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2023-02-15

DBDの大会について思うこと

閲覧ありがとうございます

ここ最近のDBDの大会について書いていきます

筆者はケイトクラウンDLC実装直前くらいから始めました。古参ではないにしろ初老には入るレベルだと思います

私は大会運営者でも参加者でもないので、第三者一般プレイヤー視点と思っていただけたら幸いです。

DBDの競技性と大会について

DBDについてある程度知っていると目にするであろう大会大会勢という言葉だが、果たしてDBDには大会ができるだけの土壌があるのだろうか。

恐縮だが、私はそうは思えない。

ゲーム大会には「競技性」が重要視されているが、これについて議論すると永久結論のでない哲学領域に入ってしまうので省略する。

ただ、競技性について1つ思うところは「参加者全員が同じ目的を目指していて、その過程に至るまでの公平性と運のバランス」が重視されている傾向にあるということだ。

APEXだったら1位、Varolantだったら相手チームに勝利する。と全員の最終的な目的はほぼ一致していて、ゲーム内でも「Champion」だの「Victory」だの表示されて明確に勝利条件が決まっている。

そしてその目的がそのまま大会の優勝条件になっていることがほとんどだ。1番勝った奴が優勝。実にわかやすい。

またAPEX含むバトロワ系は全員が何も持たないほぼ公平な状態で始まる。そこから序盤に強い武器を拾ってより強くできるか、ヒーローシューター系ならキャラ構成の相性が運になるが、実力や連携次第で覆すことも容易にできる。

大会が多く開催されるゲームほど競技シーンを意識した調整がされていき、環境も目まぐるしく変わっていく。

ではDBDはどうだろう?

まずサバイバーキラーで人数と目的が全く違う。そしてサバイバー4人の中でも

脱出できれば満足な人

・ロングチェイスできれば満足な人

デイリーチャレンジが達成できれば満足な人

推しキラーに会えれば満足な人

バラバラなのである。言い換えれば、自分勝利条件を決めることができるのだ。

PvP対戦ゲームでありながら非対称かつ目的曖昧である。それが奇跡的に噛み合って毎回違うドラマ生まれる。これこそがDBDの最大の特徴と言えるであろう。

脱出したいという人もガチガチに4人PTを組んで、ガチガチにパーク構成役割を決めれば脱出率は上がるだろうが、そうしている人は果たしてどれくらいいるだろうか。

バランス議論毎日のように飛び交っているレベルかつ、DBD運営も調整の内容がパーティゲームにしたいのか競技ゲームにしたいのか二転三転することが常なので、このまま大会を開催することは難しい。

では、DBDの大会運営する人達はどうしているのだろうか。

まずサバだったら〇人脱出でXポイントキラーだったら〇人処刑でYポイント、とサバイバー間とキラー間で目的を一致させ、そのポイントの合計数が一番高いチームが優勝とすることで参加者全員の目的を一致させる。

