「法的根拠」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 法的根拠とは

2017-02-27

大学教員からみた昨今の採用活動事情

経団連が発行する「採用選考に関する指針」では、以下のような文言がある。

http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/081_shishin.pdf

採用選考活動開始時期

学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用選考活動については、以下で示す開始時期より早期に行うことは厳に慎む。

ところが3月前の時期であっても「インターン」や「OB懇談会」なる名のもとに事実上採用選考実施しているのが実態である。結局早く洗脳した者勝ちなので、年末から動いているところすらある。たちが悪いのは共同研究のための訪問を装って、その実は研究にはまったく興味はなく、学生へのコンタクトが目当てであるような企業恋愛でもこんな見え透いたアプローチ成功しませんよ。世の中には経団連会員ではない企業もあるし、指針には何の法的根拠もないので、「採用選考に関する指針」は事実上形骸化している。そんな中、真面目に指針を守っている企業は偉いのだけど、学生確保という意味では確実に出遅れている様子。完全に正直者が馬鹿をみる世界である

そしてこの日記問題にしたいのは企業人事部社員や、人事部配下リクルーターを任されている若手から中堅の社員はおそらく以下のことをまったく考えたこともないであろうということ。

専門性を追求するために大学院に進学した学生が一番力を発揮できる時期に「就職活動」に無駄忙殺され、研究活動がまったく進まなくなる。そしてそのことに頭を悩ましている大学教員は少なくないのである。今の時期教員仲間と会話すると、この話題がため息混じりに出てくる。

就職氷河期は過ぎ去り、就職率は大幅に改善したというのに学生企業採用情報学生間の情報に踊らされ、必要以上に就職活動に没頭し、長いと半年近くも研究学業から切手をひいてしまう。かくして本来であれば大学院在学中に成果が出たであろう研究は停滞し、結局修士課程を修了するまでに大きな成果を得ることはない。ましてや博士進学などをじっくり検討する時間的猶予すらない。せっかく時間をかけて研究のシードを育ててもこれではまったくの徒労に終わってしまう。そして学生からしてみれば大きな成果に向けて十分に時間をかけて日々積み重ね、最後までやりぬくという一連の経験を得る機会を喪失する。もう少し大きい視点で言えば国の研究開発力を測る尺度の一つである論文数も減ってしまう。

そんな悩みを抱える大学教員に対して「OB懇談会」と称して部屋の予約や学生の確保などをお願いしてくるあどけないリクルーター達がいる。学生から貴重な研究学業活動時間をとりあげた上、さら教員採用活動片棒をかつげというのである。お願いする方はちょっとしたお願いしているつもりだろうけど、依頼を受ける側は複数企業からお願いされるので、その対応に追われる。そして本来研究を進めてほしい学生に向かって就職活動のために時間を割いてほしいと頭を下げるという何とも欺瞞に満ちた行動を迫られるのである。そんな昨今の採用活動事情に対して苦々しく思っている教員は少なくないことを知っておいても良いと思う。言われるがままに業務遂行しているリクルーターではなく、裏にいる人事部に届いてほしいもの。

悪いのは一体だれか?企業人事部けが悪いということは決してない。根本的な問題は、企業高等教育機関である大学に期待していないこと、そして学生大学に期待していないことにある。結果として大学社会の期待に応えていない。このあたりは下記の考察が良くまとまっているのだけど、一言で言えばシステム問題がある。

http://toyokeizai.net/category/japan-university

海外大学日本大学システム比較すると恐ろしく事情が異なっているので、愕然としてしまう。例えば下記の書籍を参照するとそれが良くわかる。世界最高の大学教育システム確立したアメリカ問題がないわけではないのだけど、日本大学システム問題は更に根深い。

アメリカ大学の裏側 「世界高水準」は危機にあるのか? (朝日新書)

これでは技術競争で負けるのも必然。負の連鎖が断ち切れない限り、国際的通用する充実した研究教育は成し得ないし、研究開発力や発信力に関して海外との差はますます開くばかりだろう。昨今の採用活動を見るにつけ、この負の連鎖根深さを感じずにはいられない。

2017-02-25

http://anond.hatelabo.jp/20170225195916

そもそも、例の人物はどの機械翻訳を使いその機械翻訳ライセンスをちゃんと確認したのかという質問に対して明確に回答していないのが問題なのだ

正直、GoogleUbuntuを今回の件についてライセンス違反理由に訴えて来る可能性なんて現実的にあるとは思えない。法的根拠でも、政治的にも。しかし、ライセンス無頓着でそのことについて無自覚人物コミットプロジェクトの将来への禍根でしかないので、全部リバートせざるを得ないだろう。

2017-02-21

JASRAC音楽教室の件

まあ、なんだ。色々もにょる部分があるので書く。信じる信じないは別としてある程度経歴を書いておくと、一応ヤマハ音楽教室出身音大も出てるけど音楽教室で教えているわけでもないし、いわゆるクリエイター権利者でもないので直接的な利害関係者ではない。完全に中立だとは思わないけどね。

これはどうよ?と思うのは、JASRAC大橋理事論理。まあ、大橋氏の言わんとしていることがインタビュアーに歪められているという可能性はなきにしもあらずだが。

問題の部分は、これ。

しかし、ヤマハの主張にはおかしな点もありますヤマハ音楽教室世界41カ国で展開していますが、数年前にJASRACが行った調査では、韓国香港台湾タイ著作権管理団体から、「ヤマハ音楽教室著作権管理をしている」と回答を受けています。つまり海外では演奏権を認めて使用料を支払っているのです。それなのに、日本では払わないという主張はおかしい。

http://toyokeizai.net/articles/-/159017?page=2

どこがおかしいと思う?音楽教室楽曲使用することに対して、著作権料を払うかどうかの根拠は「日本著作権法」にあるし、あるべきなんだよ。その点で音楽教室JASRAC見解が一致しないからこじれてるし、法曹界見解一枚岩ではない(ように見える)。ここまではOK

で、外国には外国著作権法があり、必ずしも日本と同じ運用がなされているとは限らない。だから音楽教室での楽曲使用に対して、外国では既に払っていることはあり得るし、別段おかしなことでもないんだよね。

まあ、上記の国々での著作権法が、音楽教室での楽曲使用に関しては日本のものとほぼ同じで、明確に規定されておらず、また明確な判例もないのに、「演奏権」を根拠として自主的に支払っている、という可能性もなくはない。なくはないが、大橋氏の論理をそのまま受け入れるのは余程のお人好しだと思うよ。

この文だけど、

韓国香港台湾タイ著作権管理団体から、『ヤマハ音楽教室著作権管理をしている』と回答を受けています。つまり海外では演奏権を認めて使用料を支払っているのです。」

前段と後段が繋がってないんだよね。

韓国香港台湾タイ著作権管理団体から、『ヤマハ音楽教室著作権管理をしている』と回答を受けています。」

これはまあ客観的事実の指摘でいいとしよう。しかし、続く

「つまり海外では演奏権を認めて使用料を支払っているのです。」

これはJASRAC側が解釈するところの「ヤマハ音楽教室著作権管理」でしかない。明確に「音楽教室での楽曲の利用に関する著作権管理」とでも言えばいいのに、なんで言わないんだろうね?

まあ、明確に言わない理由存在している可能性もあるけどね。ただし、「おかしい」と批判する側が(どのような理由があるにせよ)おかしい主張を繰り広げるのは筋が通っていないと思うな。

個人的には、学校外での教育、つまり音楽教室での音楽の利用に対して、著作権料を払うことは必ずしもおかしいことではないと思う。ただ日本において、現状で一番問題なのは、「法的根拠あいまい」ってことなんだよね。裁判所で白黒はっきりさせるというのも一つの選択肢だけど、広く世論に訴えて法改正を働きかけるというのが最善だと思うんだけどね。

2017-02-02

http://www.usamiblog.net/entry/170202-amazon-inyou

引用権利者の許諾は必要ない

amazonあくまでお願いとして引用も含めお断りと言うだけで

それは法的根拠のあるものではない

ただまあamazonコンテンツから引用してる人に対してはAmazonアソシエイト提供しない

とかの判断amazon次第なので収益目的でやってるならamazon奴隷になっておけ

2016-10-08

http://anond.hatelabo.jp/20161007172957

乙。

弁護士挟めば慰謝料もらって財産も半分は貰ってバイバイできたのにな。

自分が正当かどうかは誰に評価されるかじゃなくて法的根拠があるかどうかで決まるんだよ。

そこが分かってれば事情理解してない友人にいらんこと言われて動揺したりしないし

旦那に全財産しり取られたりもせずに済んだ。

法律を知らないと高くつく」

いい教訓になったね。

2016-09-09

蒸し暑いホーム20分待たせて10両編成が来る上野東京ライン(下り)

クッソ無能やな!!


ここ国会議員先生が見とるんやってな。

ほんま頼みますわ。

そもそも電車座席数以上の乗客の乗せていい法的根拠はあるんか?

