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はてなキーワード: 感傷とは

2023-04-06

anond:20230406081732

実際のところはどうなのか。

真実けが価値がある

お前の感想なんかどうでもええで

頭の悪い奴はすぐ事実じゃなくて感傷優先するから生産性ないんやで

2023-04-04

坂本龍一

自分坂本龍一ファンでもないし、その音楽も有名な映画音楽ヒット曲などしか知らない

音楽好きではあるので時々アルバムを聞いたりすることはあったけど、どちらかといえば細野さんのほうが好きだ

坂本龍一訃報最初に知ったのはTwitterTHE MAD CAPSULE MARKETSAA=上田剛史さんのツイートだった

目にしたときはきっと違う坂本さんなんだろうと思ったけど坂本龍一アカウントページを見ると

January 17 1952 - March 28 2023

と固定ツイートに書かれていて、ああ亡くなったんだとハッキリわかった

しばらく考えるでもなく頭の中に勝手に、自分人生の中で時折見かけたり、聞こえたりしていた坂本龍一の断片的な記憶が泡みたいに浮かんでくる

そうしてるうちになぜか涙が流れた

なぜだか自分でも分からない、坂本龍一検索して亡くなったという事実確認するたびに涙が出てきてしまった

感傷的な気持ちになったつもりもないのだけど、なんだか死なない人が死んでしまったような感じで、奇妙な喪失感がある

一番最初坂本龍一という人を認識したのは、たぶん母親に聞かされたYMOだったと思う

当時はYMOが大流行していて、母は僕の髪型テクノカットと呼ばれてた坂本龍一っぽい髪型にしてたのが写真に残っている

ただ自身では何曲か好きな曲はあったものの、それほど強く印象に残っていたわけではなかった

そして戦場のメリークリスマスを見たり、忌野清志郎とのコラボ「い・け・な・いルージュマジック」をテレビで見かけたりして

「なんなんだろうこの人は」という感じで、自分にはちょっと理解が及ばないミステリアスアーティストとしての認識けが残った

すごい人っぽいふるまいで、実際にすごい人で、教授なんて呼ばれてる

なのにダウンタウンコントパンツうんこがついてるキャラクターで登場したりもする

矢野顕子夫婦だった、これもなんだかやたらかっこいいなと思った

でもまあ、その程度の事しか知らないのだ

でもなんていうか、きっと純粋でかわいらしい人だったんだろうなという気はしている

これから色んなメディアで追悼特集がされるんだろうな

サンレコとかで特集されたらそれは読みたいか

こんな風に色んな人がすこしずついなくなっていくんだな

さようなら坂本龍一

2023-04-02

anond:20230402192043

どっちかっていうと現実の方がエグくてさ

現実人間の群れの中には

「主張するべきではない人間」「他人に異議申し立てをすべきでない人間

みたいな下等人材が必ずいて、それらは一切の自己主張が認められないわけじゃん

そういうのが何か主張しようものならボッコボコにされるみたいな

そんな抑圧された人間でもネットでは一人の人物として扱ってもらえる

あたりまえの権利保障される

そうなった時に普段自分がやられていることをやり返したくなるものだろ

 

ネットで人が豹変してしま悲劇!!みたいなポルノに浸ってる人多いけど

そうじゃないだろ酷い現実の裏返しだろ

 

どうしてネットで人が豹変してしまうのか的感傷ポルノに染まる人間って

学校内で上位カーストにいた奴らが卒業式で「うちのクラスはみんな仲良しだった」

みたいに下層のイジメ認識できてないのと同じ問題だと思うんだよな

2023-04-01

日本三大ドーナツとやらはどうやらどうやらドーナツという概念が未だに根強く残っているらしく、20世紀末には世界を2秒でドーナツへと変えるかもしれないとか、餅は餅屋だとか騒いでいるらしい。そうすればまた日本の美味しいドーナツを味わいたいという人は出てくるかもしれない。そうやって、国内からドーナツを一掃し、世界最高のドーナツを作り出そうとしている人たちがいるのに僕はいつも感傷に浸っている。

Anond AI作成

2023-03-21

anond:20230321221346

そっかー、よく覚えてるなあ

私も結構大学時代のこととか懐かしく思い出すタイプなんだけど、覚えてるのは個人的しみったれ体験が主で、大学イベントとかは全然だわ

でもそういうしみったれ体験の一つ一つがなぜか愛おしいんだよね

あなたともキャンパスですれちがったことがあるかもね

機会があれば一緒に食事でもしながら当時のことを語り合ってみたいという気持ちになりました

感傷ですね

2023-03-15

在りし日のネットメンターに寄せて


あなたにはネットメンターはいるだろうか。あなた尊敬しているところの、例えばブログとか書いてる人で、考え方が人生の参考になるような人のことだ。

自分は今30代になったばかりだ。これまでにネットメンターは四人いた。それぞれ、当時は夢中になってブログを楽しんでいた。

今となっては活動をやめている人が多い。でも、やっぱり今でも感謝というか、これは灌漑というのだろう。自分という人間は、その人らの考え方を楽しむには齢を取り過ぎてしまったのだなぁ、と感じることがある。

今回は、素人の拙い文章になるけど、懐かしい記憶を堀り起こしてみたい。なお、皆さんおそらく存命だと思うので、ブログへのリンクとかは貼らない。迷惑をかけないためだ。



1人目 げっべさん

未成年の頃だ。当時、携帯電話を買ってもらったばかりの自分は、mixi登録していた。それで、コミュニティを探していたところ、「笑っちゃダメな時に笑っちゃう」というのを発見した。

どういうコミュニティかというと、文字どおり笑ってはいけないシチュエーションで噴き出してしまい、周囲から冷たい視線で見られた、恥ずかしい思いをした体験参加者が綴っていくのだ。

人間飲み会なんかで皆が笑っている時に黙っていたりするのは、まだ何とか許される。しかし、葬式最中にいきなり爆笑したりなんかすると、周囲の視線が冷たいだろう。このギャップはなぜ生じるのか。当時、中学生だった自分には新鮮な疑問だった。

それで、この当時から登録20数万人を抱える当コミュニティ管理人がげっべさんだった。過去日記を見たところ、ナチスドイツヨーゼフ・ゲッベルス宣伝大臣から名前拝借したと思われる。

過去日記で、いろいろ面白そうなやつがあったので覗いてみたところ、これがまた最高だった。視点が斬新で、文章力があって、知性が抜群だった。

あとは、この人はDLsiteでR18の同人作品を作って売っていたのだが、その関連で創作における女性性について語るところの新鮮みが凄かった。あんな論説は見たことがないし、今後も見かけることはないだろう。シロクマ先生でもメロンダウトでもフミコフミオでも書けない。基本読書の人ならなんとかなるかもしれない。

