はてなキーワード: 三十路とは
社内で散々「結婚した女性が、子どものいる女性が自由に働けるのはここだけ。こんな素晴らしい会社は他にはない」と聞いてるから転職は躊躇ってしまう。
回春マッサージは女の子をホテルや自宅に呼んでマッサージを受けて、最後に手コキをしてもらうというもの。
なんとなく回春マッサージを頼んでみたら案外いいもんで、それから何度かやってもらった。
で、ある日手コキされながらふと思った。これってプログラム書くのと似てる。
くだらない話さ。
回春で手コキをしてくれる子は、過激なのは無理だけどあの手この手でいかせようとしてくれる。
玉攻めとか乳首攻めとか、ノリのいい子なんかは耳元ではあはあしてくれたりする。
射精に向けて色々な手段を用いて導いてくれる。
そして溜めに溜めてもうどうにも出来ないってなったら爆発するように射精。
これってまさにコーディングだと思うんだ。
俺はプログラムを書くときは本当に最後の最後にやる作業だと思っている。
俺はいつも早い段階から書き始めたい衝動にかられるんだけど、それを我慢して抜け目はないか漏れはないか、じっくり詰める。
そうして顧客との認識も設計も完璧だ!となったら爆発するように一気にぐわーとコーディングしていく。
可愛い女の子に手コキされて、あうあう言いながらそんな真理に辿り着いたんだよ。
これ、どうかな? 駄目かな?
息を止めながらオナニーしてて、苦しくなったら息を吐かずに呼吸の継ぎ足しみたいなことをする
どんどん足してって肺がいっぱいになったころが一番気持ちいい
他人がオナニーするところなんか見たこともないし状況を聞いたこともないから、これが異常かどうかよく判らない
でも、ときどき首を絞めながらセックスしてて死んだカップルのアホニュースなんてのを聞くから、きっと同じ仕組みなんだろうと思う
たぶん酸欠気味になると気持ちいいんだろう
ところで自分はまったく運動をしないタイプなので、ちょっとでも走るとすぐに苦しくなる
でも、水の中でも陸の上でも、息を止められる時間は普通の人よりもちょっと長い
だいたい二分程度は止められる
子どものころ、兄弟と風呂で息止め競争なんぞをしたときには一分ももたなかったから、これは長年続けている息止めオナニーの成果なんじゃないかと思う
http://anond.hatelabo.jp/20130914231818を読んで、自分はここ五年くらいずっと葬式の度に泣いているのに気付いた。
三十路を超えてこれまでに百回以上親戚・恩人・知り合いの葬式に参列している。
親戚の数が多いので葬式の回数も多い。
自分が小学生の頃に死んだ父の葬儀は自分にとって何回目の葬式だったのかは忘れたが、二十何回目かだったと思う。
その時期はあまりに葬式が続いて人の死に麻痺していたからか全く泣けなかった。
葬式で泣けるようになったのは八十何回目かに行った葬式から。自分は二十代半ばだった。
それから親戚だろうが知り合いだろうが誰の葬式でも泣いてしまうようになった。
昔お世話になった人の葬式ではご遺族の泣き顔につられて泣いてしまった。
あまり世話になってない人の葬式でもご遺族の言葉についほろりと涙が出た。
葬儀が終わった後でも、喪主さんやご遺族の言葉などを思い返して涙が浮かぶことがある。
歳をとったということなのかと思っていたが、回数の問題だったのかもしれない。
どんなに言葉にしてもそれが本心なのか、また、その考えを一生貫けるかなんて誰にもわからないと思うんだよね。
本人が今強くそう思っていても、いつその考えを脅かすような出来事に直面するかは誰にもわからない。
理想的だと思った相手でも長く親密な時間を過ごすことで、今まで見えなかった部分を嫌でも見なければいけないし、
加齢や両家の親や親類、子供を含めた様々な環境の変化がもたらす影響は結婚前に考えたってわかりっこない事柄なわけで。
正直、最初の5年くらいはとても良いものとは思えなかったし結婚した事を後悔したこともあった。
でも、ネットや既婚者がつぶやく結婚のネガティブな問題を乗り越えていくとその先が確実にある。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも・・・
てのはそれを乗り越えていかないとその言葉の本当の意味は理解できないと感じるアラフォーの今日この頃。
