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2024-06-17

お絵かきaiと雑感

仕事創作の両立の限界というか

現在仕事しながら投入できるリソース量では

現状維持が精一杯で

これ以上の画力向上は望めないんじゃないかというのをヒシヒシと感じる。

行き詰まってる感じ。

仕事辞めて

もっと心ゆくまで描きたい、限界まで極めたいという思いがますます募る。

でも、それで生活できるの?

創作に近いスキルを生かした職に転職するとか、

せめてお小遣い程度でも稼ぐとか、

全然目処すら立ってないじゃん。

ハタから見ても、

お前の吐き出しているもの市場で求められるようなものではない。

創作的に高度とはいい難く、「作品」の域にすら達していないとおもう。

自分的にはちょっとうまく描けた、という自己満足

本当は漫画とかアニメとかで表現したい。

でもその領域に到達できていない。

その入口の前で力尽きてしまっている。

画力技術を高めることに満足してしまっているのが現状。

ゴミ。まさしくゴミ

自己満足という栄養を消化した排泄物

う◯こ垂れ流しているだけ。

更にいうと、これからai全盛期に自分で描くことに意味があるのか?

と考えてしまう。

今は、まさにai革命前夜だよなぁ

生成aiの登場で

絵の技術的な価値は下がっていくなんてことはよく言われているが、

これから漫画とかも、いわゆる絵がかけなくても

ai活用して描くような時代になるのかな?

自分には浮かんだイメージaiに出力させる術なんて想像できないけど、

これからaiネイティブ世代若い人はai自分の手足のように融合して直感的につかいこなせるようになるんだろうか。

そうなると、絵が上手い人より、

いいアイディアをひらめく人、物語を語れる人のほうが優位になっていくのだろう。

でも、このai進化スピードを考えると、それで保ってるのもそんなに長くないだろうな。

そのうち、何も指示与えなくてもストーリーアニメを出力したり、

過去キャラクター人格再現したvtuberもどきが、

同接=1であなただけとお話する世界がやってくるのかな。

これは素晴らしい世界といえるのか??

なんかいつかみたtedtalkで、

生物進化を考えればaiの知能が人間を超えるのは必然みたいなことを言ってた。

哺乳類が登場してから知能指数の上昇の曲線と、ai知能指数の上昇の曲線を見せて、

今のコンピュータの知能が仮にネズミレベルとしても、

生物が数億年かけてやっとたどり着いた進化を、コンピュータたかが数十年で達成した。

さらコンピュータ人間の脳のように生物学的な制約がない。

このまま進化すれば人間レベルなんてあっという間に追い抜く。

それこそ亀の隣をスポーツカーが追い抜いてくように。

なるほど、

まさに今追い抜かれようとしている瞬間なわけか。

瞬きする間に追い抜かれていくわけだ。

こうなることは頭ではわかっていたがイマイチ実感がなかった

囲碁将棋とか画像認識とか何かに特化した分野では発展していたが

いわゆるイラストとかクリエイティブ方面では、見えない壁にぶち当たって

止まるんじゃないかと楽観的な希望みたいなのかあった。

(なんだっけ、特化型ai方面では進化するけど、汎用aiはずっと先のことみたいな論陣を張ってる専門家の主張を読んだような。)

最近のchatgptやstablediffusionはそんな幻想をぶち壊して

現実を突きつけてきた感じか。

chatgptで、ホワイトカラー職業全滅。

これから人間にとっては辛い時代になると思うな。

尊厳のある仕事なんて、果たして残るんだろうか??

2024-06-11

生成AI学習人間と同じなのか?

生成AI話題を見ていると「生成AI人間学習は同じ!」という話を見かける。

同じ、といっても「人間も模写をする」や「他人から学習をする」という理論が主。

  

聞くに生成AIは58億の画像学習して成り立っているらしい。

  

58億、とんでもない数字なわけだが、生成AI機械学習が本当に ”人間と同じ学習” ならば

あそこまでの画力を出すのに58億。些か ”学習下手” だなと言わざるを得ないと思う。

  

あそこまでの画力を得るのに、人間は1億も資料は要らない。

自分趣味で絵を描いている人間だが人生の中でいくら絵を見続けていたとして、見た絵は50万も行くかもわからない。

その中で更に ”学習” する為に使う資料となれば5万以下にまで減る。

  

正直、人間が絵が上手くなる為に必要なのは他人の絵(資料)そのもの” ではなく ”理解力” だ。

当たり前の話すぎる。

物の構造理解できずに絵は上手くなんかならん。

絵が上手くなりたいならデッサンしろって言われたことはないか

デッサン本質は物の本質を見抜く目を養うこと。

物の本質構造理解し、それを絵で表現する力を身に付けるためにやれと言われる。

  

生成AI機械学習人間学習と同質のものとする場合

人間は5万も要らずに多くを理解できるのに対して、生成AIは58億を以ってもまだ理解できない部分があると来た。

これを学習下手と言わずになんと言うのか。生成AI近未来的な名前をしている割には低機能だなと思ってしまう。

  

  

いい加減本題に入ろう。

 ” 生成AI学習人間と同じなのか? ” 

  

答えは否だろう。

  

理由は先に簡単に答えたが生成AIというものに ”物の構造理解する能力” はない。

私はAI技術というものに詳しい訳ではないが、断言しよう。 ”物の構造理解する能力” はない。

  

人間学習というものそもそも学習内容を正しく理解自分知識として蓄えそれを正しく活かせて初めて ”学習出来ている” といえるものだ。

テストの内容を丸暗記して100点を取ったとしても、それを正しく知識として身に付けていないのならばその学習意味はない。

よく居るだろう、勉強が出来るだけの馬鹿が。テストでいい点を取っていたのに今はしょうもない社員なんかやってる人間が。

結局そいう人間というのは正しく活かす為の知恵がなかったというだけの話。

  

生成AI過去問全部引っ張り出して暗記して80点を取って「出来た!」と言っているだけに過ぎない。

要はただの数に物を言わせたパワープレイだ。

そこに知恵なんかない。

  

AIと呼ばれる人々が生成AIを「コピペ」や「コラージュ」と言うのはこういう面にあると思う。知らんが。

要は他人技術を、意味本質学び活用し発展させるのではなく、他人技術をそのまま切って張っただけ。

所詮再利用二次利用、その範疇を出ない。

その範疇をでないから新しいものは生まれずありきたりなものになり、絵柄を陳腐化させる。

こう見るとコラージュよりも出来が悪いな。

  

そうではない、と言うならば。

何故、58億も ”学習” して破綻が出る?

