はてなキーワード: キャンペーンとは
彼のやったことは批判されているし、万死に値するが、結局現段階でGoToキャンペーンなんてやったら似たようなことが起きるんでしょ。
ユーチューバーに限らず一般人でも各地を観光して食事でもとってたら運悪く感染って否定できないよね。
今回は己の行動を逐一映像として記録していたから、感染ルートが明確になっただけで、一般観光客の間でこれと同じ事態が起きたら「感染経路不明」でしょ。
この方なりの思いを綴ったってことだから。実際畳むかどうかは夏が過ぎてから考えるんじゃないかな。
政府がキャンペーン張ったところでコロナが終息するわけではなく、都道府県単位も世界的に見ても増加傾向にある。
この事実がある以上、嫌でも皆は控えるよ。旅費全額負担を謳えば変わるかもしれないが。
そもそも政府は「外出控えろ。でも旅行はしろ」って矛盾したことを言い払ってること自体が頭おかしい。
旅行する人が増えることは確かだろうが、それは水を欲してる観光地や旅行業者にとっては雫でしかない。(とこの増田が言っていると思う)
今年の大学1年生はかなり不運だ。自制心のない一人暮らしの学生は一瞬で堕落する。
月曜4限。1つ切って全休になるので迷わず切った。まともに話を聞いたのは初回のみ。ふと気が向いた日には授業に出るが今となっては何の話をしているのか全く分からない。
火曜1限。眠い。欠席3。
火曜3限。昼飯後なので眠い。欠席3。
水曜1限。眠い。欠席4。
水曜2限。目は覚めたがオンライン麻雀が楽しいので聞き流している。欠席4。
水曜3限。まともに話を聞いたのは初回のみ。
水曜4限。これで今日の授業終わりだと思うと身が入らない。そのくせ授業後には今日は4コマよく頑張ったという気持ちになる。自分でも意味がわからない。
木曜1限。眠い。初回の授業で出席は取らないと言われたので出ていない。課題も出していないがレジュメ見て期末試験をどうにかすれば単位は来るんじゃないかと甘えた考えをまだ捨てていない。
木曜2限。退屈。欠席3。
木曜5限。昼寝の後だと授業に出る気が失せる。欠席4。
金曜1限。予習の内容を授業で指名されて答えるという連絡を受けたので一度も授業に出ていない。
金曜2限。講師がレジュメを読むだけで退屈なので聞き流している。欠席3。
金曜5限。初回しか出ていない。
例年通りの対面授業なら堕落しなかったかと言われると自信を持って首を縦に振ることはできない。が、オンライン授業だと授業への義務感が幾分か損なわれるというのは実感として確かにあって、その上毎日自室のベッドの上で寝起きしそのままベッドの上に座ってパソコンを開き惣菜パンを齧りながら授業を聞き、外出は最寄りのコンビニとの往復だけ、娯楽はインターネットだけの大学生活がどんなに味気ないか。2時間3時間と授業を受けるといい加減疲れてきた目を閉じたくなる。心地よい睡眠に身を任せたくなる。実際任せてみて気付いたときには今期の履修の半分以上が落単の危機で笑えない。地元から東京へ送り出してもらった両親に申し訳が立たない。学生の保証人には成績が郵送されるので、どう言い訳しようかと考えると今から夜も眠れない。
第一志望ではないにせよ希望する学科へ国公立後期試験をくぐり抜け合格を勝ち取った。去年一年間夢見てきた大学生活は、入学後4ヶ月経った今もまだ夢のままである。GoTo なんとかとかいうキャンペーン貼るぐらいなら大学に行かせろ。大学生が登校禁止なら生活インフラに係るとかのごく一部の職種を除いて社会人も出社禁止にしろ。クソッタレめ
そういえばオンライン授業に対して義務感を感じないのは授業時間内に提出しなければならないような課題がないからかもしれない。大抵の場合は次週の授業までが締め切りになっているのでそれまでにレジュメ見直せば授業は聞かなくても良いなという気持ちになる気がする。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 130 | 35761 | 275.1 | 73.5 |
01 | 90 | 29030 | 322.6 | 70.5 |
02 | 62 | 10610 | 171.1 | 84 |
03 | 57 | 15169 | 266.1 | 95 |
04 | 30 | 8366 | 278.9 | 48.5 |
05 | 30 | 3051 | 101.7 | 81 |
06 | 42 | 2603 | 62.0 | 39.5 |
