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2023-02-02

anond:20230202145244

近親婚が認められにくい理由をざっくり言うと、理論的な要因と、社会的な要因があると思う。

 

理論的な要因としては

1.家族内で発生する恋愛及び性的関係は、他の場所で発生するものより力関係が持ち込まれやすいと同時に社会的に閉ざされやすく、また現在でも防ぎ切れていない未成年者への搾取助長する可能性がある(そしてこの危惧は、エビデンスを持って否定あるいは証明し難しいが、そのための研究自体がしっかりできていない)

2.既に法的な家族であるため、婚姻という法的保護必要性が低い

というものがある。

 

同時に、社会的な要因もある。

残念ながら社会制度は、変革に十分な力を持った運動が繰り広げられないと変化しない。

理論だけで社会が変革されないことは、同性婚の事例自体が示している。

理論だけで言うなら、WHO同性愛精神異常ではないとはっきり認めた1992年か、日本精神神経医学会がそれを追認した1995年に、同性婚禁止する合理的根拠はなくなっていたが、今日現在でも同性婚は禁じられたままだ。

まり社会特に法律を決める立場人間)に承認させる力が足りないのだ。

から

3.当事者からの訴えが十分に力を持っていない

4.裁判所などがよく言う「社会通念」が形成されていない

という点で近親婚は圧倒的に力不足で、他にも山ほどある未解決理不尽が優先されているのが現状だろう。

要するに「もっと解決必要性が高くて解決に近いものが沢山あるから、そっちからやっていかないと社会キャパ的に無理」といったところ。

 

個人的には、1.がしっかり解決して心配がなくなるなら血縁婚姻制限しなくても良いと思う。

2021-11-04

片田珠美が罰されずに呉座氏が職を失うのであれば明確な男性差別である

https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20211102-00265891

呉座は人格的にあかんやつだったかもしれないが、能力的には問題がなかった。人間としてはともかく職業倫理に反したこともしていない

しか女性様に逆らったことによりクビになった。めちゃくちゃ横暴だが、されだけ差別という罪が許されないということならそれ自体は受け入れなくもない

しかしカタタ多摩美氏がこのままのほほんと仕事を続けられるなら、女性はその程度のものだという女性差別正当性根拠になってしまう。すでに香山リカという例もあり、女性精神科医職業倫理的にアウトな発言をしても女性から許されるということになってしまう。こうなったら、後続の女性精神科医などもはや誰も信用されまい。日本精神科医連の方々は、彼女の職を奪わないまでも厳重注意し二度とこのような誹謗中傷記事を書かせないようにしなければならない。

別の視点から言えば、これは女性優遇され男性が軽んじられる男性差別とも言える。

職業倫理的にどちらがアウトかというと100%片タタマミ氏の方であるのにそれがしっかり指摘されないなら、男性も許される。

この問題放置するなら男女差別の話をする資格がない

2021-07-15

anond:20210710093345

変な歴史的仮名遣いをする擬古保守アカウントみたいのも、反ワクチンアカウントに多いんだけど、あれ何なんだろう?別にワクチンでそういう物が復興したりしないでしょ。何なんだろうね…重症者増やして、何が日本精神復興なんだか。

2020-12-07

この頃の経済ニュースを覗いたら官製不況が凄いんだな

酷いモノづくりも増えてたけど

独占的だったガラパゴス企業仕事取れなくなって

TPP効果抜群みたいなさ

しろ家電流通なんかも通販中心になったので

メーカー優位が効かなくなったみたい

まりプラットフォーム企業を潰すんだ

東芝なんかは金融会社から米原発に出資させられてダメになったしな

自給率が少なくて明治時代みたいでヤバい

鎖国状態のあとはどうするんだろうね

勉強するのが王道かな

保護主義日本精神ってとっくに周回遅れなんだろうけどさ

広告会社ビッグネーム神話でやる洗脳時代もついに終わったか

とりあえずは通販で売れる商品大事だね

言語宣伝できればいいね

消費者情報処理で大変だけどさ

まりはほんとそれ

2020-02-20

anond:20200220064925

いや、感染した人が市中にでたほうが余計日本経済落ちるでしょ。

COVID発症しても普通に仕事に出てこい?それならば店舗普通に開ける?

