はてなキーワード: カフェラテとは
どれぐらい好き過ぎるかと言うと、1リットルを1日で飲んでさらにまたコップ2杯ぐらい飲んで無事下痢になって苦しんでいる今現在でも好きだと言えるほど好きだ
女だが学校の牛乳じゃんけん(何故か残る牛乳ビンの争奪じゃんけん)にずっと参加していた。
中学の時に途中から学校給食になり、牛乳が復活した時はめちゃくちゃ嬉しかった。
思春期で恥ずかしいみたいな気持ちも少しはあったが、普通に残った牛乳と友達やクラスの牛乳苦手民から恵んでもらった牛乳をのんでいた。
栄養バランスグラフみたいなやつで牛乳の目安がコップ一杯と書かれていたときは目を疑った。そんなもので止まれるやついないよ。少なくとも私は止まらない。
牛乳、単体でも普通に美味い。しかも牛乳以外で好きな飲み物はカフェラテ、ほうじ茶ラテ、ミルクティーなので結局牛乳なのである。
頑張ってコップいっぱいで我慢できるようになりてえ
なぜだか最近、廃棄商品リストと実際棚に残っている商品の数が合わない事が多い。リストのデータが集計される時間と廃棄の時間にタイムラグがあるので、その間に商品が買われていることはよくあるのだが、その時間帯に誰も来ないのにリストと残数が合わない事がよくある。……というのは、万引きをされている可能性が考えられる。しかもかなり大量に?
夕方の六時半よりも少し前に、50代くらいの女性客……ひょっとすると、髪を真っ黒に染めているせいで若く見える60代以上の人かもしれない……が籠いっぱいの商品を会計に来た。
「温められるものを全部温めちゃってください」
といきなり言われた事にちょっと違和感があった。温められるものはお弁当とラーメンと数個のおにぎりなのだが、おにぎりは温めるかどうか好みが別れるものなので、勝手に温められないよう、これとこれだけ温めてとか、おにぎりは温めなくていいという人が多いのだ。
なんか変な人……と思いつつ、
と言ってからスキャンして後ろを向き電子レンジにそれらを入れた……その時、背後からガサガサと音がしたので、振り返ったら女性客はスキャン前の籠に入った商品を鷲掴みにしてマイバッグに投げ込んでいる最中だったのだ。
「ああ、これ未会計のやつですか? こっちは会計済みで大丈夫ですよね!?」
「いいえ、籠の中の商品は全てスキャンしておりません。戻していただけますか?」
と、女性客はマイバッグの中から商品を籠に戻したのだが、何しろ数が多いので、全部の商品が戻されたのかはわからない。大体は戻っているように見えるが、二、三個パチられているかもわからないってところだ。
たまに、ぼんやりしていて籠からスキャン前の商品を出してマイバッグに入れようとするお客様はいるものだけど、そういう人は大抵ふと我に返って狼狽するので、本当にただボーッとしていただけなんだなとわかる。ほとんどのお客様は万引き犯と間違われれるのを畏れているものだ。
だが、その女性客はなんか慣れた印象なのだ。卒なく商品をマイバッグに入れようとし、指摘されたら卒なく軽く謝って商品を籠に戻した。同じ事を何度もやっているのでは? 希に常にぼんやりしていて、同じ間違いをするのが癖になっている人というのがいないこともないのかもしれないけど、何か変だな。
そんな事が今さっきあったとAさんに話したところ、Aさんが高専五年生のトレーニングの時にレジフォローに着いた時にも同じ事があって、Aさんが
「お客様。今盗りましたよね? 出してください」
と言って商品をマイバッグから出させた事があったのだという。普通、盗ったとストレートに言われると、お客様は慌てて謝るか逆上するものだが、普通に「あらすいませーん」と言って出したのが印象的だったとか。
でも、Aさんはその客が女性だった事は覚えているのだが、どんな人相だったかは覚えていなかった。年齢はそこまでいってない……40代くらいかな? というのだが、Aさんが言う40代は大抵軽く50を超えているので、あてにならない。
Aさんが見た万引き未遂客と私が応対した女性客が同一人物なのかは不明だが、廃棄リストの件もあるし、オーナーあてに書き置きをしておいた。オーナーがちゃんと読んで監視カメラで確認してくれるといいのだが。
よく来るとある女性の常連のお客様の姿を最近見ないなあと思ったら、Aさんがそのお客様とトラブって以来、そのお客様は来なくなってしまったのだという。