飛行機座席数以上の乗客を乗せてるんか?

2016-08-07

庵野エヴァ虚構)を捨ててゴジラ現実)を作った

シン・ゴジラを観てきた。

実際にゴジラが現れたら、本当にこんな後手後手の対応に回るんだろうなというリアル感。

自衛隊が本気で攻撃しても倒せないという、お約束の展開をリアルに描くことで生まれ絶望感。

すごく面白かった。



ところでシン・ゴジラ評価として、エヴァっぽいという声をちらほら聞く。

この物語エヴァっぽい?

オーどこに目をつけているんだいキミタチィ。

エヴァとは真逆の話じゃんかよ。

なぜそれが分からないのか、分かろうとしないのか。

と思うので思うところを書く。



エヴァと言えば言わずもがな、『セカイ系』と呼ばれたジャンル最高峰である、と言われている。

セカイ系の特徴には諸説あるが、概ね、世界の命運がごく少数の登場人物意思決定によって左右される物語だとされている。

時として世界の命運を左右するのは、数奇なめぐりあわせのために巻き込まれた、覚悟も力もない少年少女であったりする。

そこで生まれドラマを描くのがセカイ系というジャンルである



シン・ゴジラはこのようなセカイ系の特徴を徹底的に排した物語構成を行っている。

ゴジラと戦うのは民主主義手続きによって選ばれた、国民代表たる政府関係者自衛隊である

何を決定するにも会議を行い、議事録が残り、行動するには法的根拠必要で、無いなら法案を作るという、民主政治プロセスが正統に実行されている。

ネルフみたいな胡散臭い特殊機関なんて存在しない。

また、ゴジラは確かに脅威ではあるが、セカイを滅ぼす存在ではない。

自衛隊の装備で傷をつけられずとも、米軍空爆でならダメージを与えられる。

当然、熱核兵器を打ち込めば瞬殺である

エヴァ使徒とは比べようもない、ただの生物である



ゴジラはセカイを滅ぼす存在ではない。

ゴジラを殺す兵器存在する。

それを使えないのはヒトの都合である

ゴジラを脅威たらしめているのは、ヒトの側の都合なのである

第2、第3形態ゴジラ自衛隊攻撃できなかったのは、ひとえに憲法9条下における自衛隊不自由運用のためである

第4形態ゴジラに核を撃ち込めないのは、ゴジラ東京のど真ん中にいるからであって、要するに今まで都市インフラ投資した金がもったいない、というだけの理由である

本当に、たったそれだけの理由である



からゴジラはセカイを滅ぼさない。

たか怪獣とき人類が滅ぼされるはずがない。

滅びるのは核攻撃の巻き添えを食う関東一帯の都市のみである

それも無人の都市である

住民は既に避難しており、直接的な人的被害はない。

日本人が生きている限り日本は滅ばない。

もし東京が壊滅しようと、京都首都機能移転大阪経済の中心となって、日本という国はつつがなく回っていくだろう。

ゴジラはセカイどころか日本すら滅ぼさない。

日本が滅ぶとしたら、劇中で指摘されている通り、株価、円、国債などの暴落によるデフォルトである

日本の滅亡すらヒトの側の都合で起こる。



ゴジラは何も滅ぼさない。

滅ぼさないのだ。



そんなセカイを滅ぼさなゴジラと、対策チームは不眠不休で戦っているのである

なぜなら、誰もセカイを救う力なんて持っていないから。

普通秀才の集まりから不眠不休対策を立てても、勝てるか分からないのである

できるだけ多くの協力者を募り、政府研究機関民間企業情報提供し、他国へのコネ活用して、ゴジラを倒す作戦を立てるのである

日本人の持つ力を集結させて戦うのである

それが、セカイを救う力なんて持っていない、普通の日本人達のリアルから



なんのために戦っているかと言えば、仕事として、国民生命財産を守るために戦っているのである

避難すれば命は助かるが、それは今までの生活を全て捨てることを意味する。

セカイの命運に比べて、実に些細な問題だ。

だが、劇中、その些細な問題に対し、

簡単に言うなよなぁ」

とボヤかせるのだ。

その些細な問題のために、命をかけてゴジラに戦いを挑むのだ。

仕事として、国民代表者として。



から、劇中の所々に見られる、主人公演説も、ドラマ的な演出もなく淡々と行われる。

ムードを盛り上げる感動的な音楽も流れない。

聴衆の歓声も、勝鬨の声も上がらない。

リアクションは、少し涙ぐむ程度である

作戦決行直前の演説も、演説の内容は重大であるが、その光景はまるで中小企業社長が朝礼で社員演説するかのような様子である

人類の命運をかけた、ヒロイックな戦いではないから。

自分たち生活の場を守るための、仕事から



こうして観ると、シン・ゴジラ全然エヴァっぽくないということが分かると思う。

ゴジラが現れようが暴れようが、セカイは盤石だ。

それを倒すのにも、優れたリーダー英断の下、日本科学力、工業力、軍事力を集結すれば可能なのだ

冗談みたいなIQ天才もいらないし、自己犠牲特攻必要ない。

国を守る覚悟のなってない、思春期少年少女の出番など、どこにもない。



庵野はどうしてエヴァ映画を作るのを放って、これを撮ったんだろうか。

エヴァセカイ系物語である

少年少女意思決定が、そのまま人類の滅亡を引き起こしたりする。

そういう話の持つ面白さは、そういう面白さとして存在するが、きっと庵野はもう飽きたんじゃないだろうか?

それより、ヒトの社会の営みの豊かさ、力強さに惹かれてるじゃないだろうか?

ゴジラときじゃ、俺たちの社会は滅ばない!」

そう言いたいんじゃないだろうか?

物語の全編から、もうセカイ系なんてやめよう、エヴァみたいな物語なんて作るのやめよう、というメッセージが伝わってくる。



だというのに、演出だけ見てエヴァっぽいの大合唱では。

そりゃ同じ人が作ってるんだから、同じような演出になるのは当然だろう。

それがクリエイターの持ち味なんだから

上っ面ばかり見て、どうこう言われて、庵野も気の毒だね。

2016-07-11

参院選を終えたこれからのこと

今後の政治情勢並びに制度改革について、いち増田妄想を書いておく。

保育園増・保育士給与増等の待機児童問題連対策について

優先順位としては相当に後回しになるとみてほぼ間違いない。「日本死ね増田一過性ブームに終わってしまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160705-00000095-asahi-pol

http://nippon-kosodate.jp/questionnaireresult.html

http://www.komazaki.net/activity/2016/03/004786.html



介護施設増・介護に関する費用負担介護士の労働環境改善等の介護問題連対策について

保育園より絶望的な状況。具体的な優先順位については不明、というのも何せ言及自体がされていないため。増税延期で財源が限られている中でこれはお察し。

なお診療報酬制度など見ると、少なくとも医療の側からは自宅や施設へと送り出す方針になるとすでに決まっていて実際にそう動いている。

http://www.asahi.com/sp/articles/DA3S12410792.html



労働環境改善関係について

→各党とも「同一労働同一賃金」「最低賃金1000円以上」「非正規雇用正規雇用への転換」「長時間労働抑制」を挙げてきたが、自民党はこのうち最低賃金の件以外はなんかフンワリした公約特に時間外労働を一律規制する政策や勤務間のインターバルを設ける政策については、「再検討を開始」「企業の取り組みを促進」といったかたちでしか言及していない。サビ残させると経営者が罰されるといったような方向性労働環境改善が成されるのは相当先だろうと思う、

https://special.jimin.jp/political_promise/bank/



・おまけ:憲法改正について

議席は取っちゃったので国民投票実施されることはほぼ決定である

首相は前文から書き換える気満々であり、散々呪いの書としてツッコミを食らってきた例の草案については「既に叩き台として出してある」とのことで、つまり党としてはアレがベース問題なかろうと思っているらしいことがうかがえる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160711-00000042-san-pol

https://www.buzzfeed.com/daisukefuruta/revision-of-the-constitution?utm_term=.noQKMAE64#.uio3vDkN2

http://m.huffpost.com/jp/entry/10913812

仮に草案自助ベースな「家族助け合い」が憲法義務化された場合、「保育園が足りないと声をあげたり介護施設に空きがないと声をあげたりサビ残横行でろくな職がないと声を上げたりすることはすべて自助の不足であり、従って公的予算を費やす対象でない」として一蹴する暴論を、これまで以上に助長させることになる。待機児童問題なんかはまさに憲法法的根拠ひとつに数えて「保育園を増やすのは国及び自治体義務」という論理でやってきている部分があるのだが、それは一切通用しなくなる。



