はてなキーワード: 賄賂とは
友達が最近藤村シシンさんがFGOをギリシャ史と絡めて解説する動画にハマったらしい。ヲタトークをしていたらシシンさんの動画が面白かったという話をしていて、それはいいんだけど、「古代スパルタだとお金をわざと重くして人々が堕落しないようにしてたんだって!」と楽しそうに語りだしたので「そんなことある???」と思ってしまった。古代ギリシャ史については素人だけど、流石にちょっと胡散臭くないか?
ということで調べてみました!
動画はこれ。
https://www.youtube.com/watch?v=1R-hpr7FJdI
まあトーク番組だから出典をいちいち挙げないのは当然として、じゃあ何がソースなんだろうと思ってちょっと検索してみたら、元ネタはプルタルコスの『英雄伝』なのね……『英雄伝』はギリシャ・ローマの英雄たちの逸話を紹介してる本で、日本語訳も複数出てるけど、増田は素人だから手元になくて近所の図書館にもなさそうなので、ネットで英訳版を見てみることにする。具体的にはリュクールゴスの章に書かれているらしい。
Not contented with this, he resolved to make a division of their movables too, that there might be no odious distinction or inequality left amongst them; but finding that it would be very dangerous to go about it openly, he took another course, and defeated their avarice by the following stratagem: he commanded that all gold and silver coin should be called in, and that only a sort of money made of iron should be current, a great weight and quantity of which was very little worth; so that to lay up twenty or thirty pounds there was required a pretty large closet, and, to remove it, nothing less than a yoke of oxen. With the diffusion of this money, at once a number of vices were banished from Lacedaemon; for who would rob another of such a coin? Who would unjustly detain or take by force, or accept as a bribe, a thing which it was not easy to hide, nor a credit to have, nor indeed of any use to cut in pieces? For when it was just red hot, they quenched it in vinegar, and by that means spoilt it, and made it almost incapable of being worked.
In the next place, he declared an outlawry of all needless and superfluous arts; but here he might almost have spared his proclamation; for they of themselves would have gone after the gold and silver, the money which remained being not so proper payment for curious work; for, being of iron, it was scarcely portable, neither, if they should take the means to export it, would it pass amongst the other Greeks, who ridiculed it. So there was now no more means of purchasing foreign goods and small wares; merchants sent no shiploads into Laconian ports; no rhetoric-master, no itinerate fortune-teller, no harlot-monger, or gold or silversmith, engraver, or jeweller, set foot in a country which had no money; so that luxury, deprived little by little of that which fed and fomented it, wasted to nothing and died away of itself. For the rich had no advantage here over the poor, as their wealth and abundance had no road to come abroad by but were shut up at home doing nothing. (...)
なるほど、シシンさんのトークはプルタルコスの記述に忠実だ。少なくとも彼女は盛って話していたわけではない。
で、プルタルコスの『英雄伝』が書かれたのは後2世紀初頭と言われているんだけど、ここで逸話が語られているリュクールゴスはだいたい前9世紀頃に活躍した人物と言われているのね。彼はスパルタの半ば伝説的な立法者。要するにプルタルコスは直接スパルタで鉄貨を見たんじゃなくて「1000年くらい前のスパルタではそういうことがあったらしいよ」っていう伝承を語っているのよ。古事記かな?
ところで根本的に、古代ギリシャでは鉄の棒を通貨として使っていた地域があったらしいんだよね。「わざと鉄の棒を通貨として採用した」んじゃなくて「もともと鉄の棒をお金として使ってた」だと、かなりイメージ変わってこない?
