はてなキーワード: 歴史修正主義とは
id:Yagokoro 在日朝鮮人, 在日IDほいほい 2013/02/10
産経抄に付いたブックマークが気に入らないので「在日朝鮮人, 在日IDほいほい」とラベル貼り。
id:Yagokoro 在日朝鮮人, 馬鹿サヨク 2013/02/15
排外主義、歴史修正主義における加害性と非対称性を指摘した記事に「在日朝鮮人」とラベル貼り。
id:Yagokoroという人物は異なる意見は全て「在日朝鮮人」「在日ID」と無根拠に決め付けることで、どうにか自我を保っているのだ。
歴史を批判・考察するのは結構なのだが、「反省」に意味があるとは思わない。なぜなら、「反省」を常に主張する左翼勢力が、それを現在においても当てはめるから。
「反省」にしか目が行っておらず、現在、日本が「侵略されてる側」という現実に目を向けようとしてない。現実的に尖閣に対して、何らかの対処をしなければならないのに、左翼は「反省」しか頭にないから、「日本は歴史認識を改めろ」なんてあまり関係のない話をする。軍事強化を唱えれば、それだけで歴史修正主義者と批判する。「今」の問題を対処するのに、常に「歴史」を持ち出してくる。話が噛み合わない。歴史認識を改めれば、中国が尖閣から手を引くという保証もないというのに。もちろん、軍事強化がさらなる軍拡を招き、日本に不利益が生じる可能性はある。しかし、軍拡反対の理由の中心に、そういった日本の不利益ではなく、まず「歴史」を持ち出すのが「反省」至上主義者だ。これでまともな議論になるわけがない。
このような左翼の態度が、逆に「反省」に意味が無いという認識を多くの日本人に抱かせている。「反省」をしたところで、それは「友好」に結びつかず、むしろ中国や韓国が日本を侵略する「免罪符」としてしか機能してないからだ。少なくとも、日本の「反省」は、日本の首を締めているだけという実感しか湧いてないのが、今の多くの日本人である。だから、河野談話の修正を内閣が主張しても、全く内閣支持率に影響がない。
「反省」をしたところで、誰も評価してくれないんだから当たり前。むしろ金を吸い取られ、罵声を浴びせられる理由付けにしか使われない。しかも、金が行く先は、真に謝罪を必要としている当時の被害者ではなく、中国や韓国の全く無関係の世代であり、さらには彼らの軍事費にすら使われる可能性すらあるのだから、誰が意味を見いだせるというのか。
僕も今度はあなたの言わんとしていることがいまいちピンと来ない。具体的な事例を挙げながら書いてくれると助かる。とはいえ、こちら側の主張をもう少し書いておく。
歴史家のヘイドン・ホワイトによれば、歴史というのは何らかの教訓なしには語り得ない。ただ起きたことを時系列的に書き起こしたところで、それは歴史にはならない。歴史を語った時点で、どうしても何らかの教訓が引き出されてしまう。その意味では、たしかに歴史修正主義の人たちも、歴史から何らかの教訓を引き出そうとしているのだろう。しかし、問題は、そこで引き出される教訓の質が低いことにある。そうした態度から出てくるのは、それこそ「仕方がなかった」という諦観か、「騙された」という恨みつらみ、あるいはプロパガンダ合戦に負けないようにしようという水準のものでしかない。
たとえば、某田母神さんが好きなコミンテルン陰謀史観。これは保守層にはそれなりに浸透していて、要するに「日本が泥沼の戦争に突入したのはコミンテルンの陰謀のせいだ」という話。もちろん、陰謀自体はつねに存在しうるわけだが、それによって日本が一方的に戦争に引きずり込まれたというのは、責任主体としての日本政府の責任を免ずるような効果を持つ。「戦争は日本のせいではない→したがって、戦前の日本の国家のあり方を反省するどころか、というかそれを取り戻すべき」みたいな思考の流れになる。そうなると、戦前日本においてまともな政策論争を不可能にしてしまうような言説構造がいかに生まれたのか、「空気」に支配されがちな世論と外交とをいかに関係づけるべきか、といった問いを考える契機も失われてしまう。