  

手、金属装飾、服装飾、髪、まつげ…

上げればキリがない程に破綻が多い。

どれも正しく学習し学べている人間ならばしないミスが多い。

そもそもデッサンが出来てない。

  

そしてその破綻をなくす為にはプロンプトだとかい呪文とやらの駆使が必要になる。

そこまでやって、やっと手描きと見間違う程のものが出来る。

  

これの、どこが人間学習と同じだと言うのか。

これが人間学習と同じならばあまりにも無能しか言えない。

  

著作権がどうとかAI技術がどうとか、そういう側面のことは詳しくないので語らないがこれだけは確かだと自信を持って言える。

  

物の構造や、物事本質、絵を描く事における技術知識も何もなく

何一つ活用すら出来ない程度のものが、人間学習と同じな訳がないだろ。

そもそも「学ぶ」ということをなんだと思ってんだ。

  

  

ちなみに私はこの話に於いて著作権がどうの」 「二次創作がどうの」などという面倒な話はしていない。

  

機械というもの人間よりも情報の処理速度が速い。

だというのにも関わらず「人間が少量で理解できるものを」 「何十億と消費できる機械理解できていない」という客観的事実無視して

人間機械学習は同じ」という理論が展開されているのはおかしいだろ、という話をしている。

  

よく見るが生成AI推進派はあの手の論点ズラし好きすぎだろ。どうなってんだ。

2024-06-09

[]2011.10

https://anond.hatelabo.jp/20240609080513

https://web.archive.org/web/20170710060035/http://ashihara-hina.jugem.jp/?month=201110

パーティーだっ!

2011.10.31 Monday01:10

週末は友人の結婚パーティーでしたよ。

学生の頃から11年のお付き合いで、見事ゴールイン

少女マンガみたい

新居はルクセンブルクだそうですよ。

いいなー、ヨーロッパ

そんでもって、ハロウィン

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プリティかぼちゃ

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そして、酒。と、北海道の美味しいお魚。

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二十代、三十路、四十路が集って、なかなか痛々しいコスプレごっこ

発展してしもうたよ。テンションあがるな!

しかった~。ネームしなきゃ。

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日記---

ちゃん

2011.10.25 Tuesday00:34

ちょっと前に、ベツコミ編集部から、すんごい賢い炊飯器

引っ越し祝いに頂いたんですよ!!

どどーーーん!

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小学館の「小ちゃん」と名付けて、大事にしておりますよ。

噂には聞いていたけど、炊飯器ひとつご飯の味が全然変わるのねー。

以前のボロイ炊飯器で炊くより、さすがにはるかに美味しい。

ちゃん、出来る子よ~。多機能!超優秀!

煮物や蒸し料理も作れるんだって。何だそれ。すごいな!

ここんとこ他人から、色んな物頂いてばっかりで。

お返ししないと。

先日友人宅で食べた生姜ご飯を、マネっこ

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昆布出汁お酒お塩も少し。

枝豆入れても美味しいよ、コレ。

関係ないけど、友人宅で松下奈緒ちゃんマネージャーさんの

友達出会ったよ。

マネージャーさん、映画撮影当時、何度かお会いしてたはず。

ちゃんと覚えてくださってたみたいです。

世間狭いなー。

こういう事って、案外よくあるな。

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日記---

「ガキのためいき

2011.10.23 Sunday00:21

これも、kissの編集さんが送ってくださいました。

沖田×華さんの「ガキのためいき

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kissの連載の中で、一番気になる。

ASアスペルガー症候群)持ちの作家さんが、ご自分の子供の頃の

体験談を、とても客観的にユーモラスに、、、描かれてるんだけど、、。

光文社から出てる「ニトロちゃん」も続けて読んで号泣しましたよ、私。

何もかも感覚の違う集団の中に放り込まれたら、そりゃ

しんどいよなあ。

個人差が大きいと聞きますが、難しい専門書読むより、

ASの人の感覚が、つかみ易いんじゃないかな。

漫画って優れたツールだな~と、こういう作品読むと、

ほんとに思う。

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さっき友人宅でいただいた、美味しいご飯の数々も載っけておこう

サンマご飯サンマのお刺身生姜ご飯

ほんとはメインは餃子だったんだけど、、、撮り損ねた、、、。

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ここんとこ連日呑んだくれておるよ。

ぐだぐだですよ。

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本・映画---

「見かけの二重星

2011.10.18 Tuesday01:12

kiss編集さんが送って下さった漫画面白かった。

つばなさんの「見かけの二重星」。

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意識所在とか、自分と他との境界線精神的な意味でなく、物理的にねー。)とか、

子供の頃から、どうしても気になるんですよ、私。

一時量子論的なものに興味を持って、素人向けの分かり易そうな本を数冊

読んだりしてたんですけど、私の脳みそじゃ到底追いつかず、

アインシュタインが納得できないモノが、私に理解できるわけないじゃん!!

とか何とか、言い訳しながらあっさり匙を投げたんですが。。

自分の体を構成する最小単位物質(?)が、そんな曖昧摩訶不思議

何かで出来てる事が、楽しくて仕方ない。

常識なんてちっぽけで、頭は常に柔らかい方が良い。

神様にはサイコロを振り続けて欲しいと思うよー。

かいって。

別に量子論漫画じゃないですよ。

ある日「私」が二人になっちゃった!なんて「非日常」を

敢えて「日常」で、ゆる~くほんわかコミカルほろりと描いた良作ですよー。

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本・映画---

「Piece」7巻☆お知らせ

2011.10.15 Saturday23:35

7巻予定通り、12月末に出ますよー。

日にち確定したら、また改めてお知らせしますけど、、

最近「7巻 発売日」で検索してきて下さる方が多いので、

取りあえずご報告。

からコミックスお仕事やりますよ~!

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お仕事---

Betsucomi 11月号

2011.10.13 Thursday19:22

届いた届いた!発売中ですよ~。

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「Piece」も載ってます

今回は、お兄ちゃん!お兄ちゃん!です。

毎年恒例、来年カレンダー付録についてます

「爽やか学園ラブ☆」的な絵を描きましたよ。

私は未だ「Piece」を、「学園ラブ」だと言い張ってます

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たとえば「砂時計」なんかは、四季折々フルカラー

イメージポンポン浮かんでたんですけど、、

「Piece」は私の中で、どこまでいっても印象が「モノクロ」なんですよ。

なので、カラーお仕事を頂くと、実はとってもオロオロする。

クールシャープカラーが、センス良く描ければ良いのだけれど。

話に合わせて、全然違う絵が描けるようになりたいな。

ギブミー画力!!

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お仕事---

プロット

2011.10.12 Wednesday12:12

つまってたけど、今なんとか書き終えました。

また、血まみれのプロット書いちゃった。

少々寝かせてから編集さんに送ろう。

時間にまだ余裕がある時は、しばらく寝かすんです。

慌てて送って、後から読み返してみたら、「なんだこれーーっ!

