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はてなキーワード: うずまきとは

2024-03-07

うずまきナルトってふざけた名前だよな、今更だけど腹立ってきて寝れない

ギャグ漫画なら許せるけど、バトル漫画だよな

それなのにうずまきナルトだと?

うずまきってなんだよ

ナルトってなんだよ

腹立つからから鳴門大橋渡って大塚美術館米津玄師のLemon歌ってくるわ

2023-09-16

二人の姉弟が築いた王国

あるところに姉弟により築かれた王国があった

姉弟はもともとは、ただ花のつぼみを集めて売ることをしていた

弟は近所の原っぱから綺麗な花のつぼみを見つけるのが上手だった

弟が見つけてきた花のつぼみカラフルな色をしていたが

どれも根元のあたりはぷっくりと膨らんでいて

先っぽの方はくるくるっとうずまきのように花びらが巻かれていた

鼻を近づけると濃厚な甘い蜜の匂いがした

弟は原っぱでつぼみを見つけてきては、姉に渡した

姉はそれらをデコレーションし、適切な値札をつけ多くの人に売った

それはとても綺麗な花のつぼみだったので、みんなが欲しがったのだ

弟は気に入った花のつぼみは姉に渡さずに、こっそりと自分のものにしていた

家に帰ってから自分の部屋の引き出しにしま

誰もいない時につぼみを手に取りうっとりと眺め、匂いを嗅いだ

しばらく眺めると我慢できないかのようにつぼみに口をつけ、ちゅーちゅーと甘い蜜を吸った

つぼみの甘い蜜が舌の上にこぼれ落ち、口の中を甘い香りで満たした

飲み込むと、どろっとした蜜が食道を通り胃に落ちていくのを感じることができる

その快感に思わずから息をもらすと、自分自身が花になったかのような濃厚な香りを感じることができた

弟にとってそれは若き生命のものを飲んでいるような喜びの時間だった

甘い蜜を吸われた花のつぼみなかには、そのまま枯れるものもあったが

それを弟はまるで最初から興味がなかったかのように窓からぽいと捨てた

なにしろ原っぱに行けば、またきれいな花のつぼみはすぐに見つかるのだ

枯れたつぼみは、窓の外の日が当たらないじめじめとした土の上に捨て置かれた

甘い蜜を吸われても、生き生きとしていたつぼみはそのまま姉に渡した

姉は弟がこっそりと蜜を吸っていることを知っていたが

弟のお気に入りつぼみは、特にみんなが欲しがることに気づいてからは黙っていた

ふたりの花のつぼみは評判になり、他の国からも客が訪れ、権力者への献上品にもなった

二人はそれをよりシステマティック事業として展開した

家のそば農場を作りそこで花を育てた

そうすればもう原っぱにいく必要もないし、たくさんのつぼみを集めることができた

そのまま売るだけでなく花のつぼみを使った商品も作った

つぼみ香り香水は誰もが欲しがり

花のデザインをあしらった商品は飛ぶように売れた

花のつぼみとしては信じられないような値段がついた頃にも

弟は隠れてつぼみに口をつけちゅーちゅーと甘い蜜を吸い

枯れたはつぼみは窓の外に捨てた

商人たちは、毎日姉と弟のところを訪れ、

自分商品に花のつぼみを使わせてほしいと話した

それは最初のうちは相談だったが、しだいに懇願に変わっていった

なにしろその花のつぼみがあしらわれているだけで売上が二倍も三倍も変わるのだ

そのくらい姉弟が売る花のつぼみは人々の心を魅了した

姉と弟の作った会社経済的必要からしだいに権力を帯び始めた

もちろん偽物や真似をするものも現れたが、そういった時には姉が徹底的に潰した

姉のやり方は徹底的で恐れられ、業界彼女に歯向かうものはいなくなっていった

二人が作った花のつぼみ会社小さな王国だった

姉はメディアを使いつぼみブランドコントロール

弟はつぼみを育て、ときどきこっそりと蜜を吸った

そして人々にいつまでもきれいな花のつぼみを売り続け、人々は喜んだ

何十年がすぎ、やがて窓の外に捨てられた枯れたつぼみが、窓の枠までうずたかく積もったころに

その王国で弟が死んだ

 

〜続く〜

2023-07-05

シンジキャラパクったりうずまき盗用、ブリーチの構図パクリ時系列おかしい、キャラ心情ぶれ(一緒に行くと宣言した次話でバラバラ行動し始めたり)とこれが日本代表アニメ作品なのか

2023-06-12

シガー・ロスの一時ネットで話題になったPVを久しぶりに見た

天使に扮した自閉とかダウンとかっぽい人たちが草原で舞い踊って、最後に次々と崖の上から飛ぶ、みたいな記憶だったけど全然違った

この青いおっさんなんやねん?この黄色うずまきおじさんもなんやねん?しか最後キスして終わりなんか?!ますます意味わからんな!!