そんな自分が今現在心から思うのは、独身のまま三十路を過ごさなくて本当に良かった。
嫌な事も沢山あったけどそれらを全て避ければ良い人生なのか・・とてもそうは思えない。
だからどうか知らんが
7年後の未来を直視して、そのために今から全力で生きろなんて言われたら耐えられない。
もうそれ言われるだけで、全てのやる気を失うぐらい。耐えられない。
おっさん限らずに、世の中の大人と言われるモノ達で
じいっちゃんばあちゃんは、死んでるかもしれないし。
お姉さんはおばさんになる。
お兄さんは加齢臭だして禿げる。
これを直視しながら、それに向かって頑張れなんて言えるのだろうか。
だけど、僕を含めた彼らは言う
まだ7の2倍にも届かない若者達に、期待という無自覚な悪をぶつける。
若者達は好きのその先を目指して全力で頑張っている。
その若者たちに、7年先を実感しろ。だからといってその重圧に潰れずに
全力で頑張れと無責任に放り投げる
彼らが若者だった頃、そんな先の未来を実感して生きることはできただろうか。
改めて繰り返すが、僕はおっさんになった。
ちょっとちょっと。そこの通りすがりのお兄さん、お姉さん、おじさん、おばさん、学生さん、あたしのつまんない愚痴でもお暇なら付き合ってくれないかね。ちょっと特定を避けるために事実を少しぼかすけど、言いたいことは変わんないよ。
私、短大卒で契約社員や派遣やったりして、今は某販売員で31歳。漫画やアニメが好きで、ちょいとBでLな同人誌も買ったりする程度のオタクです。150センチのFカップ。顔は剛力彩芽を横に太くした感じで、ちょいと目が細め。おっぱいの大きさだけが自慢です。
そんな三十路オーバーのBBAの私に彼氏ができました。付き合うきっかけは、某漫画が好きという共通項があって、twitterで絡むようになり、住んでいるところもわりと近いってことで、何人かでオフ会しよっかー、って流れ。オフ会の時は他に何人もいたんだけど、彼ともちょいちょい話したら、彼のリアル友人の中に私の知り合いの知り合いくらいの人がいて、その人も含めて飲もうかー、って感じで仲良くなって、その後は2人で飲みに行ったりしているうちにセックスして付き合うようになったのね。
彼氏のスペックは、地元で一番頭の良い高校を卒業して、某旧帝国大学入学、大学院まで行って、卒業後は誰もが知ってる某一流企業の研究職。年収は20代後半で650万。顔もちょいと濃い目だけど、好みのタイプ。セックスの回数は少ないけど相性が悪いわけではない。話も、最初に会った時から気が合うなーって思ってた。対する私のスペックから考えると超優良物件でお嫁さん切符ゲットでこのまま結婚まっしぐらだと思うでしょ?
でもね、付き合ってから2ヶ月ちょっとで、私の気持ちが離れてきた。
理由は、彼の頭が良すぎること。
彼、漫画やアニメが好きだって言ってたけど、それ以外にもすごくいろんな本読んで勉強しているの。私が名前しか知らないような有名な作家(三島由紀夫や太宰治、夏目漱石など)も読んでて。私も、銀河鉄道の夜とか京極夏彦とか読んだことはあるけど、彼の読書歴には自分の想像を超えてた。それ以外に、高校の世界史で勉強したようなジャン・ジャック・ルソーとか、ジョン・スチュアート・ミルだとかも読んでた。家に遊びに行った時に本棚に置いてあって、線引いたりしていたから、「なんでこんなの読んだの?」って聞いたら「大学一年生の時に教わった教授から勧められたら面白かったから他のも読んだ」って。自分と世界が違う人だなーって思ってしまった。
あとね、彼氏の友達も頭良かった。一回、彼氏の友達(某大学の講師だって!)と三人でカフェで話したことあったんだけど、彼氏が友人の専門的な話を聞いたりしながら時々質問して、「へぇそうなんだ。それはわからなかった、教えてくれてありがとう。」とか言ったりして知的で洗練された態度なのはわかったんだけど、あたしには最初から何の話なのかついていけず、ただ愛想をふりまくだけだった。
それに、短大とはいえ、英文科卒の私よりも英語ができて、ペラペラ。「大学生の時に二ヶ月オーストラリアに語学研修に行ったんだー」って言ってたけど、それでも別に自慢したりするわけでもなく、ごく普通に自分ができることを示していた。なにこれ旧帝大の人ってこれくらいのスペックが普通なの?