あり得んわーーっ!」って事も多いので。(私だけかな。)

その間に、細かい他の仕事をしよう。

まじめ。(普通

その前に、ご飯作る。お腹へった。

明日ベツコミ発売日ですよね。

うちにまだ届いてないけど、、あれれ。

遅れてんのかな。引っ越したせいかな。

私の漫画も載ってるはずなので、どうぞよろしくお願いしますー!

今月号は、カレンダーがついてたっけ?

違うっけ?

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日記---

Potager

2011.10.08 Saturday12:36

「Potager」のお野菜ケーキを、編集さんから頂きましたよー。

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かぼちゃルッコラごぼう?(自信ない) どれもお野菜が使ってあるので、

きっと体にいいはず!と言い訳しながら、モグモグ食べる。

ケーキなんて脂肪の塊!」との友人の言葉が、いつも頭をよぎるんですけど、

これだと罪悪感うすいな。

一度に沢山食べなきゃ、べつに太んないけどなー。

私はここに載ってない、フレッシュトマトケーキを頂きましたよ。

思った以上に、トマト

美味しかったです。有難うございます~~

焼き菓子も沢山頂きましたよ。

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お菓子って、ほんと綺麗。

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おやつ---

迷子

2011.10.06 Thursday23:42

昨日行った、自由が丘カフェの階下の雑貨屋さんが可愛かった。

タオル大人買いタオル洗濯してると、癒される。

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紅茶パッケージ買い。丸い缶好き。中身無くなったら、ペン先入れとかに

するんだ。こういうの、デザインするお仕事も楽しそうだなー。

引っ越しから、「Piece」のネタ帳、青いノート迷子です。

失くしたら困るから、他の荷物とわけて、どっかに入れた、までは覚えてる。

相関図はさすがにもう頭に入ってるし、年表的な物もPCに残ってるので、

別にものすごーく困るわけじゃないんだけど、なんか落ち着かないよう。

早く出ておいで~。

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日記---

ワンコ

2011.10.02 Sunday16:01

の、箸置きを、友達引っ越し祝いにくれたよ。

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なんて可愛いの!ドツボだよ!

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この角度が、呆れるほど可愛い

京焼き」だって

昨日会った友人に、「風呂にお湯が入ったら、カノン流れるのは普通。」

と、つっこまれました。えっ、そうなのっ。すごい驚いたんだけどっ。

くやしいので、うちのガスコンロがどんだけ賢いかを、ムキになって

説明しておきました。なんて大人げない。

昨日は半日根津で過ごしましたよ。

ゆっくりお買い物して、抹茶あんみつ食べて、予約せずに「はん亭」に

入れて超ラッキー

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真面目な話やくっだらない話をいっぱいして、元気を貰って帰る。

買い物し過ぎた。

2024-06-04

anond:20240604221757

笠原倫が「175」って型破りなレスキュー隊?のマンガ描いてた

画力はその頃から今と同じくらい微妙に上手かった

anond:20240604180445

絵が下手でも構図や構成が上手ければそれはもう「絵が上手い」人になる。

逆に言えばイラストも大して画力高くなくてもエモい構図で描かれてる絵師は神絵師として崇められる。

だけどイラスト漫画も伸びない人は画力が高かろうと構図と構成がつまらいから売れない。

志村のおばちゃん」っていうネット伝説的に有名なエロ同人は絵が下手だし女がキモいけど、漫画構成力が上手いから新作出せば300本くらいは売れてる。

あんなのでも売れるなら漫画描けば俺も!と漫画に行く奴が多いけどそんな甘くはない。

anond:20240604180539

矢吹の絵は今の30〜40代1020代の頃のトレンドだったからな。電車男とか秋葉原メイドとか萌え文化が出てきた頃によくある絵柄。

エロゲとかもみんなあんな感じ。ペタッとした萌えイラスト

今の神絵師も15年前のpixivを見ると矢吹健太郎っぽい絵柄だったけど時を経て画力向上と絵柄が変わっていって神絵師になった。逆に15年前から何も成長してない30代40代が今でも劣化矢吹健太朗のままでいる。そういう奴らがAIに怯えて否定している

anond:20240604175252

その人知らないからググったけど、なんというか極めて記号的で平面的な絵を描く人だな。

もうちょっと体感があって一目見て画力が高いと分かる人の絵を模写したほうがいいと思う。

鳥山明小畑健村田雄介井上雄彦とか。

2024-05-30

anond:20240530000725

そう言えば、最近オタクは奇乳言わなくなったね。

昔は上のニコニコ百科の方みたいなあり得ない形やサイズの乳性癖イラストとか、画力がない変な乳のイラストオタク揶揄する時に使われていたけど、ピクシブ百科の方が書き換えられて乳房乳首が何個もある形状を表す言葉になっててビビった。

もう乳房増量までしないと、オタクからみたら現実離れした胸ではないのだな。

奇乳とは、人体の構造から大きくかけ離れた乳房のことである魔乳、鬼乳とも呼ばれる。

例として、以下のようなものがある。

乳房自体が大きすぎるもの

乳房比較して、乳輪が大きすぎるもの

乳房比較して、乳首が大きすぎるもの

形状が異常なもの(細長い等)

また、医学的には生まれて数日の新生児乳房から出る体液のことを呼ぶ。

なお、大きいだけの乳房は超乳と呼ばれる場合もある。

概要

簡単に言えば「二次元しかありえないおっぱい」に付けられるタグ

房の数が1つ或いは3つ以上ある、房に対して乳首の数が複数ある、(人間場合)大胸筋以外の場所にあるなど、現実生物とはかけ離れた構造になっている乳房の事。

その性質R-18比率が高いが、中にはR-18Gとした方が適当ものさえ散見されるため、検索にはかなり注意を要する。

注意

実際の所、この言葉は作者の画力不足によって結果的に不自然な形状となってしまった作品や単に主に大きさや形状が自分の好みではない乳房中傷する為に「奇形の乳」という意味で悪意を持って使う人が多く、

単に胸の大きいキャラクター等に使用した場合嫌悪感を抱かれる可能性が高い。

2024-05-26

ジョジョランズすごいな

ジョジョリオン画力がさすがに衰えを感じた感じもしたが、ジョジョランズで完全に往年の画力に戻してる

やはり荒木先生は別格の天才だな

2024-05-24

有名漫画家AI絵を自作のようにアップしてビビる

ネットでも有名なかなりの大御所がインスタで塗りを模索してると言いながら載せてたイラストが顔だけ自分の絵にすげ替えただけのどう見てもAI

元々画力は高くないが漫画の内容や漫画家の人となりで人気が出ただろうに、どうしてこうなった

2024-05-23

anond:20240513111528

漫画で例えるならあまりにも高すぎる画力のために内容も高尚なものに見えてくるみたいな現象起きてる気がする

2024-05-22

ツイッター投稿落書きみたいな絵を無言投下して1万近く伸びてる絵師がいるのに対して毎日ちゃんと描き上げて1桁良いねとかやってられねー

ちな、どっちもジャンルエロからシャドバン対象なのに何で伸びる奴は何もしなくても伸びるんだよ。画力とかそもそもの話を言われたら何も言えん。性癖に刺さらいからって言われたけどそんなの知らん。どうしようもないだろ才能か。

