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はてなキーワード: クライマーとは

2024-08-07

「行けるところまで登れればいい」か…。

平出和也のK2西壁遭難と20年前の想い出|大石明弘

まるで濁流を渡渉しようとするようなものなんだろうな。

山に登らない人々までもが、彼らの挑戦に心を打たれ、日常生活を進めるエネルギーに転化していた。もちろん彼らと同じように、私も平出に影響を受けていた。

そういえば、俺は誰かの挑戦に心を打たれたりしたことがないな。

かっこよさに憧れはしても、自分日常生活を進めるエネルギーになったことがない。

誰かの挑戦をみて、よしがんばろうと思う気持ちって、そもそもよくわからない。

しろ、がんばろうと思うときというのは、自分を育ててくれた先人を思い出すときだ。

自分の両親であったり、会社上司であったり。

自分がかつての親と同じ年齢になったとき、亡くなった父のすごさを思う。

それは憧れとも違うし、親父の歩んだ道をたどって登る、岩登りの言葉でいえば、セカンドで登っていく感覚に近い。

親父はここを乗り越えてきたんだな、そしてここからは息子よトップで登れ、という感覚

日常生活を進めるエネルギーというと、俺的にはそういうイメージ

それに対して、憧れのクライマーが何か偉業を成し遂げた、無念に死を遂げた、というインパクト

アイドルへの思いであって、自分人生に引っかかるようなところがあまりない。

2024-07-31

とある女性クライマー最期・・・

2015年12月21日午後2時50分ごろ、

北海道上川郡上川町大雪山系黒岳1984メートル)の北壁を男性4人との5人パーティーで登攀中、

山頂付近で用を足すためロープを外し
仲間から見えない岩陰へ移動した後に滑落[7][8]。

岩陰には両手の手袋が残されていた[7]。悪天候のため捜索が難航したが、

翌22日午前9時35分頃、登攀終了点より約700m下の黒岳沢において、

北海道警山岳遭難救助隊とともに捜索していた登山仲間により

雪に埋もれ心肺停止状態発見された。

2024-07-10

anond:20240706171126

・凍(沢木耕太郎):日本代表するクライマー山野井泰史夫妻がヒマラヤのギャチュンカン遭難する話。場所的にも寒い危険絶望的な状況で背筋がぞわぞわする。

・霧笛(レイ・ブラッドベリ):海底の描写が冷たい。加えて,恐竜孤独さで心がひんやりする。

2024-03-12

1日1万歩が無理な人はHIITをやろう

HIITのエビデンスはググれ。

設定はタバタの4分。

独断で選ぶおすすめ種目はこちら↓


バーピー

プッシュアップを省いてとにかく素早く動くと息が切れて良い。


バーピースクワットホールド

ジャンプスクワット体勢に置き換えるバーピー。上のバーピーより回数を稼げる。


サイドキックスルー

アニマルフロー(なんか流行トレーニング法)で一番HIITに向いてる種目。


ギャロップフロアタッチ

反復横跳びに片手を地面に付ける動作を加えたやつ。


スケーターランジ

手を抜かずに手と腰の動きを意識するとかなりきつい。


スクワットタッチ

ジャンピンジャックじゃ物足りない人向け。とにかく早くやる。


シザースジャンプ(ランジジャンプ

ランジはジャンプを加えるだけ一気にHIIT向きになる。慣れてきたら脚を空中で2回入れ替えてみよう。死ねる。


マウンテンクライマー

空中で脚を入れ替えるやつじゃなくて素早い足踏みのほうがおすすめ集中力が切れるHIITの締めに一番いい種目と思う。


いろいろ書いてきましたが、一番おすすめはケガの心配がないペダリングマシンです。

エアロマシンでもいいですが、手が動くエアーバイクアサルトバイク)を買いましょう。

あと、筋トレ兼用したい人はケトルベルダンベル、メディシンボールプライボックスなど器具を加えたサーキットトレーニング種目が何千種とあるので調べてみましょう。

2023-03-03

anond:20230303072235

一般人からしたら悪い結果もなにも、無根拠デマ撒きを正当化してるゴミアンフェを滅するべきなのは変わらんから

コラボ不正してたら適正に対処すべき。それはそれ

資格持ちがデマを言わずに適正に対応する以外は名誉毀損なんだけど犯罪者集団が何言ってるんや

コラボの無根拠デマ撒き情弱ヘイトクライマーが許されるわけないだろ

2023-03-01

この期に及んで差別性質がわかっていない後藤和智 『オタクは9割ネトウヨ』は決して無根拠でも誇張でもない

https://twitter.com/kazugoto/status/1629837827151376385?cxt=HHwWgsDRjcu3rJ4tAAAA

さすがにこれはない。というか、根拠なく「9割は」とか決めつけることこそ、自分コミュニケーションの「外」の存在との差異化、そしてそれに対する特権意識被害者意識という、右派"オタク"にも共通する心性の現れでしかない。……

