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はてなキーワード: ギャグ漫画とは

2024-03-12

ギャグ漫画」って絶滅しちゃったよな

ストーリーギャグみたいなのはいっぱいあるけど、笑いだけを追求したギャグ漫画ってなくなっちゃったよな

赤塚不二夫からはじまってボーボボあたりで終わりか

ちょうど同じ時期にテレビコント番組が作られなくなったのも偶然じゃないよね

かつてギャグ漫画描いてた人たちもぜんぜん描かなくなった

相原コージとかうすた京介とか

笑いを作るってことに社会的限界がきたんだろうな

葬送のフリーレンはバトルものではない(なかった)

原作の序盤を見てもらえれば分かるが、「勇者御一行のその後」をほっこりほのぼのと展開させるはずだったと思われる。

勇者との恋愛要素も当初はなく、編集に言われて仕方なく勇者に会うという目的を作らされ、また旅をさせられるようになったのではないか

こち亀風の時間経過があってないような、そういう日常もの作品を作る予定だったと思われる。


ところが、人気が出てアニメ化まで果たしてしまった。アニメ化が決まった当たりからであろう、休載が非常に多くなった。

鬼滅の大ヒットを受けて、「少年漫画はやっぱバトルよ!」とのご意向を与えられたのではないかと推察する。そして、苦手なのか意志に反したのか、ネームの作り上げに苦労しての休載が増えたのではないか


私が言いたいのは、この作品はバトル要素、すなわち強さの格付け、その整合性魔法特殊能力の解析、謎解きが主眼の作品ではないということだ。

今じゃユーチューブに「フリーレン解説!!」と無数の動画があがり、誰が強い、この魔法はなんだ、きっとああいものだろう、みたいな考察で盛り上がっている。

アニメを見たが、あの作風ではそりゃ鬼滅みたいなバトルものと思っても仕方のないものだった。

しかし、当初はそのような作風ではなかったし、また原作を見る限り、バトルものに100%舵を切りなおすつもりが作者にはないように感じられる。ギャグ漫画から伝説のバトルものに移行できたドラゴンボールとは違うのだ。

原作戦闘描写はお粗末だ。」

こんな悲しい批判コメも見た。実際、バトルものとしては動きがなくお粗末だと思う。でもバトルものではない作品におまけ程度の戦闘が入るならあの程度で良いし、実際私はあの戦闘描写になんら違和感も不足感も覚えていない。


結局のところ、フリーレンをバトル漫画としての評価をしてほしくないという個人勝手な願望である

バトルがつまらねぇ?ならバトルをふんだんに盛り込んでやるよぉ!

能力が欲しい?ほんなら小難しい設定作って魔法をいっぱいだしてやるよぉ!

こんな舵取りを「私」はしてほしくないのである

フリーレンが過去を思い出しながらほっこりしつつ、丸っこいフェルンがプンスカしてればいいのである。作中にある通り、フリーレンが贅沢に時間無駄遣いしながら日々を過ごしてほしいのであるオレオールになどたどり着かなくても良いのである

2024-03-09

anond:20240308210612

岡田あ〜みん読むと、あ〜みんチルドレンのギャグ漫画家の多さにびっくりするよ

2024-03-07

おそ松くんはただの男児向けギャグ漫画だったのに、おそ松さんはなんで腐女子排他的経済圏を作ったんだろう。

正直、当時は「おそ松さんは私達のもの」みたいな空気がきつかった記憶がある。

うずまきナルトってふざけた名前だよな、今更だけど腹立ってきて寝れない

ギャグ漫画なら許せるけど、バトル漫画だよな

それなのにうずまきナルトだと?