どんなトラブルだったのかというと、お客様がカフェマシンで淹れるアイスカフェラテを購入したのだが、しばらくするとレジのところまで戻って来て、カップに規定量のコーヒーが入っていない! マシンがおかしい! と大騒ぎしたのだという。
「これ、大袈裟に言ってるんじゃなくて本当に文字通り大騒ぎなんですよ。完全に取り乱しちゃってて、おかしいおかしいって大声で言うだけで何をして欲しいんだか分からないんです。返金しろとも交換しろとも言わずに、何で何でおかしいおかしい言われたってね。いや規定量ちゃんと入っているようにしか見えませんが? と言うしかないです」
あー……。
そのお客様は普段は人当たりがよいというか、過剰に腰が低くて、しかも見た目も小柄で少し太っているがこざっぱりとしていて優しそうに見える。だから些細なことでキレるとは思えないのかもしれないが。
しかし、見た目小さくて優しそうに見える人というのは、基本的に他人からは「優しくされない人」であり、身近な人たちから雑に扱われていることが多い。やたら腰が低いのは、更なる対人トラブルを畏れているが故でもあり、また、他人に優しくしてもらう事を期待しているからでもある。返報性の法則の発動狙いというか。
優しそうに見えるせいで理不尽な目に遭いがちなため常に不満で一杯な訳で、心が破裂寸前の風船みたいなもの。キレる時はほんの小さなダメージで大爆発しがちだ。そしてキレた時はきっかけを作った物や人に対する怒りというより、これまでの人生で自分を酷い目に遭わせた全てに対する怒りをぶちまける。
一方で、自分が「弱い」とも自覚しているので、唐突に怒り狂い出したように見えて、ちゃんとどこか隙のある相手を選んでキレている。
あの常連のお客様がAさんを相手にキレたのは完璧に人選ミスだと思うけど、当店に来てキレたという事自体には私的にはわかりみがある。普段はもっと共感性が高くてお客様のテンションに合わせてくれる店員が一人はいるからだ。私や女子フリーターアルバイトさんやシフトリーダーやもう辞めてしまったDさんだったら、きっとあの常連のお客様がわーわー騒ぎ出したら、
「えー!? それは大変大変!! マシンの不具合かもしれないからちょっと見てみますね!!」
とお客様と同じくらいにテンションを上げてわたわたとカフェマシンを点検してみせて、それから謝り倒しつつカフェラテを淹れてみるだろう。それでも満足いただけなかったら、へいこら謝りつつ返金をして、お客様の話に耳を傾けもする。
要はお客様は何をして欲しいというよりは構ってもらえてそれなりケアしてもらえればそれでいいくらいなもんで、
Aさんがその常連のお客様とトラブった日にはAさん以外には店員は派遣バイトしかいなかったということなので、常連のお客様は見慣れぬ店員よりもいつも居るAさんのレジにやって来たのだ。普段はその常連のお客様はAさんのレジにはわざわざ来ない。来店するときはわざわざ店が空いている時間帯にやって来て、女性店員のレジにわざわざやって来るのだ。
要はその常連のお客様は来店した時点で既に店員から丁重にケアされるのを期待しているのであり、素っ気ない対応しかしないAさんにあたった時点でアテが外れてご不満だったのである。たぶん。
コンビニに来るお客様達は単に何か欲しい物があって買い物に来る人ばかりでなく、何か嫌な事があって気晴らしに来る人も少なくない。だから親切な人を装ってお客様の不満を受け止めるふりをするというのも、店員にとっては一つの処世術なんじゃないかなと思うんだけど、Aさんは、こんな低賃金で狂人の相手などしていられるか! とぷんぷんだった。
スターデューバレー っつうゲームがすげえ好きなんですけど、PCゲームなのでmodがたくさんあって、いろんなアイテムなんかを追加することができるわけですよ
その追加アイテムの中に、実は詳細は忘れたんだけど、お茶かコーヒー系の冷たいドリンクがあった
その説明文が、これも詳細はハッキリ覚えてないんだけど、"Nothing feels more right than drinking this in an autumn afternoon”的な文章だった
「これを秋の午後に飲むことほど気分のいいことはない」
翻訳だとそんなにグッと来ない気もするんだけど、原文のfeels rightっていうのがなんか刺さったんですよね
正しいと感じられる、ってさあ!
