はてなキーワード: ヤンキー漫画とは
完全に自分語です。それでもよろしければ読んでください。
某鬼殺漫画の大ヒットからオタク以外の人たちの間でもアニメや漫画のブームが訪れたと思う。
世の中は、①某鬼殺漫画→②某呪漫画→③某ヤンキー漫画の流れができているようにみえる。
私は①と②はアニメは放送当時見ていて、漫画は少しだけ読んだ。全力で逆張りしている訳では無いので触れるだけ触れてみようという気持ちで触れ、結局ハマらなかった。ハマらなかった理由に流行ってるからというのはあったと思う。作品自体はとても面白かった。
③だけは違った。連載開始当初から本誌の方で読んでいて、狂おしいほどハマるってわけではなかったけれども本当に面白いと思いながら読んでいた。
それから①と②のブームがきて「次は何が来る?」みたいな風潮になり、そのまま③のブームがきた。物語は面白いしキャラクターはかっこいいし映画はイケメン俳優たちを集めていたし、人気の出る理由もわかる。私も昔はもっと人気出て欲しい!と思っていた。
しかし、いざ人気が出始めると周囲の女子たちも騒ぎ始め、ツイッターでも話題に登るようになり、漫画内のフレーズをネタとして様々なところで聞くようになった。腐女子も夢女子も沢山いると聞いた。
そうなって欲しくなかった。有名になることは嬉しことなのにアニメ化で喜んでいた気持ちがスっと冷めていってしまった。
それからは本誌でもサラッと読むようになり、読むことも面倒になってきてしまった。
ものすごくくだらないけれど、初期から読んでいるし、最初は古参マウントを取りたくもなってしまう気持ちがあったけれどそれすらどうでも良くなってしまった。むしろ作品自体に関わることも面倒だと思うようになった。
純粋な気持ちで楽しく読んでいたはずなのに、こんな風になってしまって寂しい気持ちもある。
これは某五つ子漫画でも同じことがあった。
そして、同じ雑誌の某サッカー漫画の波も来ているのを感じている。
好きだった漫画を心の底から好きと言えなくなってしまった自分が情けなくなることもある。
おそらく、このような気持ちを感じている人は一定数いるのだろうなと思う。
アニメ『スーパーカブ』の6話で、免許取って間もない主人公・小熊がカブで二人乗りをする。
カスタムで125ccの第二原付にしているから「免許所得から1年経てば二人乗りはできる」が、
1年経っていないから違法。でもする。この描写についてネットでは
・おいおい…… というモニョり派
が喧喧諤諤。
……「という話になっている」
「という話にされようとしている」?
全然ちがうって。
「アニメをアニメとして楽しめない人は」って言ってる人、絶対読んでないだろ。
俺は読んだ。で、この描写辺りの小熊の心情描写で小熊嫌いになったというか、
「この作者の価値観は無理」と思って読むのやめた。
捨ててしまったから完璧な引用はできないけど、大体の言葉は覚えてるので書いとく。
単純に言うと、原作小説「スーパーカブ」はかなり粗が多くて、下手。
全然話を書き慣れてない人が、1つ1つのエピソードを思いつきで書いてるのが丸わかりで、真面目に読むときつい。
コミカライズやアニメで、どのように専業プロの手で整えられたのかは知らない。
ただ、小説については読んでいると状況について矛盾というか無理のある場面が多く(夏休み入って初雨とか)
かなりの作者ルールを飲んで付き合うことを作者側から要求されるという感じ。
俺はそういう小説は「まだ全然上手くないな」と思って読むやつ。
ただ「おいおいおい」「そりゃないだろ」と思ったのがこの二人乗り前後の話。
全文キャラを立てようとしてないってぐらい淡泊な筆致のわりに、
たまに解説される小熊の心情はかなり歪みや偏りが見えてキツい。
特にねずみ取りしてる警察に対して「公道で小遣稼ぎをする泥棒」みたいな唐突な心情独白があって、
しかもそれがライダー全員の共通認識みたいに書かれていて、「マジか」と思った。
俺はバイク乗ってるけど、そういう認識全くなかったので「やめてくれ」と思った。
第一ライディングの経験が浅い小熊がなんでそこまで警察を目の敵にするか
(むしろないない尽くしの少女にとっては味方側だと思うのだが)が不明で、
