はてなキーワード: 筆算とは
問:A,Bには0から9までの整数が入る。それぞれの値を求めよ
BAA
+ BA
--------
ABB
はっきり言えばこれは暗算できる。3桁目に注目すると、桁上がりでBがAになっている。ここからAはBより1大きいとわかる。
1桁目をみるとA+A=Bとある。AはBより大きいのでこれはA+Aが2桁となっていてその1桁目がBだとわかる。つまりこの時点でAは5より大きいことが判明する。
あとは順番にAを増やして足せば良い
Aが5のとき、 A+A=10。一桁目は0だがこれはAはBより1大きいことに当てはまらない。だから違う。
これを9まで行うとA=9のときにA+Aが18となり、一桁目が8になっているのでこれがBである可能性が高くなる。
あとはA=9,B=8を当てはめて筆算すれば良い。
問:A,Bには0から9までの整数が入る。それぞれの値を求めよ
BAA
+ BA
--------
ABB
はっきり言えばこれは暗算できる。3桁目に注目すると、桁上がりでBがAになっている。ここからAはBより1大きいとわかる。
1桁目をみるとA+A=Bとある。AはBより大きいのでこれはA+Aが2桁となっていてその1桁目がBだとわかる。つまりこの時点でAは5より大きいことが判明する。
あとは順番にAを増やして足せば良い
Aが5のとき、 A+A=10。一桁目は0だがこれはAはBより1大きいことに当てはまらない。だから違う。
これを9まで行うとA=9のときにA+Aが18となり、一桁目が8になっているのでこれがBである可能性が高くなる。
あとはA=9,B=8を当てはめて筆算すれば良い。
算数のテストで2.8+4.2の筆算の答として7.0を書くと不正解になることがあるらしい.7でないと×だとか.
当然「なぜ?」という疑問が生じるわけだが,SNSでついた色んなリプライを読んでいると色々な考えがあって面白かったので,まとめておく.
2.8+4.2の筆算の答として7.0と書いた場合の対応である.
この議論によれば,「2.8」は2.75以上2.85未満の数で,「4.2」は4.15以上4.25未満の数だから,「2.8」+「4.2」は6.9以上7.1未満の数を指す.
つまり有効数字を考慮した「7.0」より少しだけ広い範囲になるっぽい.たとえば「2.8」の真の値が2.84で「4.2」の真の値が4.24だとすると,その和は2.84+4.24=7.08で,「7.0」の指す範囲から外れてしまう.
「でも理科ではそうなっているから!」と言われると「これは算数(数学)だから」としか反論できない.
長岡亮介さんの『東大の入試問題を楽しむ』によれば,1958年の東大入試の一般数学でこの辺りを考慮しないと正答が出ない問題が出題されているらしい.これも面白い問題だ.
見かけの美しさを追求するとこの考えに行きつく.確かに問題に小数点があれば答に小数点をつけたくなる気持ちも分かる.プログラミングで,変数の型を変更しているように見えるのかもしれない.
4.2+3は4.2+3.0であるべきであり,問題が美しくないから答えないという選択もできるわけだ.これはとても面白い考え方だけど,間違いなく×にされると思う.
ある人が作った数学のルールに発展性があれば万人がそれを認める.例えば,交換法則ab=baや結合法則a(b+c)=ab+acをルールとするのは納得できる.
1+1=2はよくあるルール(本当は定理らしい)だが,1+1=0をルールの一つとしてもそれはそれで面白い世界が広がる.
しかし「小数点以下の末尾の0を消す」というのは発展性のなさそうなルールだから,数学が好きな人は嫌いそうだ.
全く同じものだから○という議論は単純だが面白い.たとえば2.8+4.2の答を2.8+4.2と書いたら,全く同じものだからと言って○にしてくれるだろうか?
6.999…も7と同じだが,○になるだろうか?
答はできるだけ簡単にするものだというなら,7.0も簡単にして7にすべきのような気もする.その境界はどこに設定するのがよいだろうか.
1/10の位までの小数の計算は小学3年生で,それより下の位までの計算は4年生で学ぶ.
文部科学省の指導要領に0を消すことについての文言は見当たらなかった(探し方が悪いだけか?)が,教科書会社の学習指導案には「0を消す」と書いてあった.「0.1が10個で1.0とは言わないから」らしい.
そうかもしれないけど,積は他にも意味づけることができるので,それだけを根拠にするのは弱い気がする.あと,「俺は1.0って言う」って人がいたらどうなんだろう.
それよりも問題なのは,これが罷り通ると生徒が先生と議論する機会が失われてしまうことだ.言われたことに粛々と従うだけの人格が形成されるのは,良くないことだと思う.
これは○にせざるを得ない!俺は権威に媚び諂う卑しい人間なんだ.定額給付金くれよ.げへへ.
…というのは冗談で,これも議論の機会が失われるので良くないことだと思う.
その世界的数学者が間違っていると主張しているわけではないのでお間違えなきよう.
受験は良くも悪くも世間に大きな影響を与えているのだと分かる.小学生みなが受験をするわけではないと思うので,小学校の先生がこのように考えることはないと思うが.
しかしこれも権威に諂う考え方だなあと思う.疑問から逃げているようにも思える.
なるほどこの考えは盲点だった.計算技術の話をしているので,言われた通りにしないと×にする.同じかどうかとは無関係だ.
微積分の計算や開平計算など,技術の習得が理解に先立つこともある.まずは計算に習熟してからあとでその計算の意味を理解するという考えがあってもおかしくない.
末尾の0を消すのは意味を考えているということだろうから,技術の習得が優先とする考え方だと消さない方が良いような気がしてくる.
他にもあるかもしれないけど,こんなところだろうか.
私は,ちゃんと計算の仕方が分かっていることが読み取れれば○にすべきだと思っていた.だから7.0でも7でも6.999…でも○にすべきだし,2.8+4.2は×にすべきだと思う.3+4とだけ書いてあったら,迷った末に,揶揄っているだけで計算の仕方は分かっていると思って,○にするだろうな.筆算の技術の習得の観点から見たら×になるのかな.小学校の先生は大変だ.
