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はてなキーワード: 選択と集中とは

2021-01-24

にじさんじは一体どういう箱を目指すんだろう

人数が多いゆえに、今や「箱推し」というブランディングが困難ないし不可能になっているにじさんじ

その結果、運営も「選択と集中」を名目に、事実上ライバーを選別したマネージメントになってしまっている。

すなわち、コラボに強い一部のライバーにばっかりコラボ企業案件を投下したため、個人が全く伸びないという事態に。

しかも、昔あった1期2期ゲーマーズシードみたいな同期繋がりを撤廃したことが、逆にライバー同士の繋がりをわかりにくくし、これまた個人が伸びない状況に拍車をかけていると。

これだけ見ると、正直戦略ミスじゃねーのと思ってしまう。


というか、本来はまず個人個人の「売れる」個性を伸ばし、そうやって尖ったキャラコラボ等で発揮したり、海外ニキに目を留めてもらうなどして、最終的に箱に還元されるわけで。

しかし、今のにじさんじは人が多いせいでマネージメントはもちろん、仮にライバーの中に世話役キャラの人がいたとしても無理な相談と。

結局、売れるキャラ模索はライバー個々人の「自助」に委ねられてしまい、その自助のし上がってこれたのは、最近だと西園チグサとその同期の北小路ヒスイくらいという体たらく

ちなみに両名とも元々あまり空気を読まず、コラボや凸では自分をグイグイ押し出してくるタイプなのが共通点

から短期間で多くの人の目に留まって人気を伸ばした反面アンチも多く、特にコラボ相手側のファンから少なからず不興を買っていたり。

とはいえ今のにじさんじのライバー同士の、弱肉強食感がハンパない環境で人気を得るには、面白さと不快感ギリギリを攻めるような厚かましさ・図々しさを発揮する以外に手がないわけで。

これまた人数が多いせいで「誰一人脱落者を出せない」インセンティブが弱くなった箱において、彼女らがいち早く自らの戦術最適化させただけのことだろう。


そんなこんなで、にじさんじという巨大な興行が一体どこに向かうのか、生暖かい目で見守ろうと思う。

2021-01-15

anond:20210115235050

決まったな

これはもう一律給付金しかないな

なぜ”今の”大学院生にだけ金を入れるのか

それは選択と集中だろう

2021-01-02

anond:20210102211212

「正しい」選択と集中、は誰がどうやって決めるんだ?日本は何で再生可能エネルギーEV技術開発に「選択と集中」できなかったんだ?

anond:20210102212025

まあどんどん行けばいいのでは?

中国とか選択と集中しまくりやで

集中されてるとこしかみえいからよく見えるだけや

anond:20210102211212

から、それをした結果が失敗だっての。

それから経済をあげて労働需要をあげて、底辺過程でも家庭をモテるまで経済が復活すれば再び子供は増える。

政府研究選択と集中は大失敗した。二度と繰り返してはならない。

あと、研究海外行くよ。大新聞で千人計画としてデマまがいのことをしてネトウヨ海外へ行く研究者を攻撃させようとしたが、すべてやめてトラック労働者みたいな底辺労働者としてバカにされる生活をするか、自分のやりたいことを実現するかの瀬戸際

下手にイノベーション(笑)の道に歩めば雑用や足元見てくるわ、期間や金を縛られるわ、修正なんか許さんわと地獄だしな。

あんものああ、もう日本希望はないんだな。ああいうふうに石を投げられ続ける生活日本にいる限り続けられるのだなとしか思わんわ。

anond:20210102203844

日本においてはケインズ主義別に失敗してなかったからな。新自由主義世界史に残るレベルで大失敗したが。一度一人あたりGDPトップクラスになったのが一気に低迷。世界最低の成長率を20年続けた。

大前提として政府は金の動きを整える必要がある。その上で、何が政府がやって、何を民間やらせるか。なおかつ極力現場に近いところに裁量権をもたせるようにしていくべきだろう。

