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はてなキーワード: 嫌煙とは

2018-02-20

anond:20180220175238

多分認識が違う。

喫煙者目線での喫煙所って、例えばコンビニの前にある灰皿とかそういうやつ。

これは本当に日々なくなっていく。

嫌煙目線喫煙所って駅のそばに囲いのある喫煙所でしょ。

あれは確かに増えてはいるんだけど、生活圏にある喫煙所は圧倒的にお店の前の灰皿なんだよね。住宅街とか地下鉄の駅周辺ってのもあんまり喫煙所はできにくい場所だもんでね。

anond:20180220164526

害がある事実からは逃れられないので喫煙側が少しでも有利な条件を引き出したいなら自分から行動するしかないですよ

感情的嫌煙者とやらに臆して二の足踏んでる場合じゃないです

anond:20180220174418

いや、正直、嫌煙派の中で「喫煙所を潰そう」という動きがある感じがしないんだが…むしろもっと喫煙所を作って喫煙者を押し込めろ」という人の方が多くない?

anond:20180220171204

あなたがすべきは、場所がないならその辺で吸う人達をなんとかすることです。

俺はマナー守ってるぜ!じゃなくて、一部のマナー守らないやつのせいで自分の首が絞められていることに気が付け。

喫煙者の敵は嫌煙者ではなくて喫煙者

anond:20180220165755

過激喫煙者いるか全面禁止だと言い、過激嫌煙者がいるか徹底抗戦だと言い、そうして争いが絶えないわけですね。

anond:20180220162627

何の反応もないけど、喫煙者はとにかく嫌煙者に反発したいだけで特に要求はないということでよろしい?

anond:20180220162545

「これが迷惑をかけない範囲です」って喫煙者側が提示した範囲をだね、感情的嫌煙論者がすんなり信じるわけないでしょう?

フクイチのトリチウム水見ればわかる。ゼロリスクでないと許容しない人々がいる。大気中の粒子状物質ゼロじゃないと納得はさせられないでしょうな。そんな大気存在しないんだが。

結局、嫌煙派の主張は明快で「俺たちの目の前で吸うな」なんだよね。

それに対して喫煙派が何を主張したいのかが分からない。

どこでも好きに吸わせろ?

路上喫煙を認めろ?

飲食店内でも吸わせろ?

喫煙所を増やせ?

anond:20180219232323

やっぱだめだね。

中にはまともな人もちらほらいるんだけど、嫌煙ヒステリーに埋もれて冷静に建設的な議論を運べるムードじゃないな、とてもじゃないけど。

フェミの敵はフェミとかウヨの敵はウヨとか言うけれども、ことタバコ話題に関しては、困ったことにどれだけ嫌煙派のキチガイが暴れても喫煙派に利する方向にはならないっていうのがまたね。だから冷静なノンスモーカーもわかっててたしなめないんだろうし。非対称な戦いだよね。

ため息つくしかない。

嫌煙厨見てるとタバコガチ嫌いよりただ叩きたいから叩いてる人の方が多く見えるから最近あんま気にならないんだよな。

頭がぶっ壊れてる人の意見を聞いても仕方ないし。

anond:20180220110903

全面禁煙の店が売上を伸ばしているという事実嫌煙脳が不当に喫煙者迫害しているという事実は両立します。

「これが大多数の人の要望から!」という棍棒タコ殴りにされているのが今の状態

anond:20180220094926

実際は全面禁煙にした店が売り上げ伸ばすケースが増えていて、

まり喫煙席があるというだけでその店を避ける客は、喫煙席がある事で来る客より金を落としているわけで

世の中は「一部の声の大きい嫌煙脳の人のはたらき」で変わっているのではなく

「大多数の人の要望に合わせて」変わってるだけだよ

anond:20180219232323

俺もタバコ吸わないけど、多少の煙やにおいなんて気にしない。

ファミレスとか、喫煙席のほうが人が少ない店だったらそっちに座るし。

一部の声の大きい嫌煙脳の人のはたらきで世の中がどんどん変わっていくほうが、うすら寒い感じがする。

でも嫌煙大正義から大っぴらに反対できないし、自分タバコ吸わないからこういう問題精神力使う気になれないし。

2018-02-08

zikくん🔥に対して310さんの一部のファンの行動について思ったこと。

これは個人的意見で、この話の内容が310さんのファンの総意ではないのでご理解ください。

私は310さんのファンです。

いままで「あの人たちの代わりに同じファンとして謝ります😭」と(他の界隈話ですが)と言っている方たちを見て本当にそう思ってるのかな、なんて思っていました。まさか自分自身が思うなんて予想もしてませんでした。

