「ゼノフォビア」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ゼノフォビアとは

2024-11-12

anond:20241112104544

こういうミサンドリー男性嫌悪差別者)の極論、言っていることは外国人差別者のゼノフォビアと同じだと理解するとまともに相手にする価値がないとわかるはずです。ちょっといくつかの属性単語などを置き換えてみればそこにあるおぞましいまでの差別感情がすんなり理解できるでしょう。自分たち属性被害者位置において対象属性を同じ人間扱いしない悪魔化のやり方。

フェミニズムインターネット馬鹿向けに広めたことでただの差別憎悪扇動に堕してしまったのは本当に惨めなことだよ。

2024-11-04

anond:20241104110702

トランス以前に弱者被害者をかき集めて棍棒に使い倒す発想自体限界だと思うなぁそれは

外国人だってクルド人が派手に性犯罪でもした日にゃ、彼らに甘い顔してる政党女性支持だってまさに同じ理由で離れていくに決まってるわけでさ

普通女性はうっすらゼノフォビア障害者差別思想ってワケ

2024-10-29

裏金を暴いた赤旗共産党議席が増えないのは、マジで納得がいかない。ゼノフォビアを含む投稿TikTokにあげたれい新選組がそれよりも議席獲得してるのも納得いかない。優生思想レイシスト国民民主議席伸ばしてるのはほんとうに無理。1億も裏金作ってるのに190議席も取れてるのマジで意味わからん(自民)

2024-10-12

anond:20241012220156

ネットミソジニーミサンドリーゼノフォビアはすべて医療カウンセリングに直通できるようなシステムを作れば色々と救われる人が出そうなんだけどこういうこと言うと「人を病人呼ばわりするな!」って怒られるんだよね

こじらせたところで現実ではどんどん相手にされなくなって孤立してメンタル悪化するだけなのにね

2024-10-03

anond:20241003173441

ミサンドリー露骨に透けているし人権を平然と軽視しているからだな

言ってる事は外国人犯罪者ロボトミーしろというのとまるで同じ

インターネットで一番タチが悪いレイシストゼノフォビアミサンドリーだよ

2024-05-14

anond:20240514080552

アメリカ白人権利を主張する黒人を嫌うのは

中国人韓国人を嫌う日本人

ゼノフォビアは)

自分の依って立つ地位が揺らぐことで安心を失う予感から

2024-02-25

ロリコンは隠れてろ!

みたいな意見が多くてマジで、どうかと思う。

もちろん、現実的に、ロリコン表現迫害されやすいという事実はある。しかし、だからといってそれをそのまま肯定して、隠れてろ、わきまえろと規制を求めるのはどうなのか?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2320679

今回の砂漠先生風刺イラストに対する攻撃フェミニストからのものであったが、フェミニスト過去も「女性にとって脅威に感じる存在」に対して攻撃的な態度を取ってきた。

たとえば、これは有名なフェミニストの「しお」が、障害者に対して排除をなんとか正当化しようとしてポストしていたものだ。

https://togetter.com/li/2304260

その他にも、TERFとよばれる、トランス女性排除を主張するフェミニストも珍しくない。

結局、連中は自分たちにとって「キモい相手排除しようとしているわけで、そこの中に、障害者トランス女性、そしてロリコン、みたいな感じで雑に突っ込まれているに過ぎない。

これはゼノフォビアこじらせて外国人排除しようとしている右翼とかと全く同じで、生理的嫌悪感勝手に炸裂させているに過ぎない。

違うというならば、障害者トランス女性ロリコン外国人、この中でなぜロリコンけが選択的に排除されなければならないか、無前提に、価値中立的にそれを証明するロジックを示さなければならない。

そして、そんな圧力に屈して、自主規制と言う名の緩慢な自殺を選ぶことが正しいと言えるのだろうか? いや、そんなことはない!

堂々として討ち死にするほうがマシだし、その過程で敵を一ミリでも傷をつけ、我々が存在した、最後まで抵抗したということを示さなければならない。

我々はただ消え去るものではない、何年でも、何十年でも抵抗し続けるし、そのたびに思い出させてやる。

We shall never surrender. 覚えていろよ、我々は死ぬまで抵抗するからな。

2023-11-22

anond:20231122200603

日本人以外の人と話したことあるんかよ

みんな普通人間だよお前やお前の同級生と何も変わらん

どこ目線だよゼノフォビアきつい

anond:20231122195517

外国人日本人に何の差があるんだよ……

日本人特別視してるのネトウヨとか日本ウヨメディア精神やられてね?

