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2019-11-19

政治問題芸能人の薬物逮捕の時期を比較する

スピン」とはもともと世論誘導偏向報道のことを指しますが、日本では特に政府にとって都合が悪い問題から世間の目を逸らすために芸能人逮捕などをする」という意味で広まっています

ちなみに民主党政権のころには、民主党が「スピン」をかけていると糾弾されることもあったので、ウヨクサヨクはあまり関係がなく、とにかく政府マスコミを信用しない人間が使うということですね。

薬物問題は、逮捕の時期をあるていどコントロールできる(と思われている)ので、スピン報道疑惑がかけられやすいです。

(実際には薬物の所持・使用現行犯逮捕しなければならないので慎重に狙う必要があるらしいですが)

というわけで政治問題と薬物逮捕の時期を比較してみましょう。

以下は2015年以降の主な政治問題と主な薬物逮捕の年表です。

主観だけど)特に話題になったかなーという事件は太字にしました。

これを見て「やっぱり狙ってるじゃないか」と思うか「やっぱり関係ないじゃん」と思うかはあなた次第だ!

2015年2月6日グラビアアイドル小向美奈子覚醒剤所持で三回目の逮捕
2015年2月13日西川公也農水相政治資金問題が発覚
2015年2月23日西川公也農水相が辞任
2015年5月15日安保法制」が衆院特別委員会で可決
2015年7月2日元・ロックバンドC-C-B」の田口智治覚醒剤所持で逮捕
2015年7月10日24参議院議員選挙、「改憲勢力」が改憲発議に必要な2/3を超える
2015年7月15日安保法制」が衆議院で可決
2015年8月11日川内原発が再稼働し原発ゼロ状態が終了
2015年9月19日安保法制」が参議院で可決・成立
2015年10月5日環太平洋パートナーシップ協定TPP)に大筋合意
2015年10月15日女優声優高部あいコカインの所持で逮捕
2016年1月10日NHKアナウンサー塚本堅一危険ドラッグの所持で逮捕
2016年1月21日週刊文春甘利明経済再生相の道路建設口利き疑惑を報じる
2016年1月28日甘利明経済再生相が辞任
2016年2月2日元・プロ野球選手清原和博覚醒剤所持で逮捕
2016年2月29日増田記事保育園落ちた日本死ね」が国会で取り上げられる
2016年4月13日NHK番組の元「うたのおにいさん」の杉田あきひろ覚醒剤所持で逮捕
2016年4月14日元・ロックバンドC-C-B」の田口智治覚醒剤使用で二回目の逮捕
2016年6月24日俳優高知東生覚醒剤所持で逮捕
2016年8月25日俳優庄司哲郎覚醒剤の所持で逮捕
2016年10月25日女優高樹沙耶大麻所持逮捕
2016年11月28日音楽ユニットCHAGE and ASKA」のASKA覚醒剤所持で二回目の逮捕
2016年12月2日俳優成宮寛貴コカイン使用疑惑を「フライデー」が報じる、9日に芸能界引退を表明
2017年2月6日「廃棄した」とされていた自衛隊南スーダンPKO日報存在公表
2017年2月9日朝日新聞が「森友学園国有地売却」疑惑を報じる
2017年2月17日安倍晋三首相「私や妻が(森友学園問題に)関係していたら首相国会議員も辞める」発言
2017年3月23日森友学園問題に関連して、理事長籠池泰典国会証人喚問される
2017年4月25日今村雅弘復興相「(東日本大震災は)まだ東北でよかった」発言、翌日辞任
2017年5月17日朝日新聞が「加計学園獣医学部新設」疑惑を報じる
2017年5月19日共謀罪」が衆院法務委員会で可決
2017年5月23日共謀罪」が衆議院で可決
2017年5月24日元・アイドルグループKAT-TUN」の田中聖大麻所持逮捕
2017年6月2日俳優橋爪遼覚醒剤所持で逮捕
2017年06月14日共謀罪」が参議院で可決・成立
2017年07月28日自衛隊日報問題組織的隠蔽だと認定され、稲田朋美防衛相引責辞任
2017年10月11日俳優清水良太郎覚醒剤使用逮捕
