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2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part2/3


思い出③ ビットコイン

 私の所属していた法人課税部門の話ではあるが、直接関わったわけではない。どちらかというと、もっと上の方の、課税全体の企画や調整・取りまとめを行う部署の話になる。

 当時も、国税庁が掲げるところの「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現」をめざして、日々勉強毎日だった。世の中は変わり続けている。税の勉強に終わりはない。当時の仕事を平たくいうと、税制改正の内容を関係者関係部局にわかやすく伝えて質問相談苦情に答える、といったところか。管理職が近づいた当時は、そんな仕事をしていた。

 40代が近づいても、税の世界は深かった。税理士資格若い時分に取得したが、それでもマニアックな税分野とか、諸外国税制度になると不案内だった。

 そんな折、とある会議最中だった。ある人が、たしか個人課税徴収部門責任者だったかビットコインの話を始めた。納税方法がわからない人や、脱税の疑いがある人が増えており、(内閣府まで通じて)国レベル対応を考えているという。

 ビットコインのことは何となく知っていた。どんな形であれ、収益を得たのであれば納税するのが当たり前である。だが、事情があってできない者や、あえてそうしない者もいる。私の思い違いは、後者が思いのほか多かったということだ。

 国の関係機関は、ビットコインほか暗号資産に関する文書を多数発行している。国税庁もそのひとつだ。それは6,7年前だったか、取り掛かったのはさらにその数年前になるが――上の会議の後で、主に若手職員が中心となって暗号資産の税務上の取扱いに関する文書納税ガイドライン)を起草した。国税庁のページに今でも載っている。

 ガイドラインを作るにあたり、各部からは若手数人(YoungなAdultを含む。40代でもOK!!)が抜擢された。うち1人は私の同僚だった。あの頃、仕事帰りに個室の飲み屋で話をしたのを憶えている。彼は、ビットコイン暗号資産)に対して恨みの感情をいだいていた。

・ただでさえ忙しいのに。ガイドラインの下準備だけでも難しい

・今の部署との並行体制だと過労死する

・国際反社資金源を絶とうと思えば、暗号資産違法化してもよいのでは

・でも、それでは他国との足並みが揃わない。国力にとってデメリットがある

暗号資産がどの国でも一般的存在になれば、俺達のこの仕事は報われるかもしれん

上司評価をくれると言っていたが、貸し借りにすらなっていない感がある

・実は、「優秀な若手を」と言いつつ、優先順位の低い職員を駆り出しているのでは?

・こんなことが続くようなら、転職を考えた方がいいかもしれない

 このような愚痴をもらしていた。この人は、高卒枠で国税庁採用され、若い頃は地方税務署を転々とした。その後、実力を評価されて国税庁現場寄りの部門で働くようになった。叩き上げというやつだ。普通に幹部候補である。このあたりの考え方は、省庁によって違う。※後述。

 私だって彼のように、当時は「よくわからないもの」「社会必要性がないもの」「反社資金源」とされるものを扱う仕事に抜擢されたとしたら、どんな気持ちになっていただろう。憂鬱になっていたかもしれないし、反対にワクワクしていたかもしれない。おそらくはその中間だ。

 ところで、件のガイドラインは相当に練られている。人件費で換算するなら、軽く数千万はかかっている。本来部署でさえ仕事忙殺されているのに、彼らはよく作ったものだと感心した。

____________________________

《後述の内容》

中央省庁大卒しか採らない印象があるかもしれないが、高卒採用は私が知る限り全省庁で実施している。省庁によって雰囲気は異なるが。私が若い頃だと、毎年何十人も採用しているところもあれば、実質的高卒者を採用していないところも当然あった。覚えている限りでは、次のような印象だった。

総務省

たくさん採用する。男女比は同じくらいかデータの取りまとめや解釈など、政策の基本になる数字を拾う仕事が多い。実力が認められると政策立案担当できる。地方自治体への幹部待遇での出向も。

国土交通省

たくさん採用する。男性が多い。本庁に採用されても、ダム管理関係など現場作業をするポジションになる可能性があるからだろうか。工事用の図面作成なんかも当然あるだろう。

財務省

ほどほどの数を採用する。高卒枠だと、ほぼ女の子しか採用してなかった。もちろん顔採用だ。たまに業務で寄ることがあったが、当時の先輩が「俺も財務省の子合コンしたい……」と呟いていた。当然ながら、銀行一般職みたいに、大卒採用男性とくっつけるためにやっている。

国税庁

高卒採用はしているが、数はとても少ない。公務員試験には受かっても、税務大学校での勉強についていけずに辞めていく子が多いのが理由だ。代わりに、会計といった専門学校の子を多く採用している。

厚生労働省

たくさん採用する。男女比は半々だ。労働環境が厳しいこともあるのだろう、私が知っている子は、ガタイがいい人ばかりだった。総じて言えることだが、高校3年生の時点で中央省庁面接官の眼鏡にかなうわけだから、指折りの人材だ。特に役職持ちの高卒者を見たら刮目せよ」のイメージは正解だ。

____________________________

 かくいう私も、当時はこの仕事を続けるべきか迷っていた。実際、数年後には転職することになるのだが、正直やりがいを感じられなかった。

 実際、あの彼の言うとおりだったと思う。あのガイドラインは、いわゆる『火消し』の仕事に近い。すぐにバブルが弾けてなくなると思われたビットコインが生き残ったことで、脱税者(善悪を問わない)が多く存在することが予想された。事前の対策を打とうにも、そんな余剰人材は配置されていない。

 実際、暗号資産関係脱税者がいたとして、まともに取り締まることができていなかったのではないか? 現金で数千万円を国内口座に出金、みたいな愚か者はすぐに摘発されただろうが、もう少し小さい金額とか、取引所にずっと利益を預けていたとか、そういう人は対応ができていないはずだ。他部門の私ですらわかるほど、それくらい国税庁マンパワーが足りていない。