うちのタマ知りませんかの表紙だった。
宿題で「ドリル何ページ」って出て、大体一ページが計算20問だった。
でも死ぬほどめんどくさいと思ったのはノートの取り方にあった気がする。
更にマス目のある算数ノートを学年で使用していたため掛け算や割り算の筆算で予めマス目を想定して問題を書かなければならず、それがとても億劫だった。
マス目のないノートで自由に計算できていたらすぐ解けただろうなと思う。
でもそれは出来ていたからで、マス目を揃えないと出来ない子もいるから仕方の無いことだというのはわかる。
でも面倒だったんだよ。
わかっておくれよ。
色んなコメントありがとうございます。
元増田の要点がまとまってないせいもあり、議論の方向性が放射状に伸びちゃったなと反省してます。
うちの奥さん、割り算ができない。
「割合」の話をしてて発覚した。
『アルコール度数30%のお酒100mlを二杯飲んだ時のアルコール摂取量』 がわからないんだと。
んで「200円のお肉タイムセールで3割引です、いくら払うことになりますか?」とか「何円お得ですか?」とか手を替え品を替え問題文を作って解かせるも全部不正解。
どこにも言われてない数字が突然でてきて「なんでその数字がでてきたの? 」と聞いても「わからない」の一点張り。
よくよく計算の途中を聞いてみても不可解。
割り算の筆算ができないどころか、実は九九も全部言えないことが判明。
掛け算は暗記できなくても理解できていれば解けるはず!
5 x 4 = ?
ごしにじゅうなので20と暗記している人は出る。
でも彼女は出ない。
「じゃ飴が5こ入った皿4つあると飴は何個?」
「じゃ確認しよう。25 ÷ 4 は?」
ここでは少なくとも、 25 / 4 = 5 ではない事がわかれば良いので他の数字を探そうと促す。
「本当にそう思う?」「5は2つで10になるでしょ」「10を20にするには?」とか色々やりとりして20にまでは導いた。
でもなぜそうなるのかは理解できない模様。
足し算も1桁だとしても4項くらいになると暗算不可。
もう一回言って!が出てくるならまだしも平気で間違えたまま。確認もなし。
学習障害について調べたところ、割り算は足し算引き算掛け算の全部を使うから難易度が高いんだとか。
なるほど言われてみれば確かにそうだけど、それでも小学校3,4年生あたりで終わってるのでは?
こんな状況でよく生きてこれたな、と思ったけど振り返ると問題ばかりだった。
それは誰が言ったの?誰に言ったの?その流れだとこの人が言ったように聞こえるよ?と都度修正をかける。
え?こういうことじゃないの?え?さっきのエピソードは何だったの?こちらがフル回転で察するように回らないと解読できない。
高校受験のときに個別指導でむりやりできるようにしたらしい。でも受験のための対策を施しただけで理解には至ってなかったみたい。
小学校の時に理解して、割り算や掛け算を使い続けていたら違ったのかもしれない。脳という道具は使い続けないと機能を失ってしまうから。
本人はできないという自覚があるものの、理解の仕方がおかしくて数字を絵のように暗記してしまい、違う数字に置き換わった途端にできなくなるんだと。考え方を理解するのではなく、この組み合わせの場合はこの答え、という暗記をしようとしてしまうんだとか。
ドロップアウトした高校の数学では公式を丸暗記することは成功したかが解くことはできなかったんだとか。
彼女「別に割合なんてわかんなくていいでしょ。携帯で調べれば良いんだし。」
と開き直りだした。携帯で調べるための式もかけないくせに、だ。
もし誰かと仕事して"時給1万円、取り分はあなたと私で7:3ね!"と言われ引き受けたとする。
その時君はどうするの?と聞いた。
じゃ千円だけ追加でくれました。どうする?
幾らっていうの?いくら足りないって言えないともらえなくない?
こんなやり取りがいくつかあった。絶望。改善しようとする気は無いようだ。
自分で計算できないと騙されたことに気づかなし、ずっと騙され続けるよ?
彼女「そしたらその人とはもう縁を切る」
(だからそれをどうやって検出するんだよ…)
彼女はこれまで水商売くらいしかまともにしたことない。高校もドロップアウト。
顔が可愛いから金は稼げたんだろうが人の子を育てられる能力は無いだろう。なまじ金稼いだことがあるから成功体験になってるのも良くない。
できなくても良いと思い込んでる。
彼女の実家はスポーツ一家みたいな家で「勉強なんてできなくていい!○○の技術さえあれば正義」と言われて育った。
それもあって勉強できなくても許容されていた。
そのスポーツができても飯を食えるのはほんの僅かな人数なのに。
業界の母数やそこで食えてる人の数や規模なんかも計算されないまま、スポ根スパルタで叩き込まれたんだろうか。
奥さんと出会ったのは婚活サイトなので、普通に話す分にはわからなかったんだよね。
おれ、人を見る目なさすぎ。やっぱ学歴とか予め聞いておけばよかった。
うっかり結婚してしまって専業主婦やってもらってる。掃除洗濯はちゃんとしてくれてる。けど四六時中ゲームしてるし昼まで寝てる(俺はリモートだけど朝から仕事してる)しお金は渡してるけど土日はご飯作らないし、言っても改善されないし、すぐに体調崩す(月の2週間はほぼ機能しない。生理重いタイプ)し、未来が真っ黒ですわ。
掛け算からやりなおし、実はこういう大人が世の中に沢山いて、できないことをひた隠しに色んな所で搾取されてるんだろうなと想像してしまった。
まずは自分の能力を自覚してやばいってことを自覚してもらわないと始まらないんだけど、あの体たらくなので進捗は得られ無さそう。時間の無駄だと思っている。
最後まで読んでくれてありがとう。とりあえず書いて吐き出せたきがする。ブコメやトラバで俺をぶっ叩きまくってください。
生理酷いので産婦人科には通ってる。PMSとか言うらしい。ブコメの指摘のとおりです。
ピルは体に合わないから総じて入れたくないんだと。吐き気がするとか。
生理不順と精神不安定で毎月頭がおかしくなる時期が1週間ほどはある。
この間家事が止まるけど体調悪いときは治すことに全力注いでくれと言ってる。
逆に体調良い時は気分で「やらない」ことが多い。
体調良いならやってくれって言ってもこれは響かない。毎日のバランスが悪い。
別に稼いでほしいわけじゃなくて、日々の家庭を運用するために動いてくれればそれでいい。
今はそれが安定してまわっていない。そこが不満。
毎週末食事をつくらないし、相変わらず昼過ぎまで寝てる。寝る時間は朝方。
平日は目に見えるところはきれいにしてる。
毎日掃除しなくてもいいから、毎日食事だけある状態にしてくれ、と伝えてるが掃除は達成感が強いのでやりたいんだと。
かといって掃除めちゃがんばったから今日は御飯作る気力ない、という運用はダメでしょ。
最初に出したアルコールの問題は、例の2杯のあとに別の度数のもう一杯併せてって問題だったんだけど増田では省略した。後出しでごめんなさい。
で、30%が * 0.3 ってすぐ出てくる人は算数が分かってる人。
「かける0.3 の 0.3 ってどこから来たの?!」と言うのでパーセンテージの話をして、 30% は 30 / 100 だよ、という事を教えた。理解したのか微妙。
割合が 30% の場合、元の量を分割してもアルコール度数が 30% なのは変わらない、という話がずっと理解できなくてまいった。
元が30%の酒を2杯のグラスに分けたら15%になると頑なに言い張っていた。
最終的に100%オレンジジュースは何杯に分けても100%オレンジだよね!50%になったりしないよね!