俺も、秋(晩秋かな)の涼しい午後に、紅葉が池の水面に落ちるのを見ながら、ガーデンチェアに座って、気の利いた冷たいドリンクを飲みたいんだ
それは確かに正しいと思うんですよね
人生において、正しいと感じられる瞬間がほしい
いまのところ、秋の午後に気の利いた冷たい飲み物を飲む、というのは、かなり正しい感じがしている
半額じゃなきゃコンビニ弁当なんか買わない かえない
結果、300円ぶんのコスパはあった
いやまあそりゃ元値が違うから当然っちゃ当然だけど
ただなー厚切りロースカツとはいうけど、厚切りの分、カツは小さめだから厚切りの恩恵はあんまり無い気がした
小さなスペースでそれなりのボリューム、プラスアルファの付加価値をつけるためにそうやってるのかもだけど
ただスーパーのペラペラのカツカレーのカツと違ってやっぱり食べごたえもあって半額になるくらい時間たってるはずなのにカツもカレーもごはんも全部おいしかった
スーパーは行くの遅くて半額惣菜とか弁当とかもう売り切れちゃってたけど、
ほんとはわらじかつ2枚はいったバーガーもあったんだけど、そっちは定価400円くらいで100円引きだったから300円は高いと思って買わなかった
うーんやっぱりコンビニ弁当は高いぶんおいしいなあ
重ねて言うけど定価の600円ならとても買わないし買えない
300円でこのコスパなら、という感じ
逆に600円だったらどうだろうな・・・
安くはないけど高すぎるほどでもないかもしれない 絶妙な値付けかも
はーよるコンビニいくことなんてめったにないけどこれからもたまに足のバスかな
スーパーだけじゃなくて
令和4年6月18日昼。僕はスタバに行った。
スタバ店員「清太さーん!節っちゃーん!おいでー!おなかすいたやろ!カフェラテも冷えてるよ!」
僕「お、うまそうや。スタバいこか。天ぷらにな、おつくりにな、ところてん」
節子「そんなんスタバにあらへん。アイスクリーム、それから、またドロップ舐めたい」
僕「兄ちゃんはメロンのフラペチーノや。・・・ほら、もう出てきた。どや、美味いか?」
節子「あーおいしい。あれ?カフェラテもうなくなった」
僕「早。一気に飲みすぎや」
節子「ちびちび言うたら、うち、お腹おかしいねん。もう、ずっとびちびちやねん」
僕「薬飲んでるか?」
節子「これ飲んでる」
僕「節子、それ薬やない、ドロップや」
節子「どうりでおいしい思うた」
僕「とりあえず家帰ろ」
節子「お母ちゃん待ってるかな」
節子「やったぁ!ほなら、ご飯はうちがよそってあげる。
兄ちゃん・・・どうぞ。ご飯や。おから炊いたんもあげましょうね。どうぞ、おあがり」
僕「ありがとさん。あぁうちらほんま満たされとるなぁ」
節子「うちなんもいらん。うちにおって兄ちゃん。行かんといて。行かんといて。行かんといて」
レジ接客中のなんでもないやり取りの中、ふと顔を上げてお客様と目が合ったらお客様がビクッと後ずさったのでこちらもびびった。目力無駄に強くてごめんなさいね……。本部の指導だとお客様の目を見てフレンドリーに接客をということだけど、目を見る時点で全然フレンドリーにならないのが私クオリティなのでは? という疑問が。本当に目を合わせるよりはネクタイの結び目辺りを見るといいともいうが。
この地方に越して来て以来ずっと思ってるのだが、実家とこの辺りはそんなに遠く離れている訳でもないのに、目を見るということに関する文化が違いすぎると思う。全体的な日本人の傾向として、じっと人の目を見て話すことがあまり出来ないというけれど、そんな日本人の中でも私の出身地方の人達は目を合わせる事への耐性が強い方なのかもしれない。
