はてなキーワード: 文官とは
自衛隊の全身である保安隊の根拠法である保安庁法(昭和27年法律第265号)においては,一定の官職については幹部保安官又は幹部警備官の経歴を有しないことが要求されていた。なお,同法の政府原案では,これらに加えて旧正規陸海軍将校の経歴も欠格事由とされていたが,議論の結果,削除された。
保安庁法(ほあんちょうほう)
(長官官房及び各局の職員)
第十六條⑥ 長官、次長、官房長、局長及び課長は、三等保安士以上の保安官(以下「幹部保安官」という。)又は三等警備士以上の警備官(以下「幹部警備官」という。)の経歴のない者のうちから任用するものとする。
この欠格事由が設けられた趣旨については,第13回国会参議院本会議(昭和二十七年七月二十五日(金曜日))において,内閣委員長河井彌八が次のように説明している。
内閣委員会におきましては、両法案につきまして、六月二日以降地方行政委員会との連合委員会を二回、人事委員会との連合委員会を一回、及び前後十回の内閣委員会を開き、その間に参考人の証言を求め、本法案の審査に万全を期したのであります。その審議の過程において問題となりました主なる点を申上げますれば、…第三に、保安庁の長官、次長、官房長、局長及び課長等、幹部職員には旧正規陸軍海軍将校を任用しないという政府の原案は、衆議院の修正において削除されているのでありますが、この点について政府の考え方を質しましたのに対し、政府は、何分にも軍隊に類似をいたしている実力部隊であるから、政治政策を支配するというような弊害に陷りやすい。これを民主主義を守るために予防しようという趣旨の規定であつたが、旧時代の一つの経歴というものを理由として、殊更に差別待遇をなすがごとき感を與えることは、今日の政治段階から見て適切でない。実行によつて効果を挙げれば、必ずしも法的に制限する必要はなかろう。こういう趣旨を以て削除したものである。こういう御説明でありました。これを削除したことによつて公然と旧正規陸海軍将校を保安庁の幹部として任用することはしないということを明らかにいたしております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/013/0512/01307250512069a.html]
即ち,保安庁内部部局の局長,課長が文官でなければならないことを定めた保安庁法第16条6項は,(※引用者注:保安庁は)何分にも軍隊に類似をいたしている実力部隊であるから、政治政策を支配するというような弊害に陷りやすい。これを民主主義を守るために予防しようという趣旨
で設けられたものである。
もっとも,この欠格事由に関する定めは,保安隊を自衛隊に改組した際に制定された防衛庁設置法(昭和二十九年六月九日法律第百六十四号)においては削除されている。
削除の理由については,防衛庁設置法案の審議に際して,第19回国会衆議院本会議(昭和二十九年三月十三日(土曜日))において,緒方竹虎大臣が次のように答弁している。
保安庁法による内局の任用次格制限を全部撤廃したのはどういうわけか。政府といたしましては、政治の軍事に優位するこの原則は絶対にかえぬつもりであります。ただいまも御指摘がありましたように、旧憲法のもとにおきまして、統帥権が独立をいたして、政治が必ずしも軍事の上に優位していなかつたために、太平洋戦争のような悲惨事を現出するに至つたのであります。従いまして、政府といたしましては、新憲法のもとに政治が軍事に優位するということは、これはどこまでもこの方針を堅持して、かえぬつもりであります。しかしながら、それと文民の優位ということは、おのずから異なるのでありまして、この旧軍人というものを今回の保安隊に用いなければ別でありますが、用いまする以上、その間に差別を設けずに、おのおの十分にその能力を発揮せしむることが、保安隊あるいは自衛隊を今後発展せしめる上にも最も重要なことであると考えまして、この間の差別は撤廃をいたしたい、そういう考えをとるに至つた次第であります。それだけに、今後この保安大学その他の教育は特に重要性を持つて参るのでありまして、過去における軍人の教育が一種のかたわの教育であつた、そのために大戦前の事態を引起したところに大きな考うべきものがありますので、特に今後の保安大学その他の専門教育について注意を払わなければならぬと覚悟いたしております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/019/0512/01903130512020a.html]
また,第19回国会衆議院内閣委員会(昭和二十九年四月六日(火曜日))においては,木村篤太郎大臣が次のように述べている。
○木村国務大臣 昨日も御質問の際に申し上げたのでありますが、建前といたしまして政治が軍事に優先する。御承知の通り旧軍人はなやかなりしときにおいては、この建前がくずされておつたのであります。これがわれわれの国を破綻に導いた一つの大きな原因ではなかろうかと考えております。そこで新憲法下におきましてはどこまでも政治が軍事に優先する、この建前をとつて行く、これが大きな一つの原則であります。
それでシヴイリアン・コントロール、わが国内ではこれを文民優先といつておりますので、建前といたして、今後創設されます自衛隊については、制服の者も平服の者も互いに手を取り合つて行かなければならぬ、ここで対立関係があつては将来に禍根を残すのだ、いたずらに対立相剋をしたなれば、また旧軍閥の復興のような不幸な目にあうのではないか、このときこの際、ほんとうに制服と平服とが互いに手を握り合つて日本の国防の第一線の任務について、国民の信頼を得なければならぬ、こう私は考えておるのであります。そこで御審議願つております防衛庁設置法案におきまして、現在の保安庁法におきましての次官、局長、官房長、課長の任につく者は三等保安正、三等警備正以上の者はなれないことになつておる。ひとたびそういう服を着た者は服を脱いでもなれないということになつておる。これではいかね。たとい一たび制服を着た者であつても、りつぱな人であつてその任にたえる者はならさせてもいいのではないか。この建前を私はとりたい、こう考えておるのであります。一たび制服を着た者がさようなポストにつくことができぬということになりますと、そこに恐るべき対立関係が出て来ることになるわけです。お互いにいわゆる人事の交流はあつてしかるべきだ、私はこう考えております。シヴリアン・コントロールのことを盛んに申されるのでありますが、えてしてさようなことで文民優先ということになりますと、上の方の者はわかつております。間違いありません。しかしややともすると下部において平服が制服よりも優等な地位についているのだ、お前たちはおれたちより下の者だ、こういうことを頭から考えて行かれると、今の相剋摩擦が非常に災いをなして来るのではないか、これではいかぬ、かるがゆえに一たび制服を着た者であつても、適材であれば内局において勤めることができるのだ、現在の保安庁法によるいわゆる禁札を取下げる方がよろしい、こういう考えから御審議願つておりまする防衛庁設置法案においてはさような制限を撤廃した次第であります。今後私はどこまでも第一の原則として政治は軍事に優先し、しこうして第二段においては制服を着ている者も平服に至る者も互いに手を握り合つて融合和合をして行こう、こういう建前をとつておるのであります。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/019/0388/01904060388020a.html]