そしてキャラ、パーク、アドオン制限を設けることで公平性を生み出す。

運営者はこうしたルール試行錯誤しながら設けることで、何とか競技性を生み出している。

大会を開いて運営すること自体はとても良いことだと思う。

DBDの大会ほとんどがプレイヤー有志による開催となっている。この人達はDBDをもっと知ってもらいたい・盛り上げたいという気持ちがあるのだろう。

それは素晴らしいことだし、尊敬することでもある。

だが、私がDBDは大会ができるゲームではないと思っている最大の理由は、参加者の質だ。

ここで言う質とはプレイヤースキルのことではなく、参加するにあたる意識責任のことを指している。この質が他ゲームに比べてあまりにも低すぎる。

SNSを見ているとDBDの大会比較的大規模な大会でも毎回のように炎上している。あまりにも炎上の頻度が高いので私も苦笑を禁じえなかった。

そういえば数年前に1回だけ開催された公式大会燃えてたっけ。

炎上の多くはチートグリッチ使用煽り行為に起因している。これらを行ってしま理由として、

大会に参加する=より多くの人に自分の行いが見られる=DBDのプレイヤー代表として見られる

大会開催者へのリスペクト

これらの意識の欠如ではないだろうか。

通常の公開マッチのように仲間内しか見られていないという感覚のまま大会に参加して迷惑行為をしてしまい、それがリアタイアーカイブ視聴にてその様が広まって炎上する。

本質的にはつい最近社会で爆発炎上したスシローでの迷惑行為加害者と何ら変わりはない。

そして最近では、大規模大会参加者裁判レベル不祥事を起こし、それが運営にも飛び火して結果的大会運営チームを解散する事件が起きた。

こんな事は前代未聞だ。そうしたプレイヤーが参加する確率があまりにも高すぎるのだ。

これを聞いて「そういった人はほんの一部で、多くの参加者マナーモラルを守っている」と思われる方も多いだろうが、特にネットではネガティブイメージの方が記憶に残るものなので、

残念ながらこれがDBDというゲームなのかと広まってしまうのだ。

DBDは調整の度、「これで人口が減ってサービスが終了する」と言われているが、steam人口はずっと横ばい推移なのでサ終はもう少し先になるだろう。

だが大会に関して今後もこのような事態が続いていけば、ただでさえ競技に向かないゲームなので開催頻度はどんどん下がりやがて身内レベルの小規模大会くらいしか残らないだろう。

プレイヤーの質を上げることが重要だがこればかりは個人モラルに委ねるしかなく、またここまでの経緯を見るとあまり期待できない。

「DBDの大会」という存在は、今大きな岐路に立たされていると考えている。

2023-02-02

マイナンカードのマイポイのポイント最大2万円を貰っておこうと役所によった

ICカードリーダー付きのパソコンを借りるとパソコンの横のタブレットアバター初老女性担当員が映っている

AIかと思いきや口パクアバターで、声は20代と思わしきリアルオペレータ女性

フェミ対策か?

anond:20230202000024

25-35歳の孤児出身プロレスラー強者男性が55-65歳の弱者初老男性寄付で救う物語展開見てみたいわぁん

人間の交友関係も力関係も年齢は関係ないのですわぁん

その時々の個々人のポジション規定されるのですわぁん

2023-01-25

日本人って、衰退期にある気がしてきた

人間日本史で例えるね

乳幼児:生きるのに必死でいつ死ぬか分からない。7歳までは神の子。〜戦国時代

子供:遊んで暮らす。楽しいことや、必要最低限の労働がある。江戸時代

成人:社会の一員。対外的責任もある。明治第二次世界大戦

初老:弱い者になりそうになりながらそれでも強くいようとあがく。敗戦

老人:力尽きた。バブル崩壊

で、文明が進むと、人間の一生のように、どうしてもこうなるのではないかなとふと考えた。

日本皇室より歴が長い王朝はない。はじめてのモデルケースだ。

日本は終わるべくして終わるんじゃないかな。

結論:みんな外国語勉強しようぜ!!

2023-01-17

anond:20230117125138

歴なんかわかるの?

初老ガチャより中年ガチャの方が歴若輩出率良さそうじゃん?

2023-01-15

https://anond.hatelabo.jp/20230115140816

「男は性的に全くナシの女とは、友達にすらなりたくないのがほとんどだから。」

おばあちゃんとかか。

おれは初老だけどおばあちゃんでも友達になれたらなりたいけど。

おばあちゃんじゃなかったら女性友達になったらやりたくはなります

2023-01-11

宮台襲撃犯って、はてなーっぽさある

宮台襲撃犯が防犯カメラに写ってたとかでニュースになってるけど、見た目はてなーっぽさあるよな。

初老に近い50-60代、安そうなニット帽ジャンパーボトムススニーカーという出で立ちで、

今時盛ってる奴いなさそうな安っぽいリュックサック背負ってるとか、いかにもはてなーに居そうなタイプじゃん。

しかも、飲んでたペットボトルポイ捨てしてるというあたりも、普段罵倒ばかりして倫理観が無いはてなーそっくり

士業サーの姫が嫌すぎて仕事辞めた

法律系の士業の資格頑張って取って仕事も頑張ってたけど

どこ行っても女で20代ってだけで「俺がかわいがったら喜ぶおんなのこ」「愛のお説教(と言う名のオナニー)や自慢話をしていいおもちゃ」になり、そうしてくるおじさんおじいさんが本当に生理的に受け付けなかった

