思われるので、ここにその一部を記そうと思う。


そもそもウラジーミル・プーチンウクライナ併合をもくろむようになったのはいつのことだろうか。すなわち、民族的ロシア人保護というロシア社会における要求に甘んじず、かつてのロシア帝国的な全スラブ民族庇護者というアイデンティティ確立し、ウクライナロシア範疇とするべく模索を始めたのはいつのことだろうか。これは遅くとも2019年にはその転換は生まれていると考えられる。冷戦の勝者であったはずのアメリカトランプ政権の下で国際的威信を低下させ、アラブの春以降に生まれた膨大な中東難民ヨーロッパ社会疲弊させた。東に目を向ければ2008年の中露国問題解決をもって後顧の憂いを絶ち、和平条約こそ結べないものクリミア危機をもってしてもなお対露宥和政策を維持する日本を見る限り不安要因とはなりえない状況であった。そして、ウクライナにおいてさえ、2019年大統領選挙では対露強硬派ポロシェンコが敗退し、政治的には素人コメディアン出身ウクライナ語さえ満足に話せないゼレンスキーが対露宥和政策を掲げて当選するに至ったのである。むしろこの時にこそ、プーチンミンスク合意を超えたウクライナ併合という天啓を得たとしてもおかしくはない。彼の帝国に、およそ実現不可能侵略戦争妄執を諫める官衙が無かったことが、世界悲劇であった。

ロシア軍の当初の作戦は様々な面で事前の調査検討が不十分なものであった。もとより実現可能性も実効性もない目標を大真面目に検討しろと言う方が無理であろう。とはいえ杜撰侵略作戦はいかにして作られたのだろうか。これにはおよそ二つの側面がある。一つは、計画立案の手間を惜しんで集団安全保障条約(CSTO)加盟国内で政変が起きた際の介入計画を下敷きにしている面。もう一つは、プーチン個人が気に入るであろう要素を加えることで、彼個人が満足するように作られている面である。このため、作戦計画はもとより無理のある要求に非現実的企画で回答するという悪循環産物と化しており、2022年2月の史上稀に見る大失敗に至るのは当然のことであった。

プーチンはこれまでに2回、親露派内閣の救援に失敗している。ブルドーザー革命で当時ユーゴスラヴィア大統領であったミロシェビッチ保護できず、またマイダ革命でもヤヌコヴィッチ内閣を支え切れなかった。これを踏まえ、CSTO加盟国内で政変が起きた際の対応計画は、かなり真面目に練られていた。そのうちの一つが開戦劈頭のアントノフ空港攻略作戦の原型になっている。原型となった計画では、クーデターなどによって親露派政府が打倒されそうになった場合ロシア空挺軍部隊首都近郊の空港制圧して先行する特殊部隊とともに政府首脳部を保護し、これを空挺堡として首都や周辺の主要都市軍事拠点順次制圧していくという展開を想定している。

実際、ウクライナ侵攻の直前に起きたカザフスタン政変ではトカエフ要請を受けてロシア空挺軍によるアルマトイ国際空港を中心とした展開が行われており、一方の権力を奪われたナザルバエフ隣国キルギス脱出し、カント空軍基地プーチン政権奪還を支援してくれるものと待ちわびていた。権力闘争の結果は周知のとおりだが、仮にトカエフがより反露的な人物であれば結果は違っていたかもしれない。

