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はてなキーワード: 手詰まりとは

2016-07-10

目先の経済でももう手詰まりだろうけどね。なんで支持されるかなぁ。。

2016-05-20

http://anond.hatelabo.jp/20160520023640

そうなのか!別に珍しい事では無いのか…。ありがとう。出来る事・出来ない事の差があり過ぎるのが発達障害なんだけれども、自分場合は出来ない事ばかりで出来る事「成功体験」がなくて。だから、得意な事(と思い込んでいた)からアプローチするしかいかな、と思ってたんだ。うーん、手詰まりか。今までバイトも失敗ばかりだし、これなら出来たと実感できたものって、思い当たらないしな…。マズイ。もう一度考え直してみるよ。ありがとう

2016-03-24

生きる。

自分は何のために生きているんだろう。

何が楽しくて生きているんだろう。

死にたいと思っても死ぬ勇気もない。

生きる希望もない。

こんな手詰まり人生早く終わらないかな。

2016-03-20

最近増田でぜんっぜんヒット出せてないんだけどもう手詰まりだ…

何書いても反応貰えない

女こき下ろしてみたり、在日煽ってみたり、恋愛弱者騙ってみたり、学歴移民生活保護離婚浮気いじめ芸能野球賭博、なに書いてもだめだ!

どうしちゃったんだ俺

俺の日記世間一喜一憂してたあの日の自分に戻りたい

どうせこれも誰の目にもつかないまま流れていくんだろう

承認欲求が爆発しそうだ!ていうかもうだいぶ前から爆発して飛び散ってる!誰か助けて

サイゼリアで吐いたとか何でこんなクソくだんねーものに群がってんだよ

俺に反応しろ!俺の名前を叫べ!

2016-02-17

仕事でわからないことを質問して回答を理解できなかったとき手詰まり感は異常

「回答が理解できません」と更に聞く。

→「なんでわからないんだ!なにがわからないんだ!こちらも忙しいんだ!何度もしつこい!」と怒られる。

自分なりに理解した範囲仕事をすすめる

→大体間違っていて「なんでわからないんなら聞かないんだ!」と怒られる。

2016-02-09

http://anond.hatelabo.jp/20160209202812

ただのいつもの逆張り君だよ

誰かが大勢から叩かれてるのを見ると「集団リンチに遭ってる人がいる!助けなきゃ!」って勝手脳内変換して参戦するんだけど

知識もないのに「叩いてる方=悪」って決めつけて参戦するもんだから大抵は擁護余地のないろくでなしの味方をする羽目になる

からすぐ手詰まりになって「叩く奴の人格クズ」みたいなメタ視点に逃げる

2015-10-23

http://anond.hatelabo.jp/20151022015816

元増田だけど

他に仲良い友達いたらそっちに相談するかもしれないけど友達少ないんで…

内心は卑屈だけど人前では明るく楽しそうにしてるんで!