 加えて、思い出②で説明したストリートレベル行政職員観点もある。海外取引所や、すでに潰れた取引所で売買をしていた場合納税者も行政庁も課税情報証明ができない。そういう面倒かつ費用対効果の低い案件――それでいて該当者が数千人に上るであろう案件は、あえて手をつけないこともある。

 さて、こうした想定外事態が起こった場合、上で説明したように臨時タスクフォースが編成される。今回の火消しチームだと、指揮を取る者が選り抜きであったのは言うまでもないが、ほかのメンバーを見る限りだと、各課イマイチメンバー人柱にしていた感がある。正直、エースは残して温存させているように見て取れた。

 そんな理不尽でも耐えられるほどに組織が魅力的で、職員にとってやりがいのある仕事内容や職場環境を用意できればいいのだが――こういうわけで、近年の若手官僚大量離職問題が起こっている。

 ちょっと路線変更をする。思えば、このあたりの時期は私も病んでいた。過重労働で心が沈んでいた。

 一応マイホームは買っていた。ただ、数年前から妻が病気入院していて、子どもふたり実家にしばらく預けてあった。つまり単身だった。

 かつては、いろいろと堪え切れずにデリバリーヘルスを呼んでいた時期もあるが、穴があったら入りたい気分だ。煉獄さん……。

 その日々では、深夜に誰もいないマイホーム帰宅して、独身時代が懐かしいと思いながらテレビを点けていた。ある時だったか、今時風のアニメが流れた。

♪ わんわんわん猫が好き 夢中で何も見えない

  にゃんにゃんにゃん犬が好き 素直にアイラブユー ♪

 ほぼ終電+徒歩の関係で、自宅に帰る時間は固定だった。ダイニングの食卓の上に、コンビニおにぎり綾鷹を置いてから、大匙1杯の味覇を小鍋に入れて沸騰させ、菜箸で溶き卵を回し入れていた。最後テーブルコショーを振りかける。ネギは買い忘れることが多かった。

 食事の支度ができて、テレビを点けると上のアニメがやっていた。女の子が出てくるやつ。

 サブカルチャーについては、若い頃に少し嗜んだだけの私でもわかった――これは三級品のアニメだ。放送枠を埋めるためにひとまず作られたような、1話につき実質4分間だけの5分もの作品。それが正体だった。

 かわいそうに。作者はどんな想いだったろう。悔しいと思わなかっただろうか。残念ながら、番組製作者にとって優先順位が低いアニメだったのだ。※当時はそう思っていたが、今は違う。

 内容だが、女の子同士が仲良くするようなものだった。はっきりいって中味はない。ただ単に、女子高生が仲良くしているか、仲良くしようとアプローチしているだけの。そういうやつだった。だが、観ている最中に何も考えなくていい。それがいいと思って、つい毎回見てしまっていた。

 別に興味はない。なんとなく見ているだけだ。深夜帯だから、それ以外に選択がなかった。前後時間帯にほかのアニメ放送されることもあったが、観ることはなかった。この齢になると、特に30分枠のアニメは見るのがしんどい子どもと一緒に土日朝のアニメを観るのであれば、まだなんとかなるのだが。

 愚痴が長くなった。この章は仕舞いにする。これ以外にもパワハラ職員とか、やる気のない職員とか、省庁間のいがみ合いとか嫌がらせとか、議員行政との癒着・密着とか、嫌なことはいくつもあったが、本題ではない。

 そういうのが知りたい人は、元キャリア官僚が書いた書籍ブログを探して読んでみるといい。意外とみんな、けっこうぶっちゃけている。生々しい。

 その人達に比べれば、当記事の内容というのは、やはりベジタブルに違いない。冷静に考えて、野菜よりも肉の方がハイパワーだろう。そういうことだ。



思い出④ 政治家転身を間近に見て

 「官僚から政治家になりたい」という想いを抱く人は、一応は存在している。そして、そういう人が政治から求められる場面もある。

 30代に入る頃の話だ。具体的にいつ頃だったか失念したが、自由民主党地方自治を担っているグループが各官庁にチラシを配っていた。要するところ、「官僚の皆さんの中で政治家になってみたい人、手を挙げて。ハーイ、ハーイ!!」と、ここまで軽いノリではないが、かくして官僚から政治家へ……というルート希望する人は一定数いる。

 そういう説明会に参加したことがある。「興味本位でいい。年齢関係なし」といったことがチラシに書いてあったが、会場に同年代はほぼいなかった。

 説明会の流れは月次だった。自民党のそこそこ偉い人が挨拶をして、後は別の人達に交代して政治家への転身ルートの大まかな説明(国政コース地方自治コース)があって、最後簡単グループ討議だった。

 なお、これはずっと昔の話だ。今がどういうシステムかはわからない。

 私がいた席の隣には、一回り年上の国土交通省(の前身)の技官であるIさんがいた。体格は小柄だったが、その割には大きく見えた。頭の回転が速くて、こっちが話しても0.5秒でレスポンスが飛んでくる。

 Iさんとはグループ討議の後で連絡先を交換して、一度だけ飲みに行った。頭の回転だけじゃなく、教養のある話し方だった。人としてのスペックの違いを感じた。

 Iさんが上の説明会に参加した動機は、出世や昇進に関係していた。上に行けないのであれば、いっそ政治世界活躍してみたい――そんなことを話していた。

 Iさんは、東大でも京大でも筑波大でも東工大でもなく、一般的国立大学だった。偏差値でいうと50ちょっと。私と同じくらいの。その大学名では正直、立身出世の見込みはなかった。よくて審議官民間でいうと次長部長ほどか。今はどうかわからないが、当時は学歴が問われる時代だった。国交省でも、上級管理職東大が基本だった。