という話で納得していたけど、計算となると30%は15%に減ってしまう間違いはし続けた。
俺「君の好きな料理のレシピ本には5人分の量の記載がある。作るのは3人分で良い時、どうするの?」
俺「漂白剤を8倍に薄めてって書いてる。水はどれくらい入れるの?」
彼女「わかんない」
こうやって、間違いに気づけない人間は間違った事実に直面せずに、大きな被害が出るまで間違え続けるんだろうな…
書いてないことを言い張ったり、存在しない数字を持ってきたり、生活する上でリスクが多すぎるし、コミュニケーションもかなりしんどいので一緒に居続けるとメンタルと金銭共にロスが大きくなりそうで嫌なんだよね。
wdnsdy 自分は計算できても彼女の顔に騙されてた癖に彼女に「計算できないと騙されるよ」って諭すのはどうかと思うんだが、それはともかく彼女と彼女の実家のメンバーが子供の進学を全力で邪魔しそうな所がちょっとな…
騙されてることに気づかないことを問題視してるの。
彼女の実家メンバーは、ちょっと説明がややこしくなりそうなので飲みに行った時に話すよ。
rci 今まで気づかなかったなら、日常生活はそれなりにこなせる訳だよね。無理に計算教えるより、彼女が得意なことに集中して担当してもらっては
日常生活に支障ないけど、子供の学資保険とかに入る時に複利の意味とか計算できなきゃダメじゃない?そんなことない?
得意なこと、料理はめちゃ美味いんだな。前は一品作るのが精一杯だったけど今は3品出てくるようになってる。前述の追記のとおり、ゼロの日も相変わらずあるんだけどね。
memorystock そんなの1年付き合ってたら計算能力確かめなくてもなんか変だなというかこの人と会話してても面白くないなあとか思わなかったの?
思った。けど、モノを知らないだけなんだと思っていた。能力が足らない人って認識は無かったし、そういう人の存在を目の当たりにしたのが初めて。
zeromoon0 一生なあなあで養う気がないなら双方実家巻き込んでバトって(離婚方向)おいたほうがいい気がする。嫁ひとりならまだしも、それを許してた嫁実家と今後対等に付き合えるのかもかなり重要。
これは手段として用意はします。機能しない日は全部日付込でメモってる。
localnavi 学習障害か軽度の知的障害かはわからんが、月の半分を生理痛(やPMS)で潰すのは尋常でないので奥さんを婦人科に連れて行くべきだとだけは言える。
産婦人科には通ってるよー。
コミュ力は俺より高いと思う。その場のノリや空気感でどうにかする力は強い。コミュ力って言わない?