仕事自体は好きだったけど蕁麻疹大量発生させながら続けることができなかった

1番やばいのは性欲丸出しおじさんおじいさんではなく「士業サーの姫」的な40代女性

業界では30代でも全然若い40代もまあ若いんだけど

そうすると他でちやほやされないのに業界内では相対的若いということでおじさんおじいさんたちがチヤホヤするので

なんか胸ぴちぴちの服を着たり(毛玉ついてたりほつれてたりする)ピュアなフリをしたり喋り方もやばかったり書くのも辛い媚び媚びのバケモンになってる

それが肥大化してもう取り返しのつかないことになってる

でそういう人は当たり前のように自分より若い女性へのいじめ攻撃をする

特に嫌味・自分あなたとは違うのアピールでっちあげが半端じゃない

攻撃されること自体はまあいいんだけど(社会ってそういうもんだと思うから)

初老男性が多く女性が少ないことでちやほやされることで承認欲求が歪んだおばさんが自分を守るために暴走している」という気持ち悪さに耐えられなかった

こう書いたら「お前が仕事できないだけだったんじゃ?」「思い込みでしょ?」と思う人もたくさんいると思う

私もそう思ってたし自分さえ真面目にやってれば周りも認めてくれると思ってた

でも本当に違った 理解範疇を超えた性欲と承認欲求が渦巻く空間だった

多分これを士業サーの姫的な立場の人が読んだら「嫉妬?ww」とか言い出すと思う

二度と同じ業界に戻ることはない

今、同世代だらけの会社で働けて本当に幸せ

2023-01-08

とても甘い夢を見た

自分若いころにタイムスリップして、女性と親しくなり良い雰囲気になったとこで目が醒めた。

おれはただの孤独初老の男だった。こんな気持ち悪いけど、書き残して置きたいこと書ける場所があって良かったよ

2023-01-06

今の若者中年になってもオーバーサイズの服を着るだろう

今の初老おじさんがジーパンとチェックのネルシャツを着てるように

今のアラフィフおばさんがタイトコートスキニーパンツを着るように

昔刷り込まれファッションセンス死ぬまで消えないものなんだよ

そう思って俺は今の若者おかしオーバーサイズファッションをせせら笑って過ごしている

お前らも中年になったら、若者に「なんでおじさんおばさんはブカブカの服着てるの?」って言われるさ

その時おれは「ほれ見たことか!」って笑ってやる


早く終われ、オーバーサイズブーム

おじさんの着るものがないんだよ

2022-12-29

独身子無しは上下世代認識希薄だと思う

狂ってるとまでは言わないが、独身子無しは親という役割経験していないためか自分よりも上の世代と下の世代、そして世代間の継承という認識希薄なことはままあるように感じる

何と表現したら良いのか、誰しもが子供役割経験して大人になるわけだが、独身子無しは子供目線で親を評価しがちと言ったら良いのだろうか?