zikくんの件についてと、無断転載等についてお話したいと思います

⚠️話がとっ散らかってます

まず最初に私は310さんの画像無断転載してzikくんにトンチンカン擁護してるいわゆる、アモーレキッズが嫌いです。どうも310さんのファンは年齢層が低い、または成人済みでも精神年齢が低い方が多いなと前々から感じていました。年齢ゆえの考えの浅さ、また知識の足りなさもあると思い、画像転載DVDの録画を転載することに関しては定期的に注意喚起ツイートをするのみでした。煩わしく思われてたようですが、なかには知らなかったと画像を消してくれる方もいました。今回zikくんにトンチンカン擁護リプを送った310さんのファンの方たちは自分のやったこと、考えの甘さを自覚してほしいです。まず、自分はどこまで知っていて何を知らないのか(今回でいえば何故zikくんのファンの方が怒っているのか)、そのアイコン(310さんの画像無断転載したアイコン)で発言することでどのような影響力が生まれるのか。それを頭の片隅に置くだけでも違うのではないでしょうか。Twitter発言する権利否定したいのではありません、ただ310さんのアイコン発言したことで310さん並びに真剣応援している310さんのファンにどのように被害を与えたか考えて欲しいです。「被害」です。「佐藤流司」という名前でNeverまとめが作成され、「310本人のイメージ

悪くなった」と言われているんですよ。ネットで「佐藤流司 Neverまとめ」で検索すると出てきます。もし仮に将来、310さんに興味持ってくれた方がネットTwitterで「佐藤流司」と検索したら、今回炎上したファン言動が芋ずる式に出てくるでしょう。310さんのファン害悪さは前々から言われていたことですが、今回で決定的になったと思います。初めて会った方に「310さんのファンです」と言ったら嫌煙されるかもしれないですね。ファンなのに彼の活動の足を引っ張るのですか?310さん本人は今回なにもしていないのに、彼を応援しているはずのファンのせいで評判がさがってるんです。DVD違法にアップされたものを見る、浅はかな考えと行動で本人の評判を悪くする。彼のことを好きで応援しているかもしれませんが、マイナスなことしかしてませんよね。

たこの件で炎上している310さんのファンはいわゆる茶の間と呼ばれる人達です。私だって長年、またたくさんのお金を使っている人からすれば新規茶の間かもしれません。けれど今まで趣味に使っていたお金とは比べ物にならないくらい使っていますバイトができない期間もありましたがそういう時は行ける公演を大事にして、無断転載映像絶対に見ず誕生日プレゼントや毎月お金を貯めて円盤も買いました。行けないのがダメなんじゃないのです。行けないなりの楽しみ方として、DVD無断転載YouTubeにあげられているもので楽しむのがよくないのです。

私的な話になりますが以前、310さんのファンの方達があまりにも常識がなく注意されてもブロックする、無断転載画像DVDも消さない、挙句の果てには「ひどいこと言われたね💦」など傷の舐め合いが多いので310さんを応援することが嫌になった時期がありました。「みんなやってるから私もやっていいじゃん、あれもダメこれもダメ息苦しい、なんで私だけ注意されなきゃいけないの」そう思った方はいるだろうし実際そうツイートしているかたも見ました。でもダメものダメなんです、違法ですから。出せるお金が少ないのは仕方ないかもしれません、けれど無断転載動画見て「お金いかしょうがないじゃないですか!」と自分正当化しようとするのは間違っています。また転載されたDVDを見ることで彼になにかプラスになっていますか?転載されたDVD百回見れば310さんの懐に1円でも入るんですか??入りませんよね。舞台ボランティアじゃありません。人気がない、お金が儲からない作品に続編はできません。ただ単に金儲けだけではなく、次回作を作るお金舞台装置役者さんやスタッフさんへの給料などあまり詳しくはわかりませんが、すべてタダでできるものではありません。人気がない商品は棚から消えていくのと同じように、お客さんが入らないお金も入らない舞台は消えていくのではないでしょうか。今回問題発言をした方たちが大好きな🔪ミュだってお金払う人がいなければ潰れます