ただ、言葉の端々に頭の悪さはにじみ出てるので男性客からワンチャンあるように思えたんじゃないかな。
結婚してから電動車いす買ってくれって言われてる感じ。いや、寝たきりでいいでしょ!と言い張ってる。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 125 | 21027 | 168.2 | 44 |
01 | 52 | 9041 | 173.9 | 78 |
02 | 34 | 10434 | 306.9 | 44 |
03 | 41 | 3675 | 89.6 | 47 |
04 | 47 | 9801 | 208.5 | 72 |
05 | 40 | 3838 | 96.0 | 54 |
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08 | 144 | 9799 | 68.0 | 37.5 |
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10 | 171 | 15681 | 91.7 | 40 |
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14 | 166 | 16265 | 98.0 | 43 |
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20 | 136 | 10119 | 74.4 | 36 |
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22 | 95 | 16540 | 174.1 | 49 |
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1日 | 2983 | 373032 | 125.1 | 44 |
中黒(11), 三点リーダ(5), 団体旅行(6), 租借(3), コスメカウンター(3), 媒介者(3), 三点リーダー(11), 組版(6), ネイルアート(4), 慢性疲労症候群(3), 筆算(3), キャンペーン(60), 重症(67), 都民(29), 将棋(28), 不動産(27), 除外(20), 2割(11), 神奈川(10), 3月(21), 出版社(14), 出版(18), 死者(29), 旅行(56), 風邪(36), 隔離(22), 症状(37), フォロワー(19), 東京(89), 業者(16), 感染者(34)
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ケーキの切れない非行少年たちの話で盛り上がっているので昔のことを思い出した。
学生時代、個人経営の学習塾でバイトをしていたことがある。対象は近所の小中学生で、受験勉強に熱心な生徒もいれば友達と一緒に遊びに来ているような子もいた。その中に何人か忘れられない生徒がいる。少しぼかすところもあるけれど、大体は実体験だということを承知して頂きたい。
Nちゃんは小学校高学年で、生まれつきの難聴で補聴器を付けていた。補聴器をつけていれば通常の生活ができるということで学校は普通級に通っていたのだけれど、大人数の授業では不十分だから少人数制の塾でカバーをしてもらいたいという親からの要望だった。実際Nちゃんの入塾テストは低学年からやり直しレベルのひどいもので、「これは相当頑張らないとまずいな」と1体1で指導をしていく方針になった。
Nちゃんの指導は困難を極めた。例えば「2ダースの鉛筆を3人で分けたら1人何本になるのか」という問題では「2+3=5」と立式する。「1ダースは12本だよ」と言うと式をすぐに消して「12+3」とする。「分けるから何算を使うのかな」というとまた消して「12-3」にする。仕方がないので24本棒を書いて3等分して見せて、やっと「12×2÷3」の式が出来上がるが、計算ではなく鉛筆に見立てた棒を指で数えて初めて8と答えを出せるのである。そもそもNちゃんは九九はギリギリできても、簡単な割り算が暗算でできない。割り算の筆算はギリギリできて、24÷3ですら筆算の式を立てていた。
最初は「耳が不自由だから理解ができないのかな」と視覚化を用いてみたりNちゃんに聞き取りやすいように話し方を工夫してみたりといろいろ試してみたが、根本的にNちゃんの理解力がないのが原因なので結果は出せず。親は100%耳のせいだと思っていたので「私が健康に産んであげられなかったから」と嘆くばかりで根本的なNちゃんの問題に目を向けられない。
時間が経つほど、Nちゃんのヤバさは浮き彫りになる。四則演算ができない、小数と分数の概念がない、大きな数を数えることが出来ない、面積の公式は覚えられても図形を前にするとどこをどうすればよいかわからず、当てずっぽうで式を立てる。面積を求める問題で三角形の内角が表示されている問題で、内角どうしを合わせていた。それでもNちゃんは答えが正しくないことがわかると式を消して、また適当に式を立てる。式を消さないよう指導すると、その日は家に帰って大泣きしたようで、親から激しいクレームが来た。
結局そのクレームがきっかけでNちゃんは塾をやめていくんだけど、Nちゃんはわからない問題があると頭をあげてニコッと微笑みかけてくる。最初はかわいい仕草だと思っていたけれど、それから様々な子と接するうちにあれはわからないことを誤魔化しているサインだとわかった。笑えば全部解決できるという学習をしてしまっていたのかもしれない。
もう一人、印象に残っている生徒がRくん。彼は地域のスポーツ少年団に所属しているのだが、教育熱心な家の都合で入塾させられた。本人は基本無気力で宿題も忘れがちだし、雑談で気持ちを乗せようとしても積極的に話す子ではなかったので淡々と授業を進めていくしかなかった。
彼もNちゃん同様の困難はあったが、彼はNちゃん以上に文章の読解ができなかった。「つばめは春に日本にやってきて子育てをして、秋に南の国へ帰ります」という文があって「つばめはいつどこへ帰りますか」という問いに「つばめ 春」と答える。「わるいことばかりしているとおばけがやってきて虫の姿にされてしまうぞ」という文で「どうすると何にされてしまうのですか」という問いに「おばけ 悪いこと」と答える。特に後者のような現実に起こらない出来事を想像することが著しく困難で、課題で出されたイソップ童話を読んで主題を答える問題に「動物が日本語を喋ってるのが面白い」と答えていた。確かに「物語で一番気になる、大事なところを書く」と指導したけど…。
彼はスポーツに専念するということで一年くらい通っていたが、とうとう最低限の読解力を身につけさせることはできなかった。親は「仕事で忙しくて構ってあげる余裕がないから塾で面倒みて欲しい」の1点張りで、彼の問題点を気にかけることすらなかった。
その他にも「お月見の存在を知らなかった小学生」とか「レタスやきゅうりやトマトを盛り合わせた料理をサラダと答えられなかった小学生」に「50音が書けなかった中学生」などのエピソードがあるけどキリがないので割愛。
それからしばらく立って某学習塾に就職したけど、研修でいかにもな熱血講師に「子供はね、全身で話を聞いてあげれば必ず答えてくれるものなんです、本気で子供に接すれば、子供は絶対理解するから」と熱弁を振るわれてからこちらも本気でやる気を無くしたのと生徒が人として相応しくない行動をとったときに注意をしたところ保護者数名に逆ギレされたことがきっかけで1年経たないで辞めてしまった。今は学習塾とは関係ないところで子供と接する仕事をしているが、グレーな感じの子を見るとどこか支援で繋げればマシになるのにと思うことは多い。
「ケーキの切れない非行少年たち」も読んだ。彼らに必要なのは確かに適切な支援だった。しかし一介の塾講師(しかも学生バイト)に何ができたのかといえば、何もできないに等しかった。彼らの困難を知っていて、でも出来ることは何もないとその場を作ろうだけで最終的には見殺しにした。もっと保護者とケンカしてでも彼らを支援に繋げることができたのでは、とも考えるけどそんな人生をかけたようなことをする余裕は間違いなくなかった。保護者だってそんな面倒くさい問題から目を逸らしたいという気持ちになるのも理解出来る。
しかし、彼らを矯正することも果たして善なのがと言えば自信が無い。「ケーキの~」は舞台が少年院などだから更生することが前提にあるけれど、Nちゃんが自分の頭で考えられるようになって、自分の問題に直面するよりあの誤魔化し笑顔を続けていた方が幸せかもしれないと残酷なことを考える。その辺は当事者の問題なんだけど、当事者やその周囲の人間が問題を認知できないことが問題であるというのが「ケーキの~」の重要な部分だと思う。
支援したいけどまず問題を当事者たちに認知させるのがクソ面倒くさいから見て見ぬふりが横行する。この構造を何とかしないといくらテレビで「発達障害が~」とか言っても何も変わらない。このままだと特に何も変わらないよ、変わらない。
小1で筆算やってたの?
