はてなキーワード: 一人相撲とは
古来からインターネットには「荒らしにかまう者も荒らし」や「無視してればいなくなる」なる言葉がある。
でもそれは本当だろうか。
まあ結論を言えばだ。少なくとも上の2つの言葉は該当しなくなってきてる。ソースは俺。
荒らしが楽しくて楽しくてしょうがないような救いようの無いアホは、そもそも「無視されようと」荒らし続ける。
アテにならないソースだと?かつて荒らしだった人間が言うんだ。間違い無い。
俺みたいな人の嫌がる顔が大好きなヤツ(あるいは大好きだったヤツ)は、嫌がってる反応も気持ちがいいけれど、必死に見ないふりしてる姿も正直快感なんだ。
あと何もされないと反応欲しくてもっと荒らしちゃう。嫌がられる反応、敵意のある反応が欲しくて仕方ない。
だからコミュニティや掲示板のスレッドが廃墟化しても荒らし続ける。空席の土俵の上で一人相撲を楽しむ。チンコおったてながら四股踏んでシコってる。
ちなみに荒らし行為をやめたのは単純に虚しくなったからだ。長く激しいオナニー後の永久的な賢者タイムだ。
それともう2つぐらい無敵の荒らしがある。「アンチ拗らせて狂戦士化したヤツ」と「押し付けがましい善意で動いてるヤツ」だ。
それぞれが底なしの敵意と憎悪、一方通行の愛情と思いやりで動くんだけど、俺みたいな愉快犯よりもっとやばい。
だってどっちも自分が正しい事を信じてるんだから。間違ってる自覚のある愉快犯よりも勢いは上。
んでもって、こういうのが生まれるのは大体俺みたいな愉快犯荒らしが原因だったりするんだよね。荒らしに反応して本当に荒らしになっちゃったヤツに、我慢しすぎて自分の正義に目覚めたヤツ。
ひー、こわいこわい。
だから、荒らしが来たら無視とかは正直意味ないよ。管理者とか然るべき所に頼もうね。
アクセス禁止とか、プロパイダ通知とか、実力行使してくれるから。マトモなら。
愉快犯って危険なライン理解してるから、「あ、これマジでやばいやつ。」って感じたらとっとと撤退するよ。
自分が正しいと思うタイプもまあ、実力行使なら止まるんじゃないっすかね。
Twitterに投稿している限り、必ず人の目に触れる。だからいつも人の目を気にしたモノを書く癖がある。ブログに書くにしたってもちろん人の目は意識するけど、投稿したことを言わなければ限りなく少ない人間しか目にしないからここに書き散らしておく。Twitterで病み芸披露するよりよほどマシ。このあとの文章はまとまりがないから、見つけた人は期待しない方がいい。
自分が病気なのかどうかで言えば自信はない。人より暗い考えはしているし、時折自分でもおかしいんじゃないかと思うことはあるけど、医師の診断を受けたわけではないからそのへんは不明。自分が本当に病気なら、それを自覚するのが怖いのかもしれない。
人付き合いはかなり考えて選んでいる。自分に損か、得か、ある程度そういう勘定をする。気に入らない、面白くないと思った相手なら、絶対に関わらない。どうしても関わらなければいけない時は、不機嫌な顔や文章を意識して表に出して対応する。すべての人に同じ対応をできる人類は存在しなかろうが、俺はそのあたりを演技的にやっているフシがあると思う。実際の勘定より誇張して表現してる。
最近それが演技なのか本心なのかよくわからない。勝手にやってしまうなら本心なのだろうとも思うが、あえて人と険悪になろうとするのは人間としてどこかおかしいのではないかとも思う。よくわからない。機嫌のいい時はどんな相手でも愛想よく接するのに、次の瞬間には同じ顔で陰口を叩いたりするし、急転直下でテンションがガタ落ちしていたりする。我ながら感情の振れ幅が大きい。
以前から感情の振れ幅が大きくなったと思っていたものの、近頃それは安定してきていた。でもぶり返してきた。いいかげん楽になりたい。死にたいとまでは言わないが、消え去りたいとはよく思う。
死にたいと思うほど人生に絶望していないけど、生きたいと願うほど気力がない。このまま生き続けるか、何の苦しみもなく今すぐ死ぬかと言われたら、おそらく後者を選択する程度。それはたぶん、比較的調子がいいときでも同じだと思う。何もしなくていいなら、それが一番楽だ。
自分の言葉が、思った通りの反応を示されると気分がいい。自分の言葉が、思わぬ方向で人を傷つけるとおどろくほど消沈する。今ここまで落ちているのは、きっと後者のせいだと思う。
いつも自分のことは少し外側から見ている。人から見てどうだろうか、人から見て変ではないだろうか。常に考える。常に人からの視線を考えてる。でも結局それは妄想で、主観的なものだから、予想外の反応を受けることがある。そういう時、一番ダメージを受ける。
自分の思った通りに事が進まないから、自分が思った通りの反応を周りが示さないから、そんな子供のままの精神性が本当に憎らしい。俺は八方美人で、見栄っ張りで、おどろくほど臆病だと思う。
人が自分の思った通りに動くわけないのに、それをひとりで勝手に期待して勝手に落ち込んでる。馬鹿馬鹿しいと常々思う。
基本的にいつも一人相撲をしている。頭の中でぐちゃぐちゃと余計な事を考えて、ひとりで何もかも物事を進めて、実行すると一歩目でつまずいて動けなくなる。
ああダメだこれも本心じゃない。こういうことが言いたいんじゃない。
女性は苦手だ。自分の「かくあるべき」という姿を装って、その仮面の下でなら普通に会話ができるのに、それが剥がれると一気に何もできなくなる。何も喋れなくなる。何も出てこなくなる。Twitterで過去の栄光に浸っていい気になって、女に慣れているような顔をしていて実際はこれだ。女性という存在が俺は本当に苦手だ。ああそうだ、これが言いたかった。この一番恥ずかしい部分をもう暴露したかった。