ケインズ主義ケチが付いたのは、ケインズ主義単独では突然起きた供給由来のインフレ対処できないということだ。石油産出国戦争とか、経常赤字化した状態外貨借金

オイルショックに対してサンシャイン計画が動き出し、一時は蓄電池太陽電池世界一位だった。また2000年頃は一人あたりGDP世界2位までいった。

https://finance-gfp.com/?p=4592

これはケインズ主義の功績。1990年までの科学研究投資の結果。

基礎研究や萌芽研究周りは確実に政府が金を出さないとならないやらないとならない。他にも起きるのは稀だが影響が大きな要素もこれも政府が金をだす必要がある。防災インフラ医療文化保護

その上で、供給由来インフレが起きる要素を予め平時に金をかけて潰しておくということだ。一つは産業振興でもあるが、そのもととなるのは基礎研究投資、萌芽研究投資

あとさ、基礎研究周りの選択と集中こそまさに『計画経済』以外の何物でもないじゃないの。大失敗しているけど。

anond:20210102132331

論文増加率はどんどん下がってるじゃないの。

1990年GDP成長率が落ちているのはそれこそバブル崩壊と、その後の貸し剥がしや、設備研究投資に紐付いていない金融投資資金余剰に移った企業フリーハンドの減税、平均消費性向以下の富裕層の減税で金回りを悪くしたから。

貨幣流通速度こそ1993年トップに著しく低下している。

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je04/04-1-4-14z.html

まり経済失政が先にきた。更にそこで新自由主義改革がきたが、公的研究支出削減や選択と集中研究環境破壊して、GDPを下げたという循環。

日本経済失政したという要素こそが1990年直後の論文数がまだ微増しているのにGDPが減っているという状況を作ってる。経済失政の要素を取り除くには国際比較の値を見るのが正しく、2000年以降では他の国とトレンドが一致している。

2021-01-01

anond:20210101175249

研究費は十分出ている。GDPあたりの研究費はトップクラスのはず。

ところが研究費を過去に出した成果をベースに配るから大御所大金がいってこれから成果を出すはずの研究者に渡っていないのです。

大御所は必ずしもヒットを量産できない。例えばノーベル賞を何度も取ったって人いないでしょ。

もちろんある程度の選択と集中必要だが、海のものとも山のものともわからないところに配る金を減らしすぎたのが原因。

anond:20210101175249

研究者の金は「政府が出さないとならない」から企業の金は期間と費用が見えていくら売れるかがはっきりしてるものしか当てにできない。それより前の段階は誰も出す人間がいない。

一方で、経済思想として新自由主義ケインズ主義マルクス主義というのがある。

新自由主義政府が何もしないのが望ましい。税率もフラットが良い。

ケインズ主義政府金融財政税制で金の動きを調整する。不景気であれば、財政で多く政府国債発行して景気をあげるんだが、そのうちの一部が、レアだけど大きな影響を与える事象

なおマルクスは、景気変動があるから政府が全部管理して景気変動を起こさないというもの

1940-1990年資本主義というのはケインズ主義。だけど、1970年代石油産出国戦争が起きたり、一部の国が産業劣化して経常赤字に傾き、供給由来のインフレを作った。これにより限界があるのではないか新自由主義が勃興した。

から1990年以降は資本主義新自由主義。だけど、新自由主義政府が金を出すのは良くないから、選択と集中で出すものを限らせるし、企業の金だのみにさせる。だけど、期間費用が推測できる前の段階の研究をできる金を誰も出さなくなった。