虐殺や人権抑圧に関しても同様。歴史認識問題に深入りすることは避けるが、僕はやはり南京虐殺にせよ従軍慰安婦にせよ日本側に大きな問題があったと考える。虐殺の規模や狭義の強制があったかどうかといった問題は措くとしても、「虐殺は存在しなかった」「慰安婦は売春婦に過ぎなかった」という主張からは、国際的なプロパガンダ合戦に今度は負けないようにしよう、ぐらいの発想しか出てこない。言い方を変えれば、修正主義的な思考では、当時の日本の社会や軍隊そのものについて考えるというよりも、「歴史の語り方」の部分に思考が集中してしまう。その挙句の果てが、NY州の議員に稚拙なコピーメールを大量に送りつけてかえって怒りをかってしまうという状況なんだろう。事実を事実として認めてようやく、それでは中国戦線において軍規が乱れてしまった原因は何か、兵員の管理に問題は無かったか、戦場での兵士の性をいかに考えるべきか、という問いが生まれてくる。
もちろん、歴史を考えるうえで、日本を一方的な悪役にする必要は必ずしもない。日本側の主張にも正当な部分はあったとは思う。しかし、結果としてアジアへの侵略をずるずると拡大し、無謀な戦争に突入してしまったということは大前提として踏まえておくべきだろう。
あと、「改憲したい人=反省してない人」なんて言っていない。一番最初の書き込みに「いまの改憲派の少なからぬ人たちが歴史修正主義的な価値観を持っているように見える」とは書いたが、全員そうだとは言ってないでしょ?改憲派であっても、歴史をきちんと学んでいる人はいる。ただ、そういう人たちの声があまり聞こえてこず、改憲論と歴史修正主義とがセットであるかのように同一の論者によって語られる場合が多いのが怖いということ。
以上。
また、いまの改憲派の少なからぬ人たちが歴史修正主義的な価値観を持っているように見えることも怖い。石破さんあたりはさすがに慎重だが、脳天気に戦前日本を持ち上げる人たちを見ると改憲にはどうしてもイエスと言いにくくなる。内外の多くの人たちを苦しめ、泥沼に入り込んでしまったことに対する真摯な反省もないまま、国防軍への改組というのは怖すぎる。しかも、そうした反省なき改憲では、欧米諸国の理解も得にくいし、中国国内でも対日強硬派がさらに発言力を増すことになってしまう。
俺もたぶん、「変な風に変えるぐらいなら現行のままで良いと思ってくるぐらいの緩い護憲派」なのだが、上のような文章には、非常に疑問を覚える。
俺は「緩い護憲派」であるとともに、戦前日本を肯定する立場だが、その肯定ってのは「結果内外の人を苦しめてしまった」にせよ、当時、そこにいた人は、それなりにベストを尽くしたんだろうな、という意味でだ。非常に少人数での陰謀的な行為や犯罪行為などはとがめられるべきだが、それ以外のところ――戦争や大きな事変などは、後から振り返って良くない点があったにせよ、現場の人間にとってはやむにやまれぬ判断だったであろうと思う。その種の判断の当時の当事者であればともかく、その子孫にたいして「反省」を求めたところで、どうなるモノでもないというのが立場だ。
それは日本人として日本の過去を開き直るというわけではなく、世界中の国々の過去にたいして同じ立場を取ると言うことだ。
こういうのもとしあきからしたら歴史修正主義と言われてしまうのではないかと恐れるが、なんだか歴史修正主義って言葉がサヨクの言葉狩りの鎌みたいになっていて気持ち悪い。
必ずしもガチガチの護憲派ではないが、変な風に変えるぐらいなら現行のままで良いと思ってくるぐらいの緩い「護憲派」からの返事。改憲といってもいろいろ論点があるが、とりあえず9条に関心がありそうなので、そこにポイントを絞る。
憲法というのは、一種の努力目標なんだと思っている。憲法には様々な人権に関する規定があるが、それらが今の日本で守られているかと言えばそんなことはない。たとえば、第25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるが、健康で文化的な生活を送れていない人などいくらでもいる。だからと言って、現状に合わせて健康で文化的な生活を送らなくても良いように憲法を改めようということにはならないよね。