ぶっつけ本番で女性と会話ができない。あらかじめ用意した話題がないと何も喋れない。あらかじめ設定した自分の姿がないと目を合わせることも出来ない。素の姿を見せることが怖くてできない。Twitterでは口を開けば下品なことばかり言っているのは、あれは装ってるわけじゃない。本当に口を開けば下品なことしか言えない。もちろん普通の会話もできるけど、何かあればすぐシモにつなげる癖がある。
男相手ならべつにそれでいいのに、女性が相手になると頭はブレーキをかける。それ以上口を開くなと命令する。目の前の女性がそれを気にしようが、しまいが、全くそれが言えなくなる。女性に対して下品な言葉をかけてはいけないと強烈に頭に刷り込まれてるんだと思う。原因はわからない。そのせいなのか、女性相手には自分のかくあるべきという姿を設定しないと会話が出来ない。口を開けばキツいシモを言葉にしてしまう恐怖がある。きっと。今までそんなことを考えたことはないけど、きっとそう。以前女の子に、俺の下ネタは生々しくてキツいと言われたことがある。アレがよほどこたえたんだと思う。
女好きというより、俺は女性に依存しているんだと思う。目に入る女性は、油断するとすぐ自分の中でプライベートなラインに入れてしまう傾向がある。それも怖い。二次元相手ならいくらそれをしてもただの変態で終わるけど、現実でそれをするわけにはいかない。でもしてしまう。だから「かくあるべき姿」を作って対応する。現実で話さない。自分の仮面を通して喋る。その結果奇跡的にパートナーになってしまうと、徐々に仮面が剥がれて、ごく短期に別れることになる。
だんだんわかってきた。書いててだんだん見えてきた。一番暴露したくないことを暴露していくとだんだんまとまってくる。そうか俺はこれがしたかったのか。わかってきた。
悲しいくらいに下半身に直結した人間なのはよくわかった。それがわかっただけでもこのクソみたいな書き散らしにも価値はあった。とりあえず満足だ。
たぶんよくある話なんだと思うけど、今までその気になれば連絡がとれるって言うのを心の支えにしてきたのに、今日そのことに気づいて飯も喉を通らない。
誕生日おめでとうのLINEはお互いしようねって言ってたから、少し遅い誕生日おめでとうLINEをした。
ちょっと心配になって、LINEのスタンプをプレゼントする方法でブロックを確認したらビンゴ!
今日の為にメモ帳に下書きしてたLINEは見事に読まれてない。
仕方ないので、LINEのグループ名にメッセージを入れて招待するって荒業を行ったら、どうも去年その方法が使えなくなってたことを知る。
心配になったので、ショートメッセージ拒否になってないか確認方法を調べてたら、iPhoneの着信拒否は通話とSMSをお手軽に着信拒否できるとのこと。
「ただいま電話に出ることができません云々」
試しに非通知でかけてみると
少し長めの呼び出しの後、同様のメッセージ
こちらは手動で切ったっぽい
会社のケータイからもかけてみるけど、ご丁寧にこちらも拒否してる模様
LINEのゲームでお互いの進捗がわかるので、それで繋がってたつもりだったけど
ぐいぐい進めることで
「私はこんなにも時間をもて余してるんですよ」アピールしてたけど
完全に一人相撲だったことが発覚
最近は、LINEでしかやりとりしてなかったけどダメ元でキャリアメールに送ってみたら、アドレスは変えてないみたいだった。
メール拒否されてても、相手のキャリアはエラーもなにも返さないようだけど
自分の今のキャリアメールはMNPしてから相手に送ってなかったので、未登録のはずなので
たぶん届いてるはず
もしそうだった場合
こちらのアクションは非通知の着信以外はすべてあちらにはなかったことになる
iPhoneの着信拒否はご丁寧に着信拒否からの着信があった通知も出ないらしい
たぶん、それが届いたところで事態は何もかわらないと思うのでやめた
お互いの共通の知り合いというのがいなかったので、もうどうしようもない
ブロックと着拒の時点で諦めろよって話なんだけど、そんな素直に諦められるならこんなところに書き込みしてないわな。
一応、相手の友達の中で一人だけ面識がある子がいるけど、連絡先を知らない
フェイスブックの登録があるのは知ってたので、ダメ元でメッセージ送った
でも、その子
メッセージは見てもらえないのが濃厚
彼女の親友で、こっちが一方的に知ってる子もいるけどさすがに連絡はとれない
家も職場も知ってるけど
なんとか連絡とれたところで何もかわらないんだけどね
こうやって色々着信拒否回りを調べてみてわかったけど
最近は、拒否してる相手からなにかしらのコンタクトがあっても本人には一切わからないようになってるんですね。
時代はかわった。
あ、ちなみにその方
近況も知ることができません。
別れたときに
って言ってたけど
ブロックして、かつトークを表示にしてたら、基本見返すことできないってのをさっき操作してて確認した。
最後に喧嘩して連絡とらなくなって久しぶりにLINEした結果がこれ
まあ、端から見れば当然の結果なのかもしれないけど、ブロックはされないって変な自信があった
先月中旬くらいまではスタンププレゼントの方法でLINEはブロックされてないのをたまに確認してた。
なので、この二、三週間であちらの事情が変わったのかも
プロポーズされたら教えてねって言ってたのになー
契約を守ってもらえなかったら、クレームを入れるのは当然でしょ?
そういう契約をさせるシステムに問題があるか、無理があるかと、契約を守らないことに寛容であるかどうかって別の話だから。
契約を守らなくてもいい社会って、ブラック企業にとっては美味しい社会だよね?