急募

憂き世を生き延びるために庶民年収400万円未満)が知っておくと良いような小ネタがあったら、ぜひ。

アラサー相手候補すらいないもの結婚したいし子供も欲しいしでも今の仕事楽しいしか田舎で親が年老いているいち増田ですた。




追記

あ、そうだそうだ参院選だ。普段政治に関心薄い方だし「選挙」しか呼ばないから間違えた。すんませんタイトルしましたてへぺろ

2016-06-30

AVわいせつ物にならないが着エロわいせつ物になる理由

「内容がわいせつ」DVD販売容疑で3人逮捕に関連して。基本的には、過去に書いたことのまとめ。



1.わいせつ図画頒布罪とは何か。

[刑法 第百七十五条]

わいせつ文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。

電気通信送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。

わいせつ文書、図画を作ったり売ったりすると罪になるということは大抵の人が知っている。だが、この法律が何を目的にしているのかは案外と知られていない。

刑法のこの条文が保護しているのは、性的な物を見たくない人の権利……ではない。

では何を保護しているか、というと。判例上は”最低限の性道徳である。(この解釈については流石に時代錯誤を指摘する声は複数あるし、筆者もおかしいと思うが前提として現時点ではそうなっている)

わいせつ図画の判例では比較的有名な(高校公民教科書にも載っているかもしれない)チャタレー事件で「社会の平均ではなく、あくまで最低限」という解釈が出され、、四畳半襖の下張事件で「その時代に合わせた性道徳」を基準にすることになった。

ついでに言うと、この条文には「18禁などの表示」について定めた部分は無い。18禁などの表示の法的根拠都道府県の定める『青少年健全な育成に関する条例』にある。



ところで、百歩譲ってわいせつ文書図画頒布罪が”最低限の性道徳”を保護するものであるというのは良しとしたとしても、だ。

公然わいせつ罪も同様に”最低限の性道徳”を保護するものであるから露出狂青姦だけではなく、ストリップ劇場性器が見えた場合乱交パーティー不特定多数を参加させた場合も成立するというのはいかがなものか?



2.『わいせつな図画』の基準

今の日本で、『わいせつな図画』の明確な基準は”性器をはっきりと描写しているか”これだけである

法律上明記されているわけではないが、事実上そのようになっている。

これに関しても過去には(主に写真集絡みで)争いがあった。具体的には以下のような流れだ。



警察「アンダーヘアが見えたらアウト」→写真家「じゃあパイパンならOKですね」

警察性器が完全に露出していたらアウト。なお、アンダーヘアも性器の一部とする」 →写真家「じゃあパンツはかせます。アレ、少し透けてるような気もしますけど、着てるからセーフですよね」

警察「じゃあアンダーヘアはOKだが性器のものが見えたらアウト」 →写真家ヘアヌードはOKですね」 →警察「一応セーフにしておくか」


ということで、現在では成人を撮影した物については性器のものは写さない、もしくはモザイクなどの修正があればセーフということになっている。(児童ポルノは別である

からAVエロ漫画では性器にはモザイクをかけなければならないとなっているし、

逆に性器が写っていないヘアヌード写真集わいせつな図画には該当しない(から書店普通に販売されている。18禁ゾーンの先であることが基本であるとは思うが。)

保護するものあくまで『最低限の性道徳であるから絵であってもアウトであり、だからこそエロマンガエロゲでもモザイク必要になっているが、十分に抽象化されていればセーフである

初期のドラゴンボール悟空チンコを一応描いているが、それが理由わいせつ図画に該当することは価値観の大転換でも起こらない限りは無い。



余談だが、上で例に挙げたドラゴンボール場合ブルマの股間部には特段、何かを描いてはいなかったはずである

女性の股間部に何も描かない”というのはR-18ではない男性向けちょいエロではしばしば採用される手法である

BLではその辺どうなっているのかは知らない(筆者が男性であるため)が、謎の光などを描いて男の股間に何も描かなければ、BLでもR-18指定は免れ得るはずだ。



これは無論、”性器リアルに描いているものは全てわいせつ図画であり、刑法175条違反から作成販売自体違法”ということを意味しない。

当たり前の話だが、医学書は実写で性器掲載してもわいせつ図画にはならない。

と、まあ医学書ならば流石に目的ははっきりしているが、”芸術”と”性欲”を厳密に線引きすることは困難だ。

悪徳の栄え事件最高裁判決でも「文学性や芸術性が性的刺激を緩和することはあり得るが、文学性や芸術性がある文書(・図画)が同時にわいせつ性を持つことはあり得る(意訳)」としている。



3.『わいせつであるかを巡る具体例

Q1:エロ同人は?

A1:性器無修正で描いたらわいせつ図画になりますが、コミケット準備会警察とほぼ同様の基準に従って修正させています無修正修正が甘いと見本誌を提出したとき販売停止になるはずです。

Q2:普通アダルトビデオは?

A2:性器修正しておく必要があります

Q3:裏ビデオは?

A3:作成販売したら違法です。だからこそ裏なんです。

Q4:無修正性器違法でない国からの、インターネットを介した配信は?

Q4:サーバー所在国の法律で取り締まるのが原則だとは思いますが、正直なところ何ともいえません。

Q5:ろくでなし子さんは?

A5:3Dプリンターデータはセーフで『でこまん』はアウトなんでしたっけ? 増田はでこまんを見たことが無いのではっきりとしたことは言えないのですが、女性器がある程度はっきり見えているのがアウトだったんでしょうねえ。

Q6:ダビデ像など、古典芸術は?

A6:流石にアレは性欲を刺激しないという扱いなんでしょう。



4.AVの”審査済み”マークは誰がつけているのか。

結論から言うと、つけているのは自主規制団体である

1.で書いたわいせつ文書図画頒布罪をよくよく見てもらえば分かるのだが、わいせつ文書・図画(や、児童ポルノに関する罪)を問われるのは製造者や所持者だけではない。法律上は、(たとえ大人相手であっても)販売した者も罪に問われる場合がある。

が、店員にとってみたら『わいせつっぽい物を販売したらある日突然逮捕されるかもしれない』は恐怖である

そのような販売店の恐怖が『それっぽいものは全部売らない』になるのは商業的にも文化的にもマイナスなので、

ビデオ映像関係の年齢表示や、成年向けコミックマークはそのような販売店の声に対し、『自主規制団体が、刑法および児童ポルノ法違反していないことを確認したと責任を負います』という意味がある。

からこそ、過去に何度か『AV女優が実は18歳未満だった』という事件があったが、そのAVを置いていたツタヤ店員経営者が全て逮捕されるわけではないし、

以前薄消しが流行ってビデ倫関係者逮捕されたことがあるが、問題になったビデ倫作品を扱っていた販売店の関係者逮捕されていない。

逆に言うと、そういう団体を通していない、いわゆる裏ビデオを分かっていて売ったら店員逮捕される可能性もあるはずだ。



そして─実は増田も驚いたのだが─イメージビデオ場合、どうもこの手の自主規制団体を通していないものもあるようだ。

増田は実際に所持しているわけではないのだが、DMM(R-18でない)通販パッケージを拡大してみたところ、どこにもその手の団体による審査済みマークが無いDVDが多数あった。ちなみにAVならば間違いなくある。

性器描写していない』ならば大丈夫だろうという判断なのか。その辺はよく分からない。

ともかく、このような場合にまず製作者の罪を問うのはある意味正しいし、逆にイメージビデオを売っていたからという理由書店経営者を罪に問うのは良くないとは思うが。



5.ちなみに、18禁にはどういう法的根拠があるのか

では、一般的に「18歳未満には販売できません」で書店アマゾンで売っている商品はどのような法的根拠年齢制限をかけた上で売っているか。実はその法的根拠は国の法律ではなく条例にある。

[東京都青少年の健全な育成に関する条例]

(表示図書類の販売等の制限)

第九条の二 図書類の発行を業とする者(以下「図書類発行業者」という。)は、図書類の発行、販売若しくは貸付けを業とする者により構成する団体倫理綱領等により自主規制を行うもの(以下「自主規制団体」という。)又は自らが、次の各号に掲げる基準に照らし、それぞれ当該各号に定める内容に該当すると認める図書類に、青少年が閲覧し、又は観覧することが適当でない旨の表示をするように努めなければならない。

この手の条例がほぼ全ての都道府県にある。まどろっこしいが、要は『一定倫理基準に該当する物は、青少年に閲覧・販売できないように努力せねばならない。(そして、成人に販売する分には問題ない)』ということである

"18禁"などに関する(映像作品ゲームではR-15も一応は存在する)法令上のもっと重要な(もしかしたら唯一の)根拠はこの条文だ。

この条文があるからリアルでもネットでも、18禁作品を売る際には専用のゾーンを設けなければならない。その区分が雑だという話(特にネットにおいて)はノーコメント




6.それで、今回の事件は?