このように,防衛庁設置法の設置にあたっては,むしろ内部部局に武官(制服組)を取り込むことによって背広組と制服組の対立を緩和することが企図された。この場合にも,最高司令官である内閣総理大臣が文民である以上,文民統制の原則は害されていないという前提に立っている。
なお,第19回国会参議院本会議(昭和二十九年三月十八日(木曜日))において木村篤太大臣により,内部部局への入局時に制服組出身者は制服を脱ぐのだから文官優位の建前は堅持されるとの説明も為された。
…そこでその内局の問題でございまするが、内局も決して、制服を着たまま自衛官が内局に入ることはできないのであります。(「その問題じやない、頭の問題だ」と呼ぶ者あり)入ろうと思えば制服を脱いで、そうして職員として内局に入つて来るのであります。これにおいて私は、いわゆる文官優位の建前は十分堅持できるものと、こう考えております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/019/0512/01903180512020a.html]
この改正については野党から強い懸念が表明されているが,少くとも,条文上は武官(制服組)出身者が防衛庁の内部部局に入ることが可能であることが前提となっている。
なお,文民統制(憲法66条2項)と文官統制(文官優位)とは区別して論じられている。
むしろ(昭和27〜29年という時代のためか),ここでは退役軍人を念頭に置く議論と制服組の処遇に関する議論との混線が一部見られた。
正しく言うと↓こうなる
「日本は薩長系と半島系の連中が婚姻関係を結び支配している、そのボスは欧州の銀行家」
「この連中は戦後日本に渡って来た難民の済州島出身者を手先として利用している。」
「手先として利用する為には帰国・帰化をさせてゃいけないので一方で特権・既得権益を与え、一方で差別し
民族意識を維持しコミュニティーを作らせて同化させないように工作している。」
「帰国・帰化させないように一方で特権を与え既得権益を与え、一方で差別しているのが、WW2前・中に
日本に渡って来て戦後GHQと結託した半島系の帰化した連中や帰化しなかったゴロツキ連中なんだよ・・・この帰化した連中は
真の戦犯の近衛・岸・笹川・児玉・糞文官達と婚姻関係を結んで日本の支配者階級に居るんだよ・・・当時下っ端のゴロツキ達も
今じゃ大会社の社長クラスに昇進したよ・・今の下っ端は済州島の連中だ・・・」
で…移民も同じなの…で対立が生まれる…
だけど移民はどう頑張っても少数派だから淘汰されるか同化させられる…
繋がりはない…
国を捨てて愛国心なんかない…大半がサイシュウ島出身だからな…
共産主義に憧れたわけ出もない、韓国から虐げられていた所を北に囁かれただけ…
だから銀行家に「日本の支配階級にならないか?」と言われた時に飛び付いた…
今現在巷で在日と言われている連中は朝鮮戦争中に済州島から逃げてきた難民だぜ?
コイツ等は糞役人の尖兵か何も知らずに既得権益を与えられ利用されてるだけのアホばっか…
問題は日韓併合後につまり戦前に日本に渡ってきた在日の末裔達だぜ?
戦争を起こした薩長の犬と婚姻関係を結んでエリートとして君臨してるよアホ…
銀行の頭取や政治家や裁判官やエリート官僚してるよ…安倍信三や小泉純一郎がそれだよ…
今ヤクザやってるのは戦後に渡ってきた済州島出身の下っぱ白丁在日だよ…
白丁だからだよ…
日本が半島系に支配されてるって意味が理解できましたか?在日は目隠しなの・・・帰化した連中のコミュニティが出来てるの・・・
WW2が何だったか理解してる?明治維新は銀行家の思惑通り進まなかったんだぞ?で・・薩長連中が銀行家に逆らったから
起こされたんだぞ?で・・今の薩長系の連中はWW2前に軍門に下った連中だ・・小泉・竹中みたいな連中なんだよ・・・この犬と
半島から渡って来た連中が婚姻関係を結んだのが今の日本の支配者階級なの・・・
在日には二種類有る。
1は戦後、大半が帰ったが一部の貴族が薩長系と婚姻関係を結んで現在は支配層になっている。
2は関西の一部に極秘に移住し集落を形成、難民手当てが生活保障に切り替わった
切り替わった理由は済州島から逃げて来た難民である事を知られたくないから。
2の連中を関西の一部に連れてきて今現在も税金で食わせて居るのは1の連中=行政府である。
憲法上外国人に生保を受給さするのは違法なのに普通に受給している理由はこの為である。
現在、在日と言われている連中は大半が2で1は大半が帰化し支配層となり
支配層の支援がなけりゃ不可能である。
だから正しい歴史を知ってる連中は「日本は朝鮮系に支配されている」と言ってるの・・・その裏には銀行家が居るんだがな・・・
銀行家にしたら単なるデコイだ…支店長叩いても意味ないからな…
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1343051395/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/10043/1353851390/l50
正しく言うと↓こうなる
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「手先として利用する為には帰国・帰化をさせてゃいけないので一方で特権・既得権益を与え、一方で差別し
民族意識を維持しコミュニティーを作らせて同化させないように工作している。」
「帰国・帰化させないように一方で特権を与え既得権益を与え、一方で差別しているのが、WW2前・中に
日本に渡って来て戦後GHQと結託した半島系の帰化した連中や帰化しなかったゴロツキ連中なんだよ・・・この帰化した連中は
真の戦犯の近衛・岸・笹川・児玉・糞文官達と婚姻関係を結んで日本の支配者階級に居るんだよ・・・当時下っ端のゴロツキ達も
今じゃ大会社の社長クラスに昇進したよ・・今の下っ端は済州島の連中だ・・・」
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だけど移民はどう頑張っても少数派だから淘汰されるか同化させられる…
繋がりはない…
国を捨てて愛国心なんかない…大半がサイシュウ島出身だからな…
共産主義に憧れたわけ出もない、韓国から虐げられていた所を北に囁かれただけ…
だから銀行家に「日本の支配階級にならないか?」と言われた時に飛び付いた…
今現在巷で在日と言われている連中は朝鮮戦争中に済州島から逃げてきた難民だぜ?
コイツ等は糞役人の尖兵か何も知らずに既得権益を与えられ利用されてるだけのアホばっか…
問題は日韓併合後につまり戦前に日本に渡ってきた在日の末裔達だぜ?