小熊というより作者出ちゃってるなぁ、トホホという感じだった。
で、高校の修学旅行に小熊は一人カブで向かうというたくましい話が続くのだけど、
その道中で「パンク修理すら自分でできない、情けないカブ乗り」の少年に出会う。
俺は、店のピットにお金払って作業してもらうのこそ安全と思っているので情けないとは思わないが、
小熊(淡泊で物語られないので作者、としか思えない)にとってはそうらしい。
で、小熊はパンクを修理してあげたあと、
同じカブ乗りとして親近感を覚えて近づいてきた少年のすねだか膝だかに蹴りを入れて、そのままカブで逃走。
「あんなやつがカブ乗りなんて!あんな情けないのと一括りにされたくない!」て感じで癇癪を起こしながら修学旅行先に向かう。
で、話題になってる「二人乗り」の話は、
原作だとその「自分はダサいカブ乗りとは違う」と描き切った直後、修学旅行先の宿に着いてすぐの話なのだ。
しかも、
「免許を取って1年以内は二人乗りできないことは知っていた。しかし重要な決まりとは思わなかった」
というものすごくサラッとした1行か2行かの地の文でOKになり、礼子とタンデムするのだ。
小熊ヤバいというか作者ヤバイ、さらに言うと違法を知っててケツに乗る礼子の株も下がった。
俺からすると、さっきのパンク修理できない少年の何倍もダサい。
これ成立するのか?この作者の中では?ってのが俺がこの作者無理だと思ったところ。
善なるヒロインとしてこのストーリーラインを受け入れてもらえると思ってるなら、かなり読者を選ぶ作品だなって。
ぶっちゃけ、同じバイクを愛する者?として俺は「この小説、流行って欲しくない」と思った。
チンピラ的ダブスタがチンピラ漫画で書かれるなら全然いいのだけど、
ないない尽くしからカブっていう皆に寄り添う名機を手に入れた少女が、
カブを手に入れたことで当然に迎える「美しいもの」や「成長」のエピソードとして法軽視を書いてほしくなかった。
保険金払われないから任意保険入ってる意味もなくなるし、誰も乗せなかった。
ただでさえ白眼視されやすいバイク乗りの誇りって、俺的にはそっちだと思ってたから。
変なこと言ってるとは思わない。
とまあ、そんなわけで、「小熊も、作者も、モラルはない」ってことが、
「アニメだからたぶんこの世界は法律が違う」とか「アニメに突っ込む人間ダサイ」とかじゃなくて、
堂々と「仕事してる警察は敵」で違法行為は「重要と思わないから犯す」っていう、
「重要でない要素」としてサラッと出てきたのが視聴者に「……え?」ってなってるんだって。
リアリティラインが違うヤンキー漫画やコメディ漫画につっこんでるわけじゃなくて、
カブ文化を賛美すると標榜する美少女×スローライフ作品に「当然の確信的違法」が入ったから、
ガラガラの道路で白バイとかねずみ取りとかめんどくせえなあとは思うときはあるけど
そんなとこ。
なんか「アニメをアニメとして見られない可愛そうな人」にされそうだったから、
「公式も作者も焦って、今そういうことにしようとしてんだよ」って言いたくなった。
流行ってほしくないとは思ったが、
べつにこの作品がこういうスタイルを許されずに潰れてほしいなんて思ってない。
全然違う変な結論を作り上げて、それで哀れまないでくれって感じ。
オタク同志たちがあっさり丸め込まれてるのも見てて辛いわ。おわり。
追記:
美少女×ほのぼのスローライフ、って言葉を使ったのは俺がショボかった。
俺の感想としては
純朴×スローライフ×成長譚×HONDAスーパーカブの素晴らしさがテーマっぽい作品で、
軽い気持ちで一線を超えた違法を美しいものとして書くのは困惑することで、
俺的には直前のエピソードの整合性とあわせていろいろと無理に思った、その方が正確。
それが「フィクションをフィクションとして楽しめないやつ」呼ばわりだから、
これは持ち出したコンセプトと照らしてツッコミ入れたくなるレベルだからツッコミ入ってるんだよ、
って言いたくなった。追記おわり
きっかけは同棲してた彼女の妊娠が発覚し、たまたま転職を考えていたこともあって、里帰り出産するならいっそ彼女の実家の方で職探ししてみるか、となって東京⇒田舎ランキングで5本指に入る県への移住を決断した。