三十代後半の男性を二十代後半の女が誘ってオッケーしてもらえるシチュエーションが思いつかないから手詰まり感あるよ

2015-10-11

死にたいけど死にたくない

まれる前から不具合に適切な対処をしてこなかったせいで、今自分では完全に手詰まりで死んだ方がましって感じでつらい。

でも、死んでも次は強くてニューゲームどころか初見の全く攻略法の分からないゲームになるし前回の記憶も全部消えるし。

自分のおかれた状況以外はこの世界が好きだし、何か超技術が開発されたり白馬王子さま的な人が現れて全部解決してくれる可能性を捨てきれないでいる。

ねえ、誰か助けてよ

まったくもって正義とは程遠いんだけど、それとなく廻る世界の終わり

アメリカン・コミックスウォッチメンってのがあって、映画にもなってる。

長く冗長で無駄に大味なセックスシーンとか暴力描写とかアメコミ再現度は高いんだが、おすすめはしない。

その中に、ロールシャッハってキャラクターが出てきて、白黒ハッキリ付けたがる。絶対妥協しない。悪を許したりグレーな領域を認めたりしない。

杓子定規というのとはちょっと違って、Justiceという単語がぴったりな、盲目で剣を持ち天秤で判断する正義女神グロテスク表現に見える。

パチンコ、という遊びがある。まあギャンブルだ。スロットもそうだな。

法の下の平等や、実態としての賭博規制などを鑑みると、そこにあるのは不正義だな。正しくない。

射幸心煽り勤労意欲を削ぎ、経済に影響を及ぼすので、ギャンブルは悪いことだとされている。

ただ、公営ギャンブルという存在を見ても分かる通り、お上管理する賭博は良しとされている。

昭和時代までは、競輪競馬競艇オートレースは、地方自治体を潤すお財布だった。

意識している人が少なくなるようにイメージ操作してるが、宝くじギャンブルには違いない。

刑法が取り締まるギャンブルもそのものズバリ賭博及び富くじに関する罪」だ。富くじ宝くじと同じだな。

ズルいとか癒着だって言いたいわけじゃない。ガス抜きの話だ。

どうやったって一定数そういうのをしたがるヤツがいるなら、お上コントロールしてやるのが一番効率が良い。

変に潜らず目に見えるところでやるなら、パチンコみたいに、民間委託するのも、まあコントロール範囲内だ。

繰り返しになるが、これは不正義だ。まったくもって正しくはない。

じゃあこれが正義、つまり法律が正しく運用されて、かつ、ある程度吸収できるような方策を考えると、手詰まりになったりする。

まりパチンコパチスロに慣れたジャンキーを吸収できる公営ギャンブル設立できるかという問題だ。公営カジノが一番近いがやはり違う。

あの客層をそっくり収容できる娯楽施設が、まだ世の中に存在しない。

何度もパチンコ危機を乗り越えて存続している一つの大きな要因だ。

ただ、この世界もそろそろ終わりになってる。何度も繰り返しになるが、いままでが不正義で、正しくなかった。

ドヤ街日雇い集めてその中で完結させる、日雇い払いの賃金を酒や焼き鳥で消費させて次の日に回す、働けなくなったらホームレスになって、働けないほど体が悪いからからず冬を越せずに死ぬ。つまりはそういうスラム日本にもあった。他所の国のスラム比較すれば健全なのかもしれないが。

本来正しくは生活保護を受けて、健康文化的生活が送れることが保障されている人たちだ。

この国が整備しているシステムが正しく運用されていれば、乞食存在しない。

浮浪者も、餓死者も、それを望まない人たちはそうならないように文面では既になってる。

そして正しく運用されていないという不正義が問題視される程度には、日本先進国となり、社会的成熟してきつつある。

苛烈な正しさは、見える範囲の綺麗さと見えない部分への皺寄せという形をとることが多いが、シワを隠せる領域が減ってきている。

見えないところに追いやってそれとなく回していた不正義が許されなくなり、破綻しないようにさらに外側にシワを寄せようとしている。

東京イベントに向けて、都内は綺麗になっていき、そのシワを吸収するべく既に受け皿ができていくように見える。見えない人もいるだろうけど。

でもきっと、そういう外出しした不正義も、糾弾されていくんだろうな。

例えばフィリピーナネット越しに英語教師にするのは、日本に連れてきた移民低賃金で働かせるより問題になりにくい。

同一労働に対して低賃金払っていることには変わりないけれども。

さら苛烈不正義を先に糾弾すべきというのは方法論として正しいし酷い現場はまだまだある。

海外仕事出す先が高賃金化でどんどん移動してるというのも、不正義だとはみなされにくい。

結局何が言いたいかというと、盲目のまま正義を無条件に実行すると、そこには正義けが残るんじゃないかってこと。

理念への純粋性は美しいけど、たいてい現場の泥臭さが勝ってきた。

でも、純粋性が優先される世界がそこまで来ている気がする。

ものすごく卑近な例で言えば、シリア難民を救うために、とりあえず日本人シリア人とで子作りして、それから在留許可を求めるという手段難民申請よりもずっと現実的だし少子化対策にもなる。もちろん足元を見た人身売買だし、偽装としない為に子供を産むことになるし、当然に非人道的だろう。

その手段を取れないがために、どんどん人は死ぬんだけれども。

この例は極端だから、この例なら文字通り死ぬほうがマシだったりするだろう。それがほんとにマシかは本人にしか解らないけれども。

でもきっと、正しければ多少の人死はやむを得ないというのは、すぐそこだと思う。

浮浪者テントを張れなければ死ぬが、収容施設に入らない人間死ぬのは自業自得だと思う人間多数派になった時、対象浮浪者から高齢者になり無職者になり、いずれ低所得者になるんじゃないかと、今から自分は怯えている。

2015-09-25

恋愛経験しなの

この年齢になったら仮に今後の人生恋愛できるとしてもそれは結婚を前提みたいになると思うんだけど、そうしたらさ、一生なんかほら、自分は恵まれなかった青春を過ごして恋愛経験なしのままなのか…みたいにひきずるかもしれないじゃん。

