はてなキーワード: 粉塵とは
たぶん自分以外は全く気にしていないだろうふとした言葉が、どうしても頭から離れず残っていることはないだろうか。心に残る名言とかそういったものではなく、もう少し生産性のないもので、忘れてもまったく困らないようなことなのに、なぜか忘れられずに頭にこびりついていること。
暇になったので、私の人生の各地点におけるそういった言葉をいくつかピックアップして振り返ってみる。
私の出身高校はお寺に附属している私立高校で、地域のお寺の跡取り息子という生徒が各学年に何名かいるような、ちょっと変わった学校だった。そのため、選択科目の時間は「書道」「茶道」「修行」を入学時に選択することになる。
(この「修行」については実際のところ別の名称があるが、それを検索すると容易に学校名が特定できてしまうため伏せている)
そのシステムを全く知らずに入学した私はこの3択の中で最も普通そう…と思い「書道」を選んだのだが、入学して話を聞いてみると、圧倒的に人気なのが「茶道」ということが判明したのであった。というのも、茶道の先生がとても優しく、また授業中に毎回振る舞われる季節のお茶菓子が非常に美味しいとのこと。そういうことは入試要項に書いておいてほしかったが、1年間は選択科目を変えられない。
初めての選択授業の日、同じように事前の情報入手に失敗したと思しき私たちクラスの情報弱者達の顔ぶれは見事というほかなかった。何故か毎日きっかり30分遅刻して来る奴、入学2週間目にして校内でキティちゃんのサンダルを履いている明らかな不良、冴えんメガネ(私)、金髪、などなど、明らかにクラスの上澄みが茶室に出ていった後の底に溜まっている淀みそのもので、狙ってもなかなか出来ないような吹き溜まり感のある人選が逆に面白かった。余談だが、書道の先生の名前はジュンコ先生といい、ものすごく筆順に厳しかったため、書き順子と呼んでいた。
とにかく異常につまらない書道だったが、それでも半年ほど一緒に同じ空間にいるとなんとなく仲間意識のようなものが出来始めていた。この環境に置かれなければ絶対に交流を持つことはなかったであろうタイプの人と話す機会はそれなりに新鮮でもあった。金髪の子は毎回私の墨汁を借りていった。
ある日、いつものように選択授業の時間(3時間目だったと思う)になり、茶道のクラスメイトたちが「今日お菓子何かな〜!」とか楽しそうにキャッキャしながら教室を出ていくと、同じくいつものように逆アベンジャーズだけが教室に残された。すると、キティちゃんサンダルの不良女子が教室で本体よりもでかいキーホルダーがジャラッジャラについた携帯をいじりながら、私に話しかけてきた。
「お茶メンうるせー。あいつら茶道楽しみすぎじゃね?利休かよ」
(注:「お茶メン」…茶道を選択している人のこと。なお書道にそういうのは無い。)
ちょっとした衝撃を受けた。普段ほとんど寝ているか怖い先輩と中庭で話しているだけにしか見えなかった子が、こんな知的なツッコミを!と雷に打たれたような気分だった。私はその頃、初期のダウンタウンのVHSをヤフオクで買い漁るのが趣味というしゃらくせえ高校生だったので、このセンスはあまりに眩しく私を貫き、大爆笑した。その記憶と、ギラギラのネイルの指先に収まるラインストーンがジャリジャリついた携帯電話の様子を鮮明に覚えている。
以来、いつも一緒にいる親友というわけではないがこの子との交流は付かず離れず続き、その後色々あった結果わりと有名なトップスタイリストになった彼女に、私は今でも髪を切ってもらっている。頻繁にこの「利休かよ」の話をするのだが、本人は全然覚えていないらしい。
上京し、とある弁当店でレジ打ちのバイトをしていた頃のこと。締めシフト(21時〜24時)の担当は2名、私とSさんだけで回すことがほとんどだった。Sさんは自称大学生の25歳で、毎日ギターケースを背負って出勤していたがそれ以外の荷物を手に持っているのは見たことがなく、客が誰もいないとバックヤードで店内有線の安っぽいメロディに合わせてGLAYの「BELOVED」を熱唱している姿が印象的だった。有線じゃなくてギター弾けばいいのにと思っていた。
ある日、(本来ルール違反とされていたが)23時半くらいになると全然客が来ないため、私は閉店前にレジ締め作業を始めていた。すると、1人のおじさんがふらつきながら入店してきた。