親を経験していると、他の家庭の親を評価する際に親の目線子供目線双方で評価するのだけれど、仕方のないことではあるものの親の経験がないと子供目線しか評価していないんだ

親になると、自分の親はクソであっても、クソな親がやってくれた良かったことを自分の子にしてやろうという感覚が芽生えやす

これは親になった同僚たちも同じように言っているため人間本能に起因しているのか知らんけれども、親としてはかなり普遍性のある思考だと思われる

商店子供が走り回っている、電車内で子供が騒いでいる、独身子無しだったとき不快しかなかったものが、自らが親となり子供がそういうような行動をしてしまった経験を経た今ならば「そちらも大変だねぇ。ウチもそんなんだったわ」と親として世間迷惑かけてしまった過去自分に重ねて苦笑する程度になってしま

いや何なら独身子無しが騒ぐ子供の甲高い声に不快を示すことにすら「子供の声に良くも悪くも反応できるのは親としての能力の片鱗だぞ」と、いつか親になるかも知れない独身子無しをそのように見るようになってしま

騒ぐ子供の甲高い声に良くも悪くも反応してしまっていた独身子無し時代自分は親となれたのだから君たちもきっと親になれると自分を重ねるのだ

自分の子供と相対するとき自分の親は、周囲の大人はこうしてくれたと常々思い出し、新たに親となった後輩へは先輩はこうしてくれたなと思い出しては後輩へ同様に接する

世間も親の気持ちも何も知らず上下世代認識希薄だった若い頃の自分へ、世間は周囲はどれだけ優しかったのかと思いを馳せる、そういうのが親になると増えるのだ

自分の子供が商店へ入った瞬間にお菓子コーナーへ走り出して見失った際、見ず知らずの初老のオジサンが直ぐに状況を察してくれたのか子供が走っていった方向へ何気なく指を向けた

オジサンの何気ないこの行動はまだまだ経験の浅い親だった自分にとっては非常に感銘を受け、似たようなシチュエーション自分も指を向けてやろうと思った

そして同時にお菓子コーナーへ走った子供目線を考えるのならば、世間にこんな素晴しい大人が、人生の先輩が存在することを子供認識なんて出来ないんだ、お菓子に夢中だった幼い過去自分を思い出せば当時はそんな大人存在は知らなかった

今の時代、親であることは大人必須条件ではないだろう

からこそ今の大人は親でないことが当たり前であり、親でないからこそ親の気持ち経験を察することが出来ないのだ

こういう視点に気付くことすらできない大人は、親でないことが当たり前の時代ではどんどん増えていくことだろう

親にならないことを選んだ人へ親になれとは言わないが、世間がどれだけ優しいのか、そして自分がしてもらったなと気付いたことくらいは下の世代にやってあげて欲しいと心より願う

2022-12-24

書きかけの増田なんだけれど、たぶん書き上げないだろうからそのまま投稿する

いつまでも置きっぱにしてると精神的に邪魔から

供養

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世界初OVAダロス」をリアルタイムで見た、おじい増田だ。

当時、小学生だった俺はお小遣いを貯めて「ダロス」を買った。

その頃はまだ生きていた兄と一緒にグゴゴゴゴカガガガガ!!!すげええぞこのアニメ!!!薬莢が!!!階段!!!川の流れのようだ!!!と感動したのを昨日のように思い出す。

そのOVAダロス」の基本ストーリーは、月の開拓3世レジスタンス達(テロリストとも言う)が地球支配に対して反旗を翻し武装闘争を繰り広げるというものだ(初代ガンダムブームの余韻燻る時代からこういう企画が通りやす時代だったんですね)。

さて、ここからが本題。

このアニメの中で登場するメカのネーミングで兄と言い合いになった。

月の公安警察使用する空を飛ぶパトカーブレードランナーの空飛ぶ車みたいなの)で下からフラミンゴみたいな足がニョッキリと出てきて

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ファーストインプレッション

老いオタクたちの集会

のっけから映画とは関係のない話。

 

「お互い歳をとったなあ。」

 

映画館にいる面々を見て、まずはそう思った。

中年という域は最早超えて初老である

同じ映画館に新エヴァを見に来た時にも

年齢層が高いな、と思ったが

さすがにエヴァンゲリオンは若い人も多かった。

エヴァ知名度がそれだけ高いともいえるが、

それよりも何よりも若いファン層を獲得するために様々な努力エヴァしてきたんだろうなということをあらためて認識した。

 