それとも、自分の好き嫌い、その場その場の脊髄反射で守るべき守らなくてもいいを吐き出してるだけのバカなのかな?
santec1949 御説御尤も。「問題が発生した時の緊急停止」が設定されていないのが問題で、発生原因の追求や改善は別の問題。
別のトラバで書いたけど、直前のキャンセルを受けるシステムなさそうだよね。本来は作り置き廃棄にならないための仕組みなんだろうけど。
その仕組みがないということは、代金踏み倒しとみなされる恐れもある。
ブコメでキャンセルすればーとか安易に言ってる人たちはそういう想定せずに自分の夢想を語ってるだけ。
retire2k 無茶言う一般消費者がいるのも事実だけど、もっとヤバいのは企業の方。大きな企業は契約切ることをちらつかせながら、本当に無茶を言うからね。
ブラック企業が生まれるのは文句を言う消費者が問題だ!とか言ってるバカがいるけど、問題は企業の側にあるよね。
消費者が積極的に求めていなくとも、自社だけやめたらサービス差が生まれるので選ばれにくくなる、損をするだけなのでやめるメリットがない。
それにいくら時給が上がっても、新しい職場を探すまでの時間やその間の生活費など転職に伴うコスト・リスクが高いのでそれらを人質にとって現場に低単価高サービスを求めることは可能な環境なんだよね。
辞めればいいが成り立たないのもその辺の事情があるけど想像力のないはてなーの中には安易に言い出す奴もいるな。
unagiga 契約は契約(笑)資本主義の根幹(爆笑)もうちょっと頭使って考えてから書けよバーカ
考えたことじゃなくて本から学んだ知識なんだ、思いつきしか口から出てこないバカな僕ちゃんには理解できなかったようだけどね笑
kre 佐川を使うのは荷物を届けるため。ピザ頼むのはピザ食うため。こいつみたいに契約をネタにわめいても、荷物も届かないしピザも食えない。目的を達成できないただのアホ。
文句を言って契約を履行させたい!と俺が主張してるとみなすとか笑
他にも湧いてるけど俺が文句言う側の人間だと思いこんでるクソバカどもはもうちょっと賢くなってから口を開こうな。
keisuker クレームつけるのはいいんだけど、この増田みたいに「間違った相手」へ、「ストレス解消や自己顕示欲を満たすこと」を目的としてクレームつけるバカが多すぎる。他の客からすれば迷惑この上ない
ntnajp605 増田は電車が遅れると駅員に詰め寄って吠えるタイプだね
tamaso こういう者が、駅員に文句を言う。駅員は電車を動かしているわけでもないのに。
言ってるそばから湧いてきてワロタ。「韓国人を擁護するやつは韓国人」レベルの妄言だぞ。
mobam 要するに「悪質なクレームをつける客」が叩かれてるのに、それを増田は「契約を守らなかった企業」が擁護されてると勘違いしちゃったって事かな
悪質なクレームつけてる客を叩いてる奴ではなく契約を守らなくてもいいと述べてる奴を殴ってるとはっきり言ってるのに頭の悪さを晒すシャドーボクシングお疲れ様です。
oystr まずタイトルみたいな事言ってる奴を見たこと無いけどな、一人相撲。
森を見たことがないから森はこの世に存在しないとか言い出すタイプのバカ。
shoot_c_na まあこういうのが、自分が契約守る側になると盛大に手のひら返すから。こういう、後で自分の首締めるような事を声を大にして言わないのが大人
うんじゃあブラック企業が契約を守らなくても文句を言わないでくれな
sirocco 佐川急便やドミノ・ピザで働く人は契約した分の労働をすればいいのであって、荷物が多くて届きにくかったり、お客が多くて行列がさばききれなかったりした場合は、人員配置をミスした経営者の責任だ。
mur2 企業の然るべき部署に苦情言うなり補償を求めるなりすればいい話であって、末端の責任のない人間に罵声を浴びせて追い詰めるのは間違っているよ。
Fushihara だから文句は現場ではなく本社に言いましょうね
alpha_zero え?末端に文句言ったって反感買うだけで改善なんてされるわけないじゃん。クレームの窓口に届いたクレームが改善の対象だと思うけど。
baikoku_sensei 会社にクレーム入れるならいいけど現場の労働者に文句言うな。店員に金を払って商品を受け取ってもそいつと直接売買契約結んでる訳じゃないしそいつは責任者じゃない
えっ?取引先がなんかミスしたら社長出てこいって喚くの?普通はまず窓口である担当者にクレームだろ。末端から上がったクレームって存在しない世界にお住まいの方がいてワロタ。
Fuggi 増田には「契約を破る自由」でググることをお勧めする。「一度交わした契約は死んでも守れ」という観念自体が極めて日本的なんだよね。普通は、契約の履行が困難になれば、違約金を払って義務からの離脱を選択する。
金を支払ったり既に送付される前提で取引をしていたりピザ予約による支払い義務がある場合、破る自由は実質的にないだろ。
abracadabra321 従業員が客と契約するわけではない。会社と従業員も契約。
atsushifx こういう客が増えるとコストが割に合わないので商売じたいを辞める人が続出する
短期的に従業員をすりつぶしてでもキャッシュを確保できるから辞めない現状なのに何を言ってんだコイツ。
tutupoppo そもそも「質が下がってもいいだろ!文句を言うなんてクズ!だからブラックになるんだ!」と言ってる人そんなに多いの?仮想敵作ってシャドーボクシングしてない?
