はてなキーワード: 救急車とは
結局、そんな状況なら社会に迷惑だから子供作るなって事なんだよな。
そんなの絶対に間違ってるし、こんなだから少子化が加速するんだと思うんだけど、現実味のある解決策が見つからないからね…。
タクシー会社の気持ちもわかるし、気軽に救急車使われたら困るのもわかっちゃうよ。
出産なんてもうマタニティタクシーのある場所に住むなり、旦那が転職するなり、実家やいつでも頼れる友達の近くに住むなりできる人だけの贅沢品扱いだよ。
そのコストをだれが背負うかって言うと正確にはタクシー会社、タクシー運転手だろ?
タクシー運転手が負うには重いコストじゃないか?救急車なら一回の使用で汚れることは前提だし医療用の設備もある程度積んでるし緊急車両だから車をどかすこともできる、そしてタクシーはこれらすべてができない。医療がそのコスト背負っちゃったほうがいろいろ便利だと思うんだよな
まぁこんなことウダウダ言ってても元増田の問題の解決には至らないんだけど。前もって連絡入れておけばタクシー会社側も使い捨てのシートカバーとか用意してくれるのかな。
車内汚れるのもそうだし訴えられたらどうすんのってリスクそりゃ背負えんよな...
もし妊婦乗せて事故ったらそれこそもう目も当てられん結果になるし
どう考えても救急車で行くのが安全だし安心で誰も不幸せにならないと思うんだけどそんなに救急医療を圧迫するんか?妊婦の救急車利用って
そろそろ臨月なので陣痛時の交通手段としてタクシー会社調べてたんだけど、案外ダメな所多い・・・
住んでいる所が地方の田舎都市なので、マタニティタクシーとか陣痛タクシーという神サービスを提供している所はもちろんないし。
HPあるようなタクシー会社だとFAQ等でお断り文がすでにあるし。
親切な所で対応不可だけど、付き添いありならOKの所はあった。
タクシー以外にもバスも運行しているような大きめの会社だったら流石に大丈夫なんじゃないのとHPに断りがない会社に直接問い合わせたら
「安全に移送できる設備がないため対応不可です。」ということでした。
ついでに「市内のタクシー会社は妊婦対応不可の所がほとんどですが」と絶望的な情報を教えていただき、
対応してもらえる所がないかタクシーの業者組合みたいなところに聞いてみてはどうかとアドバイスされました。
ちょうど妊婦検診で助産師さんと話す機会があったので、そんな話をしたら、
「旦那さんや家族を頼れないの?」「自分で運転はできないよ!!」とか一番最初に考える当たり前の話しかされないし、危険なのわかってますし痛いのに運転なんかしたくないだろ・・・。
だからこそタクシー会社探して、拒否多くてへこんでるんですけど・・・
そんな困ってる人に「救急車はよばないでね!」「でも破水したらすぐきて!旦那さんが帰ってくるまで放置とか絶対しないでね!」
「あと、ちゃんと入院できるタイミングってあるから早めに来てもダメだよ、ちゃんとテキスト読んでね」って完全に追い詰めてくるスタイル。
いやわかってるし、病院側として正しいことしか言ってないからおっしゃる通りですよねなんだけどさ、もう少し優しい言葉かけてくれてもいいのでは・・・
挙句に「タクシーで来る人もいるけどねぇ?断りあるところでも電話でお願いしてみて」ってなんだよその無責任発言それでOKなとこおしえてくれよ~~~って心で叫びつつ、
「そうですか、じゃあまだ希望ありますね^^」って返したんですけど。大人だし。
まぁ産気づいた妊婦なんか乗せて車内汚されたり、汚れるだけで済めばいいけど万が一のことがあって遺族から訴えられたりでもしたら迷惑でしかないんだろうけど、
ネットで調べると同じように困ってる人も多いけど、色々なんとかやりくりして病院にたどりついてるし、偉い・・・。
真似できないけど自分で休み休み車運転した、自転車でいったという猛者もいるらしい。 最強。
なんだかんだいっても病院にいく手段は用意しとかないといけないので、
結果としてはあきらめずに問い合わせた所、幸いにも陣痛時でも妊婦一人で乗せてくれるタクシー会社が見つかりました。
「明らかに緊急時でなければ」大丈夫ということで。緊急時ってなんだろ。明らかにしちゃうと乗れないから触れなかったけど・・・とりあえずよかった!!