実は、メッセージを何度かやりとりしたことがあるのだが、当時中学生だった自分にも優しく接してくれて、まさにTHE★大人だった。神だった。この御方こそが人生最初ネットメンターだ。

30代になった今、久しぶりにmixiログインしてみた。友達だった約50人は全員mixi利用をやめていた。確認しなくてもわかる。確信があった。

プロフ画面を眺めていたところ、若かりし日のアルバイト先でみんなに可愛がられていた高校生の『ゆめちゃん』が、今では32才になっていた。あまりリアル現実だった。信じられないよ……。

感傷はなくて、温もりのある懐かしさがあった。薔薇香りや、紅葉の美しさがわからなかったあの頃の、子どもっぽくて拙いコミュニケーションの思い出が蘇ってきた。私は、あの頃はどんな思いで人生を過ごしていたんだろう。感慨が込み上げてきた。それから小一時間mixiの思い出めぐりを楽しんだ。

で、げっべさんの話に戻るんだが、今ではあの人について何となく理解できるつもりだ。おそらく、今でいうところの発達障害とか、自閉症とか、そういうTypeの人だったんじゃないか? と思う。いや、当時のメッセージのやり取りとか、あの人がDLsiteで売っていた作品を再度鑑賞したり、ほかにもいろいろ思い出してみたけど、たぶんそうだ。

いわゆる、人生を生きるのが難しいタイプの人だったと思う。でも、そんな苦しい状況の中でも、mixiで屈指の人数を誇っていたコミュニティ管理人を務め上げて、創作活動もしていて、何より哲学的かつエロティック日記が神髄の人だった。

今改めて、感謝を申しあげたい。当時は生意気な中坊~高校生だったと思いますが、いろいろとありがとうございました。



2人目 伴さん

この方を知ったのは、当時新卒で入った組織で苦悩していた時だ。偏差値45ほどの大学を出て、生まれ故郷市役所に勤めることになったのだが、まあこれが辛い日々だった。

地方公務員ってさ、どんな人が職場適応できると思う? ブクマカなら知ってるかもだけど、小学校中学校内申点が高くて、地元名門校入学できるような人が地方公務員に向いている。早い話、クラスリーダーとか、ムードメーカーとか、生徒会長とか、スポーツ万能とか、とにかく何らかの形で先生から高い評価を受けていた、そんな感じの人だ。

自分は違った。コミュ障だったり、ネクラだったり、納豆だったりして、クラスに馴染めなかった。「置かれた場所で咲きなさい」とはいうけれど、発芽すらしなかった。そんなモノが社会人になっても通用するはずがない。

そんな時に、伴さんのブログ出会った。この人は防衛省に勤める国家公務員だった。自分と同じく、公務員適応できないタイプ公務員。ただし、自分と違って仕事ができるし、頭はキレるし、嫁さんもいるし、お金持ってるし、なにより理想に向かって匍匐前進している感じが格好良かった。当時は、目に穴があくほど彼の記事を読んだものだ。

で、この伴さんは協調性のなさが災いして、職場でいろいろひどい目に遭っていた。それでも努力をやめない姿勢がすごかった。当時20代半ばだった自分は、それらを見習っていた。

伴さんのように米国株投資を始めて、FXも始めて、タバコを吸い始めて、仕事マウント取られたらニコニコと受け流して、いつの日か相手がボロを出したら攻めて攻めて攻めまくって、野良犬キャンキャンと吠えて逃げるまで攻め立てて、相手が討論中にメンチを切ってきたら大声で威嚇して、相手の傍まで寄っていって「殺すぞ!!」という感じでこちらもメンチを切った。

実際、自分が伴さんみたいに行動するようになって、みんなの見る目が変わった。前みたいに馬鹿にされなくなったし、男性ホルモンが増えたみたいになって仕事を頑張れるようになったし、実力が上がったし、今は市役所庁舎管理仕事をしてるんだが、上司から1件につき20万円までは好きに契約事務をさせてもらえるようになった。

さて……実は、自分は失敗した。伴さんがやってるみたいに、男性ホルモン全開で仕事を進めていったところ、致命的なトラブルを起こして仕事を干されたことがある。まあ、初めての大失敗だったから、結局許してはもらえたんだけどさ。あれは反省した。

今ではわかることがある。結局さ、人間で一番大事なのって、仕事ができることじゃないよな。相手尊敬するとか、嫌な仲間とでもうまくやっていくとか、話の通じないお客さんがいても精一杯やりとりするとか、悪いことしてる人がいたら怒ってでも咎めるとか。人間にはそういうのが大事なんだよな。

実力とかお金とか持ち物って、その人が死ぬ時には実質意味がなくなってるけど、人柄とか人格って、命が途切れるその瞬間まで残るじゃん。もしかしたら、あの世までもっていけるかもしれないじゃん。

実際、伴さんは、あの人が自ら言っていたように社会不適合者なのは間違いないと思う。いつも何かに怯えていて、他人視線が怖くて、しかし戦わずはいられない。いい結果を出し続けて、みんなをギャフンと言わせてやる、自分を認めさせてやる!! そんなスピリットでひたすらに頑張っていた。それは、自信のなさの裏返しだった。

で、結局この伴さんは、嫁と子どもがいる状態国家公務員を辞めて、民間企業営業として入って、しか通用せずに大失敗して1年で辞めてしまったらしい。その後は、「自営業としての記事代行サービスでメシを食ってる」みたいな記事を拝見した。

残念ながら、数年前のそれが最後更新になった。たまにサイトを見に行っているが、更新される気配はない。

伴さんに倣っていいこともしたし、悪いこともした。後悔していることもある。特に不用意な言動仕事仲間を傷つけてしまたことだ。

けど、伴さんがいなければ、男性ホルモンをめらめらと燃やす自分出会うこともなかったと思う。そんな体験がなければ、目の前の人間尊重すること、いたわること、常に気にして動くことに関心が向かないままだった。

そのことに気づかせてくれたのは、紛れもない伴さんだった。コミュニケーションを取ったことはないけど、俺はあなた感謝してる。本当にありがとうございました



三人目 高田机上さん

2018年頃から活躍しているブロガー2019年頃だったか自分恋愛のうまくいかなさに悩んでいる頃にブログを拝見した。確かバズった記事があって、はてなブログトップの方に載っていたのだった。

恋愛一般論から始まって、男性ダメなところを取り上げたり、女性の心の視点に立ったり、恋愛必要な各要素(清潔感とか...)を論じていったり、男女の付き合い方を細々と説明していたり……。

