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2011-06-25

http://anond.hatelabo.jp/20110624220831

日興やカネボウの影響は「過去の業績を誤魔化す」もので限定的だが、ライブドアは「未来の業績をでっち上げる」ことで、株式市場そのものの信頼の根底を揺るがし、事実広範に影響を及ぼした。

判決文の内容は少し違います過去の業績を粉飾したという指摘では、両社同じですライブドア場合過去の業績を元にさらにファイナンスを行なったという点が異なると書かれています

まり、両社は、決算の粉飾という点では同じだということです。(ライブドアより日興、カネボウの方が悪質なのですが)

2011-06-24

東京電力の総会が近い。

しゃんしゃん総会で終わろうとも、罵声と怒号が飛び交う長時間総会になろうとも、建設的な展開は期待できないというのが、下馬評である

株主をまとめ上げて、東電損害賠償は全額、既存株主に対する第三者割り当て増資で賄うという話にならない限り、東電上場維持は不可能であり、100%減資で政府管理となるしかない。

株主をまとめ上げるには、メルトダウンが明らかになってから、総会に株主提案が可能である総会の8週間前である5月の3日までというのが、とりあえずの期間であったが、5月3日までに、既存株主から、そういう話は一切出なかったというのが現実である

株主の量が多すぎて、話の持っていきようが無かったという可能性はあるが、多いならばインターネットを使って世論を誘導するというやり方もあったのに、誰も、それをやらなかったのである。つまり世論株主も、東電を見捨てていると判断せざるを得ない。

メルトダウンから投資していた人々は、値のあるうちに売り逃げしているという事であろう。だとすると、今回の総会には、事故から株主ほとんど出て来ず、事故後に株付けした連中が喰い付いてくるという観測になる。

メルトダウンから権利落ちまでの間に株を買った人だけが、参加する総会となるのであれば、罵声と怒号が飛び交う長時間総会になるであろうし、売り逃げるのが遅れていた人が多ければ、本当の株主はわずかしか出て来ず、与党総会屋によるシャンシャン総会になる。

いずれにしても、株主から資金を調達し、将来利益の中から株主に返還していくという、株主を使ったファイナンス以外に、民間企業のままの東京電力が頼れる財布は無い。

この日記に対し、後知恵等と批判があるようだが、たとえば、東京電力がこの日記ミラーして公式ミラー認定料を支払っていたといった外形があれば、利益共同体として民間企業としての存続に手を貸さなければならなかっただろうし、短期間とはいえ、東京電力に雇われていたとか、友人が居るといった、一宿一飯の義理・友情といったしがらみがあれば、多少の配慮はしなければならなかったであろう。しかし、そういった関係が無かった以上、協力しないのは当然となる。知恵を貸すのも只ではないし、世論誘導に手を貸すとなれば、相応の外形が整っていなければ、そのリスクを被るいわれはない。

人や組織を評価する時に、何をやったかや、どれだけ資金力があるかといった即物的な評価のほかに、どんな人や組織と利害共同体になっているか、どんな人に義理人情といったしがらみを作っているかという評価基準がある。できる企業・人は、外に、しかも、技量・能力のある組織や人に、しがらみを広げているモノである組織の内側にのみしがらみを広げていると、組織内での出世には有利かもしれないが、順調な時だけしか役に立たないし、組織から離れたら、途端に濡れ落ち葉となるしかなくなる。

東京電力がしがらみを広げていた株主学者官僚政治家マスコミ金融機関も、この非常時においては、揃って、役に立たなかったわけである

2011-05-05

株簡単すぎワロタ

なんか業者の宣伝みたいでアレなんだけど、株って案外、簡単なんだな。と思ってる今日この頃

昨年の11月からやり初めて、半年ほど。100万円から初めて、5月2日で130万円を突破した半年で30万儲かっちゃった。順調に行けば年内にさらに30~40万は上乗せできる。

どうやってんのかというと、寝る前にカミさんに、上がりそうだと思われる銘柄を5つ伝える。翌日9時から、その5つの銘柄に対して様子をみつつ、買ってもらう。そしてタイミングを見計らって売却する。現物を買って、売るだけ。そのタイミングってのは、トータルで3000円プラスになったら終わりにする。ということと、マイナス3000円に達したら終わりにする。というだけ。又、そこまで行かなくても11時になったら終了。これだけ。

今まで、投資の類なんかやってこなかったんだけど、銀行にただただ眠らせていた貯蓄がそこそこ増えてきたせいで銀行から、あれ買いませんか、これやりませんかなどとうざったいので、ちょっとやってみるかという事で始めた。ちなみに投資信託もちょこちょこ100万分買った。

きっと株をやっている人は、もっともっと稼いでいる人が多いんだろうなあとは思うが、あまり執着せずに勉強のつもりでカミさんと始めた。

最初の一ヶ月は、可もなく不可もなくなんとなくだらだら損を重ねていた。というのも取引の手数料が高い証券会社だった。よく調べもせずに始めたのも不味かった。基本チキンなので、やっべ、一瞬にして5000円儲かったwwwとか喜んで売却すると、税金やら手数料で半分以下になったりした。酷いのだと、買って、十分に株価上がってるのに、売却すると、目減りして戻ってくる。手数料分がでかすぎて話にならなかった。ちょっと調べると安い手数料会社がいくらでもあるのに気付き、安い所にした。大手N証券で株を売買するメリットが全く感じられなかった。いったいあれはなんなんだろうか。意味解らん。

上がりそうな銘柄ってのは、Yahoo!ファイナンスとかそこらにある情報を見るだけ。後、株価が下降局面から上昇に転じている銘柄だけ。それをチェックして、証券会社サイトで、強気とか買いという事になってるかどうか確認するだけ。後、20万以下で1単位買えるやつ。それを5つという事で。たぶん特別な事は何もしていない。たんに勝ち馬に乗るというか、長いものに巻かれるだけと言っても良い。

これやるだけで、年利50%くらいは稼げちゃう。それなりに学習していってるので、効率はどんどん良くなっていってるけど、変に欲を出さなきゃ滅多に損しない。これで多少なりとも経済勉強まで出来ちゃう。

なんかすげー簡単なんだけど、これってビギナーズラックなのかね。さし当たって日経が概ね上がり続けて(震災は別として)きたお陰ってのもあるんだろうけど、なんか旨過ぎるような気がして。いやもちろん、ずっと株をやってきている人達なんかはもっともっと稼いでいるんだろうけど。

後、これは悪い兆候なのかもしれないけど、株をやり始めてからゲームを一切しなくなった。iPhoneゲームしたり、仕事中もブラウザゲーとかやってたんだけど、株価見てたほうが楽しい。へそくり10万円でこっそり株やってたりする。やっぱ金稼ぐの楽しいwそれだけだってセコくやって、1日のコーヒージュース代くらいは稼げちゃう。差し引きプラス50円とかもよくあるんだけど、プラスだと嬉しい。どんな出来の良いゲームよりも楽しい

株やった事無い人は、是非、やってみたら良いと思う。向き不向きはあると思うけど、勝ち馬に乗るだけで、小遣い程度の金が入ってくるのはでかいと思う。

株やってる人、もしよかったら、ああした方がいい、こうした方がいいってのがあったら教えてください。

2011-04-28

ホリエモン実刑判決は重いor軽い?判決文を読む!