2017年10月22日第48回衆議院選挙、自民大勝
2017年12月1日ヒップホップユニットHilcrhyme」のDJ KATSU大麻所持逮捕
2018年1月25日内閣府副大臣松本文明沖縄米軍ヘリ不時着問題について「何人死んだんだ」とヤジ、翌日辞任
2018年2月20日AV女優麻生希が覚醒剤所持で逮捕
2018年3月2日朝日新聞森友学園問題に関して「財務省による文書改竄疑惑を報じる
2018年3月9日国税庁長官(前・財務省理財局長)佐川宣寿文書改竄問題を受けて辞任
2018年4月10日加計学園問題に関して、当時の首相秘書官・柳瀬唯夫が「本件は首相案件」と述べた記録文書存在が報じられる
2018年4月12日週刊新潮財務省事務次官福田淳一から女性記者へのセクハラ問題を報じる
2018年4月24日財務省事務次官福田淳一セクハラ問題で辞任
2018年5月4日麻生太郎財務相セクハラ罪という罪はない」発言
2018年5月7日ラッパーのRITTOが大麻所持逮捕
2018年5月9日俳優松尾敏伸覚醒剤所持で逮捕
2018年5月10日加計学園問題に関して、当時の首相秘書官・柳瀬唯夫が国会参考人招致される
2018年5月13日女子プロレスラー浜田文子覚醒剤使用逮捕
2018年7月18日新潮458月号に掲載された杉田水脈議員原稿に「LGBT生産性がない」との表現
2018年8月2日自民党が杉田水脈議員指導を行ったことを発表
2018年9月25日新潮45」が休刊
2018年12月14日辺野古基地の埋め立て海域への土砂投入開始
2018年12月28日厚生労働省の「毎月勤労統計調査」で不正発覚
2019年1月22日特別監査委員会統計不正調査問題についての報告書公表
2019年2月12日競泳選手池江璃花子白血病公表に際して桜田義孝五輪相が「がっかり」と発言
2019年2月24日辺野古埋め立ての賛否を問う沖縄県民投票
2019年2月27日統計不正調査問題についての二回目の報告書公表
2019年3月12日音楽ユニット電気グルーヴ」のピエール瀧コカイン使用逮捕
2019年4月1日国土交通副大臣塚田一郎下関北九州道路事業について「(首相副総理に)忖度した」と発言10日に辞任
2019年4月10日桜田義孝五輪相が「復興以上に大事なのが高橋議員」と発言、同日辞任
2019年5月22日元・アイドルグループKAT-TUN」の田口淳之介女優小嶺麗奈大麻所持逮捕
2019年6月20日ラグビー選手の樺島亮太コカイン所持で逮捕
2019年6月27日ラグビー選手イェーツスティーブンがコカイン所持で逮捕
2019年7月1日安倍晋三首相東京都議選応援演説で「こんな人たちに負けるわけにはいかない」発言
2019年7月19日ロックバンドRIZE」のJESSE大麻所持逮捕
2019年7月19日ロックバンドRIZE」「Dragon Ash」のKenKen大麻所持逮捕
2017年7月21日第25回参議院選挙、自民勝利改憲勢力で2/3を維持できず
2019年8月1日ヴィジュアル系バンド「NOCTURNAL BLOODLUST」のLinが大麻所持逮捕
2019年8月2日日本政府韓国を「ホワイト国」から除外することを決定
2019年8月7日小泉進次郎議員滝川クリステル結婚を発表
2019年8月29日ヘアメイクアップアーティストのJunJunがコカイン所持で逮捕
2019年9月22日小泉進次郎環境相気候変動問題にはセクシーに取り組むべき」発言
2019年1024週刊文春菅原一秀経産相の金品贈与疑惑を報じる、翌日辞任
2019年10月30日週刊文春河井克行法相公選法違反疑惑を報じる、同日辞任
2019年11月6日スノーボーダー国母和宏大麻所持逮捕
2019年11月6日歌手コメディアン田代まさし覚醒剤所持で四回目の逮捕
2019年11月8日共産党参院予算委員会で「桜を見る会」の参加者数・支出額の増加を指摘
2019年11月15日日米新貿易協定衆院外務委員会で可決
2019年11月16日女優沢尻エリカMDMA所持で逮捕

