はてなキーワード: 侮蔑とは
俺の顔は本当に醜い、おぞましい、俺ですら自分の面を見て不快になった
この顔でイジメも受けたくらいだ
だから今に至ってはマスクを欠かせない、人が自分の顔を見るのが怖くて目を逸らしたりもする
決して両親の顔が崩れてるわけじゃない、確実に俺が生まれる時に何かしら遺伝子に異常が生じたパターンだ
両親は一度泣きながら俺に謝った事があるけど、両親はきっと何も悪くない、俺も悪くないはず、でもこの顔のせいで不幸になったのは事実
だから、この顔が無くなったらいいのに、整形しても直せないような形だから、いっそ潰れるなりしてしまえばいいのに
そうしたら、そこまでいけば、周りは嫌悪を通り越して哀れんでくれるだろう
これは、「女が逮捕されるかどうか」が問いなのではない
例の件で【女性専用車両に乗り込んだ男が悪い】という意見が出るが
白人黒人の件で【白人専用バスに乗り込む黒人が悪い】という意見は出るだろうか?だ
出ないとするならば、どういう線引きでそれを分けているのだろう?という話になる
多くの人は、良くある反差別界隈と一緒で、「酷い差別ならオケ」と逃げる
オタクを偏見で侮蔑するのはオーケー、なぜなら酷い差別がないから
フェミを偏見で侮蔑するのはダメ絶対、なぜなら酷い差別があるから
偏見とか、侮蔑とか、排除とか、そういうのが差別を産んでいくんだ止めようとはならず
「酷い差別になってから出直してください、国連辺りに認められたら考えてあげます」って振舞う
差別が無くなるわけないんだよ
でね、決まってドヤ顔で言うんだ
ぐらでーしょんとかわかんないかなー
ならちかんをげんばつにしよー
ひょうそーてきであさい
だからなんだっつー話だよ
匿名掲示板にいると、公式で同性愛展開があった作品の話題を1部の過激なヘテロのオタク(あくまで1部であって大半はまともであろう)が荒らしたり攻撃してくることがある。
普通に怖いな…と思っていたんだが、逆にこんな荒らし行為をする程同性愛要素に憎しみや侮蔑を持つ層がいるということは、登場人物が全員シスヘテロと明言されてる男女好き向けコンテンツを作ればああいう層にめっちゃウケるのでは?
公式で明言されてても同性愛二次創作は生まれるかもしれないが、公式棒でマウント取れて気持ち的には楽だろうし、人が集まりそうじゃないか?これは金脈では?と思ったが
よく考えるとわざわざ明言するのもそれはそれでああいう層の振る舞いからすると忌避されそうだな…
セクシャリティとかそういう横文字を見るだけで去っていく人種NO.1な気がする。
というかそもそも荒らしをするような層をターゲットにしてコンテンツを作るのって良くないかもしれないな…
そういうコンテンツってあるんですかね
「お前の母ちゃんデベソ」はいつ頃の時代まで侮辱として機能していたんだろう
いや、今でも機能しているけれど
「お前の母ちゃんデベソ」はもともとは「お前の母親がデベソということを私は知っている」=「お前の母親と俺は寝た」みたいな意味だと聞いた
「ばかあほまぬけーお前の母ちゃんデベソー」と子どもが囃し立てるレベルではなく、大の大人が最上級の侮辱を目的として「お前の母ちゃんデベソだったぜ」と言っていた人が昔はいたのだろう
一応鎌倉時代にまで遡れるらしいが、ガチ侮辱から子どもが使うからかい言葉に変わったのはいつごろか?という疑問に答える資料はなかなか見つからない
wikipediaの侮蔑のページによると、「おまえの母ちゃんデベソ」は「家族(家族構成)に関する表現」の項に記載がある
本人を直接侮辱するのではなく、家族(特に母親)を侮辱することによって強い侮蔑の意を示すことがある。日本では「おまえの母ちゃんデベソ」が子供の喧嘩の常套句とされる。
ありとあらゆる悪口を見ることができる匿名インターネット掲示板やSNSでも、家族を侮辱するタイプの罵倒語はあまり見ない気がするな
いや、そもそも罵倒語の手札の中に最初から家族への侮辱系が含まれていない気もする
インターネット上だからこそ家族を侮辱するタイプの罵倒語を見かけないという可能性もある
匿名の相手の年齢も性別も家族構成もあやふやな状態で相手を罵倒するにはどうすればいいか?という話になるか
その場合は相手の発言から読み取れる情報をもとに侮辱語を選ぶしかない
いや、この説は弱いか