うずまきってなんだよ

ナルトってなんだよ

腹立つからから鳴門大橋渡って大塚美術館米津玄師のLemon歌ってくるわ

2024-03-03

anond:20240303030413

のしょうもないコメント書いた増田だけど、試しに「成人向け漫画に置き換えて」って言ってchatGPTに放り込んだらちゃんと置き換えてくれたから置いておくね。

■ 成人向け漫画に置き換えた文章:

娯楽で一番大事なのは要素・濃度の調整と表明、そして読者層の絞り込み。エロ漫画だろうが、グロテスクストーリーだろうが、ギャグ漫画だろうが、最も重要なのはここ。

そして、絶対的最適解はない。

読者毎に求めているものも違う。

重要なのは、事前にタイトルや表紙で宣言した内容に合致した要素・濃度になっていること。

たとえば貴方エロ漫画を買ったとする。

過激すぎれば「安易エロを盛り込んでる安っぽい作品だ」と感じるだろう。

薄すぎれば「もっと濃厚な表現を期待していたのに、物足りない」と感じるだろう。

エロ漫画』という作品に対して求めている濃さというものが、それぞれの読者の中に漠然とあるってことだ。

そこに対して作者はおおむね最大公約数的なもの提供するし、それに満足できない読者は勝手に「濃いめにして」とか口にする。

エロ漫画なんかは性描写の強弱を巧みに調整することで、読者に合わせたもの提供する仕組みを作っている。

漫画はまだいいんだが……これがアニメゲームなんかになると途端に面倒くさくなる。

スリリングな展開が続くアニメ集中力のある読者からすれば密度が高い体験になるが、ストーリーに興味がない読者からは「無駄過激意味不明だった」というクレームがやってくる。

ゲームで敵を弱くしすぎると退屈になり、強くしすぎても不満が出る。

同じようなモチーフを繰り返し描く漫画は退屈だと言われるが、それを一切やらずにエロシーンばかりになると読者はしょっちゅう飽きてしまうばかりで嫌になってくる。

絶妙バランスが読者毎に変わるのならば、もう出来ることは事前に「これは過激ですよ」「これは穏やかですよ」とアピールするしかない。

如何にソレを魅力的に、かつ不要な読者層にはアピールしすぎないようにやるかだ。

たとえばエロ漫画なんかには『エッチなシーンが満載!とにかくエッチなシーンが満載よ!』で売っている作品があり、そういった作品エッチな要素を楽しむのに邪魔にならない程度のストーリーしかない。

そういうった作品を「エッチだけじゃない!ストーリーも魅力的だ!」なんて売り方をすると、大失敗をする。

余計な要素を入れてしまたことが、本来の読者層を遠ざける要因になるからだ。

なんでもかんでも増やしまくればいいという発想をするのは、クリエイターとしての基本がなってないアホだ。

1冊100円ぐらいのエロ漫画が欲しくてコンビニに行って、1冊500円の4冊セットしか置いてなかったら……必要な買うかも知れないが、どうしても満足度は下がるだろう。

必要ものを適切な濃度で提供するためには、余計なものいかに削るのが重要になる。

これが出来ないと、読者は離れる。

足すことばかり考えて引くことが出来ない奴は、無能ということだ。

2024-02-13

anond:20240213193236

「殺してやるぞ天の助」の世界じゃん

ギャグ漫画ですらボーボボ以外にやらないレベルの幼稚な人間はいいですなあ。

2024-02-11

anond:20240211094153

なんとかグランプリみたいに、ギャグ漫画ギャグ歴史勉強してから来い!みたいになっていくんだろうか🤔

anond:20240210181955

ギャグ漫画も直接的な笑いでなくて「とんちをきかせる」冷笑系的なものばかりになってる

2024-02-05

anond:20240204163051

ホットエントリに上がってるタイトルだけ見て

囲碁将棋かと思ったw」ってコメントしてる人いるんだろうな~と思ったらほんとに囲碁将棋の方だった……

・つけちゃったらそれは違う


囲碁将棋が好かれてるのはやっぱりニン(キャラクター性や人柄)じゃない?初見じゃなくて二度目三度目の方が笑いやすタイプ芸人というか

ギャグ漫画でも「空知ほんとさあw」「ぶくぶやりやがったw」みたいに作者のことを知ってるからこそ相乗される笑いってあるだろう

関係ないけどシシガシラ脇田が変な団体に目つけられてるのはニンが知られる前に決勝のステージに上がっちゃったからでしかないと思う

2024-01-27

anond:20240127184836

ギャグ漫画や明確に児童向けならともかく、

シリアスな話や頭脳戦やりたい類いの作品義務教育レベルコケてたらそらドン引きでしょうよ

これ割と社会は知能で分断されているを感じるシーンだと思ってるよ

 