https://www.brown.edu/Departments/Joukowsky_Institute/courses/greekpast/4792.html
ちょっと古い文献だけど,Charles Seltmanっていう貨幣の専門家が書いたA Book of Greek Coinsっていう本にも次のようなくだりがある。
Certain it is that before coined money was used in Greece other states as well as Sparta, chief among them Sparta's great rival Argos, regularly employed iron spits as currency.(34頁)
なんでかというと、スパルタがあったラコニア地方は単純に鉄が採れる地域なんだってさ。そら、鉄が採掘できるなら鉄貨使うわな。
Iron was mined in Laconian territory, in the southern spurs of Taygetus and Parnon which end in Capes Taenarum and Malea. It was, therefore, but natural that the Spartans, with the wealth at their disposal, should employ bar-iron as currency; and their conservatism, combined with their lack of any more precious metal, led them to continue the employment of iron money for four centuries after other Greek states had adopted coin(33頁)
さらにこうも書かれている。
a currency which was possibly kept in use for reasons of economic convenience rather than for the enforcement of a stern rule of life(34頁)
要するに、
ってことね。
「質実剛健さを重んじてわざとコインを使わなかった」のが仮に史実だとしても、「あえて鉄の棒を採用した」んじゃなくて「鉄の棒を使い続けた(=コインを採用しなかった)」というのが本当のところなんだろうなぁ。
あと,「偉い人の論文読んでみたら、普通にスパルタでは外国の通貨使ってたらしいよ」というブログ記事も見つけた。ただ元の論文がなかなか見つけられないので確定的なことは言えないけれど……
https://hoferjonathan14.medium.com/the-iron-money-of-sparta-likely-a-myth-97d95d431a62
このエピソード、英語で色々ググってみたけど全部出典がプルタルコスに行き着くので、考古学的裏付けはあまりないっぽいんだよね。まあプルタルコスはおもしろネタが満載なわけだけど、そこしか出典がないとなると結構胡散臭いんじゃないかな。
もちろん増田は古典ギリシャ語とか読めない素人だから、実際には他のところにも記述があったり、考古学的証拠が見つかっていたり、リュクールゴス時代の古文書が発掘されている可能性もあるわけだけど、個人的にはシシンさんのスパルタの鉄貨に関するトークを信じる気にはなれないかなと思いました。
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2907/
この記事に鉄の串の写真があって、シシンさんが解説を寄せている。解説の文面はまあ納得のいく見解なので(串がコインに先立つことや、コイン出現後もスパルタでは串が使われていたと書いている。そこに異論はない)、動画でのトークはネタに振り切った感じなんだろうか……
シシンさんの動画のそこ、笑ったw 増田も調査サンキューやで / その上で、動画はFGOというゲームを楽しむユーザー向けで、論文ではない。そこでネタとして紹介してくれたものに目くじらを立てる気に私はならんな
FGOファン向けなら史実かどうかは怪しいおもしろエピソードを史実かのように話していい…ってコト!? ワ…ワァ…FGOファンにもシシンさんにも失礼すぎて泣いちゃった!
様々な論点があるので100字に入りきらないが,スパルタは貴金属貨幣を禁止していたということと,リュクルゴス制の成立を前9世紀とするのは後世による「伝統の創造」であるこことは指摘したい。
書き方が悪かったかもしれませんが、鉄貨の存在や貴金属貨幣の禁止は否定していません。
動画では、シシンさんは「スパルタはお金をどんどん重くしていって、賄賂や贅沢を抑止していた脳筋国家である(少しでも金額が大きくなると持ちきれないほどの重さになるから袖の下は渡せないし、持つことで鍛えられるから)」と言っています。
これ、前提知識なしで聞くと「バーベルのような鉄貨は堕落を嫌ったスパルタの発明」と聞こえるんですよ。実際に増田にこの話を面白そうに話した友人もそう理解していましたし、増田もトークを聞いてそう理解しました。そして実際にプルタルコスはそう書いています。
でも実際には、単にコインの発明前からスパルタやその周辺地域には棒状の貨幣があって、スパルタはそれをコインに置き換えなかった、という話なんですよね。で、参考文献に挙げた本にも「マッチョイズムじゃなくて経済的だから使ってたんじゃない?」と書いてある(最後に引用したセンテンス)。これ絶妙に史実を勘違いさせるトークになってません? って思っちゃうんですが、どうでしょう。
(もちろん、副次的効果として賄賂の抑止や筋力増強はあったかもしれませんが、それが主目的であるかのように論じられると……都会民は電車通勤ゆえに自家用車通勤の地方民より体力があったりしますが、都民の体力を増強させるために都はメトロを整備したんだ、と言い出したら違う話になるでしょう?)
お酒は温めの燗がいい~
肴は炙った秋刀魚でいい~
って表面をちょっと炙るだけじゃなくてもうちょっとこんがり表面の皮がぐつぐつ言うぐらいなシズル感で焼いて欲しいんだけど!