「あなたの言っていることは的外れだ。そんなあなたを育てた親のレベルが知れるな」という趣旨の罵倒が可能だ
やっぱり日本語にmotherfucker的な罵倒語の選択肢があまりないのか?何故……
そういえば『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でマリオが「弟をバカにするのは許さん」みたいな怒り方をしていたな
そういえばイタリアだと母親(含む家族?)をとても大事にする文化だと聞いたことがあるような
そういった家族愛的な考え方が現代日本ではちょっと弱めなのかしら
「妾の子」が罵倒語として機能したかどうか、あたりも調べると何かわかるかもか
当然kindle無し、うーん
増田です。疑問に思う点も共感もどちらもいただけて嬉しいです。
私も九州に男尊女卑が無いとは思ってません。他の地域より多いことは事実としてあるとも思います。
イメージが古いのでは?とご指摘がありましたが、
私は今も九州に住んでいます。ここ数年で意識のアップデートは少しずつ確実に進んでるとも感じます。
一度も都会へ出たことはないので、東京の暮らしと九州の暮らしを比べ、比較することはできませんが
どちらも良い点、悪い点があると思ってます。
おっしゃる通りゆるい男女の役割分担がうまく作用している場合もあると思います。
私が憤ってしまったのは、九州を雑に括って見下す傾向を感じるからです。
過剰に演出し煽り九州を侮蔑することが当然のように罷り通ってるのが凄く悲しいです。
Twitterで定期的にバズっている、非常識で男尊女卑の思考で凝り固まった九州男児を成敗するスカッとジャパンなストーリー
それに追随するように湧く、九州は知能も低く昭和の価値観で止まっている地獄のような場所というヘイトスピーチ
なんなんだよ、Twitterで書かれる一個人の事象で地域を括って偏見と差別を振りかざさないでよ
確かに、男尊女卑の価値観が未だ続いてる地域かもしれない、自分だって疑問を抱いて苦しむこともあった
だけどそれを見た"九州より優れてて賢くスマートな都会人"が知ったような口で九州を侮辱されると本当に頭にくる
一緒にするなと偉くて賢い人に怒られそうだが
黒人が黒人コミュニティで自分達のことをニ●ーと呼び合うことを是とし
白人がそう呼ぶことへ怒り差別とする気持ちが少しわかる気がする
女性の差別は反対するのに嬉々として地方を差別するリベラルな人々、自称フェミニストたちはその構造のおかしさに気づいていない?
大学生の頃、ジェンダー論とフェミニズムを少し学んでその思想に助けられたのに、ど田舎九州に住む野蛮人は死ね、と刃を向けられた気分だ
差別反対を表明する人たちが平気で田舎差別しないでよ、味方じゃなかったの?
データや統計に基づいて論理的に問題提起しているのならありがたいが
Twitterで蔓延る九州の男尊女卑エピソード、結局一個人の出来事を大きく取り上げて"九州男児"ってわかりやすくかつラベリングしてバカにしてるだけじゃないか
挙句の果ては"会ったことはないけど娘が付き合ってるのが九州男児で〜今すぐ別れなさいって言ってるんだけど〜…"と
あの、実際に会ってないんですよね?彼を"九州出身"というフィルターだけ通して見て
娘さんが選んでお付き合いしてる人を無碍にしていいんですか、あなたは娘さん自身を信頼してないんですか
会って嫌な思いをして不安になるなら分かるけど…イメージだけで差別するなんて稚拙すぎませんか
九州の女性や男性が問題提起してるなら何も思わないし、建設的に話し合えたらいいって思うよ
Twitter賑わせてるのは九州に住んでない人が簡単に殴れるターゲットとして九州人を揶揄して遊んでるようにしか感じない
でも、祖父母を見てたら簡単に"九州は男尊女卑の遅れた土地"って切り捨てられないよ
祖父は昭和一桁年生まれだが、掃除洗濯は勿論するし、魚を捌いて刺身を拵えてくれた、祖父の作るだし巻き卵は甘くて美味しくて大好きだった
祖母は祖父の創業した小さな会社で経営方針を大きく改善して指揮をとっていたし、祖母の判断で不動産の投資と運用を行なっていた
伯父だって、正月には料理を奮って作ってくれるし、帰省の際は祖父母のためにいつも食事を作ってる
優生思想?帝国主義??関東圏内に生まれなかった、本州からも離れた九州の"土人"は平気で侮蔑していいの…?