ケインズ主義供給由来のインフレを起こさないように資源確保や産業育成をしながらのケインズ主義が正しいってこと。そして、それは産業が見える前の研究政府が金を出すということ。

anond:20210101174711

政府がどちらを向けって話。

お前の「アイツラは怠け者だから石を投げて首を絞めて選択と集中しろ」が失敗だったのが今の状況。

一方で、金と環境をきちんと出すという中国に食い詰めに近い研究者が移って元気に研究しているのにファビョーンしているのが千人計画ネトウヨども。

anond:20210101104834

文部省科学技術庁を一緒にして文部科学省にしてしまったのが致命的

文部官僚は傘下の教員に引きずられて多分にイデオロギー的でアンチビジネス反日的

ゆとり教育なんかが典型的

省庁再編でポストが少なくなったから、国立大学独法化して天下りポストを作ることしか考えてない

選択と集中文系官僚の筆先三寸で右にも左にもできる

経産省経産省1990年代小沢をバックに大蔵省の首を取りに行って金融庁を分離させ名前財務省に変えさせるところまでは行ったけど返り血も十分に浴びてしまって財務省の協力はもう得られない

安倍政権事実上経産省支配だったみたいだけど科学技術の現状はよくなっていない

いっそのこと日本科学技術防衛省の所管にしてしまったほうがいいくらいだと思う

anond:20210101103545

政府が出すのはその通りだと思うが、どこに出すかの目利きが壊滅的。

予算に限りがあるので選択と集中をするのだけれど、目利きするやつがポンコツなので、すでにした成果をベース選択をしてしまう。

こうなると、昔一発当てた老害に金が集中してしまうことになり、どんどん衰退していく。老害はもう生み出せないからな。

次の大発明大発見投資すべきなのに、過去の実績ベースにしてるとそりゃダメだよね。

anond:20210101103101

企業がださないか政府が「科学的成果」をもとに金を出さないとならないんだが。

1990年までのケインズ主義時代日本は金を出していた。新自由主義は金を出さないのが良い、さらポスト短期間にしたほうが良い。選択と集中で少ない限られた研究だけに金を出すほうが良いと変化して、日本科学は衰退した。

一方1990年までの日本を真似て基礎研究にも金を出すようにして、花が本気で咲き始めたのが中国

2020-12-31

anond:20201231134546

業績の報いを得るためには業績と名前が紐付いている必要があるじゃろ?

ただでさえ選択と集中で下位研究職の扱いはどんどん悪くなってるのに。

anond:20201231122824

選択と集中予算削減と分野を削減したからでしょ。2000年頃までは世界トップクラス論文をどんどん出してたのが日本研究者国立大学法人化でだめになった。

2020-12-19

anond:20201219170000

政府がやるものではないでしょう。

だって政府企業リスクを取れる前の段階の種を作るのも大きな仕事から

なおかつ民間不景気なら、対抗して支出を増やして景気を捧げるのも大きな仕事

政府研究に対して選択と集中をしちゃったから種が全く無くなって企業も衰退している。

選択と集中」的なものを全部ひっくるめて馬鹿にするのもニセ科学お気持ち主義だよね

教育分野へのテコ入れとしての「選択と集中」はまさしくゴミだったけど、一般的な「勝ち目がある分野に投資して、勝ち目が薄い分野は諦めることで全体での生き延びる道を探る」は極めて当たり前の戦略なのに、それさえ馬鹿にするならお前は何が言いたいんだよって思うわ。

冷笑主義は、『自分は賢い』と思い込みたいが、『実際は考える力すらロクにない』人間のための麻薬のようなものだ」みたいな言葉を昔聞いたことがあるけど、今のネットにはびこる何でもとりあえず上から目線馬鹿にしていくけど何の対案も出せない人達はまさにそれだよね。

anond:20201219133315

官僚主義計画経済取り巻きに対するレントシーキングが失敗ということでしょ。

資本主義として今言われてる新自由主義も「効果があるかの事前検証必要だ!選択と集中だ!」というので新しい科学日本発で生まれなくなって、それが産業技術の衰退にもつながっているのも官僚主義計画経済につながるところがある。