エヴァFSS比較するのもどうかと思うが、

オタクコンテンツとして根強い人気がありつつも、

FSS新規ユーザーの取り込みという意味では

全く成功していないのだ。

 

観客は男性中心ではあるもの

女性客も少なくはないのは

さすが永野作品だとは思う。

 

この映画は言うまでもなく

永野護がどういう映像イメージして

FSSという漫画を描いているのかということを

理解させてくれる映画だ。

 

視覚的にはもちろん聴覚的な部分

以前、マンガ夜話でも取り上げられていたが

モーターヘッド機械音など

並々ならぬこだわりが永野にはあって

そのこだわりがページを埋め尽くさんばかり

ズンズン、キューインキュー、ドドドド

などといった特徴的な擬音文字である

そういった音を実際に耳で体感できるのだ。

またモータヘッド同士の戦闘

騎士が飛ぶように走る様子、

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・見てて恥ずかしくなる映画

・音を聞きに行く映画

最後の恥ずかしい声優紹介も含めてニュータイプコミック映像として再現するとこうなる

最後の少し、えっ?と感じるところまで含めて

メディア化しない理由というのを色々と理屈付けしてるがただ単にメディア化したくないかメディア化しないというのが真相だろう。

 こういう作家意図的マイナー思考をどうやって無理くりに変化させるかがプロデューサー仕事だとおも

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KADOKAWAの駄目なところは永野護を借金づけにしなかったことだ。

2022-12-17

『あの時好きだった子の結婚式』のダメージ、でか過ぎて息ができん

時間は止まらない。ハレルヤ・チャンスは来なかった。一度だけスポットライトを眩しく感じて、もしかして、と、一縷の希望を抱いてみたりしたけれど、キザなシルクハットの初老妖精が私の前に現れることも、テーブル芽キャベツを摘んで飲み込み、私の過ちを揶揄することも、「後悔しているか」、と問われてどうしようもなく狼狽える瞬間も、ついに空想のままで終わった。当たり前だ。

彼女は数少ない私の貴重な友達の内の一人だった。そしてそんな私とは反対に、彼女にはたくさんの友達がいた。学生時代というのはこの世で最も尊く煌めいて、同時に最も残酷な数年である特に女の人生にとって。

女の子は可愛ければ自然友達ができる。綺麗な女は同性の好意さえ簡単に集める。綺麗でなくては、女の子特別にはなれないのだ。というのは、私が散々惨めな高校生活を経て脳裏に刻み込んだ偏屈極まる私見である。器量が悪くても幸せな女など無限存在していることに薄々いや割合はっきり勘付きながら、私はなんとブスであることに諦めがつかないとんと哀れなブスだった。要するに学校で一番痛ましい存在である悲劇はブスに生まれた所からではなく私だって美人になりたいと望み始めたところから始まる。一軍になりたい二軍、美人になりたいブス、男にモテたい喪女、目立ちたい陰キャ…………。

そんな救いようのない私の目前に彼女はまるで天使のごとく現れた。今で言う「たぬき顔」みたいな甘たれた顔立ちで、柔らかく日焼けしたセミロングの髪を緩やかに編んで両耳の下から下げ、私より背が高かった。本当にかわいい子だと思った。入学と同時にバスケ部に入部し、放課後はいつも臙脂色ハーフパンツを履いていた。

私の何を気に入ったのか知らないが、彼女は私に本当に良くしてくれた。二人で写真を撮ってくれたし、連絡もマメに取り合った。ビタミンカラーペンケースは色違いでお揃いだった。勉強で多数の上に立つことにしか一生懸命になれない私だったが、彼女に誘われればテスト前だろうと遊びに出かけた。

当時の私は所謂一軍グループに属することしか考えていなかった。そしてその野望は結論から言えば5割方は達成されていた。要するに、キラキラグループには入れたが当然自分自身キラキラにはなれず、なぜか一軍にいるぱっとしない子、という塩梅にそれでも自分立ち位置にそれこそしがみつくようにして生きていた。自分自身の最も忌むべき点は、身の程知らずに一軍になりたいと望んだことより、そこにいる友人たちをステータスしか捉えていなかったことにある。