なんか珍しくて当時よく聞いてたしアルバムも買ってた。懐かしい。聞くとすごく精神不安定になる感じで当時リストカットとかしてた多感な中学生にはあんまり良い影響があったとは言えないけど今聴いても綺麗でダウナーな曲だなって思う。

新曲が今夜23時にYouTubeで公開されるからみんな一緒に見てくれ。頼む。

https://youtube.com/watch?v=ENZsxTiVQYo&feature=share

2023-02-01

[]明治 うずまきソフト

買って損した

これのいいところがちっちゃいソフトクリームってのといっこいっこケースに入ってるってことしかない

味は二の次どころか3の次かそれ以下

まじでまずい

箱開ける直前に不安が胸をよぎったけど、明治文字を信じてまずいはずがないと思ったのに裏切られたわ

グラム当たりの単価が一番安かったからってだけで好奇心に負けて買ってしまってめっちゃ後悔した

グラム単位で安いっつっても税込み250円くらいだし

俺にとっちゃ箱アイスで安いってのは200円をいうんだ

これならセンタンクランチシュガーコーンのほうが200円だしアイスとしてもおいしいわ

でもまあお子様なら見た目だけで喜ぶんだろうな

ふん

2022-05-15

昔の漫画は色々面白いものが多い

昭和平成前期の漫画は、かなり面白いものが多い。もちろん現代漫画面白いものは多い。

絵柄は古いが結構いい加減なものから内容の濃いものまで多いので読み応えがある。

私が気に入っている作品をいくつかピックアップする。

はだしのゲン

戦争悲惨さを少年ゲンを通して表現した作品。初めて読んだ時は漫画ながらに人が溶ける場面・火傷の痕などに恐怖を感じた。

ブッダ

宗教には興味がないが、作品を通して生命運命などについて知ることが出来た作品ギャグが折り混じっているので読みやすい。

さすがの猿飛

魔子ちゃん可愛い肉丸うらやましい。

オークションハウス

絵画について、かなり面白く描かれている。最終巻近くになるとグダグダ感がすごかったが前半から中盤にかけては読み応えがある。主人公超人レベルで強い。

学校怪談

高橋葉介作品は、不思議怪奇という作風学校怪談もまたその作風。独特のタッチで描かれているせいか、ついつい読んでしまう。

うずまき

伊藤潤二作品、前述した高橋葉介と同様に不思議怪奇がイイ。このうずまきは狂っている(褒め言葉

鬼切丸

楠桂といえば、八神くんの家庭の事情の方が有名なのかもしれないが、個人的にはダークな雰囲気の鬼切丸を推したい。また桃太郎まいる!もなかなかおもしろ作品

おざなりダンジョン

ファミコンRPG流行り始めた頃の作品関西弁女の子ドタバタするのが楽しい

優&魅衣

あろひろし作品だと、これかふたばチェンジが出てきそう。個人的には優&魅衣の方を推したい。イメージ的にはめぞん一刻のような住民たちに超パワーが付加されたアパートでの話。

BADだねヨシオくん!

ヨシオくん(女)が可愛いというだけで読んでいたが、気がついたら影響を受けてライダーになっていた。

桃色サバ

普通ラブコメになると思っていたら、結構気色の悪いギャグが増えていったり作者の変態的な部分がふんだんに表現された作品。たまに甘酸っぱい雰囲気が交じるので悔しい。

湘南爆走族

暴走族漫画で一番面白い作品。読んでみると不良が仲間と楽しい高校生活を送って最後センチメンタルに終わる。現実の不良はお察しください。漫画から許される。

THE MOMOTAROH

この後にいくつか続きっぽいのが出来たが、この作品が一番しっくり終わらせたプロレス作品。今読むとギャグの古さに悶絶するがなんとなく読んでしまう。

帯をギュッとね!