ウクライナ侵攻計画においても、親露派大統領に対するNATO とりわけアメリカ主導のクーデターが発生した際の対応計画を元に、少数の特殊部隊と大規模な空挺軍を利用したアントノフ空港制圧とこれを拠点としたキエフ制圧計画立案されていた。この作戦の致命的な欠陥として、クーデターであれば存在していたはずのウクライナ国内の親露派有力者、とりわけウクライナ部隊ウクライナ保安庁内の協力者からの援護が十分に期待できない点が挙げられる。計画上は確かに彼らが侵攻開始と同時に蜂起する想定になっていたのだが、ウクライナ国内の親露派の多くはロシア軍の本格侵攻を信じてはおらず、投下された膨大な準備資金個人的な利益に帰してしまった。さらに、開戦直前に至るまでアメリカによる情報公開攻勢が行われたため、ウクライナ国内の親露派との連絡調整を職掌に収めていたロシアFSB第五局は情報漏洩を恐れて正確な開戦日時を伝達せず、結果的2月24日は(開戦日は教えてもらえると思い込んでいた)親露派に対する奇襲となってしまった。この、事前連絡のない開戦とロシアによる一方的な協力への期待は、数字としては出ていないが、民族的ロシア人あるいは経済的恩恵といったものを背景とした親露派の翻意を大いに促し、以後のロシア軍を大いに苦しめることとなる。

また、本来であれば、制空権の確保と空挺堡の構築、地上部隊の侵攻は十分に連携の取れたものでなければならない。しかし、ロシア政府内では侵攻作戦プーチンの「お戯れ」であるとみなされていたため、作戦計画の内プーチンが喜びそうな内容、具体的には前述のアントノフ空港への奇襲といった派手な作戦ウクライナ全土制圧後のロシアへの併合宣言といったハイライトのみが詳細に検討され、それ以外の点については何ら考えられてこなかった。例えば、アントノフ空港制圧した空挺軍部隊と合流するためにベラルーシから地上侵攻を行う必要があるが、チェルノブイリ原発周辺の森林地帯を通過する際の計画東部軍管区のある若手士官図上演習課題として丸投げされ、提出された素案を元に別の将校が大規模演習の名目で具体的な計画に起こしていたことがわかっている。想定された場所以外では戦闘妨害が起こらず、また演習名目であったために部隊の移動は迅速に進むという前提で計画が確定してしまたことが、キエフの戦いにおいて裏目に出てしまった。同様にロシア空軍も、地上軍との連携が乏しく長期の作戦計画立案されていないなど、全面戦争を想定したものとは到底言いがたい状況であったのには、このような背景があったのだと見られている。

戦前年にもロシア軍はクリミア半島などにおいて大規模な動員訓練を行っていたが、プーチンが本気であると知らない者には、これら人員物資の集積はあくまウクライナおよびNATO に対する威嚇として理解されていた。事情を知る者は当初計画があまりに楽観的であることに懸念を示していたものの、FSB第5局の人員の多くは親露派ウクライナ人の協力が当然あるとして疑わなかったし、またある者はプーチンが本気でウクライナ侵攻を計画していると認識していなかった。何より、プーチン本人が自分に気に入られるべく作られた即興作戦計画を「狙い通りに」気に入ってしまった。平たく言うと、ロシア軍としては侵攻計画の前提となる環境整備は対外諜報活動を所管するFSB が行うことが大前提であり、しかFSBはその軍事侵攻に十全な準備をできていなかったのである本来なされるべき長期的な見通しの欠如は、未だにロシア軍を苦しめている。


もう一方のウクライナ側の防衛計画についてはどのようなものだったろうか。戦前ウクライナ政府および軍が想定していたロシア軍の侵攻計画は以下のようなものであった。まず、ドネツクルガンスク人民共和国(D/LNR)との停戦ラインにおいて大規模な衝突を起こす。これを受けてロシア政府ウクライナ政府に即時の停戦撤退要求する。ウクライナ政府拒否した場合ウクライナ軍による民族浄化作戦からロシア住民保護」を名目ロシア軍による大規模な空爆を行う。空爆によってウクライナ政府降伏しない場合地上軍による侵攻を行い、かつてノヴォロシアと呼ばれていた民族的ロシア人の多い地域制圧する。これらの地域はD/LNR と同様にウクライナ国内の(EUNATOへの加盟を拒否できる)自治州として温存し、長期的にはこれらを通じてウクライナを間接的に支配する。このプロットは明らかにコソボ紛争における欧米の介入の経過をなぞったものだが、ウクライナ軍はプーチン個人的な欲求からNATOに対する当てつけとしてこのような展開を望むと考えていた。ロシアが率先してウクライナに侵攻するのではなくD/LNR が優位な戦況を作り支配地域を広げる体裁をとることが国際的批判回避する方策であるため、国際社会による仲裁拒否民族浄化を続けるウクライナへの懲罰的攻撃という方便を生み出すよう布石を打っていくのである。前提として、ウクライナ国内クーデターのような政変が無く、ロシアからエスカレートを仕掛ける場合を想定すると、このような順で進むと想定するのは合理的である