07 | 65 | 5943 | 91.4 | 41 |
08 | 99 | 8710 | 88.0 | 41 |
09 | 107 | 14112 | 131.9 | 57 |
10 | 123 | 14923 | 121.3 | 38 |
11 | 125 | 18444 | 147.6 | 45 |
12 | 140 | 28685 | 204.9 | 47.5 |
13 | 138 | 20980 | 152.0 | 51.5 |
14 | 134 | 19084 | 142.4 | 41 |
15 | 121 | 19276 | 159.3 | 51 |
16 | 190 | 23488 | 123.6 | 48.5 |
17 | 186 | 30679 | 164.9 | 49 |
18 | 258 | 21862 | 84.7 | 35.5 |
19 | 191 | 23932 | 125.3 | 46 |
20 | 183 | 22294 | 121.8 | 36 |
21 | 189 | 19807 | 104.8 | 45 |
22 | 124 | 17253 | 139.1 | 49 |
23 | 176 | 27455 | 156.0 | 46 |
1日 | 2990 | 441517 | 147.7 | 46 |
音楽の日(4), ワザマエ(4), hu(5), 三浦春馬(40), verhd(3), 春馬(6), 三浦半島(3), 羽生世代(3), siglo(3), 美文(5), 木村一基(4), 激似(4), 佐藤康光(3), robo(3), 観光(33), 観光客(13), コロナ禍(11), 京都(27), Go(9), 太い(9), 俳優(20), キャンペーン(27), 観光地(8), 豆腐(12), 都民(12), いみ(13), 自殺(82), ユニクロ(10), 旅行(43), 派遣(23), 支援(24), 驚い(18), 舞台(14), 亡くなっ(13), -2(13), 悩み(16), 運(18)
■京都で観光業を営むものです。Go toが東京除外で /20200719141641(39), ■働くの不安なニートちょっとこい派遣社員やってみろ【追記あり】 /20200719113725(25), ■ひきこもりの家族 /20200718215851(15), ■最近の成功したミュージシャンってなんで映画撮らないの? /20200719045714(14), ■技術問題と政治問題を混同している人が多すぎる /20200718221539(12), ■美少女化したおじさんが刺さりすぎてつらい /20200715223448(11), ■都民はバイ菌だと思う /20200719213635(10), ■ちきりんの GoToキャンペーン論 /20200718171639(10), ■インターステラーのラストに脱力した /20200719112034(10), ■女子の9割の本音 /20200719133826(10), ■ /20200719205723(9), ■なんで自殺を悪いこと、悲しいことのように言うの?(あるいは自殺報道の在り方のこと) /20200719123810(9), ■子供が欲しい理由が知りたい /20200719182326(9), ■同人女のお気持ち長文増えすぎだろ /20200719021453(9), ■推している人が死んだ /20200718215804(8), ■anond:20200718001405 /20200718160023(7), ■自分の本当の望みが思っていたものと違ってびっくりした /20200718203059(7), ■昔の少女漫画がおもしろい /20200719031405(7), ■SNSが一つの話題で埋まるのが大嫌いだ /20200719115537(7), ■TLで誕生日を言えなくなった /20200719184717(7)
ちきりんの GoToキャンペーン 記事について 【 改訂版 】https://anond.hatelabo.jp/20200719122010
「多少の現金もらっても焼け石に水」→ もらえる金額に対して、
最大でも 2.3倍(実際には 0.6倍 )の売上げ増加にしかならないんだよ。
例示で言うと、100万円の直接給付か、60万円の売上げ増加か、だ。
つまりこういうことだよな?