当時は、これだ!! と思った。ここまで体系的に男女別の視点から恋愛を論じたブログは初めてだった。恋愛指南サイトは数あれど、それらはほぼ商業サイトであり、噓八百でも面白ければよかろうなのだ!!(勝てばよかろうなのだァァァァッ!!)、みたいな記事ばかりだった。でも、この高田机上さんは、元モテない男性として等身大自分を出していた。

が、風向きが変わってきた。2020年頃までは、恋愛Tipsを事細かにひとつずつ紹介していたが、次第にモテない男性バカにするような内容が目立ってきた。

特に2022年に始まった男女差LINE学がそうだった。LINE的に非モテムーブを取る男性を論い、ひとつひとつ侮辱的な言葉ダメ出しをしていく。挙句の果てには、女性がする恋愛上の遠回しな「お断り宣言」(婉曲な言い回し)を説明する際、自分の本の出版編集者に暗に断られた際の恨み言を述べていた。

半年ほど前から高田机上さんのブログを読むのをやめた。男女差LINE学長すぎやろ!! と感じたのもあるが、何より自分の読者層であるモテない男性馬鹿にしていて腹が立ったからだ。実際、この人の記事ブックマーク数はほぼゼロだ。昔はバズった記事があったけれども、近年は閑古鳥が鳴いている。

もし、男女差LINE学みたいなシワいコンテンツじゃなくて、もっと面白シリーズが出たら読もうと思っていたが、一時引退するらしい。「専業作家に挑戦し、なることができたら戻ってきて記事を書く」とあった。

ネットメンターには、こういうこともある。どれだけ面白くて尊敬できる人でも、年月が経つといろいろ変わってしまうのだ......。また記事を読ませていただく機会を楽しみにしています



四人目 在日琉球人さん

高校生大学生にかけて、この御方のブログを読んでいた。どの書籍にも書かれていない視点で、勉強になる内容が多かった。ほどほどに重たいテーマが多いけれども、たまに笑いもある。歴史政治を扱った記事が多い。

文字どおり沖縄まれの人になる。若い頃、大阪府大学生としてやってきたようだ。壮年なんだけど、文体は若々しい。なぜこの名前にしたかというと、琉球歴史鑑みるに、「自分沖縄県民ではなく琉球王国の一員」ということらしい。

mixiでは人気のブロガーであり、数年間活躍した後は、別のブログサービス転向した(はてなブログだ)。この人は、上の三人と違ってまだ活動している。個人的お気に入りブログ記事ひとつだけ挙げたい。

在日琉球人の王政復古日記

#成人式 より #未成年バカ祭り を!~ヤンキー花魁バカ成人こそ地元の宝である

https://nationoflequio.hatenablog.com/entry/2015/01/11/222419

この日記の日付は2015年だが、実際はもっと昔のmixi時代投稿している。当時の私は大学生で、これから成人式!! という時期だった。

上の記事の内容は、まさに目から鱗一言であり、この体験がなかったら、未だに「暴れる新成人」なるもの勘違いしたままだった。

さて、こちらの在日琉球人さんのブログだが、社会人になってからは見なくなった。理由は、更新頻度の低下だ。一応、それなりの頻度で更新はあったが、前の記事の焼き直しや再投稿ほとんどだった。新しい記事が生まれなくなったのだ。

で、その原因というのが加齢だった。本人談になるが、齢を重ねる度に気力が湧かなくなっていき……と、ブログ内で呟いていたのを覚えている。

私も、在日琉球人さんとメッセージのやり取りをしたことがあった。理知的で、ユーモアがあって、ごくまれにキレるけど、己の知性を高めるために日々尽力している人に思えた。自分よりもはるかに賢いはずの人間ブログ記事を書けなくなってしまうなんて、年を取るのは悲しいことなんだな、と若かりし頃は思った。

今でも、在日琉球人さんのブログは年に一度はぐるっと目を通す。やはり、斬新かつ奇をてらっていない。今でも世間通用するブロガーだと思うが、なぜかあまり人気が出ない。面白いと思うのだが。



最後に~

月次な結論になるが、やっぱり若いうちはいろんな価値観に触れることが大事だと思う。自分は、中学生の頃からブログを読むのが好きで、それこそいろんな人の日記作品を読んできた。勉強になるのもあったし、正直毒になるのもあった(ネトウヨやツイフェミがその典型)。

深夜に眼が重くなることもあったけど、あの日々では多くの学びを得ることができた……え、何? 個人ブログよりも書籍の方が勉強になるだろ、だって? それは言わない約束ということで。

はてなブログは週に一度はチェックする。書籍も好きだが、しか自分個人が魂を削って書いたブログの方が好きなのだ。これからもいろいろと読んでいきたい。

面白いうえに、人生のためになるようなブログ運営されている方々におかれましては、重ね重ね感謝を申しあげます。今までありがとうございました。これからよろしくお願いします。

2023-03-05

anond:20230305203021

誰か(老害でもクレーマーでも、誰でもいいが)が公然と叩かれたら、その流れ弾を受けた誰かじゃない人が傷ついて希死念慮を思い浮かべてしまうという話

そういう人が死んでしまうのは悲しいと思う

感傷的な意味だけではなく、内省的で攻撃性が高くない人が減ったら、正義面をして相手罵倒する人間増田に占める割合がまた高くなってしまって嫌だという打算的な理由もありはするけれど

2023-02-18

anond:20230218215153

お前が自殺すると甥っ子やその家族自殺率も上がるぞ

甥っ子が可愛いなら変にヒロイック感傷を捨てて適当に生きとくほうがマシ

2023-02-13

御徒町ユニクロの前で待ってた

この春で会えなくなるからって、最後に会おうかって約束して、御徒町ユニクロの前で待ってた。

1時間待ってた。だけど、彼女は来なかった。

信号が何回も変わって、大型ビジョンのチープな広告が繰り返し流れて、自転車を止める人が入れ替わって。自分けが止まっていた。

上野公園の桜、不忍池の蓮、陽山道焼肉……。とりわけゴミゴミしたアメ横が二人とも大好きだった。

なんだか少し感傷的になって空を見上げた。いつのまにかアメ横にもドンキができていて、斜めになっている「激安の殿堂」の文字が新鮮に映る。

ドンキの「ン」の文字の先に青い物体が見えた。あとでわかったけど、ドンペンの一部だった。

御徒町ユニクロからドンペンが見えるよ」。彼女には伝えられないからみんなに教える。御徒町に行くことがあったら思い出してほしい。

2023-02-04

スタミナ制のゲーム作る奴はみんなシネ

ソシャゲとかはまあ良いよ。ああいうのは時間を使わせるのが仕事なわけでゲーム開発とかそういうのじゃないじゃん。

そういうなんかアレじゃないのにゲームとしてスタミナ制を採用する人ってどういうゲームプレイを想定しているわけ?