おじさんは、警察官の格好をしていた。だが、何か違うような、微妙な違和感があった。妙にテカテカしているのだ。おそらく、コスプレ衣装であることが分かった。そして、おじさんは猛烈に酔っ払っていた。顔は真っ赤を超えて紅蓮に近い色になっていたし、前述のようになぜ転ばないのか不思議なほどフラフラしていた。酒臭いというかは、「酒」の概念が入店したのかと思うほど一瞬で店内が酒の匂いに包まれた。
おじさんは這々の体でレジカウンターにもたれかかると、蚊の鳴くような声で「た、逮捕しゅる…」とつぶやいた。いま思い返してみるとこの時点でかなり面白いが、当時はけっこう普通に恐怖を感じ、完全にヤバい事になったと思った私は、バックヤードからSさんを呼び出した。Sさんは仕事こそ猛烈に不真面目だったが、やたら体格がよく強面なのでクレーム対応などでよく矢面に立たされており、こういった事態には非常に手慣れていた。状況を話すと、おじさんの対応に行く前にさっそく交番に電話してくれていた。
その後もカウンターにもたれかかり「逮捕しゅる…」しか話さない、警官風おじさん。ほどなくして本物の警官が2名お店に来る(ものまねグランプリで後ろから本人が登場する時のようだった)と、店内の様相を見て完全に笑いをこらえているのがはっきりと分かった。とりあえず交番に連れ帰って話を聞くとのこと。
警官風おじさんの右肩を持った警官が彼に聞くと、警官風おじさんは
「…あ!?」
これまでのグデングデン状態から一転、いきなりビシッと立ちあがり警官2名を振りほどこうとした。
「おい!!離せ!!オレは警察じゃねえ!!」
警官を前に、誰が見てもわかることを絶叫しながら暴れる警官風おじさん。
すると、警官は極めて冷静に、
「じゃ あなた誰なんですか」
と返した。
その驚くほどの冷静さと、警官風おじさんと本物の警察官の距離感の対比が面白すぎて、このバイトをやめて数年経つ今でも思い出して笑ってしまう。警官風おじさんはこの後わりと素直に連行されていった。Sさんはこの後、狂ったように笑いコケていたが、半年後に大麻で捕まりクビになった。
とある建設会社で仕事をしていた(現在もしている)とき、とあるリニューアル工事でコンクリート躯体の大規模な斫り(コンクリートをいったん壊す作業)があり、おじいちゃんに近い職人さんが数人出入りしていた。夏場ということもあり、塩分補給用のラムネのようなタブレットを休憩時間に配布することが現場のルールとなっており、私も担当者として彼らにそれを配っていたのだが、ある日一人の職人さんがタブレットを受け取って口に入れると、
「あれ、 歯 無ぇぞ!?」
と大声を出した。え?と思って近づくと、口の中にマジで歯がなかった。コンクリートを壊す作業は振動工具を使って行うため、その振動で総入れ歯が取れ、歯がなくなったのではないか?ということらしい。周囲の全員が大爆笑していたが、本人には死活問題である。ひとしきり笑った後、解体ガラを探ってみたが歯は出てこず、歯無しのまま1日作業をしてもらうことになった。
(粉塵の出る作業のため全員マスク着用で行っており、仮に歯が取れていたとすれば保護具の着用を怠っていたということにもなるため、それはそれで困る)
なお、結果的に歯は自宅で見つかったので事なきを得たのだが、振動工具を使っていて歯がポローンと出ていくイメージを想像するだけで未だに笑ってしまう。
とりとめもないことの割に随分文章量が多くなってしまった。人に伝えるには前提となる様々な条件の説明から始める必要があり、それなりに手間のかかることなんだなと思った。こういう、自分だけが価値を見出して大切にしている思い出の積み重ねで人間は個別性を獲得していくんだなあと思った。
砕けて粉塵が舞ったりしなかったら平気なんじゃない?
口呼吸良くないって
つまり健康を保つためには「鼻呼吸」という身体の使い方をしなくてはならないわけだ。
鼻から吸って鼻から出すのだ。鼻から吸った空気は鼻腔を通ることで、異物が除去され清浄となり、暖められ、湿っている。
上鼻甲介という脳の近くを通るので脳の冷却も行われる。鼻腔粘膜の異物除去作用を侮ってはいけない。
http://www.niigatah.johas.go.jp/about/archives/2015-08.html
私、喉がいがらっぽいときやなまつば貯まったとき、絶対化粧室までいくもん。
身体に空気(酸素)を取り込む時に、ウィルスを予防しようって意味なら
網戸に隙間があると蚊が入ってくるのと同じ……。
粉塵... 爆... 発 ... だと?