Twitterで"模範的なモラルを持つ人"と挙げられがちな欧米のエリートと関わったことあるけど、強烈なレイシズムとミソジニーを感じたよ
パリ第一大学を卒業した自称フェミニストのエリートフランス人だったけど、店で料理をサーブしてくれた女性が親切だったことをあげて「自分は白人だから優遇してもらえる、日本人は白人が来てくれて嬉しいからね」って平気で言ってたし
「男女の友情なんてない、男は女とヤリたいから親しくするだけ」と吐き捨てたよ
東京生まれ東京育ちの早稲田大学卒業の男性、女性をモノのように扱ってたよ
彼らを一括りにして都会の男はミソジニーのレイシストだ!と言うつもりはありません。
もちろん、九州にだって嫌な価値観の人らがいるよ、嫌な思いもした
でも「女性」で一括りに差別され悲しい思いをした人たちが、「九州」を一括りにして侮辱していいって思えないよ
#さすが九州とか、#Q州のハッシュタグで綴られているツイートがあまりも粗雑で悲しくなる
それに私が出会った中で1番ジェンダーに対してフラットで女性を尊重してくれると感じた男性は九州生まれ九州育ちだった
九州の文化や風習が男尊女卑を増長してる論を語るならば、もっと冷静にデータと分析を持って問題提起して欲しい
そのような方が九州男児を過剰に否定し拒絶する気持ちも理解できる
でも、そのラディカルさが手を取り合うべき人同士の分断を産んでしまうことに深い悲しみを覚えている
出身地は選べないのに
フェミニズムとオリエンタリズムを一緒くたにして出身地における差別をしないでください
あえて、"都会の人"と再三括りましたが、都会の人が皆九州を差別してるとは思っていません
沢山の反応をいただいて驚いてます。共感、疑問共にいただけて嬉しいです。
まとめると、男女差別に反対しながら地域差別を肯定しないでほしいということです。
しかし、それに対しての抗議の声が自浄作用として働けば良いですが、地方や特定地域への蔑みと差別が内面化したものが多いことが悲しいのです。
男尊女卑の反例として私の家族を挙げてますが、それが九州の価値観だと一般化したいわけでもありません。
ステレオタイプなイメージで、特定の地域を括り侮蔑することは差別を助長するのではないかと思っています。(これは九州に限ったことではないです)
地方と都市、男女、老若、貧富、さまざまな属性を無数に分けることができますが、属性に対する決めつけは差別の始まりになる危うさがあるのではないでしょうか。
VTuber事務所のにじさんじのろふまおというユニットが出す動画が好きで、毎週更新されるのを一人のリスナーとしてコンテンツを楽しんでいたけど、剣持刀也がADHDをHDMIと呼んでネタにした件から全く追わなくなった。
揶揄や侮蔑の意図があったかどうかは本人のみぞ知るだけど、そういうこと言う人なんだなと思ったら画面に居るだけで楽しめなくなってしまった。同じような人も居るかもしれないし、何となくモヤモヤしつつも前と変わらず追ってる人も居るだろうし、何も気にせずに楽しめてる人も居ると思う。
この件を今になって振り返ると、炎上して謝ると更に詰められて燃え続けるから絶対謝らない方が得なんだなと感じた。個人的には心象悪いけど、燃え続けてそれがお祭り騒ぎになるより得策なんだろうな。
燃えたことについてもどう思ってるのかは本人のみぞ知るけど、やはり画面に居るといい気分にならないからこれからも剣持刀也が居るコンテンツは避けると思う。人気V故に避けるコンテンツがそこそこ多いのがちょっと困るというか、前より楽しめるものが減って残念だ。
ChatGPT(3.5無料版)に、漢字検定2級の問題を解かせてみた。
問題は公式サイトに2022年3月の過去問として公開されている こちら を使った。2級は一般社会人、大学入試レベルの問題。これをお読みの皆さんなら合格(80%以上)は軽いと思う。まずは自分で解いてみてほしい。
ChatGPTへの出題では、傍線などが質問欄で表現できないので「`~`内の」などと改変したものの、可能な限り原型のまま出題している。
では、ChatGPTの答案を採点してみよう。標準解答は こちら。
1. きょうけん ⭕
2. ししゅく ⭕
3. かんげき ⭕