一連のライブドア事件における堀江貴文氏の刑事事件について、最高裁の上告棄却決定がなされて、懲役2年6ヶ月の実刑判決が確定した

執行猶予付ではな実刑判決が出されたことについては重いという意見があり、他方で、軽すぎるという意見もある。

では、そもそも裁判所自身は、どういう理由からこの量刑を相当と判断したのだろうか。

これは是非とも判決の原文を読むべきだと思う。


そこで、以下に、東京高裁での控訴審判決判決文の抜粋を引用する。興味がある人は読んでみてほしい。その上で議論するほうが、より的確なものとなるだろう。

なお、量刑最初に判断したのは第1審判決(東京地裁であるから、そちらを引用するべきかもしれない。

もっとも、控訴審判決を読めば第1審判決の内容も概ねわかる上に、高裁がなぜ地裁の判断を是認したのかもわかるから一石二鳥だと思う。


以下の抜粋は、「量刑不当」の主張に対する判断の部分である。もし、全文を読んでみたいという方がいたら、判例時報2030号127頁または判例タイムズ1302号297頁を図書館等で調べれば読める(これには解説もついている)。



証券取引法違反被告事件

東京高等裁判所平成19年(う)第1107号

平成20年7月25日第12刑事部判決

  

       主   文

本件控訴棄却する。

当審における訴訟費用被告人の負担とする。

       理   由


(中略)



7 控訴趣意中,量刑不当の主張について(上記3の〔4〕参照)

 論旨は,要するに,被告人懲役2年6月の実刑に処した判決量刑は重すぎて不当であり,被告人に対しては刑の執行を猶予するのが相当であるというのである

 そこで,原審記録を調査し,当審における事実取調べの結果をも併せて検討すると,原判決が「量刑の理由」の理由の項で説示する内容は,おおむね相当として是認することができる。以下,若干補足的に説明する。

 本件各犯行は,被告人は,P2の代表取締役社長として関連する多数の企業であるP2・グループの中枢に位置し,グループを統括する立場にあったものであるが,上記2のとおり,P2の取締役財務面の最高責任者であったP6らと共謀の上,東証提供するTDnetによって,同社の子会社であるP3がP5社を株式交換による買収及びP3の平成16年12月期第3四半期通期の業績に関して,虚偽の事実を公表し,もって,P3株式の売買その他の取引のため及び同株式株価の維持上昇を図る目的をもって,偽計を用いるとともに風説を流布したという事案【原判示第1】と,P2の業務に関し,平成16年9月期決算において,3億1278万円余りの経常損失が発生していたにもかかわらず,売上計上の認められないP2株式売却益及び架空売上を売上高に含めるなどして経常利益を50億3421万円余りとして記載した内容虚偽の連結損益計算書を掲載した有価証券報告書を提出したという事案【原判示第2】から成る

 投資者を保護株式投資等の健全な発達を図るためには,上場企業に関する正確で適切な情報の開示が求められ,客観的な情報に接する機会の少ない一般投資者にとっては特にその必要性が大きい。そのために,証券取引法現在は,「金融商品取引法」と題名変更されている。)が定めるディスクロージャー制度有価証券報告書の提出であり,自主的規制制度としてあるのが東証のTDnetであり,いずれも関係者には有用なものとして評価されているところである

 被告人らの犯行は,経営する会社グループ企業が,時流に乗り発展途上にあって,飛躍的に収益を増大させており成長性が高いということを実際の業績以上に誇示し,有望で躍進しつつある状況を社会に向けて印象付け,ひいては自社グループ企業利益を追求したもので,このような動機というか戦略意図には賛同することはできず,上記ディスクロージャー制度の信頼を損ね,制度そのものを根底から揺るがしかねない犯行であって,強い非難に値するというべきである

 その犯行態様も,会計的側面や税務処理の面で必ずしも法的整備ができておらず,実態の不透明民法上の組合としての投資事業組合を組成し,これをP2株式の売却に形式的に介在させ,あるいはP2株式の売却益がP2側に還流している事実が発覚するのを防ぐために,P17組合のように日付けをさかのぼらせてまで組成した組合スキームに介在させている。そのために経理の専門家である監査法人公認会計士を巻き込んで,殊更にスキームを巧妙,複雑化させたりしているのであって,悪質といい得る。

 本件犯行は,結果として,株式投資等の健全な発展を阻害し,投資者の保護という面で深刻な悪影響を及ぼしたと認め得る。そして,犯行発覚により,P2は上場廃止となり,多数の株主に投下資本の回収を極めて困難にして多大な損害を被らせたといい得ること,また取引相手等の関連企業やその従業員にも少なからず影響を与えたことがうかがわれ,社会一般に与えた衝撃にも無視し得ないものがあるとうかがえ,結果は重大といってよい。

 また,本件犯行は,上場企業としての社会的責任の大きさや企業経営者として当然持つべ責任を顧みず,被告人を始めとする経営陣が自ら主導し,あるいは各事業部門の担当者子会社の者に指示を出すなどして,組織的に敢行したものである。P2の唯一代表権を有する者として,被告人の指示・了承等がなければ,本件各犯行の実行はあり得ず,その意味で,被告人の果たした役割は重要であった。

 原判決は,「量刑の理由」の項において,「被告人は,自己認識や共謀の成立を否定するなどして,本件各犯行を否認し,公判廷においても,メール存在等で客観的に明らかな事実に反する供述をするなど,不自然,不合理な弁解に終始しており,前記のとおり多大な損害を被った株主や一般投資者に対する謝罪の言葉を述べることもなく,反省の情は全く認められない。」と指摘しているのであって,十分是認できるのである被告人規範意識は薄弱であり,潔さに欠けるといわざるを得ない。当審において取り調べた被告人名義の「上申書」と題する書面によれば,「(P2の株式の分割につき,)今では,一度に100分割するのではなく,もっとゆっくり分割していけばよかった,少し急ぎすぎたのではないか反省しています」とか,「株式市場に対する不信を招いてしまったことは悔やんでも悔やんでも悔やみきれません」などと現在の心情をつづっているが,自己の犯行についての反省の情はうかがわれない。

 以上によれば,被告人刑事責任を軽視することはできないというべきである

 弁護人は,量刑不当であるとして種々の事情を主張しているので,主な所論について,当裁判所見解を示すこととする。

 所論の〔1〕は,原判示第2に関する有価証券報告書の提出は,過去粉飾決算事例等と比較して,粉飾金額等が少なくて軽微であるという。

 控訴趣意書に引用摘示された過去粉飾決算事例の多くについて,その粉飾金額を確認して比較する限りは,本件の金額は少ないといってよかろう。しかし,中心的な量刑因子は各事例ごとに異なるのであって,粉飾金額の多寡のみが決め手になる訳ではない。現に,原判決は,「量刑の理由」の項において,まず,本件は「損失額を隠ぺいするような過去粉飾決算事例とは異なり」として,「粉飾金額自体は過去の事例に比べて必ずしも高額ではないにしても」と断り書きを述べた上で,「投資者に対し,飛躍的に収益を増大させている成長性の高い企業の姿を示し,その投資判断を大きく誤らせ,多くの市井投資者に資金を拠出させた犯行結果は大きい」旨説示している。このような視点からの分析,すなわち損失隠ぺい型と成長仮装型とに分けての評価,すなわち後者では粉飾金額は高額でなくても犯行結果は大きくなるとする評価には注目すべきものがあり,本件に関しては上記説示の結論は是認できる。もっとも,成長仮装型の事例はまだ少ないから,一般論としてこの評価の手法が是認できるかは,慎重を要するであろう。さらに,所論は,引用摘示した過去粉飾決算事例の悪質性を強調したり,多くの関係被告人執行猶予に付されているなどという。しかし,当裁判所は,引用摘示した事例は量刑上の参考資料としてある程度役立つと考えるが,受訴裁判所でない以上その具体的内容について正確に知る術はないし,上記のとおり,あくまでも量刑因子は事例ごとに異なるのである。結局,所論〔1〕は採用し難いといわなければならない。

 所論の〔2〕は,P2株式株価につき,粉飾した業績の公表や株式分割により,不正につり上げられたものではないという。この主張は,原判決の「量刑の理由」中の,「粉飾した業績を公表することにより株価不正につり上げて,P2の企業価値を実態よりも過大に見せかけ,度重なる株式分割実施して,人為的にP2の株価を高騰させ,結果として,同社の時価総額を(中略)増大させた」との説示に対する反論であって,P2株式株価の動きを全く検討せず,しかも,株式分割の意義・効果を全く無視した見解であるなどというのである