ビバ日本精神論

2019-04-08

ガイドラインが好きだ

体系的にまとめられていて読んでいて楽しい

例えば、引越しに関するホッテントリでよく見かける↓のガイドラインは有名だろう。

原状回復をめぐるトラブルガイドライン

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/honbun2.pdf

いまは医療系のガイドラインを読むのにハマっていて、今日読んだのはコレ↓。

精神科救急医療ガイドライン 2015 - 日本精神救急学会

http://www.jaep.jp/gl/2015_all.pdf

精神科救急医療総論から、具体的な連携方法対処方法まで示されており、楽しく読み進めることが出来た。

他にこんなおすすめガイドラインあるぜ、ってのがあれば是非ご教示願いたい。

2018-10-05

俺は自分平和で快適でいられればいいんだ

それが積み重なって起きたのが原発事故

まさに日本精神といえる笑

2018-09-18

anond:20180918125552

「天賦人権は誤ってる」のはその通りでしょ。「人権」は人が作り出したルールであってしかアップデートが繰り返される未完成概念

主権国民にはない。日本が長年培った伝統歴史主権がある」にしても「国民」が「長年培った伝統歴史」に影響を受けてると言ってるだけの事だろうし

基本的人権こそが日本精神を破壊した主犯」も正しいだろ。昨今の行き過ぎた個人主義少子化を呼んだりして国を破壊しつつあるのは事実

何よりこういう言葉尻一つ一つ捉えて行く姿勢がすでに人権を重視してないよね。

anond:20180918124714

片山「天賦人権は誤っている」

西田主権国民にはない。日本が長年培った伝統歴史主権がある」

武藤基本的人権こそが日本精神を破壊した主犯

なんだって

まあ、また改憲が近づいてきたら、こういう香ばしい発言が大量に出てくるんだろうなーと思って眺めてる。

2017-11-15

https://anond.hatelabo.jp/20171115212124

Fラン陰キャ大学生の僕が回答してあげよう。

でもその前に一つだけ。いくら気に入らない相手からといって、人をガイジ呼ばわりしていてはいけないよ。

おしゃべりしている彼らは、実のところは人に迷惑をかける目的でしゃべっている

わけではないのかもしれないよ。

しかしたら、おしゃべりを迷惑だと思っていないから、おしゃべりをしているのかもしれないね

さて、本題に入ろう。

教室の前の方にいるのにおしゃべりする奴、これは頭がおかしい。というか

彼らには授業中におしゃべりしていると恥ずかしいという「恥」の概念が欠如しているのだ。

恥の概念が欠如している彼らは、おしゃべりを恥ずかしいと思わないから、性懲りもなく

注意されても注意されてもしゃべり続けるのだ。

でも、「恥」という概念も、そもそも本来学校教育の中で身に着けておくべき

日本精神の一つなのだ。だから、彼らが授業中のおしゃべりしていても恥を感じないのは、

しろ彼ら自身にとどまる問題ではなく、日本教育界の、いや、日本社会が抱えている問題なのだ

…とつい声を荒げて適当言葉を紡いで論をでっちあげてしまったけれど、個人的にはこの問題、そんなに根が深くないのではないかと思っている自分もいる。

なぜかって?こんな陰キャの僕でも、友達と話し込んでいるとついついうるさくしてしまたことが

一、二回ほどあったからなんだ。

それも、君が嫌がる教室の前方でね、友達とついつい授業中までおしゃべりをして、

教員に白い目で見られることが何度かあったんだ。

それで、その時に気付いたのだ。

僕としては別にかに迷惑をかけようだとか、授業妨害意図しておしゃべりをしてしまったわけではなかったのだけど、話がはずんで、ついつい授業中まで

おしゃべりが弾んでしまっただけなんだ。

から、授業中におしゃべりする彼らを許してやって欲しい…とまではいかない。

だけど、そういうこともあるのだと君はこの問題から学ぶというのはどうかな。

授業中のくだらないおしゃべりで教室をうるさくすることから、全ての行為

悪意をもって行われているわけではないということを学びました、っていう風に

考えると、いかにも大学生っぽくって良いと思うよ。今回はその勉強代ということで。

(…っていう風に書くと説教くさいけれど)