最近Gotoキャンペーンの東京除外で、旅行業界の人にフルボッコされている一般市民
https://anond.hatelabo.jp/20200719141641
https://anond.hatelabo.jp/20200716204211
https://anond.hatelabo.jp/20200714032032
こういうエントリがとても増えた
旅行会社の苦境は分かるんだけど、結局は「東京除外なんてしやがったせいで俺たちは死ぬんだよ、てめえら許さねえ」ってことになる
しかしあのペースで増えていく感染者を見て、ホテルが満室だという報道を見て、新宿で検査したら4割が感染者とか、市中感染が広がってるとか、エピセンターになってるとか、東京型のDNSが出てるとか言われて、不安に思わない人はいないだろう
外国で、第二波封じ込めに失敗してどうなったか見ているし、スウェーデンみたいな「経済回すぞ!感染放置!」したところがどうなったかも知っている。
結局スウェーデンは、経済も死んだ。いくらまともに動かそうとしても、怖がって誰も外に出なかったし、外国の会社が調子悪いんだから仕事がない
https://toyokeizai.net/articles/-/363225
そんな国民の不安とデータによる自粛を「てめえらがあんな程度で騒ぐからだよ!」と恫喝されてしまっている
逆に旅行業界の人たちはあれだけ増えていく感染者数を見て、「これはGotoしたら一気に広がるかも」とは思わなかったのか?
それより自分たちが死にたくないから、感染者が増えてもいいからGotoして!ってことだったのか?
そりゃ自分たちだって、自分の会社が潰れて欲しくない。自分の事だけ考えたら、感染どうでもいいから来て!ってことになる。
でもさ、それで実際人狼なんとかがどうなった?
あれこそ、「金が欲しいからとにかく来てくれ」って商売した末路だよな
某Youtuberが咳き込みながら日本中回ってどうなった? 大量感染したよな
俺からすると、今の現状で無理にGotoを始めたら、結局似たようなパターンで観光地で感染が広がって、そうなったときにその旅館は立ち直れるのか?と思うのだが
ただそれは黒髭危機一髪でもある
運がよければ自分のお店はなんともないだろう。
俺はこの状況で、旅行にびびる一般市民も、Goto東京除外も悪いとも思えないし、叩かれても困る
逆にここまでいろいろ責められると、もう旅行なんて行きたくもなくなるよ
一般市民が悪いのかよ
タイトルから言うまでもないけども、自分は今の政権は支持してない
こんなタイトルだと、むしろ政権の不支持派が叩かれそうなタイトルだけども、もうそれでもいいやって思って投稿した
今はおもに観光業界の人たちからの、Go Toキャンペーンの話題がホットだ
(それでも後1ヵ月もしたら、みんな忘れるんだろうけど)
でも、観光業界なんて、これまでは中国、外国をたくさん呼び込んでくれる今の政権にずっと入れてきたんじゃないの
彼らが、自分の身の回りしか守ろとしない人たちだってのは、森友とか加計とか、それ以前の諸問題でずっと前から、化けの皮は剥がれてた、それでも、彼らを支えてきた人たちなんじゃないの
それにGo Toがあったとしても、もうあの政権はそれぐらいで傾くことはないんじゃないかって諦観がある
現に、コロナの諸対応ですら、あのザマなのに、それでも、なんの義務感なのか、自分の足元が崩れてきてるのに、ずっと海の向こうをにらみ続けて、この政権を守る人たちがそれなりにいる(この増田・はてなブックマークですらも)
以上、東日本大震災以降、民主党政権から今の政権に切り替わって、それから18歳初の選挙権をもらってから、頑張って投票してきたけれども、何も変わった感じがしない人の愚痴でした
現状でワクチンが開発されていないからオワコン、潰して良いと言うのは実に短絡かつ刹那的な思考ですね。
ワクチン開発は世界中が最優先で進めてるし、ワクチンが出来た時に観光業が廃業だらけになっていたら
インバウンド・観光業頼りの日本は立ち行かなくなるから今必死に首の皮を繋げようとしてるんです。
皆目先ではなくその一つ先を見据えて行動してるということ。
ちなみにGoToキャンペーン自体がイギリスを始めとしたEUのパクリ政策であり、世界中がいま観光業を生かそうと必死になっています。
日本だけの話じゃありません。
これでええのん? anond:20200822123439
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すでに、ある程度覚悟はしてたんですけどね。
東京の人が来ないと困る、っていうことでもないんですけど、
どうせ他の地方の人も萎縮or遠慮するだろうから最後の頼みの綱が切れてしまった感じですわ。
・今じゃないだろ!→
政府もいうように夏休みの7月下旬~8月を逃したら家族連れが全滅するので、今じゃないと意味ないですわ
観光地にこんなこと言うアホさが信じられませんわ。
地域経済振興なんて始めたところで、それって何年目標?って感じでその間にウチはつぶれますわ
・キャンペーン補助じゃなくて1.7兆円を観光業に現金給付すればいいじゃん!