もうAIに全部喰われて人間絵師全員死ね。俺も死ぬから

2024-05-18

anond:20240518162239

日本はもう従来形式漫画が浸透しすぎててどうもな〜という印象

あとウェブトゥーンってフルカラーかつある程度の画力が求められる上、話を展開させてくにも上から下へスクロールは不利だったんじゃないか

昔の巻物とかも横展開じゃん、やっぱ横方向人間には合ってるんだと思う

逆に横スクロールウェブトゥーンなら…って思ったけど、これってページをめくるかひたすら横にスクロールするかの違いでしかないな

BL漫画番長! 神絵師コイツです!

DMMブックスに来るまで楽しみにまっとった

・古のオタク、スケベシーンが無いBL単行本に驚く

今はスケベシーンが無くても売れるんや…いい時代や…

情緒も見た目も「本物」の同人女感情じゃん

同人じゃないけど

・攻←受コレクションに新たな一冊が追加された

ババアになり「男同士なのに好きになってごめん」の時代

終わったんじゃ今は令和さんやぞ平成脳がよ…

でも好きだからごめん…ってなった

作品自体文句のつけようの無い良さでした…

ただ自分平成遺物なだけで…

釣瓶打ちに来る面白シーンによってより一層引き立てられる

「好きになってごめん」のハッとさせられるような

暗くて湿度の高い感傷シーンがあるのではないか勝手に予想して外れただけで

おまいはセクピス序盤を死ぬまで見返してろ

クラスのど真ん中で大声でタイトル回収の展開が絶対にあると思い

共感性羞恥覚悟して読んでたけど無かった

続々編あたりであるんじゃないでしょうか

・毛根一直線先生のようなそういう画力高高オモロギャグ描ける

タイプ作家さんや ネットスラング多用の漫画リアタイ?で読むとおもろい

時が過ぎても懐かしオモロになるのでよき…

・続きたのし

2024-05-16

anond:20240515221358

続きです。

しかし、結果的に言うとマンガ部も違った。こんな言い方が正しくないのは分かっているが、みな意識が高すぎるのだ。真面目にマンガに取り組もうとしている人たちばかりだった

「人は経験したことだけしか描けない」という信念のもと、学外活動にも熱心だった。いろいろな経験を積むことで、その経験作品に、キャラクターに深みを与えるのだと。マンガが好きだからマンガしか読んでない奴には面白いマンガは描けない。そう断言してはばからない人たちだった

しかし俺はその考えには否定的だった。なぜならエロ自由からだ。エロく感じるなら現実など無視して良い。腹ボコ子宮姦も感度3千倍もリットル単位の精液も、どれも現実にはありえない。だがありえないからこそエロいのだ。現実に縛られずに自由に描けるからエロマンガエロ同人エロいのだ

そして俺は漫画家になりたいのではない。エロ二次創作がしたいだけだったのだ。そのためだけに絵を練習してきたのだ。男などは描きたくはないが、竿役がいないと始まらないので仕方なく練習した。毎回毎回異空間に閉じ込める訳にも行かないから、背景も勉強して練習した。もちろん女体もしっかり練習した。だがしかし精緻な設定も重厚ストーリー人生経験エロ同人には必要ないし、そもそも俺にそんなものを生み出せるはずもない。生み出そうという気持ちすらない。俺にとって重要なのは読子まほろさんをんほおさせること。それだけだから

とはいえ先輩方の絵は上手かったし、デッサン勉強会なども定期的に行われていて、同期で入ってきた部員も何人かいたので、しばらくはこのままでいいかと思い、部に残ることにした。表向きは俺も漫画家志望だということにして

マンガ部では定期的に部誌を発行しており、部員は全員それに載せる作品を描くことが義務だった。作品を落とすことは一度目はセーフだが二度目はペナルティ部員全員に食事を奢る、部誌の印刷代を出すなど)を課すという厳しいものだった。なので落とす人はほとんどいなかった。が、これに毎回苦戦していたのが俺だ

だってそうだろう。自分が一から考えたマンガなど、俺は一度も描いたことがない。ストーリーがあるマンガも描いたことがない。だが見様見真似でコマを割ることを覚えたりと、マンガ形式を少しづつ学べたのは良かったと今でも思う

そうして大学生活や部活動にも慣れ始めた頃、ついに俺は念願を実行に移すことにした。そう、エロ同人作家としてデビューすることだ

いきなりコミケハードルが高すぎるし、何よりもサークル当落があるので、本ができても落選では意味がない。だからまずは手近なイベントにしようと俺は考えた。ネタとしてはやはり、当時人気だった「おねがい☆ティーチャー」が鉄板だと俺は予想した。印刷所も手配し、同期にも手伝ってもらって原稿も描き上げた。この同期は真面目でエロマンガエロ同人などには良い感情は無かったが、それでもマンガであることには変わりはないと割り切って手伝ってくれた。マンガとして成立しているかもきちんとチェックしてくれた。コマ運びや大ゴマの使い方など、エロしか描けない俺の絵を「マンガ」にしてくれたといっても過言ではない。ただ、俺が本当にやりたかったのがまさにエロ同人だったと知っていたら手伝ってはくれなかっただろう。そういう意味では騙したみたいで、今でも時々申し訳無さを感じる

そうして出来上がった俺の初のエロ同人誌は、自画自賛だがなかなかのものだったと今でも思う。もちろん今から見れば何もかもが荒削りだし、絵だって素人にしてはまぁまぁ、というレベルだ。当時と今とでは要求されるレベルが違うが、それを勘案すれば「まぁまぁ」だった(今基準ならクソ認定されるかもしれない)

そして結論から言うと、俺のこの初エロ同人誌は完売した。ビビって100部しか刷らなかったのを後悔した。初めてのイベント参加で、初めての本なんか売れるわけがない。そうネットでは言われていたので、100部というのもかなりの冒険だったのだけど、当時は最低ロットが100部からだったので仕方なかった。今のオンデマンド方式なら部数は自在から、30部ぐらいにしていたかもしれない。それはともかくとして