何にせよ、どんなことからでも学ぶことはあるものだよ、と、適当お茶を濁して

終わりしておくことにします。がんばってね。

学問にはげむ君はきっと偉いよ。

2017-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20170516164700

重度かつ慢性の入院患者11万人もいるのはおかしい、それは基準不適切からだ、もっと重度かつ慢性の入院患者が少なくなるような基準を作りやがれ、じゃなきゃ地域移行に支障をきたすだろ、精神病患者にとっての楽園イタリアを見習えってことかですかね。

基準を変えたところで現実は変わらないのになあ。

厚生労働省による平成23年患者調査によれば、日本統合失調症患者数は約71万人。

Bleuler Mによる統合失調症の経過類型によれば、重度の終末状態に移行するものは22%であり、また中根允文らによる長期追跡研究によれば、治療進歩しているにもかかわらず依然として21%患者改善がみられず精神病性症状が持続する。

これらの研究結果を見る限り、重度かつ慢性の患者11万人というのはそれほど歪な数値でもないと思いますがね。

日本他国に比べて、身体拘束をする、重度・慢性とされる患者割合が非常に高いわけで、その基準精神科病院経営している、日本精神病院協会によって決められているっていうのがやっぱりまずいんじゃないですか

身体拘束をする割合が高いのは、日本の超高齢化社会、というか、精神科病院認知症患者受け入れ数が増えていることと無関係ではないでしょう。

また他国に比べて重度・慢性とされる患者割合が高いといっても、基準が違うのでいちがいには比べられない。

まあでも基準作成に日精協が関わってるのであればバイアス存在無視できないわな。

で、資料を「こっそり差し替え」「証拠隠滅」という記述に関しては、あくま想像憶測の域を出ないのに決めつけちゃってる時点で、印象操サーさんのいつもの妄想乙って感じですなあ。

しかし、福島さんは人権擁護の観点から地域移行を推進してるんだろうけど、結局それは医療費削減に繋がるわけで、財務省は喜びそうな話ですよね。

自分自身のためにここに関連資料置いときます

これから精神保健医福祉のあり方に関する検討会 第2回「新たな地域精神保健医体制のあり方分科会」2016.04.22

平成 25〜27 年度 厚生労働科学研究補助金 障害者対策総合研究事業精神障害者重症度判定及び重症患者治療体制等に関する研究研究結果の概要 ver.4.3

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000122522.pdf

2017-05-16

[]福島瑞穂「同じ日付の同じ名前文書で、中身が違うものが配られたんですが、どゆこと?」」

国会ウォッチャーです。

 今日参院厚生労働委員会福島瑞穂議員は、たぶん速記録が出た時点でブログで公開してくれるので、書き起こす気力がわかないわけですが、福島さんはやさしいなぁと思った次第。これが森ゆう子議員なら、「差し替え依頼のメールなり手紙なりを見せろ」というところだと思うよ。てかこんなん許しちゃダメでしょ。日精協のほうがまちがえていたということだけども、向こうの口封じなり、つじつまあわせなりはちゃんとできているのかな?

4月25日質疑

福島

「重度かつ慢性に関する診断基準、これは資料新聞を付けておりますが、厚労省は、第五期障害者福祉計画、二〇一八年から二〇二〇年度において重度かつ慢性に該当しない長期入院精神障害者地域移行を目指すという方針を出しています。また、これから精神保健医福祉のあり方に関する検討会、あり方検討会によると、一年以上の長期入院精神障害者、約十九万人、認知症を除くの六割以上、約十一万人が重度かつ慢性に該当するとされています。 障害者地域移行は世界スタンダードです。であるにもかかわらず、十一万人もの人々が地域移行から排除されるのは問題ではないでしょうか。」