ワイはなろう異世界を見るので耐性ある方だと思うがやっぱ無理な類いはあるよ

 

無理な類いは、読者想定が幼稚園から小学生なの?な技術水準や社会制度が設定されている、なろーっぱ

俺TUEEEEチートするのにそれ必要だったか?みたいな

 

物理はなろうやファンタジーシリアスもの読みたいとか思わんのでだいたい大丈夫だけど、

SFが好きだからSFでこれ無理みたいなのは結構あるな

フィリップ・K・ディックみたいな精神とかそっち方面ではなく科学フィクション自称してるのに

スターウォーズガンダムやよくあるタイムリープみたいなことやってるのはドン引きちゃう

2024-01-25

anond:20240125121825

ワイはあの漫画不条理ギャグ漫画やと気付いたやで

立派な橋が出来たけどあれが理由で使えへん

必死に橋に風を送る鳥さんモンスター

とかもうボーボボやろ

かりあげ君のオチってたまに以上に難解なオチあるよね

今まで読んだ中でもかなり難解なオチなのが

かりあげが大家にすだれぐらい付けたら?

と言われる

はい すだれですね

→通行人ジト目でかりあげの部屋を眺めながら

南京玉すだれか…」終

マジで5年ぐらい意味からなくて最近になって

南京玉すだれのことを知った

あと難解と言えば

歯医者から出てきたかりあげがすれ違った人に「あなたは○○くんのお母さんですね」みたいなことを言いまくる話で

オチが隣人の子

親知らず抜いてきたんだ」

ってやつ

ギャグ漫画なぞなぞやらんでくれよまさし先生ぇ…

2024-01-23

私がラグナクリムゾンを読むのを辞めた理由

まあマンガの話なんだけど

昔っから読んでたマンガがあったのね。ラグナクリムゾンって言うなんか、それっぽいタイトル組み合わせただけにしか思えないタイトルマンガラグナロクとクリムゾン合わせたんか?ちょっと安直過ぎんか?

 

まあ、そこはどうでも良くて、たまたまマンガの一コマ見かけただけだったんだけどちょうど読むもの無かったんで単行本買ってみたらなかなか面白かったので、新刊出る度に買うようになってしまっていた。

 

内容はなんかこう、協力的な英霊エミヤが士郎に力を与えてくれて、いきなりその世界での人間の天敵を殺す能力を身につけた少年の話。

まあ、Fateって言うか、それよりも前にもなんか似たような設定の話あった気がするけど、

基本的中世世界観で、竜って人間の天敵の存在する世界で、(銃とかあるのに)わざわざ剣とかで竜殺していく話。

 

自体はまあ、今アニメやってるから見た方が早い

なんかこう、作者のアンチなろうじみたところが鼻につくけど、話の展開やら絵の勢いやらはわりと好きなんで読んでたんだよ。

 

漫画は一応翼の王倒して次は別の王倒しに行く展開。

いやクソ長かったんだよなここまでが。あ、もうコレ作者、漫画最初に倒す王が、翼、咆哮、爪牙、鱗、骨目の6人居たの忘れてるだろって思うくらい。

咆哮の話に入ってからようやく世界観の一端見えてきたような感じで面白く感じたけど際新刊は買ってない。

 

理由はさっき話に出したアニメ

アニメがくっそきつい。見ててきつい。俺の好きだった漫画こんなクソだったのか。ってのをどんどん突きつけてくる。

まあ、アニメがクソって事にしてしまえば良いんだろうけど。確かに目玉になる戦闘が本当にしょぼくてその上、漫画のクソ寒いギャグが本当にそのまんま画面にお出しされるので見ててきつい。マジで何とかならなかったのか?もうちょいスタイリッシュに出せなかったのか?メリハリの利いた画面構成に出来なかったのか?