他は知りませんが、ウチみたいな固定費の大きい図体のでかい宿屋なんで多少の現金もらっても焼け石に水ですわ。
お客さんがそれなりに来て数泊してくれたほうがよっぽどいいですよ。
大きい声ではいえませんが、私だけのことを言うと
感染が広がるより、ウチがつぶれるほうがよっぽど自分の人生困りますわ。
なにか言うと政治的な意見に聞こえそうだから何も言いませんし、
誰が悪いのかもわかりませんが、
ウチの宿屋は以上です。
東京の感染者が過去最高を更新した、この状況で旅行に行くのは危険と判断し、近場だが旅行をキャンセルした。
結果的に東京は対象外になったようだが、都民で、GO TOキャンペーンに乗っかって旅行しようと思っている/いた人って、どんな考えやイメージなの?
この状況下で旅行業界とその周辺にとってありがたいお客というのはどういう人だろうか
キャンペーンに対するスタンスは決めきれない キャンペーン自体が不定形なのもあるけど
今のご時世だと団体NGのため少人数または一人旅が推奨されると思うが
この状況になる前に旅館は一人客を嫌がるという言説を何度か目にしたことがありそことの兼ね合いが気になっている
ビュッフェも禁止だろうし、とはいえ各室に給仕に行くタイプも人件費が嵩みそう 大広間でのコース提供なら席を離せば大丈夫だろうか 仕出し弁当を部屋でというのもありかもしれない
いろいろ考えていたらなんとなく40代くらいの落ち着いた夫婦とか打ち合わせを完全リモートにした作家の缶詰のようなイメージになってしまった
ちきりんの GoToキャンペーンの解説記事について、別ページに記した。
この記事は書きなぐった文章なので、批判を浴びた。そこで、改めて書き直す形で説明する。
──
※ ちきりんの記事は、「なぜ GoToキャンペーンを強行するか」について、役人の視点から解説したものだ。しかしそれでは、役人の都合が書いてあるばかりで、国民の視点がないので、国民の視点から物事をとらえ直す。
「1兆円を補助金にして、個人客の2兆円を引き出せば、3兆円の効果が出る。それは経済的に効果的である。一方、1兆円を観光業界に直接給付するのでは、1兆円の給付で、1兆円の効果なので、あまり効果的でない」
つまり、「1倍に対して3倍の効果があるから有効だ」というわけだ。
具体的には、次の記述だ。
コロナ対策費として、その 1兆円をそのまま旅館に支援金として給付しても、旅館の収入は 1兆円にしかなりません。
しかし、
国が1兆円を使って旅行費の3分の1を補助すれば、旅行に使われる費用の総額は、
国が出す 1兆円 + 個人が旅行費として負担する 2兆円 の合計 3兆円となります。
ちきりんの言うようになったとしても、その3兆円は、売上げだ。売上げの全部が所得になるわけではない。そのうちの大半は、原価となって、外部に流出してしまうからだ。
ちきりんの説明では、「1兆円を投入して、3兆円の効果が出る」というふうに説明しているが、それで増えるのは売上げであって、所得ではないのだ。ちきりんは「収入」という言葉を使って、売上げと所得を混同している。だが、売上げとしての「収入」がたくさん増えても、所得としての「収入」はたいして増えないのだ。
──
だが、それにも増して、もっと重要なことがある。それは「レバレッジの比率が小さい」ということだ。ここが、このキャンペーンの最大の問題だと言える。
たとえば、補助率が 20% であれば、1万円の補助金で、5万円の支出が生じるから、レバレッジの倍率は5倍となる。これならば、たしかに有効な政策となるだろう。私も反対しない。
ちきりんの説明では、1万円の補助金で、3万円の支出が生じるから、レバレッジの倍率は3倍となる。(補助金の割合は 33%である。)
「これならばそう悪くはない」と思う人も多いだろう。しかし、レバレッジの倍率が3倍であるというのは、嘘である。ちきりんのモデルは、嘘である。
GoToキャンペーンのレバレッジ倍率は、何倍か? 2倍である。たったの2倍である。
モデル的に言えば、観光業者は、政府から 100万円分の支出を受けるが、その支出を、100万円の現金でもらうかわりに、200万円の売上げ増をもらうだけだ。
この点を根本的に勘違いしている人が多い。たとえば、「京都某所で旅館を営んでいます」という人が、現金給付について、「多少の現金もらっても焼け石に水ですわ」と述べている。