格好良いモンスターと華麗なファイトを繰り広げている最中で、あと一発ってところでなんかつかれてうごけません・・・相手一方的ボコられて死亡。

ラスボスとのなんだか感傷的なポエムを経て始まったバトルの最中に足が止まって射殺。

時空を超えて巡り会った宿敵との運命の対決の最中に脱水症状で目の前が真っ暗になって必殺を喰らって死亡。

スタミナ制を採用してるゲームってそういうことぜ。

テストプレイでもそういうのがあったわけでしょ?

最適なプレイをしているとおそらくちょうど良いところでスタミナ切れるように設定してるわけで。

それみてざまあみろギャハハって言う人がゲームクリエーターでもまあ良いと言えば良いんだけど、やっぱゲームくらいは爽快に悪をたたっ切りたいわけじゃん。

なんでそういうのを採用したの?

ゲームプレイ時間が発売後の評価基準かにはいってたりするの?

2023-01-27

感傷の渦巻きに沈んでいく俺を マボロシに取りつかれた俺を 突き飛ばせ そしてどこかに捨てちまえ

↑これになりたすぎ

2023-01-26

縁側でスイカ食べて虫採り網を振り回す、みたいなありもしない感傷よりもヨーカードムシキングやってポッポの山盛りポテトを食べたり、友達ビート板でトンボを叩き落としてゲラゲラ笑ってた思い出を大切にしたいね

若者の語彙力が「ヤバい」「キモい」に奪われた、みたいな話はホンマでっかいなと思ってたけど、「エモい」の登場で完全に分からされた。

青春焦燥感や全能感も、追っかけてた人気シリーズが終わりを迎える感無量の気持ちも、ワンルームタバコ吸ってセックスする退廃的なナルシズムも、どこか感傷が混じった(?)得難い感情は全部エモいで一括り。

言葉思考を引っ張り、思考言葉を引っ張るだろうから、大雑把なニュアンスの便利な言葉ばかり使っていると大味な思考になりそうだし、逆もまた然りと思う。

2023-01-19

田村由美7seedsで、花が未来感傷的になるシーンにまったく共感できなかった

当時高校生だった花が隕石による滅亡を前に大人達にコールドスリープさせられる

んで隕石落下後の未来で目覚めて思うことが、当時恋人だった男のことばかりなのだ

「嵐(恋人の男)がいないなら、この世界で生きる意味は」

いやいやいやいや

平和時代日本でお付き合いしている高校生カップル、両親もいるごく普通の家庭

それを失って一番に思う相手彼氏ってことある?と

そんなサバイバルな状況になってまで恋焦がれる、高校生の頃の彼氏って

過去文明社会全体を失ったことへの落胆の次には、まず家族が来るものではないかと思う

その後、花の両親はコールドスリーププロジェクトに関わった主要人物だと分かる展開

両親の顔や名前から人格にいたるまで描かれてるのに、何をおいても嵐、嵐と

親・家族への想いが希薄過ぎて、実のところは結構毒親だったのだろうと思うほどだ

まあサバイバルものとはいえ少女漫画ではあるので、運命恋人たちみたいなシチュエーションを描きたかったのはあるんだろう

2023-01-17

子供に戻りたい、って大人感傷みたいに思ってたけど

よく考えたら弱者である頃に戻って庇護されたいという事なのかも

少なくとも自分はそうだわ

あー子供に戻りたい

よく眠れたのに朝からちょっと感傷的な気分だ

後ろ向きとも言う

優しい夢だけ見てそのまま死んでしまうのもいいかもと思ってしまう程度には気力が下がっている

意欲とかいう、強い暴力的気持ちが欲しい

強い欲があればこの沈んだ気持ちも外側に向かうんだろうか

今は内側、後ろ向きにばかり向いている

2023-01-03

遠距離恋愛中の彼女が帰っていった

こうして合うのも別れるのも何度目かになるから、もう別に涙の別れって感じでもなく、そりゃ寂しいけど、そこまで感傷的になるもんでもないな、と思ってたんだけど、寒がりの彼女に合わせて24度にしてた部屋の暖房20度まで下げてたら、なんかすげー寂しくなってきちゃったぜ

彼女、多分いまは電車で寝てるだろうな 反応がない

よく寝るやつだなと思う そこも愛おしい

遠くに住むべきではないですよ 人間

近くに住もう 近くに住もうと思う

実際、本気で会おうと思えばいつでも会えるし(片道4時間はかかるけど!)、話もできるんだから、大したことじゃないんだけど、なんか泣けちゃう

これ何なんだマジで

今日はもうジッとする以外の行動がとれないな

マクドナルドオッサンがキレている

(おそらくクレーマー

ドライブスルーの前でおっさんに怒鳴られる店員の構図である


(そういえば同じマクド過去にでキレてるおっさん

撮られてるのYouutbeに投稿されてるのみたな、同一人物かな)


その動画のように店員さんの手助けに動画でも撮影しておくか

警察になんか人相とか伝える時に力になるだろう

(これがすべての間違いの始まり

とよく考えずクレーマー撮影


すると真後ろにおっさん奥さんらしきおばちゃん

「なにしてんの!あんた、撮られるで!」

おっさんヘイトこちらへ向かう

「お前何撮ってんだ!」

まりの気迫に気圧される

おっさん動画を消せや!」

俺は動画をさっと削除する、ヘタレ


(こういう行為は初めてだが世の中のクレーマー撮影者は

かなり隠密撮影スキルが高いんだなと余計な実体験ができた

そうだよな、普通に考えて撮影がバレればヘイトが向く)


相手はまだ「動画を削除せい!」と憤ってる

おっさんこちらにカメラを向け撮ろうとする

もしかして削除したの気付いてない?)

