「ラテン語」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ラテン語とは

2019-10-02

anond:20191002105139

  「boxing」「boxer」が一般的単語ですが、現在英和辞典にも「pugilism」「pugilist」の単語が有り「拳闘ボクシング」「拳闘家・ボクサー」と訳されています。「pugilism」がラテン語から派生と明記されていますから、「pugilism」等の方が古い言葉なのかもしれませんが、一方で英和辞典には「box」には「平手・拳の一撃、ビンタ、殴打、張り手」などの意味が含まれるとされています

 古代ギリシャ語「puxos(箱)」の言葉自体が「握り締めた拳」の意味を持ち、ラテン語では「拳で戦う」という意味の「pugilatus」から競技としての「pugilism」という言葉が生まれたと解くサイトも有り、紀元前688年の古代オリンピック第1回大会から第38回大会迄「pugilism」が競技種目に有った様子も伺えます

 「pugilism」からboxing」への言葉の移行は、1200年頃のイギリス(一説にはイタリア)の或る神父が「pugilism」を復活させ、「boxing」と名付けて青少年に授けたのが名称の始まりと言われるが、定かで無いとする曖昧説が有る一方で、近代ボクシング誕生は18世紀、イギリスジェームス・フィッグが1718年のロンドンに「ボクシングアカデミー」を開設し門弟に教え、彼の弟子ジャック・ブロートンが1743年世界最初ボクシングルールを作り、グローブも考案したと有ります。この様子からすれば、現在の「boxing」の意味は1700年代前半に確立現在に至ったと考えるのが妥当だと思います

2019-09-28

[]ロリカ・セグメンタタ

anond:20190928192237

古代ローマ帝国兵に支給された板金鎧の一種

ラテン語で「分割された鎧」という意味

見栄えが良いので映画などでよく使われており、

ローマ兵の鎧といえばこれ」というイメージとなっているが、

実際の使用期間は100年ほどで、ローマ帝国の歴史からすると短期間にすぎないらしい。

2019-09-18

生きているのがつらすぎるから

死んでもいいやって昏睡したこと3回あるけど滅多なことじゃ死なねえ

週に一度は人生辛くて窓からぶん投げたくなる

あんまりしんどいから明日腕にラテン語で「生きろ」って彫る

祝福しろ

2019-09-08

成功体験

唐突に思い出した。

中学の頃合唱をやっていて、奇跡的に全国大会に出場を決めた。

連日夜19時過ぎまで練習を重ね、ラテン語の曲だったかラテン語を話せる講師を呼んで、と色々やってた。

ある日、先生がどうしても自分の居るパート歌声に納得がいかないようで、何度も歌い直しさせられる事があった。

疲弊した私はわざと口パク歌ってみた

先生はパッと顔を輝かせて「そう!その感じ忘れないで!」と叫んで終わった。

その後から全国大会本番まで私は口パクで歌った。

もちろん口パクとバレないよう表情は他の子と同じように豊かに、大きく口を開けて歌った。

結果は銀賞、まあ結果はどうでもいい。

世の中には頑張らない事が人の為になるような奴が居て、自分がそれだって事だ。

日本は頑張れ教だけど、そういうやつはどうやって生きていけばいいんだろうな。

2019-08-20

[] #77-2「コラえて地獄

≪ 前

その後 何とか案内を引き受けてもらう

マスダくん:近場で紹介するんだったら ここかな

まず やってきたのは駅から直通の「アルブス・オーク」というオフィスビル

1階から3階は一般人向きのショッピングモールとなっている

――名前の由来とかはあるのかな?

マスダくん:ファンタジー物とかで出てくるオークからじゃないの? アルブスはよく分かんないけど

ミミセンくん:オークは植物の種類で アルブスはラテン語で“白”って意味 つまり白いオークの木をイメージしてるんだろうね

――へえー よく知ってるね

ミミセンくん:いや、入り口の案内板に書いてあったし

実際 辺りを見回してみると オフィスビルにしては随分と植物が多い

無機物の塊に融和している様は何とも不思議光景

タオナケちゃん名前は分かったけど、白いオークの木をイメージしたなら ビル自体も白くすれば良かったのに

マスダくん:それに何でアルブスとか ラテン語から引っ張ってきたんだ

ミミセンくん:さあ それは案内板にも書いてないね

タオナケちゃん:私の推測だけど 作った人はそこまで考えてないのよ

地元の子から やたらと粗探しをされるアルブス・オーク

――えーと あのオブジェは何かな?