(自分の両親は芸術系の人間だったため、子供が産まれても金銭面以外の援助は一切期待するなと言われていた)
・良かったこと
家賃が安い
東京に住んでいた頃は駅から5分のお世辞にも綺麗とは言えない2Kの木造アパートに住んでいたが家賃は6万5千円だった、今は田舎で庭駐車場付きの2階建ての借家が6万ちょうどで借りれている。
2歳児の走り回る騒音を考えると、とてもじゃないが木造アパートには住めない。
車社会は意外と便利
東京に住んでいた頃は車の必要性は全くなく、教習所を卒業してから一度もハンドルを握ったことのない生粋のペーパードライバーだった。
一方で田舎は通勤も車、コンビニ行くのも車、朝のゴミ出しすら車で行く時もある。
維持費は掛かるがラッシュ時の満員電車とは無縁だし、小さい子供がいるとオムツ換えから食事まで全部車の中で住ませられる移動式の小部屋があるようなものなので、滅茶苦茶便利である。
もし東京で暮らし続けていたら、元気過ぎる我が子を毎週電車でどこかに連れていかなければいけないと思うと、ゾッとする思いである。
飯が美味い、そして安い
都会では中国産の玉ねぎしか買えない値段で、箱一杯の国産玉ねぎが買えたりする。
流行りの飲食店のようなものは無いが、平日の昼食も皆どうせ車で行くので、アクセスが良いから繁盛しているあんまり美味しくない店みたいなのが存在しない。
ただそもそも店が少ないのでどこも混んでいるのはネックだ。
・良くなかったこと
これはマジで厄介で、法すら介入できない地域のルールが根付いている。
田舎あるあるだと思うが、畑の隅っこでゴミを焼いている光景をよく目にするのだけれど、落ち葉や紙ゴミだけでなく明らかに燃やしてはいけないものが燃えている悪臭がすることが多々ある。
最初に暮らし始めた家の隣でいつも大量のゴミを燃やしており、悪臭と煙に悩まされていて警察にも相談したが「都会の人はもっと寛容にならないといけない」と対応してもらえるどころかむしろ説教されてしまった。
あと「勝手口の鍵を閉めてはいけない」という謎のルールがあり、言い付けを守っていたらある朝目覚めたら近所の婆さんがキッチンを漁っていたことがあった。
「豆を沢山茹でたからあげようと思って持ってきた、夏場だから冷蔵庫に入れようと思ってスペースを作っていた」とのことで、本人としては好意での行動だったのだろうが気持ち悪くて貰った豆は全部捨てた。
その日以降、小さな子供がいるので勝手口の鍵を開けていると勝手に外に出て危険だという理由で鍵を閉めることにした、文句は言われたが子供を理由にすると一応は引き下がった。
後は駐車場に勝手に車を停められていたこともあった、取りに来た時に文句を言ったら「前の居住者の時は何も言われたことなかった」と逆ギレされ、その地域では「長く住んでいる人間が偉い」という謎ルールがあったのでこれも警察はまともに対応してくれなかった。
自分は見た目がちょっとイカツい方(193cm105kg両腕に刺青有)なので文句を言えば相手が怯んだが、そうでない人は結構しんどいと思う。
人間関係が狭すぎる
人口が少ないせいか、誰かが誰かの知り合いというパターンがとても多い。
取引先に連れられていったキャバクラで働いているのが嫁の同級生の妹とかザラで、迂闊なことはできない。
そして買い物に行く店も皆一緒なのでしょっちゅう顔を会わせる、目立つ見た目をしていると「○○にいたでしょ?」と言われる、監視されているようで疲れる。
東京の人間というだけで敵対視されることがある、一方で「東京よりこっちの方が良いですよ」って言うと自分の子供が誉められたみたいに喜ぶ人が多い、居酒屋で見ず知らずの人に奢られたこともあった。
自分は東京どころか実家がある地域が良いと言われようが悪いと言われようがどうでもよいので、地元へのこだわりが強い人は少し扱いづらい、どう考えたって田舎なのに田舎扱いされるのを嫌う人もいる。
また狭い人間関係のせいか常識とか道理とか利害よりもプライドを優先する人が多い。
いい大人でも「舐められたら終わり」というヤンキー漫画の登場人物みたいな人が結構いる、東京はすぐ次にいけるが田舎はそうではないため、公私ともに立ち位置が重要なようである、学生時代の上下関係が社会人になっても続いているケースも多々ある。
