はてなキーワード: 事実婚とは
毒母:アラフィフBBA。贔屓目に見なくても美魔女とかいう部類に入ると思う。
傍目から見ると増田家は2世帯同居の仲の良い5人家族(+1匹)という、ごくありふれた家庭環境に見えるようだ。
あの報道への社会の反応は個人的に衝撃だった。芸能人の不倫なんて今時ゴシップ誌くらいでしか扱わないと思っていたので。
ちなみに母は初犯ではない。まだ小さい頃、私の頭上をFAXやら炊飯器やらがよく飛び交っていたのを覚えている。
何台の折りたたみケータイの上と下が離れ離れになっただっただろうか。とにかく母は腋が甘く、股が緩かった。
そして数ヶ月後にはなあなあでよりを戻し、雨降って地固まるを繰り返していた。
前のゴタゴタから籍は抜いたままのようだ。2つの姓を都合良く使い分ける母に虫唾が走った。
調べてみると、どちらも金額は期待できないそうにないのがあまり面白くない。
父には事前に事情?情事?を話し協力を仰いだが、なしのつぶてだった。あの頃の情熱はどこへ行ってしまったのか。
昔と比べて父は丸くなってしまった。慣れてしまったのだ。今は歯牙亡き元狂犬。
母方の祖父はいつも母と喧嘩しているが、娘のことは可愛いみたいだ。最終的にはあちらと一緒に出て行くだろう。
妹は分からない。親の不倫も許容できるリベラルな私カコイイ的な価値観で生きているように見える(というかコイツも浮気上等なヤツだった)
仕事の出張は全て嘘だった。いつも実家から半径10km以内をうろちょろされていたのが腹立たしい。
暗闇の向こうにいるターゲットから10数メートルの距離でカメラを構えた時は手に汗握り、真夜中の国道の追跡は心が躍った。
義憤に駆られた背徳感は斯様にも心地良いものなのか(型落ちの一眼レフは碌にAFが効かなかったので今度フルサイズに買い換えよう)
先日、またしても近くのホテルで夜から数時間位置情報が止まったままだったので、朝帰り前に現場を押さえることにした。
会社には休みの連絡を入れ、ホテルには9時に到着。よく見慣れた車が駐車場に停まっていた。
10、11時・・・いくら最終チェックアウトが12時とはいえ、ギリギリまでイチャつく必要はあるのだろうか。
今頃足の悪い祖父は雪がチラつく中、一人でバスと電車を乗り継いで病院に向かっている。
ファインダーの向こう側には、私を冷たく睨みつける母と知らないおっさんがいた。
2人と別れた直後、激しい吐き気を催した。思っていたよりもダメージは大きく、ただただ気持ち悪かった。
カメラには何も写っていなかった。
後の家族会議では謝罪も弁解もなく、逆ギレを繰り返していたので、とりあえず家から出て行ってもらうことをお願いした。
以前別居中に借りていたマンションの一室が今もあるのは調査済み。このまま家族ごっこを続けるのは耐えられなかった。
それ見たことか、やってると思ってた ―味方である筈の人間の声にいちいちざわつく。なら何故やめさせなかった?