おっさんが「盗撮や、警察呼んで!」と店員さんに詰め寄る

半べそになりながら店員さんが警察に話している


(あ~盗撮…になるの、か…?別にSNS晒す目的じゃなく

警察状況証拠渡す目的でも部外者撮影は駄目だったかな。

しか電車内で痴漢対策自分撮影するのはOK

とかあったからこういうのもいけるとおもったんだけど。

後で調べてみよう)


撮影は完全に余計なお世話だったか

新年から警察のお世話になるのかなぁ

と焦りながらもどこか落ち着いて感傷に浸る


店員さんのためによかれとおもったが

このままだと自分けが悪いことになるので

さっと自転車に走って逃げる、フリ。軽めに走っている

おっさんが思いっきり襟首をつかんで引っ張る、とりあえず

暴行罪が成り立つので5:5になるかな、さてここからどうしよう


自分は手出してませんよ、でも襟首思いっきり引っ張るのは

暴行罪が成り立ちます

おっさんはとりあえず手を止めてくれたので誤解を解くのを先決する


おっさん動画を消せやまず!」

(あ、相手動画を削除してないと思ってる、とりあえず対話だ)

「いや動画削除しましたけど」と言ったら


おっさん奥さんらしきおばちゃんが登場

携帯見せて」

俺、大人しく携帯を出し一緒にみる


クレーマーおっさんとおばちゃんと俺で携帯写真を閲覧

おばちゃん「ここ、ここ、これが最新のやつ」

俺「あ、これですね、でも削除してますね、なくなってます

おばちゃん「それな、ゴミ箱にあるで」

優しい口調で教えてくれる(やさしい)


なるほど、ただ削除しただけでは完全に削除されず

ゴミ箱に移動された動画さらに削除することで

完全に削除されるようだった

しかしおばちゃん手慣れている、よくあることなのか?)

こんな変な状況で携帯知識を教わってしまった


ゴミ箱を開くところでパスワード入力

俺、気まずそうにスマホを傾ける

クレーマーおっさん「そこはみいへんで」

そういうとこ気づかえるのになんでクレーム入れてるんだろう

クレーム内容は気になるが、結局知れずじまいで終わる)


ゴミ箱の中にある動画が完全に削除されるのを

クレーマーオッサンとおばちゃんに見られながら

動画を完全に削除するのを確認するとおっさんたちは帰っていく


警察電話をしていた女店員さん「あの、なんか、帰っちゃ…

わっちゃいました、すいません」と警察

完全に半べそというか泣いている。


警察電話しろおっさんに怒鳴られた時に泣いた涙か

だとしたらこの涙の原因は完全に俺にある、辛い


そして残された俺の目の前には一部始終を見ていた若人二人

まだ混乱していた俺はクレーマー関係者かと思い

「えと、さっきの人と関係がある…ますか?」と聞き返すが

「いや、全然


もう一人の若人が半べその店員を慰めている

店員さん大丈夫?」

「君、そういうことしたら駄目だろ」


クレーマーの一人として見られているのか

それともそれを撮影した行為咎められているのか

どちらにせよ完全に自分の行動は裏目に出ているのは実感できた

(俺は何をやってるんだろう)

ひどく惨めになった


店員さん「すいません(邪魔なので)帰って下さい」

泣きながら言われる、たしか自分は完全に邪魔である


クレーマー対処だけすればいいのに

新たな火種を持ってきただけだった

「あー………注文してるんですけど」

言ってて自分空気を読んだほうが良いと思った


注文を受け取りLINEを見ているとさっきのおっさん

こちらを見ているのが傍目でわかる


ちかづいてきた…!


「○○○○○~」

なんか言ってるが聞き取れなかった、その声から

怒りは感じないので怒ってる様子ではない

俺は気になったクレーム内容について触れてみる


「あの店員がなんかしたんですか、めちゃくちゃ怒鳴ってましたけど

あんまり強く言って…」

言葉を遮るようにクレーマーおっちゃんが返事する

「あの人(女性店員)じゃない、別の店員や」


俺に対するイライラはないが別の店員にまだイライラしている様子

そう言うとおっさん店員のところへ行く

まだクレームは続くようだ…


俺も完全に蛇足だしもういいやと帰路

余計なことをした

無駄正義感や、好奇心で動くものではないということを学んだ

やぶ蛇だ


中国では車にひかれた人を「助けた人」が訴えられたりするらしい

余計なことに首を突っ込まず目立たず生きたほうが長生きする


今年の抱負


傍観者”になろう


PS.

そういえば商品受け渡しまでの間の時間ラグがあるし

そのあいだに自転車写真(防犯シール)とか近寄ってくる前に

自分隠し撮りされてたりするかな?

盗撮だ!警察だ!」というくらいだからそういうことはしないか…?


いやでもクレーマーだしそういうことやりそうだな、と後から思ったが

気にするだけ無意味だと思ったので考えるのをやめた

2022-12-31

例年の大晦日

今ぐらいの時間仕事納め

誰もいない帰り道を歩いて

どこからか香る蕎麦ゆの匂い

ああ、今年も終わるんだなって感傷に浸ってた

2022-12-29

複雑な関係の彼に別れを告げられた

12月29日の深夜1時。僕は彼と電話しながら家の前を流れる川沿いを歩いていた。低い声で大好きだって言われた。でも、もうバイバイだとも言われた。分かっちゃいるけど寂しくて、月並み表現だけど胸に巨大な空洞ができてしまったみたいだ。

あぁ、寒い


僕は20歳の春に彼と出会った。僕はあまりにも女性モテなかったから、ムカついて男同士の出会い系アプリ登録していた。姉の影響でBLを読み漁っていたし、なんなら夜は男同士のビデオを使ったりしていたから、きっと男も問題なく好きになれると思っていた。でもアプリ中の人たちは揃いも揃って性に奔放そうだったから、物凄く嫌だった。僕は半年ほど誰と会うことも無かったが、そんな中で初めて会ったのが彼だった。

彼は一個下で芸術系大学に通っていた。僕自身も絵を描いたり曲を作ったりするから芸術的能力が高い人はすごく好きだ。それに加えて、彼の外観は僕のどタイプだった。身長は僕より13cmも高くて、体格もぽっちゃり気味。まん丸な輪郭に穏やかな瞳。すごく可愛かった。たぶん彼以上にタイプな人は、後にも先にも男でも女でも現れないという確信があった。それほど好きな見た目だった。

最初デートではカラオケに行った。どんな曲を歌ったかはあまり覚えていないが、ユーミンひこうき雲ルージュの伝言を歌ったのは確かだ。

不安気持ちを抱えたまま 街はDingDong遠ざかっていくの」

彼はちょっと古い曲が好きだった。ちょうど僕の親世代が好むような曲だ。そういうセンスも、なんだか芸術家っぽくてかっこいいなと思った。

カラオケルームの小さな個室の中で、隣り合って座ったり立ったりしながら歌っていた。小さい個室といっても別にそんなに接近する必要もないのに、膝や腕が触れ合ったりしてドキドキした。僕は思わず彼の大きな膝に頭を載せてみた。柔らかいお肉が僕の頭部を包み込む。すごく、すごく幸福だった。

