でもその前に一つだけ。いくら気に入らない相手だからといって、人をガイジ呼ばわりしていてはいけないよ。
おしゃべりしている彼らは、実のところは人に迷惑をかける目的でしゃべっている
わけではないのかもしれないよ。
もしかしたら、おしゃべりを迷惑だと思っていないから、おしゃべりをしているのかもしれないね。
さて、本題に入ろう。
教室の前の方にいるのにおしゃべりする奴、これは頭がおかしい。というか
彼らには授業中におしゃべりしていると恥ずかしいという「恥」の概念が欠如しているのだ。
恥の概念が欠如している彼らは、おしゃべりを恥ずかしいと思わないから、性懲りもなく
注意されても注意されてもしゃべり続けるのだ。
でも、「恥」という概念も、そもそも本来は学校教育の中で身に着けておくべき
日本精神の一つなのだ。だから、彼らが授業中のおしゃべりしていても恥を感じないのは、
むしろ彼ら自身にとどまる問題ではなく、日本の教育界の、いや、日本社会が抱えている問題なのだ!
…とつい声を荒げて適当な言葉を紡いで論をでっちあげてしまったけれど、個人的にはこの問題、そんなに根が深くないのではないかと思っている自分もいる。
なぜかって?こんな陰キャの僕でも、友達と話し込んでいるとついついうるさくしてしまったことが
一、二回ほどあったからなんだ。
それも、君が嫌がる教室の前方でね、友達とついつい授業中までおしゃべりをして、
教員に白い目で見られることが何度かあったんだ。
それで、その時に気付いたのだ。
僕としては別に誰かに迷惑をかけようだとか、授業妨害を意図しておしゃべりをしてしまったわけではなかったのだけど、話がはずんで、ついつい授業中まで
おしゃべりが弾んでしまっただけなんだ。
だから、授業中におしゃべりする彼らを許してやって欲しい…とまではいかない。
だけど、そういうこともあるのだと君はこの問題から学ぶというのはどうかな。
授業中のくだらないおしゃべりで教室をうるさくすることから、全ての行為に
悪意をもって行われているわけではないということを学びました、っていう風に
考えると、いかにも大学生っぽくって良いと思うよ。今回はその勉強代ということで。
(…っていう風に書くと説教くさいけれど)
何にせよ、どんなことからでも学ぶことはあるものだよ、と、適当にお茶を濁して
終わりしておくことにします。がんばってね。
学問にはげむ君はきっと偉いよ。