 しかし,関係証拠によりP2株式株価推移を見ると,平成15年4月1日の終値が12万1000円,同年7月1日が73万5000円(株式10分割前に換算),同年12月1日が272万円(株式10分割前に換算),平成16年1月5日が452万円(株式10分割及び100分割前に換算),同年9月1日が526万円(株式10分割,100分割及び10分割前に換算)と急速に値上がりしていることは明らかである(原審甲12号証)。

 さらに,所論は,関連して,P2株式株価の上昇は,企業買収の発表や新規事業開始の発表,粉飾が問われていない事業年度における適時開示のほか、株式市場全体の傾向によるものであって,本件の平成16年9月期の適時開示における粉飾した業績の公表は影響していないという。しかし,株価の上昇原因が単一ではないことは当然のことであり,本件犯行における粉飾した業績発表や上記の度重なる株式分割という人為的なものも影響していることは否定できない。

 また,所論は,関連して,株式分割については,東証当時積極的に推奨していた制度であり,度重なる株式分割実施を不当視するのは制度趣旨を理解していないという。確かに東証が,平成13年8月ころ,上場会社に対して,個人投資者層を拡大するとの観点から投資単位の引き下げ促進について協力要請した事実がある(原審弁17号証)。しかし,P2においては,約1年間に10分割,100分割,10分割と3度も株式分割実施しているところ,東証が,延べにすると1年間で1万分割というような極端な株式分割とか,それによる弊害については想定していなかったものと推測できる。したがって,所論のように,東証株式分割等を一方的に推奨していたとまでは評価し難いのである。また,株式分割自体は理論的には株価とは中立的な関係にあるから,実際には分割後に株価が上昇することも下落することもあり得るであろう。しかし,極端な株式分割実施は,投資者の投機心を煽ることになるのであって,現にP2が平成15年11月に公表した100分割では,前日の終値が22万2000円であったのが,分割後の平成16年2月24日には100分割前の株価に換算すれば31万2000円となっている(原審甲12号証)。結局,所論の〔2〕は理由がない。 

 次に,所論の〔3〕は,P2株価が急落したのは,本件の強制捜査が原因であり,原判示第2の有価証券報告書提出の発覚が直接の契機ではないという。すなわち,原判決が「量刑の理由」の項における「本件発覚後,株価が急落し,」という説示との関係で,平成18年1月16日に東京地方検察庁が原判示第1の事実を被疑事実としてP2本社等を捜索したことが契機となったというのである

 この「発覚」の端緒は強制捜査の開始であろう。しかし,被告人らが犯罪に係る行為に出たか捜査が開始されたのであって,その結果,P2の提出した有価証券報告書の虚偽内容が判明したである。そして,それまで上昇の一途をたどっていたP2株式株価が急落したのであり,まさに原判決の「本件発覚後,株価が急落し,」のとおりである。所論が,関連して,P2が,多くの優良企業連結子会社としていたとか,潤沢な資金を保有し財務状況には何ら問題はなかったなどというが,このような事情と本件株価下落とは関係のないことである。結局,所論の〔3〕は理由がない。

 次に,所論の〔4〕は,原判決が「量刑の理由」の項において,「企業会計が十分整備されていない投資事業組合を悪用し,会計処理を潜脱したものであり,正に,脱法を企図したことは明らかである」と説示している点に関して,本件当時は,投資事業組合において出資元の株式が含まれる場合における株式売却益に基づく配当金の計上方法について統一的な方法が確立しておらず,企業会計の実務においても明確な指針は存在しなかったのであるから,「会計処理を潜脱」等というのは当たらないという。

 しかし,自社株式は,親会社のものを含めて,その処分差益は「その他資本剰余金」に計上するとの確立した会計基準があったのであり,原判決の説示意図は,実務において,投資事業組合を介在させて悪用するような事例を想定しておらず,悪用防止のための会計基準とか指針が確立していなかった状況下で,原判示第2の犯行はその点に着目して,まさに悪用されたというものである。このことは,原判決の「本件犯行は,資本勘定とすべきものを損益勘定にしたという単に会計処理の是非のみが問題となる事案ではなく」との引き続く説示により明らかであるしたがって,また,所論が,関連して,被告人が「投資事業組合から配当金をP2の連結決算において損益勘定に計上してはいけないとの認識を有する契機がないまま」とか,「P2の連結決算において売上計上が許されないものであると当然に認識できるものではない」などと主張する。しかし,本件では,投資事業組合独立した存在を否定すべきであり,そこから配当金という概念無意味であり,主張自体失当である。この点はさておくとしても,上記のような認識があったからこそ,組合を複雑に介在させたといい得るのであって,指摘の点は量刑判断においても理由がないのである。結局,所論の〔4〕は理由がないことに帰する。

 次に,所論の〔5〕は,原判決が「量刑の理由」の項において,「本件各犯行は,被告人が,P2の平成16年9月期の連結経常利益の予想値について,前年度の実績値である13億円を上回る20億円として公表することを強く希望し,さらに,同予想値を30億円,50億円と上方修正させ,その達成を推進してきた結果にほかならない」と説示している点に関して,予算策定より前の時点において,P27やP32の買収に際して投資事業組合を使ったP2株式の売却というスキームはあったのであるから,業績予想値の上方修正は,株式交換により発行されるP2株式の売却益が生じたことの結果にすぎず,業績予想値を上げることを達成するために株式交換を行ったものではないと主張する。

 しかし,この主張は,検察官答弁書において指摘するとおり,被告人がP2株式の売却益を連結上の売上げ・利益に計上することができないことを認識していなかったとの前提に立つものであって,この前提が間違いであることは上記のとおりである被告人は,本来計上の許されないP2株式の売却益を連結計上することにより,業績予想値を高くして更に上方修正させたのである。所論の〔5〕は理由がない。

 また,所論の〔6〕は,原判決が「量刑の理由」の項において,「被告人は,(中略)結果的に,本件犯行による利益を享受しているといえる。現に,被告人は,平成17年にP2株式約4000万株を売却して約140億円の資金を得ているというのであり,(中略)これを量刑上看過することはできない」との説示に関して,被告人が自ら保有していたP2株式を売却して得た資金は,本件とは無関係であり,量刑不利益考慮すべきでないというのであり,加えて,被告人自己の保有株式を売却した平成17年6月27日は原判示第2の有価証券報告書提出から約7か月後であって,提出日前営業日終値は371円であったのに,それ以下の357円で売却しているなどという。

 しかし,P2の大株主であった被告人は,本件犯行に至るまでに株式時価総額を増大させ,ひいては自己保有株式資産価値を増大させていたのであり,そして売却により多額の資金を得ていることは事実であるから,原判決はこの事実をとらえ,「結果的に,本件犯行による利益を享受しているといえる」とし,「量刑上看過することはできない」と説示しているにすぎないもので,是認できる。売却時期とか売却値を格別問題としている訳ではない。所論の〔6〕は理由がない。

 最後に,所論の〔7〕は,原判示第1のP3の適時開示及び四半期開示について,原判決が「量刑の理由」の項において,「その利欲的な動機は強く非難されるべきである」と説示している点に関し,東証の規則により公表事項とされていたものであって,積極的に株価を押し上げようという意図があったものではなく,同種事案と比べて悪質ではないと反論するものである

 しかし,株式交換によるP5社の買収は,それによりP4ファイナンスが取得したP3株式を売却して利益を得,さらには,P4ファイナンス親会社であるP2に連結売上計上することによって利益を得ようとの企てであったこと,その際P5社の企業価値を過大に評価してより多くのP3株式を取得しようとの目論見があったことも明らかである

 また,株式交換による企業の買収やその企業の業績が好調である旨を公表することが株価上昇に影響することは明らかであるから,実際に株価が上がった否かに関係なく,株価を押し上げようという意図があったことも否定できない。したがって,投資保護という企業情報の開示制度趣旨考慮すれば,その虚偽性はそのまま悪質性に通じるというべきである。所論の〔7〕は理由がない。