 Iさんのキャラクターというのは、古い語彙になるが、ザ・自民党といった雰囲気だった。政治的に保守というやつだ。頭の回転が速いというよりは、物事道理がわかるというか。いざという時には清濁併せ吞むことができる。そんな具合だ。

 かくいう私は、政治家ルートは無理だと感じ、その後にあった面接を受けることはなかった。国会議員になるには地盤看板も鞄も足りないし、かといって地方自治体に出向して市町村助役(今でいう副市長)になるのはリスクが高すぎる。もし地場に合わなければどうすればいいのか。どの面を下げて霞が関に帰ればいいのか? いや、というか帰れない。片道切符だ。

 でも、本当に政治家になりたい人であれば、不安に打ち勝ってしまえるのだろう。当時の私は、転職を考えはじめていたけれども、今と違って転職市場は整備されていなかった。インターネットでの転職活動も始まったばかりだ。リクナビ黎明期になる。

 まあ、それらも言い訳に過ぎない。本気で転職したい人だったら、そんな事情関係なく転職エージェント架電していることだろう。心の底では、そこまで転職したいとは思ってなかったのだ。

 その後も、厳しい日々が続いた。職責はどんどん増えていくけれども、やりがいは減っていった。給料も見合っていない。時給換算だと千数百円ほどか。上でいう40才になる頃には、自分がなんのために働いているのかわからなくなった。行政ロボットのようだった。

 ひたすら政策課題に対して向き合い、法律常識に照らして世間でいうところの正解と思われる回答を見つけ出し、複数上司忖度とやらをしながら仕事を回していた。税制を維持していくためのロボットになっていた。

 あと数年以内には、おそらく課長補佐から課長級になる。もっと忙しくなるだろう。子どもを2人育てるなど不可能だ。

 もやもやした気分で深夜に帰宅した時、やはり、あのアニメ――『犬神さんと猫山さん』が流れていた。たった三ヶ月の付き合いだったが、少しばかりの息抜きになった。コンビニおにぎりお茶と、味覇スープを飲みながら、ほとんど何も考えずに観ていた。

 女性同士が仲良くすることに主眼を置いていたのはわかる。メインふたり関係だけでなく、ほかの女性同士の関係性も描いている。

 犬神さんは積極タイプだった。猫山さんのことが大好きだ。ほかの女の子はいざこざがありながらも、最後には仲良しになっていた気がする。

 強いていえば、犬神さんの猫山さんに対するアプローチには、セクシャルハラスメント構成する要素があった。いきなり抱きついたり、薬物を飲み物に混ぜようとしたり、髪型自分好みにさせようとしたり、猫山さんの反応が気に入らないとキレたり、ハラスメントし放題だった。デートDVに通じるものがある。人権という観点からは、現代社会で許容されるべきものではない。

 この日記を書き始めた頃、ニコニコ動画登録して全話パックを購入した。順番に話数を巡ったところ、第9話にこういうやり取りがあった。以下、犬神さんを「犬」とし、猫山さんを「猫」とする。

犬「あの~、今なんて……?」

猫「えっと、だからストパーかけたいなって……」

犬「バッカなんですか猫山さん!」

猫「そこまでいうの犬神さん!?」

犬「だって、素晴らしいその猫っ毛を矯正するとか、そんなのって、そんなのって、コーヒーからコーヒー抜くようなものですよ!?」

猫「わたしアイデンティティなんだと思ってるの!?」

 リアル高校生ならこういう会話をするのかもしれないが、中年の私には厳しい描写だった。若い人向けの作品なのだからと思いつつ、読者が真似をしたら相手が苦しいことになる――と当時は考えていた。こちら以外にも、若い人なりの情動リビドー)が爆発するようなシーンがあったのを思い出す。

 思えば、若い人向けの作品なのだから、少しオーバーなのがちょうどいいのかもしれない。作者が若年だったのもあるだろう。梶原一騎(巨人の星)にしても、雁屋哲(野望の王国)にしても、巻来功士(メタルK)にしても、CLAMP(聖伝)にしても、荒木飛呂彦(バオー来訪者)にしても、板垣恵介(バキシリーズ)にしても、作者が若いと、エログロやスプラッタや、恋愛確執社会価値観との対峙など、青春期ならではのリビドーに溢れている。反対に、作者が齢を取ってくると確執関係が雪解けするような、そんなシーンを描くようになる。『バキ親子ケンカ編』などが顕著だ。

 あの人達が若かりし頃のマンガというのは、基本線として反社会的だ。反社会的といっても、若者にとっての抑圧を打ち破るという意味での反社会性だ。うまく料理できれば、マンガの魅力として存分に活きてくる。あの人達は、若者のそんな感情を搔き立てるのが抜群にうまかった……と、元若者が振り返ってみる。

 追記 Iさんはその後、大成した。少しではあるが本人に馴染みのある地域で、市町村助役として迎え入れられた。その後、国会議員職員団体や地元から応援を受けて市長選立候補し、並み居る解放同盟勢力を圧倒して市長になった。

 あれから調べてはいないが、きっと長い間お勤めになったのだろう。ああいう人がもっと多くなれば、地方もっと活性化するに違いない。



 Part3/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201303

2023-09-24

柳ヶ瀬の衰退理由

水曜日のダウンタウン」で柳ヶ瀬(西柳ヶ瀬)がシャッター商店街ワースト一位となってたので、地元出身としてコメントする。

番組の中では、西柳ヶ瀬衰退の理由が「国体開催に合わせた浄化作戦」という声を紹介していたが、これは半分正しくて半分間違っている。

西柳ヶ瀬柳ヶ瀬の中でも風俗店などが多い歓楽街だが、西柳ヶ瀬シャッター街化が進んだ本質的な要因は、岐阜市エリア経済基盤の崩壊である岐阜は昔から繊維工業が盛んな地域で、工場関連の問屋アパレルの周旋をやってるような自営業小金持ちが山ほどいた。彼らが顧客を連れて接待に向かうのが柳ヶ瀬エリア飲食店で、その後の二次会的な行き先が西柳ヶ瀬であったわけだ。こうした旦那衆以外の工場労働者連中の利用者も多かったことと思う。上の人間下の人間も、その周りの人間も、繊維工業で潤った金を握りしめて西柳ヶ瀬に集まっていたというわかりやす構造である