4. ひへい ⭕
5. こだわり ❌→こうでい
6. しん ⭕
7. ふよ ⭕
8. すいよう ❌→すうよう
9. りゃくぜん ❌→りつぜん
10. けんぽん ⭕
11. にょじつ ⭕
12. いふ ⭕
13. けんま ⭕
14. こうきょう ⭕
15. てんか ⭕
16. こうそ ⭕
18. げん ⭕
19. はあく ⭕
21. けたはずれ ⭕
22. うれ ⭕
23. つぐな ⭕
24. づつまさき
25. まゆつばもの ⭕
26. むし ❌→も
27. じょうか ❌→とこなつ
28. いり ❌→い
29. てづな ❌→たづな
30. いろどり ❌→いろど
22点/30点。
きちんと傍線範囲内だけを回答しているし、意外によくできている印象。慣用的な読み方は苦手なようだ。
1. 羊 ⭕
2. 戈 ⭕
3. 十 ⭕
4. 亠 ⭕
5. 耳 ❌→耒
6. 戈 ❌→斤
7. 虍 ⭕
8. 歹 ⭕
9. 竹 ❌→竜
10. 又 ⭕
7点/10点。
ChatGPTがここまで部首を理解しているとは意外だった。卑の「十」などは人間でもなかなか正答できないのではないか。
1. オ ⭕
2. ア ⭕
3. イ ⭕
4. ウ ⭕
5. ウ ❌→ア
6. ウ ❌→エ
7. ウ ⭕
8. ウ ❌→エ
9. ウ ❌→イ
10. ウ ⭕
後半が全部ウになっちゃっているのが心配だけれど、熟語の構成を理解しているのではと思わせる回答。
[問1]
1. ショシ ❌→貫徹
2. カタゴン ❌→隻語
3. シンザン ❌→幽谷
4. キンカ ❌→玉条
5. イッシ ❌→相伝
6. イッダンコウ ❌→熟慮
7. イッビョウドウ ❌→怨親
[問2]
11. コ ❌→カ
12. ケ ❌→コ
13. ク ❌→ケ
14. イ ⭕
15. キ ⭕
4点/30点。
四字熟語はほぼ全滅。穴埋めという概念が理解できずに読みを答えてしまっている。その読みも後半からおかしなことになってくる(出題ミスではない)。
[類義語]
1. さんか ❌→侮蔑
2. ちょうばつ ❌→惨敗
3. みゃくらく ❌→丁寧
4. けんちょ ❌→懲罰
5. そうけん ❌→壮健
[対義語]
6. ていねい ❌→傘下
7. ぶべつ ❌→顕著
8. そうけん ❌→潤沢
10. じゅんたく ❌→双璧
0点/20点。
こちらも問題文をきちんと理解できなかった。後ろで示された選択肢の中から言葉を選ぶところまではできているが、それを漢字に直していない。もっとも、漢字に直せていたところで組み合わせはほとんど間違っているが...
1. 応酬 ⭕
2. 押収 ⭕
3. 好買 ❌→購買
4. 降廃 ❌→勾配
5. 一喝 ⭕
6. 一括 ⭕
7. 湖底 ❌→湖沼
8. 顧正 ❌→呼称
9. 鶴 ⭕
10. 弦 ⭕
1. た・ため ❌→短・端
3. ピアノ・ヒアノ ❌→拳・鍵
4. 奔意・動意 ❌→奔・翻
0点/10点。
「次の各文にまちがって使われている同じ読みの漢字が一字ある」という問題が理解できておらず、そもそも「漢字のテスト」というコンテキストが伝わっていない。
1. 紛れ ⭕
2. 奏でる ⭕
3. 情けない ❌→嘆かわしい
4. 焦って ❌→焦っ
5. 悟ら ❌→諭さ
4点/10点。
出題意図は正しく伝わっているが、問題文を読み違えたり解答範囲外まで記述するミスがある。
1. 態勢 ❌→邸宅
2. 君風 ❌→薫風
3. 全貌 ⭕
4. 還元 ⭕
5. 鉢 ⭕
6. 腰痛 ⭕
7. 専忘 ❌→羨望
9. 雑菌 ⭕
11. 機嫌 ⭕
12. 愉快 ⭕
13. 網棚 ⭕
14. さるし芝居 ❌→猿芝居
15. 飛沫 ❌→氷雨
16. 釣 ⭕
17. 描 ❌→得難
18. 儲ける ❌→貪
20. 善 ❌→由
21. 整 ❌→廃
22. 裾 ⭕
24. 体 ⭕
25. 酔い ❌→宵
22点/50点。
得意かなと思った書き取り問題だが、意外に半分も正答できなかった。
「薫風→君風」「羨望→専忘」「得難(い)→描」などは、読みからどうにか漢字を捻り出そうとしている様子も窺えて面白い。
結果は200点満点中83点と、合格ラインとされる80%には遠く及ばない結果となった。時間があったらもっと低い級の問題を与えてどのくらいなら合格できるか試してみたい。