9条も同じ。世界の現状を見れば、戦力を持たないわけにはいかない。誠に残念なことに中国や北朝鮮との緊張関係もあるし、それ以外の国々でも少数民族に対する弾圧等を止めさせるために戦力での威嚇が必要なこともある。なので、いますぐに戦力を放棄するわけにはいかない。
しかし、他方において、戦力の行使には制約があったほうが良いとも考える。近現代において戦争はたいてい「自衛」や「自国民保護」のために遂行されてきた。ナチスドイツだって「ドイツ民族の生存」のために周辺諸国をどんどん侵略していったし、「自分たちは平和を望んでいる、戦争を望んでいるのは他国だ」と主張していた。「自衛のためなら武力行使も許される」という発想だけでは、実質的には戦争抑止にならない。
こうした意味で、9条の重しはそれなりに有用なのではないかと思う。9条があることで戦力の行使は最後の最後まで避けるべきことなのだという価値観が強化されてきたのではないだろうか。戦力の行使にはそれぐらいの慎重さが欲しい。先の大戦にしても、好戦的なマスメディアや世論に軍部が煽られた部分がかなりあると聞く。9条そのものが戦争抑止に役立つとは思わないが、戦後の日本で「戦争は良くない」という価値観が培われたのは良いことだと思う。
また、いまの改憲派の少なからぬ人たちが歴史修正主義的な価値観を持っているように見えることも怖い。石破さんあたりはさすがに慎重だが、脳天気に戦前日本を持ち上げる人たちを見ると改憲にはどうしてもイエスと言いにくくなる。内外の多くの人たちを苦しめ、泥沼に入り込んでしまったことに対する真摯な反省もないまま、国防軍への改組というのは怖すぎる。しかも、そうした反省なき改憲では、欧米諸国の理解も得にくいし、中国国内でも対日強硬派がさらに発言力を増すことになってしまう。
むろん、9条があることで、自衛隊をアンビバレントな地位に置いてしまうことは問題だとは思う。「憲法では許されていない組織」といったスティグマが自衛隊員に貼られることは良くない。しかし、先の震災での活躍もあり、自衛隊に対する国民の信頼は高く(http://www.crs.or.jp/data/pdf/trust12.pdf)、もはやそうしたスティグマを心配するような状況でもないだろう。その一方で、自衛隊内部にも歴史修正主義的な思想が浸透しているということもあり、そこには不安を感じる。自衛隊の元トップがコミンテルン陰謀論を論じているのとか見ると冗談としか思えない。
というわけで、ゆるい「護憲派」からすれば、(1)努力目標として9条を維持することは支持したい。永久に実現しない目標かもしれないが、戦力に依存しない国際秩序を目指すことは自体は悪くないと思う。(2)それでも、どうしても9条の改正が必要ならば、歴史修正主義は全面的に放棄して欲しい。
という感じ。以上。
東浩紀がラジオで左翼言論人は滅んだと熱弁していて思い出した、はてサ系の炎上案件でよくある光景
↓
↓
東浩紀が擁護をする
↓
東浩紀が
「サヨクの人たちの心情も理解できるし正しいのもわかるが、闇雲に批判してても何も変わらないよ」
「そんな事言ってたら何も変わらない、足を引っ張るな」
と反発する
結局、今回の選挙でわかったのは、はてサのみなさんが考えるほど人間は賢くなかったし
その状況が左翼的な啓蒙一つで改善するようにも到底思えないという事
「お花畑左翼」 とよく2ちゃんねるなんかで「アレ」なサヨクに対して使われる言葉があるが
もうはてサレベルの「正しい」左翼の人達でもこの中に入っちゃう時代なんだろうなと思った
(数世紀レベルではサヨクの理想世界に変わるかもしれないがそれだとやはりアレな範疇でしかない)
更にこの実感が強くなったのは
TL上でサヨクの人たちが日本終わった、民主主義は終わったなどと嘆き、まるっきり2009年のネトウヨと同じ反応を見る中