戦争を起こした薩長の犬と婚姻関係を結んでエリートとして君臨してるよアホ…
銀行の頭取や政治家や裁判官やエリート官僚してるよ…安倍信三や小泉純一郎がそれだよ…
今ヤクザやってるのは戦後に渡ってきた済州島出身の下っぱ白丁在日だよ…
白丁だからだよ…
日本が半島系に支配されてるって意味が理解できましたか?在日は目隠しなの・・・帰化した連中のコミュニティが出来てるの・・・
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起こされたんだぞ?で・・今の薩長系の連中はWW2前に軍門に下った連中だ・・小泉・竹中みたいな連中なんだよ・・・この犬と
半島から渡って来た連中が婚姻関係を結んだのが今の日本の支配者階級なの・・・
在日には二種類有る。
1は戦後、大半が帰ったが一部の貴族が薩長系と婚姻関係を結んで現在は支配層になっている。
2は関西の一部に極秘に移住し集落を形成、難民手当てが生活保障に切り替わった
切り替わった理由は済州島から逃げて来た難民である事を知られたくないから。
2の連中を関西の一部に連れてきて今現在も税金で食わせて居るのは1の連中=行政府である。
憲法上外国人に生保を受給さするのは違法なのに普通に受給している理由はこの為である。
現在、在日と言われている連中は大半が2で1は大半が帰化し支配層となり
支配層の支援がなけりゃ不可能である。
だから正しい歴史を知ってる連中は「日本は朝鮮系に支配されている」と言ってるの・・・その裏には銀行家が居るんだがな・・・
銀行家にしたら単なるデコイだ…支店長叩いても意味ないからな…
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「この連中は戦後日本に渡って来た難民の済州島出身者を手先として利用している。」
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切り替わった理由は済州島から逃げて来た難民である事を知られたくないから。
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/10043/1353851390/l50
中国が目指しているのは海底石油資源、およびシーレーンの確保である。
日本人から見れば尖閣諸島の所有権が民間から民間に移ろうが、民間から国に移ろうが、大差ない。
しかし中国人にはその感覚が理解できず、日本「国」に脅迫されているように感じるのだろう。
全国大会を控えての共産党内での権力争いや、軍部・公安の暗躍を説く人もいるが、
私には文官でさえもこぞって(一枚岩で)反日に向かっているような気がする。
これは単純に日取りがまずかった。
つまり共産党にとって神経質にならざるを得ない時期に頭痛の種が増えたことにたいする癇癪である。
おそらく何の戦略も持たずに国有化の日取りを決定したのではないか。
20~30代が圧倒的に多い。
中国は愛国教育のおかけで、いつでも労せず反日デモを発生させることができる。
これからも共産党政権が続く限り、愛国教育と反日デモは繰り返される。
日本には巨大な内需があり、中国一国と経済戦争をしてもどうということはない。
おそらく対中投資を回収できていない方々がマスコミなどを通じて
しかし彼らは
不能者の脅しを真に受けて、
とにかく国際世論(韓国除く)を味方につけることが先決である。
領土紛争があることを正式に認めて(これが最大限の譲歩)
現状で日本を守ることができるのは自衛隊ではない。国際世論だ。
かつて劉備の代理として孫呉に訪れた際、共に赤壁を打ち倒しましょうと言ってすり寄った。
実際には漁夫の利を得た形で約束違反である荊州を簒奪した。漢朝廷にすら許可を取らなかったため、後に曹操に利用されて公式に周瑜を南郡太守、荊州総督を任せる等として荊州統治を孫呉に委ねたのだ。そうなると当然荊州の正当支配者は孫呉になり劉備は違法にそこを占拠してるに過ぎなくなる。そこで孔明は一計を案じて周瑜を誅殺し孫権から荊州を借りる形を取って劉備を統治者とした。当然条件付きで蜀を取れば荊州を全て返還するという劉備・孔明両名のお墨付きである。しかし蜀、そして漢中を奪っても返さなかった。孔明は嘘吐きである。これがきっかけで荊州争奪戦および関羽処刑事件に繋がるのである。また、後継者問題では自身の優位を絶対にするため、劉備信者の魏延らをあることないこと誹謗し続けたのである。これは一政治家としてあるまじき愚行であろう。ともすれば、これを手本とする日本の某政党は嘘吐きであることを肯定しているも同じである。
嫁に関して「孔明の嫁選びを真似るなかれ、阿承(黄承彦)の醜い娘をもらう羽目になるぞ」という諺が存在するほどで人を見る目が全くない。
後に重用された悲劇の名将魏延も反骨の相(史実では不明)としており、一方で劉備が重用するなと言っていた登山家馬ショクへは自身の片腕以上の待遇だった。また、後蜀将として蜀漢を直接滅ぼす原因を作り滅んだ後も劉禅に迷惑を被って死んだ姜維へも彼は特別待遇にしていた。そう、孔明は老練の将軍よりも口先だけの若造を重用する傾向にあったようだ。だがそんな彼でも老練を重用することがあったのである。名前は李厳。後に李平と改名する政治家である。彼は孔明いわく「陸遜に匹敵する名相」だったが、才覚は確かにあったらしい。しかし性格に難があり、孔明はたびたび彼への諫言を聞くことになるが無視し重用し続けた。その結果231年の北伐の大惨敗を引き起こすことになる。とんだ見立てである。実は李厳だけではない。後に魏に投降したのち蜀に再び寝返り新城の戦いで司馬懿に瞬殺された孟達も孔明は重用した。実は孟達も才能はあったが、李厳同様性格に難があった。日本プロ野球選手に例えると中村紀洋である。孟達の面白い所は劉備に信任された上庸を守らず更に関羽からの援軍要請を無下に断り見殺しにした所であろう。彼は李厳と同じく才覚はあったが考えるところは常に目先の小利だけである。その結果、関羽は死にその責任を負わされることになった孟達は曹丕の元へ逃げそこで厚遇を受けた。しかし曹丕が死ぬと冷遇された孟達は蜀に帰りたいという非常に自分勝手な判断のもと蜀に保護を求めて降伏してきたのである。それを大いに喜んだ孔明は自らドツボにハマる事に気付かず結局孟達の死をきっかけに北伐は失敗に終わる。逆に彼が冷遇し続けた魏延は殿軍を務めるなど蜀を守る役目に徹して彼以上に功績を挙げてしまった。孔明は自分が貶めようとした者が成功するのを見ていられなかったのだろう。死の間際にこれまた後に蜀を滅ぼした姜維に後事を託して五丈原で病没した。その託した後事が問題で当時重用していた文官楊儀と確執のあった名将魏延を排除したのである。これを機に蜀は滅ぶ道を辿ることとなる。オチとしては魏延を廃した楊儀も後に謀反を起こして流刑となったことくらいか。
結局孔明は人を見る目が皆無で、結果として劉備に信頼されておいて蜀を守りきれず滅ぼす遠因を作ったのである。