シロクロさん:知らん! 知ったところでどうする!

ミミセンくん:そういえば よく分からいねアレ

タオナケちゃん:私も分かんないけど そもそもからないことの方が多くない? ああいうのって

マスダくん:まあ 確かに

結局 謎のままにされるオブジェ


アルブス・オーク内を回っていると 丁度お昼の時間

――そろそろ お腹が減ってきたね どこか美味い店ない?

ミミセンくん:それはあなたの好みにもよるし その時々によって食べたいものも変わってくるでしょ

マスダくん:オッサン そういう投げやりな質問しか出来ないわけ?

――えーと……じゃあ 君たちがよく利用する店はどこかな

タオナケちゃん:私 逆に聞きたいんだけど それは“この建物内にある店”って意味

――えー そうです……

マスダくん:だったら「初めての調理場」かな

ミミセンくん:ハンバーガーはもちろん サンドイッチパスタを取り扱っているのがいいよね

タオナケちゃん:私もよくいくけど ハンバーガーなら押忍バーガーのほうがいいわよ

マスダくん:そうかあ

――あの それって チェーン店だよ ね

マスダくん:は? チェーン店の何がダメなんだ

ミミセンくん:下手な自営業やってるとこより 企業努力のほうが遥かに強いよ

――観光で来たんだから どうせなら地元ならではの店がいいかな~って

ミミセンくん:そういうことは最初に言っておいてくれませんか

タオナケちゃん:さっきも言ったけど 後になってから条件を追加したりアレコレ言うのやめてくれない?