 その他所論が原判決量刑理由について論難する諸点を十分検討してみても,是正すべきような誤りはないというべきである

 そうすると,被告人が,P2・グループのすべての役職を辞したこと,マスコミ等で本事件が社会的に大きく取上げられ,厳しい非難にさらされるなど,一定程度の社会的制裁を受けていること,前科前歴がないこと等,被告人のために斟酌すべき事情を最大限に考慮しても,本件が執行猶予に付すべき事案とまではいい難く,被告人懲役2年6月の実刑に処した判決量刑は,その刑期の点においてもやむを得ないものであって,これが重すぎて不当であるはいえない。論旨は理由がない。

(中略)

平成20年8月5日

東京高等裁判所第12刑事部

裁判長裁判官 長岡哲次 裁判官 姉川博之  Permalink | 記事への反応(1) | 23:58

2011-04-26

フクシマ収束工程表実現には東電従業員だけではとても足りない

東電は「6~9ヶ月内に収束を目指す」としているが、

これに対してどれだけのマンパワーが必要なのか、が示されていない。

エリア放射線量を勘案すれば、「1人の人間連続して投入することができない」のは

明白であり、その辺の兵站を勘案した収束工程表なのかどうかが、とても気になる。

とりあえず、「腰溜めの数字」で、収束のためのマンパワー数をラフ算出するので、

皆で訂正して欲しい

1.現場放射線量想定

  「ガレキで900ミリシーベルト/時」という報道もあったが、

  一応、「現場は平均して100ミリシーベルト/時」と仮定する。

  また、「作業員が許容できる累積放射線量=250ミリシーベルト/年・名」と仮定する。

2.次に、現場で必要な作業量を、「各号機当り10名、計40名」を

  「24時間365日投入する」と仮定する。

この前提で、必要とされる「年間の延べ作業員数」は、

年間で40名×24時間×365日=350,400名・時間となる。

そして彼等の浴びる放射線総量=350,400名・時間×100ミリシーベルト/時=35,040,000ミリシーベルト・名

一方、許容される放射線量=250ミリシーベルト/年・名なので、

必要な人数=35,040,000÷250=140,160名となる。

つまり、140,160名全員が250ミリシーベルトを被曝して、ようやっと1年間の作業が可能になる、ということになる。

では、「140,160名」とはいかなる数値か?

ヤフーファイナンス

http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/9501

によれば、東京電力の従業員数は

単独=36733人、連結=53036人」とのことである

つまり、連結決算ベースの従業員(要は子会社)を全員(含ホワイトカラー)むかき集めても、

まだ足らない、ということになる。

実際には下請け孫請け総動員になったり、関電工の社員も使用するのであろう(=「フェーズ1」)が、

それでも足りるのかどうか、疑問である

許容放射線量と作業人員の掛け算割り算の計算結果

東電グループだけでは足らず、関西電力等の九電会社に応援要請しなければ充足できない」

(=フェーズ2)

という結論が出てきたように感じるのであるが、自分計算間違いしているのであろうか?

実は、自分としては

九電会社全員マンパワーでも足りず、警察消防自衛隊マンパワーが必要になる事態(フェーズ3)」

警察消防自衛隊全員マンパワーでも足りず、全国家公務員・全地方公務員マンパワーが必要になる事態(フェーズ4)」

「全公務員マンパワーでも足りず、一般国民からくじ引きで作業員を強制徴用する事態、徴兵の復活(フェーズ5)」

まで考えていたのであるが、さすがにフェーズ3・4・5にまでは達しない・・・ですよね?

いずれにしても、マンパワー計算なしの収束工程表は「絵に描いたモチ」であり、

東電は早急に計算の上、どのフェーズに該当するのかを示した上で、

九電会社に早急に応援要請すべきではないか

2011-03-03

ネットに接していると情報がとても早く入りすぎる

http://anond.hatelabo.jp/20110303213737

海老蔵事件の時にも、相撲騒動の時にも思っていたことだけれど、

最近私が目にするニュース番組はものすごく間延びしてるのが多い印象。

(実際に間延びが多くなったのは最近からなのかどうかはわかりません。

 です最近から多くなっていると仮定して話を勧めます

あんまり関係ないんだけどさ、俺もあなたと似たような事を最近、感じているよ。

っていうかね、間延びしているように思えるのはたぶん、そのニュースの第一報に触れるタイミングがとても早い時点になっているからだと思うんだ。恐らく、あなたが間延びしていると感じると言う事はきっと、感覚が昔の感覚なんだよ。俺もそうだけど。

昔は、新聞だってテレビだって、何かニュースが書かれている場合、それはすでに過去のモノだったり、話が決着した後だったりする訳。だから、話の頭から話の最後まで、統一感のある文章で、まとめられているから非常に解りやすく簡潔。紙面の物理的面積に応じて、深く掘り下げたり、シンプルしたり、好きなように加工する時間もあった。さらに、編集内容に関して、かなりの人間が公表される前にタッチ出来たから、政治的圧力も入れられたし、ほどよく偏向する事も可能だった。なんせ、夜中の23時位に締め切りがあって、翌日の朝にならないとオープンにされないのだから

そしてテレビ週刊誌は、新聞の後追いとなるので、速報性よりも内容の充実に重点が置かれた為に、間延びしたような話なんてありえなかった訳。

ところが、今では、ニュースが出た場合現在進行形でコトが進んでいる事が多い。今の京大カンニング事件なんかがそうだ。テレビニュースになってから逮捕されるまでの時間がとても長く感じる。そして、人によっては、ネット上で、これってカンニングじゃね?って話題が出て、どうやら確定的だとなった場面なんかに遭遇していると、逮捕という事実が知らされるまでが長い長い。ネット上ではすでに、憶測を含めて様々な話がある。防止策はこうするべき、バレ無いためにはどうするべきか、警察対応の話、大学対応の話、容疑者の人となりや地域の話、ありとあらゆる話がいくらでも入ってくる。ところが、公式なテレビ新聞報道はまだまだ始まったばかり。テレビでちょっと突っ込んだ話になってみても、とっくにどこかで語られていた話題だったりして、なんだよ、まだそんな事、言ってんのかよとなる。

ネット上のニュースに触れていると、話題の咀嚼速度が早くなり、テレビ新聞スローな展開がダルく感じてくる。間延びしているように見える。そしてテレビ新聞はそれを知ってか知らずか、とっかかりの速報性を上げようとしているのか知らんが、どこどこで何々が起きた。事実関係を確認中。というような、消化不良も甚だしいニュースが流れる事になる。5W1Hどころじゃなかったりしてきている。そんで、政治的な圧力とか微妙なさじ加減が必要な偏向報道時間をかけられないから、極少数の人間が、わが社はこのくらいのバイアスでいいよなと動くので、何かおかしいぞと気づかれてしまったりする事も増えているように思う。バイアスをかけている意識があるうちはいいが、素でバイアスがかかっている人間だとさらに酷くなる。

で、まさにここ数日、とある事案で、間延びの違和感を感じていたので聞いて欲しいんだけど、ネット上で知るニュースを咀嚼していると、テレビ新聞よりもかなり先に、ニュースの内容を理解する事が出来てくる。そうすると、自分の理解よりも、現実世界が送れてやってくるというか、反応がとても遅く感じてくる。リビア政変なんかは、世界各国の様々な相場に影響を与えているけど、こちらの理解よりも遅れて相場が反応しているんだ。ネットニュース解説の方が早く、相場の反応が確実に遅れている。

ああーこんなんじゃ、株式市場暴落だ。と思っても暴落しない。次の日に暴落したりしている。原油価格上昇も同様。

ファイナンス系のニュースじゃ、立派な会社から今日は、何々によって買い優勢か。とか、何々の為に底堅いとか解説されてるけど、ネット上のニュースに触れているだけでその程度の事は理解できてしまう状態になる。