今住んでいる地方に越して来てしばらく、知らない人や顔見知りだが別に親しいってほどではない人から気軽に話しかけて来る辺りは故郷と同じで田舎だなあという感じなのに、相手から話しかけて来たくせに人の目を見ないどころか顔を背けたまま独り言のようにべらべら一方的に捲し立て、自分が言いたいことを言いきると前触れもなく踵を返して去る人ばかりなのが、不思議だった。私と話しているはずなのに、身体ごと真横を向いたまま話す。その癖、嫌みとか暴言はしっかり真正面から見据えて言ってくるので、この地方の人にとっては、目や顔をじっと見て話すということは、よほどの異常事態というか喧嘩を売ってるようなもんなんだろうなと思う。
大昔、『新世紀エヴァンゲリオン』を観た
ら、ミサトとリツコがそれぞれ別の方向へ顔を向けたまま会話をするシーンがあって、この人達器用だなとか本当は仲悪そうだなと思ったが、その私の感想は私の故郷特有の文化習慣のたまものだったりするのだろうか。私の故郷の人達は、例えば身長差のある二人が雨の日に傘をさしつつ横並びで歩きながらしゃべる際など、わざわざ傘を傾げてまで相手の顔を覗き込んで話す。私は背が低い方なので、相手がわざわざ腰を屈めてまで視線の高さをあわせてくれることが多く、でもいつもの事なのでそれに申し訳なさを感じたことがなかった。私は私で、何とも思わずに相手を見上げてしゃべるのだし。
先日は異様に来客数が多くて大変だった。レジを離れる暇もないなんて久しぶりだ。ピークは19時少し前だったので、コロナ禍以前の状態に戻ったのかなと思う。しかし、雨が降っていたにしては多かったような。
お客様がカフェマシンを使っている最中にマシンのアラームが鳴ったので、駆けつけたらマシンの不具合だった。すぐに直せたけど、お客様が、
「だ、大丈夫ですか……?」
とやたらびくびくおどおどしておられる。お客様は自分のマシンの操作が悪かったせいでマシンが壊れたと思ったらしい。私は、メンテナンス不良によるマシンの不具合なのでお客様のせいではないことを説明し、ご迷惑おかけして申し訳ございませんと謝罪。
お客様が淹れていたのはアイスカフェラテだった。アイスカフェラテを淹れる最中にマシンが不具合を起こして停まると、ミルクかコーヒーのどちらかかその両方が出ないなどのトラブルが起こりがちなのだが、お客様がいうにはカフェマシンがおかしくなったのは抽出後だということなので、製品の交換や返金の必要はなかった。
カフェマシンのメンテをたぶん前日の担当者がサボったせいでトラブルが起きたので、いち早くマシンのメンテ作業に入りたい。そんな時ほど沢山の来客があっててんてこ舞いなのだが、そんな時に限って、なんか急ぎでもない風情のお客様に呼び止められる。
「何でもいいから、スポーツドリンクをケースで二つ欲しいんだけど、ケースでも売ってくれる?」
まさかのコンビニでドリンクケース買い希望! 別に、ケースで売る事は差し支えないのだが、お客様的には損しかしないのだけれども。当店では商品のケース買いを想定していないので、ケースのバーコードはレジに登録されていない。ということは、バラの商品の値段×入り数で計算する。これが地味に揉めるポイントで、嫌。
なぜ揉めるのかというと、ケース売りの場合、レジで商品をスキャンする際にケース表面のバーコードをスキャンすることが出来ない(レジに商品のケースのバーコードが登録されていないからだ。ホムセンやスーパーだとケース売りに対応しているため、ケースのバーコードをレジで読み取ることができる)ので、売り場からそれと同じ商品を持って来てスキャンし、ケースの入り数を掛けて代金を請求する。もしも売り場にバラの商品がなかったら、お客様に断りを入れてケースを開封して中から一つ取り出してスキャンし、入り数を掛ける。
この時、お客様の中には、売り場から持って来てスキャンした商品も貰えると思って持ち帰ろうとしたり、ケースを開封されるのはどうしても嫌だと言う人がいるので、揉めるという訳だ。ケースで買っても値引きがないことを知って、こんなに買ったんだからサービスしろと言って譲らない人もいる(そんな人がよく、スキャンするのに使った単品の商品を寄越せと言ったり無理矢理持って帰ろうとする)。
