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2022-07-31

およそ15年ほどラジオを聞いてきたんだが、勝手ベスト10を選ぶわ

はじまり14歳の頃、地方在住の俺は水禁止体罰あり、毎日理不尽モラハラ部活所属していた

顧問の車を仲間とどうやって破壊学校に来れなくなるかを相談しては

先輩、後輩、同級生を片っ端から視姦し毎日毎日が山のようなティッシュに埋もれていた時代

金曜にその部活は夜間練習があり、帰りは親が車で迎えに来てくれてその車内でかかっていた

NHK-FMミュージックスクエア」を毎日聞くうちにDJ中村貴子さんの喋りと選曲にハマった

自分音楽好きなのでラジオ音楽が絡むと最高なので偏見に満ちたランキングになっている

1. 電気グルーヴのオールナイトニッポン

電気を好きになった流れからWinMX2ちゃんDL板で落としまくって

全ての回を聞きAMの沼に落ちて行く

信じられないことだがこの時の彼らは2023歳くらいで1部を担当していた

異常なほどの面白さはクイックジャパン特集回を読め

2. JUNK 爆笑問題カーボーイ

2000年頃から聴き始めた

リアルタイムで聞いているか太田光のその時興味あることをモロに影響を受けている

ハガキ職人レベルは他の追随を許さないほど高く、OPトーク自分栄養剤だ

この番組が終わる時のことを考えると怖くて仕方ない、それほど依存してしまう魅力がある

太田さんは何か大きな出来事が起きるとギャグも交えながら自分の考えをじっくりと語ってくれる

このようなことを深夜番組で話し、尚且つ成立してしまうのはカリスマ性があるからだと思う

詳しくはクイックジャパン爆笑問題特集を読め

3. ストリーム (TBSラジオ)