だが、「 100万円の現金給付をもらっても焼け石に水」であるとすれば、「 200万円の売上げ増加」があったとしても、「焼け石に水」以下でしかない。「 200万円の売上げ増加」のうち、原材料費や光熱費で 100万円を支払ったら、残りは 100万円。そこから人件費を払ったら、あとはもう何も残らないだろう。(固定費もまかなえない。)
こんなことをするくらいなら、従業員を全員解雇した上で、給付金の 100万円をもらうだけの方が、よほどマシだ。それならば、固定費ぐらいはまかなうことができる。
( ※ あるいは、営業しないで、休業補償の形で、従業員の給料を国に払ってもらえばいい。この場合も、固定費ぐらいは払える。)
──
さて。以上の話の眼目は、「レバレッジ倍率が3倍でなく2倍でしかない」ということだ。以下ではこのことを説明しよう。
まずは、GoToキャンペーンの制度を正確に知る必要がある。情報は下記にある。
→ Go To Travel キャンペーンは7月22日から!その内容は? | LINEトラベルjp 旅行ガイド
ここで示されたモデルは、2名で4万円。1名2万円。
これに対して、政府の補助金は、宿泊に 7000円の割引で、地元消費に 3000円のクーポン券。合計で1万円。
このとき、政府の支出は1万円。宿泊施設の売上げは2万円。地元商店の売上げは 3000円。合計、2.3万円。
すると、「レバレッジの効果は 2.3倍だろ」と思うだろう。確かに、全体としては 2.3倍だ。しかし、宿泊業者に限っては、宿泊費の2万円をもらえるだけだから、2倍なのである。
たとえば、先の京都の旅館業者は、「政府から 100万円を直接もらっても焼け石に水だから、500万円ぐらいの売上げ増加があった方がいい」と思っているのだろう。しかしそれは「捕らぬタヌキの皮算用」である。実際には、「政府から 100万円を直接もらう」ことのかわりは、「客の売上げが 200万円だけ」なのである。100万円の利益(所得)を得るかわりに、たったの 200万円の売上げ増加があるだけなのだ。
──
では、どうしてこういう「当てはずれ」みたいなことになるのか? 換言すれば、どうしてレバレッジの倍率が著しく低いのか? そのわけを言おう。
レバレッジの倍率が著しく低いのは、このキャンペーンの目的が、「観光業界の支援」ではなく「金のバラマキ」(票の買収)であるからだ。
人々は、GoToキャンペーンを「観光業界の救済のため」と思っているのだろうが、本当はそうではない。そのことはレバレッジの倍率を見ればわかる。このキャンペーンの目的は、あくまで「金のバラマキ」なのである。それで票を買おうとしているわけだ。(だからこそ、買収のために、割引率を上げようとする。今回は割引率が 50%にまで上がっている。)
そして、その分、損をするのが観光業界だ。本来ならば自分たちが 100万円をもらえるはずなのに、現実には、得をするのは客ばかりであって、観光業界は 200万円の売上増加だけで、お茶を濁されてしまうのである。(割引率が高ければ、レバレッジ倍率が下がるからだ。)
《 注 》
さらに、別の面がある。GoToキャンペーンで1兆円を払ったからといって、それで3兆円の需要が丸々増えるわけではない。(1兆円は純増にはならない。)
そもそも「このキャンペーンがなければ需要がゼロになる」というわけではない。「コロナが収束すれば旅行をしたい」と思っている人は大勢いる。そういう人は、キャンペーンがあってもなくても旅行をするのだから、「キャンペーンによって増える純増の分」は、3兆円にはならないのだ。純増の分は、おおざっぱに、半分ぐらいだろう。
この分を差し引くと、実際には、1.2兆円の増加にはならず、その半分の 0.6兆円ぐらいの純増に留まりそうだ。
※ 一方、直接給付ならば、1兆円は丸ごと純増となる。
──
では、正解は何か? ここで、私の推奨を示そう。それは、「直接給付をせよ」ではなく、「5倍のレバレッジにせよ」だ。
先に「 GoToキャンペーンよりは直接給付の方がマシだ」と述べたが、それは「直接給付が最善だ」ということを意味しない。
先の比較はあくまで、「直接給付と2倍のレバレッジのどちらがマシか」という比較であって、「2倍のレバレッジよりは直接給付の方がマシだ」と結論した。