肖像権著作権など、また炎上していることについて知らないのは仕方がないことなのかもしれません(調べようとすればいくらでもできますが)。これを読んで知った今これからどうするか、今一度考えて欲しいです。

2018-01-18

[] #47-6「嫌煙の中」

≪ 前

センセイの話によると、こういうことらしい。

政府タバコを売って、税で儲けたい。

だがタバコポピュラーになりすぎると病気人間が増え、保険料が増えてしまって本末転倒

から教育メディアを通して、タバコネガティブな側面を認知させることでそれを抑制

すると当然、タバコ喫煙者に対する風当たりが強くなる。

そこで禁煙法を制定。

紆余曲折を経て、最終的に二択を強いるわけだ。

税金をうんとかけてでも吸いたいか? それとも吸うのをやめるか?」

この選択を不当だと反対するのは貧乏ヘビースモーカーだけ。

問答無用で受け入れざるを得ないってことらしい。

「そうやって喫煙家と嫌煙家対立させ、程よく“議論が深まった”ら、タバコの重税を落としどころとして提示するってわけ」

まり政府にとって禁煙法の目的タバコの根絶ではなく、喫煙に関する問題意識の植え付けと、税金徴収大義名分を手にいれることだった。


道理禁煙法が制定されても、センセイたちは割と冷静だったんですね。政府の思惑を理解していたから」

政府だって、あの市長みたいな輩ばっかりというわけでもないからね。タバコ簡単にクビにできるほど、私たちの国は金も心も豊かではないことくらい分かっている」

「でも、それって……つまり嫌煙家煽り立てて、その実は喫煙家を飼い殺しにしたってことですよね。税金をたくさん手にいれるために」

「悪い言い方をするなら、そういうことだ。だが私たちはそれで納得せざるを得ない。様々な人間が一つの社会で生きている以上、各々が自分の望むもの享受するには、多少のことは甘受しなければならないからな」

「不服じゃないと言ったら嘘になるが、政府を責める気はねえぞ。社会を動かすのは名分だが、支えるのは実利だ。それを両立させる必要があったから、ヤツらは自分仕事遂行しただけ」

タバコによって不健康人間を増やさず、その上でタバコで多く儲ける。

何だか矛盾しているような気もするが、その矛盾を成立させるのが彼らの仕事なのだろう。

しかし、俺は理屈の上では理解できても、何だかモヤモヤが拭えないでいた。

「じゃあ、市長の前で俺たちが言ったことって、大した理屈じゃないってことですか」

「一応の筋は通ってはいたんだが、まあそうなるな。身も蓋もないこと言うと、禁煙法が上手くいかなかったのだってタバコポピュラー嗜好品だったからなのが大きな要因だし」

「今でこそ縮小しちゃいるが、一昔前はこの町で人口の半分以上が親しんでいたもんな。そこまで普及したものを、ちょっとやそっとのことで無くせるわけがねえ」

「そうなんですか。てっきり俺は、あの抗争はセンセイたちが裏で色々と根回ししたからだと思ってました」

俺が冗談めかしてそう言うと、さっきまで笑いに包まれていたカフェはいきなり静かになった。

「……マスダ、そういうことは思っても口にするもんじゃないぞ」

「そうだ。本当に俺たちがそんなことしてたらタダでは済まない。お互いに」

どうやら不可侵領域だったらしい。

「……まあ、他の理由を挙げますと、組合協会などの強大な組織があったのも大きいですな。同じ理由で、餅やストロング飲料とかも結局は合法化されましたし。この調子だと、マリファナもいずれ合法化するかも」

「ははは、さすがにそれはないだろ」

「それにしても、そうやって害悪もの容認することが結果として是になるなら、いずれ課金ゲームガチャとかも税金がかけられるだけで残り続けるんでしょうか」

俺が冗談めかしてそう言うと、ますますかになった。

「もう、かかってるよ。近々、値上げするんじゃないかな」

「マジすか……」

「マスダはもう少し、自身情報アンテナを強化したほうがいい」

物事には善悪だとか好悪だとかでは単純に語れない。そういうケースが多くある』

センセイが以前に言っていたことだが、俺がその意味を正しく理解する日は、もう少し先になりそうだ。

スモークスモーク

歌:ロイヤル・トゥエンティーズ 作詞:サクリム組合 作曲ハブオーディオ


誰がタバコを吸ってる?