柔道漫画主人公性格が好きで読み続けてしまった作品。そして気がついたら柔道をやり始めていた。


と、気に入っているものピックアップした。

2021-11-18

anond:20211116120800

いやあ悪の華面白かったよう

最後駆け足で物語まとめて不完全燃焼にしたのはもったいないけど、ドラマアニメ中間位置するような試みって今も昔も他にはないし

でも反応はしょこたんみたいに漫画みたいなカワイイ絵じゃなきゃヤダ!!ってのばっかりが当初から大きくて、それ以降も見続けてる人以外が常にキャプチャ貼って馬鹿にするのがやだったなぁ

花とアリス殺人事件とか今度Netflixでやるらしいうずまきとかは多分オタク評価も高そうだけど、アニメーションの質から考えても悪の華がそれらと並ばないのは不当だと思う

2021-11-08

千田有紀先生Twitterに帰ってきてた

頑張って書いた論考がトランス差別と言われてなんだかんだで消えちゃった千田有紀先生Twitterが別垢で復活していたよ。

https://twitter.com/ekodayuki

千田先生フォローしている面々がまたすごい。

すごいのでいくつか千田先生フォローしているアカウントのbioを並べてみます

#NoToSelfID | #NoToSelfIDjp | #GenderCritical

ジェンダー温存=性差別温存 / 身体性差無視して不利益被るのは女 / ミソは男女問わず人類の敵 / 女性だけのスペースを守る / 性犯罪者は4んでくださいね

Female,Mum翻訳については必ずご自身ダブルチェックを。動物好き。歴史好き。#SexMatters #SexIsReal #IStandWithJKR 🌞sisterhood 🌞【NetNewsへのツイート転載禁止】【スクショはしないでね】

反出 猫好き Sex is real 性自認は『髪型服装内面もぜんぶ自由でいい。FTMゲイのあるべき姿なんてない。』 性自認反対派

シャモル/シャモール。好きな方で。INTP。4w5 ジェンダー解体天皇制解体女性差別撲滅 PCR検査拡充。ワクチン科学を元に慎重に。イベルクチン承認を。女性に装飾しない自由を。反TRA。反ネオリベ

no more 女性差別!/ 赤色ハートうずまき矢印の鬼/ ジェンダー解体されるべき/ sex is real/ ジェンダークリティカル/ GIRLS HAVE A RIGHT TO SINGLE SEX SPACES/ 声楽/ 香水/ 怪談/

鍵垢の無言フォローブロック ミソジニストとの対話()は不要フェミお断り #IStandWithJKRowling

農村出身 Fラン大卒 性別違和ホルモン療法中の身体男性 ジェンダークリティカル ADHD ロスジェネ 倫理を重んじるコミュニタリアン 同性婚夫婦別姓を補完するパートナーシップ制度希望トランスジェンダリズム、セクシズム、レイシズム歴史修正主義、権威原発緊縮財政資本主義 左右ではなく上下の戦い 実は蕎麦

女性差別を許さない女 身体障害有 性被害経験性犯罪を許さな性犯罪厳罰化しろ セルフID反対 女性のための場所を守りたい


まだ85しかフォローしてない中でこの濃厚さ。

トランス差別に使われているスローガンが満載だね。

もちろんAPP研国際情報サイト中野五百雀、Plumといったトランスジェンダーに関する最新の情報積極的に発信・拡散している著名アカウント皮肉だよ)もしっかりフォロー

千田先生の自認は「トランス活動家に不当に差別者呼ばわりされるいじめを受けた」というものらしく、そのような主旨の擁護ツイートをせっせとリツイートなさっている。

ある意味牟田先生のようにこそこそ迂遠トランス差別言説に加担する姑息さと比べればむしろ正々堂々とした態度は好ましいと言えるかもしれません。

まあ頑張ってほしいですね。

2021-07-04

細田守への怨嗟うずまきすぎてて病気なのかここ、という印象しかない

あの作品群をして全部ジェンダー問題なんかに転嫁してしま姿勢も病んでる

アンチ10人くらいで回してんじゃねえかという疑いすら感じる

2021-06-09

呪術廻戦のパクリ騒動、作者と編集どっちか悪いのかな

漫画描いてるから気になる

呪術

五条カカシ

うずまきうずまき

夏油←シェリル etc

色々パクリが指摘されてるけど

これ作者と編集とどっちの方が主体でやってるんだろう…?