内心、面倒な客が来ちゃったなと思いつつ、ホムセンやスーパーがまだ閉店していない時間帯にあえてコンビニでドリンクをケース買いしようとする奴にろくな人間はいないので、大人しくウォークイン冷蔵庫の中に在庫を探しに行った。庫内を見ると、こんな時に限ってポカリは在庫がなく、アクエリは在庫はあったが、何故か1ケースぶん以上もストック棚にバラで押し込められている。売り場側に陳列されているのを足しても2ケースには届かなさそうだ。
それをお客様に説明したところ、お客様はどうしても今スポドリを2ケース必要なのだという。
「人数分欲しいから2ケースでないとダメ。……で、1ケース何本入ってるんだっけ?」
「24本です」
「じゃあやっぱり2ケース要るな。でもバラじゃあ全部いちいち袋に入れて持って歩かないといけないんだろ? それは嫌だな。やっぱり箱に入ってなきゃ」
するとお客様は、ふとレジ前に置かれていたアクエリのかというと、900mlボトルのケースに目を留めた。
「これは売ってくれないのかい?」
それももちろん売り物だが冷えてはいない。しかも、レジ前に置かれてはいても、値引き商品ではない。
「売れますが、サイズが違いますのでケースの入り数が少ないです」
と答えたところ、お客様はそれでいいと言った。大サイズのアクエリをの入り数を数えたら、12本だったか……。2ケースでもお客様の希望の本数には全然届かない。だが、
「じゃあこれでいいや。これ2ケースちょうだい。上のは段ボールの蓋開いてるから、下の二つもらうね」
いいんだ!? まあお客様がいいって言うんだからいいかと思って、2ケース売った。
ピークがまだ過ぎない頃、カフェラテを淹れた直後にマシンがエラー停止したことに怯えていたお客さまが来店。
「実は、普通のコーヒーを買ったのに間違えてカフェラテを淹れてしまい、それでマシンが壊れたのかと思って……」
とお客様は震え声で言った。差額を払わせてくれという。忙しいさなかだったので、こちらもマシンの不具合でお客様にご迷惑をおかけしたので、今回は差額は結構ですと自己判断で断ろうとしたのだけど、是非とも払わせてくれというので、払っていただいた。
ピークを過ぎたあと、品出しをしていたら、レジを担当していたAさんがフロアに出て来て床掃除を始めた。何があったんだか気になったが、こちらはこちらで品出し作業が押しているので、聞いている場合じゃない。
後でAさんに聞いたところ、お客様が冷酒の瓶を落として割り、お酒があちこちにぶちまけられたという。
あちこちとは。
お客様は来店した時点で泥酔しておられたらしく、つまみと冷酒を買って精算後にレジの前で冷酒をレジ袋ごと落とした。酒瓶が落ちた時、パリンじゃなくてグシャッという完全に逝った音がしたという。お客様は袋を取り上げると、
「これどうしたらいいっすかね! どうしたらいいっすかね!」
と言いながら、振り回し始めた。Aさんがその時のお客様の様子をふりつきで説明してくれたのだが、
「バシャバシャと酒が漏れているというより溢れてる状態でですよ、どうしたらいいっすかね! って言いながらこう、じょうろで水を撒くかのようにしながらですね」
「待ってそれ。『あつ森』の金のジョウロじゃん。お花9マス潤いますね」
「ええ、お花9マス潤いますよ。だから俺、『それもうそこ置いて帰っていいですよ』って言いました。したら奴は袋を床に投げ捨てて、酒のつまみだけしっかり手に握りしめたまま、ウォークインまで行って新たに冷酒を一本持って来やがりましたよ」
とのことだった。
昨日はやけに混む日だった。小雨が降っていたので、あまり混まないんじゃないかなと思ったら、そうでもなかった。