初めてのエロ同人完売したという事実に俺は喜びに打ち震えた。たった100部とは言え、初めての参加で初めての本だ。それの「完売」の勲章は何物にも代えがたい。今までの努力が認められた気がした。エロ同人作家として価値を認めてもらった気がした。子供の頃からなりたかったエロ同人作家に、いちおう俺はなれたのだ

そこから俺はイベントごとにコンスタント新刊を出すようになっていった。この頃にはとらのあなが最大勢力で、信長書店メッセサンオーといった同人を扱うショップも多くなってきた。一方で長年お世話になっていたLLパレスは悲しいことに規模を縮小していったが、こういうショップが勃興することで、俺は部数をどんどんと伸ばしていった。イベントで売れ残っても、その在庫ショップが引き受けてくれるのだから、スペースの限界まで持ち込めるのだ。100部から始まった俺の本の印刷部数が4桁後半になるのもあっという間だった。実家から離れて一人暮らしを始めたのもこの頃だった

一方で同人活動にかまけて、学業どころか大学生活が破綻するようになった俺は留年危機を迎えていた。おまけに世は就職氷河期真っ只中である。だが俺はまったく気にしていなかった。この頃の俺は1000万円以上の収入エロ同人から得ていたからだ。就職卒業もする意味理由も俺にはまったくなかった。が、親に懇願されたのもあって、卒業だけは一応しておくかと思って追試でどうにかなった。大学側の温情も多分にあってのギリギリ卒業だった

から就職をどうするのかと何度も問い詰められた。いまの状況ではまともな就職など出来ない。だからしばらくフリーターをやると言うと、それなりに納得していたようだった。エロ同人作家フリーターも似たようなものだ。だから俺はここで本当の「エロ同人作家」になった。大学生のお遊びではない、本物になったのだ

さて、無事に大学卒業して「職業エロ同人作家」となった俺は、変わらずに活動を続けていた。好きなアニメゲームを見ては妄想股間を膨らませて、いかにこのキャラアヘアヘ言わせるかだけを考えていた。清楚なタイプならギャップ萌えダブルピースも悪くない。ロリロリでもアリだ。ちょうどこの頃はメスガキ分からせという概念も生まれつつあって、それに乗った俺は絶好調だった。少なくとも表面上は

だが、当時は分からなかったが実は俺はほんのりとスランプを感じていた。マンガ技術は桁違いに向上したし、画力だってプロと比べても遜色ないほどに腕を上げた。しかしやってることや描いてる内容は最初デビュー作品から何も変わっていない。いや変えられなかったからだ。技術レベルは上がっても、「中身」は小学生レベルなのだ小学生の描くバカみたいなマンガプロが清書してるだけのようなものなのだ。誰を描いても、何を描いても「うんこ! おしっこ! ギャハハ!」だ。そういうものを延々と再生産しているという事実に気がついた時、俺はゾッとした。結局のところ、俺はエロ同人作家」としては何も進歩進化もしてないのではないか。そう思った

学生の頃、マンガ部の真面目な先輩たちが真面目にマンガを描いていたのを見て、意識が高くて違うなぁと思った。俺にはそんなもの不要だと考えた。エロ同人必要なのは、一にも二にも画力エロスだけだ。そう信じていたが、そうではなかった、エロとはそんな単純なものではない。…俺はそんな風に段々と思うようになっていった。エロスとは人間真実を浮かび上がらせる深奥なる営みの一部なのだ、と。今頃になって先輩たちの「人は経験したことだけしか描けない」という言葉が俺の心をえぐるようになっていった

しかるに今のこの俺はどうだ。実際のセックスなど知らずに、小中学生妄想をただ絵で表現しているだけの、エロスも人間も描いていないただ手先が器用なだけのバカなのではないか小手先エロい絵を描いてるからある程度評価されてるだけで、「作家」としての評価は下の下なのではないか

俺は「漫画家」になりたかった訳では無い。ただエロ同人作家ありさえすれば良かった。だがエロ同人作家であろうとするなら、同時に「漫画家」的な資質要求されるのだということを、俺はようやく思い知った。エロいからというだけで、設定など無視してキャラアヘ顔ダブルピースをさせるなど、そもそも作品理解していないから出来ることだ。果たしてそれは二次エロとして正しいのか。エロ同人作家としてあるべき姿なのか。そんなことを突きつけられた気がした

から思えばそれは事実だった。だが当時の俺に、その事実を受け入れ、飲み込む度量はなかった。なまじ売れていたからこそ、自分が真のエロ同人作家ではないという事実が受け入れられなかった。あれほど憧れたエロ同人作家として成功したというのが、すべて幻だった、勘違いだったなど受け入れられるはずがない

から俺は、「本当のセックス」を知るためにまず風俗に行くことにした。実際のセックス体験すれば、それが何らかの形でマンガフィードバックできると考えたからだ。そのフィードバックを得られれば、俺は一つ上のエロ同人が描けるようになる。そう信じた。マンガ部の先輩たちが言っていた「人は経験したことだけしか描けない」という言葉に、今更のように俺はすがった

だが、「実際のセックス」は俺の求めたフィードバックインスピレーションも、何も与えてはくれなかった。実際のセックスはさほど刺激的でもなく、快感という点でも右手に大きく劣るという有り様だった。しかし一つだけ大きな学びがあった。「セックスはいうほど気持ちよくはないが、しか女の子イチャイチャするのはたまらなく心地良い」のだ

話は少し前後するが、俺は外面が良いというのは何度も書いた。芸能人レベルイケメンとまでは言わないが、雰囲気イケメンぐらいではあった。身長だって175センチあって、武道で鍛えてはいたので細マッチョだったから小中高と女子には受けは良かった。告白されたことも何度かある

でも俺はそれらを断った。なぜか? それは真実を知ることで幻想が壊れることが怖かったからだ。そして己の欲望ありのままにぶつければドン引きされるのが分かっていたからだ

俺とて子宮姦など現実にはできないことは知っているし、そんな長大なナニも持ち合わせてはいない。感度3千倍なら脱法ドラッグあたりなら何とかなるかもしれないが、それとてリスキーが過ぎる。なにより俺には妹がいると最初に書いたが、そのせいで「現実の女」に対する期待値などゼロだった。「人語を一応は解する邪悪な獣」である妹が俺の中では現実若い女性のモデルケースだったので、そんなのの類似品と「お付き合い」など出来るはずがないし、したくもなかった。故に俺はセックスへの憧れ、期待を持ちつつも実行には至らなかった。現実女子などは鬼神のごとく敬して遠ざけるのが最良なのだ

とはいえ性欲は人並み以上にあったので、ヤりたい気持ちは常にあった。ヤれそうなタイミングもあった。しかエロ同人的な世界観内面化している自分が、常識的セックスで満足するとは思えなかったから踏みとどまれ