経済系の人たちが是々非々で今回の選挙を評価しているのを見たとき
更に具体的に言うと
@ueno_wan
暗い4年間が始まる。脱原発派と護憲派、ジェンダー平等派にとって。教育現場にとってもだ。インフレ、借金、東アジアの緊張、貧困と格差、弱者切り捨て…亡国政権の始まりだ。
と呟いてるのを横目にTBSの番組で飯田泰之や荻上チキがあまりイデオロギーに固執せずに各党の政策を是々非々で討論してるのを見た時だ
出演していたメンツを上げると
荻上チキ、武田一顯、斉藤淳、萱野稔人、飯田泰之、津田大介、東浩紀、開沼博、西田亮介、速水健朗、萱野稔人、湯浅誠、神保哲生
といった面々で、一部を覗いて所謂「サヨク」ではなく、数年前まではラジオはともかくテレビでは見れなかった若い世代が中心だ
先日、「ピカルの定理」の特番をチラッと見た。すると、今田耕司が若手芸人(チラッと見だったので、誰か判らん)と会話していて、昔の過酷だった想い出、みたいな事をネタにしていた。
http://ameblo.jp/sukattostaff/entry-11376636617.html
その中で、自分が仰天したエピソードがあった。浜田が、控え室でデリヘリ嬢の胸を揉んでいた(それを、今田が目撃した)というくだり。
え、これ、笑える話なの?どっからどう聞いてもパワハラかつセクハラ*1の告白でしょう。
自分が仰天したのは、単に浜田の悪行だけではなく、それを笑いとして捉える事が可能だ、と考える今田。そして、生放送でもないのに、それが“視聴者にも受けるネタ”と判断するフジテレビの番組スタッフに対してだった。
その被害者がイヤだ、と意思表明する事が困難だった事はすぐに判る。立場の差は明白だし*2、嫌がっても「シャレやがな、シャレ。マジになるな」みたいに言い抜けられただろう。そうしたセクハラ・パワハラに対する被害者の心境を考えたら、それを笑いのネタに出来る、とする事自体が自分には理解できない。
というか、みんな、それ平気なの?
上記引用ブログでも、そのやりとりは載せられていない。どうやら、世間ではこんなエピソードに憤慨している自分は少数派のようだ。立場を利用して卑劣な行いをしても、被害者を黙らせてしまったり、「笑い」で誤魔化す事が許容される社会はゴメンである。
ただ、そういうエピソードを考えると、従軍慰安婦問題における日本社会の反応の鈍感さ、国際社会の認識とのズレが判るような気がする。アメリカのテレビで、コメディアンがパワハラ・セクハラを行った先輩をネタとして話せるかどうか想像してみればいい。
従軍慰安婦問題を、国家(軍)主導による女性に対する重大な人権侵害、と捉える事が出来ない土壌がここにあるのだろう。自分は、はてブなどでも見られる歴史修正主義者は、問題を認識した上で言い逃れをしているのだろう、と考えていた。しかし、日本社会全体が、人権侵害というものに対する認識に鈍感で、本当に他国が何を問題視しているのか理解できないのかもしれない。
とすれば、より厄介である。
太字は改変
これなら話がつながると思う
デリヘル嬢が貧乏でしかたなくおっぱいだしてても広義の強制らしいしね。
参考
「短期滞在で稼ぐには売春しかない」 過去最大級の韓国売春グループ摘発 警視庁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120927/crm12092714420014-n1.htm
東京・鶯谷周辺で韓国人の女に売春させていたとして、警視庁保安課は、売春防止法違反
(周旋)の疑いで、韓国籍で東京都荒川区東日暮里、派遣型売春クラブ「OPPA(オッパ)」経営、
キム・ソダム容疑者(32)ら韓国人の男女3人を逮捕した。同課によると、金容疑者は「韓国人
が日本に短期滞在で稼ぐには売春しかない」などと容疑を認めているという。
同課によると、金容疑者は月1回、韓国に渡航し、20代の韓国人女性を「日本で売春をすれば、
月400万円稼げる」などとスカウト。日本に短期滞在資格で入国させ、台東区下谷のマンション