ピザのブコメ見てきたら?遅れても我慢しろだのピザ買えなくても仕方ないだの書いてるバカたくさんいるじゃん。
onton-jiji そもそも契約内容に対して対価が不当に低いんだよ。そういった不条理な契約だけを挙げて「契約なんだから守れ」っていうブラック体質が問題。
質が下がってもいいと契約における信頼を毀損してるバカを殺しにかかってるだけなので。不条理な契約はなされない方がいいに決まってるじゃん。
acealpha 低価格サービスはサービス提供者の質よりも利用者の質が落ちるから使わないというよい事例でしょうかね
hidea できない仕事を引き受けるのは辞めろといってるだけで、受けた仕事が雑でも良いと入っていない。あとドミノはともかく佐川は昔から質低い。
それなら文句はないが遅れても仕方ないだの提供されなくても仕方ないだの言ってるバカが居るので。
beerbeerkun 「契約」の2文字のみで理論武装するあたり2chぽい。「資本主義」はカンケーねーだろ。
hoshinasia 契約は必ず守られるべき!正しいものが損をするのは許せない!って態度はだいぶウブだなぁと思うよ。「こいつ約束守るかな?」という視点も必要だよね。
上はブコメの中で一番のバカ。契約がなぜ成立するかと言えば契約を守るという契約が想定されているから。つまり信用が前提となっている。これが資本主義の社会。
2chなんか見るのやめてちゃんとオツムを磨こうな。
ko_yo_ri "それとも、自分の好き嫌い、その場その場の脊髄反射で守るべき守らなくてもいいを吐き出してるだけのバカなのかな?"盛大なブーメラン。主張そのものよりも他をバカにしてる印象が強くて惜しい。続きが待たれる。
具体的指摘の出来ないバカがブーメランというレッテル貼りだけで自己満足する典型的脊髄反射対応。
yashinegi 他者に不寛容な人間は害悪。こういう人間が社会をより貧しくする。
契約をやぶっていいという思想を持ってるバカの方が社会を貧しくするよ?
kNara こういう人がブラック企業をつくるんだよ。よく覚えときな若者ども。
ChieOsanai こういうの真面目に相手するのやめよーよ
はてこの嘆願書がひどいのは、大阪市のヘイトスピーチ条例を恣意的に引用していること。
このことは下記ブログで指摘がなされている。
はてこはこの指摘について、「削除ではなく一部引用」だとか、「リンク先で全文を確認できるようにしてある」などと述べて釈明した。(※1)
しかし、ソースへのリンクがあれば恣意的な引用をしてよいということはない。リンクが貼ってあるとしても、そのソースを確認しない読者は多い。これはまとめサイトでよくあることだが、引用や編集のやりかた次第では捏造だし、印象操作をおこなって読者をあざむくことができる。
もっとも今回の引用にあたって、はてこの意図がどうだったか分からない。不都合な部分を隠すような「一部引用」には印象操作の目的があったと見られても仕方ないが、その悪意の有無を追及するのは水掛け論になってしまう。
それでまあ、彼女がそのことを故意ではない、過失ではない、そもそも捏造や印象操作に当たらないからセーフと主張するつもりなら、彼女はあの引用方法を修正するべきではない。それなのにこの指摘を受けた後、ちゃっかりと修正していた。表向きはあの引用方法を正当化する釈明をしておきながら、その裏でこっそりと修正するのはおかしい。(※2)
ところで、もしかして、はてこはこの問題を指摘したブログを無視しているのだろうか?
上記のブログは180以上のブクマが付いているし、ホットエントリにも入っている。はてこは恐らくここから指摘を受けて、自分のブログでこの問題について釈明をおこなったのだろう。
それにもかかわらず、彼女が釈明をおこなっているエントリ内には指摘元のブログへのリンクを貼らず、名前を出していない。先方の存在をまるっきり無視しているかのようだ。これはいくらなんでも失礼である。(※3)
アイヌがどうとか差別がどうとかいう問題以前に、彼女のやっていることは不誠実であるし、それを指摘されたときの事後対応もまずかったと思う。
※1 「まとめて返信」http://kutabirehateko.hateblo.jp/entry/2016/09/15/073000
※2 はてこは嘆願書エントリの追記欄でこの修正について報告をおこなっていない。彼女が嘆願書を修正するときには、追記欄で報告することもあるようだが、この件では報告をしていない。なぜなのか。批判のやり玉にあげられたこの箇所を修正する場合にこそ、はっきりとした理由説明と報告が必須だと思う。
※3 はてこが上記ブログを読んでおらず、べつの人から同内容の指摘を受けたという可能性が微レ存。
この問題を指摘していたブログで、新しいエントリが発表された。
やはり、はてこはこのブログを無視していたらしい。彼女は指摘元の筆者(id:shoheiH)に連絡を送らず、先方のブログ名を隠したままリアクションした。
相手がどこの誰かというのを曖昧にしたまま反論・釈明するのは、すごく卑怯な行為である。はてこは一体どこに向けて反論・釈明をしたというのだ? おかげでshoheiHは「一人相撲」と感じて困惑しているし、はてこのブログだけを見ている読者はshoheiHの見解を参照することができない。こんな卑怯なリアクションをするぐらいなら、指摘をスルーして黙殺する方がよっぽど誠実だ。
私は上記エントリでshoheiHが書いていることに概ね賛同する者である。なのでこれ以上に語ることはないのだが、そのブクマページでid:piripenkoが言っていることも書き留めておく。
はてこは引用にあたり、前後の部分を省略したのではない。中抜きしてツギハギしたのだから、(中略)等のことわりがなければアウトだ。
最近のカーナビは高性能だ。音声対話ができるAI、ミキが積まれていて、どこに行きたいか、どんな場所を探したいか、訊いてみたらすぐに答えてくれる。GPSを使ったゲームにも連動してて、今いるところの近くにまだ行ったことのないポイントがあると教えてくれたりもする。ドライブレコーダーにも対応している。
僕はミキと会話をするのが好きで、休みの日はほとんどドライブをしている。