話を戻すと、いざ実際に現実女子と致すと、なるほど予想の通りにさほど気持ちよくはなかった。全くの想像以下だった。しかし、事前事後に快感とは別の多幸感のごときが押し寄せてきたのだ。これは予想外、想定外だった。幸せホルモンがドバドバと脳内に分泌されている。セックスとは竿の快楽だと考えていた自分にとっては、これは盤外戦のような感覚だった

だがこの感覚マンガフィードバックはできない。竿役のおじさんや触手多幸感を感じたというのをどう表現しどうエロ昇華できるというのか。悩み、迷走した結果、俺は今まで通りの路線で続けることにした

ところでこの頃、自身の迷走もあって売上はよくて現状維持ネタによっては大きく落ちることもあった。かつて数千部を誇った発行部数在庫として積まれるようになっていった。そして何度も言って恐縮だが、俺は外面はまぁまぁいい。高校生の頃からの習慣で、イベントには常にピシッとした装いで参加していた。それは落ち目になったこの時でも変わらなかった

後にどこかで聞いた話だが、腐女子などもイベント参加のために気合の入れた服や装いを用意するらしい。大事同人イベント敬愛するサークルのスペースに訪問するのに、勝負服を着ないでいつ着るのか、という文化があるらしい。俺の装いへのこだわりもそれに近い、と感じた。俺はエロ同人誌が好きだった。それが頒布されるイベントも好きだ。それへの、そこへの敬意として正装をする。それらに対して恥ずかしくない格好をする。もちろん自分なりの、ではあるけれど、それが「礼儀なのだと俺は思う

そして迷走してはいものの、まだある程度の売上があったこの頃、この俺のファンだと名乗る女性サークルスペースに現れた

まだ続きます。。。

2024-05-15

漫画家という収益構造理不尽

 漫画家の「儲け」にまつわる話には、ふたつの矛盾するように見えるストーリーがある。

 世間一般の思う、一度当たれば「印税」でガッポガポというイメージ

 一方で、例えば「バクマン」に描かれる、(いちおう)漫画家自身表現によると「連載が終われば数年で貯金も尽きる」という話。

 どちらが間違っていて、どちらが正しいのか? というのは誰しも思う疑問。

 しかし深掘りして考えてみると、これは「どっちも正しい」。だからこそ、漫画家って商売は他にない特殊営業形態なんだとわかる。

 

 ※以下では、漫画家業のもっとも「売れる」形態として「週刊連載漫画」に限った話を考える。

 

原稿料印税

 漫画家収入についてざっくりまとめる。

 まずほとんどの漫画家雑誌に連載するという形で基本的収入を得ている。

 その原稿料掲載料)がだいたい1Pあたり数千円〜数万円。

 ここではわかりやすく、1万円とする。

 すると、1万円×毎週20P×月4本で、月収は約80万円(100万円弱)くらいが一般的な週刊連載漫画家の最低収入相場と言える。

 

 一方で、単行本が売れると1冊あたり10%の印税収入がある。

 ジャンプコミックス場合約40円。連載が続けば年に約5冊出るわけだから、例えば単巻10万部売れていたら2000万円の収入になる計算だ。

 もちろんこれは税金等を一切考慮していない売上高であり、これだけの額になれば実際には半分程度持っていかれるだろう。それでも、なかなかの高収入に見える。

 

スタジオ制という自転車操業

 しか問題は、これだけ大きな売り上げが見込める週刊連載漫画には、実際にはスタジオ制作というコストのかかるシステム必要なことだ。

 最低限度で考えても、アシスタントを4人雇えばその人件費だけで40万は下らないだろう。さらに、それだけの人数で描くと、多くの場合自宅作業ではなく別途仕事場を借りる必要もある。

 まあこのあたりは人により原稿料スタッフ給料もさまざまなので一概に言えないのだが、一般論として原稿料の高いベテランほど、大きなスタジオ技術の熟れた固定メンバーを確保して経費も大きくなる傾向がある。

 そんなこんなで、よく言われるのは、原稿料はこれらの諸経費だけで全部消えてしまうという話。

 

 つまり雑誌掲載だけではプラマイゼロという話だ。

 増田にも漫画を描いた経験があるが、20Pの原稿を1週間(弱)で仕上げるというのは信じられないような過酷作業であり、アシスタント制をなくしては、現代商業誌に載っている平均的なレベル漫画を毎週仕上げるなんてことは、作家の「画力」がどれだけあろうとほぼ不可能に近い。

 商業漫画クオリティというものは、この自転車操業のほぼ利益0のシステム必須であるということはよく覚えておきたい。

 

単行本はどれだけ売れているのか

 一方で、出版冬の時代といわれる昨今、単行本はどれだけ売れているのだろう。

 実は、漫画雑誌の中でも押しも押されもせぬ発行部数を誇る「週刊少年ジャンプ」と言えども、信じられないような低い数字も珍しくない。

 「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」の華々しい数字メディアに踊るので勘違いしがちだが、ジャンプ連載漫画ほとんどは単巻10万部も売れていない。

 例えば、最近アニメ化もした「アンデッドアンラック」や「夜桜さんちの大作戦」(どちらも20巻を越える長期連載)でやっと10万部前後だ(総発行部数を巻数で割って大まかに計算)。

 ものすごいものになると、大人漫画磯部磯兵衛物語」の作者・仲間りょう次回作高校生家族」は、ネット上ではちらほら好意的感想散見されたものの、実は売り上げは単巻1万部以下(計測不可)で打ち切りとなってしまった。増田も好きだったのでショックを隠しきれない。ドラマ絶対いけると思たのに!!!!!

 閑話休題そもそも、「磯部磯兵衛」も単巻ではやっと30万部売れたくらいだ。「斉木楠雄の災難」も同レベルギャグ漫画はヒット作でももともとそんなものだということも注意しておきたい。

 

 上でも計算したように、10万部売れてやっと年収2000万、税金が多く引かれることを考えると、サラリーマンならそれなりに良い会社に勤めているというレベルだが、長くても数年で終わってしま印税収入であることを考えると、はっきり言って少ない。これが一桁上がると一気に数億円になって生涯年収というクラスになるが、そういう「上がり」の漫画家は本当に一握りなのだ

 

連載がなければスタジオが立ちいかない、印税がなければ儲けが出ないの生むレバレッジ

 原稿料スタジオ維持費で消える。「もうけ」は単行本売り上げ次第。この二重構造が生むのは、株の売買でいうレバレッジの危うさだ

 株のレバレッジ買いというのは、簡単に言うと「株価が上がった時は2倍儲かるが、下がった時は2倍損する」ような信用買いを言う。らしい。増田素人なのでそこら辺は聞き流していただきたい。比喩なので。