堀江

精神病棟に入院後、適切な入院医療継続して受けたにもかかわらず一年を超えて引き続き在院した患者のうち、精神症状、行動障害生活症状、身体合併症などの基準から重度かつ慢性の基準に満たすとされる方についての御質問でございますけれども、当該基準を満たすことを理由地域移行へ向けた取組の対象から外れるようなことがあってはならないと、それから当該症状を有する障害者にはより手厚い入院医療提供することで、できる限り地域移行に結び付けていくことが方向性として確認されているものでございます

 また、第五期障害福祉計画では、平成三十二年度末の長期入院精神障害者地域生活への移行に伴う地域精神保健医福祉体制の基盤整備量を明記することといたしてございます。この第五期というのは平成三十年度からのものでございます。 基盤整備量を算出するに当たりましては、御指摘の重度かつ慢性の基準に該当する患者以外の地域移行だけでなく、治療抵抗性統合失調症治療薬の普及等によって御指摘の重度かつ慢性の基準に該当する患者地域移行が進むことも想定しているもの

ございます。」

福島

「ただ、十一万人が重度かつ慢性というのはどうでしょうか。この基準作成厚労省の補助研究事業研究班が作成しておりますが、この研究班やあり方検討会に精神科病院業界団体である日本精神科病院協会幹部メンバーとして入っております。十一万人が地域移行をするのか、それとも引き続き入院したままなのかは極めて重要経営問題でもあります利益相反ではないでしょうか。」

堀江

「御指摘の重度かつ慢性の基準は、精神症状、行動障害生活障害身体合併症について重症度を評価するものであることから精神医学の専門的な知見を有する医師等が中心となって作成したもの認識してございます。 また、これから精神保健医福祉のあり方に関する検討会では、当該基準を満たすことを理由地域移行へ向けた取組の対象から外れることはあってはならないこと、当該症状を有する精神障害者にはより手厚い入院医療提供することでできる限り地域移行に結び付けていくことが方向性として確認されてございます

 このため、精神科病院医師等が作成しているということで利益相反にはならないというふうに考えてございます。」

福島

「ただ、この十一万人がまさに重度かつ慢性というこの診断基準おかしいと思います資料として、配付資料八、九に付けております重度かつ慢性を診断する際の基準となっているBPRS、簡易精神症状評価尺度は、その第一項目、精神症状の評価基準として十八項目における点数、なしの一点から最重度の七点までの七段階評価の合計を四十五点以上としています。十八項目の総得点が四十五点以上ということは、一科目平均二・五点以上で重度かつ慢性とみなされるという意味になります

 しかし、BPRSの点数表においては、二点はごく軽度であり、三点は軽度となっています。四点が中等度、五点がやや重度、六点が重度なんですね。ということは、二・五点平均点で取っていると、でも三点が軽度で二・五点はごく軽度なんですよね。ですから、各項目における評価基準と総点数の評価基準とが著しく乖離していて、評価尺度として適用するのは不適切ではないでしょうか。」

堀江

精神疾患重症度を評価する重度かつ慢性の基準構成するBPRS、簡易精神症状評価尺度評価基準につきましても、研究班に参加している有識者合意形成に基づき作成されてございます研究代表者によりますと、BPRSの評価基準につきましては、総得点四十五点以上は治療抵抗性の精神症状を評価する際の目安として学術的にも用いられている、いずれかの項目で六点以上となれば重度な症状を有していると言えるといった考え方の下、有識者合意形成に基づき設定したとのことであり、一定合理性があるものと考えてございます

 いずれにいたしましても、これから精神保健医福祉のあり方に関する検討会報告書においては、御指摘の重度かつ慢性の基準によってより配慮された名称並びにより適切な基準となるよう、学会など様々な場において引き続きの検討必要であるとされてございまして、今後これを踏まえて適切に対応してまいりたいと考えてございます。」

福島

「でも、重度かつ慢性が十一万人、六割以上がそうだとなると、地域移行の歯止めになっちゃうじゃないですか。イタリアとかは御存じ、入院をしないようにするとか、大臣はいろんなことに明るい方ですからもっと精神障害者問題地域へというのはよく御存じだと思います。その意味で、これの重度かつ慢性の評価基準おかしいと思います。」