謝罪もなく、もちろん慰謝料などもなく、そもそも私自体、目的を持っての行動でもなかった。
嘘つきへの失望とほんのちょっとの妬みからの行動。背中を押してくれたのは勿論ベッキーと文春。
今思うとただのハードランディングな親離れでしかないのかもしれない。
どうせあの人はほとぼりが冷めた頃、また戻ってくると思っている自分もいる。というか犬がいるからどーたらと今も出入りを繰り返している。
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20160128093646
「婚姻届は2人で出すのが当たり前」みたいな話になりそうので未婚者のために書いておく。
うちは役所関係は2人で行き、婚姻届は式の翌日、仕事帰りに1人だけで出したよ。
建物中が明かりを落とした中、夜間受付で「おめでとうございます」といってもらえて、僕はうれしかったよ。
2人で出す、てのはまあ、おそらく結婚式当日の早朝に出すスタイルだよ。
でもそんなの、2人で「結婚式はこの日だよ」と申し合わせておけば何でもいいんだよ。
(ちなみに役所の人と相談して「事前受付しておけばこの日になりますよ」なんて事になった)
そうしてね、だいぶ前に結婚式・披露宴絡みのはてブが賑わったけど、結婚のスタイルは人それぞれなんだよ。
披露宴と式が混同されてるようだけど、披露宴はしないで神前式のみ、というパターンもある。
親族・友人の他宗教との摩擦や宗教嫌いな人のため、人前式を執り行う場合もある。
例えば、出来ちゃった婚で、籍だけ入れて子どもを産んで、落ち着いてから結婚式を挙げるケースもあるだろう。
さらに結婚式の日に籍を入れたい場合、事実婚の手続きを各所に行った後、それぞれのやり方で婚姻届の提出をすればいい。
ぶっちゃけ、当人同士が納得していればどんなスタイルでもありえるんだ。
そんな結婚のスタイルを他人と違うから恥ずかしいとか、間違っているとか思って欲しくない。
少なくとも、間違ってないから、役所は婚姻届を24時間受け付けてくれるんだよ。
追記
http://anond.hatelabo.jp/20160128135610
という見下し見下され・格差感の創出をヤメロって話。
自分にとって欲しい魅力を書くが、それが相反するものだというのも知っているが、改めて書いてみたい。
一般社会でこんなもんまともに言える機会はそうそう無いが、頭の整理のためにまとめてみる。女性からはぼろくそだってのも知ってるが、それはそれで別の話だ。
どうせモノ扱いだ、ダッチワイフにしろとか、色いろあるのだが、そういう話じゃない。
まず、セックスしたい女、パートナーとしたい女、連れて歩きたい女、子供生ませたい女 この4つに分かれる。
・セックスしたい女
分かりやすい。まず僕とセックスしていることを他人に口外しない、ブサでもエロければOk。そして何よりもセックスがある程度好きなことが条件だ。年齢はセックスするだけであれば、正直そこまで拘らない。
美人で肉感的であればと妄想はあるにはあるのだが、現実論として美女で肉感的な女性に限って、そういう男しか来ないので、辟易しているのも知っている。
逆にAVなどに出る女性は、こういう理想を形にする事でお金にしているんだろう。
・パートナーとしたい女
子無しの関係で、結婚・事実婚でもいい。セックスも必要あればするが、それが絶対ではない。異性友人の上方互換みたいなもので、できれば一緒に一生いたい。それぐらい精神的に必要な女。が、こういう女性は大抵、子供が出来ると人間が変わってしまう。良くも悪くも。
・連れて歩きたい女
セックスしたい女と近いのだが、これは単に見せびらかしたい美人である事だけが重要。ブサイクと仕事以外で一緒の空気を吸うのですら嫌だ。仕事はその点偉大だ。どんなブスでも一緒にいる理由を与えてくれる。
・子供を生ませたい女
健康で若く、良い遺伝子を持ってさえいればOk。そりゃ若い女に群がるわけだ。
…。
ここまで願望書いてて、そりゃ生きててつまんねーなと。
おー、返事サンクス
「失われるのは、全体としての○○家という概念」これがまだピンとこない。
(1) 書類上の概念として、山田-鈴木夫妻を「山田家」あるいは「鈴木家」という単一のラベルで扱えなくなる、というのはわかる。だが事務手続きの話ではないという。
(2) 結婚式や親戚づきあいの場面で、「山田家に嫁ぐ」「貴女もこれからは山田の人間だ」みたいなとらえ方をする人はまだ多いだろう。そこで改姓が一種のコミットメントとして機能していることもあるだろう。だけれど日常生活でそれが顔を出す場面なんて、盆暮れに親戚で集まるときくらいで、しかもそれが顔を出すコンテキストというのはあくまで山田一族の内輪の話だ。外の人間が山田-鈴木夫妻を呼ぶラベルが失われて困る、というのとは全く別の話のように思える。コミットメントの話を除けば、集まった親戚は誰もが山田-鈴木夫妻が山田家の親族であることを知っているわけだから。
(3) それらを除いた、日常で「◯◯家」全体を呼称するラベルということを考えた場合、それは現状でも「家族の誰かを起点とした関係」で完全にカバーされている話であって(山田-鈴木夫妻の息子の保育園の人は△△君のお父さん、お母さんという認識であって、現在でも親が事実婚で姓が異なる場合はあるが、そんなこと気にしないだろう)、従ってコンテキストにより「山田家」「鈴木家」を呼び分けることに余分なコストがかかるように思えない。