90年代以降に岐阜一宮あたりの繊維産業が軒並み倒れた。基幹産業の繊維が傾くと、地方ゼネコンやらの周辺産業煽りを受け、全国規模の企業岐阜に構えていた支店も畳まれるなどして、岐阜経済はあっという間に萎んだ。私は80年代後半から90年代岐阜で過ごしたが、当時も羽振りの良かった同級生が「家庭の事情で」家を売って引っ越していくと言うようなことが増えていた。

岐阜というと、今回話の上がった西柳ヶ瀬以外にも、駅前空洞化や、駅南の風俗街(金津園)の凋落や、長良川鵜飼の寂れ方などなどが報じられることがあるが、これらは全て一つの要因に行き着く。繊維産業衰退に伴う地場経済崩壊である

なお、シャッター街化の要因として今回の番組では取り上げられることのなかった、大手小売業郊外ショッピングモール存在もあるが、岐阜一宮エリア90年代以降に建設されたショッピングモール基本的廃業した繊維工場の跡地であることが多い。「郊外型の大型ショッピングセンターによって商店街が焼け尽くされた」という言い方を仮にしたとしても、つまり繊維工業の衰退が背後にあるということは変わらない。

国体による浄化作戦なるものが、西柳ヶ瀬シャッター街化への最後の一撃となったということはあるのかもしれないが、長期的かつ本質的な要因はそれではない。そして、これは地元人間ならみんな知っていることではある。

2023-09-22

近所の商店街住宅地になった

実家近くに商店街があるけど、今はもう数店営業してるくらい。子供の頃は普通に八百屋とかもあって、たぶん20店舗くらいはあったと思う。

最近地場スーパー撤退したし(一応名目上は老朽化のため)、行く店もなくなってきて、いよいよ商店街がかつてあった場所みたいな雰囲気になってきてる。

ただ、この商店街は元々アーケードがなかったこともあってか、そこまで退廃的な空気はなかったな。それに地価が高いせいか知らんけど、閉店後は普通住宅に建て変わるパターンが多かった。

シャッター商店街みたいものは、分かりやすく寂れた場所ってことで話題になりやすいけど、ここみたいに元商店街住宅地ってのはどれくらいあるもんだろ。

2023-08-15

氷河期世代だけど改めて親ガチャを思う

氷河期世代で、育ったころには親ガチャって言葉なかったけど、改めて親ガチャって強いなと思う

今はアラ45、なんとかFIREしてもう糞みたいな仕事はしないつもり

 

一応妻がいるんだが、地方中核市市長地場名門企業オーナーが親で本人は苦労も努力もしてると思うが、やはり恵まれてるなあと思う

俺も私立中高一貫進学校に通って京大に入って、それなりに頑張ったし親にも恵まれたとは思う

私立中高一貫に通わせてくれただけでもう世間的には親ガチャSRだよね

 

でも、大学のころの周りの友人や妻の環境聞くとやっぱり親ガチャSSRとかURってあんのよね

金とか文化的環境もでかい、これは無茶苦茶かい、でもそれ以上に親世代情報格差がでかいんだよな

 

特にあの時代の人たち(団塊世代)は情報技術がなかったから、情報貧富はもう完全に階級依存してるんだよな

地方出身東京に出て中産階級に頑張って乗ったみたいな俺の親と、最初から富裕層支配層の妻の親とはもうアクセスできる情報が全く違う

それに俺の尊属は20歳ごろには一人以外死に絶えてたし

 

俺にまで簡単海外留学すればよかったのにと言ってきた

俺は初めて海外行ったのは会社に入って5年後の上海出張だよ、小学校同級生海外旅行に行こうもんならブルジョア扱いでずっと擦られてた

でも妻は小学生のころからさんざん毎年海外行って東南アジアはつまらんとか子供のころに言ってたりするんだよな

甥っ子もいるけど、メジャー海外はいうに及ばず、東欧だの南米だの当たり前のように行ってる

海外に行った経験けがすべてではなく、わかりやすい例ということで…当然、受けてる教育なんかも全然違うよ

さんざん言われてるけど、AOなんかで求められる勉強外の経験値なんて全く次元が違う

 

こんな格差が今後さらさらに拡大していくと思うと、今の子供たち世代には同情してしまう…

  