からさまな類似を避けるのも編集仕事じゃないの?

そう思って、調べていたら

呪術担当編集鬼滅の刃編集と知った。

正直編集の方に不信感が芽生えてる。

五条は連載決まる前の0巻の方が見た目カカシに似てなかったと思うし

鬼滅は薄桜鬼との類似が激しいし

・鬼と刀で戦う着物部隊

・鬼に家族を殺された主人公

・薬で鬼化する人間

・鬼を殺すには朝日を浴びるか首を切るか(朝日を克服する鬼が出てくる)

・薬が物語のカギ

・羅刹隊→鬼滅隊

・死に別れエンドの多さ

近藤勇煉獄さんのポジション etc

ジャンプそもそもマッシュルがあるし

今の少年ジャンプ編集部の方針

人気作品パクリか改変を勧める系だったら嫌だわ


違うことを願う


呪術の作者がただパクリ癖のある人だっていうなら、それはそれでいい

けどもし編集が後押しして乗せられてどんどんヒートアップしていった結果

パクリ汚名を着せられるのは漫画家だけ

編集部は何もおとがめなし

ってのは世知辛すぎるから

2021-06-08

呪術廻戦のオマージュ?多すぎ

呪術ってオマージュというかパクリというかそういうのが多すぎない?

うずまきの件にしても後から許可ってどうなんだろう。あからさまなやつは作者も編集さんも事前に許可取ろうとはならないのかな?

自分は昔のジャンプ詳しくないかオマージュネタ全然知らなくて普通に楽しんで漫画読んでたけど、ファンブック読んだらオマージュ?が多すぎることが分かってちょっとな...と思ってしまった。

こんなことならいっそファンブック読まなければ良かったかも。

漫画自体面白くて好きなんだけどその面白さが呪術のものなのか、他の作品踏み台にしてるものなのか分からないのがモヤモヤする。

2021-06-06

anond:20210606193813

なんでそんなに喧嘩腰なのかは分からないけど、オマージュっていうならなんで単行本発売までこのデザインの元は伊藤先生うずまきですと公言しなかったんだ?

0巻から登場してる技名なのに、今まで巻末コメントでもファンブックでも公言してなかっただろ。

実際、ツイッターでも指摘されるまで気づかなかった、ショックだったと言ってるファンもいる。

リスペクトあってこそのオマージュなのに対応が不誠実すぎると思うが

呪術廻戦16巻が発売されたわけだけど

はてなではうずまきトレパク話題になってないね

オマージュの域超えてるからはてなでも荒れそうと思ってたけど

そもそも最近の展開つまんないしアニメ終わったから関心が薄れたのかな

2021-05-31

anond:20210531083810

蚊取り線香みたいに1方向うずまきにするとどんどんねじれが発生するのや

昔の電話の受話器みたいになるんや

イヤホンでやればわかるけど8の字ならあまり回転しないしイヤホン同士がカチカチぶつかりあわない

イヤホン同士がカチカチぶつかり合うことは断線など故障の早期発見の一因になる)

一方向だけだといちいち発生するねじれをまっすぐにもどしてやらないと巻けないので時間がかかる

8の字に巻いたあと、交差部で二つ折りにすると一方向に巻いたのと似たような状態になる

8の字にまかない意味のほうがわからん

2021-04-11

佐藤

九月二日

 次の日もよく晴れて谷川の波はちらちらひかりました。

 一郎と五年生の耕一とは、丁度午后ごご二時に授業がすみましたので、いつものように教室掃除そうじをして、それから二人一緒いっしょに学校の門を出ましたが、その時二人の頭の中は、昨日の変な子供で一杯いっぱいになっていました。そこで二人はもう一度、あの青山の栗の木まで行って見ようと相談しました。二人は鞄をきちんと背負い、川を渡わたって丘おかをぐんぐん登って行きました。

 ところがどうです。丘の途中とちゅうの小さな段を一つ越こえて、ひょっと上の栗の木を見ますと、たしかにあの赤髪の鼠色のマントを着た変な子が草に足を投げ出して、だまって空を見上げているのです。今日こそ全く間違まちがいありません。たけにぐさは栗の木の左の方でかすかにゆれ、栗の木のかげは黒く草の上に落ちています