まず割り算は置いといて、九九を完璧に覚えないと進めないと思う。
あと、時間をかければかけ算はできるっていうのは、もしかして足し算を繰り返していたりする?もしそうならそれはかけ算ができるとは言えない。(考え方としては間違ってはいないけどね)
九九は暗記。体にしみこませるもの。そしてかけ算以降の算数、数学の土台。
もちろん覚えやすいように足し算しながらでもいいけど、最終的にはすらすら暗唱できるように。
小学生だって九九覚えるのに何十回、何百回暗唱したりするのに大人の脳味噌にそんなにすぐに浸透するわけがないよ。
私は自分が学習障害、いわゆる算数障害(ディスカリキュリア)の可能性があるのではないかと考えている。
ただ、その反面ただのバカなだけなのでは。と悩んでいる。
理由としては、私は同級生から虐めを受けたり担任からやってもいない事で責められたりと色々とあって、小学3年生から殆ど学校に行ってない。
それは中学も続いてて、通学してた日よりも行ってない日の方があまりにも多い。
高校に関してはお金出せば卒業できるような通信制に通ってただけ。高校に関しては勉強というよりかは、「高卒」という肩書きが欲しくて行ってたという方が強い。
実際、学ぶことは高校レベルどころか中学生レベルが多かった訳で。
元々勉強は嫌いだったので、私がどちらかと言えばバカ寄りな方なのは自覚している。
ただそれでも、他の教科は分からない部分は多くともある程度出来るのに、数学に関しては数学どころか小学生レベルの算数すら出来なかった。
学校行ってた当時は、勉強してないんだし分からなくて当然だと思っていた。
だが、ここ最近「分からないのは恥だけど、このまま一生分からないのは恥だよね」と思い、恥を忍びつつも小学生の算数から学び直すことにした。
足し算引き算、これは流石に分かる。掛け算は正直、恥ずかしい話未だに九九が覚えられないが、少ない桁なら時間かければ計算は出来る。(勉強ならともかく、普段の生活なら電卓使って楽をしまうが)
問題は割り算だ。別に「10÷2」とか「9÷3」等。物凄く初歩中の初歩なら分かる。だが割り算の筆算を使うような数字、最低でも「二桁÷二桁」から分からなくなってしまう。
割り算の筆算の説明をググったりして調べても意味があまり理解が出来ない。
割り算に限らず、算数や数学の授業になると、その習っている部分に付いて先生が個人的に説明してくれるが、全く理解出来ない。だが何回も説明させるのも気が引けるので分かった振りを毎回してた。
小学生レベル、それも割り算で分からないんだから、そこから先の部分なんて尚更わからない。何となく因数分解の説明とか見たが計算のやり方どころか、まず単語から理解が出来なかった。
単語の意味を検索→意味の説明に出てくる用語が分からないので検索→その意味の説明も分からなくて検索する……これでは数学をやっているのか、国語をやっているのか混乱してきた。
物事には順番があるんだ。割り算すら分からないんだから、因数分解なんて上位すぎる数学を理解出来ないのは当然なんだから見ない方が良かった。
そういう経緯もあって自分なりに調べたら、算数障害があるのではないかと疑問に思った。
算数障害にも色々種類があるのだが、挙げていくと長文になってしまうのでここは割愛する。
その手の診断がある病院に行けば、一発で分かるんだろうけど、正直怖い。
何が怖いって、診断した結果、障害があると分かれば自分が算数出来なかった理由が判明した訳だし、腑に落ちるし諦めもつく。
だが、障害じゃないと診断されれば、それは「貴方はバカです」と医者のお墨付きで言われてしまうわけだ。
自分で自分の事をバカな方だといくら自覚していても、医者からバカですと言われるのは、あまりにもショックがデカすぎる。
現状のままではモヤモヤを抱えてしまい、病院に行けば障害者なのかバカなのか、二者択一の宣言をされる。
どっちの選択を選んで生きるべきか悩む。
彼女が10000÷10=1000と暗算で即答できない人だった。
そんなやつがこの世に存在するということを10数年ぶりに再認識させられた。
高校から進学校だったため自分のコミュニティにはそんな人間がいなかったから忘れていた。(仮に進学校じゃなくてもなかなかそんなやつはいない)
思い起こせば、確かに、小中学の時はクラスに1人は壊滅的に算数ができないやつがいた。
普段話してるとそんなに頭悪くなさそうなのに、いざ数字になるとこちらの当たり前が通用しなかった。
さて彼女の話だが、100÷10も、10000÷100も10000÷10も全て筆算しないとできなかった。
逆に筆算をするとできる。
割る数の0の数だけ割られる数から減らすだけだと、何度も伝えるが理解できない風だった。
(もちろん算数に苦手意識を持ってる人が割る数、割られる数という相対的な表現を苦手とすることは知っているので、目の前にある飲み物とかお金を使った具体例できちんと説明した)
まぁ0を増やすだ減らすだは算数の本質ではないので、それがピンとこないのは、それはそれで1+1=2なのがピンとこない天才肌なのかと思ったけれど、話してるうちに物事の前後関係から結果を推論、いわば経験則的な知見を溜めることのできないアホなんだなとわかってきた。
つまり計算から共通する法則を見つけ出して楽しようという発想がなかった。
数字の理屈とか本質は考える気がなくて、教わった解き方が筆算だから、全てそれで解く。ということだ。
この辺を応用効かせて理解してドンドン進んでいける人とそうでない人が小学校での成績を大きく分けていたように今になって思う。
たぶんどこの学校もそういう感じだったろうから増田たちも理解いただけると思う。
計算が苦手なら計算しなくて済む0を減らすという方法があるだろうに理解が及ばない。
算数を、数字の本質を、数字を扱えると便利だし楽しいという根源的な体験を通してきちんと理解させずに、彼女のような人を生み出している初等教育の現場の人たちは本当に罪だと思う。
初等教育の現場の人がいたらこの辺についてどう思ってるのか単純な興味として聞いてみたい。(ブコメ待ってます)
そしておれが思ったのは、彼女を貶めたり辱めたりすることではなく、彼女のような人に算数は思考を停止させる毒ではなく、日常を豊かにする道具であることを理解させるにはどうしたらいいのだろうか? ということだ。
この辺の教育がきちんとされてたら「630円の会計で1130円を出す」論争とか消滅するだろと思ってる。
だから、なんとか理解して欲しくて、手元にあったお茶のペットボトルに目盛りを振ってお互いに分け合ったり、フライドポテトを複数人でシェアする場面の例えを出した。
そういう具体例を出すと感触良好でなんとなく理解してそうな雰囲気をだす。
しかしいざ60÷3=?と聞くと「3」とか答える。
これは実際にポテトを分け合うシーンを思い浮かべてもいないのだ。
もしそのシーンが頭にあったら自分の取り分がポテト3本になるはずがないのは想像できるはずだ!