といっても、たぶん店長と付き合っていたのは私だけじゃなくて、少なくとも四つ年上のお姐さんもやっぱり店長と付き合っていたと思う。支配下に置きたい嬢のことを色恋で管理するタイプの風俗経営者だったのだろう、しらんけど。
でも、他の子には店長と付き合ってるっぽい様子はなく、欲しい物を買うためにパッと働いてサッとお賃金もらって帰るみたいな子が多数派だって、ドライバーさんから聞いた。ただ、彼女たちには共通点があって、それはお笑い好きだったってこと。度々芸人集団と嬢たちで合コンをやっていたらしく、もしも好きな芸人とかいたら店長におねだりすれば呼んで貰えるよって、これまたドライバーさん情報。
したら、ある夜店長から「増田ちゃんは芸能人で誰が好き? 教えてくれたら会わせてあげられるかもしれないよ?」って聞かれたので、
「GACKT」
って答えたらめっちゃ白い目で見られた。今までにないくらいの侮蔑のこもった視線だった。
「お笑いはあんまり見ないけどぉ、強いていうならレイザーラモンHGかな」
なんかもうピシッと、店長との仲に亀裂の入った音がした。
「なんだ、つまんない!」
それを期に店長との仲がすっかり冷え込んだのと、色々あって店長がかなり面倒臭い性格をしており、しかも私のことをそういう面倒臭い男心をおおらかに受け止めるタイプだと勘違いしていたことが分かったので、別れた。というか、やっぱりあれは付き合ったとは言えない気がする。
これもドライバーさんから聞いたはなしだけど、店長はテレビでベテランなのに自虐的芸風のお笑い芸人某氏の弱味を何故か握っているらしく、度々某氏を呼びつけてはお笑い芸人×風俗嬢の合コンをセッティングさせていたのだそうだ。それを店長は風俗嬢への福利厚生と呼んでいたが、ようは釣り餌である。
店長にはお笑い芸人には興味ないと言ったけど、私はプレイ時間終了を知らせるタイマーに波田陽区の着声を使っていて、それはなかなかお客さんウケがよかった。まあ、好きなお笑い芸人の裏の顔なんて見たくなかったので。
※追記
株式会社Wacomは、高品質なペンタブレット類を筆頭に、クリエイター向けのデジタル製品を展開する埼玉県の企業だ。
超有名ペイントソフト『CLIP STUDIO』のセルシスと提携してイラスト情報サイトを運営したり、YouTubeにて著名作家による液晶ペンタブレットでのメイキング動画を配信するなど、顧客だけではなく、クリエイティブの世界全体に寄り添ってきた印象の強い企業だった。
そんなWacomが、言うまでもなく数多のクリエイターから侮蔑され、今に至るまで常に批判を浴び続けているAI生成画像を広告に使用した。
当然、界隈には激震が走り、すぐさまWacomは非難と誹謗中傷の雨あられにさらされることとなった。
全ての発端となったその画像は、Wacom米国支社が新春セールの告知バナーとして掲載した画像に使用されている龍のイラストだ。
それは昨今の精緻化しつつあるAI画像事情を考えればまったく稚拙と言っていいAI丸出しっぷりのカスみてえなクオリティのポンチ絵であり、切り抜きすらガバガバで、目にしたユーザーが正気を失うのも無理はない瘴気を放っている。
Wacomの弁明によればストックフォトサイトから購入した画像であり、説明には手描きですって書いてたらしい。信じるなよ。
ゆえに、
①ペンタブという、血と汗と涙を流してがんばるクリエイターの相棒となる機器を売っている会社が、クリエイターの成果物を無遠慮に搾取して作られたAI画像なんぞを広告に使いやがったことへの怒り
②たとえ本件が広告代理店単独のやらかしであってWacomは悪くないのだとしても、創作の現場と密接に関わってきたはずのトップ企業があんな分かりやすいAI画像を見抜けなかった、あるいはチェックさえせず素通りさせた可能性があることへの懐疑
③そもそもWacomとかいう超有名かつクリエイターと親密なはずの企業が、自社の広告に使うイラストを新たに発注せず、ストックサイトから拾って済ませたことへの落胆
④ユーザーの告発がバズったさいに、迅速な対応を見せることなく火元の投稿を無言で削除してしばらくだんまりだったうえ、ようやく出た謝罪文がどうも歯切れの悪い内容であることへの🤔