テレビ新聞は後追いの状態になるから相場ですら、遅れてやってくる。

日本語ニュースを読んでいるだけでコレ。英語ソースニュースをなんとか拾い読みしてるとさらに速く様々な事を理解できることもある。

でも、恐ろしい事に、24時間突っ込んだ話が聞けたり、議論できるのは日本語の方じゃないかと感じている。なぜか日本人は寝ないのではないかとすら思えるくらい。アメリカEUはあれだけ東西に広くて時差もあるくせに、特定の時間になるとぱったりと話題が更新されない。もう夜も遅いし、続きは明日な。みたいにあっさり中断してしまう。日本だとどうでもいい話題ですら、夜明けまでガンガンやりあったり、話題が伸びまくる。伊勢丹への内定が取り消しになった某学生の話題とか時間関係なく加速しまくっている。

さらに恐ろしい事に、どんな話題でも、誰かが超高速で"まとめ"ていたりするので、テレビ新聞で第一報が報じられた時には、すでにネット上では話が完結している事すらある。

きっと、そこらへんのニュースが間延びしていると感じるのは正しい感覚だと思うよ。そしてそれを感じたのならば、自分なりに考えて、その感覚を鍛えた方がいいと思う。ネット一口に言っても利用の仕方は様々。その人なりの感覚の伸ばし方も違うし、伸ばした感覚の利用方法も自ずと変わってくると思う。

2011-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20110111171047

君が社会人ならば言うまでもないことだけれど、批判だけでは仕事として不完全だからね?

から、君がまだ社会人じゃないならば、「社会が悪い」じゃなくて「私はこう言うことがしたいです」ってちゃんと言えるようになろうな。

からさ、こういう小学生レベル常識をさも何かの知見のように言うのやめるところから始めるべき。

「全ての若者はそんな常識レベルのことは当然理解している」という前提で話してくれないと全く話にならない。

これができるオッサンは本当に少ない。

ほとんどの奴はわざわざ常識すら理解してない低レベル若者を探し出して安い説教して悦に入ってるだけ。

あるいは低レベルでない若者に無理矢理自分の中の若者像を当てはめて(低レベルに)解釈して安い説教して、若者に見限られてるのに気がつかないだけ。

ていうかさ、話変わるけどさ、どっかの会社で何十年かリーマンやっただけで

英語すら読めない、高校レベルどころか下手した中学レベル数学すら理解してない、経済学勉強したこともなければ、ファイナンス理論も知らない、アカデミック専門性ひとつもない、

そんな奴、オッサンかどうかによらず低レベルすぎて話にならないよ。正直なところ。

(実務経験があるのは当然の前提ね)

ちなみに、勘違いしてるかもしれないから一応書いておくと、俺は元々の話の大筋には同意してるわけよ。

過去の特殊な成功体験社会制度によって思考が凝り固まっていて客観的なクリティカルシンキングなど絶対できないようになってる」という点。

で、その上で「世代全体で一度上げた生活レベルを下げられなくなってる」わけで、個人レベルでも解決困難なんだから世代全体の実行的な解決なんて不可能だと言ったわけ。

から俺のスタンスは「ぶっ潰れるまで解決不可能だから代替案もクソもない」というもの。

2010-11-29

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ドリルを売るには穴を売れ | 佐藤 義典 | 本 | Amazon.co.jp

採用

ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか? | ウィリアム パウンドストーン, 松浦 俊輔 | 本 | Amazon.co.jp

[非公認] Googleの入社試験 : 竹内 薫 : 本 : Amazon

Amazon.co.jp: 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」: 細谷 功: 本

はてなブックマーク - Google: 奇問による入社試験はまったくの時間の無駄だった - Digibo

はてなブックマーク - 雇用に上手い下手はない:Googleが自社の採用活動を研究して知ったこと : ライフハッカー[日本版]

はてなブックマーク - 学歴・成績不問 グーグル、5つの採用基準  :日本経済新聞

はてなブックマーク - 優れたリーダーに学歴は関係ない。Googleが自社社員をデータ分析して得られた意外な知見 | ライフハッカー[日本版]

「グーグルの社員の半数は大学の学位を持っていない」

渋沢栄一

人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない。仁者に敵なし。私は人を使うときには、知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している 渋沢栄一

アンドリュー・カーネギー

自分より優れたるものを自分の周りに置きし者ここに眠る。カーネギー

自分で仕事をするのではなく、仕事をさせる適材を見つけることが大切だ。 アンドリュー・カーネギー

人が言うことには以前ほど注意を払わない。人の行動をただじっと見る

ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)

“事業の目的とは顧客の創造である” (1/3):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

自らの強みに焦点を合わせ、強みでないことは他社に任せなさい

顧客に対しては ベストのチームで臨むべし 自前主義を捨てよ

利益の最大化のみを目的化する企業は、短期的視点からのみマネジメントされるようになる。

http://enterprisezine.jp/article/detail/2346

マイケル・ポーター(Michael E. Porter)

「マイケル・ポーター教授のものづくり競争戦略」最新記事一覧 - ITmedia Keywords

戦略とは、ある特定の顧客を不幸せにするよう、あなたに要求します。

ベストプラクティスは戦略ではない

顧客のすべてのニーズに合致した製品で、なおかつ最高のものを提供しようとするならば、必ず失敗します。そんな戦略では、勝てるわけがありません。

「戦略とは、競争上必要なトレードオフを行うことなのである。戦略の本質とは何をやらないかという選択肢である」

戦略とは何をやらないかを決めることである マイケル・ポーター 米ハーバード大学教授

競争戦略 M.E.ポーター

戦略的ポジショニング

より高水準の経済的価値を生み出す唯一の方法は、

独自方法競争し、コスト・リーダーシップを得るか、

プレミアム価格要求できるかである

常に収益性に焦点を絞り、

独自バリュー・プロポジション価値提案)を打ち出す能力を持ち、

そして「何をやらないか」を選択するという

厳しいトレードオフに耐える強い意思必要である

マイケル・ポーター教授のものづくり競争戦略(2):ビジネスの競争に勝つ戦略はたった2つしかない (1/3) - MONOist(モノイスト)

http://monoist.atmarkit.co.jp/fpro/articles/porter/02/porter02a.html

N's spirit 投下資本利益率 ROICとは OOICとは

ROIC(投下資本利益率)

情報システム用語事典:ROI(あーるおーあい) - ITmedia エンタープライズ

2003年末のコカ・コーラののれん代を除くROICは48%

マクドナルドとモスバーガーの違いをポーターの『戦略論』で解き明かす|新聞記事から学ぶ経営の理論|ダイヤモンド・オンライン

ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)

ウォーレン・バフェット - 年間のROEが15%以上ある限り、四半期の業績を見てうろたえる必要はありません。

売上高が1000万ドルで利益率が15%の会社Aがあり、売上高が1億ドルで利益率が5%の会社Bがあるとします。私なら、Aをとります

米国の優良株コカ・コーラはバフェットが保有している株式ですが、表を見ると30%を超える高ROEを長年維持

バフェットの利益率とROIC

http://www.kazkabu.com/itouen.html

硬派の長期投資シリーズ 銘柄選択編 なにをポイントに選ぶか? バフェットの考え方 - Market Hack

戦略

[25億秒]【カネより時間を大切にせよ】人生は25億ページの書物

人は「物事には限りがある」と分かったとき、初めて戦略的になれる。

戦略とは何をやらないかを決めることである:日経ビジネスDigital

残念な人の法則:仕事ができない人は「移動時間の無駄」に無頓着である : まだ東京で消耗してるの?