漢の四相と称される孔明だが、それは内政だけの話でこと軍事においては亡きホウ統や法正に劣る。後の「死せる孔明、生ける仲達を走らす」で有名になる司馬懿は電撃戦を得意とし曹操にも警戒された天才で普通なら孔明では太刀打ち出来ない相手なのだがここでも孔明は嘘吐きの才覚を遺憾なく発揮するのだ。また、火刑オタクの陸遜は孫武に勝るとも劣らないと称された天才で孔明も対呉では慎重論を唱えたほどだ。実際には孫呉は派閥政権なので内側から崩せば安易に滅ぼすことも可能だった。また曹魏にしても司馬懿の専横を煽る批判文を口先だけは超一流の馬ショクがやって見せたように続けていたら内部亀裂は免れておらず面白いことになっていただろう。孔明は情勢音痴だったのだ。また地理にしても荊州や益州では無双だった孔明も長安への道についてはこれまでにない慎重な姿勢を貫いていた。これを地理に詳しい魏延にたびたび批判されていたことは有名で、子午谷を通る国士無双の名将であった韓信の攻略法を提案し続けたものの、却下し続けた。その結果が成果の見えない3度の北伐である。しかも孔明は人を見る目がなかったので要所要所を劉備にすら諫言された将を大将に据えて任せており、その都度名将魏延を殿軍にするなどして引き離すといった愚行を演じている。こと軍事においては後世の学者からしても魏延の方が上回っていたと指摘されることがあるが、実際その通りだったのかもしれない。孔明は何も成果を挙げられていないのだから。しかも北伐にかまけて劉禅の教育を怠り漢王朝滅亡の原因である宦官制を敷いていたことが後に蜀を滅ぼすのだから孔明は実は内政も言われてるほど優秀ではなかったのかもしれない(宦官は劉備提案かもしれないが)。
結論として孔明は、無能だが口先だけは一流の人間を重用し、まともな武将を片っ端から左遷しちゃうクソ政治家である。ま、そんな政治家を神としちゃう某政党も流石だとは思いますけどね。
以上、孔明は歴史捏造が生んだ最大の恩恵者であり、また稀代の嘘吐きである。某政党もこれを真似たのだから面白い。後に筒井康隆がその政党が政権を取ると日本が終了するといった旨の小説を書いているが、これは単なる偶然の一致なのだろうか。
http://anond.hatelabo.jp/20101207000153
そしてあれから三ヶ月、ここまでの国難に見舞われることになるとは、正直なところ想像すら出来なかった。
しかし、メディアだけでなくリーダー自身ですら、未だに「リーダーシップ」に対する幻想を正せていないらしい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110313/plc11031323370035-n1.htm
だが、肝心の原発に関しては「憂慮すべき状態が続いている」と言いながらも「後ほど枝野幸男官房長官から詳しく報告する」と述べるだけ。これに限らず首相は地震発生以来一度も記者団との質疑を行わず、テレビカメラの前で一方的な発信を繰り返すばかりだ。
個別の事案の詳細まで、全てリーダーが把握していて当然と言わんばかりの「万能なリーダー」幻想。『リーダーは指針を示してリソースを確保し、個別の実施方法はセクションの責任者と部下(=専門家)に任せる』という方法論は、組織が仕事を進める上では当然のことなのに。
「リーダーシップ」に対する誤った理解が広まっている原因の一端は、明らかにマスメディアにある。
さらに問題なのは、当のリーダー自身が、誤った「リーダーシップ」幻想を内面化しようとしていることだ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110315-OYT1T00086.htm
「首相が東電の技術者をことあるごとに官邸に呼びつけてどなるので、現場対応の邪魔になっている」。政府関係者は嘆いた。首相は避難所視察も希望したが、「迷惑をかける。時期尚早だ」と枝野長官が止めた。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150229.html
菅首相は15日午前5時半前、首相官邸で記者団に東電との統合本部発足を発表し、「憂慮すべき状況は続いているが、何としてもこの危機を乗り越える陣頭指揮に立って、やり抜きたい」と強調。その足で東京・内幸町の東電本店2階の統合本部を訪れ、「テレビで爆発が放映されているのに、官邸には1時間くらい連絡がなかった。一体どうなっているんだ」「あなたたちしかいないでしょう。撤退などありえない。覚悟を決めて下さい。撤退した時は、東電は100%つぶれます」と述べた。
「怒鳴ってばかりのワンマンリーダー」を絵に描いたような光景。これまで組織のマネジメントに縁の無かった者が、突然人を率いる立場になったときに辿る典型的な末路ではあるが。
事態を全て自分自身で把握していなければ気がすまない状態というのは、マスコミによって植えつけられた強迫観念という面もあるので同情しなくもない。しかし一方で、これは部下を信頼していないことの現われでもある。そのようなリーダーに、心から付いていこうとする部下などいるはずがない。
(しかし、現場で命がけの作業を続ける勇気ある人々がいる一方で、震災発生以来の東電自身の対応がかなり微妙なのも事実だ。メディアの東電叩きに正当性があるかはともかく、「東電はがんばってるんだから批判するな」という擁護は、やはりおかしいと思う。「東電の高い技術力」というが、運用力も技術のうちだ。運用において稚拙なミスを繰り返す組織を、「技術力が高い」と称するのは疑問がある。もちろん、今は彼らを信じて事態の収拾を待つしかないわけだが。)
とはいえ、今回の事態における枝野官房長官の仕事振りは、なかなか良いものに見える。彼があのような堂々たる会見を行うことができるのは、多くの技術者や文官に支えられているからこそだ。そして、質疑応答においてよどみなく回答できているのも、よく専門家とコミュニケーションが取れていることの証左ではないか。個人的には、今後の彼の動向にはかなり注目している。
今日の日経の1面は、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)についての記事でした。
それによると、2009年の赤字幅は過去最悪になるとのこと。2010年度も、赤字額は縮小するものの、財政健全化への道筋は遠いそうです。
しかし、同じ記事によると、平成元年の時点ではプライマリーバランスは黒字だったようです。
「じゃあ黒字だったころに比べて、どの部門で歳出額が増えてんの?」と疑問に思ったので、
財務省のデータから、平成元年と平成21年の国の予算額を引っ張ってきて、簡単に表にしてみました。
ちなみにもとになったデータは
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaiseitoukei/ichiran.htmにある
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaiseitoukei/18b.xlsから拾ってきたものです。
増加額が多かったものをまとめたデータが以下です。
主要経費別 | 平成元年予算 | 平成21年予算 | 差引 |
---|---|---|---|
社会保険費 | 6,641,224,646 | 19,600,357,623 | 12,959,132,977 |
国債費 | 11,664,867,411 | 20,243,730,520 | 8,578,863,109 |
地方交付税交付金 | 13,368,840,000 | 16,111,283,000 | 2,742,443,000 |
住宅対策費 | 764,372,000 | 2,416,487,000 | 1,652,115,000 |
教育振興助成費 | 614,440,703 | 2,019,714,419 | 1,405,273,716 |
その他の事項経費 | 4,058,054,280 | 5,064,181,534 | 1,006,127,254 |
経済緊急対応予備費 | 0 | 1,000,000,000 | 1,000,000,000 |