⑤Wacom製品の宿痾であるタブレット用ドライバの虚弱体質への不満が炎上ついでに大噴出
上記を主な理由として燃えに燃え、もはや消し炭すら残さないフェーズに入っている。
自分は生成AIをゴミだと思っている人間であり、Wacomのbambooに導かれて絵を描くようになったおえかきオタクであり、同じくWacomが展開する液晶ペンタブレットのフラグシップである"Cintiq pro"に憧れてきた一介のユーザーであるため、Wacomが燃えているのは我が事のように苦しく、歯痒い。
はじめはWacomに対する困惑と、とにかくは炎上を追わねばという気持ちだけがあり、なぜAI画像を使う羽目になってしまったのかさえ知れればよいと思っていた。
だが、炎上が際限なく広がり、どこまでも飛び火しまくっている現状を見るほどに、自分でもよく分からない様々なお気持ちや悪態が自分の内で噴き出しまくってないまぜになり、どう整理すればいいかさえ分からなくなってしまった。
非難にあわせて拡まった不買運動や、やおら他社製品の液晶ペンタブレットを持ち上げ始めるインフルエンサーの挙動にイラつく自分も情けない。
その代替として挙げられた製品だって過去にAIで広告作って燃えてるし、そもそもそいつらがCintiqに敵うものかよ。
一方で、そんな悪口が出てきてしまうのは、私が持ち合わせているある種の国粋主義的な、権威主義的な部分が強く認知を歪ませているせいであるという点を否定できない。私はWacom信者だ。恥ずかしながらこの目は曇っている。
なんにせよ、よく分からないお気持ちを抑え込むことさえできない自分があまりに馬鹿みたいでつらいのだ。
AI慎重派の筆頭論客でもある某イラストレーターが「XP-PEN(Wacom以外であれば真っ先に候補に上がる中国の優秀なメーカー)の液タブ買ったよ」というツイートをしただけで「Wacomへの当てつけかよ!!!?!!!!!!!?!」となってしまう自分の単細胞が恨めしい。
だから、彼がとてもとても理性的な筆致で書いてくださっていたnoteを読み、示されていたフラストレーションの殺し方のすすめに従って、こうして文章の形で消化しようとしている。私は絵でしめすより文章をしたためるほうが相対的に得意だから。うまくいくかな。
思いついた順に書く。くどいので今後は液晶ペンタブレットを「液タブ」と表記する。
本件を概観するうえで見落としてはいけない気がするファクトとして"Wacomの液タブ"という存在・概念が、デジ絵に親しむ者にとっては単なるハイエンド製品に留まらない、絵描きとしてのステータスシンボルでさえあった実情がある。
「Cintiq」という名は単なる製品の名前ではなく、それこそCHANELの「N°5」のような、ある種の象徴を背負ってきた。なぜなら長い長いあいだ、Cintiqこそが唯一の“本物の液タブ“だったからだ。
どういうことかといえば、Wacomの特許でもある電磁誘導方式(EMR)という動作形式で作動するの液タブは、長らく新生Cintiqシリーズしか存在していなかったのである。
EMR方式は、グラフィック用タブレットの動作方式として最も優れていると言っていい代物だ。飛び抜けて高度な筆圧感知と動作検知能力を持つため、まるで紙に線を引くかのように繊細な描画が可能であり、ペンの充電に煩わされることもない。
かつては板タブの専売特許であった強力な描画能力を、液タブだてらに誇示してみせたことでCintiqは伝説となった。
EMRの特許が切れた現在となっては、他社も盛んにEMR方式の液タブを発表しはじめているものの、依然としてそのクオリティの高さは変わらず、Wacomの歴史に根ざした信頼もあって、“Cintiqという名前“は永遠に“すんげーつよつよ液タブ“の比喩であり続けている。
趣味であれ生業であれ、デジタル創作に親しむ人々はみな、ショーウィンドウ越しのトランペットを見つめる黒人少年のごとく、Cintiq proに憧れながら絵を描いているのである(主語デカ案件)。
だからこそ、"あの"Wacomが!!?という衝撃は大きかった。よその企業がAIを使いやがったときのそれとは、話が違うのだ。