 漫画家場合ある意味でなお悪い。連載があるときは、定期収入スタジオを維持しつつ、漫画が当たれば大きなもうけがザクザク入るが、当たらなければそれなり。連載がなくなるとスタジオの維持費を賄う原稿料もない上に、普通は昔の単行本もそこまで売れ続けないので、ただ金が減るばかり。

 当たらない漫画を描くということは、その連載中の儲けが少ないだけでなく、連載を終わらせることのリスクも同時に上げてしまうのだ。

 当たらない漫画ほど、原稿料の維持のためにしがみつきたくなるという負のインセンティブが働くのである

 

 こうした不思議構造は、漫画家作品を当てて印税収入で儲けを出すという「作家」の側面を持ちながら、スタジオを抱えて自転車操業で日々口に糊するという「中小企業経営」を求められるという二面性を持つ仕事であることに起因する。

 本来トキワ壮くらいの時代漫画家は、前者の性質しか持たなかった。小説家や他のフリーランスアーティスト業と何も変わらない「作家業」であった。

 しかし、彼らが売れていくにつれ、漫画産業が盛んになるにつれ、漫画家は「作家」ではいられなくなって来た。

 当たれば天国、外れてもまあまあの貧乏暮らしという気楽な稼業でなくなった漫画は、作家としての挑戦に誘うものよりも、日々の仕事キッチリキッチリで稼ぐ真面目な仕事という側面が大きくなってきてしまった。それでいて、やはり作家自身成功の如何は、印税収入という儚い夢だけに支えられているのだ。

 たまに当たりはあるけども、当たったところでそれはそれだけ、次の事業拡大には繋がらないビジネスなんて、他にあるのだろうか? 

 

 こうした漫画家業の二重性は、もしかすると将来の漫画産業に負の影響をもたらすかも知れない。あるいは、既に?

 

最後に:週刊連載漫画家以外は?

 週刊連載をしないと、ここまでのスタジオワークは必要ない場合がある。

 とは言え、多くのメジャー月刊誌を見ている限り、やはりある程度売れる作品は週刊漫画と同じスタジオワークとクオリティ商品価値を保っている例が多いと感じる。

 さらに、やはり週刊連載漫画漫画界におけるある種の花形である

 「鬼滅」「呪術」の例に漏れず、誰でも知ってる大ヒット作というものは週刊連載作品が多い。

 これは作品の展開が早いこと、露出が多くなり話題にあがりやすことなどが理由としてはあるだろう。

 ジャンプ連載作品というブランドがまだまだ強いとも言える。しかし、それでも上で述べたように、大半は10万部も売れない自転車操業なのが現実である

 逆に言うと、この状況を変えれば、週刊連載という危うい綱渡りに賭けなくても良いのかも知れない。

 現代ネット社会である作品を世に出す、露出させることについては技術恩恵がさまざまに得られる時代である

 

 漫画産業がこれから時代も伸びていくかどうかは、こういった状況をうまく利用して、漫画家という「稼ぎ方」をどれだけ変えていけるのかにかかっているのかも知れない。

チェンソーマン画力下がってる

チェンソーマン第二部がどんどん画力下がってると思って

第一部の単行本を見返してみたんだけど

別に画力変わってなかったわ

ベタとかトーンとか背景とか劣化たかなー?と思って見たけど

見比べると何も変わってない

よく考えたら当時はiPad miniで読んでて1年前にiPad Airに変えたんだけど

それで画質がよくなって汚く見えるようになったんだろうな

2024-05-13

anond:20240512184626

営業力で伸ばそうとせずに画力磨けばええやんけ。

フォロイほとんどいなくても神絵師なら普通に伸びてるぞ。

2024-05-11

[] 他人意識して描くときはヒット作をそのままなぞると良いと言うが

趣味長編ラノベ(ライトノベル)を書きたい増田をみたので、ワイも考えてみた

(以前、カクヨムなどで長編を完結させたというすごい増田もあったけど、今回はそれ以前の問題の『何を書こう』)

 

ワイが他人意識せずに、自分自身のためだけに書けるのは、マンガでも小説でも、50ページくらいがエネルギー限界。このページ数はとても長編とは言えない

50ページ以上書き進めるには、外部からガソリン必要だが、他人に読んでもらうためには、他人を楽しませようと意識する必要がある

他人意識すると、へっぽこなのを誤魔化そうと見栄を張ることになり(なお、誤魔化せる訳がない)、結果として筆が進まなくなるので、長編作ろうが未達で終わる

 

趣味なのに自分技量無視して無駄な見栄を張ろうとする問題・・・まぁさておき、他人意識して描くとき(楽しませようとする時)は、ヒット作をそのままなぞると良いと言うが、

ワイが好きな万人向けヒット作はドラゴンボール以外に無いんだよなぁ・・・ドラゴンボール鳥山明の超画力でなければ成り立たない

ドラゴンボールを題材にせんでも、バトルもの空間認識能力が高く、人体構造を考えて描くのが楽しい人にしか向いてないが、空間把握能力が死んでいるのは元より、骨格や筋肉、関節にも死ぬほど興味がない

 

ワイは死ぬほど運動音痴なので、ダンス新体操を見て、人間本来はこうやって動くことも可能なんだなァ・・・ってなるのは好きだ。ついでに、映画時代劇ゲームで、たびたび魅せてくれる映え殺陣(たて)も見るのも好きだ。でも、骨格や筋肉、関節には死ぬほど興味がない。そのため、現実格闘技武術剣術には微塵も興味はない

じゃあ、銃になら興味があるか?と言うとない。なぜなら基本的に銃には殺す以外の目的が無く(スポーツとしての銃もいちおうあるが・・・)、いままで書き連ねてきたことと比べると、人間身体ってこんな風に動くことも可能なんだなァ・・・ってなる要素が薄いかである

クレーン射的とか実際に体験したら、きっとスカッとはするのだろうけど、自分が描きたいか自分3Dキャラ操って楽しいか?と言われたら別だ

 

強いて言えば、人がそれぞれの自然姿勢で歩く様子を見るのも好きなので、その文脈なら骨格や筋肉、関節に興味が持てるが、それはバトルじゃないし、

スポーツテーマにしたマンガ小説映画で好きな作品ひとつもないので、競歩をやろうって気も微塵もしない(日記エッセイならいいだろうけど、長編を書こうの目的からは逸れる)

 

 

鳥山明以外では、ONE も好きだ。ONE も万人受けする大ヒット作家だ。ONE ならバトル描写のもの以外がメインになっているが、ワンパンマン村田雄介の超作画じゃないとマス受けはしなかったよなぁ・・・

というか、『マッシュル』の前に、ジャンプで『努力しすぎた世界最強の武闘家は、魔法世界を余裕で生き抜く。』という作品があって、ワンパンマンスタイルで描かれていたにも関わらず、ウケなかったもんなぁ・・・