生活保護費 | 1,141,577,152 | 2,096,888,342 | 955,311,190 |
科学技術振興費 | 448,032,637 | 1,377,657,919 | 929,625,282 |
防衛関係費 | 3,919,834,295 | 4,774,135,024 | 854,300,729 |
地方特例交付金 | 462,011,000 | 462,011,000 |
こうやってまとめてみるとみると、やっぱり圧倒的なのが社会保障費。ここの支出額をなんとかしないと、財政の健全化は難しそうです。でもたぶん削れないんだろうなー。
また、社会保障関連では、生活保護費もかなり増加しています。増加割合でみると、一番深刻かもしれません。
地方交付税も、特例交付金と合わせるとかなりの金額に。
意外と金額が多かったのが、住宅対策費、教育振興助成費、科学技術振興費。どれも平成元年の3倍以上に予算が膨れ上がっています。
防衛費が増えていたことも意外です。これは全く知らなかった。
ちなみに全ての歳出項目は↓になります。
主要経費別 | 平成元年予算 | 平成21年予算 | 差引 |
---|---|---|---|
社会保障関係費 | |||
1. 生活保護費 | 1,141,577,152 | 2,096,888,342 | 955,311,190 |
2. 社会福祉費 | 2,230,878,799 | 2,509,114,629 | 278,235,830 |
3. 社会保険費 | 6,641,224,646 | 19,600,357,623 | 12,959,132,977 |
4. 保健衛生対策費 | 526,888,222 | 434,619,167 | △92,269,055 |
5. 失業対策費 | 354,083,938 | 193,419,078 | △160,664,860 |
計 | 10,894,652,757 | 24,834,398,839 | 13,939,746,082 |
文教及び科学振興費 | |||
1. 義務教育費国庫負担金 | 2,387,676,000 | 1,648,250,000 | △739,426,000 |
2. 国立学校特別会計へ繰入 | 1,140,799,082 | △1,140,799,082 | |
3. 科学技術振興費 | 448,032,637 | 1,377,657,919 | 929,625,282 |
4. 文教施設費 | 263,152,472 | 115,564,750 | △147,587,722 |
5. 教育振興助成費 | 614,440,703 | 2,019,714,419 | 1,405,273,716 |
6. 育英事業費 | 82,955,928 | 149,180,810 | 66,224,882 |
計 | 4,937,056,822 | 5,310,367,898 | 373,311,076 |
国債費 | 11,664,867,411 | 20,243,730,520 | 8,578,863,109 |
恩給関係費 | |||
1. 文官等恩給費 | 111,788,105 | 26,960,474 | △84,827,631 |
2. 旧軍人遺族等恩給費 | 1,588,519,123 | 718,114,125 | △870,404,998 |
3. 恩給支給事務費 | 8,029,836 | 2,745,535 | △5,284,301 |
4. 遺族及び留守家族等援護費 | 147,413,546 | 39,395,997 | △108,017,549 |
計 | 1,855,750,610 | 787,216,131 | △1,068,534,479 |
地方交付税交付金 | 13,368,840,000 | 16,111,283,000 | 2,742,443,000 |
地方特例交付金 | 462,011,000 | 462,011,000 | |
防衛関係費 | 3,919,834,295 | 4,774,135,024 | 854,300,729 |
公共事業関係費 | |||
1. 治山治水対策事業費 | 1,080,198,000 | 928,340,000 | △151,858,000 |
2. 道路整備事業費 | 1,781,940,000 | 1,222,095,000 | △559,845,000 |
3. 港湾漁港空港整備事業費 | 511,336,000 | 474,396,000 | △36,940,000 |
4. 住宅対策費 | 764,372,000 | 2,416,487,000 | 1,652,115,000 |
5. 下水道環境衛生等施設整備費 | 954,812,000 | 879,799,000 | △75,013,000 |
6. 農業基盤整備費 | 867,310,000 | 577,220,000 | △290,090,000 |
7. 林道工業用水等事業費 | 160,148,000 | 281,595,000 | 121,447,000 |
8. 調整費等 | 10,575,000 | 217,458,000 | 206,883,000 |
小 計 | 6,130,691,000 | 6,997,390,000 | 866,699,000 |
9. 災害復旧等事業費 | 66,721,000 | 72,699,000 | 5,978,000 |
計 | 6,197,412,000 | 7,070,089,000 | 872,677,000 |
経済協力費 | 727,758,461 | 629,544,571 | △98,213,890 |
中小企業対策費 | 194,249,440 | 188,950,621 | △5,298,819 |
エネルギー対策費 | 527,492,869 | 856,171,069 | 328,678,200 |
食糧管理費 | 418,225,146 | 865,922,114 | 447,696,968 |
産業投資特別会計へ繰入 | 1,300,000,000 | 0 | △1,300,000,000 |
その他の事項経費 | 4,058,054,280 | 5,064,181,534 | 1,006,127,254 |
経済緊急対応予備費 | 0 | 1,000,000,000 | 1,000,000,000 |
予備費 | 350,000,000 | 350,000,000 | 0 |
0 | |||
合 計 | 60,414,194,091 | 88,548,001,321 | 28,133,807,230 |
あと、他の資料もちょっと見てみると、国の一般会計の歳出予算使途別分類の中で、公務員の給与がどんどん上がっていってるのが見てとれて、
新卒でブラック企業に入ってしまった僕はもやもやとした思いが胸一杯に広がりました。(平成元年は28兆だったのが、平成20年には34兆まで増加)
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaiseitoukei/27.xls
公務員の人数はむしろ減ってて、 (平成元年:約320万人 → 平成17年:304万人)平均年齢もそんなに変わってないのに。 (平成元年:40歳 → 平成20年:41.6歳)
他の所から引っ張ってきた民間の給与と増加率を比較してみると、こんな感じ。ちくしょー!!!