 その黒い影かげは変な子のマントの上にもかかっているのでした。二人はそこで胸をどきどきさせて、まるで風のようにかけ上りました。その子は大きな目をして、じっと二人を見ていましたが、逃にげようともしなければ笑いもしませんでした。小さなくちびるを強そうにきっと結んだまま、黙だまって二人のかけ上って来るのを見ていました。

 二人はやっとその子の前まで来ました。けれどもあんまり息がはあはあしてすぐには何も云えませんでした。耕一などはあんまりもどかしいもんですから空へ向いて、

「ホッホウ。」と叫んで早く息を吐はいしまおうとしました。するとその子が口を曲げて一寸ちょっと笑いました。

 一郎がまだはあはあ云いながら、切れ切れに叫びました。

「汝うなぁ誰たれだ。何だ汝うなぁ。」

 するとその子は落ちついて、まるで大人のようにしっかり答えました。

「風野又三郎。」

「どこの人だ、ロシヤ人か。」

 するとその子は空を向いて、はあはあはあはあ笑い出しました。その声はまるで鹿しかの笛のようでした。それからやっとまじめになって、

又三郎だい。」とぶっきら棒に返事しました。

「ああ風の又三郎だ。」一郎と耕一とは思わず叫んで顔を見合せました。

「だからそう云ったじゃないか。」又三郎は少し怒おこったようにマントからとがった小さな手を出して、草を一本むしってぷいっと投げつけながら云いました。

「そんだらあっちこっち飛んで歩くな。」一郎がたずねました。

「うん。」

面白いか。」と耕一が言いました。すると風の又三郎は又笑い出して空を見ました。

「うん面白い。」

「昨日何なして逃げた。」

「逃げたんじゃないや。昨日は二百十日だい。本当なら兄さんたちと一緒にずうっと北の方へ行ってるんだ。」

「何なして行かなかった。」

「兄さんが呼びに来なかったからさ。」

「何て云う、汝うなの兄あい※[#小書き平仮名な、82-14]は。」

「風野又三郎。きまってるじゃないか。」又三郎は又機嫌きげんを悪くしました。

「あ、判わかった。うなの兄※[#小書き平仮名な、82-16]も風野又三郎、うなぃのお父さんも風野又三郎、うなぃの叔父おじさんも風野又三郎だな。」と耕一が言いました。

「そうそう。そうだよ。僕ぼくはどこへでも行くんだよ。」

支那しなへも行ったか。」

「うん。」

岩手山へも行ったが。」

岩手山から今来たんじゃないか。ゆうべは岩手山の谷へ泊とまったんだよ。」

「いいなぁ、おらも風になるたぃなぁ。」

 すると風の又三郎はよろこんだの何のって、顔をまるでりんごのようにかがやくばかり赤くしながら、いきなり立ってきりきりきりっと二三べんかかとで廻まわりました。鼠色のマントがまるでギラギラする白光りに見えました。それから又三郎は座って話し出しました。