カラオケ屋の近くに公園があったから、しばらくそこで座って話していた。うっすら寒い春の夜、公園には僕たち二人だけ。膝枕だけじゃ物足りなくなってしまって、僕は手を繋ごうとした。でも断られてしまった。なんで。好きになっちゃうから。いいじゃん。だーめ。そんなやりとりをした記憶がある。ちょっと脚色してるかも。でも別にいかだって、思い出はきらきらしている方が良い。

初デートが終わっても僕の興奮は冷めなかった。全く冷めなくて、毎日彼のことを考えていた。ゲイ友達軍団に彼のことを自慢して、きゃーきゃー騒いだりもしてた。僕はいつの間にかモテない男子大学から初恋JKみたいになっていた。好き好き大好き、早く会いたい。脳みそは彼一色。

二回目のデートでは、僕の実家に彼を呼んだ。別に親に紹介するとかそういう話ではなく、ただお泊りがしたかっただけだ。大学の後輩です、とか適当に言っておけば女の子を呼ぶよりもずっと簡単だ。同じ布団に入ったら、「男二人なのに、そんな狭い布団で大丈夫?」と母親に言われた。大丈夫というよりもむしろ、なんて僕は胸の内でにやにやしていた。

ハグをして初めて、彼は僕よりずっと大きいことを身体理解した。肉厚な腕やお腹は熱を帯びていて、僕は食べられてしまうんじゃないかと思った。事実として、食べられそうになるくらいに責められた。あんなに熱い夜は初めてだった。


僕は、彼と恋人になったんだと思って、本当に幸せだった。


この日から彼の対応おかしくなった。明らかに僕に冷たくなったし、大事な話をしようとしてもあしらわれる。会いたくてたまらないのに予定を合わせてくれない。何故なのか全く理解できなかった。だってあんなに可愛いって言ってくれたじゃないか。付き合うんじゃなかったのか。

僕は泣いたりブチギレたり、とにかく感情不安定になった。それを全部彼にぶつけた。でも適当にあしらわれる。たまに僕の話に乗ってくれることもあって、その日は落ち着きこそすれど数日すればすぐに不安に苛まれた。この時期は辛くて苦しくてたまらなかったし、あらゆる友達に「そいつクズだ」「早く忘れろ」「許せない」と彼のことを非難された。でも、きっと彼は僕のことが好きなんだという謎の自信があったから、友達アドバイスには従わなかった。彼のことを信じたかったんだ。

彼が中高生の頃に付き合った彼女の話をされたことがある。彼女には「何を考えているかからない」と言われたことがあるらしい。僕も、彼が何を考えているのか全く分からなかった。彼は僕と違って男性しか愛せない人だったから、彼女のことを気持ち悪く思ってしまうこともあったようだ。僕は、僕だけはそんな彼を理解してみたかったんだ。僕にならできるって信じていた。

そして、三回目のデートをすることになった。場所ソラマチ。日付はどのメモにも残っていなかったから分からない。最高だ、めちゃくちゃデートっぽい。実際、デートは最高だった。ソラマチに立ち並ぶ店はどれもおしゃれで、彼の隣で眺めているだけで楽しいスカイツリーてっぺんから見る夜景はすごく綺麗で、心なしか彼もかっこよく見えた。


でもね。


会う前から彼に約束されてた。


これで会うのは最後だよって。


訳が分からなかった。何度も聞いた、なんで?って。でも彼が提示する理由は僕には理解できなかった。確か、今は付き合わない方が良いとか言ってた気がした。それって全く回答になってない。納得できないし、意味不明。それでも彼を引き留める方法なんて無かったから、僕は彼を見送りながら半蔵門線呆然としていた。最後ささやかプレゼントを渡そうと思って買ったハンカチは、ついぞ渡すことはできなかった。

僕の彼への愛情キレイに逆転して、深くどす黒い憎しみになった。

僕は彼のことを忘れようと必死努力した。ありとあらゆる友達相談し、恋愛映画を観て、新しい男と会ったりした。この頃に上映していた「愛がなんだ」という映画にはバリ共感MAX100%だった。

でもね、一年経っても二年経っても忘れられなかったし、ずっと好きだった。なぜかというと、彼はたびたび僕に連絡を寄越してきたからだ。元気?とか、やほ、とか、特に理由なく突如メッセ―ジが送られてくる。もう本当に意味からない。このせいで僕は彼を忘れることができなかった。この辺りで僕は、「きっと彼は寂しい人で、僕を使ってインスタント自分欲求を満たしているんだ」ということに気付き始めた。でも、別にそれでもいいから彼と話していたかったんだよ。

はいつの間にか男遊びが好きになっていた。だって特にデメリットなく人と会えるし、気持ちいい。たまに虚しい気持ちにもなるけれど、でも別にそんなの大した問題ではなかった。たまに変な人と出くわすこともあるけれど、でもそれは笑い話のネタに使えるからしろ一種の楽しみになっていた。ただ、好きだと思う人は一人もいなかった。上手い、とか可愛い、とかでもう一度会いたい人はいたけれど、好きになる人は一人もいなかった。


その後、ひょんなことから僕には彼女ができた。なかなか可愛くて絵が上手な子だった。この子とのストーリーも非常に濃厚なのだが、それは割愛するとして。僕に初めて恋人ができたおかげで、僕の中に巣食う恋愛コンプレックスは綺麗さっぱり消滅した。自分もびっくりするくらいには、今までの自己嫌悪がどうでもよくなった。それと一緒に彼への憎しみも浄化されて、後に残ったのは彼のことを好きだったというきらきらした思い出だけだった。自分の心変わりは自分でも衝撃的で、物凄い感動に包まれた。

彼女とはあまりうまくいかなくて、数か月で別れてしまった。でも、自分の考えが大きく変わる非常に大事経験だったと思う。一個目の大きな変化は、自分に自信が持てたこと。巨大なコンプレックスが無くなった影響は計り知れない。二個目は、過去自分への嫌悪だ。昔の僕は、自分の中の好きという気持ちに任せて相手ことなんてこれっぽっちも考えていなかった。だからモテなかったのだ。好きな相手がいたら、好いてもらうために相応の行動が必要に決まってる。それにやっと気付かせてくれたのは、最初彼女だった。

未だに彼からちょくちょく連絡が来ることがあったから、一連の出来事を彼に報告した。そして僕は、もう彼への憎しみは無くて前向きな気持ちで好きでいられるようになったことも伝えた。僕は彼のことを忘れることが不可能だと体で理解たから、好きだという気持ちを素直に自分で認めてあげて、それとうまく付き合って生きていくことに決めたのだ。