なーんか、彼氏の優秀なところを見ていると(見せつけられていると)、萎えた。この理由はどこにあるんだろ。彼氏に非の打ち所はない。でも萎えた。彼氏は全く悪くないんだけど、私が引いた。なので、私から別れました。多分、彼には、私なんかよりもっと良い人がいると思う。彼は、私にはハイスペック過ぎた。はいBBAが一人でビール飲んで愚痴吐いてます。長文にお付き合いいただきありがとう。良い9月を過ごせよ。
酔っぱらった状態で書いている、というかむしろ自分に酔いしれて書いていると思って読んでいただきたい。
三十路を超える男ですが、どうしても父親が好きになれない。
かなり人格破綻しているというのに、社会的な立場は一応確立しており、一般的に「立派な人」として存在している。
むしろ他人だったら「あーお偉いさんですね。どうも」って適当に相手していれば問題ないんだと思う。
若い頃は本気で殺してやろうと思ったこともあった。
憎悪する理由は若さゆえだったり、色々あったと思うけど、今でも頭にくることがひとつある。
つまりおれの婆ちゃんなんだが、90くらいで他界する3、4年前に突然うちで面倒をみることになった。
それ以前は父の弟(独身)と同居していた祖母を、父は
などと言って、祖母を見知らぬ田舎に招いた。
俺の母親からしたらお前の母親って他人なんだぜ?お前には大事な母ちゃんかもしれないけど
お前の母親の介護で疲弊してるのは俺の母ちゃんなんだよね。そんな思いをさせてたことは未だに許せない。
酒ッ!飲まずにはいられない!
同じ三十路だが、焦燥の意味が全く異なっていたので、書きたくなった。
全く時間が足りなくて焦っている。
その後週の半分は飲みに使うが、かなりは社内の人間関係を円滑にするための社内接待。
気がついたら太り始めているから、一日最低30分は有酸素運動してる。
2ヶ月でベルトの穴が2つ緩んだが、運動は続けないとすぐ戻るのでこれは続ける。
さらに、今は仕事に関連した資格の勉強をしてるから、酔って帰っても1時間は勉強する。
何か武器を持たないと、今の仕事だけでは本当キャリアとして5年後とかまずいから。
俺が辛いなんて言える空気ではない。
出会いも30過ぎると自分の魅力が日に日に落ちるから、婚活も必死。
趣味はあるけど、全く時間取れないのでもう趣味だなんて言えません。
三十路だよ。二年後32だよ。
ダラダラ遊んでいていいのか、なにか有意義なことをしなくていいのか
そんな気持ちがちらちらと湧いてくる。
別段生活がうまくいってないとかはそういうことはない。
会社はそれなりに仕事があるけど定時で帰れるし、週末は趣味を楽しんだり友達と遊んだりしている。
でもこのままでいいのか。なにか自分のスキルなり知識なり糧になるようなことをした方がいいんじゃないか。
でも何をしたらいいのか。勉強?なにを?それとも筋トレ?それとも創作系の趣味でも始めればいい?