2019-05-23

大麻所持が出る度に大麻ウンチク垂れ流す雑魚何なん?

恥ずかしくないんかね

2019-03-19

社員寮で大麻所持容疑、野村証券社員の男2人を逮捕

じゃあ当然、野村の売った株はすべて自主回収ですよね。野村の関わったことはすべて世の中から消されるんですよね。

2019-01-21

登録者300万人のYoutuber大麻所持逮捕

テレビタレントだったらしばらく表舞台から消えるけど、Youtuber実刑じゃなかったらすぐ復帰だろな。

テレビよりずっと活動やすいな。

2018-10-15

anond:20181015004342

錠剤のほうが高くないですかね

好きな野菜ネギなのでネギめっちゃ食ってる

それはともかく大麻所持空港来たてで強制送還外国人見てえ〜〜〜〜〜

anond:20181015001452

鉄とビタミン系やめへんで

野菜嫌いだから

それはともかく大麻所持強制送還される外国人めっちゃ見てえ〜〜〜

2017-02-17

大麻所持による逮捕ニュース見るたび怒りのあまり脳の血管がブチ切

れそうになる

大麻を求めている人はハッピーになりたいだけ

何がいけないんだ

何でアメリカ人はOKで日本人ダメなんだ

まるでよそはよそうちはうちの精神毒親だなこの国は

大麻取締法なんてもの改正しない政治家役人警察のようなクズ息子共を栽培したクズ親共こそが犯罪者に等しいね

2016-10-25

やはり大麻は…という人は、

医療用と乱用されるものの扱いの違いと問題運動家の言い分を

ちゃんと細かく説明出来るくらい理解した上でそれいってるんだよね?

でないなら、

山田太郎児童への淫行で逮捕されたとして「やっぱ漫画規制すべき」といっているのと変わらない気がしますですよ。

女優高樹沙耶容疑者 大麻所持の疑いで逮捕 | NHKニュース

http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20161025/k10010743191000.html

2016-07-31

相模原・やまゆり園の事件は拡大自殺か。あるいは措置入院についての所見。

これはあくまでも一つの可能性だし、私の勝手憶測で書いていくが、あの事件は拡大自殺なのではないか

  

植松容疑者措置入院していたということは、精神障害なり精神病があったと医者から診断されたわけだ。そのとき彼は何を思っただろうか。

障害者は死んだほうがいい」という思想を貫徹するためには、まず自分自身が死ななければならないのだ。彼は「それならば死刑になって死んでやる!」と考え、その自殺願望犯行動機になったのかもしれない。

  

  

  

ところで、話はすこしズレてしまうが、政府対策会議では再発防止策に「措置入院見直し」が挙げられている。これは安倍首相がじきじきに提言していたし、読売新聞社説でそのような主張をしていた。

私は見直しの是非について論じることはできないが、「措置入院をさせられたことこそが犯行動機だったのでは?」という可能性を思い浮かべてしまった。

措置入院は、確かにやむをえない処置ではあるかもしれない。けれども、犯罪をやりそうな者を予防拘禁するという部分もある。あれがまちがいなく人権制限であり、それを受ける側にとっては大きな負担だということを忘れてはならない。

  