7人グループは8年の時を経て解体し、彼女の式に呼ばれたのは私を入れて3人だった。

彼女と遊ぶとき、私はいつも憂鬱だった。

何人かで約束した日は良かった。でも二人きりの日は不安だった。なんのために私と二人で会い、何を求められているのかまったく不明だったからだ。私にとって、彼女かわいいというだけで彼女を好く理由は有り余るほどにあった。だからその逆が本当にわからなかった。けれど、顔を見れば不安は消えた。彼女はいつも本当に楽しそうに笑う。

好きな人がいるの、と、仲良くなってすぐ彼女は私に打ち明けた。あいつに可愛いって思ってもらえたら、他の誰に思われなくても構わない。校外学習に行くバスの中でひっそりと告げられた声の温度も、一緒に口ずさんだ阿部真央の曲も、午後3時半頃のあつい夕日も全部はっきり憶えている。

私も気になる人がいる、と、口から出まかせのように呟いた。そうしないと彼女がどこかに行ってしまう気がした。彼女好きな人がいたから、私にも男の子必要だった。彼女と恋話をするために必要だった。クラスメイト脳内で全員スキャンして一人の名字を口にした。彼女のくりくりしたタレ目がおおきく見開いて、絶対いいよ、とひどく嬉しそうに笑った。

咄嗟名前を上げた男の子ホームベースのような顔の形がバスの前の方に見えていた。彼女の「絶対いいよ」、を聞いて、私もなんか、そんな気になった。

同じ教室で過ごしたのはたった一年のことだったが、その後の文理選択教室棟ごとクラスが離れたあとも、彼女と私の友人関係は変わらず続いた。休みの日には二人でカラオケに行ったし、相変わらず毎日のようにラインも続けた。何でも話せるふたりだった。けれども、いつまでたっても彼氏ができない私に気を遣ってか、いつしか恋愛の話だけはしなくなった。

高校3年生の頃、私が隣町から通っていたその市で一番のお祭りに一緒に行こうと誘われた。テレビ取材もくる大きなお祭りで、5月連休という時期的条件もあり、受験の年を迎えた同級生たちが最後の楽しみにと、こぞって一番の関心を寄せるお祭りだった。その高校生にとって特別な1日に、彼女はどうしてか私を選んだ。彼氏でも気になる人でも他の多くの華やかな友人たちでもなく、私を。やはり意味がわからなかった。

彼女がお揃いにしようと言ったから、一緒に服を買いにいった。その頃の私は醜形コンプのまさにピークにいて、服屋の商品に触れるときすら手が震えた。それでも、明るい彼女に悟られたくなくて我慢してひょうきんに振る舞った。

当日のことはよく覚えていない。彼女が知り合いとすれ違って挨拶するたび居た堪れない気持ちになっていた気がする。その日もやはり最後まで、彼女がどうして私なんかといたかったのか、ほんの少しもわからなかった。ただ、群衆を避け、駅前の寂れかけのイオン屋上で見た小さな花火だけはなんとなく覚えている。幼い日の名残りか、彼女はいつまでもその建物ダイエーと呼んでいた。いつ行っても盛れないプリクラ機のある小さなショッピングモールだった。

いいのか、と問うと、いいのだと答えた。疲れたからいいよと。彼女にとっては、十数年住んだ街での最後祭りだった。それなのに、小さな花火でいいと言った。暗がりの中の少し眺めの顎先まで好きだった。

長く続いた私達の友情がぷつりと途切れたのは大学入学してすぐのことだった。互いに遠く地元を離れたあとも私達はまめに連絡を取り合っていたと思う。夏休みに私が彼女の家まで行き、二人で遊園地に行った。例のごとくおそろいのワンピースを着て、髪を染めてまた綺麗になった彼女はとても目立っていて、キャストによく声をかけられた。それっきりだった。

