はてなキーワード: 矮小化とは
12月22日に発売された公式ガイドブック、The Report of 機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2を読んだ。
スレッタ・ミオリネ・グエルの親が全員毒親かつ、大河内節全開な描写が非常にキャッチーであり、
シャディクとサリウスは養子と養親の関係だったこともあって、「親子関係」で注目されていた水星の魔女。
監督インタビューによると、親子関係の辛さに限定せず敷衍して、今の人たちが抱えた様々な「生きづらさ」を重ねて見てもらい、
その「生きづらさ」の克服や救済を描きたかったのが今作らしい。
それが親子関係に「矮小化」されてしまったのは大きな反省点であると言っていた。
監督的には、「毒親バズのガンダム」という受け取られ方は意図しないものであったらしい。
水星の魔女を「毒親もの」と受け取り、生きづらい自分、虐待被害者である自分、などを重ねて見ていた層は、
親世代の因果や大量殺人をなんやかんやで子世代が肩代わりして償うようなエンディングを見せられて、
生きづらさを克服して救済されるどころか最終回後に呪詛を吐き始め、炎上していた記憶があるが、
全体的に「監督としてはそんなつもりはなかったのにそうなってしまった」という印象があるインタビューだった。
監督は「司法から外れた主観的な正義・制裁行為の横行」に対して問題意識を持っており、
シェイクスピア「テンペスト」の主人公プロスペローが見せた「赦し」を今作で描きたかったため、
デリングやプロスペラが死をもって罪を償う終わりにはしたくなかったそうだ。
しかし今作の世界観は、司法制度が機能していない、鎌倉時代レベルの自力救済の世界だ。
貧民で人体実験して殺していたペイル社のCEOは、殺人の罪で司法に裁かれることもなく自由に暮らしている様子で、
特に贖罪などの描写もなく、殺されていてもおかしくなかった5号も彼女たちを赦したようだ。
(5号はベルメリアにはキレていたが、ベルメリアにそうさせているCEOにはキレるシーンすら無かったんだよなあ…)
シャディクは逮捕されたが、やっていない罪を背負って司法制度をハック(?)している。
ニカは三年服役したが、シャディクガールズは無罪という、この…。
司法制度と加害者の贖罪、両方を非常に軽視したエンディングを出しておきながら、
「私刑反対」とだけ言うのは、「人が何に苦しむところから私刑が生まれてしまうのか」についての考えが浅すぎるのではないだろうか。
被害者は加害者を許すべきという強い思想が先行しており、「自力救済の蔓延を防ぎ秩序をもたらすための司法制度」という前提の欠如を感じた。
監督自身も自覚があるようだが、親世代が実質的に勝ち逃げして、子世代がやってない罪で大きな負債を背負いながらも
親世代を赦しているというのは、結構強烈な主張であると感じる。この価値観を、日5のティーン向け作品で?
公式ガイドブックに載っていて驚いた記述が、ラウダはグエルに密かにコンプレックスを抱いていたのが爆発して殺しかけたというものだ。
てっきり、ペトラ危篤に錯乱して、ラウダ本人も自分が何をやっているか分からない状態になっていたのかと思っていたが、違ったようだ。
しかしミオリネを殺そうとしてグエルを殺そうとするのが、錯乱でなくて何だというのか…謎戦闘にもほどがあるだろ。放送時に充分に叩かれてはいたが。
また、ブルーレイの特典コメンタリーで、ラウダの襲撃は弟を放置したグエルに責任があり、グエルがダメな兄であったことを皆に謝罪する一幕があるらしい。
何を言っているのかわからない。弟に殺されかけた兄が、弟を暴れさせてしまった責任について皆に謝罪…?
思えば本編23話のフェルシーのセリフからして、弟に殺されることを受け入れたグエルに「何を死のうとしているんだ」と叱るような姿勢だったし、
一方的に攻撃されてグエルが防戦していたのに「兄弟喧嘩」と認識されていたのも、違和感があったのだった。
監督のインタビューによると、魔女とは生きづらさを抱えガンダムを用い、魔女狩りに糾弾される者であるらしい。
ジェターク兄弟の話は、あくまでラウダの生きづらさ(兄に並べないコンプレックス)に寄り添うもので、
ガンダム無しでも優れたパイロットである兄とガンダムを用いることで拮抗、「救済」されて、「健やかな精神」を手に入れて「自分の道」を歩めるようになる話だったのか。
グエルはなぜ長男というだけで次男のためにここまでやる義務を負うのか…? 令和の日本は炭治郎に呪われてないか?