平成元年 | 平成20年 | 増加率 | |
---|---|---|---|
民間平均給与(年額) | 402万円 | 430万円 | 6.9% |
民間平均給与・男子(年額) | 493万円 | 533万円 | 7.9% |
民間平均給与・女子(年額) | 236万円 | 271万円 | 14.8% |
公務員平均(月額) | 288,758円 | 403,984円 | 39.9% |
追記:
民間の平均給与については、男女ともに非正規雇用の割合が増加している影響を受けているのではないか、との指摘がありました。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3250.html
↑をみると、確かにかなり増加しています。
公務員と民間給与の増加率の差は、公務員は正職員のみの統計で、非常勤職員(所謂官製ワーキングプア)は除外されているのに対し
民間は非常勤職員(学生アルバイトや主婦パートも)全て含めた統計となっていることで説明できそうです。
参考url
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaiseitoukei/18b.xls
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaiseitoukei/27.xls
http://www.gyoukaku.go.jp/senmon/dai1/sankou6.pdf
http://ssl.jinji.go.jp/hakusho/h01/jine199001_2_034.html
http://ssl.jinji.go.jp/hakusho/h20/080.html
http://komu-in.seesaa.net/article/24811399.html
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2009/kyuyo_jittai/index.htm
http://anond.hatelabo.jp/20081101232814
どれだけ厳しい批判が寄せられているだろうかと恐る恐るみてみたら、好意的な反響が多く、胸をなでおろしています。
増田に書く理由としては、ひとつめ、専門外のことに長く関わるつもりがないこと、ふたつめ、連休の出先で手元に一冊の参考書籍もなく、HDDとネット上のソースだけを参考に書いたエントリなど、歴史を専攻したものとして、しかも専門外のものとして、とても胸を張って提示できるものではないこと、みっつめ、それゆえ、ホームに書いたら全て書き換えるほどの修正をせずにはいられないだろうが、その気力も時間もないこと、よっつめ、しかし、あれを「論文」とすることには憤りを覚えたので、せめて学問を知る人にはトンデモはトンデモであると伝えてみたかったこと、いつつめ、増田であれば上記の点をそれほど気にやまずに済むこと、このくらいでしょうか。したがって、私のエントリはいわゆる「ちらしのうら」です(文献表記がみにくいのもわざとです。すみません)。私はさくっと書き逃げする卑怯者です。内容がいかがわしいのも推敲が甘いのも全て私の責任です。でも、もろもろの言い訳によって逃げられるものではないですよね。ああ。
さて、前回のエントリでは、後半にさしかかったときにから睡魔に襲われ、最後は「藁人形叩き」ばかりになってしまいました。ようやく投稿できたと思ったら、字数超過で記事を分割せねばならず、つづきでは田母神氏の論文タイトルを間違えてしまいました。謹んで失礼をお詫びします。いろいろとミスがあろうと手をいれるつもりはなかったのですが、批判する論文タイトルの間違いはいくらなんでもひどいので、訂正します(ついでに「シンガポール華僑粛清事件裁判記録」後編のミスも直します)。これも後出しですが、原文が縦書きの漢数字は、横書きなので適宜英数字にしています。
では、気をとりなおして「藁人形叩き」ばかりをしていたところに補足してみたいと思います。最後に与太話の蛇足ですが雑感を述べてしめます。
しかし人類の歴史の中で支配、被支配の関係は戦争によってのみ解決されてきた。強者が自ら譲歩することなどあり得ない。戦わない者は支配されることに甘んじなければならない。
(前回と同じく、はてな記法による引用の出所は、田母神俊雄「日本は侵略国家であったのか」2008年http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf)
第2次世界大戦開戦の時点であっても、カナダ、オーストラリア、南アフリカなどが自治領化・独立した例がありますね。フィリピンでも独立を前提とした自治領政府が成立していましたね。
また、どちらかといえば植民地統治体制の比較の話ですが、自治・独立とまではいかないまでも、現地の住民を支配機構に採用していく次のような例もありました。
「1920年代より英国はビルマに赴任するICS〔引用者注:インド高等文官の略称〕に英国人のみならずビルマ人も採用すべく方針を変え、その結果1939年末の段階で、ビルマにおける全高等文官のうちビルマ人は32.8%を占めるに至った」(根本敬「英領期のビルマ人高等文官(ICS/BSC)とタキン党」『東南アジア史学会会報』63、1995年、17ページ。http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiLog_Navi?name=nels&type=pdf&lang=jp&id=ART0004924657)
それは日露戦争、そして大東亜戦争を戦った日本の力によるものである。もし日本があの時大東亜戦争を戦わなければ、現在のような人種平等の世界が来るのがあと百年、2百年遅れていたかもしれない。
1940年代において、宗主国が疲弊し、植民地の独立運動が高揚したのは確かなことでしょう。ただし、歴史学の領分は、「もしも」を考えるというより、その過程をつまびらかにして、それぞれの要因や重要性を検討することにあります。
まず、開戦の詔書には「東亜ノ安定」「世界ノ平和」「万邦共栄」「東亜安定」「東亜永遠ノ平和ヲ確立」という表現はありますが、肝心の戦争目的を述べている部分は、あくまで「今ヤ自存自衛ノ為蹶然起ツテ一切の障礙ヲ砕碎スルノ外ナキナリ」(「御署名原本・昭和十六年・詔書一二月八日・米国及英国ニ対スル宣戦ノ件」1941年12月8日、アジア歴史資料センターレファレンスコードA03022539800。引用部分の漢字は適宜新字体を用いました。センターホームページの検索バーに左記のレファレンスコードを打ち込めば該当資料のページへ飛べますhttp://www.jacar.go.jp/)ということであり、「アジア諸民族の解放」、「植民地の解放」、や「独立」といった文言は一切ないことを指摘しておきます。文面上はまさに自存自衛の戦いをうたっており、解放の約束は明文上ではなされていません(ちなみに、みればわかりますが「八紘一宇」もないです)。では、実際、アジア諸国にどう接し、現地住民はどう対応したのか、前回は文献名をあげただけのものから少し引用しておきます。
「ビルマは1943年8月1日主権を有する独立国家となったが,真の独立を求めるビルマ人にとってそれは,’’偽の独立’’,’’メッキの独立’’にすぎなかった。ビルマ人は,独立が’’空虚’’であることを知っていた。この当時の日本人に対するビルマ人の態度は,「愛していなくても我慢して接吻する」ようなものであった」(大野徹「ビルマ国軍史(その2)」『東南アジア研究』8(3)、1970、360ページ。http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/55632/1/KJ00000134014.pdf原文の注の番号は引用者が削除しました。以下の引用文でも同じ)。