その後私は整形をし、地元に顔を出さなくなった。加えて、正しくいなくても済む大学での人間関係に夢中だった。何より、また性懲りもなくその内の一人のことをしごく特別に感じていた。その子もまた、私には釣り合わないくら可愛い子だった。

たまにインスタで見る彼女はやはりあの本当に楽しそうな顔で笑っていた。気がつけば同じ高校の別の友人とおそろいの服を着て旅行していることもあった。もしかしたらそこにいたのは私だったかもしれない。そういう写真を見るとき、私はいつもそういうことを未練がましく考えた。自分から手を離しておいて全く自分本意な話である。けれども横に写っているのは私達の高校で一番かわいかった女の子で、その方がずっと彼女釣り合っている気がした。

彼女から招待状が届いたのは、それから数年後、すっかり社会に出て2年が経つ頃だった。

式は、まったく素晴らしいものだった。

私のイメージにあるステレオタイプな挙式とは全く違って、カジュアルで、愛に溢れ、来てくれるすべての人に楽しんでもらおうという新郎新婦の人柄がこれでもかというくらい詰め込まれた温かな数時間だった。遊び心とホスピタリティに溢れ、ほんのひと時も漏らさず楽しめる、本当にいい式だった、と、思う。円卓に集められた同じ高校の友人たちは皆美しく、ドレスの中で綺麗だった。

数名の友人代表が立ち上がり、彼女のために手紙を読んだ。どの子もとても綺麗で、どの子も同じように泣いていた。泣いていたのだ。チャペルのドアが開いた瞬間、披露宴に現れた瞬間、新郎が亡き父親手紙を読む瞬間に、その場にいる大勢が泣いていた。

ついに私は親友にもなれず、それでもなぜかここに呼ばれて、のこのこ顔を出しては無理に笑って突っ立っていた。

ありえないほど似合わないドレスに妙な頭に、他の友人達とはとてもじゃないが釣り合わない不器量な面構えで、たった一度も笑顔で手を振る花嫁の目を見れないまま。

久しぶりに会いたくて、と、彼女電子招待状と一緒に添えてきた。思い切って招待状を送ったのだと、だから、こ断ってくれても構わないのだよ、と。

そういうところが好きだった、私の臆病も偏屈も一息に飛び越えてなんでもないような顔で笑うあなたの、正しいところが好きだった。数年言葉をかわさない友人を、同窓会キャンセルするような私を、逢いたいと言う一言で誘ってくれるような貴方のその身軽さが、屈託のなさが、あなたのことが好きだった。

"嬉しいときは私より喜んで、悲しいとき自分の事のように泣いてくれる"

名前も知らない友人代表は立ち上がってそう読んだ。

知っている、と思った。

知っている、そんなこと。だから好きになったのだ。そういうあなたから、私はあなたを好きになった。

もしも私が男だったら、と、百万回近く考えた。もしも私が男なら、私はあなたと付き合いたい。

本当は違った。本当は、女のままでも、私のままで、私はあなたと添い遂げたかった。真っ白なドレスを着たあなたの、あなたの立っているのは私が良かった。スポットライトの当たるソファに私と一緒に腰掛けて、私の物語に泣いて欲しかった。

名前の知らないたくさんの参列者が、かつて同じ制服を着ていた友人達が、あなた幸せを願って涙する中でたった一人わたしが、私だけが、私のためだけに泣いていた。あなたのことが好きだった。たった一つ、その気持ちだけで泣いていた。ピンクグレーのカクテルドレスに身を包んで笑う、彼女世界一綺麗だった。