これに関係しているわけじゃないけど、自分が妊婦になってからはニュースで赤ちゃんを公衆トイレ、ネカフェで産んだ、遺棄したとかいうの見ると
本当にそのお母さんだけが悪いんだろうか、特殊なんだろうかって思うようになった。
妊婦になると何かとやりづらいことしんどいこと増えるし、自分はなんとかなりそうだけど、
些細な一言がキツイと感じる時だってあるし、程度は違えども頑張ろうとももうだめだってなる人だっていそう。
全てのタクシー会社が妊婦ウェルカムはできないだろうけど、例え会社的な建て前でも乗車拒否は勘弁してほしい。。
追記:
予想以上にコメントあってびっくり・・・ありがとうございます。
ほんと妊婦が対応不可なのはリスク的にきついところあるし、タクシー会社だけを責めてもって感じかもしれない。
でも、自力ではいけない、周りにお願いできる人がいない、タクシー会社は妊婦拒否、病院は救急車呼ぶな。でも破水時はすぐこいは結構きついと思う人もいると思う。
拒否したタクシー会社を制裁したいわけでもなく、最悪自己責任の署名を書いてでもいいから乗せてほしい。ただ交通手段を安心して確保したい。
乗車拒否やめてほしいって書いたけど、むしろどこも解決してくれないからしょうがなく優しいタクシー会社と妊婦個人の努力でなんとかしてるのが現状なのかも。
そういう意味では優しいタクシー会社だけがリスクと損を被ることがないように、小さな問題かもしれないけど行政がもっと関わってくれたらいいのになって。
(全然違う話だけど妊婦だから布マスク2枚増量とかまじいらなかった・・・)
>前もって予約とかできないの?
タクシー会社によってはマタニティタクシーとか陣痛タクシーとかサービスを用意してる所があるから
そういうところは事前に登録しけば安心だけど、あるのは一部の地域だけなんです・・・ 全国に広がってほしい!
あと、陣痛はいつくるかわからないので、乗せてもらえるか事前に確認しといてあとは当日電話して配車手配してもらう感じです。
以前騒いでた人がいたらしいけど、流石に通りすがりのタクシーに手挙げて乗せてもらおうとは思ってないですし、たぶんそういう方は少ないかと・・・
VIPサービスがあるような都会の高級産院とかであればできるのかわからないですけど、
地方にあるような病院では、あらかじめ手術で産む人じゃない限り陣痛がこないとこちらの都合で入院できないです。
むしろ、陣痛だと思って病院にいっても前駆陣痛だったりすると、時間がかかるので一旦家に帰されるケースもあったりします。
それなりに痛くなってからじゃないと病院は受け入れられないってことです。助産師さんにちゃんと事前に渡したテキスト読めといわれて終了です。
出産関係は健康保険関係ない自費だけどお金払えば・・・とかいうのもなく、
特に総合病院のサービスは必要最低限で、ごねればなんとかしてくれることもないです。
結婚すると、旦那さんの仕事の都合で縁もゆかりもない見知らぬ田舎に住まないといけなくなることだってあるんよ・・・
例年なら他の妊婦さんや先輩お母さんと交流できる両親学級や市開催のプレママ広場とかいけるチャンスもあったんだけど全部コロナで中止!
陣痛くるタイミングわかってれば、この日開けてよろしく!って知り合いや遠い実家の家族にも頼めるかもしれないけど、
正常な出産でも3~4週間いつ陣痛くるかわかんないし、いつでも電話一本ですぐかけつけてくれる運転できる健康な大人ってタクシー会社しかいないって人もいると思うのよ・・・
特に自分の場合は旦那が田舎の中でも特に僻地で働いているので、
日中は職場や旦那の理解とかの問題ではなく連絡がつかない日もあり、
なんとか連絡着いたところですぐ帰ってこれない・・・。
通常の陣痛であればそれでも待ってればなんとかなるかもしれないけど、破水してしまったら赤ちゃんが危険なので待っていられないケースも想定しないといけないのが苦しい所。
そんな状況は個人的な理由だから自己責任だろっていうのもおっしゃる通りだし、もちろんまずは自分でなんとかしないといけないんだけど。
こういう小さな無理難題が一つじゃないから、そりゃ少子化になるよね~って感じです。
自分よりなんとかならない人のためにも、とりあえずこういう悩みもあって大変なんだなって知ってもらえたらうれしいです。
追記2:
最初気づかなかったけどブコメが大変なことになっててびびった・・・!!コメント全部読んでます。
ただのチラシの裏に書いた愚痴、誰かわかってくれる人がいいなくらいで書いたので、びっくりしてます。
そして批判的なコメントが多いんじゃないかと思ったら、逆に心配してくれる人や共感してくれる人の方が多くて、励まされました!