2007年頃にPodcast配信し始た頃に名物コーナーだった「コラム花道」に非常に影響を受けた

曜日コラムニストが登場し吉田豪町山智浩勝谷誠彦辛酸なめ子阿曽山大噴火

を知ったのもこの番組きっかけだ

コラムにもハマったが、MC小西克哉松本ともこ

おじさんとFM出身美人パーソナリティの組み合わせが素晴らしかった

ジャーナリストとしても活躍する小西さんはアメリカ大統領選の時は誰より分かりやす

面白解説をしてくれとても勉強になった

4. 伊集院光 日曜日の秘密基地

TBSに偏りがちで申し訳ないが、15年前くらいかコロナ禍まではすごい番組が乱立してたんだ

この番組2000年にスタートしており好きなのところは伊集院光自分のコアな趣味、嗜好を

日曜日の昼に4時間放送していた事だ

全て聞いた中でも好きなコーナーはもちろん「秘密キッチの穴」

ネットがまだ今ほど普及する前だったから成立していたのは間違いない

この前終わった朝の番組にも似たようなコーナーもあったり、竹内香苗アナという最高のパートナーとの

邂逅を果たしたのもこの番組で、売れる前のサンドウィッチマンアンタッチャブルも出演していた

5. 大友良英ハイブリッド音楽

あまちゃん全国的名前が売れた大友良英によるNHKFMでの音楽紹介番組

これは大友さんに加え、異常な知識を持つ大学教授バンドメンバー

この曲はこういう意味があってこういう背景から出来た曲で、その影響を受けたのが,,,,

など永遠にマニアック知識を惜しみなく披露してくれるので音楽好きの自分にとって

天国のような番組でした

5回ほど放送して止まってしまっていますが、大友さんは今ジャズトゥナイトという

これまた素晴らしい番組もやっているのでぜひ一度聞いてみてほしい

6. TOKYO M.A.A.D SPIN

コロナ禍と同時にリニューアルし各曜日に新しいナビゲーターを起用して

音楽はもちろん政治時代の流れに沿った企画などもありJ-WAVEでこれやる!と驚いた

特に火曜日高木完さんは初回にヤン富田氏がゲストに来て2週じっくりトーク聴くことができた

その他、ボアダムスのEYヨ、YOSHIMI、RIDDIMというレゲエフリーペーパー石井志津男氏

などかなりレア面子が続々出てくるのは完さんのコミュ力だと思う

7. ダイアンのよなよな

2014〜2021までABCラジオで3時間生放送をしてた人気の番組

自分が聞いたのは2020からだったのでリアルタイムでは短かったが

まり馴染みのなかった関西ラジオを初めて聞いてハマったのがダイアンだった

幼馴染のコンビなので、リスナー以外分からないネタオンパレードに加え

うんこおしっこおならゲラゲラ笑っている40歳のおじさん達の会話は

癒し以外何も無い、ダイアンは今はTBSラジオをやっているが

ABCで一ヶ月に一度「ラジオさん」という1時間半もどうにか続いているが

ダイアン真骨頂こちらだなと思う

8. アッパレやってまーす! 極楽とんぼ

MBSラジオ土曜日にやっている番組3月までは木曜だった、

メンバーは隔週で小峠と小沢=LOVE大谷フリーモデル池田裕子

2022年の4月までボイメン小林レギュラーだった

初めて聞いた時、こんな大人数で喋るのってどうなんだ?と思ってたが

元々極楽とんぼのが好きだったので

加藤を軸に知らない人のキャラ人間性がどんどん分かってきてハマった

男女も年代も入り乱れたワチャワチャの会話に独特なグルーヴがあり、

今日はどんな話題をしてくれるのだろうと毎週楽しみにしている

まり知られていないが極楽とんぼMBS2001年ぐらいからずっと

ラジオレギュラーも持っており、山本も一人で地元広島で喋っている

一時期JUNK担当していた時の面白さは

JUNKの中でもシカゴマンゴ吠え魂かと思えるくらい毎週腹を抱えて笑った

9. フワちゃんオールナイトニッポン

Xの最終回ゲストCreepy Nuts最初から最後までテンションが上がりすぎて

聞いてるこちらも疲れるくらいの回だった

この番組は今はゼロの枠だが特徴としてフワちゃんが曲を流しても

曲に乗っかって歌ってしまカラオケスタイルだった事に衝撃を受けた

10. シン・ラジオ 金曜日

パーソナリティ友近2022年4月から始まったばかりの番組

今年のベストラジオだと既に思っている6月17日ロバート秋山ゲスト回は

もはや3時間コントラジオだった、フワちゃんカラオケスタイル友近も取り入れており

この回は秋山友近BAYFM交通情報BGM歌詞即興で乗せて歌ってたのが

信じられないほど面白かった

YouTubeに上がってるのでぜひ聞いてみてほしい

2017-07-31

や、いいこと言ってる風ではあるけど、全然間違ってる。

なぜAKBが売れてあなた音楽が売れないのかというと、皆忙しくてあなた音楽に辿り着くまでの時間や労力、関心といったコストを払えないからです。AKBはそのコストをほぼ0にするために莫大なマーケティング費用を払っています。「真っ当な音楽を作ればリスナーコストを払う」など傲慢です。

Twitter /〇〇〇〇

や、いいこと言ってる風ではあるけど、全然間違ってる。こう言う考えは捨てたほうがいいし、耳を貸すと危ない。

akbと同じくらい売れている日本人アーティストはいる。彼らは良い音楽を作ることしかしてない。日本では売れず、世界で売れている。akb世界で売れることはないだろう。ボアダムズakbマーケティングコストの1/1000もかけてないがakb匹敵するくらいの知名度と売り上げを誇るだろう。日本ではもはや無名なんだろうけど。ちゃんとした世界芸術批評に晒されるポジションまでいってる。そう言う人はいっぱいいる。

日本で良い音楽が売れないのは、日本では良い音楽リスナー市場が小さいってことに尽きる。英語わからんこととね。

akb音楽とは言い難い。アイドル性のマネタイゼーション手段としての音楽だ。アイドルは素晴らしいと思う。創造的だ。でも、ドラッカー風に言えば、「客が何を買っているか?」と問うた時に、akbファンは、音楽を買っているのではなく、アイドル性と、そのストーリーへのコミット帰属承認)と、性欲などのブレンドを買ってる。応援する、好きなアイドルに対してお金を払う方法がないので、そのチャネルを買ってるってのが一番の欲求だ。マーケティング関係がない。こう言う誤謬音楽への冒涜でもあるとおもう。音楽マネタイゼーションとして用いることも別に戦略なんだからあいいと思う。