[戦略とは捨てること]

戦略とは一体なんでしょうか。私なりの考えを述べると、時間やお金といった自分がもつ資源をどこにつぎ込むかを選ぶということ、裏返すと、何を捨てるのかを選ぶことが、戦略だと考えています。自分の限られた人生の貴重な資源を、どう使うのか、ということです。

どの港に入るのか分からなければ、どの風も追い風にはならない。

何物かを選ぶことは、他の一切を捨てることである。チェスタートン

自分の銭を分けてやりたがる者は見当たらないが、生活となると

Webの仕事をするなら最低限知っておくべき戦略フレームワーク×10 | sogilog

覚えておかなきゃ損!考える時間が短縮できるビジネスフレームワーク10選

ビジネス問題解決フレームワーク20選|今日から使えて最速で成長できる

はてなブックマーク - 読書感想文 #0093 『戦略とは戦う事を略すると書く』|RICOH Communication Club 経営に役立つ情報発信サイト

キャッシュフロー

硬派の長期投資シリーズ 銘柄選択編 なにをポイントに選ぶか? キャッシュフロー(その2) - Market Hack

投資先は営業キャッシュフローマージン15%以上の企業から選ぶべき

キケンな「ブラック企業」はたった一つの指標でわかる 財務諸表の見方

会社の経営は「資産増やしゲーム」である

シコー、民事再生法申請(倒産)で上場廃止

売上額」「人件費」「材料費」「設備費」「総支出」の5つ

(株)エーワン精密【6156】:単独決算推移 - Yahoo!ファイナンス

エーワン精密 (年次決算): 株式投資レポート 6156 - EDIUNET

日本電産が「脱帽」した最強の中小企業がある (2ページ目):日経ビジネスオンライン

日本電産が脱帽した最強の中小企業(2)~“5つの数字”で問題発見 (3ページ目):日経ビジネスオンライン

「“親方”経営こそ最強!~経常利益率40%の町工場~」 エーワン精密 カンブリア宮殿:テレビ東京

経常利益率35%超を37年続ける 町工場強さの理由 : 梅原 勝彦 : 本 : Amazon

ファンダメンタル分析 : 副業 銘柄選定 エーワン精密

知識

知識への投資が最も利回りが良い

[時間とは出来事である][機会費用][権内][権外]英語・会計・IT

「枯れた技術の水平思考」横井軍平

http://anond.hatelabo.jp/20071022153917

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目からうろこ、工場のトラブルを解決した「ある工夫」が注目を浴びる:らばQ

プロダクトマネージャーにたちはだかる壁を、どう乗り越えるか

2010-11-23

米国債金利が上昇していることについて。

米国債投げ売り状態となっていた為である。国債を持っていた人が現金を選好したわけで、それ自体は、喜ばしいことである。TPPが成立すれば、アメリカ産業が立ち直る、ならば、その株を今のうちから買い漁っておいた方が良くなるというのが、メインシナリオであろう。サブシナリオとしては、QEが続くならば、貨幣価値の下落率(購買力平価の低下率)は、国債金利を上回るので、インフレに対して中立的な実物資産財産を移しておいた方が良いという考え方となる。

つの理由から、国債を売って現金を買い、その現金で株を買うという投資行動が出てくる。

メインシナリオについては、TPPの実現は遠のいた事から、株式への資金流入の勢いは止まるであろう。問題は、サブシナリオの方である。QEが続く限り、現金よりも、キャッシュフローがある企業株式を持っていた方が、インフレによる資産の目減りを避けられる。

不景気デフレーションという状態であれば、国債が一番安定した投資対象となる事から、多額の財政赤字を抱えていても低金利ファイナンスが出来るのであって、不景気だけどインフレーションという、いわゆるスタグフレーションの状態では、国債への投資インフレ率の方が金利よりも高くなることから、不利な投資となってしまう。国債金利が高騰すると、新発国債金利を上げなければならず、しかも、金利を上げたからといって、完売するとは限らないとなる。財政赤字の借り換えが出来なくなるわけで、スタグフレーション下で増税・緊縮財政となり、雇用消失が止まらなくなるという、最悪のシナリオへと展開してしまうのであった。

TPPは進展しないが、株を買ってしまったとなると、企業活動を活発にして利益を上げてもらわなければならなくなる。その、一番手っ取り早い方法は、デフレ輸出の元凶を焼き払って消滅させる事となる。

デフレ不景気という状態を続けることは出来ないし、新技術・新製品市場を塗り替えて需要を発生させて経済を回すという平和的な方法は、新技術・新製品が出てくるという偶然の幸運に依存しなければならない。

2010-11-06

http://anond.hatelabo.jp/20101106013915

つか、よっぽどあほでない限り、人前では戦争反対領土問題で得られる自国の権益など価値ないだろ(笑)と答えるのはデフォだろ。

もちろん俺も中国人と話す時はそうするわ。


同じく経済学ファイナンスをやってるこっちの大学院ではその話題はでたことないので、会話した勇気には敬服するけど。

けど、戦争反対労働者国籍を超えて団結!っていっていていざ戦争が始まれば、あっけなく自国の戦争を肯定した第二インターナショナルのように、知的階級だってそんなもん。

つまり、建前なんだよ。もちろん、建前が崩れるような非常事態に日中がいくとは思わないけど。


社会科学の一領域である経済学を学ぶ以上(ファイナンスとかゲームはかなり数学よりだけどさ)、歴史人間の心理を学ぼうぜってこった

2010-09-04

エコキャップ活動について考えてみた

エコキャップ活動が批判されているけど、関係者は誰も損していないので、詐欺ってのは言い過ぎだろう。

元々、ペットボトルの回収効率を上げるための方便だったみたい。

それが人々の心に訴えかけて流行した。

で、便乗して儲けることを目的にする人たちが出てきた。

このビジネス考えた人はすごい、とか言ってる人もいるけど、別に最初からビジネスとしてひらめいたわけではなくて、結果としてサービスを作りこむ隙間が見つかってしまったという感じがする。

ホワイトバンドとか24時間テレビも、同じなんじゃないか。

神社儀式とか神話を裏づけにしてお札を売るのと同じで、古典的なファイナンス

まぁでも、足し算掛け算のできる大人がまじめに取り組んでるのを見ると、やっぱり何だか救われない気分になるよな。

2010-08-04

アクセストレード原田陽平さん

アクセストレードモバイル presents 全国携帯アフィリエイトセミナー2010

https://member.at-m.net/atm/p/seminar2010.do

ここの日程と、原田陽平の無料セミナーの日程が全く同じの件。

秘密プレゼント無料で公開!携帯アフィリエイトで月収100万円以上を稼ぐ成功法則

http://ameblo.jp/deiru/entry-10608527638.html

"秘密にしておいてくれと言われて

いるので名前は言えないのですがとある

大手広告代理店(ASP)さんが主催するセミナー

ゲスト講師として呼ばれました。"

原田陽平」で検索

http://www.google.com/search?q=%E5%8E%9F%E7%94%B0%E9%99%BD%E5%B9%B3

"他のキーワード: 原田陽平 2ch 原田陽平 詐欺 原田陽平 塾"

原田陽平について詳しく調べる気も無いけど、「詐欺」の複合キーワードで多く検索されていることは間違いない。

詐欺師疑惑がある人物を講師に招くアクセストレードモバイルを運営するインタースペースは、まともな会社なのだろうか。

(株)インタースペース【2122】:銘柄情報 - Yahoo!ファイナンス

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=2122

2010-08-03

http://anond.hatelabo.jp/20100803012635

Twitterで誰だったか「ITmediaIR見ればこの業態がどれだけ割に合わないかわかるよ」と書いてたので、とりあえずYahoo!ファイナンスITmedia企業情報を見てみた。

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/profile/?code=2148.T

従業員数(単独) 193人

従業員数(連結) 199人

平均年齢 34.5歳

平均年収 5,820千円

えーっ582万もあんのかよ!! んなわけで、GIGAZINEさん、うまくやりゃ社員に年500万出せますよ!!!