救急車の是非は難しいですが陣痛だから絶対ダメなわけではないと思います!
いきなり大量出血とか産まれかけてタクシーじゃ間に合わないような一刻を争う時は呼んでいいと思いますし、
ただならぬときや判断付かない時はまず病院に電話して指示を仰ぐことになると思います!
(日記上部の通り、病院で話した助産師さんからはそんな優しい補足はなく、むしろ「破水しても市内のタクシー会社呼べば1時間くらいで来れるね!」って言われました)
理想は困ったら救急車呼んでいいってなる社会が安心で一番なんでしょうし、呼んでもいいじゃないっていうコメントも多くて嬉しいですが
やはりインフラが限られている中ではそういう特別な事情がない限り、まず身内、できなければタクシー会社を頼らないといけないのが現実かと思います。
(5分10分の遅れが命取りみたいな人が困るといけないので、陣痛とはいえなおさら交通手段がないからでは使えないと考える妊婦さんが普通かと思います。)
自分が当事者になって調べてみるまでは、妊婦さんは普通にタクシー乗れるという認識だったので、対応不可と言われて改めてショックでした。
タクシー会社への怒りというよりは、そりゃ考えてみればタクシー会社も迷惑だもんねっていう絶望です。
そばにサポートしてくれる身内がいたり当たり前に里帰りできる実家がある妊婦さんは関係ないくらいの話なので困るのは妊婦の中でも少数派だと思います。
それでも運悪く状況に恵まれなかった妊婦さんや産みたい人が諦めたり絶望しないで済むようにもっともっときめ細やかな対策が増えれば最高ですけど、
優先度もあるし解決しないといけないのは妊婦の問題だけじゃないでしょうし。
何よりこういうことで困る人もいることを理解して、気持ちに寄り添える人になりたいし、そういう人が増えるだけでもいいなと思います。
最後にたくさんの人に読んでもらえたようで、書いてよかったです。
このご時世、色々な面で限界を感じている人はいると思う。このままだと精神面でヤバいと感じたのでそっと匿名で発散させてほしい。初投稿なのでお見苦しい点はご容赦を。
今年に入ってから、一時期を除いて経営母体に他人との食事を禁じられ続けている(正確には、自粛を求められている)。
もともと入院患者さんがいらっしゃる限り休日など存在しない職業ではあるが、今年は唯一の1週間の長期休暇も他人と過ごすことはできない。もちろん盆も正月もない。時給換算したら…おっと、この話は今日はやめておこう。
都道府県境も有事以外は超えないように言われている。同自治体内の自然溢れる施設などは休日には人が殺到しているため却下。体を動かそうとジムに行けば医療従事者は休んでる方もおられますとやんわり伝えられる。自宅や仮想の森で生身の人間と話さずに過ごすのはもう飽きた、何をして過ごせばいい?
初期の頃は配偶者等を含む家族との食事も禁止だったから自費でホテル住まいをしている人もいた。その頃は皆で一丸となっていて自分達もできることを頑張ろうとモチベーションをもって働いていた。当たり前のようにあった物品が高級品となり、それを案じて寄付してくれる方々もいた。
飛行機や花火を見る暇はないけれど、心のどこかで色んな人が協力してこの状況を乗り越えていくんだと心強く感じていた。
第二波に入ってからは、「まずは経済を優先する」という方針に固まってきたため、複雑な思いを抱きながらも出来る仕事を粛々と行い、どんどん埋まっていくベッド、だんだんと回数が増えていく断らなければいけない救急車用PHSを眺めてきた。時には「重症者は増えても仕方がない」のような意見をネットで見て、今日行った仕事はなんだったのだろうとお風呂で涙したりもした。他方、我々の状況は変わらず、職場では必要最低限の仕事の話を他人とし、家では壁にぶつぶつ話しかけて過ごしている。全ての欲が減衰し、はっきり言って私は経済を去年の半分も回していない。回せる人は頑張って回して欲しい。
蜘蛛の糸を垂らされて、皆で穴の上を目指して強固になったと思っていた梯子は外され、上から水やらなんやらをかけられている気分。目の前の人1人をチームで救う力はあったとしても、世の中の大きな流れは医療崩壊は起きても仕方がないと考えているのかな?