サザエさんはもちろん、制度としては夫婦同姓を守っているわけだけれど、日常で「◯◯家」が必要となる文脈においては「家族の誰かを起点とした関係」で全て済んでるように思えるので、コストが増加しない例として出した。他の実例として、俺の親の代くらいまでだと兄弟で親戚の家に預けられて育てられたとか子連れで戻ってきた姉が同居とか、複数の姓からなる家族というのが珍しくないってのもある。
何か具体的なシチュエーションで、「◯◯家」全体を呼称する唯一のラベルが失われることによる不具合ってのを出してくれたら、俺も理解できるんじゃないかと思うんだが、例えばどんなケースがあるのかな。
スタンダートを変化させるって大げさな話じゃなくて、ごく自然にそうなるだろうって思うんだよ。
どうしてもサザエさんの話はしてもらえないみたいだけど、タラちゃんの保育園の保母さんはサザエさん一家をフグ太一家と認識し、波平さんをフグ太さんのおじいちゃんと呼ぶだろ。カツオの学校の先生はサザエさん一家を磯野一家と認識し、マスオさんを磯野君のお兄さんと呼ぶだろ。そういうシステムを規則で作らなくても、自然にそうしてるだろ。
全く同じだよ。山田太郎さんの同僚は山田-鈴木夫婦を山田一家と認識し、花子さんを山田さんの奥さんと呼ぶ。鈴木花子さんの同僚は山田-鈴木夫妻を鈴木一家と認識し、太郎さんを鈴木さんの旦那さんと呼ぶ。子供に山田姓をつけるなら、子供の先生は子供の家族を山田一家と認識し、鈴木花子さんを山田のお母さんと呼ぶだろう。誰に言われるまでもなくそうするだろ。事実婚状態の家庭では現在もそういうふうになってるだろ。
家族の呼称の運用として、何かシステムが変わってるところはある?
敢えて言うなら、せいぜい従来のシステムの自然な拡張じゃない? サザエさんで混乱しないなら、山田-鈴木夫妻が混乱を起こすことはないと思うんだが。
現行制度でも、婚姻時に妻の姓を選んだり事実婚だったりしたら子供は母親の姓になるから、
「大多数の子供は父親由来の姓になる」は真だけど。
それに「選択的夫婦別姓だと子供の姓を妻の姓にする事も出来る」とは言えないのでは?
別姓を選択するのが少数派になるのが予想されるのだから、
結局「大多数の子供は父親由来の姓になる」という状況はそこまで変わらないかと。
原告の主張が正しいのかどうか、そこを見ないと
そもそも原告はどういう人だったのかというと、これだ
http://frihet.exblog.jp/22065460/
原告は最初から完全に事実婚状態なので、苗字を強制的に変えられた不利益は「発生してない」んだよな
でもってこの国の家族文化によくわからん敵意、憎悪のような感情を抱いていて、憲法違反に違いないと決めてかかって裁判を起こしたので、最高裁で否定された
「家制度が苦痛でたまりませんでした」て、何故苦痛だったのかが全く伝わってこないし、だから裁判で負けたんだろう
横だが極論言えば何でも否定出来るとでも思ってんのか
> 別の事実婚とかのパートナーシップの法律作ることを目指すべきっしょ。
そんなことやりだしたらペットだとかモノだとかとの有象無象のパートナーシップ制度を主張するクズがでてきて、収集がつかなくなるのは目に見えてる。
「同性でのパートナーシップそのものが“結婚”という方法になじまないのだから、同性に結婚を認めるとか認めないではなく別の制度の問題として考えるべき」
といったことを言ってた。
その流れで考えるとそもそも「結婚」ていう制度そのものが基本女性の戸籍を抜いて男性の家の籍に入るものっていうことでできてるんだから夫婦別姓とか墓は別とかの話の方がおかしい。
女性側の家の籍に入る男もいるだろって思ったやつもいるだろうがそれはあくまでも女性側の家庭で跡継ぎである「男」がいないときの救済措置としての例外規定であって女性側の籍に男性が入ることが当然というしくみでできたものじゃない。
だから別姓名乗りたいとか言って男女平等の時代におかしいとかギャギャーわめくやつらは「じゃあなんで結婚したの?」って聞きたい。
そもそも論として「結婚」ていう制度が男性を立ててあげるためのものなんだから、結婚したがる女が自分の権利を主張するのがおかしいの。
やだったら結婚しなきゃ自分の姓をずっと名乗ってられるじゃん。
夫婦別姓は婚姻制度では無理ってかそれをしたら婚姻制度の意味が全くなくなるんだから、別の事実婚とかのパートナーシップの法律作ることを目指すべきっしょ。
2年付き合った彼女と結婚することになったんだが籍を入れる姓で悩んでる
俺は22歳。相手は年上
プロポーズを受けてもらってから具体的な話し合いをしたんだが、彼女は結婚するからには夫の姓で呼ばれたいと言っている
複雑な家庭事情があって親とは縁を切っているし、俺は家のことを恨んでいる
彼女には俺の家庭事情も話していて、それでも結婚してくれると言った
でも、彼女は俺の姓を名乗りたいと強く言ってくる
夫の姓を名乗るのが普通なんだから、と彼女に言われて困ってしまった
裁判で負けたけど、夫婦別姓って夫婦が互いに相手の姓を名乗ることはできるのか?