このツイートの間違いはいじめ問題を考えれば即座にわかる。

いじめ傍観しているものいじめに加担している』これはもはや常識

差別問題も同様である

差別傍観しているもの差別に加担しているのと同じ。

そして、オタクオタク作家差別反対を表明しているものは数えるほどしかいない。

9割どころか9割9分9厘ネトウヨと言っていいだろう。

そもそもオタク作家もっと差別反対を表明していれば、暇空茜のごときヘイトクライマーも現れなかっただろう。

暇空茜に“連帯”するオタクが次々に現れて、支援団体執拗嫌がらせを受けているのはオタク業界全体の責任である

これだけの問題引き起こしているのだ。

オタク業界には反差別を表明する義務がある。

……前にも言ったけど、左派"オタク"の好む「普通の日本人」論なんて右派"オタク"の反フェミニズムなどと同じ心性から来ている。それに向き合えないこの御仁のような左派"オタク"も問題だ。

この発言なんかは最低最悪。

実際に行われている差別行為の糾弾とアンフェのバックラッシュを同一視してしまっている。

左派オタク』なる案山子への憎悪で完全に目がくらんでいる。

でなければ、そもそも左派オタク』を攻撃したいだけなのだろう。

からこの人はアンチレフトだったがいよいよメッキが剥がれてきたな。

2023-01-22

斜面の左右

たとえばスキースノボをしている時、左右で迷うことはないだろうか。

☎「今どこにおるの?」

「午前中に滑ったコースの右隣りのコース!」

オーケー、右ね。あ、右ってどっちから見て右?」

向かって右!ふもとから見て右!」

「あぶねー、上から見て右かと思った」

みたいな。

 

斜面の左右は、上と下どちらから見るかによって反転するので、伝え方に気をつけないと逆方向に導いてしまう。

そのため、わかりやす呼び方がある。

山のふもとから山頂を見上げている場合の左右を「クライマーズ・レフト」「クライマーズ・ライト」と言う。

逆に、山頂側から谷を見下ろしている場合は「スキーヤーズ・レフト」「スキーヤーズ・ライト」と言う。

クライマーズ・レフト」と「スキーヤーズ・ライト」は同じ方向。

クライマーズ・ライト」と「スキーヤーズ・レフト」も同じ方向だ。

2022-12-15

全身使える有酸素マシン

クロストレーナーやってる人多いけど、

わいはバーサクライマー(垂直クライマーおすすめするで。

コンディショニングもできるいいマシンやで。

日本ももっと広まってほしいで。

2022-11-11

はてなータイプ別凶悪

増田目線です。増田書いてるの想定します。

大喜利スケートリンク走ってることが多いのであん凶悪度は自分的には高くない。おむつ履いてたらもはや凶悪ではないです。

一方で無言ブクマ対立煽ってることもあるので少し凶悪です。通勤族があとで読む連打しがち。

そのた御上りなどは結構凶悪度高めです。フラフラしてるし田舎いじってたりするのが多い。書き込み速度はそんなにでないのでそこまでの恐怖感はありません。通知鳴らされたらキレます