ついでにもう小泉以降露骨にレントシーカーがでかい顔してメディアで偉そうに自説を語る時代なっちゃったからな。

日本半導体産業年代記

以前にこんな日記を投下した半導体業界人増田です。

https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

https://anond.hatelabo.jp/20200813164528

久々に日記を書きたくなったので、今回は方向性を変えて年代記風の記事を投下してみます

私自身は業界の全盛期である80年代~90年代前半を経験しておらず、当時の状況を記述するのに十分な知識がないため、その時代については省いています

ということで、私がこの業界に入ることになる少し前の90年代半ばから物語を開始します。

工場呼び名企業の再編によって変わる事が多々あるので、原則立地で表記している。

1990年代半ばごろ 時代の転換点

80年代後半に栄華を極めた日本半導体産業であったが、日米貿易摩擦の影響で一時に比べて勢いを失っていた。

また、韓国企業の台頭により得意分野のDRAMの雲行きが怪しくなり始めたのもこの時期である

(余談だが、日本半導体衰退の原因としてよく話題に上がる韓国での週末技術者バイトさらに昔の話である。このころにはすでに強力な競合に育っていた。)

とはいえ世界的にみると日本の電機メーカー資金力・技術力ともに上位であり、一時的不況を乗り越えさえすれば再び繁栄が訪れると誰もが信じていた。

そんな時代背景の元、日本企業貿易摩擦に対抗しつつ、さらなる勢力拡大を図るため、自動車産業成功例に倣い世界各地で現地生産を進めることで変化に対応しようとしていた。

北米進出歴史
企業進出設立
NECカリフォルニア州ローズビル1981
富士通オレゴン州グラシャム1988
三菱ノースカロライナ州ダーラム1989
日立テキサス州アービング1990
松下ワシントン州ピュアラップ(National Semiconductorより買収)1991
東芝ヴァージニア州マナサス(IBMとの合弁でドミニオンセミコンダクタ設立) 1996
欧州進出歴史
企業進出設立
NECリビングストン1982
日立独 ランツフルト1990
三菱アーヘン1990
富士通ダーラム1991
アジア進出歴史
企業進出設立
NEC中国首鋼集団と合弁工場設立1991
三菱台湾力晶半導体(Power Chip)と提携DRAM技術供与1994
東芝台湾華邦電子(Winbond)と提携DRAM技術供与1995
沖電気台湾南亜科技(NANYA)と提携DRAM技術供与1995
日立新日本製鉄及びシンガポール開発庁と共同出資シンガポール工場建設1996

1998 ~ 2002 終わりの始まり

Windows95ブーム終焉による半導体のだふつき、アジア通貨危機後の韓国メーカーのなりふり構わぬ安値攻勢、ITバブル崩壊による半導体需要の激減と、短期間で何度も悪化する半導体市況。

次第に半導体産業は将来性を危ぶまれるようになり、成長分野から社内の『お荷物』とみなされるようになっていった。

かつて半導体事業の中核だったDRAMは、優位性を失い韓国企業覇権を譲り渡してしまった。

資金面でも徐々に脱落するメーカーが現れ始める。はじめについていけなくなったのは、バブル期事業多角化を進めて半導体新規参入した鉄鋼メーカーだった。

続いて総合電機各社も規模縮小に向かう。世界中に作った半導体工場投資の回収ができないまま次々と閉鎖されていった...

工場の現地化の試みは失敗に終わり、10年程度という短い期間での工場立ち上げ・閉鎖はマンパワー資金の浪費に終わった。

こうして各社は体力を削られ、余力を失っていくのだった。

1998

新日本製鉄館山半導体工場台湾UMCに売却

三菱北米拠点ダーラム工場を閉鎖

日立北米拠点アービング工場を閉鎖

松下北米拠点ピュアラップ工場を閉鎖

富士通欧州拠点ダーラム工場を閉鎖

1999

新日本製鉄シンガポール半導体工場株式日立に全額譲渡

NKK綾瀬半導体工場キヤノンに売却

富士通DRAM撤退

NEC日立DRAM事業統合を決定。エルピーダメモリ設立

2000

神戸製鋼、米TIと合弁の西脇半導体工場を米Micronに売却

日立台湾UMCと合同で初の300mmェハ(従来の主力の直径200mmのウェハから2.25倍の面積になり、ざっくりいえば同じ工程数で2倍程度のChipが取れてコストを削減可能現在に至るまで主流のウェハサイズ。)を使用する工場トレセンティテクノロジを常陸那珂設立