少なくとも私は、1人でも人が亡くなることに関してとても悲しいと感じている。1人でも多くの人をまだ未知の部分も多い疾患から守りたいと思って働くことはそもそも間違っているのだろうか。
それでも心を無にして働くしかない。
流行り病があるからと言って、血圧は下がってくれないし、癌や出血は引っ込んでくれないし、事故が急にゼロになるわけではない。病気は日にち薬や魔法で改善するものだけではない。手の届く範囲で救える人を救いたい。
それでも。せめて誰か一人でいいから、一緒に焼肉を食べてください。私が奢る。
(追記)
お返事の仕方がわからなかったのでこちらでまとめてお返事とさせてください。
家族以外とのご飯が食べられた時期があり、普段以上に友人のありがたさを感じた。これが、ここに書いてまで食べたかった他人との焼肉なんだなぁと思った。ハラミも食べられて嬉しかった。また夏頃までに部屋の掃除をしておくから焼肉できたらいいな。
以下はただの愚痴です。
周りでも次々と院内感染が発生し救急受け入れを一時的に止めたり、そうでなくても満床で受け入れが難しかったりする状況になっている。あまり知られてないようだが、冬は例年ですでに病床がパンパンなことが多い。令和の時代にここまで医療崩壊を意識する時代がやってくるとは去年は想像もできなかったな。
慣れとは恐ろしいもので、私は短期間でも恵まれた期間があったからなんとか働いている。時折色んなニュースに腹を立てながらも、ここに投稿してからはお風呂で泣いたりはなくなりおかげさまですっと憑き物が落ちたようだった。
業界で働く人全員が冬を迎えられるような状況にうまく折り合いをつけられたわけではなく、残念ながら退職される方もいた。病院の収入そのものが私たち医療従事者の収入になることは全くなく、入院患者数が増えたからボーナスが出たり時給が上がるわけじゃない。
粛々と働くだけだけれども心はいつまでも頑丈ではない。人は漸減し負担は増える一方となっている。病床数だけ増やしたとしても新しい場所で働く人は魔法のようには増えない。
この半年間で気づいた人が増えたように、拍手してもらったり花火が上がったりライトアップされたりした数だけ、ビスケットのように医療資源同様、私たちへの補償が生じるわけではないので辞めたい気持ちはすごくよくわかる。
最初はお金を使えず〜と上にも書いたが、慣れた今お金は普通に欲しい。ストレス発散にネットショッピングはめっちゃしている。直接診療している人からの温かい言葉はとても嬉しいけれど、むしろ間接的に仕事を増やしてくる人たちからのうわべだけの感謝の言葉はいらん、お金か、呼び出しも絶対ない本当に病棟に一回も行かなくていい休みを夏休み以外にください。
結局目の前の人を救いたいという気持ちで働いているんだなと再確認した年になった。いろんな方法で多くの人を救う力のある人は本当に頑張ってほしい。目に入ってきてしまう我々に対するいろんな文句や目を疑うような同業者の発言は視力のせいにして見えないことにした。最近は某珈琲のCMのように自分が地球外生命体と思いながら働いている、この星がどういう方向に進んでいくなんて知らない。心がもつ限りやるべきことをやる、それだけだ。
道に人が倒れてたら救急車呼ぶとかするわなふつうの人は。よっぽどのクズか、ヒクイドリに追われて急いでる人以外は。
「どうしました?」って声かけて延々話聞いてやって、今後もなんかあったらって連絡先渡して、実際呼び出されて相手しに行くような底抜けのお人好しはまずいないだろう。
でもこれは私の友人のことだ。なんでそこまで?と聞くと
「いや別に好んでそうするんじゃないけど、素通りするよりいいかと思って…」と、ただそれだけの理由。
で、優しいだけでもなく誰が相手でも言うべきことは言うという芯の強い所もある。フィジカル激弱のくせに。
それが立派だとかいうより、そのクソ真面目さがかわいくて、好きでしかたない。
私が女なら一生離したくない。
2年前友人が自殺未遂をした。
2年間ずっとこのことが心のおもりのようになっていたが、ようやく少しだけ吐き出して身軽になれそうなのでここに書くことにする。
ずっと気持ちの整理がつかなくてこのように文章にすることすらもできなかった。
特定を避けるためにところどころ虚偽の情報を入れている。それによって多少不自然なところがあるかもしれない。
その友人とはすごく仲がいいというわけではなかったが、近所に住んでいて会えばそれなりに話すような仲ではあった。
事が起きる数日前には「もうすぐ重要なプレゼンがあるから頑張らないといけない」などと話す友人に、「がんばれよ」などと言った。
本当にたまたま事務的な用事があり、その日はその友人の家に行った。