どちらもただの人間しかないやん

ゼノフォビアの気配を感じる気持ち悪いな

anond:20231122195517

外国人日本人に何の差があるんだよ……

日本人特別視してるのネトウヨとか日本ウヨメディア精神やられてね?

どちらもただの人間しかないやん

ゼノフォビアの気配を感じる気持ち悪いな

2023-10-05

anond:20231005211927

その韓国人以上にやばい日本人や嫌いな日本人カス日本人なんていくらでもいるわけじゃん

嫌韓じゃなくてゼノフォビアじゃねえの

キモい」でなく「怖い」んだよ

粛聖!!ロリレクイエム☆について id:mukudori69コメント

「バズってからでなく曲が出た時点で批判しろ」と「わざわざ探してまで叩くな」が同時発生してる/この曲をなんの不安もなくただ楽しめる人は、それだけで特権的地位だなと思う/追記キモい」でなく「怖い」んだよ

https://b.hatena.ne.jp/entry/4743070342288801839/comment/mukudori69

トランス差別をするTERF問題にせよ、実態治安乖離する体感治安問題にせよ、実際のリスクアセスメント無視したトンデモ思考が一部の(だが少なくもない)フェミニストエコチェン構成されているんですよね。

私は高所恐怖症で、色々と生活に支障しているわけですけど、だからといって敵を設定して叩くみたいなことはしないんですよ。だって、それって私の問題ですし、建築等で現実的妥当安全性が確保されていれば社会的問題ないわけでしょう。であれば、我慢するか、あるいは自分病院に行くしか無いわけです。

自分の恐怖心みたいなもの特権化して権力行使(含む社会的排除)に繋げようとする姿勢は、ナチズムゼノフォビアとかと同じタイプ姿勢だという自覚は欲しいところです。

2023-08-20

anond:20230819204849

ブクマ

本店移転したのに登記を変更していないのであれば過料対象。よくある事象であることは、問題がないことを意味しない。 」

これ難癖つけられた側に一切の落ち度がないか確認する話だっけこれ?