昔の時代みたいに精神病院環境が極めて劣悪だったり、患者への虐待が横行しているというようなことは、現代ではさすがに減ったと思う。しかし、監視カメラつきの病室に24時間施錠されて閉じ込められること、そして強制的治療をされるということが当人にとっては苦痛以外の何物でもないであろう。そのような経験をした人が何を考えるかと言えば、それが原因となってかえって社会への絶望と憎しみを募らせることだってありえるのだ。

また、「措置入院」というのがスティグマになっている可能性もある。措置入院過去がある人に対して社会偏見を向けるが、植松容疑者もその偏見を信じこんで、「俺はどうせキチガイだし人間失格なんだ」という自暴自棄気持ちになったかもしれない。(彼はもとから障害者差別をする傾向をもっていたのだから、それがめぐりめぐって自分自身に向くことも容易だったであろう)

  

今となっては結果論しか語ることはできないが、もし措置入院ではなく、大麻所持殺人予告などでさっさと逮捕し、それを刑事事件として粛々と処罰しておけばどうだったろうかと想像してみたい。

そしてそれと同時に、精神科カウンセリング受診の方はもうすこし本人の自由意思尊重し、措置入院のような絶対強制とは違った形でやらせていたらどうだったろうか?

その場合、上述のような問題は発生しないから、植松容疑者があのような凶行に及ぶことを抑制できたかもしれない。

  

  

  

以上。これはあくまで単なる憶測である

ただし措置入院見直しをする際、一応考慮に入れておくべき視点だと思う。

2015-09-02

はてなーもそんなもの

明治天皇の玄孫35歳男を起訴 東京六本木大麻所持罪 - 47NEWS(よんななニュース

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.47news.jp/CN/201509/CN2015090201001432.html

なんでもいいから、言動の気に入らないヤツが捕まればいいと思ってるって、醜いブコメの数々。

正直に言えばいいってもんじゃないし、はっきり言ってなさけない。

2015-05-10

いつか音楽が終わるときの為のお話

もう随分前の話だけど高野政所大麻所持容疑で逮捕された。もちろんニュースになった時は大騒ぎだったが結局何も変わらなかった。今の音楽震源地はもうどこも何もなかったように今までどおりパーティーステージや数多の即売会や…もちろんSoundCloudニコニコ動画も盛り上がっている。所詮ちょっとハッパやっただけの話」だ、インドネシアでは普通に喫っていたんだろう。だからこれからも恐らく変わらない。

じゃあ変わってしまったのは俺だけなんだろうか?

もちろん今すぐアンダーグラウンドシーンや同人音楽が終わるとは思えない。「今すぐ」はね…だけど確実に終わる、永遠に続くなんてありえない。日本レイヴだってあっけなく終わったじゃないか。

俺達はこれからもそんな「終わる世界」で音楽をやる。

「これは世の常なんだ、流行とはそんなものなんだ」…それは後ろ向きだ、でもそうかもしれない。「きっとその時は新しい何かが僕達を夢中にしてくれる」…それは待ってくれ、果たして本当にそうだろうか?

私見かも知れないがアンダーグラウンドミュージック同人音楽は俺達を何度か救ってきた。世の中に音楽が溢れてCDが売れることが目的になった時、少なくともTVラジオから流れてくる音楽は初めて聴くのに聴き飽きてしまジャンク音楽ばかりになってしまった。そういう時に俺はインターネット音楽出会った。まだシャープネル自分サイトMODを配布してた頃の話だ。まだカラテクノだったし、まだレオパルドンだった。きっとあの時みんなが「ここに新しい音楽があって」「それはずっと続いていくんだろう」と思ったと思う。俺だってそうだったし実際その時はそうだった様に思う。この先何度もジョックの道具だったフロアミュージックナードの道具だった同人音楽は奇妙な接続をして奇妙な、まるでCDの盤面の様な虹色織物を編んでいった。