昔そう思って絵や楽器を始めたりしてみた。当然長続きしなかった。
続ける程の情熱が湧く程好きになれなかった。向いてないのか。
そういう気持ちばかりが積もって焦る。焦るばかりでなにも動けない。
どう動いたらいいのか分からない。なにが正解なんだ。
もちろん正解なんかないのは分かっている。だからこそ迷う。
しかも年を取るごとになにかを始めるのがおっくうになってくる。
一旦動き出せばわりと動けるかもしれないのに。
正しい道だけを選んで 選んでるうちに日が暮れて
立ち止まったまま動かない 結局何にもやらないなら
有罪有罪有罪重罪
そうやって今日もなにも成せないままダラダラと時間を消費して終わる。
そんな毎日。
ここ数年でハマった趣味がある。自分の性格的にもすごく合うとても良い趣味との出会いだった。年齢を重ねても出来るものなので、この趣味とはできればこれからもずっと付き合っていきたいと思っている。
その趣味は対人スポーツで、オンラインを使えば1人でも出来るし極められるものなのだが、人と直接顔を合わせてやるのも非常に楽しい。まさに老若男女、職や年齢も関係無く色んな人と遊ぶことができる。オンラインはやらずに、リアルで遊ぶだけしかしない人もかなりいる。社交ゲームとも言えるだろう。
そんな素敵な趣味との出会いと同時に、そのコミュニティ内での居場所を作ることもできた。
同じように面白さを見つけた人や、少し性格が合ったりした人とグループのようなものを作り、仲良くやれてきた。すごく楽しかったし、ずっとこうしてやっていければいいと思っていたし、そのグループの中心的役割としてなるべく尽力もしてきたつもりだった。
その趣味とは関係無い場所で当時付き合っていた恋人にも、この趣味を楽しんでもらいたいと思って教えて、いつからか一緒についてきてコミュニティの人間達ともとても仲良くしていた。それはすごく嬉しかったし、ありがたかった。すごく楽しかった。
時は経ち、その恋人と別れた。私が振った形だ。
自分の年齢もあるので、この機会に恋愛について考え直したり、結婚を前提にした付き合いなども考えていた。少し恋愛とは距離を置こうと思っていた。
その元恋人は別れてからすぐにコミュニティ内の人間と付き合い始めた。
それ自体は特に何も思いはしなかったのだが、周りが誰も私にそのことを伝えようとしない。私は偶然にも全く別ルートでその事を知っていたのだが、本当に誰からも何も言われない。
正直なところ、言えない気持ちも分かる。そりゃそうだとも思う。
もちろん特にそれについて何か言える立場ではなく、仕方ない範疇の話だと思っていた。なのでその状況を放っておいたら、本格的に自分が作ったグループから一線を置かれるようになってしまった。
元恋人がいるイベントや催しにはまったく呼ばれず、今までずっと仲良くしていた人間達からも連絡がこず、疎遠になってしまった。その上でネット上では「こんな楽しいことやってまーす!」と私の見える範囲で写真などがたくさんアップされている。
その元恋人は「ただのサークルクラッシャーだ」という意見もあるかもしれない。でも特にその元恋人にも、付き合った相手にも特に腹は立っていない。腹が立つ理由がない。そして周りの「気遣い」も気持ちは分かる。
私はあまり多趣味ではなく、趣味ベースでコミュニティを選んでいるため、どうしてもこのコミュニティから疎遠にされると孤独感が強くなってしまう。このモヤモヤはおそらく私の承認欲求に近いものなんだろう。ワガママなんだろう。
誰も悪くないこの状況。そして出会った素敵な趣味との距離。少し辛い。
酒を呑もう。
現在32歳。付き合ってる人なし歴10年ちょっと。結婚願望なし(仕事辞めたい→結婚したいな〜は口癖のように言う)
付き合った人は全部で2人。
①高校生の時に幼馴染みの男と(友達の延長線上で付き合ってすぐ別れた。キス止まり)
②大学生の時に携帯サイトで知り合ったビアンの女の人と(3ヶ月ぐらいで別れた。初体験?もこの人)
それ以降も好きな人らしきが出来たり出来なかったりしたけど、付き合うまでには至らず
結局自分の性指向がどちらに向いているのかはわかっていない。今もまったくわからん。