マスダくん:ほらな 雑な質問するから こういうことになるんだよオッサン

――はい……以後 気をつけま

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2019-08-19

anond:20190819132653

ヴァギナ・デンタタ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%BF

ヴァギナ・デンタタ(ヴァギナデンタータ、ラテン語: Vāgīna dentāta)は、

ラテン語で「歯の生えた膣」・「歯のある膣」を指す言葉

膣に歯や牙が生えていたり、膣の中に武器があったりする女が、

誘惑した男を殺したり男根を食いちぎって去勢したりする民話世界地の文化にみられる

2019-07-28

[] #76-1「車道シャドー

俺の住む町は田舎ってわけじゃないけれど、控えめに言ってマイナー、はっきり言えば中途半端なところだ。

観光街ってことにはなってるけど、それ目的の人なんて滅多にこない。

それでも年に1回くらいのペースで、ガイドブックの流れに逆らって上陸してくる人間もいる。

如何にも「色んなところを長いこと旅してます」って見た目のオッサンだった。

背中リュックは大きく膨らんでいて、後ろから見ると上半身が隠れるほどだ。

何をそんなに詰める必要があるのかと何気なく眺めていたら、本体と目が合ってしまったのが運の尽き。

この町の名所、穴場がないかと聞かれてしまった。

観光客向けの名所は無いに等しい町なので、正直なところ「ない」と言ってしまいたい。

それでも俺と仲間たちは“おもてなし精神”ってのと、地元に住むプライトでもって案内してやることにした。


例えば、ここ「アルブス・オーク」っていう大きいビル

名前だけ聞くとファンタジー香りが漂ってきそうだが、実際は樹の香りがする。

ここでいう「オーク」ってのは植物のことで、「アルブス」はラテン語で“白”って意味

まり白いオークの木をイメージした建物ってわけ。

難点は一般人が利用できるのは三階までで、上は賃貸オフィスとかで使われていること。

あと、ビルが白くなくて、形は普通に四角いってところか。

地域名産でもない木をモチーフにした理由も聞かないでくれ。

そのあたりを気にしなければ良い場所だ。

通路上には、オークらしき木が一定間隔で陣取っていてバランスがいい。

どこかの芸術家が作った意味不明なオブジェもあり、ポイントは押さえてある。

二階のショッピングモールには、駅から直通でいけるエリアが設けられていて移動が楽だ。

その他にもスーパー銭湯ボーリングゲーセンなどが一通り揃っている。

レストランも和洋中あって選り取りみどり

個人的によく利用するのは「初めての調理場」っていうファストフード店かな。

それ以外だと、蕎麦屋の隣にある店も面白い

周期的にコロコロ変わるので、住人的には見ものだ。

多分あのテナント、呪われてるんだと思う。


後は、無駄にオシャレな見た目の火力発電所、風が吹かない地域なのに建てられた風力発電所

新興宗教教祖がよく演説している広場、変な奴らが住んでいる廃墟みたいな家。

そんな調子で、俺たちなりの名所ってのを思いつく限り紹介していったんだ。

だけど、オッサンの反応は終始イマイチだった。

「こういうのじゃなくて、もっと文化的に、歴史的に意義のあるものが見たい」と言ってくる。

俺は、こんなところにいきなりやって来て、そんな意識の高いことを求めてくんなよと思った。

歴史を知りたきゃ図書館にでも行けばいい。

それを言葉にしなかったのは、ここまで案内してきたからには途中で放棄するのは嫌だったからだ。

「俺が物心ついたくらいの頃に、車の博物館とかはあったけどなあ」

その博物館ドラマ撮影とかでも使われて有名で、俺たちが名所と断言できる唯一の場所だった。

だけど町の小さな博物館なんて、滅多に人は来ない。

俺ですら数えられる程度しか行ったことないから、推して知るべしって奴だ。

から、せめて博物館についての思い出話をしようと思った。

「車の博物館……うん? 車……道路……信号機

だけど車繋がりで、ふと思い出したんだ。

この町を象徴する、とある信号機のことを。

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2019-07-19

[]Nullius in verba

ヌリウス・イン・ウェルバ。

ラテン語で「誰の言葉でもない」といった意味

1660年に設立されたイギリスの王立学会標語で、権力者に言われるままにならず、きちんと真実実証するのだ、という思いが込められている。

2019-07-02

anond:20190702230317

お、自分と似た者発見

教養を身に着けたくてラテン語勉強してるけどやっぱりお金にならない語学モチベーション上がらないね

そもそもアカデミズム世界で生きてるわけでもないので「教養が無い」なんて悪口を言われた経験一度も無いので備えるだけ無駄かも。

2019-05-14

元素ジョーク

アメリカ人のボブが彼のホウ素をボロンと出した

ラテン語専攻のぼく「なんというボリウム……」

2019-04-28

anond:20190427225233

エウレカギリシャ語からラテン語って言われるとファ?ってなる。

まぁラテン語に輸入されたから間違いではないんだろうけど。

エウレ化はおもしろいなと思った。最初は何言っているのか分からなくてバカ?って思ったけど。

2019-04-27

シンギュラリティが何処にあるかようやく分かった

「人にやらせるよりも機械やらせた方が安い」≒『シンギュラリティ

これでもう間違いない。

機械化を実装するのにかかる予算/実装成功する確率」<「機械化なんてさせずに人間やらせたほうが安い」

の不等式が成り立った瞬間を俺たちはずっと『シンギュラリティ』と読んでいたんだ。

技術的な特異点一口にいうが、その技術とは「安く抑える」技術だったんだよ。

「処理の高速化」なんてのは「作業単位あたりにかかるコストの削減」に向けた手段しか無かったんだ!

エウレカ

こんな簡単なことをみんなはもう気づいていたはずだ!

でも、言語化はしてなかった!

俺は今それを言語化した!

そこなんだよ!

エウレカとは言語化だったんだよ!

エウレは言語だったんだ!

ラテン語言語はエウレなんだ!

エウレカ

2019-04-17

英語で g と c の発音

g は a o u の前だと g で i e の前だと j

c はそれぞれ k s ってのが多いのは、中世ラテン語由来でフランス語もなので、仏羅系の単語はだいたいこれ。

というか give や get などの古ノルド語由来の言葉の方が例外っていってもいいくらいじゃない?

c で i e の前で k 音のやつはなにかあったかな?

あ そうだ celt があったね。 celtic は s 音もあるけど k 音もあるみたいだね。

語源ギリシア語の Kελτοί だけど ラテン語の celtae を経由しているだろうし、なんでこれは k 音のままなんだろう。

中世にはあまり使われず、近世以降使われる機会が増えたのかな?