しかもこの価値観、監督一人だけおかしいといったことはなく、本編(監督・脚本)・コメンタリー・ガイドブック編集など公式の姿勢は統一されているようなのだ…。
シャディクが、ミオリネがクイン・ハーバーの件で報道されているのを見て「ミオリネを穢したな」と、グエルの責任であるかのように認識していることにも引っかかっていた。
マルタンがニカの連絡係疑惑についてフロント管理社に報告したことも、寮長なのにチクったマルタンの罪とみなされており、この作品の姿勢が理解できずにいた。
どうにも、マルタン・シャディク・グエルといった「男性の長」が、他人の分まで責任を引き受けて罪を背負い謝罪すべきという、個人主義とは違う感覚が公式に通底して在るようだ。
ペイルCEOやプロスペラやミオリネは「女性の長」だが、これに当てはまらない。監督はジェンダーを意識していないとは言うが、非常に引っ掛かりを覚えるエンディングだ。
やっと提示された監督による答え合わせが独特すぎて、追いつけないスピードだ…というのが個人的な感想だったが、
「10年後20年後、古臭い価値観に満ちた作品に見えるのか、課題に対する解答の糸口となるエッセンスを持っていたのか、確認できたら」
と監督の言葉にあった通り、今後価値観なんてどう変わるかわからねえからなあ。
でも今は怖くて飲み込めねえわと思った。特にエラン4号・グエル・シャディクのポジションなんか、誰も引き受けたくないだろ、って。
当時はそれが当たり前だったけど、今考えるとおぞましい気もするし、意に沿わぬ結婚をさせられて子を産まされ、稼ぐ力を奪われて自立もできなくなったことを呪いながら人生を終えた女性も多かったと思うが。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4746858782856212399/comment/matone
こういう話が出るけど、なんでそこに男は含まれないんだろうなって思う。
俺の父親はクソだったけど、お見合い制度の被害者だと思うよ。俺とか俺の兄弟とかを育てるために金も時間も全部奪われた。
俺の父親は人とコミュニケーションをとるのが苦手で怒りっぽく酒飲みの典型的なカスだったけど、
音楽やら車やら服やらスポーツ観戦やら読書やら、いろんな趣味を持ってて、たまに口を開いてその辺の話を聞くと色々蘊蓄を語ったりしてまぁまぁ面白かった。
でも親父って、それらの事に時間や金をどれだけ使えたんだろうなって今、俺が大人になって仕事し始めて、改めて思う。
俺がガキの頃は、俺達が寝るまで帰らなかったなんて毎週のようにあったし、ひどい時は1週間のうち、2,3日しか家に帰らないなんてこともあった。
警察関係で働いていたから仕事ではずいぶんキツイものも見聞きしたらしい。
家に帰っても物置みたいな一室で何かやってるか、居間で黙って酒を飲んでるかだけで、親父の居場所なんてなかったし、
金も、俺達兄弟はみんな大学に出たから、かなりの部分はそっちに持って行かれたんだろう。
俺の父親がクソなのは間違いないけど、そうさせたのは俺や俺の母親であって、もしお見合いや結婚の圧力が無ければ、人に怒鳴ることも酒を飲み過ぎる事もなかったんだろうと思う。
子供や世間体を盾に、意に沿わぬ仕事をさせ時間も金も奪われ、司法制度の関係からそれらを投げ捨てても金は戻ってこず、やりたい事なんてほとんど出来ずにただ金を吐き出すだけの存在にさせられたんだよ。
増田だよ
「患者にわざわざ痛い思いさせて意味もなく恨みを買いたい医者が居るかのような被害妄想」じゃなくて、
男医者×女患者の組み合わせが一番死亡率高いってマジなんだなって思うぐらい、痛いって言ってんのを矮小化されんのよ
それこそ婦人科検診で痛いぐらい見にしみて思ってるから出産ていうさらに上の痛みも無視されるんだろな…きついな…てなってんの
出産における一切の痛みが無理っていうよりも
内臓や皮膚や骨を切ったり縫ったりするのに「痛い痛いってみんな我慢してんだよ?」「チッ はあーーーじゃあ麻酔準備してー」「こんなのでいちいち叫ばない!」とか言われるが無理すぎるの!!!!
婦人科系の検査受けた人ならわかるけど、痛みない検査とかいいながら激痛の激痛で血もまんこからでて、人生で初めて過呼吸と迷走反射神経反射おこして受付で倒れたよ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231126104253
◯アホ。お前がティッシュの散らかったき汚ねえお前の部屋でシコる分には誰も文句言わねえよ。公衆の面前でズリネタを拝みたがるなって言ってんだよ。
◯釣りだか印象操作だかわからないがいい加減弱者男性に失礼。性的に恵まれない男全てがエロ漫画を路上に持ち出したがってるわけないだろ。アホも休み休み言え。
◯フェミ界隈が言ってる事って「オナネタを公共の場に出すな」ぐらいでしかないんだが。てか反弱者主義政党の自民にこれ以上好き放題させたらオナネタを買う金を得る権利が無くなるんだがお前はそれでいいのか?