ただし、最善の策は、「直接給付」ではなく、「5倍のレバレッジ」である。(つまり割引率 20% である。)……これを私の結論としておこう。
※ 割引率 20%では、すぐには埋まらないだろう。だが、別に、すぐに埋まる必要はない。そもそも「夏の時期だけに観光客が急増して、秋以後はガラガラになる」というのでは意味がない。長期的に少しずつ、客が増えればいい。だから、割引率 20% でも足りるのだ。しかも、レバレッジが5倍だから、2倍のときよりも、総額は 2.5倍に規模が拡大する。
※ 地元クーポンは必要ない。それよりは、投入資金を値引きに集中して投入する方がいい。そのことで、割引倍率を高めれば、その分、客が増える。たとえば、レバレッジ倍率が5倍なので、客が大幅増になる。そうなると、いちいち地元クーポンを提供しなくても、地元経済は自然に潤うはずだ。(地元クーポンを使っても、現金払いがクーポン払いになるだけで、実質的な軽波及効果はほとんどないだろう。つまり、地元クーポンは、ただの無駄。)
《 蛇足 》
「いきなりレバレッジ5倍論を出すな」
と言われそうだ。済みません。レバレッジ5倍論は、前の記事(改訂前)の最後にも記していたのだが、本記事では唐突に思えそうだ。
ただ、それは仕方ない。本記事は、「レバレッジ2倍の GoToキャンペーンは駄目だ」と否定することが目的であって、「代案を出すこと」は目的ではないからだ。
しかし、代案を出さないと、「直接給付こそが最善だ」という主張だと勘違いされかねない。そこで、代案としての「5倍論」を出すことにしたわけだ。
唐突に見えるとしたら、ごめんなさい。
なお、「レバレッジ5倍論」とは言っても、私は「今すぐやれ」という主張ではない。「やるなら、あとで」という主張だ。
──────
「今すぐやらないと死んでしまう」というような解説をしているが、それは、今でなくて将来でも同じだ。今すぐ死ぬか、二カ月後に死ぬか、半年後に死ぬか、どっちでも同じだ。
つまり、「今すぐやったとしても、どっちみち秋には死んでしまう」というふうになる。秋には第二波が襲いかかってくるからだ。10月以後には、客が激減するだろうが、そのときにこそ、政府支援の意味がある。
ひるがえって、7月と8月は夏休みの需要があるだけ、まだマシだ。比較的マシである夏休みの時期に政府支援をしても、あまり意味がない。
どうせなら、状況のひどくなる秋以後に支援するべきだろう。(今は感染者の減少の方を狙うべきだ。その方法は下記。)
根源的には、GoToキャンペーンは、一切必要ない。最優先の課題は、感染者数を減らすことだ。
感染者数が大幅減少した水準(5月25日から6月24日の水準)をずっと維持していれば、GoToキャンペーンなんかやらなくても、夏休みには自然に大量の観光客が戻る。1円も使わないで、3兆円以上の効果が出る。
そして、そのために大切なのは、「感染を減らすこと」という目的を実現する手段である。それは、「多人数会食の禁止」と「マスク義務化」だ。この双方を実施すれば、東京都でも全国でも感染者は激減するだろう。以前の水準に戻すことも可能だろう。
しかるに、現実には、この双方が実施されていない。そのせいで、感染者数が急増する。こんな状態で GoToキャンペーンをやっても、「旅行すれば、旅行先で感染する」と思う人が、怖がって、旅行したがらないだろう。出した金が無駄になる。
そもそも GoToキャンペーンは、一切必要ないが、仮に実施するとしても、コロナが収束したあとのことだ。それならば、人々が安心して旅行に行けるので、金を出したことの効果がある。
実際、政府はもともと「コロナが収束したあとに GoToキャンペーンを実施する」と言っていたはずだ。その当初の方針をひっくり返して、「感染拡大のさなかに GoToキャンペーンを実施する」というのは、狂気の沙汰というしかない。
ちきりんは何やら弁解しているが、「経済を回すこと」ばかりを優先して、「感染の拡大を止める」ということをまったく失念している。
安易に GoToキャンペーンを実施すると、日本中をコロナだらけにしかねない。すると、緊急事態宣言やロックダウンにして、経済を全面ストップさせることになりかねない。そういうことになったら、日本は大損だ。
目先の GoToキャンペーンの利益にばかりとらわれて、将来訪れる大損害に気づかない。これでは、 損じゃね?