あと恋愛って終わりがくるものみたいだからさ、別れたらそれつまり離婚になるじゃん。離婚にならないよう維持するのが重要なのかもしれないけど、そもそも恋愛したことなからその状態を維持できるかどうかもわからないじゃん

まり手詰まり状態で、やっぱりこのまま一生独りで生きていくべきなんだろうなぁって思うんだ。はぁ……

2015-06-27

手詰まり

家もあって、結婚してて、安定した仕事してても、嫁がセックスに応じない、子供居ないの人生手詰まり感は半端ない。楽にしにたい。

2015-01-02

Natural Color Phantasm Vol.11夜勤病棟~闇の中へ還るものたち』

■本文。

 今回プレイした『夜勤病棟』もそうなのだが、ダーク系の美少女ゲーム場合は、非日常的な体験を核としている以上、表層的には、プレイヤーから遠い存在でなければならない。無論、内面的には、闇の部分を共有させる必要性もあるのだが。

 なので、ダーク系のゲーム場合プレイヤーダイレクト投影できるような、無個性主人公では駄目なのだもっとも、『河原崎家の一族』のように[覗き見る]ということに主題を置いたゲーム例外なのだけども、基本的に、背徳的な行為を行う、プレイヤー代理である主人公は、アクが強く、ウィットに富み、性的超人だ。それは、恋愛系の美少女ゲームに於ける主人公像とは、鏡像的な関係にあると言えるだろうし、それは……フランス書院文庫や、マドンナメイトといった、既存ポルノ小説を支配する概念だったりもする。

 そして、それらに共通する超人願望を、悪しきマッチョイズムと評する人もいるのだが、ポルノメディア本来男性原理が基盤となっているものから、それを責めるのは、ちょっと違うような気もする……ポルノメディアとは、本質的に「そういうものなのだ

 そういう意味では、ゲリラ戦天才であり、エロゲー界のチェ・ゲバラとも言える臭作さんは、まさに完璧超人だったんだけど、『夜勤病棟』の主人公である比良坂竜二]の場合は、調教者としての天才的な手腕よりも、コミュニケーション不能者としての印象が先に立つ。性格狡猾な割には、根が幼稚というか……ほとんど子供です。なので、キャラクターとしては、『好き好き大好き!』のラバーフェチ主人公に近いと思う。特定イコンに対する執着……竜二の場合スカトロジーへの執着が強いというあたりも似ているかもしれない。となると、ゲバラというよりはカストロかなあ(何を言ってやがる)。

 まあ、感情移入するには紙一重の人物設定なのだが、実はこの落差がダーク系では重要だったりもする。個人的には、竜二となら美味い酒が飲めそうな気がするが。同病相憐れむ、といった感じか……。

 ところで、竜二の場合は、歪んだ支配欲(自己顕示欲)の背景となっている、自分コンプレックス言及している箇所が、やたらと目立つ。例えば、恋に対する感情の変化は、ある意味で[お約束]と言えるが、同時に、[お約束]に対する違和感を描いているという面もある。

 例えば、お近付きの印に花を貰っただけで、相手が自分恋愛感情を抱いていると思い込み、その相手に恋人がいることが判明すると一転して、逆恨み的な復讐を誓う……という心の動きは、暗く、自己中心的な欲望ではある。しかし、子供であるが故に、一定共感を持つことはできる。けれども、非日常的な舞台&人物設定は、過剰な思い入れを抑える。結果、ダーク系な美少女ゲームで、最も重要な[紙一重]の感覚を上手く成立させているのだ。

 そして、『夜勤病棟』という作品は、被調教者の心理描写に加え、調教者の心理描写にも踏み込んだことで、『雫』や『好き好き大好き!』といった作品系譜で捉えることもできるだろう。もっとも、前出の作品に比べると、非常に明るめな印象はある。これは、従来のポルノ小説に於ける、エアブラシを用いたリアル系イラストレーションとは正反対な、淡くパステルカラー系なグラフィックを用いていながら、作品的には、ポルノ小説世界観を骨格として援用していることに起因する。結果、一種の異化効果が働き、独特の雰囲気を醸し出している。

 そして、前号の原稿でも書いた、マッチョイズムにもフェミニズムにも共感できなかった人々にとっての信仰……という要素が強い、前出の二作品と同じ文脈で語れるであろう要素を持ちながらも、『夜勤病棟』という作品は、従来の定型……つまりマッチョイズム寄りの作品としても成立しているという、不思議立ち位置ゲームだったりする。

 無論、ポルノメディアとして捉えた場合は、こちらの方が正統であることは言うまでもないし、不思議立ち位置を確保していることが、昨年あたりから手詰まりな状況に対し、ちょっとしたヒントになるんじゃないかな……という気はするんだけど、どうなんだろうか……?