問題はこれがどの程度のスピードで進むかであるが、ウクライナ軍の想定ではコソボ空爆と同様に開戦から地上侵攻まで最大3か月程度の時間的猶予があると考えていたようである。今を思えばのんびりした想定であるが、ロシア陸軍各部隊は徴集兵を少なからず含んでおり、これらは法律上ウクライナ派兵できないため、全面的戦争を始めるには予備役招集と訓練が必要であると見られていた。したがって部隊の充足率を高めるのに必要時間がある程度は期待できたのである。このタイムラグの間は空爆ドネツクルガンスク両州が主な戦場となる。そこで、ウクライナ軍としては東部陸軍の主力を集中させてD/LNRとの停戦ラインを堅持することで大きな損害を与え、ロシア本体が参戦するまでに東部戦線を安定化、あわよくば地上侵攻を思いとどまらせるという方針が定まっていた。また、この時、クリミア半島やベルゴロド州からロシア軍が侵攻してくることが考えられたが、ここは動員した予備役領土防衛隊国境線を維持することとされた。長期的な見通しはさておき、ウクライナ軍にとって主眼はあくま東部戦線であり、停戦ラインから20km の範囲で多数の陣地構築を行っている。隣接するヘルソンザポリージャハリコフの各州での陣地構築は開戦後住民避難と並行して行う予定であったと考えられる。

もし、開戦に先立ちウクライナ軍が上述の想定の元東部戦線への戦力の集中を行っていた場合、図らずもがら空きのキエフロシア空挺軍殺到していたことになる。では、ウクライナ軍はどこで引き返したのか。最も有力な説は2月21日のロシアによるD/LNRの独立承認の直後であろうというものである。前述のような経過をたどるには、D/LNR がウクライナの一部という立場のままロシアミンスク合意の履行を強制する状況になければならない。両地域独立承認してしまった場合、D/LNR や民族的ロシア人が優位な支配地域を中心とした間接的なウクライナ支配という筋書きと整合しなくなる。また、東部戦線におけるD/LNR の攻勢が想定よりもだいぶ弱く、ロシア軍が両地域へ展開している部隊数も想定をかなり下回っていることからウクライナ軍では当初想定とは異なる侵攻計画がある可能性を認めざるを得なくなった。この時、米国から情報によればロシア軍の侵攻計画長大国境線での一斉攻撃であった。残念ながら、ロシア軍が主体的に全面侵攻を仕掛けるという情報ウクライナ軍は信じることができず、さりとて東部戦線へ部隊を急派する必要もない状況を踏まえ、ウクライナ軍は部隊移動を取りやめ、部隊位置を秘匿したうえで数日待機、すなわち様子見することとした模様である結果的に、キエフ周辺には開戦直後のホストメリ空港一時的にせよ防衛するのに十分な戦力が残っており、第一機甲旅団チェルニゴフ州でドニエプル川左岸防衛することができた。一方で、南部においては部隊移動が混乱をきたしてしまい、クリミア半島との境界に当たるペレコープ地峡からメリトポリ付近に至る広い範囲守備部隊のいない状況となってしまった。もしこの地域担任する部隊が移動前であったならば、事前準備の不徹底なロシア軍の南部からの攻勢すら頓挫していた可能性がある。

開戦初期の戦況はこのような状況から作られたが、その後の展開は周知のとおりである

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