「はい、リストアップしました。オススメはオコーネルダイニングです。ここから約1キロ先にあります」
「ありがとう、じゃあそこへ案内してくれ」
そう言ってミキはカーナビの画面にルートを表示し、案内を始めてくれる。
ミキに勧められて行ったレストランは確かに美味しかった。口コミの評価で案内してくれたんだから、外れようがない。
そして車に戻ると、僕はまたミキに訊く。
「そのレアモンスの星いくつ?」
「6個です」
僕はこの適度に話ができて、余分なことは言わないミキが好きだ。
ミキとはずいぶんいろんなところに行った。県内で走っていない主要道路はないし、隣県のメジャーな観光地も制覇している。ただ、ミキと一緒に走り出してからもう10年近く経ち、メンテナンスのために寄るディーラーでは、そろそろ車の買い替えを勧められはじめた。
けれども、僕にはそれはいい気がしなかった。夜、パーキングで一休みしている時に、なんとはなしにミキに話しかけてみた。
「僕と君との付き合いはだいぶ長いね」
「君とはいろんなところに行ったよ。夏の湘南海岸とか覚えてる?」
「7年前に行ったところですね。太陽の光を浴びた海が綺麗でした」
「見えてたの?そうか、ドライブレコーダーの記録か」
「はい」
「草津温泉に行ったのは?」
「3年前の冬ですね。道路が凍っていて、だいぶ慎重に運転されていたことを覚えています」
「たくさんありますね。一番遠出した時で、300キロほどでしたか」
「あの時は楽しかった」
「はい」
「ところで、車の買い替えが近いんだ」
「それは妥当だと思います。寿命の過ぎた車に乗り続けるのは危険です」
「で、新しい車は安全のために新規格のカーナビを積むことが法で義務付けられてる」
「はい」
その言葉に、僕はついカッとなった。
「安全!?ミキは今でも十分安全だよ!それなのにジャンクになっていいの?!」
結局、ミキはただのAIなのだ。今までのドライブはみんな、僕の一人相撲だったわけだ。
それがわかって、僕はミキに興味をなくした。
新しい車の新しいAIは、常にネットワークのバックアップがあり、どの車に対してもネットワーク越しに同じAIが対応するらしい。それに、運転もほぼ自動でやってくれるそうだ。そうすることで、渋滞や事故などを未然に防ぐことができるようになるらしい。
きっと僕はこの新しい車が気に入らない。そんな予感がある。けれども、今のままミキと同じ車には乗っていられない。だから、車は買い替えることにした。
そうして納車の日。僕は10年選手の車に乗ると、ミキにディーラーへと案内するように言った。そして一言。「今日でお別れだ」
そう言っても、ミキの反応は返ってこなかった。
新車の納車と同時に車を下取りに出す。僕はミキに何も言わずに車を降りた。そうしてディーラーのメカニックが僕の車に乗り込み、奥のドックへとゆっくり車を進めていく。
でも、ミキを乗せた車がドックの陰に隠れる時、ブレーキランプが光った。1回、2回、3回、4回、5回。なんだか、普通のブレーキとは違う気がした。
「それは多分、愛してるのサインですよ」
「え?」
「そういうラブソングがあるんです。いーなー、私も恋したいなー」
個展開催をダシに女と仲良くしようとして失敗したチロ @chiro2020さんのまとめ
有名アニメ会社の広報を自称している@chiro2020という人が個展を開いてあげますよーと嘘ついてあるアーティストに近づいて
そのアーティスト経由でうしじまいい肉をナンパしようとして失敗した話で
うしじまがここまで@chiro2020を執拗に追い込んでるのは、個展開催を信じた親しいアーティストが作業スペースの確保のため今までの住居を引き払ってしまった後だったから
うしじまと仲良いあきまんこと安田朗氏もこういう図解を描いたりして援護射撃してる
そのアーティストさんとは安田氏の家を週1で掃除しに来てくれる仲なのらしい
大手名作アニメ会社広報(と名乗る)人に個展を持ちかけられ、ハワイ断った直後にそれが無くなった女性の件。高解像度版→ https://t.co/0aFTF0pKF6 pic.twitter.com/KVU4wYEAPo— あきまん (@akiman7) 2015, 12月 27
大打撃を受けた仲間を守るためにやってるんだし
気が済むまでやるべきだ
【丸パクか!?】漫画誌「ハツキス」(講談社)新連載「コトコトくどかれ飯」(田所コウ氏作)が峰なゆか氏の「女くどき飯」を丸パクか!?Kiss編集部はクレームをシカト!(追記:編集部が公式見解を発表)
検証が進むに連れて、田所コウ氏の作品はタイトルが似てるものの、内容はまったく似ても似つかないものなので峰なゆかの一人相撲ではないかという見方が大幅に占めた
しかし峰なゆか界隈はコンセプトも含めた丸パクりだ!と騒ぎ続けた。
うしじまいい肉はそれに荷担した
以下、コメント欄より
2015-08-24 07:26:19
PredatorRat 印象操作していないという主張ですがタイトルによって先入観を持たせていると思います 今後もタイトルは変えないのでしょうか? 基本的には先入観を与えないで事実を列挙してから 自身の感想や意見を添える方法が妥当ではないだろうかと思います
うしじまいい肉 @PredatorRat
titan_sin ご意見ありがとうございます!現状タイトルに問題はないと考えておりますので、結果が判明次第、変更をするかどうかを決定します!
2015-08-24 13:45:49
私も講談社の見解が「話し合いの結果」なんじゃないかと思う。講談社がパクリじゃないって言っていて、峰先生もそれに対して反論していない現状、「丸パク!」の言葉がここに残ったまま拡散されていくのはいかがなものかと思います。田所先生は商業誌デビューの前から実験的な作品を発表されてきた方で、才能のある方だと思います。この件で田所先生の心が折れてしまってその作品が今後読めなくなってしまったら、我々漫画読みにとって大損失です。彼女の名誉のためにも、「丸パク!」という言葉はなんとかしてもらえないでしょうか?
うしじまいい肉 @PredatorRat
2015-08-24 15:00:40
ご意見ありがとうございます!現状タイトルに問題はないと考えておりますので、結果が判明次第、変更をするかどうかを決定します!