ネットで広く盗品屋扱い(ひどいゼノフォビア煽り含む)が行われた事件と、登記変更さぼり

並べて語るような問題かの意味わかんねえんだが

こんなんでも人気ブクマカらしいし

誰か解説してくれんか

2022-10-16

anond:20221016120455

逆に最近左寄りの人まで日本ホルホルしてたりゼノフォビア的なこと言ってたりしてなんかキショい。

右も左もなくなって均質化が進んでる感じがする。

2019-08-25

百田直樹さんのツイート

ミソジニーゼノフォビアとは何なのか全然からないが、韓国人問題だということは伝わった。」

というツイートに対して

「ヨソジニーおっさんには理解できません😢」

というリプがついてるけど本当にいい加減にしなさい。

2018-08-23

オタクレイシズムゼノフォビア親和性が強いというネット見解

これ、インターネット老人会から通用する見解だった。

オタク害悪だって見解は、今の10代には見事に存在しない。

しろ「はあ? 何いってんの?」ってぐらいに鼻で笑われる。

そもそもオタク文化」という概念すら怪しい。そこにある面白いものでみんなやってる、ってぐらいのノリ。

おそらく「オタクは日陰者、キモい」というのの残り香なんだろう。

しろネットの面倒くさい政治論壇のほうがオタクバッシングしてる気配が強く残ってて、若い人間リアルタイム学生にはそういう匂いがまったくない。

インターネット老人会ぐらいしか、今の日本オタク差別主義者になるんだとか言ってるやつ居ない。

30~50代ぐらいのサブカルブームオウム真理教事件あたりの記憶が残ってる人たち、エヴァ直撃世代ぐらい。

塾の夏期講習に来たおしゃれ女子が「先生コミケって面白いですかー。FGOの本買ってきたら見せてください」とか、そんなノリ。

金髪校則違反ステイタスにしてる少年が、ラブライブサンシャイン国木田花丸Tシャツ着てLVに参加し、「現地行くんでバイトしたい」

とか言う時代になってた。

つの間に……。俺はいつの間にインターネット老人会に参加してしまったのか。謎だ。

2017-10-20

anond:20171020142211

別に無理に好きになる必要はないよ。

だって同じ日本人だって、こいつとだけは絶対合わねぇ。

って奴がいても別に深く関わる必要もないし。

まぁ君の場合は、ゼノフォビアってひとつ特性から仕方ない。

2015-02-24

http://anond.hatelabo.jp/20150224191703

「俺はあらゆる外国人が嫌いだ」っていう釣り記事増田で書けばサヨクの皆さんは増田ゼノフォビアとして非難してくれると思うよ。

2013-09-23

ネトウヨだけど在日を雇った

6年前、父が脱サラしたのを機に、両親は小さな店を開いた。オープン当時、学生だった私は授業の合間をぬってアルバイトとして店を支えていたが、大学卒業後は他で正社員として就職をしたので、現在は主に週末に手伝っている状態だ。

幸い店の業績は順調に推移している。開業時の借入資金は3年目で完済し、5年目には法人成りもした。突き抜けて大きく儲けてはいないものの、近隣の同業種の店舗の中でもトップ収益を稼いでいるようだし、満足のいくレベル収入も得ている。今の時点ではそこそこ成功している方だと思う。

「やっぱり経営の鍵は‘人’だよ。収益率がどうのこうのというのも大事だが、最後経営の軸になってくるのはどれだけ質の高い人材を確保できるかだな」

と父は言う。

うちの店では、家族の他に常時30人ほどの従業員を雇用している。全員アルバイトで、正社員は一人もいない。余談だが、正社員を雇えるくらいには余裕が出来た2年ほど前、顧問税理士相談の上、ずっと働いてくれているオープニングスタッフの内の一人に「うちで正社員にならないか」ともちかけたのだが、条件が折り合わず断られてしまった。なので現在、あまり焦らずに、会社としての実績を積みつつ、もう少し好条件で雇える環境を整えてから改めて正社員化への声かけを行うつもりだ。

アルバイトという雇用形態求人をかけると、大体以下のような人が募集してくる。家計の足しに働きたい主婦、学費や小遣いの足しにしたい学生、とりあえずお金が欲しいシングルマザーフリーター、売れない無名の芸能業界人、売れない無名の文筆業界人不景気ダブルワークをせざるを得なくなった低収入サラリーマン世間に出るリハビリ代わりに仕事をしたい元ひきこもりメンタル関連の病気を患っている人、離婚やDVから逃げてきたりなどで自立しなければならない女性など。

もちろん、アルバイトからといって、人手が不足しているような時でも、誰でも採るというような適当な真似はしていない。不適切だ、と思った人は淡々不採用にしている。万が一変な人を雇ってしまい店の中が混乱に陥るくらいなら、人手不足の方がマシなのだ、ということを我が家はこの7年のうちに身をもって学習した。

うちの店では毎回真剣選考をしている。採用面接を行った日から数日間は、夕食を食べつつ、一家で履歴書を見ながらああだこうだと意見を出し合って採用するか否かを吟味する日々が続く。最終的な人事の決定権は父が握っているが、家族経営の小さな店ということもあり母や私の意見もかなり取り上げてくれるので、私自身も採用した人についてはなんとなく責任を負った気分になる。採用に賛意した身として、また一緒に働く同僚として、その人には出来るだけ長く、かつ良いパフォーマンスで働いて貰うようにしなければならない。

匿名増田から自慢するが、私たち結構人を見る目があるんじゃないかと思う。現在従業員約30名と既に辞めていった人たちを思い返してみても、とんでもなく酷い人というのはほとんどいなかったし、従業員とのトラブル従業員同士のトラブルというのも無きに等しい。真面目で堅実でかつお金を稼ぐ必要性のある人を採る、という我が家モットーは非常にシンプルベーシックものだが、やはりベーシックものが一番大事なのだ

「うちの店って従業員さんたちには本当に恵まれているよね。みんな優秀だし、よく働いてくれてるし、店の雰囲気もとても良いもんね。」

と母も頻繁に言う。

店で働く学生が進学や就職などでバイトを続けられなくなった時、その親から、後釜としてその子の弟妹をバイトさせてくれないかとお願いされたことが何回かあった。うちの店はきちんとした店なので未成年の子供をバイトさせていても安心なのだそうだ。従業員の家庭から健全職場として信頼されるのは、とても嬉しい話である