まあ、あのアニメ会社じゃ無理だろうな。悉く期待裏切られてばっかだし。

それこそtrigger辺りが作ってくれたら多少マシになってたと思うんだが。

 

結局アニメのまずいところは原作の持ち味を生かせずすごいどうでも良いようなところをわざわざ拾ってるところなんだよな。コレギャグ漫画じゃないんで。

あんまり原作にたいする理解度が低すぎて困る。

いやそもそも自分理解してるのか?

なんやかんやとアニメ制作者の糞さが原因でアニメがつまらないと感じてるが、本当にそうか?

もしかして自分が見逃していた原作のクソさがこのアニメには全面的に押し出されているのでは?そしてクソだと思っているところが大半の読者にはうけていたのかもしれない

 

そうかんがえると自分にはこの先この漫画を読む資格があるのか怪しく感じられてきた。

しかしたら、読んでゆくうちに読み飛ばしていた原作のいやなところが目について読み進めるのが難しくなるかもしれない。そんなことになる前にここですっぱり読むの辞めた方が良いのではないのか?

2024-01-16

anond:20240115212317

ギャグ漫画特別難しいよな

姫様の場合は、一見シリアスに見えて拷問がアレ、というひと続きの緊張と弛緩がキモなのに

シリアス部分だけ見せてオープニング挟んじゃう構成にしたの、あん原作理解してないだろって感じする

(トーストは出るんだけど、せめてトーストに屈しかける姫様までは見せるべきだろう)

2024-01-09

ダウンタウンを通らなかった40代

周りの同年代男性松本人志信仰具合がよくわからない

お笑いは嫌いじゃない。フラットに同じ強さで好きというより人生で強くお笑い好きなタイミングがあったがダウンタウンは通らなかった

お笑いに初めて触れたのは多分笑点祖父母と一緒にテレビで毎週見ていた記憶がある。

子供の頃はテレビお笑い番組よりもギャグアニメギャグ漫画で笑いの湯に漬かっていたような思い出がある。

おじゃまんが山田君おぼっちゃまくんクレヨンしんちゃん奇面組燃えるお兄さん、とんちんかん

小学生も高学年になり周りがバラエティ番組を見る人が増えてからバラエティはそんな見なかった記憶がある。

中学になりギャグよりもオタク趣味、具体的にはファンタジーSFコメディ周りに軸足が乗った。

テレビを付けるのは主にゲームであり、また1日1時間だったのでその他は親が見ているNHKばかりだったよう記憶がある。

バラエティ記憶に残っているのはウッチャンナンチャン番組ぐらい。あとボキャブラ天国

高校大学自分人生で最もお笑いにハマった時期で何よりNHK爆笑オンエアバトルがその爆心地だった。笑う犬やその他お笑い番組も色々つまみ食いしていた記憶がある。

高校の頃バイトして買ったビデオデッキに3倍モードで毎週撮りためていたのをおぼえている。

そしてその時期自覚してダウンタウンを通らなかった一番の理由が私はお笑いでも漫才よりもコントを好んでいた。水のように変幻自在言葉応酬よりも、より硬く研がれた建築物のような笑いを好んだのだ。

大学後半にこのお笑いに対する情熱の火はふっと消え、以来は「普通に好き」ぐらいを通しているがやはりバラエティ漫才よりもコント系が好きで、結果松本人志はほぼ履修せずにここまで来た。

映画も好きだが好きになったタイミングがここ10年なので松本人志監督作品としては空白期間だ。

とはいえ周りには彼のファンも多く偉大なコメディアンであることは疑ってはいない。それに履修しなかっただけで好きじゃないが嫌いでもない。

2024-01-08

anond:20240108121321

中島らも著作エッセイ啓蒙かまぼこ新聞かなにかで、ダウンタウンが登場した当時の関西人がかれらの漫才から受けた「新しい笑い」の体験が、結構生々しく書かれていたのを憶えている。単なる『あいうえお』でネタを創り上げたそのセンスは、決してどこかのギャグ漫画二番煎じや、何匹目かのドジョウではない。