ビートルズさらに売るために、あるいはアイアンアンワインさらに売るために、ブライトアイズさらに売るために、akbのような手法を繰り出したところで、音楽としての売り上げが10倍も上がるなんてありえない。良い音楽このみ、それを探し続ける人が、忙しさに負けることはないし、そう言う音楽リスナー音楽ファンとは言い難い。世界の良質の音楽をきく人5000万人が、ボアダムズ音楽再生するのに辿ったロジックは、akbのそれとは全く違う。彼らはアイドル音楽無視する能力すら備わっているし。ビートルズスタジオに入って、つまらないマーケティングに引っ張り出されることをやめてさらに百年に渡ってお金も稼ぎまくる良質の音楽を作った。akbがやったことの真似をしろと言うなら、「欲望を正確にトレースしろ」、だろう。「それは音楽とは関係がない」ということも含めて。

「良い音楽を作っている」と思う作家の方は、こんな言葉無視しなくちゃいけない。僕は日本にもいるに違いない良質の音楽を作れる才能が成功することを願うが、良い音楽を聞いているリスナーの母数が、日本に置いて少ないことがあなたたちの最大の問題だと思う。音楽作る以外に頭使うところがあるとしたら、日本は当面、無視するといいと思う。



これTumblrで流れてきたんだけど、こんなにドヤってるのに「ボアダムス」のことを「ボアダムズ」って間違えて覚えているの誰か教えてあげてほしい。あとついでにボアダムスシンプルに「良い音楽を作ってきた」というより、その前衛性や山塚アイセンセーショナルパフォーマンスといった特異な存在感で強い話題性を持っていたっていうのも教えてあげてほしい。勿論ボアダムスは本当にかっこいいけど、「いい音楽を作れば売れるんだよ」の代表例で挙げられてるのを見たらなんだかすっごいモヤモヤしたよ。

2015-09-08

音楽を聴き続けてはや15年、自分ベストはこれ

最初に書くがビートルズは入ってない)

必要以上に音楽を聞くようになったのが10代後半、

そして現在までジャンルわずかなりの数を聴きまくった自分の良い曲だと思った10曲

Apple Musicも始まったことだし

ありすぎて何から聞けば良いか分からないやつとか参考にしてもらえれば

Golden Lady - Stevie Wonder

誰もが知っているスティーヴィーだけどこの曲はシングルでもなくたぶん推し曲でもない

そしておれは特にスティーヴィーのファンでもないMotownの初期のカタログを少し聞いていた程度

2年ほど前彼女にフラれて音楽とかクソ時間のムダだわと絶望してたおれは

”そういやいわゆる名盤には手を出してねーな救われねーかな"と思い

名盤」で検索して引っかかったスティーヴィーの"3部作"と呼ばれる傑作アルバムがある事を知った。

さっそくその中の「Innervisions」というアルバムを落とした

全身が震えて5本ほど連続タバコを吸った

飽きたくないから何回も聞きたくない...あーでも聞きてえみたいな

そこからたぶん相当数聞いてるが運良くまだ飽きない

聞くたびに「なんて良い曲なんだ」と口に出す

https://www.youtube.com/watch?v=qS2yMn3JbQk

https://itun.es/jp/ogt30

Mr. Dieingly Sad - The Critters

数年前ジャズミュージシャン菊地成孔氏が川勝正幸という評論家の人が死んだ時に自身ラジオ番組追憶放送BGMとして流した1曲

この人たちをよく知らなかったがたまたま追憶」というドラマティックな回が上がっていて

聞いてみるかーと思って視聴したら大当たりだった思い出がある

この回でかかった曲は人の死が背景にあった事も影響してるが全てが良かった

https://www.youtube.com/watch?v=u-6khXfUK3M

https://itun.es/jp/WFXRq

Dream On - Leslie Smith

5年ほど前にネット人妻を引っ掛けて人生初の40代の女と

ラブホテルに行った時に教えてもらった1曲

どういう流れで音楽の話になったか覚えてないがたぶん相手の青春の1曲だったのだろう

状況と背徳感もあってか異常なほど興奮しながらこの美しいメロディに耳を傾けていた事を思い出す

(その女は後にストーカーになった)

