「boxing」「boxer」が一般的な単語ですが、現在の英和辞典にも「pugilism」「pugilist」の単語が有り「拳闘・ボクシング」「拳闘家・ボクサー」と訳されています。「pugilism」がラテン語からの派生と明記されていますから、「pugilism」等の方が古い言葉なのかもしれませんが、一方で英和辞典には「box」には「平手・拳の一撃、ビンタ、殴打、張り手」などの意味が含まれるとされています。
古代ギリシャ語「puxos(箱)」の言葉自体が「握り締めた拳」の意味を持ち、ラテン語では「拳で戦う」という意味の「pugilatus」から競技としての「pugilism」という言葉が生まれたと解くサイトも有り、紀元前688年の古代オリンピック第1回大会から第38回大会迄「pugilism」が競技種目に有った様子も伺えます。
「pugilism」から「boxing」への言葉の移行は、1200年頃のイギリス(一説にはイタリア)の或る神父が「pugilism」を復活させ、「boxing」と名付けて青少年に授けたのが名称の始まりと言われるが、定かで無いとする曖昧説が有る一方で、近代ボクシング誕生は18世紀、イギリスのジェームス・フィッグが1718年のロンドンに「ボクシング・アカデミー」を開設し門弟に教え、彼の弟子ジャック・ブロートンが1743年世界最初のボクシング・ルールを作り、グローブも考案したと有ります。この様子からすれば、現在の「boxing」の意味は1700年代前半に確立し現在に至ったと考えるのが妥当だと思います。
ボクシングって、どこが箱なの?
「boxing」「boxer」が一般的な単語ですが、現在の英和辞典にも「pugilism」「pugilist」の単語が有り「拳闘・ボクシング」「拳闘家・ボクサー」と訳されています。「pugilism」がラテン語...
戦後は屋外リングで、屋根がついてたんだよ
グローブの中で握りしめたこぶしが。