この行き場のない性欲が…!とかそういう理由があればいいのだけど
残念ながらそれもなく、正直たまにオナニーしてればそれでいいやと思ってしまう。
というか男とやったことないとかひかれるだろ。もう三十路だぞ。
30前というのは、公私ともに微妙な年頃だ。
私的な面は言うまでもない。子供を持ちたいのであれば、そろそろ結婚前提の彼氏がいても良い時期だ。大学の同級生だった私の彼氏は、時折そんな話をしてくるものの、ちっとも具体性が出てこず、その気があるんだろうかどうかよくわからない。
仕事の面では、私の場合は、そこそこ名の通った大学を卒業して、総合職として入社して7年。そろそろ同期の間で有能な人とそうでない人が見えてきている。会社からの期待度がどれくらいかというのも色々とほのめかされる。留学に行ける人、業界団体に出向する人、後輩の指導役になる人。そしてもうすぐ、次の職位に上がる同期が出てくる時期だ。私はと言えば、2年おきくらいに異動があって、それぞれ前の仕事とはほとんど関係がない仕事ばかりを回される。もちろん、留学みたいな特別のプログラムの声がかかることもなく、要は、ぜんぜん期待されてないってことをひしひしと感じる立場だ。
そんなことを漠然と思っていたこの4月に、私のいる部の部長が交代した。部長どまりの人がいつも来る部なのだが、なぜか今回は、40歳過ぎたばかりのエリートが来た。東大卒で、会社の中枢をずっと歩いてきた人だ。人を人とも思わぬ凄腕という噂ばかりが轟いており、恐れていた我が部の面々は、実際にその人が来てみると、とても人当たりが良く部員一人一人に目をかけて励ます姿になんだか拍子抜けしたくらいだった。けれど、日に日に部長の凄さは明らかだった。どこから出てくるのかよくわからないくらい素晴らしい着想と、少しの無理を強いるスケジュール感と、段取りの良さで、我が部の業績は、目に見えて上がっていった。
私にも、部長はとても目をかけてくれた。仕事が滞ってたら直接私の席に来てトラブっているところを聞いては改善指示を直接くれた。時折みんなで昼食や夜の飲み会に行くときに話す機会があれば、こういう本を読んだらいいとか、こういう心がけで仕事をすればいいとか、親身にアドバイスをもらった。ただ、彼は年上の部下も含め、部員みんなにそういう態度だったので、私が何も特別だったというわけではない。
そうして過ごしていた6月のある日。たまたま客先との飲み会の帰り、部長と一緒の方向に帰る人がおらず、二人で最寄りの駅に向かって歩いていたその時。ふと私の中でわだかまっていたものが何か弾けたのだろうか、部長に「折り入ってご相談があるんですけど、今からお時間をいただいていいですか?」と思わず聞いてしまった。部長は「別にかまわないけど、女性の部下と2人きりって本当は良くないんだよね。ほかの人には聞かせられない話なのかな?」と言ったように記憶している。結局2人で軽く飲みに行った。そこで少し覗き見た、彼の深い仕事に関する知識と、社内の有力者とのつながり。こういう人の仕事の仕方を、こういう人の経験を、そしてこういう人の知識を知ることができれば、私も、仕事ができない三十路間際の総合職という立場から抜けられるかもしれない。言葉を交わすほどに、私は、彼に惹かれていった。もっとこの人の言葉を私が聞く方法はないか。できればこの人しか知らない話を聞く方法は。
めくるめく思考の中で、やはり答えは1つだった。2人きりで飲んだ3回目の夜に私が選んだお店は、私の一人暮らしのマンションから徒歩の距離。夜が更けるともない早い時間に、うちに来ての飲み直しを誘ってみた。
その夜、私は、部長に、抱かれた。
部長の奥さんは美人で、少なくとも私よりは美人で、しかも高給の専門職だ。夫婦して大変な子煩悩であることも知っている。彼が、奥さんと別れることはあり得ない。そして、私にも独身の彼氏がいる。部長と結婚したいとかそういうのじゃない。ひたすらに、微妙な年頃の微妙な立場にいる強い不安だけが、彼に抱かれる動機だ。そんなことは分かっている。