どうやら数字を計算するってことになると途端に思考がシャットアウトされるらしい。
10000÷10=?ってきくとちょっと考えてから「え?なにを?どうするの?」って聞き返される。
タチが悪いのは、聞いてないし理解する気がないのが原因なのに「数字が苦手だからできない」と思ってるところだ。
やればできるとは思ってもいないし、自分には無理だと決めつけてる。だから質問もちゃんと聞かないし、計算をできる意味がないと思っている。
こういう人に算数を教えるにはどうしたらいいのだろうか?
これについてヒントとか回答を教えて欲しくて書いている。
いちおう塾講とかの経験あるし、ある程度人にモノを教えるということには自信があったが初等教育でミスるとここまでこじれて取り返しがつかないんだなぁということと、自分の未熟さも彼女には教えてもらいました。
前日になんでこんな話をしてしまったのか…。
理解させようと必死なおれと、理解できるわけがないと初めから考える気がない彼女の間にはとても重い空気がながれてしまった。
軽く教えたらすぐに理解してくれるだろうと思った慢心がいけなかった。
なのでもう彼女には数字に関わる話をしないということになりました。
趣旨は上の通り。
自分がオタクだと自認するようになってからこっち、10年以上にわたって、オタク差別けしからんと言い続けてきた。
ここ数年、なんとなくそれに違和感を感じることが多くなってきたけれど、それでもやっぱり言い続けてきた。でも今回はっきりわかった。
オタク差別批判とか、ただの害悪でしかない。もうやめたほうがいい。
差別というのは、権力構造に根差すものであるという話をだいぶ前にツイッターで見た。
つまらない約束事のように映ったけれど、まじめに考えるとこれを踏まえないから、差別を相対化して見せては矮小化や言葉遊びにふけるような態度が出てくるのである。日本人ヘイトだの専用車両は男性差別だの在日韓国人による逆差別だの、差別者以外にとってはおもしろくもおかしくもない大喜利パズルでここ何年かでいったいどれだけ無駄な足止めにいそしんでいたというのか。ちゃんとベースを踏まえてこそ、くだらない袋小路にはまらないで済む。これはちゃんと物理を学んでいない人がブルーバックスくらいだけに目を通しただけで「矛盾」を発見し、相間さんと化すときに似ている。
今まで自分が存在していると思っていたオタク差別は、多分差別ではない。それは、いじめであり、パワハラであり、DVである。
そう視点を変えた方が、いろんなものが整合性をもって見える。中学校時代よくいじめにあっていた同級生は、オタクじゃなかった。正確に言うとオタク「も」いた。
でもそれは、そいつと俺が割と仲が良いから知っていた話で、きっかけは別のところにあった。運動音痴だから足手まといだという扱いだったり、成績がよくて生意気だという扱いだったり、DQN憧れの男の子の彼女だからだったりした。
もちろんきっかけが「オタクだから」というケースもあるんだろう。でも、それはこういったきっかけのワンオブゼムでしかない。それを、民族差別や女性差別と並べるのは、視野が広い人間ではなくただの雑な人間だ。
「差別じゃない」というのは、多分そういうことなのだ。そして、差別じゃないから批判の対象にする必要はないという話では、たぶんない。別の枠組で批判すればいい。
なのにもかかわらず、熱心にじゃああれは差別じゃないんだーという大喜利ばかりをしているツイートばかりが「オタク」から流れてくる。いや、どうしてもそこのところをわかりたくないのかもしれない。
わかりたくないのか、わかろうとしないのか、本当にわからないのか、どれなんだ。
いろいろ、「オタク差別の事例」というのが流れてきた。前なら、そうだそうだと怒りをぶちあげたであろうものがたくさんある。でもそれはどれもこれも、オタク差別の事例ではない。
そういうものを引いて行って、ある程度確実にあったんじゃないかと思えるのは、「マスコミを通じたもの」だと思う。特にバラエティやニュースを通したもの。
それで思い出すのだけど、俺の中高時代はあんまりオタクがいいとか悪いとかいう意識を持つことじたいあまりなかった。今思えば自分の机でいつも小説を読んでいて、たまたまホームページの話になったとき「私も持ってる」と言ったのでURLは?と何の気なしに尋ねたらそれはちょっと……みたいに返してきた女の子なんかはオタクだったんだろう。自分だって漫画は好きだったしオタクだったはずだ、今にして思えば。
じゃあ、そこにどうやってオタクキモイみたいな「偏見」の存在を知らされたかっつーと、漫画だったりインターネットだったり、そして「オタク自身の言説」からなんだよね。
だって、バラエティ番組なんて中二病まっさかり(高校になっても中二だったので)でほとんど見てなかったし。ニュースといってもこの手の話ってだいたいワイドショーである。やってる時間は学校にいるんだから見るわけがない。
金田一少年の事件簿には、小太りですぐキレ気味になる、「オタク」が登場した事件があった。こち亀で、美少女フィギュアを専門とする「色白でアニメ好き」なオタクが登場して、硬派フィギュアマニアのつもりな両津が逃げ出すという展開が「オチ」として機能していた回があった。名探偵コナンのホームズフリークの回は……さすがにこの文脈で語るものではないか(でも動機の酷さは「オタクなんてそんなもんだろう」という共通認識が背後にあるような気がする。知らんけど)。
テキストサイトが一世を風靡していたころ、オタクやオタクに向けられたコンテンツは叩かれる「べき」もの扱いだった。非オタク向けの、スポーツとかファッションを語るページに迷い込んだら叩かれたという話ではない。漫画の感想サイトや、漫画やゲームをメインで扱う日記サイトでの話である。