この利益相反指摘に対する資料の話。かいつまんで言うと、日本他国に比べて、身体拘束をする、重度・慢性とされる患者割合が非常に高いわけで、その基準精神科病院経営している、日本精神病院協会によって決められているっていうのがやっぱりまずいんじゃないですかっていうのが前の福島議員の指摘。それで資料請求したら、5月11日に届いたんだけれども、その内容が5月15日に届いた河合孝典議員らに配られたものと、利益相反の有無についての回答がしれっと書き換えられていた、というのが今日の冒頭の指摘。

概要だけ

この後採決に向けて、理事会開催のためと思われる休憩で、散会しないとアーカイブが見れないので覚えてる範囲概要だけ。詳細は福島さんのブログ明日、あさってぐらいにはアップされると思いますよ。

福島議員が、たまたま河合孝典議員らと、示された資料を一緒に見ていたら、福島議員のものだけ、川崎市病院で行われた研究班の26年度報告書に関して、利益相反はない、と書いていて、他の2議員のもの利益相反の可能性があると書いてあった

・これはいったいどういうことですか、ときくと、日本精神病院協会から提出された資料について、本年5月8日に、日精協のほうから資料に間違いがあったので、差し替えて欲しいという依頼があったので差し替えた。

福島議員に古いものを渡してしまったのは単なるミスといいはる堀江部長

福島議員は、これは国会で取り上げられたから、利益相反ではないと考えている旨を書いてあったらまずいと思ったから、厚労省から頼んだのか、日精協が頼んだのかしらないけど、あとから言ってみれば捏造したんじゃないのかと指摘。

あくまで間違いであって、これを差し替えさせてもらったと言い張る堀江部長

福島議員は、この2年間、間違った自己申告に従って。拘束の基準となるような重大な会議資料が作られていたというのならば、こんなにサラッと修正しましたーで済ましていいわけがない、ミスならミスとして、誠意を持って対応するのならば古いものと新しいものを2枚くっつけて、こちらは間違っていて、いついつまではこちらが使われていたとするべきじゃないか、と指摘。もし私に間違えて古いのを送ってこなかったら、こっそり差し替えて、何事もなかったかのようにしてたんじゃないのか。厚労省ぐだぐだだけど大丈夫ですか、と塩崎大臣に振る。

みたいな流れ。これはまぁ、4月25日質疑で、利益相反じゃないかっていう話題になって、それを当事者自覚してないみたいな報告書になってるのはまずいから、こっそり差し替えたはずが、間違って古いのを渡してしまったって話で、いってみりゃあいもの証拠隠滅をするつもりが、失敗しちゃっただけだと思うんだけど、福島さんはやさしいからなぁ。

2015-12-16

同性愛は異常」なのか、「異常」と言ってはいけないのか


性的指向とは何か

性的指向とは、恋愛性愛対象として「どの性別の人を好きになるか/ならないか」という根本的な傾向のこと。性的指向他者から感染」することはない。

○ 異性の人しか好きにならない人は「異性愛者」、同性の人しか好きにならない人は「同性愛者」、異性の人を好きになることも同性の人を好きになることもある人は「両性愛者」と呼ばれる。


同性愛生物学的に異常なのか

○ 「生物学的に異常」という表現がそもそも成り立ち得ない。近代以降の生物学ダーウィン進化論原理とするが、進化論は「環境適応した動物が生き残る」という事実判断を示しているのであって、種や個体の在り方について「正しい/誤り」「正常/異常」などという価値判断を示しているわけではない。

ナチスドイツのように「優秀な遺伝子」の繁殖至上命題とする「優生学優生思想)」ならば事情は異なるが、生物学は「子孫繁栄」を種の目的として掲げているわけでもない。

○ 「性行為生殖に結び付かないのに性欲がある」個体を「異常」とみなすならば、同性愛者だけではなく、不妊症の男女もまた「異常」ということになる。「生殖に結びつく能力を持たない」個体を「異常」とみなすならば、同性愛者一般ではなく、不妊症の男女(性的指向は問わない)のみが「異常」ということになる。