でも、部長と夜を過ごすたびに、問わず語りに語ってくれるその深い経験と知識、そしていろいろな裏話。時折実感する、仕事能力の上達。人事ユニットにも影響力のある彼は、あからさまではないにしても、私についての良い報告を少しずつ入れてくれているようだ。部長と関係を持ってから、私は少しずつ変わっている。仕事面では、間違いなく良い方向に。
部長とはだいたいいつも私のマンションで逢引だ。軽く飲んで、私のマンションに来て、そして私を抱いて帰る。これまで2回くらい、とても良いホテルでご一緒したけれど、記念日に限るって感じ。ゴムが嫌いらしいので、私はピルを飲んでいる。結婚する気もないのに面倒は起こしたくない。40も過ぎているのに、私の彼氏よりも精力がある部長は、いつも2度か3度、私の中で達する。1回目は私が気持ちいいか執拗に確かめるくせに、2回目以降は自分がいくために一生懸命だ。でもそこがとても可愛らしく、愛おしい。私のことを、若くて肌がきれいだとか、胸の形とか乳首の色をいつも褒めてくれる。時々デジカメで変な写真を撮るけどまあご愛嬌だ。
でも、こんな関係、いつまでも続けてていいわけじゃない。私だって、結婚したいし、子供も欲しい。いつまでも部長の部下でいるわけでもない。部長の、まあいわば愛人になって、ちょっとしたシンデレラになることを夢見ている私は、でも、いつ12時の鐘が鳴るのか、いつも心配している。そしてその不安が大きいからこそ、部長との関係がとても甘美なものになる。
私の人生を歪めるパラドックスの中にいるのは十分わかっているのだけど、止められない。本当は、自分で12時の鐘を鳴らさなければいけないのだともわかっているのだけど。
できたはいいけど、わたしはどうも冷めているらしい。
話すことべきこともないし話したいこともないからだ。
趣味が一緒だからその件については話すし、他にも用事があれば連絡するけど、どうでもいい日常の話なんて別に興味もないし聞かせたいとも思わない。
仕事の愚痴でもいい。付き合うよ。でも、本当になんでもない話はどうでもいい。
高校生じゃないのよ。なんたってわたしらはもう30なの。10代からしたらオッサンとババアだよ。
30歳付き合いたてカップルってどういうテンションなんだろう。
毎朝来る「仕事行ってくるよ」メールにどう返信したらいいのか判らない。
毎日ただ味気もなく「いってらっしゃい、がんばってね(^-^)/」とかなんとか返している。
そのあと「いってくるね。がんばるね」とか言われても、返信のしようがない。
そのくせ「メール返してくれないとさびしい」とか言う。なんでよ。これ以上なにを言えばいい。
私「行ってらっしゃい」
彼「行ってくるね」
私「行ってらっしゃい」
彼「がんばるね」
私「がんばって」
彼「電車乗ったよ」
私「気をつけてね」
彼「気をつけるよ」
こんな中身のないやりとりを延々しろってこと?
みんなこんなん楽しく頬を染めながらやってんの???
「行ってきます」のあとは「行ってらっしゃい」で会話終了でしょ? なんで返信してくるの?
そんな無理やりにでもメール続けたいなら、話題を作ればいいのに(今日は仕事でこういうことがあるからこうこうこうなんだーとか)「いってきます」→「いってらっしゃい」→「いってくるね」ってなんだよ。
行ってくるのはもう聞いたよ。
これを楽しくできないから独女なんだよカスと言われたら納得するよ。
同時に、わたしは一生独身なんだなーと思う。
あ~あ、なんだかもう一ヶ月も経ってないのにすでにめんどくさいよ。
わたしには向いていないらしい。
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追記
この日記でわたしが言いたかったのは「メールの返信を求める彼氏への愚痴」ではなくて
「付き合い始めの彼とのやり取りを楽しく思えない自分はカスだ。だから一生結婚なんか無理なんだろうな。世の中のみんなはすごい」ということだよ。
たぶん彼は普通なんだろうと思う。
付き合い始めた彼女(カスな私のことだ)への興味が尽きなくて、なんでも知りたいし、常にそばにいたいんだろうと思う。普通なんだろう、これが。