今更こんなとこにこんな陳腐なことを書くのもなんだけど、盆休みに義両親家を訪ねて改めて育ちの違いを痛感したので吐き出してみた

2023-07-21

追記北海道旅行から帰ってきた。札幌円山回転寿司トリトン行ってきた

もうどのネタも期待通りに美味しかったし想定より全然安くかったから大満足だったんだけど、

まりに別格に美味しすぎて衝撃受けたのは適当なノリで頼んだプリンだった。

マジで美味しすぎて絶句した。

確か250円とかだった気がする。





追記

セイコーマートは期待外れだった。

パスタは確かにクソ安いんだけど「まあそうなるよね」ってサイズだったし、味はセブンにハッキリ負けてた。

カツ丼も大変美味しいんだけど東急ストアレベルだった。

新千歳空港で食べた四つ葉乳業のソフトクリームはかなりあっさりしてて美味しかった。

空港から札幌へ車で移動してる時に立ち寄った長沼マルシェ道の駅?で食べたジェラートは全くノーマークだったけどめちゃくちゃ美味しかった。

メープルシロップクッキー味の美味さが半端じゃなかった。ちゃんクッキー的な食感も味もあったし。



wildhog 北海道で全国チェーンの回転寿司を見かけないのは地場チェーンと勝負にならないからだろうね。それくらい良い

スシローとかくら寿司めちゃくちゃあったぞ

2023-07-12

anond:20230711222009

メイカーなんだけどさ。確かにトランスジェンダーの人いるんだわ。

ある日突然、新しくトイレができたのよ。吹けば飛ぶような工場建屋には全くふさしくない無駄ちゃんとしたトイレ工場とは別当。外観はなんかの観光施設みたいで豪華。

あんなのに金使うぐらいなら給料上げてくれ、って言っている人も黙っちゃう出来。

地場木材を使うともらえる補助金使って、木造。杉の爽やかな香りがする。

男性用、女性用、狭い誰でもトイレ普通トイレより広いが車椅子転回ちょっと厳しい。オストメイト付き)、広い誰でもトイレサービスエリアにある様な広々としたトイレオストメイトはもちろん、何故かベビーベッドまである)という構成

で、車椅子来客があった場合と、癌やって人工肛門使っている人ののため、という事になっていたんだけど、風の噂で、会社見学に来た学生さん現場トイレに入って青い顔を出てきて消えた、女性男性になった人がいて、その人が必要だと社長に直訴し、それが決めてだったと聞いた。


うっすらと誰だかは分かったんだけど、同じく前から男性という認識だったよ。みんな同じ色の作業着田舎なので更衣室はなくみんな作業着で通ってるし。現場トイレは男女共用だったし。

あー、話には聞いてたけど、いるんだああとうっすら思った覚え。

しかし、その人には感謝しかない。

従業員トイレ歴史的なニオイの染みついた和式便所さらば! こんにちはウォシュレット

2023-06-25

行きたいとこ、やりたいこと

タカフルーツパーラーて2500円くらいのパフェを食べる。お酒の飲めないお友達と行くか、母とでもいい。

・母を国技館大相撲に連れてって、銀座に行ってブラブラして銀座ライオンでご飯食べて帰る。

北陸七尾珠洲に2泊くらいで旅行に行って、地場海鮮を食べる。最悪金沢でもいい。恋人(いないけど)と行けたら最高。

別府に行って地獄めぐりして高崎山で猿を見る。最悪一人でもいい。

紅葉の時期に広島に行って宮島紅葉を見て、もみじ谷を歩いてロープウェイを登る。牡蠣うどんも食べる。

ふるさと納税で40個くらい牡蠣を取り寄せてひたすら食べる

ふるさと納税熊野筆のブラシが欲しい

友達徹夜麻雀する

カプリチョーザご飯を食べる

大将が目の前で揚げてくれる高い天ぷらを食べる。

ゆりねの天ぷらを食べる

広島で小イワシの刺し身を生姜と食べる

ダブルベッドに買い替えて一人で寝る




思いついたら追記する。

2023-06-22

anond:20230621210336

まれ年代はほぼ同じだけど、私は完全にバブル恩恵を受けたほうの人間。(男)

私はたまたま小さい頃にコンピュータに興味を持って情報処理課のある商業高校に行って、

高卒の年はガチバブル絶頂期だったか就職活動はほんとにほんとに楽だった。

どこも人が足りないって言って、地場上場企業やF士通みたいな会社からでも高校に引き合いが来てたし

情報処理二種(今で言う基本情報)を取ってた数少ない生徒だったか

希望して面接受けてたら行けてたと思う。

結局は社員1000名くらい?の中堅なりかけレベルSIerに入って、10年くらいで転職しちゃったけど。

入社式東京ホール100人以上の新卒を集めてやってた。

歓迎会やら周年のイベントなんか当然のようにクラブ(当時クラブって言ってたっけか?)借り切って

ウェイウェイだったし、同期のやつらは入社してすぐクルマ買ってた。

先輩のクルマスキーつれてってもらったりしたな。シルビアカリーナEDが最強みたいな時代

そんな浮かれムードも3年くらいで一気に冷めて、あとはこの増田の書いてるとおり。

当時の女子事務職が当たり前みたいな感じだったし、

四大なんか意味いか短大高卒でいいって言われてたのは本当。

うちの商業高校も男女比が1:9でほとんどが経理科の女子だったし。

まだ電卓叩いて手書き仕訳してた時代……

2023-05-06

anond:20230506174042

アラサー以上が過半数を占め、世帯の合算ではなく単身で年収600万以上が多いはてなで、

学歴コンプ』と『○○をしたら年収XXX万が保証されないとおかし妄想』を披露し続けるのは、恥ずかしいのでいい加減おやめなさい

増田に常駐している子の中にみんな無職低所得に違いないって勘違いしている子がいるが、それは違うので認識を改めような

ブクマカおかしい(貧乏底辺)だけで、増田民はネタじゃ無くはてな基準民の方が多いぞ

 

職業経験が極端に薄いこと自体は悪くないが、

関連増田お仕事って人によって段階が違うから本当に噛み合わないよなこの話

https://anond.hatelabo.jp/20230426100521#

無限に同じこと言ってるので年相応に職業観をアップデートしてな?