 でもって、また、話がズレるんだけど、ダーク系とは逆に、恋愛ゲーム場合は、主人公意志プレイヤー意志と同一化し……シンクロ率を上げ、それが頂点に達したところで、何らかの感情を獲得し、それが[快楽]に繋がっている。つまり、涙を流すことが、射精代理行為として成立するケースもある、ということだ。まあ、調教によって隷従させるのも、恋愛によって心の繋がりを構築するのも、繋がったことに対する快楽という点では大差ないような気もするのだが……。

 だから、表面的な情念ノイズとして、削ぎ落とし、隠匿した、いわゆる村上春樹的な文体の方が、実は好ましかったりもする。この場合、隠匿された情念を追い求めることが、セックスと同じく、快楽を生み出す行為になるのだろう。もっとも、その文体で、えっちシーンを構築するのは難しいのだけど……。

 何故なら、恋愛情念を削ぎ落としても、ある程度は成立できるが、エロという部分を記号化するには限界がある。早い話、情念を削ぐと、色気も失せてしまうのだ。ただ、ポルノ小説という場所では、別の意味フォーマット確立されていて、記号的な表現技法として体系化されている。しかし、記号化したのは主に、表層の情念なので、両者を組み合わせると、水と油のような状態になってしまう。

 これは、前々回で『夏祭』をレビューした際にも言及したが、恋愛系の美少女ゲームえっちシーンになると、途端に主人公饒舌になり、オヤジ臭くなるのは、親和性限界を完全にクリアしていない証拠でもある。恋愛描写セックス描写の食い違いが、萌えと泣きの二項対立助長しているとも言えるし、逆に、美少女ゲームが、まだ進化余地を残している証拠でもある。

 さて、進化に関連することとして、美少女ゲームが持つ物語媒体としての構造については、一部のユーザーの間では、ファンサイトという形で研究されているが、主に[トラウマ]と[癒し]という現象にのみ、着目しているケースが多く、セックスという行為に介在する身体的な感覚や、その意味性については、やや軽視される傾向があるようだ。

 ただ、これは作り手の側の問題でもある。しかも、意図的言及を避けている作品もあるから、仕方が無い……という面もあるのだ。加えて、マッチョイズムとフェミニズム類型的なイメージ排除しようとすると、同時に、性的な要素を排除しようとする力が、無自覚に働いてしまう……というのもある。

 そして、フェミニズムの影響に囚われがちな、サブカル系ジェンダー運動に比べれば、美少女ゲームを含めた、オタク向けポルノメディアの方が、思考の行動範囲は広いと言えるかも知れない。自由度が高い、とも言えるのかな……その分、目標曖昧なので、途方に暮れたりもするのだけど。しかし、既存ジェンダー区分が持つイメージとは異なるものを構築する可能性、という意味では、共通しているだろう。

 まあ、結局、問題アプローチ手段、だと思うのだが。

畜生にも劣る総括。

 萌え不能症気味の筆者は、センチメンタル感傷や同情ではなかなか泣けなくて、むしろ物語の流れにシンクロして感極まるって感じなんだけど、これって、結局、同じことなのかなあ……分からん。あ、あと、そろそろホームページ更新します……過去原稿もそろそろアップしないと……げふ。