2001

東芝DRAM撤退北米拠点ドミニオンセミコンダクタを米Micronに売却。

ソニー熊本に300mmのイメージセンサー工場建設

2002

NEC欧州拠点リビングストン工場を閉鎖

富士通北米拠点グレシャム工場を閉鎖

NEC、非メモリー半導体事業分社化NECエレクトロニクスを設立

2003 ~ 2007 反転攻勢

繰り返す半導体市況の激しい変動も落ち着きを取り戻し、待ち望んだ好景気がやってきた。

90年代後半から不況で体力を消耗した日本企業だが、いまだ技術力は健在。

からブームとなっていた『選択と集中』を合言葉に、各社の得意分野に集中投資だ!

パソコンではアメリカ企業に後れを取ってシェアを失ったが、液晶プラズマをはじめとするテレビDVDレコーダーデジカメ等、日本お家芸である家電デジタル化が進展する今こそ最大のチャンス!

さらに、世界中で規格が共通化された第三世携帯電話が普及すれば、圧倒的な先進性を誇る日本携帯電話が天下を取れるのだ!半導体復活の時はついに来た!!!

製造業国内回帰の波に乗り、生産性に優れる300mmウェハの工場をどんどん建てて再起をねらうのだ!

2003

日立三菱ロジック半導体事業統合世界三位半導体メーカールネサステクノロジ誕生

富士通、米AMDNORFlashメモリ事業統合Spansion設立

エルピーダ三菱電機からDRAM事業譲渡日本の残存DRAM事業が集約。新社長を外部招聘し、反転攻勢開始

東芝四日市に300mm対応NANDFlash工場四日市第3工場建設開始

東芝大分に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

NECエレ、鶴岡に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

ソニー長崎に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

2004

ルネサス三菱時代から欧州拠点アーヘン工場を閉鎖

エルピーダ東広島に300mm対応DRAM工場建設開始

東芝大分の300mm工場が稼働

NECエレ、鶴岡の300mm工場が稼働

富士通桑名に300mmの先端ロジック工場建設開始

Spansion会津若松に300mm対応NORFlash工場建設を発表

松下魚津に300mmの先端ロジック工場建設開始

ローム浜松に300mm工場建設

2005

エルピーダ東広島の300mm場が稼働

東芝四日市第3工場稼働

ルネサスUMCからトレセンティテクノロジの持ち株を買収。完全子会社

ソニー長崎の300mm工場が稼働

富士通桑名の300mm工場が稼働

松下魚津の300mm工場が稼働

2006

東芝四日市に300mm対応NANDFlash第4工場建設開始

富士通桑名に300mm新棟を建設開始

エルピーダ台湾力晶半導体と共同で台中DRAM工場建設

2007

Spansion会津若松の300mm工場が稼働

東芝四日市の300mm第4工場が稼働

富士通桑名の300m工場新棟が稼働

2008 ~ 2015 暗黒時代

2000年代日本企業の反転攻勢は、リーマンショックで終わってしまった。

日本の電機業界が成功を夢見たデジタル家電韓国勢との競争に敗れ、携帯電話でも海外展開に失敗した。

90年代から繰り返し計上してきた赤字と、2000年代の大規模投資を経た今、半導体工場への投資継続する資金的余力はもはや残っていなかった。

不採算部門とみなされるようになった半導体事業設備投資が止まり建設されてからわずか数年で時代遅れとなってしまった。

これ以降は、東芝NANDFlashメモリや、ソニーイメージセンサーといった競争力を維持している分野、また旧エルピーダDRAM工場といった外資資金を得た分野のみが投資継続されることになる。