何故かカフェマシンの部品が一部新品になっていた。それで、マシン掃除の時にテンションが上がった。新しい部品はツヤツヤで、洗うと水をぷるぷる弾く。歯車の回転がめっちゃスムーズ。感動のあまりに、Aさんに見て見てー! する。
マシン掃除中に限って、カフェラテを飲みたいお客様が複数来店。しかもどうしても飲みたいので掃除が終わるまで待つという。部品洗いは終わったので、あとは組み立てるだけだから五分とかからない。というタイミングでぞろぞろと来客多数なんて事がよくあるので、「あと何分で掃除終わります?」と聞かれても、「申し訳ございません。まだ当分かかります」と答えざるを得ない。
Aさんが、
「さっきのお客さん。俺はあの人に毎回カフェラテを売るのを断ってる気がします」
と言った。そのお客様も是が非でも今カフェラテが飲みたい! というお客様で、「掃除いつ終わりますか?」と聞いて来た。カフェマシンの掃除は大体いつも同じ時間にしているので、そのお客様はいつも掃除の時間帯に来店しているという事になる。もう諦めて他の店舗に行かれては?
親と子供を連れてメルカリの発送に来たお客様がいた。そのお客様はメルカリのシステムをよく知らないで使っているらしい。二つ持って来た荷物のうち、ひとつは苦労の末、受付用のバーコードを出して発送手続きを完了したが、もう1つの荷物のバーコードの出し方がわからないという。
「何してんの、早く(荷物を)出して来なよ」
とお客様の親が言い、お客様が「うるさいっ!!」と獣がうなるような声で言った。人前で始まる親子喧嘩に、私びっくり。その間にお客様の子供がふらふらと店内を徘徊し始めたことで、お客様がまた怒り出した。そんなお客様にお客様の親がねちねちと文句を言い続ける。
「うるさいっ!! 後ろに沢山(他の客が)並んじゃったの見えないの!? 後で出すから、並び直してっ!!」
お客様は怒鳴り散らすと、奥の昔イートインだったテーブルを借りるといってレジから離れていった。他のお客様達の会計に追われている最中、メルカリのバーコードを出せなかったお客様が親と口論する合間に子供に当たり散らしている声がこっちまで聞こえてきた。
正直、対応すんの面倒臭い……と思っていたところ、メルカリのバーコードを出せないお客様は、今度はAさんのレジに行った。Aさんが時間をかけてお客様になにやら説明していた。そのお客様が帰った後、Aさんにさっきは何の説明をしていたの? と聞いたら、「メルカリで着払いにすると面倒臭いという話しです」
という。Aさんによれば、メルカリで商品を発送する際に送料を自分持ちにすると、送料は自分の売上から自動的に引かれるシステムになっているとのこと。それで、スマホで荷物のバーコードを出してレジでそれをスキャンしてもらえば、それだけで発送手続きが済むという楽ができる。だが、着払いではバーコードでの発送の受付ができなくて、自分で伝票に送り先を書いて出さなきゃいけないらしい。へぇー、勉強になるー。私はメルカリを全くやらないので知らなかった。
メルカリの事はお客様は事前にやり方を自分で確認し、荷物を受け付けるコンビニ側は受付だけしかしないというお約束になっているのだが、コンビニ店員任せにしてもいいと思っている人は、けっこう多い。
2歳になるかならないかの幼児を連れた男性客が来店。そのお客様は、買い物の最中に子供の事はほとんど放置していた。店員としては、いつ坊やが店外に走り出して行ってしまうのではないかと、気が気ではない。レジの所に立っていて、いざって時に外へ飛び出す幼児を捕まえに出るのは不可能に近いが、本当にそんな事が起きたらなりふり構わずレジの台を乗り越えて走るしかない……。あ、でも、二人で仕事してるんだから、Aさんにレジを任せて私はフロアでフェイスアップしてるフリをして坊やの監視をしてればいいのか。そっかそっか。