東京に行ってからの彼らは知らんけど。

松本人志の笑いが革新的だったという点だけは違うと言いたい

松本人志の笑いって本人も認めているけど、当時のギャグ漫画の笑いを持ってきているだけなんだよね

シュールな笑いはいがらしみきお、相原コージ

内向的空気はここらへんからはっきりと影響受けてるよね

キャラものだったり定型を崩すパターン赤塚不二夫

それが目新しく見えたのはそれまでの芸人漫才を見て漫才を作る人たちだったか

それでギャグ漫画を見て漫才を作るダウンタウンが異質に見えた

それだけであって、別に新しいものを生み出していたわけじゃないんだよね

大喜利の回答とかも、落語家がやるようなうまい回答じゃなくて、ギャグ漫画の発想で回答しているよね

単にそれだけなんだけど、ギャグ漫画を知らない芸能界の人たちや一般人には衝撃的に見えたんだろうね

ほんとうに単にそれだけで、別に持ち上げるものじゃないということは言っておきたい

2024-01-07

松本人志の笑いがいじめの笑いであるという点だけは違うと反対したい

年末から松本人志話題になっている。

性加害うんねんは当事者たちが法廷で決着を付ければいいと思うが、気になるのは松本人志の笑いがいじめ肯定する笑いだという意見だ。

正直、理解ができない。自分の知っている松本人志とは別の誰かの話しているかとすら思った。

まったく逆だろう。

ダウンタウンの笑いとは、いじめられている人間の放つ蟷螂の斧である

個人的には、笑いを「いじめる側の愉悦からいじめられる側の反撃」に変えたのが松本人志の最大の功績だと思っているぐらいなのに。

おそらく、ダウンタウンいじめの笑いと思っている人は若い人が多いのだと思われる。その人たちにとって、ダウンタウン物心ついたときから大御所で、昔のダウンタウンを知らないんだろうなと思う。

私が若いころ、とんねるずは嫌いだったがダウンタウンは好きだった。それはとんねるずの笑いが「いじめ人間人生の勝者」の笑いだったのに対して、ダウンタウンのそれは「いじめられる人間世界に居場所のない人間」の笑いだったからだ。

ダウンタウンの笑いを構成する元素は「根暗貧乏田舎者友達がいない、喧嘩が弱い、勉強ができない、ブランド品を知らない、ダサい、舌馬鹿」等である。これはとんねるずとは真逆属性であった。

ダウンタウンの笑いは、虐げられた人、世間に馴染めない人間世間を下から見ることによって生じる笑いである。

これは言い換えればオタクの笑いである。今でこそオタク系の笑いは珍しくないが、当時は画期的だったのである(それこそダウンタウンの影響で普通になった)。

からダウンタウン日本中根暗に受けた。

当時、ダウンタウン根暗救世主だった。

ダウンタウンがあっという間に天下を取ったのはいじめ系の笑いに対するアンチテーゼとして世間を馴染めない人間に圧倒的な支持を受けたからだった。これは若い人には信じられないかもしれないが、当時の空気感を知っている人、特にダウンタウン東京進出してきたころに学生だった人であれば首肯いただけるかと思う。

(「笑っていいともレギュラーだったころの松本は、東京に馴染めず、友達がいなくて、髪はズラ、というキャラだったのを不意に思い出した)

当時はとんねるずに限らず、「おれたちひょうきん族」や山田邦子森脇健児など陽キャの笑い、いじめの笑いが普通だった。

「明るくノリのいい奴こそ偉い、正しい。いじめる側に回れる奴が成功者」という風潮への反抗の旗手ダウンタウンであった。

松本は「俺は根暗」「根暗のほうがお笑いに向いている」と言い続けた。

松本だけではない。浜田傍若無人もただの暴力キャラではなく、あくまで「何も持っていない若者権威に噛みつく」キャラだった。

甲本ヒロトのように「ダウンタウンに救われた」という人がいるのは、こういう背景によるものである

甲本に限らず、現在40代~50代ぐらいの人の中には、ダウンタウンのおかげで勇気づけられた、元気が出たと言っている人間は多い。

ここらへんのことは若い世代にも、もうちょっと知られていいことだと思う。

実際、当時のダウンタウンの影響というのはすごいもんで、全国の男子学生松本浜田のノリを真似していた。

もちろん、そいつらのほとんどはただの劣化品で、ダウンタウンエレジー理解していなかったため、ダウンタウンへの誤解が生じる原因にもなっているのであるが、なにはともあれ凄いブームであった。