なお個人的には『魔法世界を余裕で生き抜く』はとても気に入っている。イヤな奴、悪い奴がいっさい出てこないコメディで、めちゃくちゃ単純な話だから

主人公はサイタマと同じく何でもワンパンで倒せるチートフィジカルを持っているが、魔法に関しては絶望的に才能がない。それでも魔法が好きで、魔法使いを目指すという大変分かりやすストーリー

結局、主人公はすごい魔法使いになることはできないが、ささやか魔法は使えるようになる。主人公はそれにめちゃくちゃ喜んで満足し、今日よりも明日!少しずつでも能力を向上させよう!と前向きに努力を続けてマンガは終わる

追記:読み直したら、主人公はド派手な綺麗な虹魔法使ってた(効果は謎。綺麗なだけかも)し、書き下ろしで物凄い質量の杖を魔法で持ち上げられるようになってたので、すごい魔法使いになる夢は叶ったっぽい

(ただ、『魔法スターマジカルエミ(1986年) 』でも、主人公の舞が魔法を捨て去り、自分自身の力で本当のマジシャンを目指すみたいなのが、マス受けしてる感じしないし、作画以外の要素もありそう)

 

マッシュル』もワンパンスタイル作品かつ、海外で大バズりしている。魔法世界フィジカル全振り+すごい魔法使いになるっていうコンセプトは、『魔法世界を余裕で生き抜く』と共通している

ボーボボ彷彿とさせるギャグシーン/良いヤツばかりの日常パート差別や困難に立ち向かう前向きな姿勢ボースティング、これらはワイも超好き

ただ、主人公マッシュワンパンで敵を倒すシーン・ギャグで圧倒するシーン以外のバトルは、個人的にはあん面白いとは思えんのよな・・・

週刊少年ジャンプ作家なので、一定クオリティが保たれているから、見るのが苦痛とまではいかないけど、正直、マッシュ以外のバトルは別に無くてもよくね?みたいな・・・(まぁ、バトルなきゃこんなに売れなかっただろうけど・・・)

結局のところ、ワンパンギャグじゃない正統派バトル漫画は、超画力の選ばれし者にしか描けないよなぁ・・・と改めて思うばかりよ

小説でも多分同じだわね。ワンパンギャグではない、読んでて楽しい、映える正統派戦闘描写なんて、気が遠のくわ・・・

 

 

とりあえず、ワンパンスタイルは頭の片隅に置きつつ、バトル/アクション描写がメインではない自分の好きな作品について考えてみる

でも、やっぱ、マス受けしているヒット作の中で好きな作品ひとつもないんだよな・・・。まず、マス受けする恋愛ものが好きではないし、特定フェチ推したいという情熱も無い

バトル/アクションがメインでなく、ウケそうな恋愛描写もメインでなく、フェチ特に無いという時点で、かなり対象者が絞られる

何かないかな?と思うが、何度考えても何もない。昔のハリウッド作品2010年以前)なら、それなりに好きな作品があるけど、うぅ~ん・・・

なお、他人を楽しませようとして、マス向けヒット作を模倣しようとする理由は、対象者を絞った作品で作者の技術が極端に稚拙だと、最終的に読者との文通のような形になってしまうから

ワイがやりたいことは、稚拙・未熟ながらも、読者に何かを感じさせる"物語を書くこと"で、文通ではない。ついでに、日記や観察報告を誰に見せることでもない(趣味長編ラノベを書きたいと言っていた増田もたぶん同じだと思われる)

ちなみに、鳥山明ONE、昔のハリウッド作品以外で好きな作品は、モノクロ時代日本映画小津安二郎作品、重苦しかったり淡々としているインディペンデント映画アキ・カウリスマキケン・ローチフィリップ・K・ディック川端康成遠藤周作いがらしみきおsink/かむろば村へ/Iなど)、海外ヤングアダルト作品児童文学名作劇場系(日本アニメーション制作系)のアニメあたりがぼんやりと好きだ。つまり鳥山明ONE、昔のハリウッド作品以外は、対象者が絞られる作品が好き

いわゆる巨匠大御所/名作/お子様も観てOK以外では、トッド・ソロンズ岡部閏、明智抄奥瀬サキなど、やはり対象者が絞られる作家作品が好き

ワイがこれらの作家作品をそのままなぞったら誰かとの文通になります・・・

 

 

ワンパンスタイル、昔のハリウッドスタイルで、ワイがなぞれそうなのないかなぁ・・・は、まぁ暇な時に考えつつ、

 

なんかヒット作でワイも好きなのないかなぁで思い出した、岡部閏の『グッド・ナイトワールド』、対象者が絞られまくっている作品から、せっかくアニメ化したのになんかすげ〜無風だけど、脚本パトレイバー横手美智子なのよ。『ネトゲSFギミックになってるサバイバー再生物語り』で興味が持てそうな世界中の人に届いて欲しい

グッド・ナイトワールドの絵の作り方も印象に残ったけどね。プラネットAI幻想的で無機質な描写や、ピコちゃんプラネットオフった後の日常パート描写よかったし、キャラのお目目の表現良かった

クソのクソの解説演出も、中学生(の見た目だが実はそうではない)ってぽくて、とてもよかった

 

横道にそれたところでおわる・・・

2024-05-08

コミカライズの話がXで話題になってたかちょっと乗るけどさ

スク異世界転生ものコミカライズ沢山読むようになって気づいたんだけど

韓国人漫画って絵うますぎじゃない?

翻訳されてるのは上澄みだけだというのはあると思うが

フルカラー漫画に関しては日本人でやってるやつそもそも画力が低すぎない?

白黒の方に人材集中しすぎてんのかな

2024-05-07

anond:20240507164326

何でもかんでもコミカライズするのをやめればいい

今は大して売れてない原作微妙画力新人コミカライズさせて誰が得してるんだかわからない

2024-05-06

anond:20240506170415

ガチ芸術界隈は、AIで真似できるなら真似すればいいじゃん?と思ってるから

創作に命を賭けてる人の絵は、ライン一本一本に意味があり、選んだ色にも理由があって、

そのすべてを説明できる。

だけど、AIの絵は、統計的にそれっぽいラインと色が出ているに過ぎない。

「守・破・離」でいうところの、守しかできない。だから脅威に感じない。

ところが、ネット絵師の絵は、AIの絵と差別化できない。

統計的にそれっぽいラインと色使いだけで、評価されている程度の画力では

皆が生成AIを使えば、もう評価されなくなる。

から必死に反対する。

2024-05-02

anond:20240502094641

絵に全振りしてる漫画家はしばしば無教養である

逆によく勉強している漫画家は絵が無妙

知識画力の両方備えている漫画家年寄りのため表現ダサい

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