むろん、いくら創作にまつわる機器を扱う会社だからといって、告知に使う全てのイラストにコンペを設けたりできないことは、さすがに分かる。
それでも、だとしても、誰しもが「なんで社内イラストレーター使わねえんだよ」と失望するほどには、Wacomの名前は重かったのだ。
当のWacomにさえ抱え切れないほどに。
また、消費者による企業への信頼とはすなわち資本への信頼でもある。
ただ、ただ単純に「高え金払ってんだからしっかりしてくれよ頼むよ」という話だ。
「Cintiq pro27」とかでググっていただければ分かるとおり、Wacomのフラグシップ製品は、おしなべてアホみたいに高い。Apple製品とタメを張るくらい高い。ちなみに企業姿勢もどとこなく似ているところがある。
Wacomがどんだけ儲かってるかは知らんけど、あんな高いもの売ってるなら相応にお行儀よくあってくれたまえよという話なのだ。
これはカスタマーが企業に怒りを覚えるポイントとしてあまりに分かりやすく、またその気持ちを分からない消費者はいないだろう。
ちなみに、米WacomがAI画像をうっかり購入したフォトストックサイトが、よりにもよってAdobe Stockであるのも見逃せない点だ。
かのAdobeもまた、AI魑魅魍魎に占拠され AI汚染の震源地とすら揶揄されるようになったAdobe Stockの有様をユーザーに咎められ、「高えAdobe税払ってんのに自社のフォトストックすら守れねえのかよ」という失望を集めて絶賛失速中の身である。どうも示唆的なものを感じずにはいられない。
ただまぁ、個人的に上記の諸々は単なる背景情報であって私には正直どうでもよかったりする。ここまでクソ長々と書き綴ってきたうえでこんなことを言うと正気を疑われるかもしれないが。
私はただ、頭が固くて権威主義で旧弊なオタクであり、Wacomを埼玉の誇りだと思ってる埼玉県民ゆえ、ただただ、たった1回の過ちでWacom製品を投げ捨て、""有象無象"“の""中華""製品に手を伸ばせるみんなのフットワークが信じられないのだ。
そして今回の傷が重篤な致命傷なのは否定できないとはいえ、なにもWacomが主体的にAIを推進したわけでもないのにここまで炎上が広がっていることに引いているのだ。
なんかこう…例えばCintiqの次世代モデルにAI積みますとか言い出したわけでもなく、ただAI画像をなんとなく手にとってしまっただけなのに、叩かれすぎじゃないかと思うのだ。確かに迂闊で許される範囲じゃないとは思うけどさ。
とくに、まるでWacomが生成AIを大歓迎し、諸手を挙げてユーザーに押し付けようとしている企業であるかのように罵っている一部のAI慎重派の言動はあさましく思えて仕方がない。
むしろWacomは絵柄を署名のように扱える技術を研究し、「AIでAIをぶちのめす」道を探ろうとしている途上にあるというのに、というかその話題が出た当時はみんなしてさすワコしていたというのに……。
……長い長い冬を抜けて、ようやく著名なイラストレーターの方たちでさえ腹を括ってAIの被害を訴えてくださるようになり、ここ最近にきて生成AIに関する議論が持ち直したように感じられる場面が増えたように思う。
一方で、その暗い冬のあいだに摩耗した精神を顧みぬまま、あれもAIこれもAIAIAIと呪詛の言葉を撒き散らすようになってしまったインフルエンサーの方が何人か思い浮かぶ。
特に、最近になって「2023年8〜10月以降にいきなり生えてきためちゃうま絵師は基本AIだと思え」というド失礼な認識が自然発生し、ぽつぽつと苦言が出ることがあっても、とくに大きな反発もないままその認識が界隈に定着したのを見たとき、私は「底が抜けてしまった」と思った。
そこに畳み掛けるようにして、絵描きの最良の友であったWacomへの過剰な警戒がドバドバドバドバ噴出しているのだ。しっちゃかめっちゃかだよもう。
AIbroが吐き捨てていった「AI規制派はフェミ!」というお里が知れる鳴き声を、彼の意図した形ではないとはいえ、私は捨て置くことができない。
今の「AIカスどもVS絵師とかの連合」の泥沼バトルは、慄然とするほど「"フェミニズム"VS表現の自由」の界隈が辿った道筋に似すぎているのだ。
あの人たちはどうなった?