「日本の『朝日新聞』は、この作戦について、「皇軍航空部隊の空襲は一見、印度民衆の苦難を一層増大せしめるかに見えるが、爆弾の雨の中に、皇軍の印度独立運動に対する無限の慈愛と支援が含蓄されている」と書いていた。まことに「含蓄」の深い論評だったと言うべきであろう」(中里成章「日本軍の南方作戦とインド」『東洋文化研究所紀要(東京大学)』151、2007年、190ページ。http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/5716/1/ioc151004.pdf)。
「本稿では不十分ながら、日本の大東亜共栄圏=アジア主義のプロパガンダが、そして、その大枠の中で動いたチャンドラ・ボース等の活動が、インド社会との接点を持てずに、空回りしていたことを明らかにしえたのではないかと思う」(前掲中里論文、195ページ。ボースたちについては、197ページの注6、200ページの注22、202ページの注26、208ページの注80も参照)。
インドネシア、フィリピン、ベトナムの抗日闘争について、詳しくは論文本文を読んでいただきたいのですが、結論としては、
「要するに、東南アジア諸国の反植民地・民族独立運動は、太平洋戦争と日本の侵略によって生じた情勢やその他条件を、主体的、積極的に活用して日本に対応し、戦前に比して飛躍的な成長を遂げた。そして、このことは、戦後における東南アジア諸国の民族独立運動の高揚や民族独立の達成の決定的要因となった。この意味において、太平洋戦争と日本の侵略は、東南アジア諸国の民族独立運動史における一大転換点であったということができよう」(谷川榮彦「太平洋戦争と東南アジア民族独立運動」『法政研究(九州大学)』53(3)、1987年、395ページ。http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiLog_Navi?name=nels&type=pdf&lang=jp&id=ART0008279870原文にあった傍点は除いた)。
以上でつっこみの補足は終わりです。現下の情勢については特に言及しません。
さて、今回のエントリ執筆の目的としては、可能な限り速やかに「論文」が論文になっていないことを示すことでした。大事なのは「内容」とおっしゃるのは結構ですが、学問的に批判可能な形式(もちろん既存の研究にとらわれない革新的な独自形式でも、読者に史料を提示できればかまいません)をとらないものは、「無敵な人」の独自な「歴史観」の告白にすぎないでしょう。それに価値を認めるのは個人の自由ですが、学問や教育の場に持ちこむのはお門違いです。そのような姿勢では、いつまでたっても歴史学における扱いはトンデモのままですよ。もちろん、大学や研究所にいる専門家でなければ歴史の話をしてはいけないということではないです。「昭和史論争」を引き起こしたのは歴史研究者ではありませんでした。しかし、自己の見解を教科書にのるような通説となさりたいのであれば、専門家と同じ舞台に立ち、その批判に応答しなければならないでしょう。「つくる会」はその舞台に立つ気はないと宣言した結果どうなっているでしょうか。今なら学術雑誌に投稿しなくても、インターネット上でいくらでも長文の論文を発表できますよね。
一般に、歴史研究者は、四年生大学で専門的なトレーニングを受け、さらに修士課程二年間、博士課程三年間以上を費やして史料を読み込み論文を紡ぎだしています。それでも、個々の論文の結論で言えることはささやかなことです。また、研究会・学会・書評などの形でお互いに切磋琢磨しています。それぞれが広範な史料に目を通しているからこそ、個々の研究がその時代の歴史像のどこに位置づけられ、どの部分がその時代の特徴をよくとらえられているかを議論できるのです。自分の個別研究が歴史研究の大きな流れのどこに位置づけられるのかをとらえるため、歴史を学ぶ標準的な手順としては、まずは先達がエッセンスを詰め込んだ教科書、概説書を読み、そこから主要な研究文献やレビュー論文、目録等を漁って研究史をたどり、そこで用いられている史料を読み、先人の研究の妥当性を検討したり自己の問題関心を追求していくのです。木簡のように新しい史料が見つかったり、機密文書が公開されたりして史料が増えれば、それがどのように従来の見解に修正を迫り、新たな知見を付け加えるのか議論します。そのような積み重ねのなか、通史は更新され、教科書の記述も変わっていきますが、このことをもって歴史は定まりないものだから最新の研究成果も独自研究も変わりないということは的外れでしょう。それはかえって科学としての歴史学が機能している証拠にほかなりません。
さて、歴史学者全体がイデオロギー的に偏向している、現行の教科書は自虐史観・マルクス主義史観に基づいているという「つくる会」の主張もありますね(それでいて『国民の歴史』のように、専門家の研究から剽窃したりするの会員もいるのは厚顔無恥ですね。参照、尾藤正英『日本文化の歴史』岩波新書、2000年、あとがき)しかし、戦後長く標準的な高校教科書として採用されてきた山川出版社の『詳説世界史』の執筆者には林健太郎(故人への敬称は略します)が含まれていました。日本史にしても伊藤隆氏が編者であった『近代II』を含む、『日本歴史大系』山川出版社、1984-90年、が、受験前に初めて読む通史だった私などには、学会の主流がマルクス主義史観など妄言にしか聞こえません。岩波だから駄目などという意見も見ることがありますが、最新の『岩波講座世界歴史』岩波書店、1997-2000年、では、古代・中世・近世・近代という時代区分はもはや採用されていません。そもそも研究の場では、評価は自分の目で確かめてから下すもので、事前に確定できるものではないのです。
「いずれも〔引用者注:本文でふれられている臼井勝美氏、酒井哲哉氏の研究のこと〕,侵略の時間的連続性〔引用者注:満洲事変から日中戦争へ〕を,陸軍の遠心性,すなわち現地機関の好戦性や暴走に帰さない画期的な研究であった」(加藤陽子「書評 安井三吉著『柳条湖事件から盧溝橋事件へ―1930年華北をめぐる日中の対抗―』」『アジア経済』45(9)、2004年、67ページ。http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/7473/1/kato45_09.pdf)。
「日本の軍は強くなると必ず暴走し他国を侵略する」なんて本質論は、学界ではなされていませんよ。人事面でも、システム設計・運用面でも、上部の問題は大きかったですよね。私みたいなものにも自衛隊に信頼できる友人はいますので、余計に上が軍の失敗を反省するそぶりもみせないのは問題と感じるわけです。
最後に、余計なお節介でしょうが、歴史学入門、史学史についていくつか参考文献をあげておきます。ご興味のある向きは手にとられてみてはいかがでしょうか。
小田中直樹『歴史学ってなんだ?』PHP新書、2004年。(CiNiiの定額許諾を契約している大学関係者は、下敷きとなった論文をDLできるかもしれません。私は今DLできる状況にないので保障はしません)
小田中直樹「言語論的転回と歴史学」『史学雑誌』109(9)、2000年。