2015-08-24 18:58:19
本件は著作権に言及したものではなく、コンセプトとタイトルが被っている(似すぎている)ということを問題として指摘したものだと思いますので多少論点がずれるかもしれませんが、参考になればと思い以下のまとめを書き込みしておきます 海法紀光さんが語る「ネタ被りと著作権の考え方」 http://togetter.com/li/705318 「福満しげゆき」先生の漫画「ゾンビ取りガール」が無断でドラマ化された可能性について http://togetter.com/li/704965
うしじまいい肉 @PredatorRat
2015-08-24 21:00:53
私の意見はもう既に書いてあり、もう言う事はないのでよくよく読んでくださいね!
2015-08-25 09:39:37
PredatorRat 言葉足らずで申し訳ありませんでした あなたはもとよりこのコメントを見てくださっているみなさんに対する提示のつもりでした。
うしじまいい肉 @PredatorRat
2015-08-25 12:52:18
titan_sin いえいえ、削除されたコメントを書いた人へのコメントでした。有意義なコメントをいただいありがとうございます。
うしじまいい肉 @PredatorRat
2015-08-28 00:22:36
削除も面倒なので一度消されたコメントを再度書き込むのはおひかえください
うしじまいい肉 @PredatorRat
キチガイみたいにタイトルを直せとしつこくされて怖いのでタイトル直しときました(?をつけてみました)
うしじまいい肉 @PredatorRat
2015-08-24 15:04:41
タイトル変更については「峰なゆかさん」「田所コウさん」「講談社」以外からのタイトル変更要望は受けません。また、結果が判明次第変更するかどうかを決定しますのでよろしくお願いします
結果、田所コウ氏は「コトコトくどかれ飯」の連載を中止した。自分の意思だそうだ。
参考
著作権侵害未満なパクりの話
http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2015/08/14/130550
http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2015/08/16/102637
http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2015/08/17/220116
それから間もなくして
「江古田ちゃんに似てる」「パクリじゃね?」と大評判の4コマ漫画『アラサーちゃん』更新しました! アラサーちゃんはどちらかというと猛禽です。「*肛門*」の巻。http://d.hatena.ne.jp/nayukamine/— 峰なゆか (@minenayuka) 2010, 11月 27
と、かつてはこんな事を公言していた峰なゆかのアラサーちゃんに、本当にパクリが発覚した
峰なゆか氏「アラサーちゃん」がTSUKURU氏の「きょうのゲイバー」に一部類似の件~SPA!編集部より「オマージュ」と経緯説明あり~
峰なゆかが田所コウ氏を追い込んだ理屈を適用すれば、完全なブーメランを完成させてしまい、炎上した。
そして峰なゆかと一緒に田所コウ氏を追い込んだうしじまいい肉はどうしたかというと
完全にシカトを決め込んだ。
しかしコトコトくどかれ飯は失われた。
すみません、夏の件で私を擁護して下さっている人達10;(本当に本当にありがとうございます)には恐縮なのですが、— 田所コウ (@okogezusi) 2015, 11月 21
私は誰にもつぶされていませんし、10;勝手に辞めたので言ってしまえば単なる我儘、超わがままです。— 田所コウ (@okogezusi) 2015, 11月 21
それこそプロ失格です、漫画を楽しみにしてくださっていた方には10;すみませんでした。— 田所コウ (@okogezusi) 2015, 11月 21
しかも、新人の私が辞めた事がかえって10;みね先生の印象を悪くしてしまい申し訳なく思っています。。— 田所コウ (@okogezusi) 2015, 11月 21
今更ながら、10;みね先生の漫画を読ませて頂いたのですが、とっても面白いです!10;自分も次の漫画の事を考えながら楽しくやってます。— 田所コウ (@okogezusi) 2015, 11月 21
それだけお伝えしたくて10;(喋りすぎました、すみませんもう黙ります)— 田所コウ (@okogezusi) 2015, 11月 21
話を冒頭に戻すと
うしじまいい肉は今回は住んでいた場所を失った仲間のアーティストを守るためにやっているそうだ。
それ自体は良いことだ
でもうしじまは一方で田所コウ氏の連載を潰す手助けをした。
なぜ同じように見てやれなかったのか?
身内びいきなだけか?