ちょっと補足すると、僕は彼女と付き合っている間だろうと、彼が好きだという気持ちは薄れなかった。でも、このことは彼女に報告した上で大丈夫だという判をもらっているし、人を好きな気持ちはどう努力しても理性で支配できることではないと思っている。大事なのはパートナー不安にさせないことだと思っていて、それ以外の人間に好きだ抱きたい抱かれたいと思ってしま気持ちを責めるのはお門違いではないだろうか。

まぁ、虫がいいことを言っている自覚はあります

さて本題に戻ると、彼は僕に彼女ができたことを祝福してくれた。彼の方にも彼氏ができたようだったが、あまり充実している様子ではなかった。恋人ができたら嬉しくてたまらないものだと僕は思うのだが、彼の方は何か裏がありそうな様子だった。僕は彼と久々に会っても依然として好きだなー、なんて思っていた。ただし、初めの1年間のような執着心は綺麗さっぱり消えていた。


もう、僕の心はすっかり平和だった。

から知ったことだが、彼の方は全くそんなこと無かったようだ。


僕に二人目の彼女ができた。中学時代からTwitterフォロワーで、実は同じ大学に通っていたことが判明してから仲良くなった子だ。この子のことは本当に大好きだ。早く同棲したいし結婚したいし死ぬまで一緒にいたい。でも、まだ付き合って数か月しか経っていないから、そういう話はゆるやかにしかしていない。とはいえ、僕と彼女ベストパートナーなのではないだろうか、と自惚れてしまうくらいには相性が良いし大好きだ。

しばらくしてから、僕の頭に彼の顔が浮かんだ。結婚したいほど大好きな彼女ができたこと、報告するべきかな。いやでも、別に連絡するほどでもないか。いやいや、きっと僕の話を聞きたがっているんじゃないか。いやでもでも…

そう思っていた、昨晩。

から連絡が来た。

文面はこうだ。

「やほ」

文字。二文字である。彼はこういうやつなのだ案の定彼は僕に会いたがっていて、六本木まで来いと言われた。このとき、深夜の22時半だ。彼はこういうヤツだし、僕は僕でこう言われても大喜びで会いに行くようなヤツだった。でも、今の僕には非常に大事なお嫁さん候補がいる。不倫ダメだ。だから僕は断った。

正直、気持ちは揺らいだ。だから彼女に報告をして、軽く𠮟ってもらった。こんなことをしている僕はダメなヤツだが、黙って不倫して後から騒動になる人々に比べたらよっぽどマシだと思う。僕に自分欲望を正しくセーブできる自信なんて無いから、情けないけど全てをあけっぴろげにすることでしか対策ができない。

この晩、僕は彼に未だかつてない態度を取った。先述したように、少し前の僕は深夜だろうと彼に呼び出されたら喜んで向かうような人だった。でも昨晩の僕は、彼の誘いを素直に飲まなかった。六本木までは行けないが、実家に来るのならいいという条件を出した。それくらいならただの男友達でもする範囲だろう。このレベルなら特に問題ない、という合意彼女と取れているつもりだ。

でも、彼は遠いからと言ってぐずりだした。確かに僕の家は六本木から遠い。そう思うなら今晩会うことはできないから、会いたいならまた別日に会おうという提案をした。でも、今晩じゃなきゃダメらしい。何が言いたいのかよく分からなかった。会いたいという気持ちは一致しているはずなのに、根本的な何かがすれ違っているみたいだった。僕に請い願う彼の姿は初めて見た。なんだかみっともないとすら思ってしまった。

結局彼は自分の家に帰っていった。そして、駅を降りてから電話をした。ただ、彼曰くこれは最後電話らしい。別に最後になんてしなくていいのに、なんて僕は思っていたけれど。彼は不器用から、そうでもしないとうまくできないのだろう。


最後電話が始まった。スマホ越しに何度か車が通過するブゥーンという音が聞こえてきた。僕も感傷に浸りたい気分だったから、いそいそとコートマフラーを着て外を歩きながら電話することにした。それはもう寒くてたまらなかったけど、これからする話にはこれくらいの寒さが丁度いいだろうという謎の予感があった。

その最後電話で、僕は気になっていたことのほとんどを聞くことができた。

やはり、彼は今の彼氏順風満帆とは言い難いらしい。彼の彼氏は将来女の子結婚したいようで、最近親戚から圧力が苦しいのだそうだ。子ども結婚といった話題で躓くのはゲイカップルあるあるだ。その話題で話し合いを進めるうちに、彼はどうして自分はこんな人に優しく接しなきゃいけないんだろう、と思ってしまったのだそうだ。そして人を愛することの意味理由について考えた挙句、ひたすら真っ直ぐに自分のことを愛してくれた唯一の男、つまり僕のことを思い出してしまったのだそうだ。

それを聞いて、僕は笑った。笑いながら嬉しいよと応えた。少し前の僕なら、照れていた。でも僕は笑っていた。僕が彼に向ける感情は、もはや彼の言うような真っ直ぐな愛情とは違う何かになっていたんだろう。

そういえば、この一か月くらい前に「愛がなんだ」をもう一度観た。あのころ共感できたはずの主人公には全く共感できなくなっていて、鬱陶しい敵だと思っていた女の方を魅力的に感じてしまった。僕の感情構造は、いつの間にか様変わりしていた。

僕のことが気になるなら、あと何か月か早く言ってくれればよかったのに。僕はもう売り切れちゃったんだから。なんて、ひどく調子に乗ったことも口にした。すると、彼も彼でびっくりするようなことを言った。


ずっと好きだった

最初に会ったときからすごく可愛いと思っていたし、大好きだった。

でも。

信じられなかった。

自分肯定されて愛されることが、自分の中ではあり得ないことだった。

から、大好きだったけどわざと酷い態度を取ったり、そっけなく接した。


僕は大爆笑した。

だっておかしいじゃない。好きなのにそれを伝えないなんて。両想いなことが分かってるんだから、それを隠す理由なんて一つも無いじゃん。付き合えば良かったじゃん。全部言えば良かったじゃん。そうしていれば、二人が苦しんでいた時間はずっと充実したものになってたのにさ。

馬鹿すぎて、大爆笑した。あいつは馬鹿野郎だと常々思っていたけど、予想よりずっとアホだった。バーカ。あと1年早く言えよ。臆病者。小心者。メンヘラ野郎ホモ野郎。ずっとカッコつけてた癖に気が小さい。図体ばっかりでかいバカバカバカ

僕は近所の川の前で大爆笑した。誰もいないあぜ道に僕の笑い声ひとつ。アーハハハハハッハッハ!冬の冷え切った空気が僕の吐息で温まる。今夜はなんて良い夜なんだろうと、僕はご機嫌だった。