 

  1. 400万以上は別に高卒でも中卒でも都内中小ベンチャー地方地場企業地方派遣でも余裕でイケます
    何故ならわざわざ大学卒業してこの給与じゃコスパ最悪だからです。
    でも現実には中卒・高卒と同じ給与で働いている人たちがたくさんいますよね?それは何故か?
    新卒時に幹部候補コースから外れたからです。
    それから外れたら研究職・公務員以外は、高卒・中卒の技術職(建築電気含む)と給与が変わらないか下手したら安いです。
    それは世界的な傾向です
  2. ジュニアではないがミドルでもないレベル技術者も金払わないと来ない事を理解してるので400万程度は流石に払うけど、
    中小は単純に金ないので500万以上はリーダー課長職その候補しかさないです。無期雇用って会社にすごい負担から仕方ないね
    ベンチャーやりがい搾取してるのでノーコメントで。
  3. 学歴がなくても高卒以上なら大企業の子会社なら入れるぞ。日立でも三菱地所でもね。
    どっちも新卒本体入れなかったら中途で本体入るの激ムズなので別に子会社でも気にしなくていいと思う。
  4. 学歴がなくても外資なら大企業入れるぞ。
    実質的にクビがあるがまぁ○○社にいたって看板フリーランスSIコンサルで役に立つので多少はね?
  5. 学歴がなくて 1000万以上目指すならフリーランスやろう。

anond:20230506165836 anond:20230506170313

無限に同じこと言ってるから過去トラバ貼ったけど、

400万はさすがに地場会社フツーに就職するだけで届くな

なんだったら派遣でも届く

 

500万は地方だと大都市と言われている地域地区以外は、

課長以上の役付きにならないと厳しめやね

2023-04-29

anond:20230429000119

俺はビール好きだからギネススーパードライしか飲まんけど、どうでもいい人にとってはどうでもいいわけだ。

俺はビールそこそこ好きでほぼIPAしか飲まない。高級だからではなく、味が好みだからというのとブルワリーごとのこだわりが色々感じられて面白いから

最近はbrewdogやballast point(←ごめんKonaの間違いだった。バラストポイントも買えなくはないけどKonaのが気楽。なんか頭の中で混ざるんだよねこの2つ)が気軽に買えて良いが、できればアメリカ地場のブルワリー日本でも宇宙ブルーイングとかのマイクロブルワリービールを買いやすくなって欲しい。

ギネスはともかくスーパードライは飲む気にならないし、仮に金が厳しくてその辺しか買う余裕が無いとしたら別に飲まなくていいわって思う。

意味もわからず取り敢えず高いもんを消費するという態度は文化から一番遠いんじゃね?俺なら背景も知らない高級ワインとか飲みたいと思わない。飲むならそのワイナリーのことくらい少しは調べるわ。

2023-03-01

anond:20230301161544

ユニー中部地方随一のGMSというプライドの上で、地場業者に優しいという企業風土があったんで、その辺が意外と受け継がれているのかもしれぬ。

まあその辺の優しさのせいでイオンに押されまくってドンキの子会社になってしまったが……。

2023-02-11

耐震等級3の意味

耐震等級1は

震度7で倒壊・崩壊しない」

という意味なので

その後住めるかどうかは全く別問題

例えば半壊してたら建て直さないと住めないわけで家としては無価値になる

また耐震等級1は最低レベルなのでこれを下回る建築物日本にはない(はず)