など3カ所に住まわせ、客に派遣していたとみられる。常時15人程度の売春婦を待機させて
いたとみられ、平均で月1600万円の売り上げがあったという。
金容疑者は、売春婦をホテルに派遣するための無許可タクシーも韓国人の男に任せており、
同課は、過去最大の韓国人による売春グループとみて調べている。
逮捕容疑は、9月、男性会社員(51)ら5人に対し、韓国人の女性(22)ら5人をそれぞれホテル
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120927/crm12092714420014-n1.htm
http://www.dailymotion.com/video/xtx3l1_yyyyyyyyyyyyyyyy_news
http://anond.hatelabo.jp/20120619092231
もちろん私も全面的にギリシャ人は悪くないと思っているわけではありません。思うところをギリシャ人にぶつけてみましたが、論理立ててきちんと話せる人はそんなにいないんですよ。
日本人でも、消費税上げると言えば「それはやだなあ」という人が多いはずで、じゃあ、どうすると聞いたところで、論理立ててどうこう言える人はほとんどいないですよね。それと同じで、ギリシャ人の政府が悪い、外国資本が悪い、IMFが悪いというのも、直観的な話であって、「私たちが悪いのではないのだから、外部に悪い原因があるに違いない」という感覚的な見方が大半です。
いや、統計的にはこうなっていて、こういう構造的な問題があってというレベルで話せた人は、例の経済学者と日本に住んでいた人だけです。
日本語を勉強しているという大学生は、彼は母親がドイツ人で、ギリシャではドイツについてネガティヴなことを言われてうんざり、という風でしたが、日本のウェブでのギリシャ批判に目を通して、「ひどい、差別だ、偏見だらけだ」と憤っていました。そりゃ、あなた、2ちゃんねるばっかり見るから…。彼は、スペインやイタリアがほとんど批判されていないのにギリシャだけが批判されている、差別だ、と言っていましたが、その発想自体が問題じゃないかしらと私は指摘しました。プライマリーバランスが悪いわけではないイタリアやスペインを同列に扱う訳にはいかない、イタリアやスペインはユーロゾーンの信用不足の煽りをくらった二次的な被害者という側面があり、国家財政の収支を虚偽改竄したギリシャと同列に扱うとしたらそれこそが差別だ、ギリシャ人の事実を捉えられない、我が身のみを憐れむメンタリティが批判されているということがどうして分からないのかと聞きましたが、そこから先は発狂状態でインタビューどころではありませんでした。
ギリシャ政府を選んだのはギリシャ国民なのだから政府を批判してことたれりとしているギリシャ人のメンタリティはおかしいのではないかともインタビューをしたすべての人に聞きましたが、うん、そうだね、みたいなことを言ったのは、日本在住15年歴のある老人のみでした。彼は物の見方が一般的な日本人とほとんど変わらないというか、ギリシャに対して、場合によっては辛辣すぎる見方をしていたので、ギリシャではなかなか生きづらいのではないかと思います。そう聞いたら、「そうだね、横浜の水準に慣れてしまっていたから、帰国して数年はいちいち腹を立てていたものだが、今もし日本に戻ったら、私なんてまるで使い物にならないだろうね」と笑っていました。彼が言うには、もともとギリシャは地政学的な理由から列強によってこしらえられた国で、ギリシャ人というまとまりもなかった。そこでありもしない古代ギリシャとの連続性を持ち出して、ナショナリズムを煽った。作られたものだから空虚で地に足がついていない。それに加えて第二次世界大戦中から戦後には血で血を洗う内戦があり、軍政もあった。公共に対する一体感や責任感は育ちようがない。数々の矛盾をその時々に解決するのではなく、民主主義政権はネポティズムで支持者を増やしたり、福祉で懐柔して、やり過ごしていただけだ。ギリシャ人にはナショナリズムはあっても愛国心はない。