彼は話し続けた。自分人生の中では人に愛されることなんて異常事態だったと。顔も中身も全部好きだと言われても、全く信じられなかったと。それに早く気付けば良かったと。何度も何度も傷つけて苦しい思いをさせて、申し訳なかったと。

こういう話をされたら、もっと僕も悲しんだり怒ったりするのが相場だと思うけど、僕はひたすら笑っていた。ずーっと意地っ張りだった彼がこんなに素直に喋っているのが、余りにもおかしくてたまらなかったのだ。または、僕が彼を好きな気持ちがすっかり整理されてしまったせいで、もう何を言われてもときめいたり苦しんだりすることが無くなってしまったのかもしれない。

かに僕は未だにずっと彼のことを好きなのだが、でもこれはたっぷりと諦めを含んだ"好き"なのだ。どうせ彼は僕のことなんて好きじゃない。どうせ僕は彼と付き合えない。どうせ彼は寂しがり屋で、それを埋めるためにしか僕と合わない。でもそんなことは全部了承した上で、好き。恋をしたときのドキドキとは程遠い何かなんだ。

この"好き"は一体何に例えるべきなんだろう。MOTHER2ネスポーキーに向けていそうな感情に近しいかもしれない。こんなヤツでも許してあげなきゃいけないよな、みたいな感じ。

さて、衝撃の真実。彼は結局のところ最初から最後までずっと僕のことが好きだったのだ。でも、今の僕には彼女がいる。なんなら彼は奪ってやりたいとすら思っているらしい。でも僕のことを傷付ける羽目になるのは本意ではないから、これで完全に別れてしまいたい、ということらしいのだ。

僕はなんだか納得いかなかった。仲が良い人と関係を切るなんて意味不明だ。僕は彼女を大好きでいながら、彼とも普通友達としてやっていけそうだった。でも、彼はそうではなかったんだ。僕と会ったらハグキスじゃ物足りない、絶対に抱いてしまうのだそうだ。僕としてはハグまでならまぁセーフかな、と思うがそれ以降は断固拒否だ。その気持ちの激しさの差が、最後電話理由だった。

結婚式をするときは呼んでね。いやでも、二人っきりになったら襲っちゃうかもしれない。なんて大馬鹿発言をされてから電話を切るときがやってきた。僕は最後までこの顛末に納得はできなかった。理屈は分かるが、素直に飲み込むことなんてできなかった。複雑な顔をする僕のことなんていざ知らず、彼は一言呟いて電話を切った。


大好きだったよ。バイバイ


おっせーよ。クソ。

2022-12-21

ちょっとnewjeansって奇跡ヤバすぎない?

曲もMVもエモすぎてYouTubeで延々とリピートしてしまってる

今年の紅白に出てくる韓国勢は3組とも全部ザ・K-POPってグループ楽曲だけどnewjeansは全然違って今までのグループを一気に時代遅れにしてしま

スマホ登場以前、90年代を懐かしむというコンセプトで作られてるから聴き手が感傷に浸ってしまうのは狙い通りなのか

日本中年からすれば90年代風と聞いてSpeedを思い出すだろうけど、10代のダンスパフォーマンスグループとして同じでも完成度はやっぱ韓国側が完璧すぎる

これをまとめ上げたのがミンヒジンっていうおばさんディレクターというけど、この人の作品としてグループが成立してる

金のある事務所でやる気ある美少女が集まって才能あるディレクタープロデュースして完成した奇跡がnewjeans

 

NewJeans (뉴진스) 'Ditto' Official MV (side A) - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=pSUydWEqKwE

NewJeans (뉴진스) 'Ditto' Official MV (side B) - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=V37TaRdVUQY

NewJeans (뉴진스) 'Cookie' Official MV - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=VOmIplFAGeg

クリスマスぼっちで寂しいって?

物流倉庫においで。そんな感傷は一瞬で吹き飛ぶ忙しい

2022-12-10

カジュアルな追悼の言葉

たいていの文化で死は最も厳粛なイベントとして扱われているわけで、カジュアルな追悼などあるはずもないのだが、「へーあの俳優死んじゃったんだねー」程度の感傷もっと気軽にSNSで表明したい需要は今後も拡大が見込まれるので、かしこまってはいないが失礼でもない悼みの言葉の開発は団塊世代大量死が始まりつつある日本の急務だと思う

2022-11-23

知り合いが本名日記晒してて面食らった

高校同級生小説家志望がいたので、そういえば彼はどうなったのかと数年ぶりに名前検索した。高校時代に何かの文学賞で賞を貰う程度には文才のある人間だったから、上手く行けばそろそろデビューしていてもおかしくないだろうなどと考えていた。もしこれで彼の名が書影ネット記事と共に華々しく紹介されていたら、ドヤ顔で周囲に自慢していたと思う。

グーグル検索トップに出たのは、彼の本名が題された日記、というかnoteだった。

筆者は当然同級生本人である

誰に向けて書いているのか、正直言って相当自分に酔った文章だった。本人の人となりを知っている身からすると笑える文だったけれど、つまらない日常御大層に語っているだけなので、事情を知らなければただの自分語り乙で終わる。典型的ワナビだった。そんなものに数十ブクマがついていて、更には有料プランまで開設されている。つくづくネットサロンとは阿漕商売と思った。立派な目標感傷ばかりで結果が残せていなくても、ファンを囲い込めたら一定の反応は見込める。互助会かもしれないけど。

小説はあまり芳しい結果が残せていないようだった。自叙伝的な作品フィクションという建前で公開していたので、読んでみた。事実に基づく部分の描写けが妙に詳細なので、何だか笑ってしまった。

彼ってこんな浅ましい人間だったかなあと思った。

小説家になりたいとは言っていたけど、もはや小説を書くことを楽しんでいるのではなく、小説を通じて売名することが目的になっている印象を受けた。実際、即売会に出て小説を売っていたようだけど、派手なスペースで目立てば爆売れするという世界ではない。弱小サークルならそもそも手に取ってもらえないのに、彼の販売に対する意気込みはどうもズレているように感じた。自分二次創作畑の人間なので、一次創作界隈だとまた事情は異なるのかもしれないが。

御託を並べる暇があったら短編でもいいから新作を書けばいいのに。

彼が日記に色々と書いていたおかげでどうでもいい情報ばかり知った。

てっきり慶應入学したと思っていたのだが、知名度微妙な謎大学に進学していたのは意外だった。悔しさを再三小説に滲ませるぐらいなら仮面浪人でもすればよかったんじゃ?

就活の際企業本名ネット検索すると聞くけど、個人情報てんこ盛りの日記はそのまま放置する気なんだろうか。

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