俺たちが吸ってる

それはタバコだよな?

俺たちは愛煙家

誰がタバコを吸ってる?

俺たちがタバコ吸ってる

タバコ 誰が吸う?

タバコ 俺が吸う

タバコ 誰が好き?

タバコ 俺が好き

タバコ 誰が吸う?

タバコ 俺が吸う

(#47-おわり)

2018-01-17

[] #47-5「嫌煙の中」

≪ 前

俺たちは市長に直談判しに向かった。

いきなり赴いて通して貰えるとは思わなかったが、意外にもすんなり事は進んだ。

今日はどういった用件で……」

「現状は理解しているでしょう。今すぐ禁煙法を撤廃した方が賢明かと」

「……答えを出す前に、1つだけ聞きたいことがあります

市長。つまら駆け引きはナシでいこうや。お互い時間無駄だ」

「この『禁煙法』は悪法だと思いますか。それをどうしても聞いておきたいのです。私が禁煙法を制定したキッカケになった、あなたたちに」

ナンセンスな問いだ。

市長は既に答えを用意しており、それは俺たちがどう答えても変わらない気がした。

だが禁煙法を制定した時も“キッカケ”があったから、今回もそれがないと市長は踏ん切りがつかない。

俺たちをアポなく通したってのは、それを求めてのことだろう。

そしてマスターたちは手向けとばかりに答えてあげた。

「結果から言えば、悪法ではありますな。全面禁止にして万事解決というのは、些か短絡的かと」

古今東西、こういった禁止法が円滑に進んだ試しはない。一度与えたものを、そう易々と奪えると思わないほうがいい」

俺も市長に答えた。

「つまり“人を憎んでタバコを憎まず”ってことなんだと思います

「マスダ、二重丸をあげよう」

「あれ、花丸じゃないんですか」

割と自信のある回答だったんだが。

タバコも、それを吸う人間どちらも批判対象にはなりうるよ。タバコが体に悪いことは事実だし、それを吸う人間裁量だけ憎むのはフェアじゃない」

「オレたちの主張は、体に悪かろうが人に迷惑をかける可能性があろうが、それが禁止にする理由になるとは限らないってこと」

画像キャプチャーとかと一緒で、悪目立ちすれば取り締まり批判対象になりやすい。奨励はしていないものからね。だからといって、権利自体を取り上げたら弊害が発生することもあるんだ」

ああ、やっと分かった。

「つまり禁煙法は、タバコを吸う権利のもの侵害しているかダメってことですね」

センセイは小さく頷く。

花丸はくれないらしい。

そして俺たちの話を黙って聞いていた市長は、いよいよ口を開いた。

「ふむ、お話を聞けて良かった……」

既に用意していたであろう答えを淀みなく、高らかに宣言した。

禁煙法を撤廃します!」

タバコを吸わない俺にとっては素直に喜ぶべきことではないのだろうが、なんだか奇妙な感覚だ。

「ただし条件があります

条件?

「だろうな」

そしてタケモトさんたちは、何となく察しがついているようだった。


…………

それから数日後、あの殺伐とした状況が嘘のように、俺たちの町は良くも悪くもいつも通りに戻っていた。

市長のやつ、最後っ屁でタバコに対して重税という条件こそ出したものの、随分とあっさりと容認しましたよね」

いつもみたく尤もらしいことを言って、しぶるかと思っていた。

「たぶん市長は内心とても焦っていた。禁煙法を制定したものの、予想と違って社会好転するどころか悪化したんだから。だが今さら禁煙法を撤廃したら、自身政策が短絡的だったと認めることになり、面子にかかわる」

から解禁する代わりに、高い税率をかけるという妥協案を持ち出したってことか。

「その提案も、お上市長に指示をした結果だろうがな。おそらく政府は、禁煙法が最初から上手くいくと思っていなかった。最終的に撤廃するつもりだったんだ」

え、一体どういうことだ。

撤廃するつもりだったのなら、最初から禁煙法を制定する必要はなかったのでは?」

「実のところ、政府タバコを売りたいんだよ」

んん?