2019-04-15

anond:20190414010753

「を」の発音問題に関しては、現在「を」しか残っていないわ行の問題と考えるべきなのか。「わゐうゑを」「ワヰウヱヲ」だよなあ。だったら/w/を頭子音とする行だ、で済みそうな話だ。

でも何か引っかかることもある。たとえば、今我々の身近で「を」以外のわ行が出てくるものとして「ヱビスビール」の「ヱ」があるわけだが、これはローマ字表記では昔から"YEBISU BEER"と書かれる。でもや行のえ段は旧仮名時代から「エ」って書くんだよな。

あと、井関農機株式会社というのがあって、これは昔から片仮名表記で「ヰセキ」という記法を使い続けていた。ところがローマ字では"ISEKI"なんだよな。

これらに対して「ニッカウヰスキー」なんかの場合は、まさに whisky の whi を「ヰ」で書いているわけだよな。森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』も、現行の本で見ると『ウィタ・セクスアリス』になっている。これはラテン語vita sexualis だが、この場合ラテン語における v の発音は /w/からこの表記は納得がいく。

これらからすると、わ行の仮名表記ってのは実は結構いい加減に使われていたんじゃないか? ただ商標場合オリジナリティを主張する為にわざとわ行の旧仮名を使ったんじゃないか、という疑念も拭えないけど。「を」は助詞の「てにをは」の「を」で現在までがっつり出てくるから、wo というかたちで厳然として残っているのか。うーむ、日本語って難しいよなあこういうところが。

2019-04-01

「令和」を含む名前を考える

新元号「令和」の一部を含む赤ちゃん命名流行る。

これは確実。

「和」昭和元号イメージだし、人名用漢字として使い尽くされた感。

から名前に入れるなら「令」。

「太」の代わりに「汰」を使うような、俗称エアロパーツ名が流行りらしい。

「令」なら「冷」とか「玲」?

「冷」は人名に使いづらいし、「玲」は人名にありふれてる。

「令」のままのほうが新鮮味があるだろう。

どう読ませるか?

早稲田教授クイズ芸人に倣って「のり」?

「のり」は響きが古臭いから今時の親は好まないだろう。

「よし」と読ませる実在の方がいるらしいが、これも同様に響きが古臭い

そのまま「れい」と読ませるか、1字取って「れ」と読ませるパターンが多いと予想。

例を考えてみる。

「令音」…ビートルズメンバーっぽく「れのん」と読ませるか、

     百獣の王っぽく「れおん」と読ませるか。

     これが一番流行りそう。

「令新」…「れにい」と読ませる。クラヴィッツっぽい。

「令紋」…レレレ、レモンちゃんだ。

     スラングで欠陥品とかの意味があるが、最近の親は気にしなさそう。

「令主水」…「れいもんど」。

「令尾根」…百獣の王のラテン語読みで「レオーネ」。

「令楠」…これもラテン語王者意味する「レックス」。

「令河岸」…「レガシー」。元々は遺産意味だが最近ポジティブな使われ方も多いし。

「令腐す」…「レクサス」。ラグジーな響きが一部の層には好まれそうな気も。

2019-03-24

anond:20190324063945

それはConclave...と一応突っ込んでおく。

ラテン語で「鍵をかけられる部屋」の意で、英語だと秘密会議家族会議という意味でも使われるらしい。"sit/be in conclave with ..."と使うらしい。

教皇選挙に出席できる枢機卿2009年から日本人がいないと思っていたら、前田万葉氏が2018年から任命されていたことを知った。

2019-02-28

anond:20190226211724

英語だって外来語だらけだぞ。

fellatio, cunnilingus, anus, penis, clitoris, vagina, hymen, labia, vulva, mons pubis, etc

ラテン語ギリシャ語ばっかりじゃん。

2019-02-26

anond:20190226211724

英語だって外来語だらけだぞ。

fellatio, cunnilingus, anus, penis, clitoris, vagina, hymen, labia, vulva, mons pubis, etc

ラテン語ギリシャ語ばっかりじゃん。

2019-02-25

anond:20190225071310

<熊>グリフ・ドゥ・モールフランス語 Griffe de mort=デスクロー=死の爪)