何を言っているか分からない人もいるかもしれない。例えば、ラブひなやいちご100%やBLACK CATは、軟弱な頭の弱いオタクのためのコンテンツであり、あんなものにゲヘゲヘゆってるオタクマジキモイ。ホイッスルやミスフルやテニスの王子様は腐狙いコンテンツであり、あんなものに(ry そういう話である。この範囲は結構広くて、らんま1/2やH2ぐらいでもオタク向け扱いされることがあった(もちろん、当時これらが連載されてたわけではない。あれってオタ向けの駄作だったよね―みたいな扱い)。
もちろん彼らが持ち上げるコンテンツというのもあったのだが、この文脈で実例を挙げるの風評被害でしかないので避ける。俺の好きな作家や作品も混じるし。
テキストサイトだけではなく、2ch(当時)もそんな感じだった。少年漫画板とかそのへんをよく覗いていたのだが、まあ当該作品のスレは愛読者が集まるのでそうでもないこともあるのだが(そうであることもある)、総合系スレでのオタクコンテンツ叩きはかなり強固だったし、漫画とか関係ないジャンルの板だとなおさらだった。
そういうものにどっぷりつか……もとい接しているうちにオタクというのは叩かれるべき存在であるのだなというぼんやりとしたイメージが自分のなかで出来てきた。これにもう一つ後押しするように影響したのが、自分はオタクだと称する人が、迷惑行為や触法行為のようなものを自慢しながら、「ホラ俺たちオタクだからさ」みたいに語っている文章に接する機会があったのも、ああそういう人がオタクなんだなと認識させられた。
ちょっと話はずれるけれど、当時は、オタクとマニアの違いなんていう言い方があって、オタクはそういう迷惑なものを抱えた側の人間やハマりすぎて社会に順応できなくなっている人間、というような線の引き方もあった。
これは、あくまで俺の話である。だから、他の人がどう偏見を植え付けられたかは、また別の話があるかもしれない。でも、オタク差別を煽ったものとして、「漫画」「インターネット」「オタク自身」という声を、この話でオタク差別に怒っている人の口から出てくるのを見ないのだ。
ここで挙げたのは、知る人ぞ知るみたいなのじゃなく、だれもが知る有名漫画、リドミで上位常連の大手サイト、オタク文化人として今でも名前を出せば通じる、みたいなのばかりを念頭においている(まあ当時のインターネット文化がそもそも、知る人ぞ知るなものでしたけど)。みんな、俺とは違う漫画やインターネットを見ていたんだろうか。ワイドショーやバラエティばかりを見ていた「オタク」がそんなにたくさんいたんだろうか。
本当に不思議なのだ。あそこでこんなオタクへの偏見に満ちた報道があったんですよっ!というようなツイートは大量に流れてくるのに。
これが本当に、ここ数年で疑念として大きくなった末に、今回愛想がつきた一番のポイントなんだけど。
オタクが差別を受ける構造が、あったとする。それは、ネットで語られているほどは大きくないかもしれないけれど。
それで、今、オタクってなんなんですか、と。特にネット上では、強者、抑圧する側、差別を行使する側の「集団」として機能してませんか、と。
腐女子叩きは昔からあったけれど、女叩き、中韓叩き、などは当たり前のように横行している。時々流れてくる、弱者の権利をなんとかして奪ってやろう、人権思想じたいを矮小化してやろう、という意気に満ち満ちたツイッター漫画は誰によって大量RTされているのだろう。俺のところにはだいたいオタクさん経由で回ってくるんだけど。
趣味、という切り口でみても、オタク文化を愛好する人が自分たちと関係のない趣味なら平気でdisる光景というのはそんなにたぐいまれだっただろうか。インスタ蠅なるイラストが回ってきたことがある。そもそもインスタに投稿するのが趣味になっているような女性を叩くようなツイートが回ってきたことがある。鉄オタは「池沼」「ガイジ」であるなんて言い方もある(「」内は原文の表記を尊重)。ゴルフや車などを老害の趣味だとバカにしていたりもする。そうそう、スイーツ(笑)なる言い回しはいったいどこのどういう人によって流行したんだろうか。「リア充爆発しろ」というフレーズに何げなく込められた、自分と関係ない集団への軽視に、どれだけの人が気づいてたんだろか(だって「爆発しろ」だよ。あの連中、有明に15万人集まったタイミングで奴等爆発四散しねえかなーって非オタな人が言ってそれがそっちの界隈で大好評を博したら、インターネットな皆さんの間でどういう反応が起こるか考えてみたらいい)。
そんなオタクばかりじゃないというのは分かる。というか俺がこういう文章を書いてる時点で分かれ。でも、個の話じゃないのだ。集団としての性質の話である。あれだけ、全共闘や学生運動について冷笑ぶって叩く人が追いのに、そこに気づかないってどうかと思う。あとリア充爆発しろは使ってましたすいません。
それに、そういったところで、こんなふうにちゃんと抵抗して、こんなふうに批判して、中から自浄する動きを作りました、このコンテンツからは離れましたと胸を張って言える事例、どれだけあるんですかね?俺が、ノットオールオタクと言い続けたところで、結局「自分を批判の対象から外してくださいあいつらは関係ない」と逃亡する以外に何の役回りも果たせなかったから、言っているのだ。この記事は違うよなあ~こういう作風は好きじゃないなあ~こういう物言いはよくないよなあ~と個別の案件に不満ごちてみせ、自分は違うと思う、もっというなら思ってみただけで、肝心なところからは目をそらしていたんじゃないか? そう思うんである。