面白かったぞ。今朝のはなし聞かせようか、そら、僕は昨日の朝ここに居たろう。」

「あれから岩手山へ行ったな。」耕一がたずねました。

「あったりまえさ、あったりまえ。」又三郎は口を曲げて耕一を馬鹿かにしたような顔をしました。

「そう僕のはなしへ口を入れないで黙っておいで。ね、そら、昨日の朝、僕はここから北の方へ行ったんだ。途中で六十五回もいねむりをしたんだ。」

「何なしてそんなにひるねした?」

「仕方ないさ。僕たちが起きてはね廻っていようたって、行くところがなくなればあるけないじゃないか。あるけなくなりゃ、いねむりだい。きまってらぁ。」

「歩けないたって立つが座ねまるかして目をさましていればいい。」

「うるさいねえ、いねむりたって僕がねむるんじゃないんだよ。お前たちがそう云うんじゃないか。お前たちは僕らのじっと立ったり座ったりしているのを、風がねむると云うんじゃないか。僕はわざとお前たちにわかるように云ってるんだよ。うるさいねえ。もう僕、行っちまうぞ。黙って聞くんだ。ね、そら、僕は途中で六十五回いねむりをして、その間考えたり笑ったりして、夜中の一時に岩手山の丁度三合目についたろう。あすこの小屋にはもう人が居ないねえ。僕は小屋のまわりを一ぺんぐるっとまわったんだよ。そしてまっくろな地面をじっと見おろしていたら何だか足もとがふらふらするんだ。見ると谷の底がだいぶ空あいてるんだ。僕らは、もう、少しでも、空いているところを見たらすぐ走って行かないといけないんだからね、僕はどんどん下りて行ったんだ。谷底はいいねえ。僕は三本の白樺しらかばの木のかげへはいってじっとしずかにしていたんだ。朝までお星さまを数えたりいろいろこれから面白いことを考えたりしていたんだ。あすこの谷底はいいねえ。そんなにしずかじゃないんだけれど。それは僕の前にまっ黒な崖がけがあってねえ、そこから一晩中ころころかさかさ石かけや火山灰のかたまったのやが崩くずれて落ちて来るんだ。けれどもじっとその音を聞いてるとね、なかなか面白いんだよ。そして今朝少し明るくなるとその崖がまるで火が燃えているようにまっ赤なんだろう。そうそう、まだ明るくならないうちにね、谷の上の方をまっ赤な火がちらちらちらちら通って行くんだ。楢ならの木や樺の木が火にすかし出されてまるで烏瓜からすうりの燈籠とうろうのように見えたぜ。」

「そうだ。おら去年烏瓜の燈火あかし拵こさえた。そして縁側えんがわへ吊つるして置いたら風吹いて落ちた。」と耕一が言いました。

 すると又三郎は噴ふき出してしまいました。

「僕お前の烏瓜の燈籠を見たよ。あいつは奇麗きれいだったねい、だから僕がいきなり衝つき当って落してやったんだ。」

「うわぁい。」

 耕一はただ一言云ってそれから何ともいえない変な顔をしました。

 又三郎おかしくておかしくてまるで咽喉のどを波のようにして一生けん命空の方に向いて笑っていましたがやっとこらえて泪なみだを拭ふきながら申しました。

「僕失敬したよ。僕そのかわり今度いいものを持って来てあげるよ。お前※[#小書き平仮名ん、85-9]とこへね、きれいなはこやなぎの木を五本持って行ってあげるよ。いいだろう。」

 耕一はやっと怒るのをやめました。そこで又三郎は又お話をつづけました。

「ね、その谷の上を行く人たちはね、みんな白いきものを着て一番はじめの人はたいまつを待っていただろう。僕すぐもう行って見たくて行って見たくて仕方なかったんだ。けれどどうしてもまだ歩けないんだろう、そしたらね、そのうちに東が少し白くなって鳥がなき出したろう。ね、あすこにはやぶうぐいすや岩燕いわつばめやいろいろ居るんだ。鳥がチッチクチッチクなき出したろう。もう僕は早く谷から飛び出したくて飛び出したくて仕方なかったんだよ。すると丁度いいことにはね、いつの間にか上の方が大へん空あいてるんだ。さあ僕はひらっと飛びあがった。そしてピゥ、ただ一足でさっきの白いきものの人たちのとこまで行った。その人たちはね一列になってつつじやなんかの生えた石からをのぼっているだろう。そのたいまつはもうみじかくなって消えそうなんだ。僕がマントをフゥとやって通ったら火がぽっぽっと青くうごいてね、とうとう消えてしまったよ。ほんとうはもう消えてもよかったんだ。東が琥珀こはくのようになって大きなとかげの形の雲が沢山たくさん浮うかんでいた。

『あ、とうとう消けだ。』と誰たれかが叫んでいた。おかしいのはねえ、列のまん中ごろに一人の少し年老としとった人が居たんだ。その人がね、年を老って大儀たいぎなもんだから前をのぼって行く若い人のシャツのはじにね、一寸ちょっととりついたんだよ。するとその若い人が怒ってね、

