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はてなキーワード: ペンネームとは

2021-08-26

好きな同人作家へのジレンマ

めちゃくちゃ好きな同人作家がいる。

絵に味があるし漫画がとにかく上手い。描き慣れた感じがある。

「他ジャンルでも活動してるんじゃないか」「この人の漫画は全部読みたい」…という一心マシュマロをお送りした。

あなた漫画が大好きです。もし他ジャンルでも描いてたら教えていただけないでしょうか。失礼な質問ならすみません無視してください。』

返事はなかった。

結果、この質問はド失礼だった。

プロ漫画家として某出版社で連載していた人だったのだ。

Twitterで「〇〇さんてもしかして△△先生かな?」というツイートを偶然見かけて急いで調べたが正解だった。

ペンネーム全然違うけど、絵が全く一緒だから

さら先生TwitterWikipediaも調べた。

連載していた漫画掲載順がずっと最後の方だったこと、先生がそれを気にしていたこと、病気休載されたこと、復帰後1年で連載終了したこと

漫画タイトルググると「〇〇〇〇 つまらない」が一番上に出てきてしまった。

生活できなくなるまでは働かないぞー!」と言ってたか普通会社員イメージしてたけど、出版社漫画描かないって意味だったんだ。

上手いし他ジャンルでも描いてんでしょ!教えて!って、嫌なメッセージだったよな…。聞かなきゃよかった。

先生漫画は全部(10冊もなかった)買って読んだ。もちろん面白かった。心が暖かくなるストーリーと柔らかい雰囲気の絵柄がすごくいい。

世間評価がどうあれ私はこの人の漫画が好き。

でも名前を伏せて活動されてる以上このことをご本人に伝えることはできない。あの失礼なマシュマロ謝罪もできない。なんというジレンマ

私にできることは同人誌を買って、読んで、一つ一つ感想を書いて、「あなた漫画が好きです!」と伝え続けることだけ。

追記

そういえば、と思ってTwitter漫画タイトル検索してみた。

面白い」「好き」「読んでほしい」「泣いた」「〇巻完結はもったいない」という呟きがほとんどだった。

なんだ!やっぱり人気作じゃん!!そうだよね!!めちゃくちゃいいよね!!

ホクホクしながらさらネットの海に潜ることにした。

漫画を描く前は映像作品を作っていた人らしい。あまり興味ないけど一応見てみよう。

一番有名らしいムービーは見たことなかった。

もう一つ有名なのは……うん?あれ?

えっこれって…………………

えっあっあっあっああああああああああああああああああああああああああああああああああ

これ、これ、先生なのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

なんと!!!!!!私が小学生の頃にYouTubeで見まくってた動画が流れてきた!!!!!!!!

嘘でしょ!!!!!まじ!!!!!十数年ぶりに私はこのお方の作品にハマってるの!?!?!?

そう思うともう涙が出てきた。泣きながら口開けてスマホの画面見ることしかできん。

普通の「好き・応援したい」から”“”“クソデカ感情“”“”に進化した。

運命だよね……これを運命というのだ…………

決めた……ファンレター書くし、過去出版物もできるだけ集めるし、今の活動めっちゃ応援する。

今日YouTube見ながら寝る。

やばい。ほんとにやばすぎて日記書かざるを得ないのに全然日本語にならんけどほんとやばい

2021-08-21

ランウェイで笑って

全巻持ってるけど、前巻の記憶もないままとりあえず最終巻を読む。

 

こき下ろすほど酷評するつもりはないし、最終巻も含めてよい漫画だったと思うけど、

やはりちゆきちゃんモデルとしての力が世界トップにも負けてないってことを表現するのはとても難しいんだよね。

ちゆきちゃんダメだった理由は、「身長が低い」でわかりやす表現できるけど

それを覆すほどの良かった点は、理屈ではわかるけど漫画としては感じきれなかった気もする。

でもあの漫画ってヒューマンドラマとしてとても感動的で、要所要所でいい人間ドラマ持ってくるんだよね。

まず2巻あたりで毎回泣いてしまう。

そんで画力が凄い。

ペンネーム変えてるのかな?