ますますからなくなってきた。

次 ≫

2018-01-16

[] #47-4「嫌煙の中」

≪ 前

この失敗を踏まえ、タバコについてより広く定義された。

これでタバコはなくなる……とはいかなかった。

定義されても、その度に企業わずかな隙間を抜けて新たなタバコを作り出したのだ(厳密にはタバコという名称ではなく色んな名前がつけられていたが、みんな普通にタバコと呼んでいた)。

そうすると自治体は新たにタバコ定義を加えたり変えたりする。

企業企業でその度に新たにタバコを作り直すというイタチごっこがしばらく続いた。

最終的に自治体企業のもの圧力をかけることで、この流れは沈静化する。

だが、この頃になると世論の流れが大きく変わりつつあった。

こういったタバコの中には、他人に害を与えないものも多くあった。

それらまで禁止にすることに疑問を抱く人たちが、非喫煙者からも多く出てきたのだ。

そもそもタバコを吸わない人たちが禁煙法に賛成していたのは、副流煙による健康被害や紙巻きタバコ特有のキツい匂い理由としていたのが大半である

槍玉に挙げられやす喫煙者マナー問題個別の事例でしかなく、市民ほとんどは必要以上のマイナスイメージを持っていなかったのだ。

吸わない大衆にとっての分かりやす理由がない以上、全面禁止を訴える声も必然小さくなっていく。


そして取り締まり問題もあった。

ちょっとそこのあなた、それタバコじゃないの?」

「いや、タバコじゃない」

「けど、その筒はパイプのように見えるけど」

「これはパイプじゃなくてポエプ。煙はフィルターによって有害でもないし、無臭から匂いもつかない」

「え?……だったらいいのかな……あ! そっちのあなたは違うでしょ」

「いや、これ単に寒いから白い息が出てるだけ」

度々起きたタバコの再定義に組員が対応しきれず、ロクに取り締まれなかったのだ。

そして、この頃になると喫煙行為は、歩行者信号無視くらいに有名無実化していた。

自作で“タバコっぽいもの”を密かに楽しむ人が増え、時にはそれを売り叩こうとする者までいたのだ。

当然、そんなことが裏で起きているのを苦々しく思っている人も多い。

その中でも特に眉をひそめていた層は自治体……ではなく元タバコ組合だ。

そもそもタバコ販売は、地域で競合が起きないよう組合で決まり存在していた。

それが禁煙法で丸ごとなくなったのをいいことに私腹を肥やす人間跋扈し、元組合の者たちは不満を募らせていた。

そうして元タバコ組合は一念発起し、秘密裏再結成される。

「サクリム組合」の誕生だ。

市場に出回る粗悪品は排除し、よく出来たタバコを作っていた者は組織に引き込んだ。

当然、サクリム組合の統制を快く思わないタバコ販売人も多かった。

そういった者達で立ち上げたのが「シューリンガン互助会」だ。

こちらは烏合の衆過激派であり、黒い噂が絶えない。

このためサクリム組合とはしばしば小競り合いが発生し、そこに自警団が介入した日には収拾がつかないことも珍しくなかった。

結果として、禁煙法をきっかけに治安まで悪くなってしまったのだ。


そしてその二つの組織の争いは、いよいよ大規模なものへと発展しつつあった。

俺たちはマスターの店から遠巻きに、その様子を眺めていた。

社会を回すためにルールがあるのに、そのルールのせいで乱れるなんて皮肉なこともあるよな。有害もの禁止にするという点では、決して悪法というわけでもないのに」

マスターたちは談笑していたものの、俺は心のうちに焦燥感を抱えていた。

こうして今の状態を静観しているのは危険だと思ったのだ。

ハトタカの争いも、鳥に関心のない人間からすれば同じ動物同士の戦いでしかない。

あの二つの組織の争いが激化し、表面化すれば事態は更に悪化することだろう。

マフィアの抗争じみたことが起きて、一般社会にまで波紋が広がる可能性がある。

「何とかして止められないものでしょうか」

「それは構わないが、あの二つの組織をどうこうしても根本的な解決にはならないだろう。その場しのぎにしかならない」

もっと別のアプローチ必要ですな」

「それって、つまり……」

禁煙撤廃とか、だね」

かに禁煙法がなくなれば、以前のようにタバコ組合が公に活動できるから統制しやすくなる。

だが、禁煙法を撤廃するなんて可能なのだろうか。

禁煙法に相応の理由がある以上、撤廃することにも相応の理由がなければ政府は動かないと思うのだが。