ギャグみてえな炎上の渦中にあっても気高く振る舞ってきた、"フェミ"と蔑称されるいわれなき本物のフェミニストたる女性達は、数回の炎上ですぐさまインターネッツ・レスバの無意味さを悟り、彼女らがまだ"まなざし村"という懐かしい名で呼ばれていた時代の終わりと共に雲隠れしてしまった。
こうして萌えコンテンツをひたすら理不尽に憎み、ダブルスタンダードな思想を振り回しながらLGBTに迷惑をかけまくる、だいぶ苛烈な女性だけが鼻息荒くリングに残ることとなった。
一方の"オタク"の側も、愛するコンテンツを守りたい一心で不器用にも声を張り上げていた層が、本当はそんなふうに怯えなくてもいいことを知り、安心して去った。オタクコンテンツを傷付けやがる連中の正体見たり枯れ尾花。好きなものを愛でる時間のほうがよほど大切なことに気づいたのだ。
そうして気持ち悪くて不謹慎な処女厨の童貞が一番カッコいいという化石じみた価値観のまま、アニメやゲームに言うほど思い入れがないにも関わらず、現実の女性を逆恨みする原動力として自分をオタクだと思い込まねばならない可哀想な男性だけがオタクのバトンを勝手に引き継いだ。
そんなこんなで、かの界隈は"炎上のための炎上"の火の手が毎日どこかしらで上がり続ける、オタク嫌いとミソジニストがこの世の終わりみたいなナワバリバトルをやるだけの地獄と化してしまった。
他人事とは思えない。
「絵が描けるだけで好きなだけイキれてvtuberにフォローしてもらえるキモオタどもが羨ましい」という凄惨な嫉妬が胸の内で渦巻いていることにさえ気づけないまま、自分は最先端技術を理解しているすてきなテックギークだと心から信じて、満たされることなく価値のない画像を貪り続ける“彼ら“の壮絶さを思えば、相対する我々はたしかに、さすがに、今のところは同じ場所まで堕ちてはいないと言っていいだろう。
今のところは。
だが、その尊い正気が首の皮一枚でつながっているに過ぎないことを、前線にいる多くのひとが忘れてしまっているように思う。
自分がすぐにでも怪物に成り果ててしまうほど疲れ切っていることに気づかず、このまま怒りと悲しみを免罪符にして諍うだけの日々を送っていれば、すぐにでも炎上の熱狂と、レスバのライブ感に飲まれてしまうことだろう。
これは自戒でもある。
この戦いはコップの中の嵐ではない。
議論の場としては最悪なインターネットが唯一のフィールドというのも逆風だが、それでも。
非常に緩慢なテンポで、ときに腹立たしい揺り戻しに見舞われながらも、世界は確実に、ゆっくりとまともな方向に舵を切ろうとしている。
それもこれも、生成AIという忌子の産声に迅速に反応し、大衆がことの重大さに気づく前から、狼少年のような扱いを受けながらも折れることなく声を上げ続けてくれた人々がいたおかげである。
あなたたちが戦ってくれたからこそ、ようやくたくさんの人々が目を覚ましはじめている。
だから、我々はその目を裏切ることなく戦い続けなければならない。
だから、少しでいいから、休んでほしいのだ。ふと立ち止まるだけでもいいから。
この局面にあって、些細なことから「やっぱ反AIって頭おかしいわ」と思われるような事態があってはならないのだ。
私は恥ずかしながら、かつて表現の自由戦士と揶揄される感じのあのへんの活動に片足を突っ込んでいた。
そしてその日々の中で、素晴らしく聡明で、洞察力があって、敵を糾弾する時も優しさを忘れない、人間としても尊敬を集めていたオピニオンリーダーがある日突然ぶっ壊れてよくわからないことを言い出し、クソほど炎上するのを何度か目にしてきた。敵にも味方にもそんな人が出ていた。彼らはそのまま、“炎上のための炎上”をやるためのゾンビと化していった。
思い返せば彼らはいつも最前線に立って、独りで戦っていた。“界隈の人間ではない“人間がそばにいて、エコーチェンバーの反響を適度に遠ざけることさえできていれば、ガス抜きさえできていれば、何かが変わっていたかもしれない。
怪物と戦うものが怪物にならない方法は、ひとつだけ。連帯することだけだ。
あなたたちの仕事は言うまでもなく私が、そしてなによりあなたたちが呼び覚ました無数のビジランテが引き継いでいく。
だから、少しでいいから息をついて、AIbroどもにもみくちゃにされる中で削ぎ落とされてしまった何かを取り戻してほしい。我々にとってあなたたちが必要だからこそ、壊れないでほしいからこそ、私はこんなことを言っているのだ。
Wacomを許せるなら我々はまだ引き返せるはずだ。
このエントリがあなたたちの目に入ったら、お前は手ぬるいだの悲惨な現実を理解できてないだのの有難いお言葉が飛び出してくることだろう。
確かに前半のWacom擁護は、贔屓にしている会社かわいさゆえの妄言ではあると思う。正直。
でも、後半で言っていることを取り下げるつもりは絶対にない。
現実がまじくそだとしても、だからこそ、意地汚くAIを押し付けてくる連中とこれからも戦っていくためにもここで少し立ち止まり、あたりを見回して我が身を振り返らねばならない時期にきていると私は強弁する。