作者名で調べてもこの作品しか出てこなくて、無名新人作家がこんなすごい画力を持っているのか??と驚いてしまった。

 

アニメはどうしようかな。

俺は原作漫画が好きだから見ないでおこうかな。

なんかイメージ崩れそうで嫌なのよ。

2021-08-16

anond:20210814195624

ケッ 森何某が格好をつけやがって洋風ペンネーム使ってやがるんだろ。

2021-07-31

anond:20210731214200

カッコいい名前とかでない限り一般人実名晒すメリットないんよ。

これは政治にかかわらず。

ネットの力だけでのし上がってった一般人、驚くほど実名が少ない。

みんなペンネームハンドルネーム芸名をつけて活動してる。

2021-07-30

カート小判というペンネームを考えていたが

正しい発音はコバーンじゃなくてコベインだって

2021-07-23

anond:20210722095355

借金玉さんはペンネームをやめろって。

色々と言い訳するだろうけど、お前の主張は「飲食店で一時は成功したって本当?。だとしたら飲食業の人は一目をおくはずだが?」「本当は健常者が発達障害をたてに中枢神経刺激薬をコンサータを獲得するだけの言い訳に使ってないか?」「お前の ADHD は、医学的に総意を得た ADHD なのか?」「そもそも日本人殆ど早稲田に受かんない頭脳だけど、お前がスペシャルであるだけなんじゃないの?」「俺の理論が正しい、何故なら『本が売れたから』というのは『正しさ』の証明にはなってなくね?」「早稲田に行って『飲食成功する』ってのも変じゃないか?」という疑問はペンネームを使う以上は、消えない問題なんだよ。

「本当に早稲田なの?、ADHD なの?、成功したの?、再現性あるの?」というのはさ、「私は〇〇です」というリアル名前があって一対一対応するわけじゃないですか。はやい話が発達障害を【カルタシス】に活用したビジネスを「借金玉というペンネーム匿名性を借りてやっている」のだったら、詐欺師と同じだと思うのですね。だから貴方の主張をリアル比較したい。それには借金玉という人の「本名」が必要なんです。この疑念は「私は〇〇です」といわない限り、消えることはありません。諦めてください。

あと「債権玉という人が本当にいて、借金玉が『免責される自己破産』を、自らの意思で返済した」のを美徳化するのは絶対にめてくれ。やり方がヤクザだ。日本国自己破産を正しくされたら、貸した金は損金で帳消しされるのだ。資本主義社会というのは「債権主、貸し手、株主」はリスクを取ることで、利益を上げているのだから債権玉は借金玉に投資した責任」をとらされるのは当然じゃないか。もし仮に「債権玉」という人がいたら、世間的には「会計・法的な根拠がなく、利益を受け取る受け取る自然人」がいることになるし、それを出版社肯定したら「反社会的勢力」に認定されるのが、令和なんじゃないのか。

借金玉、俺はお前を信じたい。お前が「イケダハヤト」「与沢翼」のような早稲田に行った、昭和60年に生まれた「詐欺師」ではないのだと。お前には才能がある、と俺は確信している。お前が苦労したことは、やがて俺がやることになるし、今まではリアル再現された。なぁ、「都会の荒波は、田舎者には眩しくて辛かったよな?」「東京に生まれたらセンター試験を受けないで済んだよな?」「コンサータを飲んだら、別人になったよな?」。なぁ?俺は、お前の主張を信じたい。だから、名乗り出てくれ。じゃないと、俺はお前を信じられなくなる。