【 関連記事 】
https://anond.hatelabo.jp/20200718000431
【 追記 】
ブコメへの回答。
redra22 「わたしが言ってるんじゃなくて政府の役人はこう考えてます」という逃げ道を作ってるちきりんの手のひらからは逃げ切れてないなあ。
本記事は、ちきりんを批判したいわけではない。批判対象は、ちきりんではなく、GoToキャンペーンそのものです。
政府が GoToキャンペーンを推進して、ちきりんがその正当性を解説している。ここで、政府やちきりんを批判するのではなく、GoToキャンペーンそのものを批判しているのが、本記事です。
本記事の結論は「政府はけしからん」「ちきりんはけしからん」ではなくて、「 GoToキャンペーンをやめよ。かわりにコロナ対策をせよ」です。
ダメじゃないけど、効率が悪い。かなりの分は、輸入品を通じて、外国の業者の利益になる。日本国民の税を投入して、海外の外国人を支援するのでは、金が無駄になる。
そもそも、周辺を支援したいのであれば、周辺に直接金を投入すればいい。旅行関連業など。
困っているのは、業者であって、業者を利用する観光客じゃないんです。観光客にばかり金をプレゼントしても、助ける方向が間違っている。
なお、レバレッジを利かせたいのであれば、援助額を「半額の割引と贈与」なんかにしないで、「 20% の割引」にすればよかった。それなら、5倍の効果が生じる。このくらいの支援ならば、特に悪くはないだろう。
本記事で言う「利益」は、会計上の利益のことではなく、経済学上の「所得」のこと。原価を差し引かれない金のこと。これを会社がもらって、経営者と労働者が分けあう。1兆円は、法人所得と労働者所得に分かれる。当然、労働者にも多額の金が回る。
企業の決算で黒字が多額に出る、と言っているのではない。あくまで「あとで原価の分を差し引かれない所得」という意味だ。
Gim 「ちきりんは売上と利益を区別できていない」という増田の理解が浅い。もっと言うと間違い。この部分の言説は、ちきりんが正しく、増田が間違っている。極端な話で言うと、3兆円の原価分は別の誰かの売上になるため
こういう誤解をしている人が多いが、GoToキャンペーンは、「日本経済振興策」ではなくて、「観光業界救済策」である。
「観光業界を救うため」という名分で国費を投入するのに、観光業界とは別の業界を救うのでは目的に合致していない。
特に、海外の業者や、ボロ儲けしている小売業を救うのでは、意味がない。助けなくてもいいものを助けるから、肝心の困窮者に回す金がなくなる。
そもそも、3兆円も増えるわけじゃない。レバレッジの効果は 2.3倍だから、最大でも 2.3兆円でしかない。しかも、支出される 2.3兆円のうち、半分ぐらいは、もともと予定されていた旅行の分を置き換えるだけだから、純増は 1.2兆円ぐらいでしかない。そのうち半分が関連産業に回ったら、観光業に残るのは 0.6兆円だけだ。
実際には 0.6兆円しか増えないのに、3兆円も増えるというのは、ちきりんの計算が間違っている(甘すぎる)から。捕らぬタヌキの皮算用だね。
hdampty7 マクロ経済学だと入門だと思うんだけど「消費性向」とか「乗数効果」とか基本的な概念を把握した上で批判して欲しい。増田の言ってることはまさに政府官僚が目指していること、周辺への波及効果が高い政策。
(1) レバレッジの効果が 2.3倍しかないのが問題だ。5倍ならまだしも。
(2) 1兆円の利益を受けるのが客であって、観光業ではない、ということに気づくべし。似た例では、公共事業があるが、公共事業では利益を受けるのは国民であって、特定の一部国民ではない。このことに気づかないと、「国民一律に 10万円を給付するのも、俺様一人が1兆4千億円をもらうのも、経済波及効果は同じだ」という理屈で、特定の一人が利益を独り占めできる。
経済波及効果ばかりを考えて、利益を受けるのが誰であるのかを考えないと、「利口ほど詐欺師にだまされる(自分の金を奪われる)」という結果になる。