誰か教えてくれ
※追記
名乗りたいと書いたが、通名では嫌なんだ
夫婦別姓ってのは、夫婦が互いに相手の姓で籍を入れることはできるのか?
※追記2
現状考えてるのは、俺が諦めて夫の姓で入れるか、妻の姓で籍を入れて妻が俺の姓を通名にするかなんだがどちらも妥協になる
夫婦別姓って名乗りたい姓と戸籍上の姓を一致させたい夫婦のための改正なんだよな?
誰か説明してくれ
※追記3
もちろん話し合ってるよ
でもレアケースだから対象外で話し合えっていうの強引じゃないか?
だったら夫婦別姓も法改正なしで全部話し合いで解決すればいいだろ
※追記4
俺はずっと今の姓で彼女と付き合ってきてて、彼女はその姓で籍を入れたいって言ってる
夫婦別姓が実現したらこの悩みが解決するのか、夫婦別姓希望してる人たちはなんで話し合いで解決しないのかを教えてくれよ
※追記5
悩んでるのに、想像力のない人間から釣りと言われて事実無根に扱われるのはつらいんだが
アドバイスや応援の言葉はありがたいわ。参考にしながら話し合って落とし所を見つけるよ
俺は夫婦別姓がただ疑問なんだよ
俺の場合は悩んで話し合うしかないのに、夫が夫の姓で妻が妻の姓で籍を入れる夫婦別姓だけ支持されるのはなんで?
結婚と姓で悩んでるのは同じだろ、俺らは仲間じゃないのかよ
誰か教えてくれ、マジで
※追記6
姓とかどうでもいいって個人の意見としちゃわかるが、だったら何のために結婚するわけ?
って言うけど、籍を入れずとも同じ空間にいることはできるし事実婚で一緒に生活もできるじゃん
同性間の結婚は日本で認められてないが2人で一緒にいることはできるぞ。同性婚いらないのか?