いいですか?一番やばいのは炎上アシスト登山者です。コイツラはまじでやばいです。上述のガキンチョどもは加減を知っている。

クライマーは加減を知らない。マジで暴走している。制限12階を常に発揮しようとしてる奴らが多すぎる。こわすぎ。

どんな狭い繋がりでも持論主張してるし、失言?そんなン知らんわという感じに飛び出してくる。こわすぎる。

まあ炎クラには気をつけろってこった。

ちなみにですがこの世で凶悪度が一番高いのは都会帰りのブロガー×炎クラです。並走しながらレスバしているのでもう終わりです。

https://anond.hatelabo.jp/20221110191218

2022-10-20

ガーディアン紙とファイナンシャルタイムズの1面をイラン女性クライマーElnaz Rekabiが飾った話

日本ではあまり話題になってないし多分今後も話題になる事は無さそうだけど、

自分は割と考えさせられる話だったのでもう少し知名度が上がってくれたらなと思う。

詳細は名前でググれば出てくる。

2022-03-17

メルペイは11円以上じゃないと使えないんでは

2022-03-02

anond:20220302005623

マウンテンクライマーとかクソうるさいので全然サイレントじゃないよあれ

うるさい技はやらない(実績解除できない)という意思があればいいけど

2021-07-26

自転車女子ロード大金星について

終わってみれば、いくつかの伏線があった。

まず、自転車ロードレース名目上は個人競技だが、実質的にはチーム競技であるエースとなる選手をチーム内の他選手サポートする。しかしながら、今回オーストリアからは優勝した眼鏡っ娘数学者ただひとりだけの出場で、名実ともに個人の力だけの戦いをせざるを得なかった。これが第1の伏線

空気抵抗は速度に比例する。速いけどすぐ終わる陸上距離や、時間は長いけどゆっくりマラソンとは異なり、車なみの速度で長時間距離を走る自転車ロードはとりわけ空気抵抗の影響が大きい。そのため、空気抵抗を減らすための工夫が必要になる。それが集団走行。先頭となる数人が風を受け、大多数はその背後に隠れることで空気抵抗を減らす。先日のツールドフランスにおける大落車事故も、風よけのために意図して密集して走っていたからこそ起きたのであり、離れていれば巻き込まれずに済んだのになどというのは単なる妄言しかない。

まり集団(プロトンと呼ぶ)のメリットを捨てて序盤から飛び出すというのは、本来なら無謀な戦略であるしかしながら、たとえプロトンにいても、誰からサポートも受けられない孤独選手エースサポートで分業できる他チームと張り合って勝てる見込みはない。万が一でも勝機を見出すのであれば、プロトンの中で埋没するのではなく、逃げて逃げて逃げまくって、後方のプロトンで何らかのトラブルが発生するのを期待するしかなかった。そしてそれが起きた。

第2の伏線オリンピックルール。通常のプロレースでは、選手無線機を装着し、それを使ってレース全体の状況や戦略が伝達される。しかし、オリンピックでは無線連絡は不可。詳しい状況を知るには、プロトンの後方を走っているチームカーのいるところまで下がって聞く必要があった。序盤から中盤にはできただろうが、終盤になってくるとそんな余裕はない。チームカーだけでなく、プロトンの前を先導している車両からも逃げ集団とのタイム差が随時伝達されていたはずだが、キーセンホーファー以外の逃げ選手が吸収された少し前ぐらいに伝達されたのがおそらく最後だったのではないだろうか(推測)。そのためプロトンコントロールしていたオランダチームはすべての逃げを捕えたと判断してしまい、前方に注意を向けるのをやめてしまった。キーセンホーファーがどのプロチームにも所属しないほとんど無名選手だったことも幸いした。有力選手だったらプロトンにいないことが気づかれないはずがない。誰も知らない選手だったから、集団にいないことが不自然に思われなかった。実は3位になったイタリアチームはまだ前で逃げていることを認識していたらしいが、プロトン内での争いになったと誤認していたオランダチームが先頭を追うことを許さず、差を詰められなかった。

そして何より、優勝したキーセンホーファーは強かった。プロではないが過去にはプロチームに1年だけだが所属していたことはある実力で、また、集団ではなく個人で走る種目であるタイムトライアルを得意としており、かなりの実績があった。また、今回は上り坂の多いコースだったが、キーセンホーファーはまさにヒルクライマーだった。つまり上り坂の多いコース集団ではなく自分の力だけで走るのは実は得意中の得意だったのだ。スタート直後から逃げるという戦略を選んだのはキーセンホーファーだけではない。彼女を含めて5人いた。この5人でかわるがわる先頭交代しながら逃げたが、他の4人はけっきょく脱落した。数人でもひとりよりは圧倒的に風よけの効果はあるが、それでも数十人の大集団に比べればたいしたものではない。体力の消耗は激しく、逃げ続けるなんて到底無理であるしかキーセンホーファーは最後まで逃げ続けた。これはただの尋常の力ではできない。