地域住民からも信頼を得ている手応えを感じている。3年前、近隣の中学校から総合学習時間に、こどもたちに職場体験をさせているのだが、そちらのお店で受け入れてもらえないか」という依頼を初めて受けた。以来、毎年、1年に1週間程うちの店には中学生研修に来る。さらにその中学校からは「PTA総会に地域代表してオブザーバーとしてゲスト参加してくれないか」という依頼を受けた。出店するまで我が家はその地域にまったく地縁が無かったのだが(自宅は店から車で1時間ほど離れた場所にある)、せっかくなので父は何回か参加させてもらった。ありがたい話である

さて、話を元に戻す。

採用を議題に家族会議をすると、両親がどのような属性の人を好み、どのような属性の人を嫌うのかを目の当たりにすることになるのだが、それは子供としてはなかなかに不思議で複雑な体験である。我が親ながら「そりゃ偏見だろ。やっぱおっさん/おばさんだなぁ。保守的過ぎる」と文句を言いたくなったり、逆に「えっ、OKなの?案外リベラルなんだな……?」と思わぬ寛容さに面食らったりする。

例えば、父が嫌悪するのは「チャラチャラしているヤンキーギャル男/ギャル女」だ。脱サラする前は堅めの職業に就いていた影響なのか、父はケバくてナンパな男女が大嫌いである。ガングロや顔面ピアスの人について問答無用不採用を主張するし、金髪の人には採用の条件として頭髪の色を黒か濃い茶に戻すことを突きつける。さすがに私は「中学校の風紀係じゃあるまいし、いまどき金髪くらい許したれよ」と思うのだが、父は絶対に譲らない。ついでに、ある一定偏差値以下の学校出身の人は、いくら面接での受け答えが明快で信用できそうであっても、落としたがる。私はこういうケースに関しては短絡的過ぎていかがなものかと思うので、毎回反対意見を言うようにしている。

母が嫌悪するのは「セックス産業にまつわる人」である。以前、面接の場での自己PRで、「私は粘り強いです。なぜなら、皆が辛くてどんどん辞めていくソープで私だけ7年間も働き続けたからです」と堂々と言い切った23歳の女性がいた。私などは16歳からソープ嬢として働いていた経験をPRに話すという所業に度肝を抜かれ絶句してしまったのだが、母は後々までも異様なまでに執拗彼女に否定的に言及をした。不採用にしたのだから不快ならさっさと忘れてしまえばいいのに。さらに母は、とある男性従業員が雑談の中でポロリソープに行ったことがあると漏らしたその日の夜、夕食の場で彼のクビを真顔で主張したことがある。「女の人をお金で買う人が店の中にいるなんて気持ち悪い。売春違法なのに。ねえクビにできない?」と。確かに売春は褒められたことじゃないがそれは潔癖すぎる、と周囲の男性から宥められて母は訴えを取り下げたが(現在ではほとぼりもさめたようだ)、件の男性従業員はまさか自分が影で解雇の危機にあったとは想像もしていないだろう。


では、私の嫌悪の対象とは?

たぶん4年くらい前の話だと思う。父がある日、こんなことを言い出した。

「この前○○さんが辞めたから、その空いたシフトを埋めなきゃいけない。ちょうど新しい人から面接の申込があったんだよ。ただし、今度面接に来た人は外国人なんだ。でもこの仕事経験はあるそうだし、テキパキしてそうな人だったから雇おうと思う。まぁ、外国人といっても日本で生まれ育ってるから日本語ペラペラだった。在日なんだよ。ああ、在日って知ってる?昔、戦争があったとき朝鮮半島から来た人たちで…」

――――在日。もちろん、知っていた。それくらい知っている。説明されるまでもない。家が北陸田舎にあり、ほとんど周囲に外国人がいない状況で生まれ育った私だったが、義務教育期間中に歴史の授業で「強制連行」や関東大震災時の虐殺創氏改名等については習っていた。

さら高校生ときテレビで大々的に拉致被害者報道をしているのも見ていたのだ。小泉首相訪朝平壌宣言。「8人の死亡者」。拉致事実北朝鮮が認めたと国内に伝わった後「まさか祖国がそんなことをするなんて……!私たちは知りませんでした!!」と大泣きしていた人達

世界中に言いたい、日本には来るな!」「哀れな国!」在日東京都職員が強い声で言い放ったシーンの強烈さも覚えてる。何度もテレビリプレイされていたから。日本には来るな!日本には来るな!哀れな国!哀れな国!