坊やが商品棚の陰に行っちゃって姿が見えなくなっても、お客様は全然気にも止めない。たまにふと気づいて、大声で坊やの名前を呼ぶが、坊やは走り回っていて戻って来ない。それでお客様は苛立った様子で坊やを探しに行く。坊やは追いかけっこが始まったとばかりにキャッキャと声を上げていっそう走る。お客様はもっと怒る。坊やが一人で冷蔵庫を開けて飲み物を持って来る。お客様は怒りつつも、「元の所にないないして!」と言っても坊やが言うことを聞かないので折れて、それも買う事にする。すると坊やはまた走って行ってお菓子を持って戻ってくる。
お会計の最中に、坊やが突然駆け出して自動ドアを出て行こうとした。あっ、ヤバい! と思ったが、坊やはドアの所で立ち止まり、
「パッパ、きゅっきゅーちゃ! きゅっきゅーちゃよ!」
と言って、店の前の道路を走っていく救急車のサイレンに耳を傾けていた。よかった、救急車の後を追っていかなくて。
その親子が帰った後、Aさんが呆れた様子で、
「ずいぶん粘ってましたね、○○くん」
と言った。○○くんとはさっきの坊やの名前だ。父親が何度も「○○!」と名を呼ぶので、覚えてしまったのだ。
子供のいないAさんには、幼児の行動が一々珍しく驚くべきものであるらしく、あんなに活発に動き回るのを発達障害かなんかではないか? という。Aさんが子供について疑問に思う事に、私が答える。
Q.冷蔵庫のドアを一人で開けていたけど、そんな怪力な子供は普通ではないのでは?
A.基本的に子供は非力だが、加減をするという事を知らず常に全力なので、思わぬ馬鹿力を発揮することがある。大人は「どうせ子供には開けられない」と油断してはいけない。
A.発達障害かどうかはわからないが、さっきの場合は子供が言う事を聞かないのも無理はない。遠くで言われるだけでは、子供は自分に言われていると思っていないか、言われているのは分かっていても、親がマジで怒っているとは思っていない。言う事を聞かせたいなら子供の視界に入って言う必要がある。
Q.親を折れさせて色々買わせていた、あの子は特別小賢しいタイプなのか?
A.そんな事はない。ちょっと粘ったら親が買ってくれたという成功体験をすることで、子供は学習していく。だから、親は簡単に折れてはいけない。というか、子供連れで買い物をするにも訓練がいる。ぶっつけ本番のように買い物に連れ出すと、子供に振り回されてしまう。来たことのない珍しい場所に、子供のテンションが上がってしまうからだ。お菓子やおもちゃがあるとなればなおさら興奮する。そうなると親の言葉など耳に入らなくなってしまう。赤ちゃんの頃から毎日子供を同じ店に買い物に連れて行って、親のペースで買い物をする事を覚えさせるのがよい。
「子供をしつけるのって、犬とかイルカとかを調教するのと同じようなとこありますよ」
って言ったら、Aさんは、
「犬って……」
とドン引きしていた。
飲み物が無くなったので買いに出向こうとして、いつもは歩いて5分のファミマに行ってしまう
今日は日も暖かいので歩いて15分くらいの個人経営のコーヒー屋さんへ歩いた
初めて買ったカフェラテはすっぱ苦いコーヒーの味とコクのある牛乳が相まって、すっきりとした味わいで歩き飲みにちょうどよかった
あんまりマスクをずらして飲んでいるところを見られるのもよくないかなと思い、帰りは国道ではなく、裏手の住宅街を抜ける道を歩いた
とあるアパートの入り口に置かれたエアコンの室外機に起毛のマットが敷かれていて、その上に猫のぬいぐるみが干されていた
天気の良い今日は誰かにとって部屋の掃除をし、じゅうたんやマットやぬいぐるみを日干しする日だったらしい
同じ道でおばちゃんが背伸びをして塀の上の方まで伸びた木の葉をはさみとビニール袋を持って刈っていた