https://www.youtube.com/watch?v=qCoxPHTyXuo

● How Soon - ROLAND ALPHONSO

ゼロ年代初頭、わずかな期間だがスカブームが日本であった

当時ライブハウスでもフェスでもとにかくスカバンドが多くて"ルーディ"という言葉にカッコよさを感じてたおれは

「スカじゃねえよスキャって言えや」と本気で周囲に言ってるバカ

1枚20Kもするレコードを買って毎日牛丼しか食わないようなクソみたいな日々を送っていた

そんな生活は長続きするわけなくスカブームもすぐに冷え込み

連中のオシャレだと思っていた古着ファッションセンスもただ貧乏なだけだと気付いてから完全に冷めてしまった

そんな事を思うようなおれは大学中退ユニオンジャパレゲを売って生活してるクズ

女にも縁が無くただただ悶々とした日々がティッシュに埋もれていった

この曲は二度と戻りたくない時期の唯一の収穫で唯一売らなかったレコード

https://www.youtube.com/watch?v=HGyzq6S4Ssk

● bikinikill - Moscow Club

世紀末のコアブームは当時高校生だったおれを直撃している

同級生バンドを組みブラフマンAnswer Forで田舎のクソ狭いライブハウスで数えるほどしかいない客にダイブしていた

一方中学同級生生徒会長を務め優秀な高校へ進学した友達

ビジュアル系カバーバンドを結成したくさんの女の子リアルにキャーキャー言われていた

(後に彼をインターネット発見した時、髪の毛が一本もなくなっておりポルノグラインドを一人でやっていた)