『引っ張るなったら、先刻さっきたがらいで処とこさ来るづどいっつも引っ張らが。』と叫さけんだ。みんなどっと笑ったね。僕も笑ったねえ。そして又一あしでもう頂上に来ていたんだ。それからあの昔むかしの火口のあとにはいって僕は二時間ねむった。ほんとうにねむったのさ。するとね、ガヤガヤ云うだろう、見るとさっきの人たちがやっと登って来たんだ。みんなで火口のふちの三十三の石ぼとけにね、バラバラリとお米を投げつけてね、もうみんな早く頂上へ行こうと競争なんだ。向うの方ではまるで泣いたばかりのような群青ぐんじょうの山脈や杉すぎごけの丘のようなきれいな山にまっ白な雲が所々かかっているだろう。すぐ下にはお苗代なわしろ御釜おかま火口湖がまっ蒼さおに光って白樺しらかばの林の中に見えるんだ。面白かったねい。みんなぐんぐんぐんぐん走っているんだ。すると頂上までの処にも一つ坂があるだろう。あすこをのぼるとき又さっきの年老としよりがね、前の若い人のシャツを引っぱったんだ。怒っていたねえ。それでも頂上に着いてしまうとそのとし老よりがガラスの瓶びんを出してちいさなちいさなコップについでそれをそのぷんぷん怒っている若い人に持って行って笑って拝むまねをして出したんだよ。すると若い人もね、急に笑い出してしまってコップを押おし戻もどしていたよ。そしておしまいとうとうのんだろうかねえ。僕はもう丁度こっちへ来ないといけなかったもんだからホウと一つ叫んで岩手山の頂上からはなれてしまったんだ。どうだ面白いだろう。」

面白いな。ホウ。」と耕一が答えました。

又三郎さん。お前まいはまだここらに居るのか。」一郎がたずねました。

 又三郎はじっと空を見ていましたが

「そうだねえ。もう五六日は居るだろう。歩いたってあんまり遠くへは行かないだろう。それでももう九日たつと二百二十日からね。その日は、事によると僕はタスカロラ海床かいしょうのすっかり北のはじまで行っちまうかも知れないぜ。今日もこれから一寸向うまで行くんだ。僕たちお友達になろうかねえ。」

「はじめから友だちだ。」一郎が少し顔を赤くしながら云いました。

「あした僕は又どっかであうよ。学校から帰る時もし僕がここに居たようならすぐおいで。ね。みんなも連れて来ていいんだよ。僕はいくらでもいいこと知ってんだよ。えらいだろう。あ、もう行くんだ。さよなら。」

 又三郎は立ちあがってマントをひろげたと思うとフィウと音がしてもう形が見えませんでした。

 一郎と耕一とは、あした又あうのを楽しみに、丘を下っておうちに帰りました。

   九月三日

 その次の日は九月三日でした。昼すぎになってから一郎は大きな声で云いいました。

「おう、又三郎は昨日又また来たぞ。今日も来るかも知れないぞ。又三郎の話聞きたいものは一緒いっしょにあべ。」

 残っていた十人の子供らがよろこんで、

「わぁっ」と叫びました。

 そしてもう早くもみんなが丘おかにかけ上ったのでした。ところが又三郎は来ていないのです。みんなは声をそろえて叫びました。

又三郎又三郎、どうどっと吹ふいで来こ。」

 それでも、又三郎は一向来ませんでした。

「風どうと吹いて来こ、豆呉けら風どうと吹いで来こ。」

 空には今日も青光りが一杯いっぱいに漲みなぎり、白いまばゆい雲が大きな環わになって、しずかにめぐるばかりです。みんなは又叫びました。

又三郎又三郎、どうと吹いて降りで来こ。」

 又三郎は来ないで、却かえってみんな見上げた青空に、小さなさなすき通った渦巻うずまきが、みずすましの様に、ツイツイと、上ったり下ったりするばかりです。みんなは又叫びました。

又三郎又三郎、汝うな、何なして早ぐ来ない。」

 それでも又三郎はやっぱり来ませんでした。

 ただ一疋ぴきの鷹たか銀色の羽をひるがえして、空の青光を咽喉一杯に呑のみながら、東の方へ飛んで行くばかりです。みんなは又叫びました。

又三郎又三郎、早ぐ此こさ飛んで来こ。」

 その時です。あのすきとおる沓くつとマントがギラッと白く光って、風の又三郎は顔をまっ赤に熱ほてらせて、はあはあしながらみんなの前の草の中に立ちました。

「ほう、又三郎、待っていたぞ。」

 みんなはてんでに叫びました。又三郎マントのかくしから、うすい黄色のはんけちを出して、額の汗あせを拭きながら申しました。

「僕ね、もっと早く来るつもりだったんだよ。ところがあんまりさっき高いところへ行きすぎたもんだから、お前達の来たのがわかっていても、すぐ来られなかったんだよ。それは僕は高いところまで行って、そら、あすこに白い雲が環になって光っているんだろう。僕はあのまん中をつきぬけてもっと上に行ったんだ。そして叔父おじさんに挨拶あいさつして来たんだ。僕の叔父さんなんか偉えらいぜ。今日だってもう三十里から歩いているんだ。僕にも一緒に行こうって云ったけれどもね、僕なんかまだ行かなくてもいいんだよ。」