逆に、そこに自覚的になったんだろうな、と思える人も何人か知っている。そういう人は、結局C.R.A.C.やツイフェミのようなところに接近し、そのやり方すべてに同意はしないまでも、見解や思想に共感するようになっていく人がほとんどだ。おそらく今回「オタク差別」に怒っている人は、この人たちを敵であり、オタク仲間と認識していないと思う。
つまり、オタク文化の加害者としての側面を見ないふりするか、オタクに勘定してもらえなくなるか、二つに一つということだ。
C.R.A.C.の野間氏は個人的には大嫌いだし、たぶん単にオタクが嫌いなんだとは思う。でも今回ツイートの応酬を見ていて、残念ながら主張にそれなりに同意せざるを得なかったのは、こういう背景について理解できてしまったからだ。そこで突然くっちゃべられる「オタク差別」。真面目に反差別を考えている人にとっては(多分そこは真面目なんだと思う。この人)、筆算の横棒がミニ定規で引かれていないから×、レベルの見当違い感があったんではないか。野間氏の真意など知らないけれど。
そういえばその昔、本田透の「電波男」に感銘を受けながら読み進めていて、後半のほうで腐女子やフェミニストについてはずいぶん切り捨てたような言及の仕方なのに疑問を持ったことがあった。いや、フェミニストがオタクを差別している、という文脈で批判してるなら理解できるんだけど、そうじゃなかったから。権利意識を持つ女性自体が許せなさそうだった。その後「電波大戦」で喪女についての話題が出たとき、対談相手の竹熊氏がわりと真面目に実態について話したりしているのに、「困ったモンですね」で終えているのを見て、クジャクヤママユを盗み出した同級生を見る眼つきになったのを覚えている。だってそこで語られてる喪女、本田氏が救済しようとしてやまない喪男と違わないのに。
そのあとしばらくは新刊も買って真面目に読んでたの、それもどうよって話だけど。
10年くらい前に、俺たちの麻生なるムーブメントがあった。別に政治家を持ち上げること自体は好きにすればいいんだけど、そこでは当人が積み上げた迷言失言差別発言をすべからく許容し、批判したマスコミへの叩きが横行していた。正直、あの政治家のどこがいいのかさっぱり分からなかった。
当時はオタク系個人ニュースが全盛期。そういったサイトの管理人は、麻生氏を擁護するまとめブログエントリを紹介しては、叩かれていて困ったものですねぇ、正論なのに、というようなコメントをこぞってつけていた。オタク気質の知り合いなども、熱心に自ブログで擁護していた。
あれから10年たった今も、麻生氏は差別発言や侮蔑発言を繰り返している。あれを見ていて思うのは、この人は息を吸うようにハラスメントをする人なんだな、ということだ。それは、昔も同じだった。だから、どこがいいのかさっぱり分からなかったのだな、と腑に落ちたのだが、同時に当時持ち上げていた人たちにとっては、「だから良かった」んだろうかしら、とぼんやりと邪推してしまう。
今回オタク差別について怒っているツイッター主の中に、表現規制反対などをめぐっての発言をしばしばしているアカウントがいくつかいる。いずれもその界隈ではそれなりに大物だと思う。そして、俺のチェックしている反対派がぼんくら揃いなのかもしれないけれど、ヘイトスピーチの言論の自由を唱え、ポリコレで何も言えなくなることを憂い、自分に関係ないところでの言論の自由に興味がないかむしろ規制されることを望み、性差別についての提起が出てくるとそれについて考えるより先に提起者の揚げ足を取って袋叩きにするような人たちが勢ぞろいである。さすがに全部きれいに当てはまる人は少数だけれど。そんな反差別運動(別にあの界隈に限らず、そういう発想自体)が大嫌いな人たちが、当然のように主張しだすオタク差別批判、いったいなんなのか。ただ、差別社会の中で特権階級になりたいだけじゃないのか。
そういえば、これはある程度年配のオタクということになるけれど、昔(主に90年代くらい)のバラエティはこんなにおおらかだったのに、今はポリコレがうるさいせいでつまらなくなった、というような声が時々ある。なぜか、そういうつぶやきをしている人が「昔はオタクをバカにする表現に寛容でよかったなあ」と語っている声を聴かない。今回オタク差別が話題になって、バラエティなどでのオタクの扱われ方という話はけっこう出てきているのに、いない。どこへ行ったんだろう。
オタクと差別、という組み合わせでオタク文化っぽいものを思い返してみると、そんな案件ばかりが、思い出されてくるのだ。
反差別のために立ち上がったオタク、というのはそれなりの数知っている。そういう人はオタクかそうじゃないかを越えたところのつながりで、反差別をやっている。でも、オタク差別けしからん以外の「反差別」がオタク文化の中心的な動きとしてあったところを、見たことがない。差別を煽り、偏見を煽り、強者に諂い(自分たち以外の)弱者を嘲笑する、そんな動きならいくつも思い浮かぶのだけど。
あ、一つ思い出した。(反差別とは少し離れるかもだけど)フリーチベット、フリー東トルキスタン。
残念ながら、反中のダシ以上のものであった記憶はないけど。ああいうの、真面目なチベットや東トルキスタンにおける人権運動家に失礼だったんじゃないか。
こんな「オタク差別批判」に大真面目に同意したところで、反差別には一ミリもつながらなさそう、むしろ後退させる役割しか果たせなさそうである。メディアを通した差別はもうかなり減ってるといわれるし、それ以外のものはオタク差別というくくりより別のくくりで論じた方が有意義でより広い被害を論ずることができるようだ。となるとオタク差別なるものに拘る理由はない。
もしかしたら、こんなことは本田透の2冊目の著書におかしさを感じた時点で、たどり着かなければならなかったのかもしれないけれど。