うしじまいい肉は目を背け続けている。
この記事書いたの私です。
ブコメで何が言いたいのか分かんないとか話があっちこっち行ってるとかちょいちょい言われてるんですけど、自分じゃどこがどうわかんないのかわからないのです。
どこまでも話が広がっていきそうだし要素が沢山ある話を何とかまとめようとしてるので、色んな部分にちょいちょい触れたりほのめかすだけになってる自覚はあって、そこが散漫だなあとは思わなくもないんですが。
あと仮想敵をあんま明確に規定しすぎると藁人形論法とか言われそうなので、ふわっとした対象を取って、そしてその対象の背後にある理由を私が推測して私が反論してるので、なんか一人相撲っぽくて、その一人相撲っぽさもバカバカしいから対象の背後の理由も微妙にボカしたり「こうかも、でもこっちかも、もしくは」みたいな感じになってはいますが。
その辺りがわかりづらいのでしょうか。
だが、その元増田が声を上げねばならなかったのは、彼が、そして俺が、チラ見してしまうことに悩んだり、それによってキモがられることに悩んだり、見ないように気を遣っていたりに、辛さを感じていたからだ。
そんな他人の辛さなんか興味ないし気にかける余裕もないよ、というんであれば、まあ、興味のない話で増田を汚してすまんかった。
辛さに同情する気持ちがあるなら続きを読んでくれたらいい。
「女が気にするっていうからこっちも気にしてんじゃん!」、と言い出したのは、ネットでもオフでも女性が「女は男の視線に敏感だから」と言ってるのをよく見るので、俺としてもそれに気を遣わねばならんと思っているからだ。
増田でのこの流れでは「男のチラ見がさあ」という女性からの意見は出ていなかったが、他の場でよく見て、気遣うべきという圧力を感じている。
その圧力により下着売り場に妙に過敏になるのが辛いのだ。
辛いからもう許してほしいのだ。
「下着をエロい目で見るのは当たり前!」というのは、許してもらうためには、エロい目で見てしまうのがそこそこの量の男性にとって当たり前であり仕方のないことだと分かってもらう必要があると考えたからだ。
こっちは最初から何も言ってないのに、というけれど、それは男が気にされないように必死にコソコソしていたから、あなたは気にせず済んでいたんじゃあないのか。
男がコソコソするのをやめ、堂々と(勿論露骨な視姦までいく気はない)下着売り場の前を通り、「おほっ」という視線をちょっと走らせても怒らないし気にしないってんなら、確かにそれはこっちの一人相撲で、勝手な気のまわしすぎに疲れただけであって、ああだこうだ言うのは責任転嫁かもしらん。
「男の視線はすぐ分かるしキモい」という言説がその一人相撲の遠因だとは思うけれど、そこまで目くじら立ててたら逆に不条理だしな。
でも「実際そう見られたらキモいなあ」というのであれば、責任転嫁ではないだろう。
あなたは知らなかったが、あなたの精神安定のために俺は負荷を感じていた。
その負荷をもう勘弁してほしい。
リブート版『ファンタスティック・フォー』が駄作でない理由(ネタバレなし感想) カゲヒナタのレビュー
気持ちはわかる。
俺も「『クロニクル』のジョシュ・トランクが監督!」と聞いてワクワクとときめきをおぼえ、
公開後、実写版『デビルマン』がアメリカ侵略したかと思われるほどの大炎上に怯えたクチだ。
で、正直、観た時の印象は「世の中の91%(RT調べ)から総スカン食らうほどダメってわけじゃないだろ。アメリカ人きびしすぎ」。
しかし、「思ったほど酷くはない」でも、F4が駄作であることは変わりないと思う。
びっくりしたことに、本作の主人公たちは人生がうまくいっていないダメな若者で、わりと性格も悪いのです(作中で、彼らは「Kids」と呼ばれています)
まず、「主人公たちは人生がうまくいっていないダメな若者」ではあんまりない。
研究所を放り出されていたドゥームや、厳格な親に反発したがるジョニーなんかは当てはまるかもしれない。
が、主人公はバクスターに入学(就職?)した時点で「それまでコケにされてきた天才的な才能が正当に認められた」わけで、事実ここいつは終始ずっとノーテンキというか、あんまりグツグツした情念めいたものを燃やしていない。青春を超エンジョイしている。別にそれはそれでいいけど、マイルズ・テラーのあのアンニュイさを活かしきった『セッション』のあとだけにやけにもったいない。『クロニクル』アゲインを期待していた観客もそこで肩透かしをくわされる。
ケイト・マーラも親と弟の板挟み、ドゥームとテラーとの三角関係、コソボ出身という暗い過去、などなどドラマになりそうな設定が顔を覗かせるものの、びっくりするくらい本編に活かされてない。そもそも何考えてる人かよくわからない。観る人によったら、中盤までジョニーと姉弟だって気づかないんじゃないか? テラーとの恋愛要素も、テラー視点でうすら青春っぽく描かれるだけで、特に深くもならない。
中盤前半まるまる出番のないベンくんに至っては書きこみもクソもない。最序盤でこそゴミ山の底辺家庭で育ったという劣悪な家族・養育環境が思わせぶりに描かれるものの、その後一切言及はない。なんでテラーと仲良くしてんのかもわかんない。信頼関係がどうやって育まれてきたかもわかんないのでザ・シングになってからの「大親友に裏切られた辛さ」みたいなものが薄く感じる。傍目には、ひさしぶりにあった古いクラスメイトに怪しい宗教に勧誘されてのこのこひっかかった、頭のよわいかわいそうな人にしかみえない。
ドゥームもドゥームでバックボーンがよくわからない。出てきたときからフードかぶってちょっと気難しいギークを気取っている童貞野郎にしか見えない。ドゥームという希代の悪役へ至らせるトラウマイベントに欠けている。研究所を叩きだされた経緯もむしゃくしゃしてとりあえずロックなことをしてみた、程度のマインドっぽい。尾崎豊か。
とりあえずケイト・マーラが好きで、マーラとテラーの仲を快く思っていないみたいな描写はあるものの、二人の仲は決定的なところまで行ってない。しかも、「俺の女にちょっかい出すんじゃねえ」的な釘をテラーにさそうとしたら、逆にテラーから「あの機械もうできたよ」と言われて「えっマジで」とばかりに盛り上がる。女にそこまで執着なさそう。
じゃあテラーに対する嫉妬心なのかといえば、そこも開発チームとして一致団結する過程でうやむやになってしまう。
総合するに、なんでこいつが地球を滅ぼしたがっているのか、なぜ異次元に永住したがっているのかがわからない。異次元エネルギーの影響で頭おかしくなった、で済むかもしれないが、それは「人間ドラマ中心のF4」としてどうなんだ。
ついでにいえば、クリストファー・ミンツ=プラッセをちょっとだけ細くしたような絶妙なムカツキおフェイスがどこかヘタレっぽくて、情けない。
唯一、バックボーンやコンフリクトの描写(病院での父親との衝突シーンや能力使用に関する言い争い)に成功したヒューマントーチだが、せっかくそうやって高めた緊張を爆発させるシーンがない。問題を劇的に乗り越えるシーンがない。
「壁」だった父親が唐突に殺されて、「兄弟仲良く……」と言い残して死ぬだけだ。え? これまでの親子喧嘩はそれでオールオッケーなの? もったいない。
要するに全体的に人物への書き込みが不足している。死ね死ねパワーを充填し損なっている。リア充デビューを果たした主人公、脳内で一人相撲を繰り返してるだけの童貞悪役(まあテラーも童貞だろうけど)、何を考えているかわからないヒロイン、中折れしたブラック・コックのような黒人枠、影が薄いだけのかわいそうな親友。これが今回のF4の面々である。到底、ハーレム少女漫画で活躍できそうなバイタリティーはない。
こうじゃなかった。『クロニクル』はこうじゃなかった。ちゃんと主要キャラ三人それぞれの書きこみができていて、そのうえでの関係性がちゃんと……まあいい。これはF4だ。
ジョシュ監督自身が「デヴィッド・クローネンバーグ的に人間の肉体が変化していく場面を描きたいんだ」と言っていたとおり、作中では「これホラーだろ!」と思いたくなるシーンがあります。
あー。うん。これはできてた。なんでクローネンバーグやりたかったのかわからんけど、できてた。超こわかった。能力ゲットシーンだけじゃなくて頭パーンも爽快感込みで。
いや……でもさ。俺たちはホラー映画観に来たわけじゃなくねえ? 百歩譲ってさ、暗いヒーロー映画自体は否定しないよ? みんな『ダークナイト』大好きでしょ? おれだって実は『マン・オブ・スティール』そこまで嫌いじゃないよ? グロシーンばっちこーいだよ?