細かいことは省略するが、「ドン」という音がして、見てみると友人が真っ青な顔になって横たわっていた。
あまりにも肌の色が真っ青だったので、見つけてすぐはその青い人が自分の知っている友人だとは思えなかったほどだ。
自分は急いで119番通報をして、近所の人に協力を仰いで一緒に軽い応急手当や救急隊の誘導などを行った。
初めて119番通報をしたのだが、焦りのあまり「火事ですか?救急ですか?」などと聞かれても一瞬何のことだか分からず「人が~して倒れていて・・」などとモゴモゴと要領を得ない返事をしてしまった。そして見るからに状況は自殺(未遂)なのに、自分はひたすら「自殺とかではないと思うんですけど」と聞かれてもいないのに繰り返していた。
呼吸はしっかりしていたが体の一部が痙攣していて、こういうときってAEDを使うのだろうかなど迷いつつも見つからないうちに救急車が来た。
一応救急車には同乗したが、何をしていいのか分からずただちょこんと座っていた。このような状況で「頑張って!」などと言うのも違う気がする。救急車でも何度か「悲鳴みたいなのが聞こえたので、自殺とかではないと思うんですけど」とうわ言のように繰り返した。
一応怪我をした経緯を訊かれたが、それすら形だけという様子で、医療者は友人の怪我しか見ていないようだった。
友人はかなり危ない怪我をしたようだったが、幸い命は助かったらしい。重度の後遺症も残っていないということを風の便りで聞いた。
友人は引っ越してどこかに行ってしまった。休職か退職なのかは分からないが、とりあえず仕事からも離れているようだ。
もう二度とその友人に会うことはないだろう。自分の中で、その友人は驚くほど青白かったその日のままだ。
自分はというと、その日の光景のフラッシュバックに何回か悩まされた。また、友人の件以外にもいろいろな負荷がかかって、しばらくメンタルクリニックに通っていたこともあった。今ではほぼ完全に回復して普段通りに過ごしている。
しかし、今でもその友人の自殺未遂と同じようなシチュエーションに出くわすと、心にざらっと鳥肌が立つことがある。これは一生かもしれない。
痙攣をおこした人がいたらしく、騒然とした場所から逃げるようにでてきた。
救急隊員は階段をつかい、呼んだ家族と患者さんがエレベーターで降りていて、すれ違ったのでエレベーターホール全体に緊急性の高い空気になった。
自分はたまたま別件でそのビルに立ち寄り、帰りしなのエレベーターの扉が開いたら、ご家族と倒れてる人とが中に居た…という偶然に居合わせた。
怖かった、こう書くと失礼なことも分かってるけれど、本当に怖かった。なにもできない自分も。
ビルのオフィスの従業員(この人も無関係)が隊員さんを呼びに走り、自分は一言断って非常階段を使って外にでた。
それだけ。それだけなんだけど、呼吸が苦しい。
涙がでそう。まだでてない。顔はひきつってる。
いま、公園の日影で呼吸を整えている。
まぁ腎不全ならいきなり死んだりはしないから、様子を見る時間はあるよ。
尿毒症・肺水腫・心不全で徐々に体がむくんで息ができなくなってくるけど、そのタイミングで救急車呼んで透析してもらえばいい。後はそのまま維持透析だぬ。
駅のそば、高架下に近い立地だ。
立地とおんぼろも相まって、一日中、いろいろな音がする。
生活音、飲み屋街の喧騒が少し、各国の言葉、学生の嬌声、猫の鳴き声と足音、車の音、電車の音。
引っ越した当初は煩く感じるかなと思ったが、そうでもなかった。
眠れなくなる程の音量ではないし、TVをつけていると気にならない。
他人の誰かが24時間働いたり生活したりしている感じが解るのは、意外と安心するのかもしれない。
近くて遠い感じがするので、車窓から見えるマンションや家々の明かりを見て感じるそれにちょっと似ているような気がする。
特に電車、終電後の深夜になると、整備や貨物の車両がやって来るのが解る。
電車にはそんなに詳しくないのだが、ディーゼルというのかな、懐かしい音がする。
特に、冬に布団の中でこの音が近づいてきて遠ざかっていくのを聴くのは、とても贅沢な気がする。
なんだかワクワクする。
ここで暮らしてきて、解った事がある。
通常ではない音の事だ。
電車の警笛、プァーンという、あれだ。
短いやつではなくて、遠くから長く警笛が鳴る事がある。警笛が近づいてくる。
その後、低くて重いブレーキのような音が続く。
その後、暫くブザーが鳴り続ける。
その瞬間や終わった後ではなくて、すぐそこの終わる前の音が聴こえる。
はじめのうちはあの音が聴こえてくると、まだ間に合う、逃げろと思っていた。
今は、ああもう間に合わないなと感じる。
これが意外と頻繁に聴こえる。