性格の悪い私は、あわよくばこれを読んでくれないだろうかとさえ思っている。ほんの小さな爪痕でも残せたら。

それでも、正しい彼女ははてぶなんて見ない。だからこのまま私の恋はここでゆっくり死んでいく。

祝儀袋に手紙を入れた。マナー違反かもしれないが、知るかと思ってぶち込んだ。「あなたのことが大好きだった」「今も、そしてこれからも」

大好きだよ、愛してるよ。

高校時代彼女はよくハグをしながらそう言った。大好きだよ、愛してるよ。

何でもないことのように付け加えた、大好きの意味はきっと伝わらない。それでも、私はあなたが好きだった。今も変わらず、好きだった。

2022-12-12

anond:20221211205410

初老恋愛ごっこなんてどうでもいいけど、後始末の労力と金ケチるなよ。

安いポエムみたいなことをほざく連中が、バレた途端にグダグダと言い出すのを見てきたからな…。

2022-11-26

anond:20221125023302

肉親は他人ではないけど、自分ではない「他の人」。自分ではない他人・他の人は変えられない。反省とか絶対しないよ。

40代か。親が年老いて見え始めたと同時に、実は自身初老なお年頃。つまり親も自分もお互い、先がそう長くない。

だったら自分のやりたいようにやらなきゃ損。自分の思う通りに進まなきゃ時間無駄

残ってる時間って、案外少ないよ?

2022-11-17

[]ハンドジェスチャーだけでプレイする指揮者ゲーム「Maestro: The Masterclass」が凄い

ほんとにステージ指揮者指導を受けてるみたい。

コントローラーを持ったままではプレイできない。全部ハンドジェスチャーだけど手だけ使っても上手く指揮できない。右手ペンか何かを持って初めて指揮の快感を味わえる。

Masterclassという副題の通り、最初チュートリアル的なモードがあって、隣にイカツイ顔した初老指導者がいて指揮の仕方を指導してくれる。全部英語で何言ってるか分からないけど課題クリアしたら表情変わらないけど言葉ものすごい褒めてくれてるっぽい。進めてくだけでいい気分になれる。

授業を全部受けたらステージに立つわけだけど、目の前にはオーケストラ、後ろには大観衆。臨場感が凄い。観客を前に拍手が起きると思わずお辞儀をしてしまう。タクトを上げるとオーケストラ楽器を構える。スタート指揮者タイミングで振り下ろすと演奏が始まる。曲が終わると観客はスタンディングオベーション。気分がいい。

MetaQuest2 のAppLabで無料リリースされてるものから実質クラシック1曲しか入ってないんだけど何度でもやりたくなる。多分正式製品リリースされたら中身はオールジャンルで曲が入ることだろう。

 

Oculus Quest 2の「Maestro: The Masterclass」 | Oculus

https://www.oculus.com/experiences/quest/4813149252124417/?locale=ja_JP

2022-11-03

anond:20221103091319

眼鏡屋だけじゃなくて、初老向けの店って何処にもないよね。

服とかどこで買っていいのかよくわからないので、結局無難ユニクロになってしまう。

他はネットで済むからいいけどね。

初老向けの店っていったいどこにあるの?

ガンプラ作ってて老眼が極まってきたのに気づいて、拡大鏡が欲しくなった。

スタンドルーペがいいのか、ヘッドルーペがいいのか、倍率はどのくらいがいいのかなど、実店舗で試してみたいのに、どこに売ってるのかさっぱりわからない。

どこもかしこも、若者かせめて30代までの店だらけじゃない?

人数だけは多い氷河期世代初老突入しているというのに、商機逃してない?

2022-10-27

anond:20221027144416

これに尽きると思う。こんな初老おっさんでもアイドル売りしてたんだろうし、交際を公にできないから密会でとか言ってセフレ扱いしてたんだろうなあ。

2022-10-15

anond:20221015131218

そもそも年齢層的に「うる星やつら」を見たがるのか……?と思ったけど、中年を通り越して初老に片足を突っ込んでる人も多そうだからいるか

2022-10-05

anond:20221005160605

なんだっけ

猫型配膳ロボットが元気に働く横で

初老店員レジ打ちに苦悩してて

すでにAIに抜かされてる人たくさんいるね

みたいな話があった気がする

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