鮎川は中学校3年の時の同じクラスの女子だった。身長が高くて小顔。すっと通った鼻筋が印象的な美人だった。
校則で禁止されているのに、少し明るい色に髪を染めていて生活指導によく目をつけられていた。
当時はアムラー全盛期。クラスの女子はみんなルーズソックスくらいは履いていて、ギャルっぽい格好が普通だった。
その中でも彼女は少しヤンキーっぽくもあり、大人びた雰囲気もあり、いつも気怠そうな感じで「圧」があった。
休み時間に仲良くする友達も少なかったので、漫画の模写ばかりをして昼休みを過ごしていた。
無論、下手くそな絵を見られるのが嫌だったので、音楽室の隣の空き教室にいつも忍び込んでいた。
うちの中学校では3年生が町内10キロを走るマラソンが1番の目玉だったが、
そんな時「大看板を描いて、当日応援すればマラソン免除」という体育祭実行委員の役職は、
あまりに魅力的で、すぐに飛びついた。立候補したのは、俺と鮎川、鮎川と仲の良いギャルの3人だった。
例年、体育祭の看板は、ナウシカや紅の豚などのジブリ作品が描かれることが多く、
ついでドラゴンボールやエヴァなどの少年漫画がモチーフとされた。
自分は特に描きたいものもなかった(というか、模写してる絵は萌え絵ばかりだった)ので、
二人の話の成り行きを見守っていたところ、鮎川が「今日から俺は!!」を描きたい。と言ってきた。
当時サンデーを読んでいなかったこともあるのだが、ギャルがオタクの自分が知らない作品を挙げたことにびっくりした。
話を聞いてみると、高校生のお兄ちゃんがいるらしく、兄の影響で読み始めたがめちゃめちゃ面白いので、
その絵を描きたいという。俺は漫画の内容を全く確認せずにOKした。
翌日、鮎川が「今日から俺は!!」の漫画を10冊ほど持ってきた。とりあえず、読んで欲しいと。
ごりっごりのヤンキー漫画であった。特攻の拓や湘南純愛組!のようなヴァイオレンス&コメディー。
中学校の体育祭の看板にヤンキー描いて大丈夫か?という不安がよぎった。
しかし、鮎川に意見できるわけもなく、主人公の三橋と伊藤の絵を描くことになった。
製作が始まると、友達のギャルはなんだかんだ理由を言って、すぐに来なくなった。
しょうがないので二人で作ることになった。鮎川は複数のコマから
「このコマの三橋と、この表紙絵の伊藤を組み合わせた、殴りかかるような絵」にしたいと、
細かく指定してきた。彼女のこだわりはよくわからなかったが、俺はオーダーに応えた。
「増田、超絵うまいじゃん!漫画家なれるよ!!」と謎に褒めてくれた。
1週間も一緒に作業していると、ポツポツと話をするようになった。
4つ離れた兄と2つ歳上の兄がいること、浜ちゃん(友達のギャル)は最近塾忙しいから、
手伝うの難しいのわかってて無理に誘ったこと。
自分は商業高校行こうと思ってるから勉強しなくても余裕だということ。
目の前にいるのは気怠そうな怖いギャルではなくて、ただの普通の可愛らしい女子だなと思った。
女の子からそんな身内話を聞くのは初めてで、俺は多分恋に落ちていた。
提出日の前日、19時過ぎ。仕上げ剤が乾燥するのにもう1〜2時間ほどかかった。
家の遠い鮎川があんまり遅くなるのは良くないかと思い、先に帰した。
先生にもう少し居残る旨を職員室に伝えに行き、戻ってきたら1枚のメモ書きが残っていた。
体育祭は無事に終わり、懸念していたヤンキー絵ということで教師から怒られることも無かった。
クラスは受験一色に雰囲気が変わり、鮎川とはまた話す機会もなくなった。
それから数年後。成人式の時、久しぶりに中学校時代の同級生と再会した。
特に仲の良い友達もいなかったが、飲みに行くというのでついていった。
鮎川は来ていなかったが、思い出話の中で彼女の名前が出てきた。
彼女のお兄ちゃんは有名なチーマーのヘッドでめちゃくちゃ怖かったこと。
そして、お兄ちゃんの友達と当時付き合っていたらしいということ。
数年前、池袋を派手な格好で男性と歩いてるのが最後の目撃談だったこと。
俺が見えてた世界と、彼女が見えてた世界は同じ場面でもきっと全然違ってたんだろう。
でも黙々と絵を描いている彼女の横顔は綺麗で、今でも覚えている。
ヤンキー漫画の延長線上なのかね。