こうやって後から振り返ってみると、偶然の要素はあったものの、ただ幸運なだけで掴んだ結果ではなかったことがわかる。ちなみにオーストリア自転車競技金メダルを取ったのは1896年アテネ12時間耐久レース以来だそうで。昔はそんなとんでもない種目があったんだ…。

2021-07-04

ツール・ド・フランスの楽しさ【本日無料放送

ツール・ド・フランスに関する増田を書いたところ興味を示された方が少しおられましたので、私が考えるツール・ド・フランスの楽しさを少しずつご紹介できればと思います。うまく伝わるとよいのですが。

なお、私なんかの雑な解説よりもはるかにキチンと書かれた解説文献がネット上にはごろごろあります。内容が少し古いのですが JSPORTS の「ツール・ド・フランスを知るための100の入り口:Vive le Tour!」などがオススメです。

https://www.jsports.co.jp/cycle/tour/tour_100/

どんなレース

100年以上の歴史を持つ、世界最大の自転車ロードレースです。町から町、村から村へと移動しながら3週間かけてフランスを一周するというコンセプトの催しです。tour は英語ツアーではなくフランス語の「一周」。定冠詞をつけて le Tour と言えばフランスではツール・ド・フランスを指します。たぶん。

お祭りであり、競技でもある

だんじり祭りのようなもの」という対比が腑に落ちると支持を集めていましたが、さりとて完全に形式的行事というわけでもなく、UCI(国際自転車競技連合)では最上位の格式を与えられたれっきとした国際競技です。勝者には多くのポイントが与えられ、テニススキーのようにランキングされます

お祭りムードなのはツールの規模や歴史がそうさせているのであって、観客にとってはお祭りだけれど選手たちにとっては重要な(そして最も栄誉のある)国際試合です。

バーチャルフランス観光

世界配信されるツールの中継は観光立国フランス観光案内の側面も持ちます

選手たちの熱戦のあいあいまに風光明媚フランス国土景観雄大アルプスピレネー大自然中世のたたずまいをそのまま残す町並み、古い城塞寺院等の生映像がこれでもかと挿入されますレースの流れはいまいちわからないという人でも、数機の空撮ヘリを駆使して送られてくるそうした風景を眺めているだけでもまったく飽きさせることがありません。

ステージレースのしくみ

自転車ロードレースには、一日で終了する単発の「ワンデーレース」と、数日かけて開催される「ステージレース」があります

ツール・ド・フランス代表されるステージレースは一日一日のレース独立したひとつレースで、その都度優勝者がひとりいます(これをステージ優勝といいます)。が、それとは別に、すべてのステージを通して通算ゴールタイムが最も短かった人が総合優勝となり、基本的にはこの総合優勝がそのレースもっと名誉のある成績となります

ツール・ド・フランスステージレースの中でも最長のもので、途中で2度の休養日を挟みつつ全21ステージを戦います

同時進行する複数レース

勘のいい方なら、ステージ優勝と総合優勝はそれぞれ個別に狙うことができることにお気づきでしょう。

その通り、総合優勝を狙うほどの実力がない選手でもステージ優勝は狙えるし、逆に、大会最後まで通算トップタイムを維持できれば、必ずしもステージ優勝を獲らなくても総合優勝することができます

このように、同じひとつレースを走っているように見えても「ステージ優勝したい選手」と「総合優勝したい選手」とが入り混じって走っていて、それぞれの思惑、それぞれの戦略、それぞれに警戒すべき競争相手がいるという重層構造ステージレースにはあるのです。

各賞がさらレースを熱くする

総合優勝ステージ優勝のほかにツール・ド・フランスには「ポイント賞」や「山岳賞」といった名誉も同時進行します。

毎日コースにはそれぞれチェックポイントが設定されていて、そこを上位で通過すると通過順に応じた点数が与えられます

ポイント賞はスプリンター(短距離を全力疾走する力にすぐれた人)のための賞で、ステージ中間の平地や、平坦なステージのゴール地点に点数が設定されています

山岳賞はその名の通りクライマー山登りが得意な人)向けの賞で、上りのしんどさに応じて点数が設定されています

これらの各賞争いのゆくえもレースの進行に奥行きを与える要素となっています

個人戦のように見えて実はチーム戦

ツール・ド・フランスには総勢184名の選手エントリーしていますが、マラソンなどのように「個人参加が184名」ではなく、「8名チームが23組」です。

23のチームは

「ウチはめっちゃ強い選手がひとりおるけん、こいつを総合優勝させたるんや」

「ウチは総合優勝を狙えるような選手はおらんけど、ステージ優勝をいくつかカッさらうつもりやで」

といったように、それぞれに異なる思惑を持って大会に参加しています。こうした目的意識の違いから、あるステージでは空気のようにおとなしくしていたチームが別のステージでは突然はりきりだす、といったことがあります