都内大学に入ってから在日というアイデンティティを持つ人をテレビ新聞を通してではなく直接見ることになった。「私の名前リムです。林(はやし)とよく間違えられますが、リムです。リンでもありません」東アジア現代史を受け持つ助教授(当時はまだ准教授という言い方はしていなかった気がする)は、新入生ガイダンス教授紹介の場面で壇上から確かそう名乗ったのだった。いつもテレビの向こうの在日の人は大声をあげていたが、この先生は静かに普通に喋っていた。

そして何より、ネットを開けば在日にまつわる言説はいつでも容易にかつ膨大に読むことができるのだし、書籍でも在日に関するものは大量に出回っているではないか

 

かねてから経験者を採用したがっていた父は、おもねるような顔をして私を見た。

国籍韓国だけど、日本生まれで日本育ちだ。日本人と一緒だよ。なあ、だからいいでしょ?」

日本人と一緒? 本当にそうか? 違うんじゃない?そりゃ人間なんだからどこかしら似てる部分はあるだろうけど彼らは日本に在って日本人と違うところも認めろ、受け入れろ、と言いたいんじゃないの。

高校2年生くらいか大学2年くらいの間、私はあえていくつか在日の人が執筆した書籍を読んでみた。つかこうへいの『娘に語る祖国』。姜尚中の『在日』。鷺沢萠の『ケナリも花、サクラも花』。李良枝の『由熙』。イヨンスクの『「国語」という思想――近代日本言語認識』。一番最後イヨンスクの本は大学時代レポートを書くため参考文献として読んだだけだ(難しかったのでそれほど理解できたわけじゃないが)。だが、前者4作は私自身の興味によって自ら手にとったものだった――――書店ではなく、図書館で。なぜか、私は自分お金でそれらの本を買って自分の部屋にそれらの本を置いておくのは、避けなければならないという気がした。

それらの本を図書館で読み進めるたび、私はいつもイライラを感じた。モヤモヤもした。言葉にしきれないなんだか澱んだものが湧いて出る気がした。リービ英雄の本を何冊か読んだことがあるが、似たようなテーマを扱っていても、在日の人が書く文章に感じる程のモヤモヤイライラは感じなかった。なんで在日言葉にはこんなに敏感になってしまうんだろう。

「あんた韓国きじゃないもんねぇ? やっぱり嫌なの?」

しばらく黙って父と私の顔を見比べていた母が、唐突に聞いてきた。

正直、ぎくり、とした。なんで知ってるんだ?

私は、自分韓国北朝鮮在日というものに対して差別的であることを自覚している。レイシストという言葉を知ったのは中学ときだ。ゼノフォビアという言葉を知ったのは大学に入ってからだった。

そして、差別的であることはいけないことだ、という建前があることも知っている。たとえ心の中で思ったとしても口に出してはならないのだ、抑制であるべきだ、と。

私はその規範従順だった。今までどれほど内心はグルグルとしたものを抱えていても、人前では韓国北朝鮮在日というものに対して無関心を装い言及してこなかった。学校でも家庭でも職場でもネット上でも。相手から話題をふられれば、当たり障りの無い一般論を返すが、自分からはその話題は出さない。言及してしまえば、ボロが出そうだからだ。しかし、母は知っていた。いや、母だけじゃなくて父も知っていたのか。殊更無関心を装い言及しない態度が不自然で逆にあやしまれたのかもしれないが、なぜ両親が私の胸中を知っていたのかは今もって謎である

父も母も政治への関心は薄い人だったが、だからこそなのか、あるいは何か別に理由があるのか、私には窺い知れなかったが、とにかく彼らは外国人を雇うことに躊躇するつもりはないようだった。これは私にとって驚きだった。彼らは私よりも約25~30歳ほど年老いているのである。てっきり、私よりも保守的で、私よりも頑固で、私よりも新しいものや外のものを受け入れるのに時間がかかるものだと思っていた。

在日」「韓国」「北朝鮮」はタブーであって、もし語ってしまったら自分人間性の醜いところを晒すことになる、という恐怖を抱え込んでいた私は、この話題について語る言葉を持たなかった。自分の言いたいことがなんだかよく分からなかった。だから私は、両親に私の気持ちがバレているのは承知の上で、それでも無関心を装い、いつも通りのあたりさわりのない言葉を吐くしかなかったのだ。

いいんじゃないの。雇ってみれば」

それが、我が家で雇った一人目の外国人だった。

                       つづく

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