問題ビデオは見ていないですが、罪状わいせつ頒布であるところからしておそらくは性器が(服の上からでも)はっきりと見えている場面があったのだと思われます。それ以上のことは言えません。



7.おまけ

Q1.そもそも、女性性的に消費するその手のDVD存在が良くない。

A1.ツイフェミ乙。

Q2:ややこしいので、国が基準を定めてあらかじめわいせつ図画でないか18禁であるかどうかチェックするようにしてはどうか。

A2:それは憲法禁止する検閲ではないか

2016-05-15

伊勢志摩サミットの裏で起きているヤバいこと

これはすごく素朴な疑問だ。いま、伊勢志摩サミットの警備対策で、外務省賢島住民IDカード交付している。

サミットテロ対策のためだから仕方ない、どうせ誰も反対しないといっても、人の移動を制限するからにはそれ相当の法的根拠がないといけないと思うわけです。ところが、どうも外務省法的根拠もなくやってる気がする。

なぜ法的根拠にこだわるかというと、賢島くらい面積の小さい島だから混乱が起きていないけど、もし県単位、国単位外務省が移動を制限したとしたら、それって鎖国と同じだよね。移動の制限ってのは、下手したら人権の制約にもつながるし、結構危険だと思う。

テロ対策から仕方ない、と思考停止してしまいがちだけど、外務省が、賢島で、もしかしたらろくな法的根拠もなく、人の往来を制限しているという点は、注意したほうが良いんじゃないか

2016-02-26

http://anond.hatelabo.jp/20160226105515

元増田の言い分だと自己責任に対するカウンターにならない。

境遇の不幸に関しては体験的に理解するところがあるが、資質によってはゴミのような環境から賢人が生まれることもある。

この場合当人が這い上がる努力をしたことや、這い上がれる観点と才能を身につけていたという二つの側面が浮き彫りになる。

まり這い上がる先天的要因を持っていない被害者は責められるのか、という議題も立ち上がる。

もう一つ現実的問題として、一時被害者が必ずしも一時被害者はいえず、最初から二時被害者のケースが多々ある、ということ。

こうなってくるとどこに悪を求めるのか、という議論になり、帰結としてシンプルな解決方法が個人への制裁となってしまうところはある。

実際どうやって原因を特定するのか。遺伝子などの生物学根拠に求めるのか、大脳生理学的な根拠に求めるのか。

心理学根拠に求めるのか。そんな意味法的根拠は仕方なく施行されているもっと成功した妥協案だともいえる。

2016-02-17

ギャンブル射幸心について

横ちんなのでツリーにぶら下がらない。

そもそも射幸性とは人の射幸心を煽るという定義から出発しており、その意味で必ずしもギャンブルを続ける理由射幸心であるとは限らない。これは真なり。

そもそも射幸性とは人の射幸心を煽るという定義から出発しており、ギャンブルを続ける理由射幸心である可能性は否定できない。これも真なり。



考察

射幸性はあるがギャンブル形態ではない、たとえばアイドル追っかけはギャンブル形態ではなく(偽)、射幸心関係がない(偽)。

パソコン依存性があるが、射幸心は必ずしも煽られるとはいえず(偽)、ギャンブル性が必ずしも求められる機器ではない(偽)。

SNS承認という一語において射幸心を煽られる可能性が存在し(真)、人気が出るか否かという意味ギャンブル性が存在する(真)。

SNS承認という一語において射幸心を煽られる可能性が存在し(真)、人気が出るか否かは必ずしもギャンブルはいえない(偽)。

SNS承認以外にもコミュニティとして使うものがおり(偽)、その意味においてギャンブル性は存在しない(偽)。



SNSの例により、ギャンブルをおこないながらも射幸心を持たずに、遊興として楽しむ層がどれほどおり、意識的射幸心を煽られているかの把握が重要ポイントではないか。

また同時に、これによってギャンブルであるかどうかと言う当人自覚意識ギャンブルという基準をどこに設けるかという法的基準が関わる。

ここにきわめて保安的な意図ギャンブル認定させようとした国家、という意図は省く。

ギャンブル定義Wikipediaによれば、

賭博とは、金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯のことである[1]。 金銭や品物などの財物を賭けて、(偶然性の要素が含まれる)勝負を行い、その勝負の結果によって、負けたほうは、賭けた財物を失い、勝ったほうは(なんらかのとりきめにもとづいて)財物を得る、というしくみの遊戯ゲーム)の総称である

とあり、すなわちここでの争点はゲームデータ財物として見なされるか、というあたりである。これは刑法235条により情報財物ではない、との明確な表示がある。



結論

以上によりガチャは「射幸心を必ずしも煽るとはいえず(煽る可能性があり)、ギャンブル性は法的根拠により棄却される」

だと思います

2016-01-18

女性専用車両について考える。「男性専用車両」はなぜ無意味

女性専用車両ネタ男女平等のあり方について考えてみた。

ちなみに当方男性

から見ると女性専用車両公共交通機関でありながら自分男性だという理由で入れない車両を見せつけられるので正直わりと不愉快存在だ。

ただ女性から直接聞いたわけではないけど、ネットで頑張ってるツイッターフェミニストの人によれば女性痴漢や男の視線に緊張しながら電車に乗っているらしい。

そのことは多少なりとも分かっているつもりだし、女性平穏電車に乗れないというのは不平等なことだと思う。

ならそういう女性安心して電車に乗れるようにするために女性専用車両必要かな・・・と思うけど、最初言ったように僕としては何か電車から排除されているみたいで良い気はしない。



とりあいネットでよく見る女性専用車両についての意見とか反論を覚えてる範囲でまとめてみる。

1「入れない車両があるのは男性差別だ」という意見

  2、①に対して「男が痴漢なんかしなかったらそもそも女性専用車両はできなかった。自分が撒いた種じゃないか。」という反論

    3、それに対して「俺は痴漢しねーよ」という声

  4、①に対して「でも女性が現に痴漢に苦しんでいる。それに対処するのは必要」という意見

    5,それに対して「我慢しろ」という声→これは炎上します。

  6、①に対して「女性マイノリティだ。マイノリティ権利積極的保証されるべきだ。」という意見

7「女性専用車両を許せない人は性差別主義者だ」という意見根拠としては4や6を挙げる)

 8、⑦に追従して「まともな男性だったらそんなことは言わないよね」という意見

8「男性専用車両も作れ」という意見

 9、⑧に対して「それは誰も得しないだろ」という反論

10「女性専用車両法的根拠はない。ドンドン乗れ」という意見

11冤罪ガーと騒ぎ始める人。

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だいたいこんな感じだろうか。

今回僕が書きたいのは

1「入れない車両があるのは男性差別だ」についての僕の考えと、

1〜10についての気になるものへの言及




まずは気になるものへの言及を始めることにする。

特に気になるのは6,8あたりだ。

6「女性マイノリティだ。マイノリティ権利積極的保証されるべきだ。」

8「まともな男性だったらそんなこと(女性専用車両反対)は言わないよね」

僕は、電車の中という空間女性マイノリティであるとは思わない。

なぜなら、電車の中には男女がほぼ等しく乗ってるからだ。(重要

マイノリティとは少数者という意味であり、少数者は多数者向けに作られた社会制度による不利益や多数者から差別を受けやすいのでマイノリティ権利保護される必要がある。

そこから転じて他より勢力や権力が弱い集団マイノリティと呼ぶこともあるが、元々はそういう意味ではない。

例えば男性が圧倒的に多い会社や、男性が圧倒的に多いクラス女性が少数いる場合、それは名実ともに「マイノリティ」だ。

だが電車乗客性別の比は圧倒的に違うということはない。

電車の中にいる女性は「マイノリティから」という理由保護されるわけではない。

僕はこう考える。電車男性女性が接近して女性一方的不快な思いをするとか、痴漢あい泣き寝入りするなどの現象は、前近代的性役割に男女双方が縛られているから起こることだ。例えば「男は追いかける側の性」だとか、例えば「女は性的対象となる側であって、不快でも我慢する」だとか。

現在多様化する社会では、電車という箱のなかに限って言えば、伝統性別役割によって損をするのは女性だ。なので、現時点では女性積極的権利保証されるべきである

最も根本的な問題平等主義的・グローバル主義的な今の社会伝統性別役割が合っていないのに、未だに人々が心の奥深くにそれを抱えていることであって、女性意味もなくマイノリティ扱いして権利個別優遇することは全然本質的解決に近づかない。

それどころか、家庭を含む人間社会の中で同数だけいる両性の片方をマイノリティと扱うことは不当である。たとえ長い時間必要だとしても男女両方の性役割を見直すことで初めて様々な問題の解決が可能なのだ

マイノリティ問題と男女の問題は同じ文脈で語られることが多いが、根本的な違いがあると思う。


次に気になるのが「まともな男性だったらそんなこと(女性専用車両に反対だ)は言わないよね」という意見

いきなり女性に向かって、あるいは男性の優位を主張するような文脈で「女性専用車両反対!」と言ってしまうとそれはヘイトクライムだ。

だが、逆に言うとそれ以外の場、特に議論の場で語られる「女性専用車両反対」の声に対して「まともな男性はそんなことは言わない」と言うなら、それは言論封殺しかない。

言論を封じられた「まとも」な男性は、トピックのものから退散するしかない。

「まともな男性はそんなことは言わない」という言葉は、男性女性専用車両について、ひいては男女の問題についてふかく考える機会を奪っていると言える。これでは根本的な解決がさらに遠くなってしまうだけだ。





次に、女性専用車両についての僕の考えを言います。実はここからが本題。

きっかけは女性専用と対になる「男性専用車両」を作ることはなんで無意味なのか考えてたところから始まる。

男性専用車両」を作れば、数字の上での男女の「不平等さ」は女性専用車両を作る前に戻る。しかし、それでは誰も喜ばないだろう。

今まで僕は女性専用車両積極的差別是正措置アファーマティブ・アクション)の一つだと思っていた。

アファーマティブ・アクションは不利な集団の現状を平等観点から是正するために不利な集団優遇することだ。

だが、女性専用車両女性の現状を是正できているだろうか?