2014-03-29

大学5年生だったころに経験した日雇いアルバイト

留年した年、親から仕送りストップしたため、1年間日雇いアルバイトをした。

夕方6時から翌朝8時まで、自宅付近にあった運送会社の集配所で、荷物仕分けをする仕事だった。

残す単位は2つだけだったので、学校に行く必要ほとんどなかった。

アルバイトに来るのは合計7人くらい。顔ぶれは毎日ほとんど同じ。

学生や見知らぬおじさんが来ることもあったが、2日以上勤務する人は本当にまれだった。

たまに続けて出勤する人もいたが、数週間くらいで来なくなり、またもとのメンツに戻る。

勤務時間が長いし、ずっとダンボール箱を移動しつづけるのは本当に辛いし、常連メンバー雰囲気も独特だった。

学生はひとりもいなかった。

働く場所は、鉄骨で組まれた大きな倉庫だった。

夕方倉庫に到着すると、片側半分くらいがうず高く積まれダンボールで埋まっている。

もう片側には運送トラック用の搬入・搬出口が8カ所ほどある。

僕たちアルバイト仕事は、ダンボールに貼り付けられた伝票を見て配送先を確認し、それに応じたトラックの搬出入口までダンボールを運ぶことだった。

この作業夕方から翌朝までひたすら続く。

休憩時間は1時間。日給は1万円。

しかアルバイト求人票には「倉庫内軽作業」とあった気がする。

「軽作業」といっても、これはフォークリフトなどの重機を使わない作業ということで、人力でやる分には重くて仕方がない。

とくに古着が詰め込まれダンボールそれから木枠に収められた小型エンジンは、手首が抜けるほど重かった。

社員は、監督役が一人いるだけだった。

朝方になると、その他の社員も出勤してきて、小さなフォークリフトを器用に運転し、人間の手では運べないような荷物を整理する。

そうこうするうちに運送トラックがやってきて、ドライバーたちが僕たちの仕分け荷物トラックに積み込み、各地域に向かって発車していく。

そのあたりで時計が8時を回り、アルバイトが終わる。

アルバイトが終わったら近くの吉野屋に入り、牛丼を二杯食べ、その足で銭湯に寄って、自宅に帰るなり泥のように眠るという日々を送った。

銭湯風呂桶にとったお湯を身体にかけると、真っ黒になった水が排水孔に流れていった。

最初はびっくりしたが、どうやらフォークリフトのはき出した粉塵が、全身の体毛に張り付いているようだった。

鼻の穴に指をつっこむと、指先が真っ黒になるので分かった。

常連アルバイトメンバーは、自分を除いて全員住む家がないようだった。

といってもこれは随分後になってから仲良くしてくれた人からいたことで、直接本人に確認したわけではない。

日給が1万円あればアパートを借りれると思うのだが、そういうことを聞ける雰囲気ではなかった。

どこで寝泊まりしているのか聞いてみると、大抵はクルマの中らしかった。

休憩時間には、みんな競馬の話をするか、花札をしていた。

グチらしいものをこぼしているのは聞いたことがなかった。

自分過去を話す人もほとんどいなかった。

自分のことを話す人は、みんなすぐやめてしまった。

そういう人が話すのは「自分は昔はこうでなかった」とか「自分は昔上場企業に勤めていた」など、言い訳じみたことばかりだった。

たまに来る学生は「キツイ」「ツライ」と思ったことをそのまま口にして、そのまま来なくなった。

常連メンバー自分のことを話そうとしないのは、美意識というよりは、言っても仕方がないという感情があったからだと思う。

そこに踏みとどまるために、そうせざるを得なかったのだと思う。

それが奇妙に居心地がよかった。

人に対する優しさでは決してないのだが、そう錯覚してしまうようなところがあった。

自分大学生だったが、身分を明かすことはしなかった。

半年ほど経ってようやく打ちとけたおじさんとだけ、たまに会話した。

このおじさん、九州出身でもともと会社経営していたらしい。

それが経営手詰まりになり、奥さん子供と別れて、今は独り身とのことだった。

一時期は羽振りがよかったらしいが「今はこんなや」と言って笑ってみせる。

そんな物腰が他のメンバーとは明らかに違っていて、それが自分に話しかけてくれた理由なのだろう。

この元社長から「化粧の濃い女の人は、お願いすればやらせてくれる」と教えてもらった。

「本気でお願いすればいける。一度ではだめ。あきらめずにタイミングを見計らってお願いしつづけろ。そしたら三回目くらいでやらせてくれる」らしい。

実践する度胸はなかったが、勉強にはなった気がする。

最後アルバイトの日、その人にだけ今日最後だと伝えた。

そうしたら「ここが社会底辺だ。ここでの仕事を続けることができたのだから、どこに行ってもがんばれるはずだ」と太鼓判を押してもらった。

いい思い出になった。

でも、あれから今まで、この時の経験以上につらいことがなかったかと言えばそうでもない気がする。

会社勤めのほうがつらいことが多い気がする。

今でも、なぜ自分がそのアルバイトを続けることができたのか、はっきりと説明できない。

なんとも言えない居心地のよさがあったのはたしかだが、それだけが理由かと言われるとそうでもない気がする。

そういう仕事をする素養があるのかもしれないがよく分からない。

から15年くらい前の話。あの頃のことを今でもたまに思い出す。

別にたいした内容の話ではないけれど、あまり人には言わないようにしてきた。

今回はじめて書いてみた。

あの人たちは今どうしているのだろう。

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