皆その後は音楽ほとんど聞かなくなるが30前後結婚ラッシュバンド再結成を果たし

中性脂肪の塊の腹を引きずりながらギターを奏でる姿がなんともいえず感動を誘った

当時を懐かしがる連中は多く久しぶりに会うとそのような話にもなるが昔話は一日もたなかった

ラーメン屋開業に失敗して莫大な借金を背負った奴

抜け出せない現実限界がきてギターショップ万引きをして捕まった奴

精神病を患って引きこもった奴

車に轢かれて死んだ奴

ずっと働かずにスロットしてる奴

周りには自分も含めてクズだらけだがこの曲を聞くと10代の彼らの笑顔しか思い出さな

https://www.youtube.com/watch?v=FfsLKefAkyQ

https://itun.es/jp/BOQKN

● Song 1 - DJ Krush

10年以上前THA BLUE HERBにひたすらハマっている時期があった

一時期はカトマンズに住もうかと思うくらいだったがブタほどの行動力も無いヘタレのおれは

スペイン現実逃避旅行へ行くのが精一杯だった

当時片思いしていた女に無理やりボアダムスを聞かせて感想を言わせたり

その女が好きだった大人計画演劇に同行して「よかった〜あんなの始めて見たよ!」と言って

内心は「どこがおもしれーんだクソだわでもヤリたい」と腐った思いを握りつぶしていた

そんなモヤモヤしていた時期のおれがラップに入れ込むのは必然みたいなもの

ひたすら日本語ラップ世界に傾倒していったが数ヶ月で飽きた

そして5lackが登場するまではHIPHOPに対しても距離を置くことになる

このインストゥルメンタルはその時期に聞いた至高の1曲で宝物だ

https://www.youtube.com/watch?v=bj3y5vFS3Es

Feel It All Around – Washed Out

ある時期強烈にブラック仕事従事していたおれは疲れ果てていた。

上司パワハラ時間に追われて睡眠薬が無いと寝られなくなった、ブクブクに太って体が重い、

給料ストレスから全てデリヘルに消える、二度と帰りたくないクソみたいな日々、

日本に生まれるだけで宝くじに当たったようなものだ」と文句を唱えて必死感情を押し殺していた

背が低くて足が太いクソブスの女上司に「君って感情が無いみたい、ロボットなの?」と言われた時

「ああこれが衝動的に殺人をする瞬間か」と思った

2010年の夏は太陽が本当に眩しくて暑かったサマーオブラブは間違いなく2010年に来ていた

Go Berri Be Happy - Mark Barrott

去年の夏に同僚の人妻を好きになってしまい、頭の中が彼女の事で満たされてしまった俺は、

ある日から体調が異常に悪くなった、検査したら胃から出血していた、

15年ほど吸っていたタバコを辞めざるを得なくなった。

もう抱けるならどうなってもいいと毎日デパス飲んで働いていた(顔を合わすから

そんなある真夏の日、田舎現実逃避旅行へ出かけボーっとしながら緑がキレイな山沿いをチャリブラブラしてた俺は突然

あなたの事が好きになってしまった、一度食事してくれませんか?」とメールを打ち、

返信を待つ間の胃の痛みに必死に耐えた。一週間後、俺は彼女と一緒に食事をしていた、

夕方の街をブラついた後ネカフェへ行きペッティングした。とても簡単だった。

次の日から好きだった職場に行きにくくなった、背徳からなのか、すさまじい興奮を覚えて汗が止まらなかった(継続

この曲はメールを売った驚くほどキレイ自然の中でリピートしていたアルバムからの1曲

https://www.youtube.com/watch?v=2e8Py9ToC7M

https://itun.es/jp/q_cyX

● 君はそう決めた - 坂本慎太郎

坂本氏の良さを書こうなどたぶん野暮だし恐れ多い

思い出はまだ無いけど、全作品心を鷲掴みにされる

https://www.youtube.com/watch?v=t08i_cWdcbM

● ADEPRESSIVE CANNOT GOTO THECEREMONY – imoutoid

オタクがある日世間から注目される、突然友達の態度が変わり、

モテる要素が皆無だった自分に女が寄ってくる、ただ好きな事に熱中して作品を発表しただけで、

本質は変わってない自分への周りの変化に戸惑い苦しむ、世界絶望する第一歩を踏み出す。

もしこのような事だとしたら自分人間に改めて感動する。なんて脆くて危なっかしいんだろう。

普通生活を送っている人々の方がどうかしてるんじゃないか

彼に親しかった豆腐氏も若くして胃を悪くして苦しんでいた、

心と体のバランスの取り方は複雑で人それぞれだから何も言えないけど

良い音楽死ぬまで聞くし俺より何倍も生きてる価値がある(あった)

多くの人の3分間を確実に幸せにしている

また書く

2008-12-23

自分語り(補)

ブクマ

どんどん語って文字にせよ


とあったので、↓これの続き(補足)を。

自分語り

http://anond.hatelabo.jp/20081223011009

1. <「ネクラ」「マニア」「おたく」「オタク」的な人>の定義とその変遷

「所属する共同体コミュニケーションに関心を持たないほど没頭している趣味を持つ人」

こんな感じでどうでしょうか。

異論反論もあるでしょうが、まずはちょっとアイデンティティ(Identity)についてお話させてくださいな。

自分は、アイデンティティーには2つの種類があると考えています。

ひとつは「能動的アイデンティティー」。もうひとつは「受動的アイデンティティー」です。

「能動的アイデンティティー」は、自らが<何か>に属していると自発的に感じるアイデンティティーです。

アメリカに長期滞在し味噌汁が飲みたくなった時に「あ、俺も日本人なんだな」と感じる。

これが能動的アイデンティティー

「受動的アイデンティティー」は、他人が自分に対しカテゴライズする/タグをつけることにより意識されるアイデンティティーです。

道を歩いていて「hey jap!」と侮蔑されたときに感じる「あ、自分日本人なんだな」と感じたときのアイデンティティーです。

・「味噌汁が好きな俺ってばやっぱ日本人」(能動的アイデンティティー

・「外人にジャップって言われたから俺は日本人」(受動的アイデンティティー


ここで注意しなければいけないのは、一般的には能動的アイデンティティーは<想像されたもの>でしかないということです。

イヨンスープを飲みたくなればフランス人なのかというわけではないし、「就職結婚、同僚は家族みたいなもの」と口で言いつつも、

会社人間」という自己言及がフィクショナルな物だというのを多くの人は理解できると思います。

ふぅ、ここでやっと「おたく」の話。

本来、「おたく」という言葉で表現されるような人々は「呼ばれる」ことで

受動的にアイデンティファイされてきたわけです。

こんな感じで

・「あー、君の事もっとネクラな人かと思っていたよ」(「暗い奴」という蔑視)

・「すごく詳しいね。○○マニアだね」(「詳しい人」という尊敬・排除)

・「それっておたくが読むものだよね?」(イミフなものは全部「おたく」と呼んで排除)

・外で遊ばないで家でなんかやってる人→ネクラ

マイナーなことにとっても詳しい人→マニア

コンパとかマスが認めるカルチャーに興味がなくて、漫画とか変な本とか読んでる人→おたく

なので、「ネクラ」と言われると「そうかなぁ?」と疑問に思い、「マニア」と言われるとちょっと喜んで、

おたく」と言われると意味がわからなくて「???」となるわけですよ。

(なぜこの「ネクラ」「マニア」「おたく」の中で「マニア」と呼ばれることだけが喜びにつながったのかと言うと、

マニア」だけは特定ジャンルですごい人・コレクター収集家意味を持って使われていたからです)