<狼>ベリウィ・ブラゴロドウィ(ロシア語 белый благородный=white noble=白き貴族

<鷹>グライテンダー・フリューゲルドイツ語 Gleitender Flügel=Gliding wing=駆ける翼)

<狸>マグヌス・テスティクルス(ラテン語 Magnus testiculus=Big testicle=おっきな金玉

2019-02-24

まーた「性的まなざし」論か

number_55

@room_number_55

ツイッター規約ざっと読んでみたけれど、

未成年定義は18歳未満

対象イラストCG文字含む

違反アカウントは即凍結。新規アカウント取得も不可

・申告を推奨

ってことでいいのかな?

非実在青少年の年齢をどうやって判断するか(見た目? 設定?)がハッキリしないのが気になるが…

午後1:05 · 2019年2月24日 · Twitter for iPhone

https://twitter.com/room_number_55/status/1099520769405546496

ななしぃ@七志乃七介 @Nanacie_ 2日前

webisu_vip キリスト教的に欧米は「だれでも、情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである」(マタイによる福音書 5:28)って考えですものしかし人は抑圧を受け過ぎると暴走する面がどうしても存在します。仏教思想まで禁止してませんから、この辺の考えは諸外国キリスト教思考とはかなり相容れないものだと思われます

返信 4

https://togetter.com/li/1319696

新約聖書』(しんやくせいしょ、ギリシア語: Καινή Διαθήκη, ラテン語: Novum Testamentum)は、紀元1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによって書かれた文書で、『旧約聖書』とならぶキリスト教正典。また、イスラム教でもイエス(イーサー)を預言者の一人として認めることから、その一部(福音書に相当するもの現在まれているものとは異なり、アラビア語で「インジール」と呼ばれる)が啓典とされている[1]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8

最近、この手の西海岸サービス規約レベルイラスト排除がすごい進んでるんだよな。日本いくら騒いでも、意思決定西海岸キリスト教徒によって行われる以上はまなざし論の侵攻を遅らせることはできても押し返すことができない。どうしたもんかね。やはりブロッキングしかないのか? はてなハイク日本人が閉じこもればはてな京都本社と俺たちの京都府警がすべてを決定することになるわけだから

2019-02-23

anond:20190223135433

牡羊」「牡牛」という命名のものは既に指摘されているとおり「ラテン語のAries・Taurusを直訳したから」ということになるだろう


ってことで現状の説明は一応つくのでは?

なぜ十二星座のなかで牛と羊にだけ「牡」が付いているのか

まず、江戸時代までは中国の「星宿」が使われており、西洋星座が広く知られるようになったのは明治になってからであった。

現在星座名に統一されるようになったのは、以下のPDFによると1910年ごろであるらしい。

https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2013_05/03rensai-03kabumoto.pdf

また、『日月地球渾轉儀用法』で興味深い内容として、十二宮解説において、

然ルニ今日実際ノ天文ヲ按スレ三月ヲ以テ大陽白羊宮ニ立タスシテ却テ隣宮ノ雙魚ニ立ツヲ見ル因テ其然ル所以ノ原因ヲ考察スレハ蓋シ是レ三千年ヲ流過スルノ間毎三月廿一日ヲ以テ大陽位置スル赤道上ノ春分点下ニ出スハ甞テ白羊宮ニ在リシト雖モ年々徐々ニ遷移シテ終ニ雙魚宮マテ来リ

というように星座と宮を同義的に用いていることがあげられる。また、Geminiの訳語として「雙児宮」ではなく、「雙女宮」という名称が用いられているが、この名称は『星学図説』や『星学捷径』、『百科全書天文学』など、今回紹介した天文書においても同様に用いられている。

1910年発行の『天文月報』第2巻第11号所収の「星座名」において、91星座(88星座ではなく)の日本語訳名が与えられているが、そこでは「雙子」と記されており、当時の『天文月報』編集主任であった一戸直蔵は自らの著『星』において、