同性愛医学的に異常なのか

生物学と異なり、医学では「正常/異常」という表現使用し得る。

1974年アメリカ精神医学会は『DSM精神障害の分類と診断の手引)』第3版で同性愛治療対象から除外し、1993年にはWHO世界保健機関)も『ICD国際疾病分類)』改訂10版で「同性愛はいかなる意味でも治療対象とはならない」と結論した。

日本でも1994年厚生省(現:厚生労働省)が『ICD』を公式基準として採用し、1995年には日本精神神経医学会が『ICD』を尊重するとの見解を示した。

性的指向に「正常」も「異常」もないというのが現代医学の「常識である。この「常識」を覆そうとするのは自由だが、同性愛治療対象医学的に「異常」)であることを証明するのは難度の高い試みだろう。


「異常」という単語は悪なのか

○ 「アブノーマル(異常)」が「ノーマル(正常・まとも)」の対義語であることを踏まえれば、仮に発言者に悪意がないとしても、「同性愛は異常」という主張は必然的ネガティヴ表現として理解される。

同性愛には「異常(アブノーマル)」として排斥されてきた歴史もある。不特定多数を「誤解」させたいわけでもなければ、同性愛者が少数派であることを強調したい場合には最初から「少数派」や「マイノリティ」という単語使用する必要がある。


同性愛は異常」と言ってはいけないのか

○ 既述したように、「同性愛生物学的に異常」という主張は「私が信じるところの『生物』の在り方として同性愛は異常」という思想メッセージにすぎず、「同性愛医学的に異常」という主張は事実に反している。現代社会において「同性愛は異常」という主張は差別的発言として理解される。

法務省人権擁護局の『主な人権課題』に基づけば、特定人種性別性的指向理由とする差別的発言人権侵害にあたると考えられる。


傷付く人が本当にいるのか

同性愛者や両性愛者は、誰もが自分性的指向カミングアウトしているわけではないし、誰に対してもカミングアウトしているわけでもない。実のところ、それは異性愛者も同様である。異性と交際・結婚していることは異性愛である証とはならない。

○ 「同性愛は異常」という主張は、自分の周囲に同性愛はいないと思い込んでいる人ほど発しやすい。しかし、実際には同性愛者や両性愛者はごくありふれた存在で、複数調査によれば人口比3〜6%程度は存在するとされる。

○ 目の前に同性愛者がいる可能性を考慮せずに「同性愛は異常/気持ち悪い」と発言することは、実は目の前にX県出身者がいるのに「X県出身者は異常/気持ち悪い」と発言するのと同様、他者侮蔑する行為である。偶然、その場に同性愛者やX県出身者がいなかったとしても、目の前にいる人の家族や友人が同性愛者やX県出身者かもしれない。

日本同性愛者や両性愛者の男性の中には、異性愛者の男性の約6倍もの自殺未遂経験者がいる。


同性愛は異常」と思ってもいけないのか

○ 誰も他人の心の内を透視できないので、内心で何かを思う分には誰からも何も問題視されようがない。ただし、「同性愛は異常/気持ち悪い」という発想が「黄色人種は異常/気持ち悪い」「男性は異常/気持ち悪い」などの発想と同様の差別的思想であることはそろそろ理解されるべきだろう。

自分が同性の人を愛せないことと、「同性愛は異常/気持ち悪い」と思うことは異なる。性的指向合致しない人に恋愛性愛感情を抱かないのは自然だが、自分と異なる性的指向嫌悪することは差別的思想によるものである


まとめ

○ 「同性愛は異常」と主張する人は、以下のいずれか、または複数誤謬自然ものと信じ込んでいる。

  ● 「生物学上、生物目的は子孫を残すことである

  ● 「同性愛障害または病気である

  ● 「同性愛者を気持ち悪いと思うのは自然感情である

○ 実際には、生物目的生物学では説明されないし、同性愛障害でも病気でもないし、同性愛者を気持ち悪いと思うことは自然感情ではなく主観的偏見である。これらの事実を示されたとき事実を受け入れるか、それとも受け入れるのを拒んで「差別主義者」として生きるかは各自に委ねられている。

 
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