乗りたい女性安心して乗ることが出来る空間が生まれたとは言え、それはシェルター的な措置であって女性電車不利益を受ける社会自体をを是正するきっかけになっているとは思えない。

実際に女性専用車両以外の車両では男女の関係は全く変わらないままだ。

女性専用車両は「今まで安心して乗れなかった女性安心して乗れる場所づくり」という社会的有益ものではあるが、男女間不平等是正という観点から見るとむしろ男女の不平等を増やしているようなきがするのだ。

こんなことを考えていると、言いたいことを表してくれる図を思いついた。

まず、「男女間の不平等」を、電車の中にいる男性が「女性に比べて不平等だ、抑圧されていると感じている度(正数)」と女性が「男性に比べて不平等だ、抑圧されていると感じている度(正数)」の和として定義する。

この定義は「女性男性に対してある方法差別し、また男性女性に対して違う方法差別してもそれは平等社会とは言えないだろう」という発想に基づく。

また、「社会的利益」を実際問題、どの程度人々がそれを便利だ、使いやすい、生活有益であると感じるか(-∞,+∞)で定義する。

以上の定義から以下の様な図がかけるだろう。なお、「社会的利益」は(-∞,+∞)を(-∞,0)に向きは変えずに写したものだと思ってくれ。

全体的に無理矢理感があるのはお察し。


図1は女性専用車両を導入する前の電車の状況を表している。

男性特に電車の中に限って言えば女性に対して「不平等だ」と感じていることは少ないと思う。(批判回避のために、”痴漢冤罪”とかもこの中に入れる。)

逆に女性電車の中に限って言えば男性に対して「不平等だ」と感じることは多いらしい。(フェミニストの人が言ってました。男は痴漢視線を気にせず乗れるのに、とか。)

なので両者の和をとって「男女間不平等」の値はこれくらい。

<img src="http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/i/iwalion/20160118/20160118003358.jpg" alt="[f:id:iwalion:20160118003358j:image]" title="[f:id:iwalion:20160118003358j:image]">

図1

そこで女性専用車両を導入してみる。

男性女性けが乗れる車両が生まれたことで、常日頃からピンクの「女性専用ステッカーを見せつけられ女性に対しての「不平等だ」という気持ちが高まっただろう。少なくとも僕はそうだ。

一方、女性専用車両が出来たとしても運行は限定的であって痴漢が減っているというデータもなく、女性男性に対する「不平等だ」という気持ちほとんど変わらないであろう。

なので「男女間不平等」の値は増加する。

ただ、男性にとって不便になったとはいっても女性安心して乗れる空間ができた、ということで総合的な「社会的利益」は+になっただろう。

以上のような理由から図2のようになる。


<img src="http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/i/iwalion/20160118/20160118003359.jpg" alt="[f:id:iwalion:20160118003359j:image]" title="[f:id:iwalion:20160118003359j:image]">

図2

目指すべき社会は当然、社会的利益が0(すごく大きい)に近く、男女間不平等が0(全く無い)に近い社会だ。つまり点が右下に近づくほどいい。

女性専用車両」は不利益を受ける女性にとってはシェルターとして機能生活有益である。だが、男性にとってそれは公共スペースに入れない場所ができる不利益しかない。

点を右下に近づけるには、究極的には男女双方が性役割を見直すことで、男性側は「追う性」であることをやめ、女性側は「追われる性」であることをやめることで、結果的女性電車に乗りやすいようにし、

さらに男女関係とは関係ないが柔軟な労働時間、適切な列車ダイヤを設定することで快適な車内環境を作るしかないのである

ただそれには長い、非常に長い時間がかかるだろう。ということで、制度を変更するだけで「社会的利益」を得られる女性専用車両には一定の意義は有る。

よってぼくの立場は「女性専用車両の設定には賛成。ただし、男女の関係見直してより快適で不平等のない社会を作る途上ならば。」ということになる。

またその過程でいつか女性専用車両必要でなくなったとき女性専用車両廃止されなくてはならない。

理想的社会の変化を下の図3に示した。

<img src="http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/i/iwalion/20160118/20160118003400.jpg" alt="[f:id:iwalion:20160118003400j:image]" title="[f:id:iwalion:20160118003400j:image]">

図3

最後に、なぜ「男性専用車両も作る」という方法には意味が無いのかを説明する。

男性専用車両」を作ると、男性女性専用と対になる車両が生まれたことで「女性に対する不平等」という意識はなくなる。

一方、女性の「男性に対する不平等」という意識は何も変わらない。

よって、「男女間不平等」の値は女性専用車両を作る前に戻る。

しかし、女性しか乗れない車両男性しか乗れない車両ができることで列車利便性は大きく損なわれ、「社会的利益」は低下する。

よって下の図4のようになる。

<img src="http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/i/iwalion/20160118/20160118003401.jpg" alt="[f:id:iwalion:20160118003401j:image]" title="[f:id:iwalion:20160118003401j:image]">

図4

これでは理想とする右下からよけい遠くなるだけで、何もいいことが起こっていないのが分かる。


今回考えたのは以上のような内容です。

女性専用車両を作ることは社会的利益という点から見ると有用だが、積極的差別是正措置にはなっていない。男女両方が性役割を見直す必要がある。

男性専用車両を作ることは全く無益である

というのが主な主張でした。

ではさようなら

2015-10-20

ダビデ像は良くて春画ダメなのか

春画掲載週刊誌4誌に警視庁指導

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151019/k10010275101000.html



0.何が問題なのか。

Q1:わいせつな図画を掲載するのが罪になるというのは当然では?

A1:刑法175条に定める『わいせつ文書・図画』であるならばたとえ大人相手にしか売っていなくとも罪になります春画わいせつ物だというなら、春画展の開催自体違法です。

Q2:18禁ではなく一般の週刊誌がやったから良くないのではないか。

A2:そもそも『18禁の物を未成年に売ってはならない』と定めているのは、『青少年健全な育成に関する条例』であり、刑法上の『わいせつ頒布罪』とは別の罪です。

Q3:そもそも女性性的に消費する週刊誌存在が良くない。

A3:ネトフェミ乙。



1.わいせつ図画頒布罪とは何か。

[刑法 第百七十五条]

わいせつ文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。

電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。

わいせつ文書、図画を作ったり売ったりすると罪になるということは大抵の人が知っている。だが、この法律が何を目的にしているのかは案外と知られていない。

刑法のこの条文が保護しているのは、性的な物を見たくない人の権利……ではない。

では何を保護しているか、というと。判例上は”最低限の性道徳である。(この解釈については流石に時代錯誤を指摘する声は複数あるし、筆者もおかしいと思うが前提として現時点ではそうなっている)

わいせつ図画の判例では比較的有名な(高校公民教科書にも載っているかもしれない)チャタレー事件で「社会の平均ではなく、あくまで最低限」という解釈が出され、、四畳半襖の下張事件で「その時代に合わせた性道徳」を基準にすることになった。

ついでに言うと、この条文には「18禁などの表示」について定めた部分は無い。18禁などの表示の法的根拠都道府県の定める『青少年健全な育成に関する条例』にある。



2.『わいせつな図画』の基準

今の日本で、『わいせつな図画』の明確な基準は”性器無修正描写しているか”これだけである

法律上明記されているわけではないが、事実上そのようになっている。

からAVエロ漫画では性器にはモザイクをかけなければならないとなっているし、

逆に性器が写っていないヘアヌード写真集わいせつな図画には該当しない(から書店普通に販売されている。18禁ゾーンの先であることが基本であるとは思うが。)

保護するものあくまで『最低限の性道徳であるから絵であってもアウトであり、だからこそエロマンガエロゲでもモザイク必要になっているが、十分に抽象化されていればセーフである

初期のドラゴンボール悟空チンコを一応描いていたと思うが、アレがわいせつ図画に該当することは価値観の大転換でも起こらない限りは無い。



余談だが、上で例に挙げたドラゴンボール場合ブルマの股間部には特段、何かを描いてはいなかったはずである

女性の股間部に何も描かない”というのはR-18ではない男性向けちょいエロではしばしば採用される手法である

BLではその辺どうなっているのかは知らない(筆者が男性であるため)が、謎の光などを描いて男の股間に何も描かなければ、BLでもR-18指定は免れ得るはずだ。



これは無論、”性器リアルに描いているものは全てわいせつ図画であり、刑法175条違反から作成販売自体違法”ということを意味しない。

当たり前の話だが、医学書は実写で性器掲載してもわいせつ図画にはならない。

と、まあ医学書ならば流石に目的ははっきりしているが、”芸術”と”性欲”を厳密に線引きすることは困難だ。

悪徳の栄え事件最高裁判決でも「文学性や芸術性が性的刺激を緩和することはあり得るが、文学性や芸術性がある文書(・図画)であってもわいせつ性があることはあり得る(意訳)」としている。



3.『わいせつであるかを巡る具体例

Q1:エロ同人は?