あと、訴えないでねー♡。

[]京本さんの手記

有名漫画家藤野キョウ」さんと私は小学校同級生でした。


同級生といっても、私はひきこもりで、ずっと部屋で漫画を書いていました。

彼女は学級新聞4コマ漫画を連載していて、私は彼女の大ファンでした。

彼女天才でした。

人気者で陽キャ彼女と、ひきこもり陰キャの私は、小学校卒業式の日に初めて出会い、そして、ふたり漫画を書くことになりました。

ひきこもりから救い出してくれたのは彼女でしたが、彼女は私を離しませんでした。

彼女学校に行っている間も、私は彼女の部屋で漫画を書いていました。

親は心配していましたが、私は絵を描くのは苦痛ではなかったので平気でした。

彼女が、私の絵を褒めてくれる事はなかったし、いつも命令口調だったけれど、ふたり名前から藤野キョウ」のペンネームを作ってくれただけで満足していました。

一年かかった読み切り作品入賞した時、ふたりで大喜びしました。

彼女が言いました。

「連載ができたら、すっごい超作画でやりたい」

彼女は話を作るのは得意でしたが、絵を描くのは面倒で、好きではないと言っていました。

客観的に見ても、作画に関しては、私の方が上手に描けていました。

そんな彼女が「藤野キョウの超作画」を目標に掲げてくれたのが本当にうれしかったです。

それから何本も読み切り作品作りました

彼女が出すアイデアからストーリーを膨らませたり、

作画表現試行錯誤したり、ふたりの共同作業は、楽しい時間でした。

作品の質もどんどん上がっていきました。

でも、連載が決まったとき、私はうれしくありませんでした。

だって、「藤野キョウの超作画」は、まだ完成していなかったから。

しかし、彼女は言いました。

あなたは背景だけだから別のアシスタントでも替わりになる。


藤野キョウ」はふたり名前だと思っていたのに、彼女から見たら私はアシスタントにすぎませんでした。

私は今、美術大学作品を作っています

ようやく満足のできる絵が完成間近です。

私の抜けた藤野キョウの連載作品大人気で単行本11巻も出ています

アニメ化も決まりました。

彼女はやっぱり天才です。



でも、その連載作品はあの頃にふたりが目指した「藤野キョウの超作画」ではありません。

過去の私の絵の模倣レベルです。


ずっと、彼女背中を見ながら絵を描いてきました。

でも、もう彼女背中は見ません。

自分と向き合うようになって、やっと「藤野キョウの超作画」が完成します。

もうひとりの「藤野キョウ」の作品

彼女には、この作品の声が届くはずです。

2021-07-21

これもいつの日にか消えるかもしれないから張っとくか

津田大介@tsuda

2009年7月13日

アングラ系の記事ペンネーム使うことも考えたけどそれも卑怯な気がしたか本名クレジットしてた。だから別にそのあたりは隠してるわけでもない。ただ「だからWinMXはやめられない」は本当にモデルの子がいて俺はあくまで話を再構成しただけなんだけど俺の実話と思ってる人結構多いんだよね。

https://twitter.com/tsuda/status/2603242684

津田大介@tsuda

2011年5月12日

実際にいたユーザー取材したドキュメント本ですね。僕はNapsterの共有精神が好きだったのでMXの交換文化は好きじゃなかったです。RT @runderscoren: 今日古本屋で昔読んだ「だからWINMXはやめられない」を発見なにげに手に取ると著者に津田大介ちょっとびっくり

https://twitter.com/tsuda/status/68366450473172992

2021-07-19

anond:20210719162633

そうか自分恥部で儲ける点でAVに出て一儲けするようなもんなのかなあ。身バレ云々は実名ペンネームに関連性持たせなければ起こり様がない話に思えるけども。

(というか増田に書き込むためにはてなアカウント登録した時点で不慮の個人情報流出による身バレリスクは負ってしまっているのだけれども、書籍化に伴ってそのリスクが増加することはないという話。)

anond:20210719153657

別に出版するときペンネームIDとかも使わなければいいだけでは?