https://anond.hatelabo.jp/20200417210511
コンビニとかのビニール防御はエビデンスが無く、なんなら飛沫を直接受け止める物体をその場に置くことによる被感染リスクが実証されていない中で、専門家が「これは効果があるから行います」と言える訳がない。医者だってマスクだけで 2m 以内で診察している。世間の雰囲気的な「こういうちゃんとしたことやっています」的なものを取り入れて欲しい、というのは、この人が居る専門的機関への侮辱じゃないか。
健康被害がある仕事を行っている人によってインフラは支えられている。そんなのコロナ以前からそうだ。粉塵だったりガスだったり、死ぬ危険性はある。それを知らなかったのは罪ではないが、他人の行動を責めたり事務の命が蔑ろにされていると「鬱になりそう」とか言うのは、個人的には難色を示したいところではある。
別にこの増田が特別悪いわけではないが、もっと辛い状態でもっと辛い仕事をしている人が、今回のことでも今回以外のことでもある中で、あまりに自分にフォーカスしすぎて、しかも自分の状況を示すのに過ぎる強い言葉を使っているのではないかと、思ってしまう。ごめん。
あまりに強く言うから、「医療事務なんか大した勉強が必要でもないのに、商業競争から離れたところで病気や寿命の人の不安から利益を得てそれをかすめている存在じゃん。たまには他の人並にリスクを負ったら」とか思っちゃう。これが正しい意見ではないことは自分でも分かっているのだけれど、みんなリスクを負っている中で同情されやすそうだが大した覚悟も無い人にこういうことを言われるとムッとしてしまう。
なんだろう、自分が言っていることがおかしいという意識はどこかにあるのに、この人の言っていることだっておかしい、辛いのはこの人ではないと思ってしまう。誰か正してくれ…自分が思っていることは多分間違っているしこの人がそれでも退職せず頑張っているのは尊いことなんだが…なにが引っかかっているのだろう。こんなに発露せずにいられないほどに。
https://anond.hatelabo.jp/20200417210511
うち粉塵が発生するような小さい工場。親父と私と社員5人ほど。
たぶんあなた方の病院から考えると信じられないほどの数量の防塵マスクを持ってる。
10名足らずの従業員に対して数千枚の在庫がある。性能はDS2だから病院で使ってるN95と同等。
今週もみんな1日1枚か2枚使って作業してる。
なんであなた方が持ってないかというと、結局SARSや新型インフルで騒ぎになる度に困った経験がないからだと思う。
SARSや新型インフルで騒ぎが起きるたびに手に入らなくなることを知っていて実際に困った経験があったから、私たちは1年分の在庫を持つことにしていた。
数か月前まで医療関係者はみんな本気でマスクは空から勝手に降ってくると信じてたんでしょ。大した信心だよね。
医者ってのは6年も大学行って何の勉強してんだろうな。みんな愚か者だから自分の経験にしか学べなかったが、私たちは偶然にもバカ当たり。
「みんなでメルカリかヤフオクに出品するか、本業より儲かりそうだぞ」なんて笑いながら言ってるよ。
もちろん捕まっちゃいそうだからやんないけど、まともに仕事するのがばかばかしくなっちゃうよね。
ここからが本題なんだけど。
安全作業に必要な物品の在庫が切れたら作業をとめる。労働安衛法での決まり事だから当然だね。
しかしね、マスクなしで作業してる人たちはいっぱいいる。マスク不足という口実があったり、そんなこと関係なしに普段からそうだって人たちもたくさんいる。
うちで働いている20代前半の子は「前の職場ではマスクなんてしませんでしたよ」と言う。話を聞くとどう考えたって粉塵職場だ。
鼻の中が黒い粉まみれになって、鼻水が真っ黒になるような現場で、まともな装備を何一つ持たずに作業している人たちが今も昔もいる。
こうやって騒いでもらえるだけありがたい話だよな。
知らないうちに自分が法律に反して危険な作業をさせられて、10年そこそこでじん肺になって、ちょっとした動作一つで息切れして動けなくなって。
自分がじん肺だってことも理解できずに死んでいく人は今だって相当な数に上ってるはずだ。
統計上は激減してることになってるけど、病院すら行けない、健診すら受けられない。
でも、誰もが知ったことじゃないと思っているでしょう?
感染しないからなのか、みんなの視界に入らないどうでもいい命だからなのか、どっちかな?
どっちもか。
自分が知ってるだけ、誰かに知られてるだけ、誰もが知りたいと思ってもらえるだけ、それだけであなたは大変な幸せ者だと私は思う。
自分すら知らないし、誰にも知られてないし、誰もが知ったことではないと思っている、そんな私たちは自分で自分を守ること以外に何もできないのだから。