今や陰キャ系の笑いは芸能界に限らずエンタメ全般進出している。M-1などを見ても間漫才コンビネタ作り担当根暗そうな人間が多い。こういった一連の流れに大きな影響を与えたのがダウンタウンであることは間違いない。

もし、ダウンタウンがいなかったら、今のお笑い界の形も、エンタメもまったく違ったものになっていただろう。

いじめ・いじり、内輪受け、体育会系部活ノリ、のひょうきん族とんねるず系統の笑いからの脱却は、むしろダウンタウンよってもたらされたものである

そして、「世間を下から見る」松本スタンスは年取ってからも、そんなに大きくは変わっていないと私は思う。

ただ、ダウンタウンというネームは大きくなりすぎた。松本も『遺書』で書いているが、権威を笑う側が権威になってしまった。正直、こうなってしまってはダウンタウンが何をやってもいじめに見えるという人が出てくるのも仕方ないところである

松本芸能界に長く居すぎたのかもしれない。彼自身若いころに言っていたとおり、老いる前に引退すべきだったのかもしれない。そうすれば、「ダウンタウンの笑いはいじめの笑い」などという真逆の受け取り方をされることもなかっただろう。退き時というものは難しい。

さて、長々と松本人志の笑いについて書いてきたが、私の文章を読んでも若い人にはいまいち伝わらないと思うので、実際にダウンタウンの笑いを見てみてほしい。

違法視聴なので大っぴらには言えないけれど、Youtubeで「ごっつええ感じ」「松本人志 コント」などで検索してみるといろいろ出てくる。

お見舞い、思春期ストリッパー物語、トムとマイクおかんマー君、ガタンゴトン、西日本番長地図記者会見挑戦者、豆、日本の匠を訪ねて、悪魔、あざみ、くさや団子虫、しょうた、いかがです、ザ・バイオハンターサラリーマンツアーズなどがおすすめだ。

これらを見ているとうすた京介をはじめとする00年代に出てきたギャグ漫画家がダウンタウンから非常に大きな影響を受けていることがわかる。

実業団選手会大会剣道などは澤井啓夫彷彿とさせる。

また、ピー助というコント島袋光年もっとお気に入りコントだと述べているものなので、見てほしい。

Youtubeにはないもので一例をあげると「荒城の月」というコントがある。

便所の底に住む夫婦の話である便所の底から上にある便器の穴を見上げると、便器の形に切り取られて蛍光灯の光が月のように見えるという話。「世間を下から見る」松本世界観がよく表れている。

これらを見れば、ダウンタウンの笑いがいじめの笑いというの違うというのはわかるだろう。ここにあるのは弱者ペーソスである

2024-01-04

anond:20240104200416

お笑い芸人は練りに練ったギャグをここぞという場面で披露するか同じネタを何度も披露するかだけど、

ギャグ漫画家は週刊なら毎週新しいネタを考え続ける必要があるから

お笑い芸人が平気だからギャグ漫画家も平気とはならないと思う

 

それはそれとして別に頭がおかしくなるというのは眉唾だが

2023-12-26

1巻と最終巻だけ読んで面白い漫画ってあるの?

ネガイカナウヒカリとか恋するハートとか物語全く読み込まずにいきなり見てもその展開の何がどうエモいのかロクに伝わらないと思うんだよな。

じゃあどんな漫画なら最終巻にいきなりとんでも面白いんだろうって考えだしたらそもそも存在しない気がしてきたわけ。

ギャグ漫画だって最終回辺りは今まで積み重ねた要素の集大成やりたがるわけで。

なんでこんな話するかっていうと、知り合いに作品薦めたら最初最後だけ見て「ふーん。こんなもんね」って言われることが結構あってさ。

いやお前ダイの大冒険の1巻と最終巻だけ読んでも何も分からね―よ。

まぞっほのヒャドの熱さが分からね―まま読み進めて「ふーん」じゃねえよ。

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