誰かがフロアミュージックを浴びせかける。呼応した誰かが新しいトラックドロップする。そんなことを続けていくうちにあらゆるものを呑み込んでいく。ジュリアナレイヴ、J-TEK、ドラムンベースUKアンダーグラウンドエピックトランスUKハードコアダブステップEDM

私見かも知れないがアンダーグラウンドミュージック同人音楽は俺達を初めて欺いているかもしれない。世の中に音楽が溢れてパーティーが続くことが目的になった時、少なくともインターネットから流れてくる音楽は初めて聴くのに聴き飽きてしまジャンク音楽ばかりになってしまった。そういう時に俺は何に出会えばいいんだ?もうシャープネルだってインディーレーベルCDを売る頃の話だ。もうBUBBLE-Bだし、もうJET BARONだ。きっとまだみんなが「ここに新しい音楽があって」「それはずっと続いていくんだ」と思っている。もう俺はそう思えないしもしかしたらもうその終わりが来ているのかもしれない。この先恐らくジョックの道具だったパーティーナードの道具になったパーティーミュージックは奇妙な接続をして奇妙な、まるでCDの盤面の様な虹色ライトの下で踊るんだろう。

「これは世の常なんだ、流行とはそんなものなんだ」…それは前向きすぎる、でもそうかもしれない。「きっと今からまれる新しい何かは僕達を夢中にしてくれる」…

それは待ってくれ!少なくとも俺はもうたくさんだ!

もうやめてくれ!まるでTVみたいだ!

俺達はこれからもそんな「終わる世界」で音楽をやる。

もちろん今すぐアンダーグラウンドシーンや同人音楽が終わるとは思えない。「今すぐ」はね…だけど確実に終わる。永遠に続くなんてありえない。

確実に、終わる。

もうやめよう。逃げるんだ、終わる世界から

「何処へ行くか?」…言えないよ、次は終わらせたくないからね。

2014-06-27

なぜ日本大麻合法化の「議論」すら真剣に始めないのか

世界では~」「海外では~」と声高に叫ぶのは嫌いだが、

まり日本人現在大麻を巡る状況に関する意識が低すぎる。

今どの程度の国や地域大麻合法化しているか知っているだろうか。

嗜好用マリファナ2012年ワシントン州コロラド州2013年にはウルグアイ合法化されているが

エイズ、ガン治療吐き気鬱病、慢性腰痛などを抑えるのに用いられる医療大麻は、

今週ニューヨーク州合法化され、現在ではアメリカ23州ならびにワシントンDC合法化されている。

医療大麻合法あるいは非犯罪化されている国はカナダドイツベルギーチェコオーストリアオランダイギリスイタリアスペインフィンランドなど20ヵ国以上にものぼる。

恐らくこの事実を知らなかった人の方が多いだろう。あるいは、それを日本で実現すべきかどうかなど考えもしなかったという人の方が多いだろう。

機会費用の考え方でいうと、我々日本に住む日本人大麻厳罰化することで何かを得ると同時に、何かを捨てていることを意識しなければならない。

日本医療大麻を認めず、また大麻所持に対し欧米に比べ非常に厳しい刑罰を課している。

大麻使用の違法を続けるにしても、そのことから何を得て、また何を捨てているか認識した上で非合法化を続けるべきだろう。

治安ハードドラッグへの入り口としての防止、労働意識の低下要因の排除等などが我々が大麻非合法化していることで得ているものとして一応挙げられるだろう。

では、一方そのことで何を捨てているだろうか。

医療大麻を使用することによって癒やすことのできる病気苦痛さを、それが損ねるクオリティ・オブ・ライフを我々は選択的に捨てている。

大麻を吸うことによって癒やされる鬱の苦しみは科学的に証明されているが、大麻を吸うことで確実に減らすことのできる自殺者を我々は選択的に犠牲にしている。

医療大麻合法化すれば3000人は自殺者が減るのではないだろうか。うつ病患者も1,2割減るのではないだろうか。そうであれば、救えるはずの彼らを今我々は選択的に犠牲にしている。