んで、時は過ぎ去り例の事件後、岡田さんが「おたく」な人たちのことを「オタク」と言い換えて、流通に乗せたわけです。

大塚英志氏などは、「おたく」から「オタク」に移行したときに宮崎勤的な「何か」が抜け落ちたと批判している)

(「おたく」から「オタク」と言い換えられたとき、マンガアニメゲーム文化が「なぜか」中心となった)

それまでは「店頭に飾ってもらえるくらいにプラモデル作りがうまくなりたくて毎日プラ屋に通う少年」とか、

マンガ絵が好きでファンロードに投稿する少女」とか「鉄道が大好きで教室でマイ路線の時刻表書いてる奴」とか、

「家にあるゲームをやりつくし、怪しげなソフト屋に通うマイコン少年」とかが一律「おたく」であったのに、

なぜかいつの間にか「美少女とかアニメ絵が多用されているマンガアニメゲームを消費する人」が

オタク」のメインであるかのような「幻想」が流通してしまったのが現在なのです。

我ながらなげぇと思うけど続き

2. ぬるヲタ vs ガチヲタ

自分史的には、ぬるとかガチとかって対立構造存在した記憶がない。

そもそも「おたく」な人は

「所属する共同体コミュニケーションに関心を持たないほど没頭している趣味を持つ人」

なわけだし、お金環境(部屋の広さとか)と時間が許す限り(程度差はあれ)没頭するのが「普通」だったので。

マイノリティ同士だから基本互助的だし、濃い人つまり金持ちは単純にスゲェとしか思わなかった。

新参が来ても友達少ないから、むしろ逃げられないように大切に扱ったしw

(ヌル鉄とがガチ鉄なんていない。全員「アツイ」から、濃淡は金・環境時間の差でしかなかった。

金もつとプラ好き少年ジオラママンガ少女同人、鉄は全国旅行マイコン少年は新機種と「相場」が決まっていた)

だいたい、自分たちのことを「おたく/オタク」とは思ってなかったしね。

受動的にアイデンティファイされただけだから、自分たちのことは

マンガ好き、軍事マニアミリタリー好き)、鉄道ファン(鉄)とか思ってた。

仲間内で受動的アイデンティティーの確認なんてもちろんやらない。

日本人日本人に「あなたは日本人ですね」と言っても意味がないように、

「あなたは鉄道オタクですね」なんて言ったことない。

ネトウヨ朝鮮日本人のことを「チョン」と言うように、「外部」の人が「おたく/オタク」って言及してた。

一昔前は呼ばれてはじめて「ああ、おれって『おたく』って呼ばれる存在なんだなぁ」って気が付くもんだった。

仲間内で(濃淡じゃない)興味の「深い浅い」がヒエラルキー化したのって、たぶんネットの影響で「連帯」できるようになってからじゃないかなと思う。

「ぬるヲタ」とか「ガチヲタ」とかって、昔は問題になんかならなかったしね。

(まぁ、今ほど情報作品があふれてなかったってのもあるけど)

(淡から濃に行かない奴は、そもそも「おたく」と呼ばれていない)

(言及するために「発見」された?)

(周囲の雰囲気変わったなぁと思った時期は、「スレイヤーズ」「天地無用」「ときメモ」「サクラ大戦

エヴァ」「ブギーポップ」「ビバップ」「ハルヒ」らへん。倍倍ゲームで「オタク」が増えた印象)

自分としては、岡田さんが"Yes,we are niggers.What's wrong with that?","Black is beautiful "的な意味合いで

オタクで何が悪いの?マンガ面白いでしょ?」って開き直ったという歴史を知らない若い子が増えたんだと理解してる。

それ自体はいい/悪いではないけど、意味もわからずファックミーTシャツを着ている人を見ちゃうような気まずさはあるよね。

3. サブカルってなんぞ?個人的にはクイックジャパン的な

を書こうと思ったけど、長すぎるから割愛。

リブロ-ABC-ビレバンに対する中野タコシェ-新宿模索舎的なカウンターを担っていたような気がする。

ボアダムスとかフィッシュマンズとか鶴見済とかアングラ演劇とかウヨサヨをからかうとか族とか風俗とか鬼畜とか

消えた漫画家とかタイとか死体とか爆弾少年その後とかだいたい赤田祐一周辺だった印象

 
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