エースアシスト

このように、どのチームも「ある選手を勝たせる」ことを目標としてチームを作り、作戦を練っています。8人で参加していても、ステージ優勝も総合優勝もワクはどっちみち1人なので、たった1つのそのワクをチーム員8人に互いに競争させて争わせるよりも、かつぐ1人を決めて残りの7人でその選手バックアップしたほうが勝率は上がりますよね。

かつぐ選手エースといい、バックアップする選手たちをアシストと言います

エース格の選手はふだんはアシストたちから様々なサポートを受けながら自分ポジションを守り、ここぞと言う時にその実力でライバル勝負します。

アシスト格の選手自分の体力やタイムと引き換えに(いわば捨て駒として)エースサポートしつつ、出番がなければ体力を温存したり、エースの出番がないステージならステージ優勝を狙って名前を売ったり、というスタンスレースに参加しています

空気抵抗集団走行

マラソンなどと違い、自転車ロードレース集団走行します。これは空気抵抗と大きな関係があります

前面投影面積の自乗に比例とかそういう難しい話は省略しますが、とにかく平均時速40km/h以上という自転車レーシングスピードにおいて、もっとも大きな走行抵抗は「空気抵抗」です。

そしてこの空気抵抗は誰かの真後ろを走ることで劇的に軽減することができます。これをスリップストリームとかドラフティングといいます

時間距離となる自転車ロードレースでは、誰かが風よけとなって先頭を走り、みんなでその後ろをついていく省エネ走行します。たまに風よけ役となる選手を交代しながら、身を寄せ合うようにして走ります

集団の人数が多ければ多いほど、すなわち風よけ役となる交代要員の数が多ければ多いほど集団走行メリットは大きくなるので、敵対関係にあるチーム同士でも「今は一緒に走ってたほうがトクだよね」と利害が一致することになり、敵同士なのでまるで味方同士のように全員で仲良く集団走行をすることになります

レースの中でもっとも大きな集団をメイン集団とかプロトンと呼びます

(7/6:今日読み返して間違いに気づきましたが「前面投影面積の自乗に比例」ではなく空気抵抗は「速度の自乗に比例」です)

典型的レース展開《平坦ステージ

平坦基調コースでは、多くの場合「ゴールスプリント」がステージ優勝を決めることになります。瞬発力と最高速度に優れたスプリンターたちがゴール前の数百メートルをお互いに肩をぶつけながら猛ダッシュして着順を争う、とてもエキサイティング勝負の場面です。

なので、有力なスプリンターを擁するチームの目標は「我がチームのスプリンターをゴール前まで無事に・いい位置で連れて行くこと」になります

しかゴールライン200km先です。スプリンターをゴール前まで無事に連れて行くことが目標のチームばかりだと、レースは終盤近くまで非常にのんびりと穏やかな集団走行になってしまます

そこで、抜け駆けを狙う選手が出てきます。長距離比較ハイペースで走ることに秀でた選手たちがステージ優勝を狙って一発「逃げ」を打つのです。

たいていの場合逃げ集団は数名から20名ほどの小集団で、「逃げたい」という思惑の一致した色んなチームの選手から構成されます敵対関係にあるはずの選手同士ですが、「メイン集団から逃げる」という利害関係が一致している間はお互いに協力し合って、メイン集団を突き放そうとします。

一方、メイン集団スプリンターを勝たせたい人たちの集まりですから、彼らをまんまと逃げおおせさせるわけにはいきません。ただ、上でも書いたとおり集団は大きければ大きいほど有利です。なので、逃げ集団をいつでも捕まえられる位置に泳がせておいてほどよく追いかける、という展開になります

なぜ逃げを許さずに早々に捕まえてしまわないかと言うと、捕まえてしまって集団ひとつにまとまってしまうと、またそこから逃げを打とうとする選手が出てきて、そのたびに追いかけたりなんだりの悶着があってペースが乱高下し、大事スプリンターを消耗させてしまうからです。