2010-03-26

[2010.3.25]

2010年予算の成立を受けて円安進行。

税収が40兆しかないのに92兆円使うという事で、52兆円相当の赤字国債発行という、破産状態の予算国会を通ったという事で、日本円は売られている。

今後、金利の上昇が予想されるわけで、国債の利払いで税収が吹っ飛ぶという可能性が高まるという予測で、売りにはいっている。

日本国債は自国民からファイナンスできているという事で、未達の可能性は低いと主張されているが、日本国内の雇用消失し、雇用者総数が減少している。自国民による国債購入の実体は、年金基金の買いであり、年金にすら加入できない無職者・無業者が増え、年金の受給者である高齢者が増えると、国債購入の為のお金が消える事になる。

国民からファイナンスできるのは既に過去の事で、統計真実でしかない。赤字国債を発行しないという民主党公約を信じて、衆議院選挙において投票した国民は、裏切られたわけである。

日本国債は投資不適格になる可能性が高くなりつつあり、相対的にマシという事で日本に流れ込んでいたお金が、徐々に逃げ出すという展開である。ブロック経済化が始まると、軍事力によって市場開拓の圧力をかけられるアメリカは、有望な投資先となりえる。ただし、アメリカの法制度環境は、投機には向いているが投資には向いていないので、今の所は、低リスク選好となっているだけである。

日本が再び工業立国へと舵を切り、国民の生活を守るには、ゆとり教育バブル以後の地上げによる職住接近環境の消滅、工場海外流出による雇用消失特許権等の知的財産権運用上の問題等、改革しなければならない事は山積みである。

小泉氏が任期満了で退任した後も、それらの改革が行われる事を期待していた国民は、自民党に裏切られた。そこで民主党政権交代をさせたが、民主党は、選挙前のマニフェストを破ってばかりであり、赤字国債の増加という、自民党以上の間違いを行っている。これでは、代議制そのものに対して批判的な国民が増えるのは当然となる

http://www11.ocn.ne.jp/~ques/diary/diary.html

2010-01-24

医療介護は成長産業たりえない 井上晃宏

医療介護は成長産業たりえない 井上晃宏

今後の成長産業というと、「環境医療、福祉」だということが言われる。

 「成長産業」には二つの意味合いがある。国全体の経済規模(GDP)を拡大させるという意味と、個別産業としての規模が増加するという意味だ。

 「環境」が、前者の意味での成長産業ではありえないことは、野口悠紀雄氏が詳細に述べている。

 私は、「医療介護」は、後者意味での成長産業ですらないと思う。 「医療介護」の特殊な点は、費用の徴収と分配を政府が行っているところにある。私的医療、私的介護も禁止されてはいないが、病人や要介護者は、同時に経済弱者でもあるので、費用を負担する資力はない。何らかの方法で、社会全体で費用負担をする必要がある。

 言い方を変えると、医療介護とは、税(社会保険料を含む)でファイナンスされる産業である。成長させるには、他の政府支出を削減して医療介護に回すか、あるいは増税を行う必要がある。

 他の財政支出医療介護転用することは、事業仕分けの結果が示したように、困難である。増税に対する忌避感がこれほど強い政治状況では、財政規模の拡大も不可能だろう。つまり、「医療介護」は、政治的理由で、成長することはない。

 「環境」が、まさに政治的理由で、補助金を投入され、無理やり成長させられているのとは対照的である。もっとも、その分だけ、他の産業は縮小しているのだが。

 私的医療保険や私的介護保険も一つの解決策ではあるが、先進国で成功している事例はない。なぜなら、所得が高く、健康な人々を、保険会社側が選別してしまうからだ。保険会社は、クリームスキミングするだけで、経済的、健康弱者を相手にすることはない。それらは、結局、政府が面倒をみることになる。財源は、無論、税である。その大半は、相対的に豊かである私的保険の被保険者が払うことになる。公的医療介護財政支出は抑えられ、水準はひどく低下するだろう。これが米国の現状である。

http://agora-web.jp/archives/900547.html

2010-01-13

中国に対するあたらしい姿勢

原文→Official Google Blog: A new approach to China

執筆者:David Drummond(SVP,Corporate Development・Chief Legal Officer)

他の著名な組織同様,我々も日常的に様々なサイバー攻撃に直面しています。12月中旬中国から我々のインフラを標的にした非常に洗練された攻撃を検知し,結果としてGoogle知的財産を奪われました。当初,非常に高度とはいえ単なるセキュリティ上の問題に見えたのですが,すぐにまったく異なる事件だと明らかになりました。

第一に,攻撃はGoogleのみを標的にしたものではありませんでした。我々の調査によって,インターネットファイナンステクノロジーメディア化学などを含む幅広い分野の,少なくとも20の他の大企業が同様に標的にされたことが明らかになりました。我々は現在これらの企業に通知する作業の途中にあり,関連する合衆国当局とも作業をしています。

第二に,私たちの持つ証拠によれば,攻撃者の第一の目標中国人人権活動家Gmailアカウントアクセスすることでした。現時点までの我々の調査によって,私たちはこの攻撃の目標は達成されなかったと確信しています。2つのGmailアカウントアクセスされたようですが,アクセスアカウント情報アカウント作成日など),及び件名に限られており,電子メールの内容そのものにはアクセスされていません。

第三に,この調査の中から,今回のGoogleへの攻撃とは別に,合衆国中国ヨーロッパ在住の,中国人権支持者のGmailアカウントに対して第三者が定期的にアクセスしていたことを発見しました。これらのアカウントへのアクセスGoogle情報漏えいによるものではなく,おそらくはフィッシング詐欺や,ユーザコンピューター上のマルウェアによるものだと思われます。

私たちはすでに得られた情報をもとに,Googleユーザの使用するセキュリティ向上のために,インフラアーキテクチャ改善しました。個人ユーザに対しては,評価の高いアンチウィルスソフトアンチスパイウェアソフトを実行し,OSパッチインストールし,Webブラウザアップデートすることを推奨します。インスタントメッセージ電子メール内のリンククリックする時,またオンライン上でパスワードなどの個人情報を提供するようにもとめられた時は,常に警戒するようにしてください。こちらで私たちのサイバーセキュリティに関する推奨情報を読むことができます。このような種類の攻撃についてさらに知りたい方は,合衆国政府レポートPDF),Nart Villeneuve氏のブログ,GhostNetスパイ事件についてのこちらプレゼンテーションを読むことができます。

私たちがこの攻撃についての情報を,この異例な方法で多くのみなさんに公開することにしたのは,私たちが掘り出した問題がセキュリティ人権に与える影響のためばかりではなく,この情報がさらに大きな言論の自由についてのグローバルな議論の核心をついているからです。過去20年間,中国経済再編計画と中国市民起業家精神によって,何億もの中国の人々が貧困を脱することができました。間違いなくこの偉大な国家は,今日世界のさらなる経済発展と進歩の中心です。

私たちは,情報や開かれたインターネットへのさらなるアクセスによる恩恵が,検索結果への検閲に合意することによる私たちの不安よりも重要だと考え,2006年1月Google.cnをローンチしました。その際以下のように宣言しました。「私たちのサービスに対する制限や,新しい法律を含む中国国内の状況を注意深く監視します。もしここに示された目標が達成出来ないと確信した場合は,中国へのアプローチの再考も躊躇しません」

この攻撃と明らかになった監視—さらに昨年を通じてのWeb上の言論の自由をより制限しようとする計画も含めて—によって,私たちは中国における私たちの業務の実行可能性について再検討すべきだとの結論に達しました。今後Google.cnの検索結果に対する検閲継続しないと決断し,これから数週間をかけて,法の範囲内でフィルターなしの検索エンジンの運営が可能かという点について中国政府と話しあいます。私たちはこの決断によってGoogle.cn,もしかすると中国オフィスも閉鎖しなくてはならなくなる可能性が十分にあることを理解しています。

中国における業務を再考するというこの決断は途方もなく困難でした。また,私たちはこの決断がさらに幅広い結果を生む可能性も理解しています。この方針は合衆国内の幹部たちによって指揮されたもので,Google.cnに今日の成功をもたらすために信じられないほど働いてくれた中国国内の社員たちによる情報や関わりはなかったと明確にしたいと思います。私たちはこの非常に難しい問題を解決するために責任をもって最大限の努力をします。