彼はそう言っていました。
民主主義は、民衆が責任を誰かに押し付けることが出来ないという一点において優れた政治体制であるとかのヤン提督は言いましたが、実際には民衆はそうそう物分りがいいわけではないようです。それにある政党に投票したからと言って、このような不正が起こることまで予見して、その責任を民衆に負わせるというのも、おかしな話ではないでしょうか。
何度か話に出てくる経済学者はナショナリストで、その見解はいちいち鼻につくところが多かったのですが、たとえば、そもそもの遠因としてギリシャがユーロゾーンに加盟できたこと自体、ヨーロッパの古代から続くアジアに対するレイシスト意識と関係しているのではないかと私は疑問を提示しました。たとえばキプロス問題は経緯を見る限り、九分九厘ギリシャの責任なのですが、トルコのみがなぜか悪者として欧米のメディアでは扱われている。一事が万事、ギリシャについては、ギリシャを西欧文明揺籃の地として取り込まなければならない西欧側のコンテキストに沿って、ある種のプレミアが無条件に与えられてきたのではないか、そのプレミアが建前と現実の乖離をもたらしたのではないか、と私は尋ねました(こういうレベルのことを聞けたのは経済学者氏に対してだけです)。
彼はいちいち反論というか糊塗をしてきたのですが、それは歴史修正主義者が実際にはどうかと言うことよりも「やる」という意思で事実を取捨選択するような、意志の産物であったのですが、そういうことをしようと思えばやれるわけで、現実にギリシャが困窮していると言う事実から敷衍すれば詭弁なのですが、ある程度の知識人にも事実よりはフィクションを優先させる態度があるのではないかとは思いました。
南京事件って書くとすごい勢いで人が集まってくるね - 今日も得る物なし
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20120222/1329911871
のブコメがちょうどそんなかんじ
uchya_x
30万は多すぎるってのは、「私は被害者数を値切ることにしか興味が無い」ってのとほぼ同じ意味だと思ってる。 2012/02/2327 clicks4 RT
歴史修正主義の狙いは"泥仕合かのように演出すること"自体なので、泥仕合ヤレヤレと言ってる時点で歴史修正主義者のお仲間。/大体、調査したら殺した人数やその内非戦闘員の数が確定できると本当に信じているのかね。 2012/02/23 17
先日、数学者の藤原正彦さんが、NHKの「100分de名著」っていう番組に出演していたんですが、典型的な老害っていうか、あまりにも偉そうで上から目線の態度に、私はすごくウンザリしてしまいました。
それで気になって調べてみたんですけど…、近頃は新しくこんな本を出しているみたい。
ネットで各所の書評を読んでみると、この本のなかでは、どうやら、「太平洋戦争は正しかった」「東京裁判を否認するべき」と言っていたり、その上「南京大虐殺はなかった」とまで放言しているそうなんです!!
こうなるともう、藤原さんってまるでネトウヨみたいだなー、と呆れてしまいました。いや、彼ならそれぐらい言い出しても不思議じゃないですが。
数年前にベストセラーになった『国家の品格』は、内容自体はくだらないと思ったし、とてもつまらない本でしたが、それでも一応、日本がやった侵略戦争のことはちゃんと批判的に語られていました。
たしかあの本では、「武士道精神の欠如」「弱い者いじめ」とかいう理由に基づいて、明治以降の日本が帝国主義へと走っていく姿を、卑怯なやり方だと一蹴して罵っていたはずなんです。ちなみに、南京事件とか東京裁判とかの話題には、特に触れられていなかったと思います。
それがどうして、こんなトンデモな有様になってしまったんでしょうか? もしやネットで真実に目覚めたりしたのかな?w
歴史修正主義とかの問題については、はてサに検証・批判をお任せするにしても、藤原正彦の変節についても誰かがエントリを上げてくれると助かります。