逃げ集団は多くの場合ゴール寸前でメイン集団にとっ捕まってしまます。これはレース力学しかたのないことなのですが、それでもなお逃げ屋が逃げを打つのはなぜかというと、「絶対にとっ捕まるとは限らないから」です。風向きの変化など様々な要因によってメイン集団が思うように逃げ集団との差を詰められないことがたまにあり、「確率は低いものの狙ってみる価値はある」くらいの勝機があるのです。

典型的レース展開《山岳ステージ

今日放送時間が迫ってしまいました。とりあえずここまでで一旦投稿します。後ほど続きを書き足していきます

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山岳ステージは峠道の上り坂をコースのメインに組み込んだステージです。1つのステージでの標高差(垂直方向への移動)が2000mから3000m以上にもなりますツール・ド・フランスではアルプスピレネーのふたつの山岳地帯が必ず日程に組み込まれていて、大会ハイライトとなります

当然ながら山岳賞争いが展開しますが、同時に総合優勝候補同士のぶつかり合いになるのが山岳ステージの見どころです。

まず山岳賞を狙うクライマーたちが集団を抜け出してヒルクライム競争します。一方、メイン集団では総合優勝を狙う選手同士がガチンコ直接対決をし始めます。先頭と後方でふたつの戦いが同時進行するような感じです。

ヒルクライム走行速度が低くて空気抵抗があまり問題とならないため、アシストを動員した集団走行メリットが少なく、チーム力よりも個人の登攀力が勝負の鍵になります山登りの得意な、あるいは調子のいい総合優勝候補にとって、そうでないライバルをふるい落とすチャンスなのです。

集団の中で体力を温存する(ある意味サボる)ことができない山岳ステージでは選手ひとりひとりのコンディションの良し悪しが表面化するというのもひとつの見どころかと思います

閑話休題(7/6)

書いたのはおとといなんだけど今ごろになってブクマがつき始めたぞ?

しばらくブクマトラバもまったくなかったので投げ出しちゃったんですよね。寄せられたコメントを見る限り、現時点でも読んでくださっているのはすでにサイクルロードレースをよくご覧になっている方々ばかりのようなので、紹介記事という体裁ではありますのんびりと書き足していきます

マイヨ・ジョーヌのゆくえ

しくみの項で述べたとおり、ステージレースの最終目標総合優勝です。各ステージのゴールタイムの合計がいちばん短かった人。

総合タイムは毎ステージ加算されていきますので、第1ステージから先は常に「今のところ持ちタイムいちばん短い暫定首位」が一人いて、この選手は真っ黄色ジャージを着て走ることになっています。いつでもどこでも、あの選手が暫定トップなのね、ということが一目瞭然です。この黄色ジャージマイヨ・ジョーヌといい、ツール・ド・フランスはこの黄色ジャージ争奪戦解釈することもできますね。

緒戦第1ステージをいいタイムステージ優勝すればまずはリーダージャージを着られるので、序盤のうちは総合優勝など全然狙っていない選手が着用するなどリーダージャージのゆくえは流動的です。

ですが、レースも中盤に差しかかってくると各チームの本命選手たちが総合タイムの上位を占めるようになり、ジャージ争奪戦様相が濃くなっていきます

2位以下の選手トップ選手から突き放されないように、トップ選手ライバルに出し抜かれないように、互いが互いをマークしながらレースを進めることになります

リーダージャージを着てしまえば、あとはずっと2位の選手にぴったりくっついて走ることできればタイム差は縮まらないのでそのまま総合優勝できてしまいそうな気がしますが、これは半分正しくて半分正しくありません。

リーダージャージ防衛の基本戦略はたしかにそれなのですが、必ずしもそう簡単に事は運びません。アシストに守られながら集団のままゴールできるステージばかりではありません。大会中1~2回設定されるタイムトライアルのステージは一人ずつ走るので駆け引き余地がありませんし、山岳ステージではアシストを使い果たした本命同士の一騎打ち複数チームが包囲網を敷いてリーダーに波状攻撃をかけたりと、リーダージャージを奪い取るチャンスは時おり訪れます

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中継が始まったので今日はここまで

2021-06-17

マウンテンクライマー

普通にできるようになってきたし

足音を抑える余裕がでてきた

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