A1:性器無修正で描いたらわいせつ図画になりますが、コミケット準備会警察とほぼ同様の基準に従って修正させています無修正だと見本誌を提出したとき販売停止になるはずです。

Q2:普通アダルトビデオは?

A2:性器修正しておく必要があります

Q3:裏ビデオは?

A3:作成販売したら違法です。だからこそ裏なんです。

Q4:無修正性器違法でない国からの、インターネットを介した配信は?

Q4:サーバー所在国の法律で取り締まるのが原則だとは思いますが、正直なところ何ともいえません。

Q5:ろくでなし子さんは?

A5:裁判の結果として芸術性や政治的メッセージがどの程度認められるかは分かりませんが、3Dプリンター向けデータはい無修正女性であることには違いないので警察逮捕したのでしょうね。

Q6:ダビデ像など、古典彫刻は?

A6:流石にアレは性欲を刺激しないという扱いなんでしょうねぇ



4.それで、春画わいせつなんですか?

法的にはわいせつではない、はずです。春画わいせつであるなら、掲載した週刊誌以前に、春画展の主催者わいせつ図画頒布の罪になるはずです。

ヘアヌードも、わいせつではありません。これが違法になったら出版書店業界を巻き込んだ大騒動になるはずです。

春画ヌードを組み合わせたらわいせつである、というのが警察指導内容なのですが、正直なところ首を傾げます

2015-09-17

http://anond.hatelabo.jp/20150917103647

疑問1 『戦争に荷担しない国』ということで、今までそこまで警戒されずにすんでいたのに、『戦争に荷担できる国』になることで寝た子を起こすことにならないのか?

現実問題としてそのリスクはある。

その上で同盟国によって相互に睨みをきかせる状況にするか、今までどおり見ざる聞かざるを貫く(代わりに何かあっても誰も助けてくれない)かという二択。

なおISIL云々については、残酷なようだが個人的には「最初から救助のメは無かった」と考えている。もちろん国としてそんなことは言えないだろうが。

疑問2 この法案は可決をそんなに急ぐ必要があるか?

ない。むしろじっくり時間をかけて議論したほうがいい。

何でそんなに慌てているのかは俺も知りたい。

疑問3 他国と緊張関係にあるからっていうけれど、そこまで緊急性はないんじゃないか?(武力がないと何とかできない段階ではないんじゃないか)

それは認識が甘いと考える。

北朝鮮暴走すると真剣に何をするか判らない。何よりあそこは核+弾道ミサイルという切り札を持っていることを忘れてはいけない。

中国は実際に武力行使することは確かにないだろうが、領海領空侵犯を繰り返しているのは日本武力行使が出来ないことを判っているから。

領海領空侵犯ってのは本来その場で撃墜されても文句言えない。

集団的自衛権日本のみ行使できないのは不公平からと言うけれど。

そこが反対派最大の勘違い案件

確かにアメリカ暴走に付き合わされるんじゃないかというリスク否定できないがいざとなったらぶん殴るという体制を作ってそもそも戦争にならないようにするのが集団的自衛権本来目的

個別的自衛権でいいだろうとか言う奴は、実戦を知らない軍隊である自衛隊の戦力で同等の睨みを効かせられるとでも思っているんだろうか。

疑問5 在外邦人救出についてだけ別の法案を作れば良いのではないか?

だとしても同じ問題が起きる。

今時戦争を起こそうなんて考えるようなアホにとっては相手国の在外国民なんてのは格好の人質だし、そんなアホ国じゃ人道的な扱いがされるという保証すらない。

なので最初からヤバいと思ったら出て行かないようにさせるしか無いんだが、戦地にのこのこ出向くようは平和ボケ現実に居る現状、そういう手合が無意識に相手国に与するのを防ぐためには法的根拠のある強制力を使うしかない。その意味安保法制と合わせて審議するのはそれなりに妥当性はある。

個人的には、法案が可決されることが、新たな戦争を生み出すきっかけになるかもしれないことにもっと憂慮すべきだと思う。

戦争に巻き込まれるんじゃないかとか言う反論をけっこう聞いたがぶっちゃけ当たり前

上でも書いたが、そのリスクを飲み込んだ上で同盟国同士協同防衛するか、今までどおり9条が全て守ってくれるという幻想に浸ったまま知らぬ存ぜぬを貫き通すかという二択であることをきちんと説明しなかったのは政府の落ち度だし、前提である9条修正という話が出た途端に発狂して一文字たりとも修正させないと暴れ「改憲不可能」という空気を作ったのは反対派最大の落ち度だと思っている。

2015-07-27

http://anond.hatelabo.jp/20150727214655

法的根拠がなくても言葉を掲げてしまえばそこには無視しがたい影響力が生まれるという話だよな。

もちろん基地外には効果がないんだが基地外法的根拠があっても入ってくるしな。

2015-07-21

http://anond.hatelabo.jp/20150721071717

| 政府判断によって、制約の具体的一形態がべつの具体的一形態に変化するのは元々ありえたはずじゃない。

|

これはそう。政府憲法解釈において、ある程度の自由度を与えられていると考えるのが妥当。ただ、その「ある程度の自由度」は当然限界があり、その限界世論とか今までの経緯とか学説とか現在政府が直面する状況とかによって決まる。集団的自衛権憲法で明示的に禁止されていないから行使可能だ、というのは君の解釈だが、学説の圧倒的な多数説は、昨年の集団的自衛権を認めた閣議決定は、政府に与えられた解釈権を乱用する違憲解釈変更だ、というものだ。

「当然限界があり」って言うけどさ、その限界っていったいどこにどんな法的根拠があるの?(憲法改正限界の話ではなくて、内閣法制局解釈限界のほうね)俺が一票を投じたこともない日本国民であることの保証すら無い「憲法学者」のご意見は、まあ、ご意見としては承っておきましょうか。神妙な面持ちで。でも彼らには国会議員立法を是非を決定する法的機能はない。それを持つの最高裁だけだ。これも憲法に書いてあることだ。憲法学者意見日本国立法を縛れるなどという習慣が横行するならそっちのほうが立憲主義危機だ。悪意ある外国政府はこぞって日本憲法学者堕落させにかかるだろう。

法的根拠があるなら、それをもとに内閣法制局解釈変更の違法性を正せばいい。裁判を起こせばいい。

そもそも行政府の一部門に過ぎない内閣法制局解釈を決めることになってるわけだよ。そして前文や他の条文と違って統治行為論があるから憲法違反だろうとなんだろうと憲法九条については解釈を悠然と変えてしまえる。あとで違憲無効審判司法府にくだされる気遣いもないから、何を言おうがもうカエルの面に小便だ。

そもそも、この不安定な状況は実は何十年も続いていて、昨年、安倍総理証明しただけだ。

    「実は、そんな限界、どこにもなかったんだよ!」

と。そしてその後、総選挙国民はその自民党公明党からなる与党圧倒的多数を与えてその解釈を追認したんだよ。これは「ある程度の自由度」の範囲を広げる要素でもあろう。また君が言うような総合的な判断によって限界が定まるとするなら、それへの見解がわかれた時に多数決を用いるのも自然なことだと思うが、それは脇道だろう。今は言うまい

つまるところ立憲政治危機などというなら、何十年も前からすでに危機だった。我が国憲法制度上の欠陥がついに白日のもとにさらけだされた。そう言うべきだ。

さて、俺がもともと明らかにしたかったのは、圧倒的な多数の憲法学者なる人々の具体的な理屈の作りなんだよ。

朝日新聞とか民主党とかはふわっと

憲法九条は変えないままでよくて、自衛隊安保もまあまあOKで、しか安保法制違憲にしてくれる理屈支配的って思い込ませたいようだけど、そんなことを言っている憲法学者が本当にいるのか?本当に大多数なのか?

本当にそうだとしても傾聴に値するのか?