2008

ルネサス日立時代から欧州拠点、ランツフルト工場をLファウンドリーに売却

日立シンガポール工場シンガポールチャーターセミコンダクタに売却

ソニー長崎の300mm工場東芝に売却

ローム沖電気半導体事業を買収

2009

Spansion倒産

2010

ルネサスNECエレが合併世界第三位半導体メーカールネサスエレクトロニクス発足。フィンランドノキアからモデム部門を買収。

東芝四日市に300mmのNAND製造第5工場建設開始

米TI、Spansion会津若松の300mm工場買収

2011

ルネサスエレ、NEC時代から北米拠点ローズビル工場を独テレフンケンに売却

ルネサスエレ、1400人リストラ

東芝四日市の300mmの第5工場が稼働

ソニー長崎の300mm工場東芝から買戻し

オン・セミコンダクター三洋電機半導体事業を買収

2012

エルピーダメモリ倒産。米Micronが買収

ルネサスエレ、7500人リストラ

富士通岩手の200mm工場デンソーに売却

2013

東芝四日市の300mm第5工場2期工事開始

ルネサスエレ、ノキアから買収したモデム事業から撤退さらに2300人リストラ。またNEC時代中国の合弁を解消し撤退

富士通マイコンアナログ事業を再建したSpansionに売却

2014

東芝四日市の300mm第5工場2期分稼働。200mmの第2工場を300mmに建て替え

ルネサスエレ、年2回のリストラで約1000人削減

Panasonic半導体工場をまとめてイスラエルTower Jazzに売却

ソニールネサスエレから鶴岡の300mm工場を買収

富士通桑名の300mm工場台湾UMC出資受け入れ

2015

ソニー東芝から大分の300mm工場を買収

ルネサスエレ、1800人リストラ

富士通PanasonicSoC設計部門統合、ソシオネクスト設立

2016 ~ 再編ひと段落?そして現在へと続く道

この時期に至ってようやく主要半導体メーカー工場再編が一通り完了し、現在につながる枠組みがほぼ出来上がった。

リーマンショック後の大規模再編で日本企業世界地位はかつてないまでに低下し、国内工場においても外資系の傘下に入るところが増えた。

現在半導体の先端工場継続投資できる日本企業は、イメージセンサーに強いソニー東芝メモリ事業を引き継いだキオクシアだけである

はたして日本半導体産業は今後どうなるのだろうか?再び世界に飛躍する日はやってくるのだろうか?

2016

東芝四日市の第2工場建て替え完了大分岩手の200mm工場分社化ジャパンセミコンダクターを設立

2017

東芝本体粉飾決算あおりを受けてメモリ事業分社化東芝メモリ設立四日市に300mmの第6工場建設開始。さら北上市に300mm新工場建設

ルネサスエレ、米intersilを買収

2018

東芝メモリ四日市の第6工場が稼働。多国籍連合ファンドパンゲアから出資を受ける。

富士通桑名の300mm工場台湾UMCに売却。また、会津若松の200mm工場も米オン・セミコンダクターに売却。

2019

東芝メモリ、キオクシアに社名変更北上工場稼働

Panasonic、残ったマイコン等の事業台湾Nuvotonに売却して半導体から撤退

ソニー長崎に300mm新工場建設開始

Micronエルピーダから買収した広島工場拡張

ルネサスエレ、米IDTを買収

2020

キオクシア、北上に300mm第2工場建設開始

東芝本体SoC部門撤退で770人リストラ

2021

キオクシア、四日市に300mm第7工場建設開始予定

2020-12-16

DeepMindが30人の研究者技術者を使って2年の歳月を費やし50年来の生物学における難問を解決

偉い人「やっぱり選択と集中だな!」

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