本当にそれだけの数が減るのか分からない。なにせ、それを確かめるには医療大麻科学実験と議論が必要なのだから。それなら、まずそれだけでも日本で始められないだろうか。

僕がガン治療で苦しむまでのあと何十年か後に状況は変わっているだろうか。

また池袋など度重なる事故で注目を集めている脱法ハーブだが、その報道は「危ないドラッグですね。いけないですね。法律を変えないと」程度だが

そもそも、これはなぜ流行っているかといえば大麻所持刑罰が重いのがその一因ではないだろうか。

脱法ハーブなんてやる奴が悪いんだから、どんどん取締りを厳しくすればいいし、大麻がどうとか関係ない」という理想論は分かるが

現実的ドラッグで気分を軽くしたいという一定層は変えることはできないし、大麻厳罰化している結果、皮肉にも彼らはより危険脱法ハーブに流れていることに目を向けるべきだろう。

脱法ハーブ当局とのイタチごっこが続き、どんどんよく分からない混ぜ物も増えていっているし、脱法ハーブを吸った結果の事故は増える一方だ。

大麻所持厳罰化として僕らが得ているものの一つとして、脱法ハーブ蔓延、その結果としての事故があることは意識するべきだろう。

なにせ日本では大麻で捕まったら重犯罪人扱いなのだから、やる奴は健康リスクがあるが刑法リスクのない「脱法」のものをやるに決まっている。余談だが、小山田壮平はその点でダサい

いや、大麻を吸って捕まれば、CD店頭から回収される国だからしょうがないのかもしれない。

オバマ学生時代吸っていたなどと公言するなどアメリカを始めとする欧米日本ではあまり大麻に対する意識が違うし、そもそも日本では議論すら始めるのも困難だ。

日本では、我々が何をよしとして、何をよくないとするのかを意識的に決めていく、あるいは決めていくことができるという感覚が欠如しているように個人的に感じている。

同姓愛結婚にしても、日本では否定的に感じる人は比較的少ないのに、それが実際に法制化されることはない。「お上が決めることだから」だろう。

我々が共に行きているこの社会を「どう作り上げて、維持し、その社会の中でこの生を生きていく」という感覚がないのだ。それはいつの間にかできあがっている。

同姓愛が法制化される動きがないのは、いま法制化されていないという事実があるから、それだけだ。大麻に関する議論も同じように感じている。

僕は日本の常識というのは簡単に変わると思っている。一旦、既成事実化してしまえば、それは簡単に常識になる。

カジノ合法化を見てほしい。この前までは「カジノなんて日本には合わない、ありえない」という感覚ほとんどの人が持っていたはずなのに、

議員が動きだして、実際に法制化の話が動き出したら「ああ、そうなんだ、カジノ作るんだ」という感じで、恐らく法律は通るだろう。

そんなものなのだ、この国の常識というのは。

恐らく、そこには権威必要なのだろう。

からヒッピー崩れが大麻効用を訴えても状況は変わらない。今や「欧米ではこうしている」は利き目がないので、レディ・ガガブラピリアーナ大麻を吸っていようと大した効果はないだろう。

ワイドショー自民党議員教授医者がなぜ医療大麻日本合法化しないのか、日本では古来からうんぬんという感じの議論を始めるまで、日本大麻に関する常識は変わらないのだ。

それまで、僕はアメリカへ旅する度に、友人の家で大麻を楽しむしか方法はないのだ。

村上春樹の言うように、日本では大麻を吸うリスクが高すぎて、それを犯してまで吸うものではないからだ。

だけど、これが合法化されれば、ずいぶん人生を楽に生きられる人がいるだろうになとその度に思うのだ。そして、脱法ハーブなんかよりもずっと安全なのに、と事故を伝えるニュースを見ながらまた思ったのだ。

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