耐震等級3はそれの1.5倍というだけなので

倒壊・崩壊はしないだろうけれど、半壊するかどうかは全く分からない

加えて壁に亀裂が走るかどうかとか屋内の損傷がどの程度出るかとかは耐震等級だと全く分からない

制震ダンパーが入ってます」とかも怪しくて

1回使われると効果が無くなるような制震ダンパーは熊本地震のように2回来るとダメ

現に熊本地震では相当な家がやられた

加えて1回しかダメなやつは、1回来たら交換なんだけど交換できるわけがない

地震なんて滅多に起きないか地場工務店とかはこれまで一回も遭遇してない可能性が高い

ハウスメーカー地震に強いっていうのは、そういう実績があるからだよね

2023-02-07

田舎土地が安いけどマジで売れない

田舎土地って一坪5万円以下とかがザラにあるのでめちゃくちゃ安い

100坪の豪邸建てても500万しかからない

東京だと八王子でも20万ぐらいhするので40坪でも800万する

都内だと100万越えは普通なので20坪の狭小住宅でも2000万かかる

じゃぁ田舎に豪邸建てられるか?っていうと、そうでもなくて100坪に家建てると家の値段が跳ね上がる

最安でも4000万、ちゃんと作れば6000万ぐらいかかる

かといって100坪に狭小住宅作るのも変なのでそれなりに広く作ると建物が高くなる

なので結局は合計価格で5000〜6000万ぐらいになって、その値段で田舎の家が売れるわけがない

買い叩かれてまぁせいぜい1000万ぐらいにしかならないし、そもそも買う人がいないので売れない

都会に建てれば土地が売れるだけでなく、建物にもそれなりに価値を付けてくれる

「戸建ては住んだ瞬間に価値がなくなる」とかいうのは昔の話で今は普通に価値をつけてくれる

結局、住宅建築保証が出来るかどうかが価値の決め手になっていて

マンションなら建設会社保証してるから値段が落ちにくい

ハウスメーカーが建ててメンテナンスしてる家なら価値はそれなりに高いままキープされてる

なので地場工務店に頼んだりすると買い叩かれるのでかなり減額されるけれど

結局は買い手がいれば売れるので都会になるほど売れる可能性が高くなる

田舎はで家を建てるのはマジでただただ消耗するだけだけど、都会に家を建てれば資産投資してることになる

ちなみにマンションもっと投資率が高いけれど、共益費と修繕費リスクを考えると同じぐらいになる

賃貸は論外でただただ消耗するだけである

2022-12-18

anond:20221218143100

自炊はできるしするつもりだけど、向こうで米や醤油味噌が手に入るのか、どのくらいの価格なのか次第

米はそもそもアメリカ生産してるからいくらでも手に入る。

Houston調べたら99 Ranch Marketあるしだいたい手に入るだろ。

https://goo.gl/maps/JpsjKMZJTkyezUqB8

カリフォルニアのニジヤみたいなのほど日本っぽくはないが、そこまで望むのは場違いってもんだろう。

でもアメリカ食事そんなにまずいの?ハンバーガーとかうまそうなイメージだけど

ハンバーガーは美味いよ。日本バーガー全然ダメってくらいには美味い。

ただ意味わからんくらい不味いダイナーとかもあるにはある。でもそれは日本も同じなんじゃないか個人的には思う。

困ったら中華ベトナム料理食っとけばいい。

あとビールが安い。IPAが主流なので日本で買うとアホみたいに高いStoneとか地場のブルワリーエールいくらでも飲める。

生乳以外の乳製品バターとかチーズとか)も日本より遥かにレベル高いのでそっち系食事に寄せることをお勧めする。

2022-09-23

anond:20220923203542

多能工化したスタッフをやってた側だけど(当分前に辞めた)、あなたは実に界向きのツボを抑えてくれている理想のお客さま。冷食といわれる夕食も、冷食なりに進化してて結構すごいなと思うこともあるし、地元鮮魚店から魚を入れてもらったりして地場物も最低限抑えてるっていうのはそのとおり。そして泊朝プランおすすめしたり、地元料亭に送迎したりして、食事にこだわりがある方は積極的に外部に振っていた。料理人アイドルタイムが長く人件費が高い故という話だったから、もし一般的なフル調理にすると客単価が上がるか、益率悪化旅館の存続性がさがるかっていう未来につながるはず。アメニティがしょぼいのはアメニティを高品質にしてもリピートするわけじゃない(≒評価は下がるが優先改善事項でもない)っていう思想じゃないかな。

とかく星野は、従来個人事業主資金力に寄りがちな宿泊施設経営環境を、運用のみできちんと採算をとるサービスデザインに長けてる。多能工化するのは大変だったけど、中抜け常態化する勤務体系なんてごめんだし、土日もたまには休みたいしって考えると、いつでもだれでもできる仕事設計されているのは従業員にとっても嫌なことばかりじゃない。専門職になりたくなったら経験者として転職応募できるし。そして実際、たくさんのお客さんが満足してリピートしてくれてる。名前が大きくなったから過剰な期待もかかってると思うけど、星野スタイルリゾートが使いやすいお客さんは確実にいらっしゃるし、一方でまったく受け付けない人もいると思う。(生産管理現場の人はたしか楽しいかも!)

まとめると、心付けを渡してフルサービスを期待するタイプ宿泊施設ハードの充実と美麗さが一番というタイプ料理料理人バチバチに作り込んだものを部屋食で食べたいタイプには向かないと思う。

逆に、ハキハキ元気でさっぱりした接客満足タイプご飯はそこそこ美味しくて館内でイージーに食べれたら満足タイプ、朝食のために朝から布団上げに来ないでほしいタイプには向いてると思う。

2022-08-06

anond:20220806141236

これだからバカと会話はしたくない

https://www.us-lighthouse.com/life/visa/l-visa.html

 

海外にある日本企業駐在させるのと、単身で居住拠点海外に移して地場企業で働くのでは

ビザの種類も難易度も違うの

日本から海外拠点出張(駐在)なら役職ごまかせば中卒でも問題ないけど、

海外居住拠点を移して日本関係のない地場企業で働く場合は適切なビザを取る必要があり、

適切なビザを取るには実際の職務内容と学位があってる必要がある

なのでCSは取れるなら取っておくに越した事はない

anond:20220806111557

日本から海外拠点出張(駐在)なら役職ごまかせば中卒でも問題ないけど、

海外居住拠点を移して日本関係のない地場企業で働く場合は適切なビザを取る必要があり、

適切なビザを取るには実際の職務内容と学位があってる必要がある

なのでCSは取れるなら取っておくに越した事はない

 

あとは他増田も言うように箔付やね

中卒・高卒データサイエンティストとか印象良くないでしょうよ

別に研究やるわけでもねーのに嫌な時代だねぇ・・・

2022-08-03

anond:20220803090132

京大のと違って権力欲をビンビンに感じるのは東大地場なんだろうなあ

2022-07-22

京都に行った時に、ブライアン・イーノ展を見てきた。

ブライアン・イーノはみなさんご存知の通り、ロックバンドロキシー・ミュージック」の元メンバーソロ転向後は、アンビエント・ミュージック環境音楽)を開拓した第一人者として知られているし、デヴィッド・ボウイベルリン三部作制作にも参加しているミュージシャンであり、視覚芸術インスタレーション作成しているアーティストだね。マック女子高生が言っていたから、みんな知ってる。常識

で、イーノ(マイフレンド)の展示だが、非常に印象的でして。京都信用金庫旧厚生センターという何やら歴史の趣を感じられる建物内に、複数階に渡って設置された音と映像インスタレーションをじっくり楽しめる。どの展示も室内に椅子ソファが設置されており、寛ぎながら鑑賞することができる。視覚的な変化を楽しむ、という作品が多く、イーノアンビエント時間空間の変化として捉え、変化の一形態としての音や映像といった落とし込みを行ったのかなとか。

音をメインとした展示では、ここのところ純粋に一枚のアルバム聴くというリスニング行為から、すっかり遠ざかっていたんだな、ということを思わされる。真っ暗な室内に立ちすくんだ後、薄らと見えてきた椅子に座り、周りから聞こえてくるあらゆる音に圧倒されてゆく感覚。この人は、アンビエントミュージックだけの人ではなく、長いキャリア作曲家であり音楽家なんだな、ということを実感する長尺の演奏曲。