でも、だから、なに? ホラー描写ができてるから、なに? それがF4の本筋とどう絡んでくるの? 「自分たちが変わっていくことへの恐怖」? いや、おまえらそれかなーり早い段階で適応してたよね? いきなり「一年後……」とかつってたよね? そこ書かないの? 変わっていくプロセスを見せたかったんでしょ? なんで変わってしまった自分に適応する/できない/やっぱするプロセス書かないの? なんでスーツきりゃ全部オッケーなの?
これはジョシュ監督のデビュー作にして、高い評価を得た『クロニクル』と同様です。
『クロニクル』は「能力を持ってしまったがゆえの悲劇」が描かれており、本作では「能力を持ったという運命を受け入れなければならないという試練」が前面に押し出されています。
「運命を受け入れる」か。良いセリフだな。でも、それ、ドゥームさんの前でもおなじこと言えんの?
え? 言っちゃうの? マジで? 「こうなったのもたぶん運命なんだ」って? 本人の目の前で????
たしかに、みんな能力を持ってしまったことにどうやって向き合えばいいのか、その葛藤はありました。
けど、『X-MEN』なんかと違ってその葛藤が全部あいつらの内部で完結してるし、しかも特に真摯に向き合うことなく、ラストバトルのテラーさんによる安い演説一発(本当にここはとってつけた感がすごい。それまでのテラーのキャラとも合ってない)で解消されてしまうので、本当にこいつら悩んでたのかよ、と白けてしまう。
この映画見てると「ああー技術者って大人になってもガキくせえバカばっかで、酒に酔った勢いでうっかり世界滅ぼしかけたりもするんだなー、害悪だなー」って気分にしかなんないよ? 脚本からは科学者や技術者に対する悪意しか伝わってこないよ? テラーが劇中具体的に技術で世界に貢献した例って、レジの故障を直したくらいじゃない?
テクノクラート讃歌なら『ベイマックス』のほうがよほどポジティブなメッセージ性を与えてるぞ? 科学っていいなあ! 研究室っていいなあ! になれるぞ??
細々書いてきたけど、こんなものは全部些末なダメさにすぎない。「時間配分に失敗している」せいでもない。ましては「暗いから」でもない。
本作が駄作である最大の理由、それはラストバトルにおける勝利のロジックのなさだ。
ラスボスであるドゥームさんは異次元世界では神に等しい力を持つ。地形を変形させるなんてお手の物。まさに最強クラスの敵だ。
しかもリブート前のドゥームさんを知る我々にとって彼は「F4の宿敵」として広い認知を得ている。
こんなもやしみたいなシリーズ一作目でうかうかと殺されるような敵ではないはずだ。
それがである。
ドゥームさんはビックリパンチ一発でやられる。しょぼい。イモータン・ジョー様もびっくりのあっさりさでぶっとばされる。イモータンさまはそれでもみんなの心のV8をいつまでももやしつづけるであろうが、この偽クリストファー・ミンツ=プラッセの最期はせいぜい鮫入りの水槽に落ちたどっかのヴィランと混同される程度でしかなかろう。
もうちょっと説明すれば、このビックリパンチはいわば友情の団結ビックリパンチ、少年漫画的な元気玉であるはずなのだが、バラバラだったチームが団結するまでの流れがおざなりというか、雑さ極まっているのであんまり元気そうに見えない。
しかも、既にドゥームさんに対して一ダウンを奪った直後の攻撃である。そう、ドゥームさんは圧倒的なパワーと地の利を得ているにもかかわらず、ラストバトルに於いてはあんまり圧倒しないのだ。とりあえず序盤は筋肉バカ二人を撃破し押せ押せムードにはなるものの、ケイト・マーラごときのバリアに手こずる始末。もうちょっとがんばれ。
このバトルさえ、ラストバトルさえよければせめて駄作よばわりはまぬがれえたかもしれない。
序盤のダルさやルックに反したノーテンキさも、中盤の物語運びである程度までは取り返せていた。
あとはクライマックスで盛り上げるだけで40点程度は獲得できていたはずなのだが……。
それでも、ギリギリ次回作が楽しみな程度のクオリティではある。増田はトランク監督を応援しています。マーラもルーニーではなくケイト派です。
あ、そうそう。本作で唯一良かった点をあげるとしたらケイト・マーラの着ているスーツのビッチビチぷりですね。エロいことこのうえない。監督、ラバースーツAVとかにフェティッシュを感じてるんだと思う。そういうのが好きな人は60点いくとおもう。
以上。