獣帯の十二星座とは次ぎの通りである。括弧内の名称は従来多くの書籍散見したものであるが、近頃我国の天文学者一同の評議で、訳語一定した

と述べて「雙子(雙女)」と記していることから日本においてGeminiは1910年女性から男性になった、と結論していいだろう。

ここで「黄道十二宮黄道十二星座が同一視されている」とあるが、「白羊宮」「金牛宮」といった黄道十二宮名称は、西洋占星術インドを経て中国に伝えられたとき漢訳されたもので、日本には平安時代に入ってきて宿曜道として広まっている(異同はあったようだが)。

西洋天文学体系が入ってきたのは明治であるが、占星術においてはそれ以前から名称存在していたということである

実際、中国では十二星座も「白羊座」「金牛座」で定着しているので、日本でもそうなっておかしくはなかったと思われる。

ちなみに、中国では「双女座」というと「乙女座」の異称らしいのだが、上記によると日本では「双子座」の異称認識されていたようである。このあたりは謎。

さて、「一戸直蔵の『星』」は以下で読める。

https://books.google.co.jp/books?id=2soa36rEEWMC&dq=%E7%89%A1%E7%89%9B%20%E9%87%91%E7%89%9B&hl=ja&pg=PP48

かに「近頃我国の天文学者一同の評議で、訳語一定たから、其方を主として、従来のは併せて記すこととした。」とあり、その後に「牡羊(白羊)」「牡牛(金牛)」と記されている。

これまでは白羊・金牛と書かれることが多かったもの牡羊牡牛統一した、というわけである

天文月報』第2巻第11号は日本天文学会のサイトで読める。

http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1909/pdf/191002.pdf

天文学術語を和訳せしもの区々にして一定せず。これ天文学普及上著しき故障なるを以て、本学を専修する人々相謀り、数年前より最も適当なるものを得んと考究中なり。

「数年前より」とあるように、確かにそれ以前から天文月報上では「牡羊座」「牡牛座」で表記統一されている。

実は1908年10月天文月報第1巻第7号にもこのような質問がある。

http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1908/pdf/190810.pdf

数年前迄は小生等星座を呼ぶに、何某の星宿とも呼び申候。又黄道上の星座は何々宮と申来り候処、茲に記載されたるものは皆何々座と申候は天文学会にて新に術語として択ばれたるものと被存候。

「数年前までは星座を呼ぶのに『何某の星宿』とか黄道上の星座は『何々宮』とか呼んでいたが、天文月報ではすべて「何々座」と記載されている。これは天文学会にて新たに術語として選ばれたものだと思うが、何と読めばいいのか」という質問で、さらに、

茲に記されたる星座黄道のものは白羊、金牛、双女、巨蟹等の名を捨てられたるは一に羅甸語を翻訳せられ候と被察候。

黄道上の星座について『白羊』『金牛』『双女』『巨蟹』などの名前が捨てられたのは改めてラテン語から翻訳したためだろう」とも書かれている。

それに対する回答では、黄道十二星座については触れられていないが、あえて否定されているわけでもない。

残念ながら、これ以上に命名の詳細な経緯は分からないが、ひとつには「黄道十二宮」と「黄道十二星座」の違いがあるかもしれない。

最初引用した文書にも書かれていたが、当初はこの二つは概ね一致していたものの、年を経るにつれてズレていったので、現在ではたとえば「白羊宮」は「牡羊座」と一致しない。

実際の黄道十二星座は大小さまざまであるが、サインは実際の星座とは別に黄道12等分したものである。初期には実際の星座サインは、大雑把に一致していたが、歳差によってずれていった。

天文学者たちがこれを考慮し、占星術との使い分けを企図して名前を変えたのであれば説明はつく。

以上より、「牡羊」「牡牛」という命名のものは既に指摘されているとおり「ラテン語のAries・Taurusを直訳したから」ということになるだろうが、それは明治期の天文学者たちが名前を付け直したからであって、決して必然的ものではなかった。

何かが違えば「牛座」や「金牛座」が使われていたかもしれず、「原語や神話から考えれば牡羊牡牛に決まっている」などと居丈高に言うのは後知恵もいいところだと思う。

余談。

星座名はこの天文月報のもので決定というわけではなく、その後も議論が交わされ、最終的に1944年学術研究会議が発表したものが決定版とされているようだ。

以下のPDFからはそうした議論雰囲気がうかがえるかもしれない。

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/167055/1/tnk000171_322.pdf

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