事態を収拾するという名目だけでは弱い気がする。

「ま、ちょうどいいタイミングだろうな」

タケモトさんたちはゆっくりと立ち上がった。

その動きには焦りも迷いもない。

何らかの打算があるのだろうか。

次 ≫

2018-01-15

[] #47-3「嫌煙の中」

≪ 前

カフェに置いてあるテレビからニュース番組が流れている。

禁煙法に関する街角インタビューのようだった。

「むしろ今まで(タバコが)普及していたのが不思議なくらいでしたね」

「すっぱり禁止にするというのは思い切りが良すぎるとも思いますが、現状を踏まえるとそれ位しても良いのかも」

予想以上に『禁煙法』に賛成する人々は多かった。

これが個人にとってどうでもいい対象ならば、肯定する側も否定する側もたくさんいただろう。

だが大半の人々にとってタバコ肯定する理由はなくても、否定する理由はたくさんあった。

もっとネットとかでネタにされるレベルのこと言って欲しいですよね」

「ま、あのあたりの街のヤカラにインタビューしたら、月並み意見しか出てこないわな」

この流れにマスターたちは落胆するかと思いきや、意外にも冷静だった。

「みんな、タバコが吸えなくてツラくないんですか?」

ちょっと口寂しくはあるが、オレたちは依存症になるほど吸ってないからな」

「他の喫煙家たちも、ほとんどは耐えられるレベルだと思うよ。毎日たくさん吸うか、よほど重いタバコを常用しているとかでもない限り」

「なるほど、だから冷静なんですね」

「いや、まあ、それもあるけどな」

タケモトさんが気になる言い方をする。

他にも何か理由があるのだろうか。

私たちは『禁煙法』が、しばらくしたら撤廃されると思っているんだ」

その答えに俺は少し落胆した。

楽観的な考えだと思ったからだ。

「それは難しいんじゃないでしょうか。多くの人は『禁煙法』を歓迎していますし、タバコ有害から考えても、改めて普及するほどの理由がない」

「マスダ、物事には善悪だとか好悪だとかでは単純に語れない。そういうケースが多くあるんだ」

センセイの含んだ言い方は要領を得ない。

「じゃあ、どうやって撤廃させるんですか。デモとかをするんです?」

「ははは、違う違う。デモなんて一般大衆からすればタバコ並にウザい行為だよ。ましてや主張が支持を得られないなら尚更」

「まあ、デモをするやつもいるだろう。主張の内容が何であれ、一応は立派な抗議活動だし。だが、それはあくま問題意識を持続させる位の効果だ」

「では、一体……」

「つまり最終的な判断政府側に委ねられている以上、この『禁煙法』が失敗だと思わせる必要があるってこと」


…………

それからしばらくすると、センセイたちの言っていたことを俺は理解しつつあった。

なぜか禁煙法ができてからのほうが、消費量は増えてしまったのだ。

理由は色々とある

まずこの決まりを作った人間タバコに詳しくなかったうえ、法を急造したものから色々と穴だらけだった。

そのせいで一般的な紙巻き以外の、マイナータバコが普及し始める。

「おい、タバコを吸うのはやめろ」

「吸ってない。噛んでるんだ」

「吸ってない。舐めてるんだ」

「吸ってない。吹いてるんだ」

「んん? どういうことだ」

しかも、それらタバコは紙巻きタイプのものよりも非常に“重い”ものほとんどだった。

「オレは缶タイプのを試してみたな。だがパイプでアロマやってた身としては、あれはキツすぎるわ」

「タケモトさんは普通にロマ炊けばよいのでは?」

タバコを間違ったやり方で楽しむ人も多かった。

「私は噛みタバコを試してみたよ。ちょっとクセが強かったね。飲み込んだときの風味は特に

「センセイ、それ飲んだらダメなやつじゃ」

「うん、後で気づいた。ガムと同じノリでやるもんじゃいね

「ガムも飲むもんじゃないですよ」

当然そんなことを恒常的にしていれば、重度の依存症になりやすい。

結果として紙巻きタバコが普及していたときよりも、患者数の割合は増えてしまったのだ。

そして、これはあくま第一の失敗。

事態はこれだけでは終わらなかった。

次 ≫

2018-01-14

[] #47-2「嫌煙の中」

≪ 前

センセイとタケモトさんは嫌な予感を察したのか、おもむろにタバコを吸うのをやめた。

「ん……タバコ……?」

だが市長は目ざとかった。

「ここ喫煙席なんですか!?