http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiLog_Navi?name=nels&type=pdf&lang=jp&id=ART0002622266
歴史科学協議会編『卒業論文を書く―テーマ設定と史料の扱い方』山川出版社、1997年。
今まで述べてきたような研究の積み重ねに対し、自説の根拠もまともに示さずに自分の意見を広めたいと主張する行為がどういうものか、一度お考えになっていただけたら幸いです。
また見苦しい長文になってしまいました。最後まで読んでくださった方に感謝します。
(追記)さすがに人名の誤記は看過できないのでミスを修正しました。
(再追記)引用文の出典が抜けていたのも直しました。すみません。
(再々追記)直ちに答えられるトラバをいただいたので応答します。ホロコーストの研究の進展について次の文献を参照してください。
芝健介「ホロコーストとニュルンベルク裁判」『史論(東京女子大学)』55、2002年。http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiLog_Navi?name=nels&type=pdf&lang=jp&id=ART0008575897
前:
(1) http://anond.hatelabo.jp/20080929225639
(2) http://anond.hatelabo.jp/20080929225856
戦争の傷が癒えないEU、比較的新しい元ブリタニア植民地エリア。
信頼できる通貨なんてどこにもないからいつどこで超インフレが起こってもおかしくないんじゃなかろうか。
(尤も筆者は経済の専門家ではないので筋違いな考察かもしれない。その辺は了承していただきたい)
帝都ペンドラゴンが東京のような政治・経済一致型の都市であったのかワシントンD.C.のように政治機能だけを備えた都市だったのかは定かではないが、どちらにせよ帝都から半径100kmが消滅している以上、政治機能はもちろんのこと経済面でダメージがないことなどありえない。
さらに、植民地の解放や貴族の解体はそれらに依存していた経済の崩壊を意味するから、ルルーシュの行った急激な改革はブリタニアの経済を直撃しているのは間違いない。
おまけに現在の統治者がシュナイゼル(帝都を滅ぼした張本人)・ナナリー(シュナイゼル側にいた)・ゼロ(前皇帝ルルーシュを暗殺。さらにクロヴィスやユーフェミアといった皇族達も暗殺している)といった面々である以上、ブリタニア国民の政府に対する不信感は計り知れないものがあるだろう。
また、ルルーシュによって弾圧されていた元貴族も、ルルーシュの死とともに再び反旗を翻すものと思われる。政治不安と大不況の中、国中で内乱が発生し、さらに政治と経済を混乱させるという悪循環に陥る。
もう一つ言及すると、ブリタニアは敗戦国として各国に賠償金を支払わなければならない可能性がある。当然各国もブリタニアの経済事情をある程度考慮するだろうが、以後数十年間ブリタニアは世界中にお金を払い続けなければならなくなる。
ブリタニアが皇帝シャルルの時代のような繁栄を取り戻すことは二度とないだろう。
おそらくここはシュナイゼルやカノンといった優秀な文官達が(ある程度は)どうにかするのだろうが、たとえ彼らがいかに優秀でも経済の安定化には相当の時間がかかるものと予想される。
首都トウキョウの一部がフレイヤで吹き飛び、数千万人の被害が出たというだけで国が潰れてもおかしくないのだが、それに匹敵するぐらい痛い出来事がルルーシュによる富士山大噴火ではないだろうか。
サクラダイト爆破によるあの大噴火で富士山地下に眠るサクラダイトはかなりの量が消失しているだろうし、少なくとも採掘場は全滅状態であるだろうから、事実上日本のサクラダイト供給能力はなくなったと見ていいだろう。
コードギアスの世界は内燃機関が存在せず、サクラダイトに依存したエネルギー活用技術が発達しているため、このことは日本だけでなく世界経済にも大きな打撃を与えることになる。
おそらくオイルショックがはるかにひどくなったような現象が発生するのではないだろうか。
この世界の日本経済はサクラダイト輸出による利益に依存していた可能性がかなり高いものと思われるから、たとえブリタニアから解放されても日本経済の見通しは極めて暗いと言える。
もう一つ言及しなければならない国がインドである。
ギアス本編では、黒の騎士団のKMFは初期の無頼等を除いて全てインド製である。
この事実は、インドが高い軍事開発力のみならず非常に優れた工業生産能力を備えていることを示している。
そして何より、あれだけの兵器を一テロリスト集団に渡せるだけの経済力を持っていることがうかがえるのである。
ひっきりなしに注文が来るKMF、新兵器開発への惜しみないリソース投資、これで軍需産業が活性化しないわけがない。
混乱する世界経済の中でほぼ唯一といっていいほど安定した経済を保ち続け(あくまで相対的にであるが)世界におけるインドの発言権が拡大する。
ブリタニアの侵略に対抗するため、中国や日本を上手く利用してブリタニアの進行を食い止める方針を固めたインドはその全ての生産力を黒の騎士団への武器提供のために使っていた。
しかし、インドが心血を注いで製作したKMF部隊と最新鋭空中戦艦は富士の会戦でほとんどが破壊された上、ブリタニアと直接戦争していたわけじゃないインドはブリタニアから賠償金を得ることもできず、大幅な戦費を回収する手段がどこにもない状態となった。
本考察では (1) のパターン、つまりインドは ZR 後に発展するという仮定の下に話を進めていく。
ひどいインフレ状態の中では、どちらもかなり経営が厳しいものと思われる。
オレンジ畑はまだマシかもしれないが、喫茶店経営ってろくに輸入もできなさそうな状況でまともにできるのだろうか……?
(続く)
前:(1) http://anond.hatelabo.jp/20080929225639
おそらくZR後の黒の騎士団も、国に属さない中立な立場での戦闘集団という
立場をとっていると思われる。
しかし、各国の軍隊が組織単位で人材を供出している以上、各々の団員は最終的には
その上で、各国より供出された団員は所属国の軍隊として考慮することにする。
文官としてシュナイゼルやカノン、武官としてゼロスザクやジノ、コーネリア、ギルフォード、
クラウディオ、ノネットがいるため人材としては申し分ないだろう。
また、他国を圧倒するナイトメア技術「エナジーウィング」を開発できる
ナナリーをよく知るものであれば頼もしい国であるが、そうでない人にとっては
依然として脅威であろう。
政治の実権は扇が、軍事の実権は藤堂が握っており、頼みのかぐやも
この状況をコントロールできるとは言い難い。
ましてや普通の女子高生に戻ったカレンには何が起きてもどうしようもない。
しんくーはおそらく再起不能だろうから、まともな人材はいないといっていい。
ラクシャータがいくら優秀でもロイド、セシル、ニーナの3人の開発スピードには
かなわないと思われる。
事実R2の後半戦はラクシャータの作品の活躍はほとんど目立っていない。
(ゼロの絶対守護領域ぐらい。トリスタンディバイダーは絶対守護領域を破壊したものの、
エクスかリバーはギャラハッドのものだし絶対守護領域は自分で作ったものだから
破壊方法を知っていて当然。そしてトリスタンはアルビオンに破壊された。
サザーランドジークはベースがジークフリート(ブ国製)だしね。)
基本的には歴史の表舞台には干渉しないという前提で話を進める。
(続く)