それは自分の知性で検討するべきことだろう。「学説の圧倒的な多数説」などと安易権威と多数に訴える前に。彼らの権威よりも自分たちが選んだ代表権威多数決の方が重いはずなのがデモクラシーなのだから

2015-07-20

集団的自衛権について調べてみてわかったこととかわからないこととか

ここはそうじゃないとか、いろいろ教えていただけると嬉しいです。

わかったこと
  1. 個別的自衛権や、集団的自衛権は、国連憲章の第51条に明文化されている。
  2. 日本個別的自衛権を保有している。だけど、国連憲章の第51条に明文化されているところの個別的自衛権すべてを行使しない。例えば、国連憲章で言うところの個別的自衛権であれば、日本に対して他国から弾道ミサイル攻撃があれば、他国ミサイル基地攻撃していいことになっているが、日本は(今のところ)そこまでやらないし、実際自衛隊にそんな能力はない。
  3. 集団的自衛権も保有しているけれども、集団的自衛権行使することは、憲法上許されない、というのが、これまでの政府解釈であり、昭和56年の政府答弁書にもそのことが明記されている。
  4. 安倍内閣になって、政府憲法解釈を変えた。しかし、個別的自衛権について、そのすべてを行使しないくらいだから集団的自衛権についても、そのすべてを行使するわけじゃない。じゃあ、どういう時に行使するかは自衛の措置としての武力の行使の新三要件に書かれている。ただし、ここに書かれているのは、武力の行使要件であって、集団的自衛権行使要件ではない。だから、武力の行使個別的自衛権行使集団的自衛権行使かは分けて考えなきゃいけない。
  5. 新三要件を満たす条件として政府は三つのケースを上げている。三つのケースについては、どれが原典かわからなかったので、ここでは河野太郎さんのブログから引用させていただく。個人のブログではあるが、与党国会議員ブログなので、引用している内容については問題はないと思っている。
    1. 一つは、半島有事など海外での紛争から逃れようとする邦人輸送している米軍艦船に対する攻撃があった場合
    2. 二つ目我が国近隣で武力攻撃が発生し、ミサイル警戒中の米軍艦船に対する攻撃があった場合
    3. 三つめは我が国エネルギー資源依存する中東ホルムズ海峡機雷が敷設され、国民生活に死活的な影響を与え、我が国の存立を脅かすような事態になった場合
  6. 集団的自衛権の発動には、条件がある。WikiPediaの集団的自衛権のページに有る「個別的および集団的自衛権行使要件」がわかりやすいけど、攻撃を受けた国による攻撃を受けた旨の表明と援助要請がなければ集団的自衛権行使できない。
  7.  国連軍やいわゆる「多国籍軍」は「集団安全保障」における実働部隊であって、集団的自衛権によるものではない。日本集団安全保障へ参加できるかどうかについては、政府答弁書などのソースは見つけられなかったが、実際に多国籍軍に参加したことはないので集団安全保障へ参加出来ないという認識で間違いないと思う。
  8. 今の国会で提出されている法案についていえば、集団安全保障については何も語られていないので、おそらく従来通り、日本多国籍軍に参加することはないのだと考えている。
  9. 国連憲章の第51条によると、国連加盟国個別的自衛権集団的自衛権行使できるのは、「安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要措置をとるまでの間」となっている。国際連合憲章には「共同の利益場合を除く外は武力を用いない」と明記されていて、「共同の利益場合の武力の行使」とは「集団安全保障」のことなので、いわゆる「多国籍軍」が活動できるような事態になっていれば、集団的自衛権行使できないと考える。
  10. 半島有事の際に、日本集団的自衛権行使して韓国軍とともに北朝鮮軍と戦う、というシナリオは、今のところなさそうに見える。韓国北朝鮮を国として認めていないので韓国北朝鮮との戦闘は「国際紛争」ではなく「内乱」になる。だから韓国北朝鮮に反撃しても、それは個別的自衛権行使ではない、という解釈もあり得る。「国際紛争」とみなされたとしても、日本集団的自衛権行使するためには韓国の援助要請必要だけど、韓国日本集団的自衛権行使に反対しているので、援助要請もないと考えるしかない(その時になって気が変わる可能性もあるけど、そんなことまで考えていては話が膨らみすぎるので、取り敢えず除外する)。
  11. 半島有事の際に、米軍邦人輸送してくれるとして、その米艦はどこから出撃したのかだけど、在韓米軍ほとんどが陸軍空軍なので、日本から出撃した艦が輸送してくれるのだと思われる。在日米軍が朝鮮半島に出撃する際は日本の了承が必要という報道が正しければ、日本が了承して初めて、米軍輸送のために出撃できる。日本側には、米軍に依頼するための法的根拠がない(と思われる。見つけられなかった)ので、米軍から邦人輸送したいので出撃させてください」と依頼を受け日本が了承することで初めて可能になると思われる。韓国による了承の必要性についてはわからなかった。
  12. ミサイル警戒中の米軍艦船に対するミサイル攻撃自衛隊迎撃することは、艦隊防空能力を持つこんごう型あたご型のいわゆる「イージス艦」と僚艦防空能力を持つあきづき型なら出来るらしい(全部で10しかないけど)。米海軍海上自衛隊護衛艦データリンクでつながっているので、米軍レーダーがとらえたミサイル米軍システム迎撃に最適な艦を自動的判断し、それが海上自衛隊の艦なら、海自護衛艦撃墜させる。といったことも可能らしい。逆は、半自動なら出来るらしいけど、それが技術的なものなのか政治的理由によるのかはわからなかった。
  13. 弾道ミサイルが発射されて、そのミサイル日本に向けて発射されたものであれば自衛隊迎撃できるが、アメリカに向けたものであれば、それを迎撃するのは集団的自衛権行使に当たるので迎撃できない。以前からそうだったし、新三要件に当てはまらない為、今後も変わらない。
  14. 掃海作業そのものは、軍事力行使じゃない。日本も、日本国憲法下で自衛隊発足前から掃海作業を行っている。機雷を撒いた側が掃海妨害するために軍事力を使ってくる可能性があるため、その対応として掃海作業側も軍事力必要なのだと思っている。
  15. 日米安保アメリカ日本を守るのは義務だけど、集団的自衛権日本アメリカを守るのは相変わらず義務じゃない。義務になるには条約改正必要
からないこと
  1. 日本集団安全保障には参加しない。だから日本集団的自衛権行使している間は自衛隊戦闘を行うけど、多国籍軍が出てきた時には自衛隊戦闘を終了して日本に引き上げる。と理解していますが、あってますか?
  2. 自衛隊後方支援活動中はジュネーブ条約上の『捕虜』になることはない、とのことですが、後方支援ではなく集団的自衛権戦闘中自衛隊員が拘束されたらジュネーブ条約の『捕虜』として扱われるのでしょうか?そういう議論はあったのでしょうか?
  3. 半島有事の際の邦人輸送の件は、新三要件の「我が国の存立が脅かされ」に含まれるのでしょうか?軍艦は、客船じゃないので運べる人数はたかが知れています。仮にそれらの方々が皆攻撃を受けて亡くなられたとしても(ご本人やご遺族の方にとっては大変な悲劇しょうが)「我が国の存立が脅かされ」るほどのことではないように思います
  4. 半島有事の際の邦人輸送は、なぜ「米軍」と限定されているんでしょう?輸送ならどの国の軍艦でも出来そうな気がします。安保条約が日米間のものしかないから、と理解していますが、あってますか?
  5. ミサイル警戒中の米軍艦船に対する攻撃の件で、集団的自衛権の発動には国会承認必要とのことですが、米国の援助要請を受け国会を開いて承認を受けるだけの時間的余裕があるんでしょうか?
  6. アメリカは最新のイージスシステムベースライン9でミサイル防衛と対空戦闘が同時に出来るようになりましたが、日本イージス艦にはそのような機能はありません。アメリカが1隻でできるところ、自衛隊弾道ミサイル迎撃用とそれを守る防空艦の2隻必要になります日本のほうが数も能力も劣っているのに、それでも日本アメリカを助けなくちゃいけない理由がよくわかりません。最新のシステム日本に売ってくれるならやるよ、位の駆け引きはやってもいいと思いますが、そんな形跡は見つけられませんでした。
  7. ホルムズ海峡機雷除去の件は、わからないことだらけです。
    1. 他の国なら個別的自衛権対応できると思いますが、あってますか?
    2. 日本のために石油輸送してくれる船であっても、日本船籍ではなく乗組員も日本人でない場合でも自衛隊で守れるんでしょうか?(他の国ならともかく、日本ならこういう点が議論対象になってしまう気がしています
    3. ホルムズ海峡機雷で封鎖されたら、中東石油依存している他の国も困ると思います。これらの国と合同で機雷除去を行うとしたら、それは個別的自衛権行使なのでしょうか?それとも集団的自衛権行使なのでしょうか?私はどちらにも当てはまらない(そういう事例を国連憲章は想定していない)と思っています

2015-07-04

http://anond.hatelabo.jp/20150704005934

そもそも集団的自衛権自体個別自衛権と同じく全ての国家に認められている権利であって、リスク高まると言うならとっくに世界大戦状態だってのにね。

イコール同盟だとか馬鹿な事抜かしてるけど、同盟合法化する法的根拠集団的自衛権であって両者は本来別なもの

2015-06-24

そういえば

未成年ノンアルコールビールを買えないのにはどういう法的根拠がある?