それに増田に書き込むのは自分文章はクソだと思ってるから他のサービスに書くことを「遠慮」してるだけであって

商業化「されたくない」なんて人は一人もいないと思うけど…。お金がいらない人なんているのという次元の話。

結局はてな出版社の側の「配慮」じゃなくて「偏見」に依存する問題だと思う。

増田に書く奴なんてうんこもらすような糞なんて原始的偏見でその作品まで読む前から馬鹿にしてるような人達オファーする側にもいまだ多いんだと思う。

2021-07-10

思い出せないイラストレーター

2004年以降2010年までくらいの間でよく個人ホームページイラストを見に行っていたイラストレーターの名前が思い出せない。

性別はおそらく女性で、私が見ていた上記の期間、高校生か専門学生だったと思う。

名前が思い出せないけど、女性名前のみのペンネームだったと思う。「あやな」とか「さやか」みたいな。

ひらがなだったか漢字だったかアルファベットだったかもわからない。

人気があったはず。

twitterがまだなかったか流行ってなかったはずなので、なぜ人気があったと知ってたのかも思い出せない。

拍手コメントとか、メッセージとかだったのかな。

現役高校生の時に、なにかラノベ挿絵か表紙のイラスト仕事が決まっていた。

イラストタッチは、https://twitter.com/ichicoko_info この人に似ていなくもない記憶

この壱コトコさんをみかけて、不意に思い出した。

可愛らしい女の子ばかり描いていて、エロ要素は少なかった気がする。

デジタル作画だったと思う。

誰か心当たりがあったら教えてください。

2021-07-06

ラノベ作家ってなんでみんな変なペンネームを使ってるの?

本名よりは多いだろうし、苗字名前スタイルじゃないものも多い。

webで発表したときハンドルを引き継ぐからそうなっているの?

みんな奇をてらうために却って埋没しているような気がする。

2021-06-26

anond:20210626232211

増田元増田嘘松なら条件に一致した作品が流れ弾喰らう可能性あるから

私怨嫌がらせじゃないなら消しておこうな

 

増田元増田でマジなら作品名書いておこうな

ぶっ叩かれたら別のペンネーム使って転生すりゃあいいじゃん

 

増田元増田関係ないなら条件に一致した作品が流れ弾喰らう可能性について考えような

 

ーーー

追記作品名が書かれてた。元増田執筆お疲れ様でした

2021-06-15

83のバーサンかぁ

書いてるヤツがすぐわかるペンネームって、意味あんの?

2021-04-19

「ぢ」「づ」って名前に使われないよな

苗字ではない名前で使われない平仮名についてぼーっと考えていた。候補に挙がったのは「ぢ」「づ」だ。

仮名時代戦前には当たり前のように名前の読みに「ぢ」や「づ」は使われていた。「づ」で有名どころならば笠置シヅ子(本名は静子(しづこ))。「ぢ」なら漫画家松本かつぢ(本名は勝治(かつぢ))。(現代漫画家ペンネームならばぢたま某がいるが当然これは本名ではない)

わが子の命名にziやzuの音があっても、読みとして「じ」「ず」ではなくわざわざ「ぢ」「づ」を使う例は現代ではごくわずかだと思う。もしいるならどのくらいいるのだろうか。

(追記)成る程。しづき、かづき、みづき、か。ちづるなんてのもあるな。月や鶴の読みに「づ」を使う例はあるのか。女性名前に「づ」は今でも通用しそうだ。(でも男性には少ないだろうな)

2021-03-20

anond:20210320110804

横だけど、

「もう一つ」っていうから2人分の話なのかと思ったら、同一人物の別ペンネームで草

2021-03-05

anond:20210305112711

不破哲三なんて完全にペンネーム本名とは似ても似つかず、その名前政治家やってるのにね。

2021-02-27

夫と子供がいる女性と付き合っていた。
彼女都内公団住宅に住んでいた。夫の人がリストラされたためパートタイムで働き、病弱な子供の世話もよくしていた。
勤め先でたまたま知り合い、折に触れて身の上話を聞いているうちになんとなく、そういう仲になってしまった。
かかわった年数は長かったけど、同衾したことは数回しかない。彼女が泊りがけで表に出るのは難しかったし、相性もあまりよくなかったのか、お互い行為に没入できなかった。
夫の方には何の恨みもなかったので、罪悪感をスパイスに盛り上がれるような関係でもなかった。私は無理にがんばらないタイプなのだ努力が足りないのかもしれない。

でもキスはいっぱいした。
週末の昼下がり、彼女の家から数駅離れた駅前で待ち合わせ、特に見るべきもののない町並みを散歩し、見知らぬマンションエレベーター適当に上の階のボタンを押して、ドアが開くまでキスをし続けた。
彼女のことは大事に思っていたし、でも夫や父親の代わりになるのが無理であることもわかっていた。だからキスするしかなかった。当然、住民に出くわして赤面したこともしばしばだ。
彼女は「私は都合がいい女なんだからどうぞ弄んで頂戴」と悪ぶっていたけど、本当のところはどうだったのか。