「汝うなぃの叔父さんどごまで行く。」

「僕の叔父さんかい叔父さんはね、今度ずうっと高いところをまっすぐに北へすすんでいるんだ。

 叔父さんのマントなんか、まるで冷えてしまっているよ。小さなさな氷のかけらがさらさらぶっかかるんだもの、そのかけらはここから見えやしないよ」

又三郎さんは去年なも今頃いまごろここへ来たか。」

「去年は今よりもう少し早かったろう。面白おもしろかったねえ。九州からまるで一飛びに馳かけて馳けてまっすぐに東京へ来たろう。そしたら丁度僕は保久大将の家を通りかかったんだ。僕はね、あの人を前にも知っているんだよ。だから面白くて家の中をのぞきこんだんだ。障子が二枚はずれてね『すっかり嵐あらしになった』とつぶやきながら障子を立てたんだ。僕はそこから走って庭へでた。あすこにはざくろの木がたくさんあるねえ。若い大工がかなづちを腰こしにはさんで、尤もっともらしい顔をして庭の塀へいや屋根を見廻みまわっていたがね、本当はやっこさん、僕たちの馳けまわるのが大変面白かったようだよ。唇くちびるがぴくぴくして、いかにもうれしいのを、無理にまじめになって歩きまわっていたらしかったんだ。

 そして落ちたざくろを一つ拾って噛かじったろう、さあ僕はおかしくて笑ったね、そこで僕は、屋敷やしきの塀に沿って一寸戻ったんだ。それからにわかに叫んで大工の頭の上をかけ抜ぬけたねえ。

 ドッドド ドドウド ドドウド ドドウ、

 甘いざくろも吹き飛ばせ

 酸すっぱいざくろも吹き飛ばせ

 ホラね、ざくろの実がばたばた落ちた。大工はあわてたような変なかたちをしてるんだ。僕はもう笑って笑って走った。

 電信ばしらの針金を一本切ったぜ、それからその晩、夜どおし馳けてここまで来たんだ。

 ここを通ったのは丁度あけがただった。その時僕は、あの高洞山たかぼらやまのまっ黒な蛇紋岩じゃもんがんに、一つかみの雲を叩たたきつけて行ったんだ。そしてその日の晩方にはもう僕は海の上にいたんだ。海と云ったって見えはしない。もう僕はゆっくり歩いていたからね。霧きりが一杯に

2019-11-24

anond:20191124231542

すごー、魚もうまいんだろうなぁー。

自分Jリーグ好きだかだから一度、Jリーグ旅行ついでにうずまき見たいんです~。

2019-06-02

anond:20190602085501

誰しも自分の身を守って、身を守れたあとに他人のことだ。

えてして、他人事には自己犠牲を求めるのが現代社会だなと思う。

まさに「自己責任論」な。

なのに「使命感」で、自己責任うずまき劣悪な環境に飛び込むことを求める。

弱者であろうと、こちらが身を守れないほどの攻撃をしてくるやつからは逃げて当然。

距離があり、攻撃意味がないプロが助けるべき、、、、、ではあるが、えてして彼らも使命感やらやる気で疲弊しがちだというこの現代社会ねぇ、、、。

いっぽう、金を溜め込みがちで献金をする金持ちガンガン優待する、

2019-04-08

anond:20190408143752

頭を強く打ち付けたとき視野が一瞬白くなるのを光の感知を思って頭を打ち付けた描写を輝きを表して目から星が出る絵を描いたように

ドラゴンは口腔内が清潔ではないので息がめっちゃヤバイというのを絵で描いたときうずまきだらけの吐息で表したらそれを見た誰かが炎はいてんじゃね?って言ったんじゃないか

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