「(吉良よし子日本共産党常任幹部会員は)・・・具体的には、子どもたちや一般の人たちの目に触れないような場所に置くゾーニングというやり方もあると思うし、“こういう表現は本当にまずいよね”“儲からないよね”という合意ができれば、クリエイターの皆さんも作らなくなると思う」と答えた。」(https://times.abema.tv/articles/-/10003601?page=1、2021/10/21)
読んだか?ゾーニングだけじゃなくて(ゾーニングも立派な規制だがそれはまぁ置いておいたとしても)、クリエイターが作らなくなるような社会を目指すって言ってるじゃねーか。「公共の場」やら「路上」やら矮小化してまで庇いたいの?
ましてや党本部の意思に反した発言は許されない共産党だ。吉良よし子氏だけが尖ってるとは考えにくいだろう。党の意に反した発言したら処分される政党だしね。
立憲民主党だって国民の関心は経済と福祉なのにもかかわらずジェンダージェンダー言って、少なくとも弱い立場の男性を救う施策には無関心だったよね?
リベラルなのもいいけど嘘はやめようよ
これ、元の記事の男性は就職氷河期ゆえのブラック企業勤務で精神を病んで引き込もって家はゴミ屋敷っていうかなり深刻なんだけど、
どうして「もてない」「セックス出来ない」「結婚出来ない」とかに矮小化しちゃうんだろう
それらは単なる結果であって、記事の男性が語っている主眼はそこじゃないし
「虫が湧くゴミ屋敷、2年半伸ばした爪…40代引きこもり男性の苦しみ「ずっと自分なりに、もがき続けてきました」」であって
「弱者男性」とは書いてないのに。
どう見ても弱者男性問題ではなく、就職氷河期問題なんだよね。就職出来ず、手を差し伸べてもらえないのは女性にも多いから、絶対に男性の問題ではない。
「もてない」「セックス出来ない」「結婚出来ない」で悩んでいる女性(私)だっているのに、どうしてそういう女性は存在しない事にされてしまうのか。
https://twitter.com/the_ozisan/status/1727240770514768104
オジサン
@the_ozisan
女の生きづらさ
「電車に乗ったら性加害される」
「飲み会にいったら性加害される」
「夜道をひとりで歩いたら性加害される」
男の生きづらさ
なんていうか、生きづらさの深刻度が全然違うよね
Yahoo!ニュース
@YahooNewsTopics
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【「弱者男性」なぜ生きづらい】
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/189/054189_hanrei.pdf
これは引用しないの?
一般に、政教分離原則とは、およそ宗教や信仰の問題は、もともと政治的次元を超えた個人の内心にかかわることがらであるから、世俗的権力である国家(地方公共団体を含む。以下同じ。)は、これを公権力の彼方におき、宗教そのものに干渉すべきではないとする、国家の非宗教性ないし宗教的中立性を意味するものとされている。
憲法は、政教分離規定を設けるにあたり、国家と宗教との完全な分離を理想とし、国家の非宗教性ないし宗教的中立性を確保しようとしたもの、と解すべきである。
社会的・文化的諸条件に照らし、国家は実際上宗教とある程度のかかわり合いをもたざるをえないことを前提としたうえで、そのかかわり合いが、信教の自由の保障の確保という制度の根本目的との関係で、いかなる場合にいかなる限度で許されないこととなるかが、問題とならざるをえないのである。右のような見地から考えると、わが憲法の前記政教分離規定の基礎となり、その解釈の指導原理となる政教分離原則は、国家が宗教的に中立であることを要求するものではあるが、国家が宗教とのかかわり合いをもつことを全く許さないとするものではなく、宗教とのかかわり合いをもたらす行為の目的及び効果にかんがみ、そのかかわり合いが右の諸条件に照らし相当とされる限度を超えるものと認められる場合にこれを許さないとするものであると解すべきである。
憲法二〇条三項は、「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」と規定するが、ここにいう宗教的活動とは、前述の政教分離原則の意義に照らしてこれをみれば、およそ国及びその機関の活動で宗教とのかかわり合いをもつすべての行為を指すものではなく、そのかかわり合いが右にいう相当とされる限度を超えるものに限られるというべきであつて、当該行為の目的が宗教的意義をもち、その効果が宗教に対する援助、助長、促進又は圧迫、干渉等になるような行為をいうものと解すべきである。その典型的なものは、同項に例示される宗教教育のような宗教の布教、教化、宣伝等の活動であるが、そのほか宗教上の祝典、儀式、行事等であつても、その目的、効果が前記のようなものである限り、当然、これに含まれる。
政教分離の射程範囲を、条文と学者の本の引用と議会の議事録だけによって、「宗教が政治上の権力を行使するかどうか」の話に矮小化するのはよろしくないと思うよー。