パート先の不満やしがらみを日々愚痴りながらもそこから決して離れようとはしなかったのと同じように、きっと家族関係も保ちながらキスだけの交際で満足しているのだろう、と勝手想像していた。
しかし送ってくるメッセージが次第に真剣味を帯びてきて頻度と分量がどんどん増し、これ本当に自宅で書いているんだろうか、だとしたら家で端末に一日中かい合っているんじゃなかろうか、という規模になってきて、同居家族が気づかないわけがないと思うに至った。
これはまずい。既にもう背徳行為はしているわけだけど、露見することで周りの人をさらに不幸にする前にどうにかしなくてはならない、と思った。
責任を取るとか取らないとかい関係ではなくあくまでも対等の立場のつもりだったが、身一つの私と比べて彼女は失うものが多すぎる。加えて私にはどうしてもその先に踏み切れない事情があった。
夫と子供から彼女を奪う悪役になったら一生負い目になるな、という思いももちろんあったが、問題だったのが彼女の文才のなさだった。

飲食店勤めの彼女には小説家になる夢があった。なろう系というのだろうか、小説投稿サイトで発表している(もちろんペンネームだ)作品について感想を求められたりもした。
からさまなイケメン登場人物について「このキャラあなたモデルなの」と言われたこともあり、まあストーリーの都合上無理やり美化しなければいけない事情があるのだろうと苦笑するしかなかった。私は自分の分をわきまえている。
残念なことに、彼女には小説家の才能が決定的に欠落していた。なんというか、言葉が上滑りしているのだ。好きそうな小説雰囲気を真似ようとしているのはわかるが、読むのと書くのとでは話が違う。
ストーリー凡庸だとか構成よろしくないとかのレベルではない。自分の頭の中の設定を文章他人にうまく伝える、という第一歩の部分で、彼女はもう失敗していた。
夢見がちなのは悪くないけど、そのイメージを人にわからせるためには客観性必要だ、自分だけわかっていてもだめなんだ、ということを最初は間接的に、次第に直接的に伝えた。こちらの言い方も悪かったのだろう、最初は聞いてくれていた彼女も「あなたに何がわかるの」と耳を貸さなくなった。
医者とか有名スターとかが登場する話より、日頃話しているお店の話から膨らませていった方がリアル面白いエピソードがいっぱいあるんじゃないの」と言ったら「あなたは何もわかってない」と拒否レベルさらに上がった。そういう日常が嫌だから創作に走っていたのだろうか、とこれは後知恵だけど思った。

そんな関係に数年前、私の配置転換で終止符が打たれた。
出世の望みは絶たれたけどまあのんきに釣りでもして暮らすかね、と思ったらしっかり三人前ぐらいの仕事を背負わされ、支店残業続きの毎日だ。世間は厳しい。
飛行機代出すからたまに遊びにおいで」と彼女に言ったが、パート主婦には無理であろうこともわかっていた。「もしかたらこれを機会に彼女が一大決心するかも」というずるい期待もほんの少しだけあったのだけど。
そして、もしそれが実現しても、才能のない作家志望者との同居に私が耐えられるかどうか微妙なことも知っていた。もともと小説の話がきっかけで付き合い始めたのだったけど、同じ言葉が通じない相手との生活には現実感を覚えられなかった。
メッセージのやりとりは次第に間隔が空き、やがて途絶えた。SNSなどの共有はいつの間にか解除され、モデル小説も消えていた。そういうことなのだろう。

コロナで長らく出張とはご無沙汰だったが、来月末に久々の東京本社出張を予定している。
彼女の唇の感触を思い出す。そばに行くことを思うと少しだけ心は騒ぐけど(会社そばにもキスしたビルはある)、たぶん彼女彼女なりにけりをつけた関係だろうから今更波立ててはいけない、と思った。私はがんばらないタイプなのだ

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