2015-06-16

増田ブクマページのやる気ないサジェストいい加減にしろ

161 users

岡田斗司夫を叩いている人の法的根拠がまったくわからない

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猫を飼うことになった

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カテゴリールー増田」 - はてな匿名ダイアリー

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いつまでこれ表示させてんだよ

さっさと別のヤツ表示させろ

せめて2週間で変えろヘタレ技術ども

2015-06-13

自主規制団体存在意義─「18歳未満には売れません」の法的根拠

0.まえがき

おそらく表現規制最前線にいる人しか分かってないと思うので書く。

自主規制団体必要とされる理由は大きく分けて3つ存在する。1つには、販売店を安心させるため。2つ目は、条例上あった方が有利だから。3つ目は、世論との妥協のためだ。



1.販売店にとっての意味

(太字強調は筆者による)

[刑法 第百七十五条]

わいせつ文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。

電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。



[児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律 第7条第6項]

児童ポルノ不特定若しくは多数の者に提供し、又は公然と陳列した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を不特定又は多数の者に提供した者も、同様とする。

まりわいせつ文書・図画や、児童ポルノに関する罪を問われるのは製造者や所持者だけではない。法律上は、販売した者も罪に問われる場合がある。

が、店員にとってみたら『わいせつっぽい物を販売したらある日突然逮捕されるかもしれない』は恐怖である

そのような販売店の恐怖が『それっぽいものは全部売らない』になるのは商業的にも文化的にもマイナスなので、

ビデオ映像関係の年齢表示や、成年向けコミックマークはそのような販売店の声に対し、『自主規制団体が、刑法および児童ポルノ法違反していないことを確認したと責任を負います』という意味がある。

からこそ、数年に1度程度の割合で『AV女優が実は18歳未満だった』という事件があるが、そのAVを置いていたツタヤの店員が全て逮捕されるわけではないし、

以前薄消しが流行ってビデ倫関係者逮捕されたことがあるが、問題になったビデ倫作品を扱っていた販売店の関係者逮捕されていない。

逆に言うと、そういう団体を通していない、いわゆる裏ビデオを分かっていて売ったら店員が逮捕される可能性もあるはずだ。



2.条例上の意味

上で書いたような『わいせつ文書・図画』や『児童ポルノ』は世間で広義で用いられるような意味ではなく、たとえ18歳以上にしか売っていないとしても、売った人は逮捕されるような物の話である

では、一般的に「18歳未満には販売できません」で書店アマゾンで売っている商品はどのような法的根拠で売っているか。それが条例上の理由だ。

[東京都青少年の健全な育成に関する条例]

(表示図書類の販売等の制限)

第九条の二 図書類の発行を業とする者(以下「図書類発行業者」という。)は、図書類の発行、販売若しくは貸付けを業とする者により構成する団体倫理綱領等により自主規制を行うもの(以下「自主規制団体」という。)又は自らが、次の各号に掲げる基準に照らし、それぞれ当該各号に定める内容に該当すると認める図書類に、青少年が閲覧し、又は観覧することが適当でない旨の表示をするように努めなければならない。

まどろっこしいが、要は『一定倫理基準に該当する物は、青少年に閲覧・販売できないように努力せねばならない。(そして、成人に販売する分には問題ない)』ということである

"18禁"などに関する(映像作品ゲームではR-15も一応は存在する)法令上のもっと重要な(もしかしたら唯一の)根拠はこの条文だ。

この条文があるからリアルでもネットでも、18禁作品を売る際には専用のゾーンを設けなければならない。その区分が雑だという話(特にネットにおいて)はノーコメント



3.世論との妥協

そもそもこのような自主規制団体が生まれたのは1950~60年代に『低俗な本・雑誌が溢れた』ことに対する世論批判とそれを受けての条例(2で書いたのは東京都条例だが、同様の条例は全ての都道府県存在する)制定の動きに対してであり、

ビデオゲームが出た後も法規制の動き(もしくは実際の逮捕事件)を受けてから出版団体を参考にして自主規制団体が生まれている。

もっとも、出版映像では少なからず差がある。最大の違いは、出版は成年マークのついていない書籍については一切の表示がないのに対し映像ゲームでは(ほぼ)全ての作品について「審査の結果、年齢区分はこうなりました」という表示があるということだ。



世の中において『私の考えるこれこれの思想道徳に反する本は全て排除せよ』という日本国憲法ガン無視全体主義者は少数だが、

「たとえ低俗出版物であっても、他者権利侵害していないならば全て認められるべきだ」というガチ一元的内在制約説原理主義者もまた少数であり、

低俗な本に対する一定倫理的歯止めをする制度必要だよね」という中庸な人がおそらく最大多数だ。

酒鬼薔薇の本など典型例だ。私の倫理観はあの本が出ることを嫌悪するが、あのような本の出版をどうやって規制するのか、というと非常に難しいよなと思う部分はある)

そういう人たちに対して「いや、一定倫理的歯止めはかけていますよ」というアピールをして、ひいては条例法律上規制をするような世論に持っていかせないという存在としても自主規制団体は役立っており、

民主主義の世の中においてそのような団体存在意義は一概に否定するものでもない。



4.どなたか憲法学者の方はいらっしゃいませんかー(呼びかけ)

Q:「ややこしいから国が基準を定めてはどうか」

A:「それは憲法が禁止する検閲に当たるのではないか?」

実際その辺どうなんでしょう、はてな憲法学者の方がいらっしゃったらその辺どのように解釈されるかお願いします。

2015-05-30

NHKの集金が来た

テレビワンセグスマホもないので、結局は帰ってもらうことはできた。

  

はじめてだったのは、スマホを見せろ見せろってしつこく言ってくること。

 

から勝手に来られて迷惑な上にいちいち言うことにデリカシーないし、

スマホワンセグついてない機種)を取りに行くのも面倒なので断った。

私がスマホを見せるか見せないかは完全に私の自由だし、それを強制される法的根拠なんて無い。

 

そうすると法律でそうなってるから見せろとうるさくて、反論し続けると

「じゃあ大人としてのお願いですが、逆に写らないならなんで見せられないんですか」まで撤退

今まで言ってた法律ってなんなんだよって思ったし、お断りしてもなおしつこい。

 

結局徴収員は「じゃあもういいです」と言って勝手に来て勝手に帰っていったけど、

ふとご近所にうるさかったかなとか、よくわからないブラックリストとかがあって、

翌日さらにめんどうな人が来るとかがあると嫌だなと思い直し、

まだ駐車場にいた徴集人に結局スマホワンセグついてない)を見せました。

 

そういうわけでなんか朝から嫌な思いをしました。

論理だけでどうにかなるものごとなんて世の中そんなに無いなという感想です。

 

次何かで来られるのもめんどうだから迷惑回避料としてNHK契約しようかな。

受信設備無くても契約できるのかな。

2015-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20150517231254

ちょっと読みづらい文で個人的感想をつらつらと。

ここは便所の壁だから落書きしてもいいよね?

ここ30年くらいで自民党政権与党でなかった政権は二回。

細川羽田新進党を中心にした政権

鳩山→菅→野田民主党政権

細川政権でわかったのは、社会党与党は出来ないということだった。

何かと政策に対して原理主義的に主張をし、まだ足場の固まってない政権基盤を崩しまくっていた。

村山政権では自民党がうまく御していたけど、社会党の態度軟化を見れば、足場の硬さからくる交渉力の差だったのは明白だった。

から交渉力をつけてから政権につかなければ、スグにまた崩壊するのは目に見えていたのに、鳩山政権でもこりもせずに同じ現象が見て取れた。

今度は社民党だったが、政権基盤を盤石にしたい民主党首脳部は社民党配慮した結果、沖縄で大ゴケし、その後の崩壊は目を覆うばかりだったと。

しかし、鳩山政権で分かったのは、そこだけじゃない。

いや、むしろこっちの方が致命的とも言える問題が発覚した。

それは、情報の流れの問題

正しい政策判断をするには政府内の情報が欠かせないのに、その殆ど自民党内部にしか無かったということ。

自民党部会を作り、そこに官僚積極的に関与して長い時間を掛けて政策を練っている。

そうやって、内部調整をしてから表に出さないと、組織としてのまとまり疑問符は付けられるし、国民からウソを言っているように見られると。

それが故のグダグダは、かなり見てきたよね?

この問題については、事前に解消する動きはあったと思う。

多分だが、小沢一郎あたりはその辺を熟知していたので自民民主大連立を目論んだのだろう。

しかし、よくわかってなかった当時の民主党首脳部は拒否った。

じゃぁどうすればいいのか。

このまま自民党に任せる案が一つ。

しかし、いざという時に替えがきかなくなるリスクがつきまとう。

他は大連立をしてから政界再編か、もしくは野党部会にも官僚積極的に参加できるように部会法的根拠を与えるか…。

どれもイマイチ

ようこそ ゲスト さん