※追記7
http://anond.hatelabo.jp/20151218155810
トラバありがとう。カジュアルな感じで変えたいことを理解してくれて助かった
すげぇわかりやすかったし、そんな解決方法があると思わなかった
俺の姓には旧字体が入っていないから読みを変える方で真剣に検討する
俺にも「付き合っている彼女の姓に変えたい」という気持ちはあるから全部解決ってわけにはならないが
選択肢が増えたのは助かるわ
※追記8
これな、わかってる
だから夫婦別姓や同性婚の動きが「マイノリティを救って自由な社会を作ろうぜ」みたいな空気に違和感がある
マイノリティからマジョリティになって救われてるだけで、本当のマイノリティは救われてないと思ってる
どこを読めばそうなる
俺みたいに妻の姓になりたい男性がいるんだから、夫の姓になりたい女性もいるってだけだろ
>話し合いの出来ない相手と結婚するのはつらい
彼女がゴリ押ししてくるようなことはないし険悪にもなってないよ
>妻の姓を名乗りたいんじゃなくて、単に改姓したい
改姓したいだけじゃないんだ
>増田と親の問題を知った上で増田の願いより自分の幸福感を選ぶというのなら、失礼だけど婚約者さんはうちの弟と同じ人種な気がするよ。
失礼だし、あんたの弟のことは知らねぇよ
ちなみにうちの両親は事実婚で、それでいて母は父と同じ苗字を名乗っている(職場でもそうしているらしい)
別姓論者達が「合法化」に執着してる点に、「国家権力に認定して欲しい」「偉い人に認めてもらいたい」という、そういう甘ったれた印象をどうしても受けてしまう
http://anond.hatelabo.jp/20151217200456
知らん。二人に聞いた事もあったが「面倒くさい」としか
お袋が職場で親父の姓を名乗ってるのは、独身時代からずっといる職場なので、旦那が居る事を周囲にアピールするために親父の苗字を名乗ってるらしい
「これでも若い頃はモテてたから、苗字がそのままだと勘違いする人が出てきたら面倒だし」とはお袋の弁だが、おそらく誰も信じていない(親父すらも)
「法律の後ろ盾がないというのはなかなかスリリングだし、お互い逃げられないように自然と努力し合うから事実婚マジお奨めだぞ」とは親父の弁だが、姉は「彼を逃がしたくないから」と言ってさっさと法律婚してしまった
いずれにしても夫婦別性賛成派が力を増してきてるってことは、
まず単純に、結婚するとほぼ自動的に男の姓になるっていうのが女性差別的な大問題なわけ。
妻側の姓を強行したり、事実婚で~すなんていおうものなら親戚一同に(夫側だけでなく妻側の親戚にも)変人夫婦扱いされるってのも大問題。
だったら法律で別性認めてあげて、女の方が姓を変えないでいいっていうお墨付きを国からあげれば、そういう風潮も消えていきますよってことだけだよ。
うちの両親は思想的な理由からだと思いますが、婚姻届は出さずに夫婦別姓を通していました。そして自分は生まれたときから母親姓です。役所の書類上は父親から認知もされていません。
なぜか分かりませんが、小学校時代に「田中君のお母さんの旧姓ってなに?」と同級生が聞かれたりすることがありました。また様々な提出物の保護者欄に父親の氏名ではなく母親の氏名をいつも書いていたため、周りから「田中君ってお父さんいないの?」と聞かれたりすることもありました。
小学生相手に「うちの両親はあえて夫婦別姓を通して」うんぬんと説明するのもあれなので、「うちのお母さんは結婚してないから旧姓はないよ、ずっと田中だよ」とか、「お父さんはいるけどお母さんが強いからお母さんの名前を書いてるよ」と答えていました。
ほとんどの小学生にとって、子供を持っているカップルは普通は結婚しているものであり、結婚したら姓は父親の姓に変えるものであり、保護者欄には母親ではなく家長たる父親の氏名が書かれるものなのです。なぜそのように小学生が思い込むのかは分かりません。同級生の親たちがわざわざそんなことを教えているわけでもないでしょう。恐らく、小学生の彼らは自然と「普通」を感じ取り、「普通」じゃないものに対して敏感に反応するのです。
そしてそのような「普通」じゃない小学生は、自分の「普通」じゃない部分に後ろめたさを感じます。できる限りそういう話題を避けたり、ぼかして答えたりするようになります。父親の職業が普通でないこともあり、この小学生の田中君は友人に両親のことを話すのはあまり好きではありませんでした。母親は専門職でしたが、「うちのお父さんは医者なんだぜ」とか「弁護士なんだぜ」などと自慢する他の子とは違い、両親の話題になるのを避けるため、母親自慢も特にしなかったと記憶しています。
そういう後ろめたさを感じる以外、なにか他に不利益があったかというと、夫婦別姓による不利益は今まで感じたことがありません。もちろん、法制度がちゃんと整備されないまま事実婚を今後選択する人達は、税の控除や生命保険の受取人など、不利益蒙る人も出てくるはずです。しかしそれは法整備をちゃんと行えば良いだけの話であり、子供が受ける不利益というのは思いつきません。
自分の場合に唯一発生した不利益は、「普通」じゃないこと。この一点です。これは夫婦別姓を認めて色々な人がいるのだと小学生も理解するようになれば、母親姓を名乗る子供たちも今後苦しまなくてよくなるでしょう。家族の一体感が損なわれる?どうでしょうね。比較しようがないので比較できません。