そうして私の心の一部は、喜怒哀楽の隙間、言葉では形容しづらい感情感覚を呼び起こす原初音響の中、靴を脱いで展示スペースに上がると言う所作からわずかに思い起こされる、京都という地場の影響を受け、遠く海の向こう、空の向こうにあるかもしれない過去未来と溶けあっていく……とかなんとか。

思ったよりも楽しめました。まる。

2022-06-16

会社経営していて超薄利だけど賃上げをする理由

https://anond.hatelabo.jp/20220615174308

さんに対するアンチと思われるようなタイトルにしてしまったけど、実はそうでもなくて、前提の認識特に全く同意

日本は一度雇用したスタッフをやめさせるのは、まともにやろうとするとすごく大変。

(いや、クビにされた!という声も多いだろうが、それはまともじゃない会社の話)

人件費固定費であり、増やすことで事業リスクが増大する。

派遣業務委託はいざとなったら切れるから、それを前提として一時的報酬を大きくできる。

人材の流動化(解雇規制撤廃新規就労活性化)が経済活性には必須

完全に同意

それでも、スタッフの定期的な昇給は続けていきたいと思っている。しんどくても。

その理由を書く。

なぜカツカツでも昇給しているか

私は40歳。業種はWeb関係個人事業主から法人成りして、会社はまだ3年目のペーペー社長スタッフパート含めて10名弱。首都圏地方都市地域密着業務をしている。(ちょっとフェイク入れてあります

首都圏地方都市宿命として、優秀な人材東京に出てしまい、大きな案件東京会社が持っていく。なので、活気があるのは地場土建屋さんと公務員、あと大手企業工場くらい(先は見えないが)。当然のようにブラック企業的古い価値観同族企業や、最低賃金ギリギリ待遇などがまかり通っている。

そんな中で若手(Z世代)を中心に、社会的公平性社会の持続可能性を重視し、資本主義的考え方に偏りすぎないライフスタイルという価値観が広まりつつあるのを実感している。その一方で精神的な充足感や働きやすさ、持続的な仕事のあり方や環境などを重視した価値観が生まれている。

そういう考え方を大切にする顧客も増えつつあり、個人的にもそういう価値を大切にしたいと思っていることから会社方針企業理念ビジョンミッション)をその方向に明確化しようとしている。地方ビジネスに一石を投じたいという思いもある。

顧客といっしょに一緒に地域を盛り上げていく。だれかがしわ寄せを食うのではなく、取引先・スタッフ・お客さん、みんなで利益をうまく分配し、かつお金だけでない価値(温かい人と人の繋がりであるとか、感謝であるとか、居場所であるとか)も同時に作っていく。そういう理想を掲げている(まだまだぜんぜん未達だけど)

5年10年先を見据えたとき、そういう価値観で働く人が社会の主流になることは間違いない。であれば、先行者としてその分野でのポジションを確保することは重要と考えている。

そういう理想を掲げている限り、スタッフ賃上げ積極的にしていく必要があると考えている。

でも現実は厳しい

ただ現実は厳しく、税金を払うと利益はほぼゼロ。売上は毎年1.5倍くらいずつ伸びてきてはいるが、それでも運転資金が足らないこともあり、すでに個人資金を1000万円投資した。ちなみに自分自身の月給(役員報酬)は個人事業主時代の半額以下。スタッフ給与も基本給は低く、残業代ゼロ残業時間自体ゼロでは無いが強制することは無い)、ボーナスは基本無し(この夏はちょっとけがんばって出した)。それでも、一緒に仕事をしたいと言ってくれるスタッフには心から感謝している。

今後数年かけて、利益率を上げてまっとうな給与まで引き上げていきたいと思っている。そのため、1万~1.5万くらいずつではあるけど、先行投資として毎年昇給してきている。

ちなみに会社作ってから、「人関係」の悩みが圧倒的に増えた。その半分以上はスタッフに関すること。

雇用する側からすると、まともに信頼できる期待通りの人が就職して働き続けてくれるなんて、奇跡的なめぐり合わせなんだな、と感じている。採用したら期待外れ、ということもあるし、トラブルが起きるとメンタル的にはどん底まで落ち込むし、この先の会社経営絶望したりする。

から新規採用には極めて慎重に丁寧に行っている。

社会人でもまずはインターン必須とする。

低賃金でも、やりたい意欲がある人のみ採用する。一方で、職場の魅力は頑張って高める。

契約社員として半年~1年様子をみる。だめそうなら契約更新しない。

ここまで慎重にしても、それでも応募があるのは、現代的で人気の職種からだと思う。これがブルーカラー3K職場だったらこんなことはできないとも思う。

昇給できるには、スタッフ側にも覚悟必要

こういうフィルターをくぐり抜けて、目先の低い給料にとらわれずに本気で価値を生み出したいと努力を続けてくれるスタッフが定着してくれているからこそ、毎年昇給したいと考えている。そういうスタッフには、泣きたいくら感謝しているし、今のような待遇しか提供できない自分に不甲斐なさを感じている。

しかしながら、会社おんぶにだっこを期待するなら昇給できないし、ましてや採用しない。)

さまざまな条件が噛み合えば、閉鎖的で後進的な地方においても風穴を開けられるビジネスが生み出せると信じているし、それによって自分スタッフクライアントパートナー、そして我々が生きる地域にも価値提供できるようになり、みんなが幸せに少しでも近づけるビジネスモデルができると考える。

なので、結論としては

・新しい価値観を重視したいため、しんどくても昇給は続けたいと思っている

・けど、スタッフに求める条件も、厳しい

・それらをうまく回して実績を出すのが経営者としての責務だし、そのためにはリスクも取る

・そうすることで、多くの価値を生み出すモデルを作りたい

結果的に、私自身はちょっと人並み以上にお金稼げればいいか

という考え。

理想通りには、行かないかもだけど。

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