喫煙席というか、そもそもウチはそういう区分けはしていないので」

「なんですって!? タバコを吸わない人間のことを考えないのですか」

何となくそんな気はしたが、間違いない。

市長嫌煙家だ。

「そんなこと言われても困りますよ。経営方針の一環なので」

マスターはしぶしぶといった具合に返答するものの、市長は止まらない。

タバコというもの百害あって一利なしなんです。そしてこの害は他人にもおよぼす。やるならマナーを守ってください」

「巷にどれだけ他人に害を及ぼすものがあると思ってんだ。タバコだけ駄目な理由がねえだろ。ましてやオレたちは喫煙OKの店で吸っている。正当な権利行使しているだけ」

「その通り。そういった話は実際にマナーの悪い人間に言うことであって、我々に言うことでも、この場で言うことでもない。むしろあなたのほうが、私たち権利を奪おうとしている点で不当とすら言えますよ」

「あと、『百害あって一利なし』ってのも古い言葉ですね。いくつかの効能があることも判明していますし」

「ですがタバコは体に悪いし……匂いも嫌だし……」

市長さん。どんな理由があれ、ウチは喫煙OKにしているという前提を忘れないでください。その上であなたには我慢するか、別の店に行くかという選択肢がある。そのどちらも嫌だから私たちタバコを吸うなというのなら、それは傲慢ですよ」

だが市長の分が悪い。

とりあえずみたいなノリで難癖をつけたものから理屈が通っていない。

分かりやす大義名分が効かず、ただ主張を押し通すだけの機械になってしまっている。

逆にマスターたち喫煙家側はこういったことを言われ慣れているのか、理論武装が既にできているようだった。

さすがに形勢が不利だと感じたのか、市長はふと目に入った俺を槍玉にあげた。

「ほら、あそこにいる若者タバコを吸わない彼に、煙を一方的に吸わせて良いのですか!」

うわあ、もう勘弁してくれ。

俺もタバコは好きじゃないが、だからといってアンタみたいに強い思想は持ち合わせていないんだ。

いくら理屈が通らないからって、俺を自分の主張の担保にしないでくれよ。

「いや、あの……別に俺は気にしていないですし。だからこうして店に居座っているんで」

「そんな! 危険ですよ。ガンになります

「まあ、キツいタバコ副流煙を近距離ガンガン吸ったらなるかもですが、一応は離れた場所で換気もしていますし。個人差こそあれどそれが原因でなるって、よっぽどのことがないと……」

「なんですって!? そんなこと誰から学んだのですか」

学校で」

「ひぃ~! 情操教育の敗北!」

市長意味不明なことを言いながら、逃げるように店から出て行ってしまった。

嵐が去って、マスターさんたちは安堵の溜め息を吐いた。

やれやれ、あそこまで極端な人も今日び珍しい」

「いやあ、逆に今の時代からだろ。義務教育の段階でタバコが体に悪いってことをしつこい位に学ばせるからな。今はそいつらが親に、下手したら老獪になっている世代なわけで、そりゃあ喫煙家にマトモな市民権を与えようって声は出ねえよ。逆はたくさんあっても」