2009-11-22

http://anond.hatelabo.jp/20091122185858

以下を文章をみると、私の文章力の無さが君に勘違いをさせたようだ。

増税が機動的にできなくても金利の変更は機動的にできる。インフレ率のコントロールは通常は増税でなく金利の操作でやるもの。変動相場だから財政政策インフレ率もあまり関係ない。

私は、インフレ率を増税によって抑制すると言ってない。目標インフレ率が達成された後、日銀国債を買わなくなれば(誘導目標金利を変更すれば)、政府ファイナンスが悪化する可能性が高い。その結果、政府は、財政再建を迫られると言っている。そして、財政再建を迫られた政府は、通常の増税か俗に言うインフレ税による増税を迫られると言っている。

2009-11-08

http://anond.hatelabo.jp/20091108055353

通貨無限に発行すれば無税国家ができる」とかいう下らない話を信じているイナゴが多いようだから付け加えておくと、日銀納付金は国債などの金利だけで、通貨発行益は計上しません。通貨の環流や売りオペで回収するとプラマイゼロになるからです。したがって無限通貨を発行できるとしても、それは最終的に日銀政府ファイナンスしなければならないので、フリーランチにはならない。

いつのまにか背理法で否定したい仮定(=通貨発行で財政ファイナイスしてもインフレおきない)のほうを信じてることにされてるのも困り者だが、普通日銀金利収入国庫納付してるのも通貨発行益というんじゃなかろうか。それに通貨を廃止するんでなければ全部回収することはないんだから還流売りオペでプラスマイナスゼロになることもない。それにインフレになることがコストなんだからもともとフリーランチだといってるわけでもないし、インフレになるなら貨幣保有者がコストを負担することになり、政府ファイナンスしなければフリーランチになるというわけでもない。

2009-10-20

ダウ、WTI、金が高騰中

米ドルが安くなっている分だけ、実物資産等のインフレに強い物にお金が流れ込んでいる状態にある。

この状態がどこまで行くかが問題なのだが、米ドル価値だけが毀損しているわけではなく、ユーロも円も同じように毀損している。それぞれの通貨の信頼性が揺らいでいるのは、それぞれに原因や理由が違うという特徴がある為に、一つの処方箋では対応できないという欠点がある。

日本円の低迷は、グローバリゼーションによってドルポンプの役割を解任された事が原因であり、日本円自身が貿易通貨となるには、軍事力によって踏み倒しを狙う不届きな国家に対して圧力をかけられるようにならなければならないのだが、戦争をやれる国家にするには、食料や燃料の自給自足がやれる状態にならなければならず、当面難しいという状況がある。みずから産業構造を作り変えて基軸通貨に名乗りをあげられないというふがいなさが、頼りにならないという批判を受ける原因となっている。

ユーロは、統合によって巨大な経済圏を作り出すという建前に対し、実際にお金投資する為の元金を、反米米ドル以外の資金の運用先を求めていた産油国後進国・中進国に頼っていた為に、巨大な経済圏が実際には巨大な赤字発生装置になってしまって、その投資の元利を返済できない状態になりつつあり、財政規律が崩壊しつつあるというのが、信頼性を揺らがせる原因となっている。信用が揺らぐのを防ぐ為に中央銀行が特融を出しまくって支えているが、実際に破綻が始まると、その焦げ付きをどのようにごまかすかという問題が出てくる。CBOCDOといった腐敗債券ファーストロットは、もうそろそろ満期に入る。ファーストロットは比較的マシな償還率が維持されている筈であるが、合成債券投資してくれる投資家は存在しない。このため、投資家の同一銘柄へのロールオーバーが期待できない為に、先細りの上に損失ばかりが表面化するという、先行きが真っ暗な予想が出ている。払い戻しを受けた投資家は、合成債券を買わず、国債を買わず、原油や純金や株式といった、インフレに強く換金性が高い投資へと向かうのである。

米ドルは、財政赤字ファイナンスができなくなるという点に、問題が発生している。アメリカ債券と聞いただけで、投資家は話を打ち切り原油や株や純金の話を持って来いとなっている。出口政策として金利の上昇という話がでているが、これは、どちらかというと、市場が要求する高金利正当化するには、危機は終了して出口政策を行っていると主張しなければ、米国債ですら未達になりかねないという危機感の現れである。金利を低いままに維持しておくには、政府金融機関に対して十分に資金を出し続けなければらないが、資金を運用して利益をひねり出す以外に儲ける手段がない以上、同時に、運用先をあてがわなければならない。そのあてがい先が、無いのである。原油や株や純金相場は、巨大な資金を運用するには、器が小さすぎるし、それらの相場ゼロサムゲームなので、利益を上げた金融機関の分だけ、損失を出した金融機関が出てきてしまう。政府お金で博打をやって、負けた方の金融機関政府お金赤字を埋め、買ったほうはボーナスを貰う。で、どちらの金融機関も、高い給料はそのままというのでは、低金利を維持するというのは、納税者に対する背任行為になってしまうのであった。

貿易や国際投資によって世界中生活水準を引き上げるというグローバリゼーションが、後進国・中進国の産業を育成・保護する為に貿易に対して規制を行い、通貨管理相場で自国通貨を引き下げる不公正貿易を行いあうブロック経済化や、技術デザインブランドを盗む行為に対する国際的な裁判沙汰によって先進国後進国・中進国の間の民族間の反感を醸成するというのは、皮肉な結果と言える。

2009-10-16

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20091016

これを必死に否定するブクマが多くて香ばしい

税制がどうとか繰り上げ返済がどうとか、いろいろ細かい理屈をつけているけど、要するに多くは『夢を否定するな!』と言いたいだけだよね。

感情論だとすぐ突っ込まれるから無理矢理理論武装してるだけ。

「数年で繰り上げ返済するもんだろ」とか言ってる人がいるが、そりゃそれだけの資金力があるならあえて長期負債ファイナンスするのはアリだろう。バランスシートバランスが崩れないからね。長期低金利で借りた資産運用すれば収益も出るわけだし。現金が3000万あるのに丸ごと使って家買うなんて馬鹿げてる。金利1%そこそこで借りておいて3000万は運用した方がよっぽどいい。

この人はそういう人たちのことは全く否定してないでしょ。見ればわかると思うけど…。日々の返済だけでキャッシュフローがカツカツになっちゃうような人が長期でファイナンスするなんて馬鹿げてる、と言ってるだけ。おめーD/Eレシオ何倍なんだと。どんだけレバレッジかけてるんだと。

賃貸だとクオリティの低い家しか住めない、と言ってる奴。だからそれこそが自分の分相応なんだということを理解しろって話だ。もう日本は大して成長しない。昔みたいに成長率でプレミアムつけられる時代は終わったんだということを理解するべきだ。

分不相応な夢は否定されてしかるべきだ。いまどき普通人間には家なんて買えない。それが当たり前だということを認識するべきだ。

追記

俺はChikirinじゃありませんww

老後に借りれなくなる?だったら退職した頃にキャッシュで1000万円台の安い中古物件買えばいいでしょ。

2,30年もすれば確実に死んでるんだから、売れなくなるとかそんなこと考える必要はないわけで。

2009-10-14

http://anond.hatelabo.jp/20091014160313

横だけど

今はともかく、昔は情報処理の中に簿記が含まれていた。情報処理といえば会計だったからというのもあるかもしれん。

長くやっていると、そういった他業種のシステム構築の下受けという仕事を受けることもあり、必然的にOJTで他の知識が身についていく。

なので、ベテランさんはそこそこ、横の業界の知識を知っていることも多い。

言い方変えると、ファイナンス系の知識がいないとファイナンス系のソフトの下請けがやりにくい。なにがしかの他業種の知識というのは身につくのだよ。

横だけど。

技術者ファイナンスなんてわからなくてもいい

よその領域に手を出すよりまずは技術を極めてくれ。あれこれやってどれも三流になるのが一番まずい。

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