あのさあのさ、
定食屋さんのさ
生秋刀魚の焼き秋刀魚定食がちゃんとしっかりしたまともな気合いの入った秋刀魚を出しているので、
秋刀魚!ご期待下さい!って渡哲也さんが言いそうなぐらいもう渡りに哲也な船っていうか、
それぐらい私も秋の焼き秋刀魚定食にしっかりと本気で挑まなければならないのよ。
本当に美味しいわ。
魚好きの私が唸るほどクオリティーが高くて焼きたてを提供する、
ホテルの朝食バイキングでクロワッサンとかパンが焼けました~焼きたてでーすって合図でパンダッシュ争奪杯で優勝間違いなしでお馴染みの活気づくぐらい、
このお店も秋刀魚が焼けたらいちいち秋刀魚が焼けました~焼きたてでーすって秋刀魚ダッシュ争奪杯優勝間違いなし!って活気づくぐらい言うから
店内も活気があっていいわよ。
でもさ、
紳士服のオリンピックで問題になったところとかそういうのは賄賂じゃないと思うんだけど、
そう言う、
秋秋刀魚終了間近!って煽ってくるのよね。
間近間近詐欺ばりに
いつ終わるか分からない秋の秋刀魚祭を私も逃したくない秋刀魚フェスアンドカーニバルだし
食べれるときは食べておかないと!って意気込んでいるんだけど、
3夜連続秋の秋刀魚定食立て続けの秋刀魚には飽きることがないわ。
これマジでマーケットでの魚売り場で陳列されているやる気があるのか無いのかよく分からない秋刀魚より活きががいいって言うか
秋の風物詩みたいに
とれとれピチピチな感じで楽しめるお店があったら嬉しいな。
生秋刀魚焼き秋刀魚を自宅で生産し続ければ食べ放題待ったなしなんだけど、
マーケットの魚売り場で並んでいる2尾1000円とかの秋刀魚を見ちゃうとちょっち躊躇してしまわざるを得ないのよ。
そんでさ、
昔ってもっと秋刀魚デカく太って丸々こんころりんってしてなかった?
毎年毎年秋刀魚もあんまり太っている身振りのいい秋刀魚も少なくなってきている主な原因は
海流の影響で肥えた秋刀魚が来なくなったので、
細い秋刀魚なのよね!
秋刀魚にあのスーパーモデルのランウェイを歩く要素のスラリとした
関西弁で言うと「しゅっとしてはるね!」ってなんかよく分からない、
とにかく褒めている感じのする言葉で言いたくなるぐらい、
もうちょっと頑張って丸々こんころりんな秋刀魚まで待てない漁獲をって思うの。
なんとなく雰囲気で言っている排他的ってよく意味が分からないけど、
そう言ったところまで摂りに来るから
日本はそれで負けてしまっているって説も適当に雰囲気で言ってしまいそうなぐらいあり得る話しよね。
秋刀魚1つとっても
為替介入待ったなしの円高とか経済とか焼き加減とか塩加減とか期間限定だとか
いろいろと世界を回していると実感する経済レポートが日経新聞なんかには載ってなかったけど
でもそのぐらい影響を与えている世の中の秋刀魚好きはこの秋刀魚祭三夜連続ご期待下さい!って渡りに哲也な船なのよ。
もはや渡哲也さんって言わないぐらいの期待度!
ご期待下さい!って私が代わりに言っちゃうもん。
「武士は食わねど高楊枝」って
貧しくて食事が出来ないけどあたかも食べた後かのように爪楊枝を使ってしーしー言わせながら街中を肩で風切って俺は美味しいものを食べたんだぜ!ワイルドだろ~って歩くってのあるじゃない、
あのその武士って、
トランペット少年がショーウィンドーのトランペットに憧れてかぶりついて見る級に何を食べたかったのかって当時の話しなんだけど、
秋の秋刀魚が食べたかった説が有力で諸説はないって言うんだから間違いない秋の秋刀魚の初物は当時高かったから、
あ~武士もおいしいや秋の焼き秋刀魚が食べたかったのねってことらしいのよ。
私も知らなかったわ。
その武士には気の毒だけど、
って加山雄三とザ・ランチャーズの加山雄三さんばりに言いたいわ。
うふふ。
昨日のお粥研究の手軽さと簡単さと食べ応え強さ今のところ暫定1位の
お粥のあっさりな部分と
餃子をほおばった時の溢れる餃子の旨さを口の中で感じる瞬間時間の彼方で弾けるリズムよ。
緩急のアクセントがあっていいわ。
それならまだ炭酸レモンウォーラーにポッカレモンの追いレモンの方がまだ圧倒的にレモンよ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!