「仕方ないですよ。彼らがタバコを嫌うのには相応の理由がある」

「そうは言っても風当たりが強すぎんよ。過剰に悪いところばかりあげつらって。喫煙家の中でも一部の悪い奴をサンプルに理論を展開しやがる」

オタクの中からソシオパス探し出して、オタク社会不適合者の集まりみたいに語る、みたいな?」

「マスダ、その例えは分かりにくい」


…………

マスターたちは気持ちを切り替えて雑談に興じていたが、俺は別のことが気になっていた。

市長が店から出て行ったときに、遠くからかに聞こえた言葉

「『この町からタバコ駆逐してやる』とか言っていましたね」

俺がそう告げるとマスターたちが固まる。

「ああ、もう気づかないフリしていたのにさ……」

重い空気どんよりと漂う。

この空気タバコより吸いたくないな。

「あの市長無能だけど行動力だけはあるもんなあ……」

そう、市長はこれまでも破天荒政策を幾度となく実地してきた。

そしてその不安は数日後、見事に的中した。

禁煙法』の制定である

次 ≫

2018-01-13

[] #47-1「嫌煙の中」

俺はコーヒーの味が正直よく分からない。

コーヒーコーヒーだとしか思えず、美味いとか不味いとかい感情が出てこないのだ。

そんな俺でも、たまにカフェを利用したい気分に駆られることがある。

そういうとき利用するのは、近所の『タコトバッキョウシ』という店だった。

少し前までは客引きのために色々なサービスを実地していたが、紆余曲折あって今はこじんまりとしたブックカフェに落ち着いている。

メニューも取り立てて特別ものはないが、地元常連客に親しまれ、俺もその店に漂っている独特な空気感が嫌いではない。


「おや、いらっしゃいマスダくん。久しぶりだね」

中に入ると、マスターハスキーボイスが出迎える。

店内を見渡す。

以前と、まるで変わっていないことに安堵感を覚える。

多少の違和感もあるが。

「やあ、マスダ」

「おっす」

店にいたタケモトさんと、センセイが吸っていたタバコ匂いが、その違和感の正体だ。

バス以外でセンセイと会うのは珍しいですね。しかもこのカフェにいるなんて」

「好きな銘柄が売ってるタバコ屋がこの近くにあったんだ。で、すぐ吸いたいときは、このカフェにいるって感じ」

「二人ともタバコ吸うんですね」

「オレは厳密にはパイプでアロマやってるだけなんだが、まあ広義的にはタバコっちゃあタバコか」

匂いを気にしていたのが顔に出ていたのか、気づいたマスター換気扇スイッチをパチパチといじる。

「一応、換気扇はフル回転させるけど、それでも気になるなら我慢してね。うちは禁煙席とかそういうのないから」

俺は軽く会釈すると、センセイたちのいる場所から離れた席に座った。

それにしても喫煙OKとは、いまどき珍しいとつくづく思う。

まあ、それがこの店の方針なら従うが。

パイプで色々と試してみたけどさ。何だかんだでバニラに行き着いたな。燻製でいうサクラと一緒だ」

「私は別にこだわりはないですが、初めて吸った銘柄が『シーネー・ジパング』だったので、以降はずっとこれですね。愛煙家好きな人は少ないですが」

「ワシはあくま香りを楽しむ派ですな。吸いはしませんが、葉巻だと『ヲッチャ・コッカイ』あたりを……」

マスターたちはというと、タバコ談義に花を咲かせていた。

俺は話の輪に入れないというか入る気もないが、タバコの近年の状況を顧みると、ああやって朗らかでいられるこのカフェはタケモトさんたちにとって特別場所なんだな。


だが、その時である

新たな来客がドアを勢いよく開けて入ってきた。

店内に静寂が漂う。

その人物の顔を見て、思わず俺たちの顔が歪んだ。

その来客からみれば俺たちは見知った相手ではなかったが、俺たちからすれば知っている人間だった。

「ふう~、まいった。いきなり降り出してきた……」

この町の市長だ。

まだ何も起きていないが、これから何かが起きる。

そしてそれは絶対にロクなことじゃない。

そんな予感がした。

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2017-12-16

嫌煙

たばこ吸ってるやつ全員死ねばいいのに

生かしておくならもっと増税すべき

コンビニ店あるあるだけど

間違った銘柄持っていくと,大概ブチ切れるよね.ヤニヤニ

2017-12-11

anond:20171211152824

そういえば

嫌煙厨は多いけど、嫌酒厨って聞かないな

anond:20171211105657

嫌煙権利の1つだよな

ま、化学物質過敏症を知らなさすぎるだけだろうけど

嫌煙厨の徹底的にマウンティングするスタイル

ネットで、院内で吸わなくても喫煙者お断りって病院を見た。

もし偽って喫煙者が来院してたら、罰金取るって。

一応、なんとか過敏症の患者を守るためってお題目をとなえてるけど、単に嫌煙なだけだよな。

2017-12-08

酒もそのうち気軽に買えなくなるのかな

外人動画で、日本で堂々と酒が売られていて気軽に買えるって面白がってるやつを見たことあるけど、そのうちそれの害悪を訴える人でてきて規制されそう。

酒は飲まないか個人的には不便になるわけじゃないけど、ネット規制ヒステリックに訴える人をみるだけで不快になるからいやだわ。

タバコも吸ったことないけど嫌煙の人のほうが不快だし。

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