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2018-04-13

中国がスゲーかどうか、わかんないないから見てきたよ

未だに中国スゲーとか言ってるやつ多いけど一回住んでみてから言えと思う。


という増田を読んだんだけど、これ系はサンプル数多い方が、実像ぼんやり浮かび上がってくると思うんで、住んでるどころか、旅行者として2都市半日ほど訪れただけだけで書いてみたいと思う。


深圳広州にいった。

共に中国の中核都市であり、人口は1000万人を超える。

東京と同じかそれ以上の人が住んでる街である


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町全体の清潔感について。


深圳

急増の街だけあって、汚いところがなかった。代わりに歴史を感じさせるものもなかった。

ぱっと見の印象で行ったら、大宮みたいな感じ。

駅前には大きなファッションビルがあって、お姉さんが鳩をあやつるショーをやっていた。


広州

深圳方面から高速鉄道入り口である広州東駅はとても綺麗で近代的。

駅の雰囲気としては赤坂見附池袋かといった感じ。

そこから地下鉄をのりつぎ広州火車駅は、おそらく北・四川方面や西・チワン自治区方面から入り口で、地方民が多い。

駅前は広いが古びている、大規模なファッションストリートがあるが、18:00頃には営業を終了してしまう。


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キャッシュレス決済事情


深圳でも広州でもwechatpayの決済は早くて便利だった。

高速鉄道切符の決済もできる。

ただ、高速鉄道ホームの古びたキヨスクでは使えなかった。

おどろくのは、たぶん60〜のおばちゃんでもwechatpayの決済にかる〜く対応してくるところ。

年寄りであっても変化にはとりあえず乗るらしい。


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大気汚染


深圳でも広州でも共産党鶴の一声で内燃動力バイク禁止されており、すべて2輪は電動自転車だった。

そのこともあって、咳き込むような目だった大気汚染はなかった。


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地下鉄


深圳広州大都会なので、地下鉄でどこまでもいける。

また、suicaのような交通IDカードがすぐに買えるので、移動も便利。

しかし、改札通過時にいちいち荷物安全検査に通さなくてはならない。

監視社会だ。


深圳

地下鉄は清潔で静か。混雑率も日本と大差ないが、車内でもさすまたをもった警官がうろついている。やっぱ監視社会だ。


広州

構内にもホームにも警官はいる。しかしとにかく人が多い!常時通勤ラッシュ状態なので、警官治安という意味監視業務は投げ気味。


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人について


深圳

地下鉄女の子スマホのぞきこんで、iInstagram的SNSで最新ファッションをチェックしていたのが印象的だった。都市部のティーンエージャーの行動だ。

みんな全体的にしずか。

店員ぶっきらぼうで、「こいつめんどくせえな」という印象を隠しもしない。怖い。


広州

とにかく人々が若い。そして元気。

「めんどくせえな」感は出してくるけど、笑顔なんであんま心が冷たくならない。

基本的に心根が明るいんだと思う。

あと、広州地元っ子と思しき人のファッションセンス新宿渋谷くらい。

西洋化されて独自路線香港と違って、日本人と似ている。


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というようなところから深圳っ子、広州っ子がもし日本にきたらどう感じるかを類推してみたいと思う。


深)なにこれ、小さっ、道狭っ

広)でもすげー綺麗だよ

深)深圳の方が綺麗だよ。まあ古い建物には味があるけどさ。うちはさっぱりないから。


深・広)現金払いめんどいなぁ・・・

深)でも

広)店員

深・広)やばいよね、めっちゃ丁寧!いくらもらってんだろ?

広)しかも店夜までやってるよね、夜も賑やか〜


広)地下鉄空いてて超乗りやすーい。

深)でも年寄り多くない?

広)それは思った。


広)そういえば警官見ないね

深)あんまりいないと却って心配

広)それはない


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全体的には20〜30年前の日本といった感じではあったけど、それはキャッチアップに30年かかるという話ではない。

大都市部の消費生活に関しては、多分5年で日本と変わらないレベル地域が出現して、急速に広がっていくと思う。

しかし、なんというか自由空気みたいなものは、絶対日本のようにならないと思う。


抜く、抜かれるの話ではなく、まったく違う近代国家が立ち上がろうとしていると思えばいいと思う。

そのうち、テクノロジーポップカルチャー中国のもの存在感は増してくるんじゃないかな。


ちなみに日本ポップカルチャーは、ちょっとおしゃれな雑貨日本産という感じで存在感があった。

2018-04-07

友達を作ること

皆様、

今年も春が来て桜が咲きました。

おめでとう。

生きていてくれてありがとう

4月、新しい人間にたくさん会う季節ですね。

どんな人たちなんだろう。

から特別貴方に向けて

この手記を贈ります

内容は、

理解されない他者として生きること、

かに似ているということ、

友達を作ること

についてです。

薄くて追いづらいかも知れませんが、

どうにか線をつないで行くので

寛い心で眺めていて下さい。


1、理解されない他者として生きること

貴方の行動・思考パターン

他人にとって条理に乗ったものですか?

僕は人間が好きで、興味と好意を持っていますが、

行動や思考他者に似せるのが少し苦手で、

周りの目には奇異あるいは攻撃的に映って

排除を受けやす存在です。

またたとえ僕がいびつ存在だということを

諒解して接してくれる相手でも、

発話の前提を共有することは、

酷く手間を要することです。

たとえば、散歩をしながら、鼻歌をうたう。

「なんだか楽しそうだね」って隣の人から言われたとき

そこまで楽しくないよ落ち着くだけ、とか

君は人生辛くないんでしょ楽しくないの?とか

マスタベーションと同じ構造でごめんね、とか

言うの

面倒だから

全部圧縮して「うん楽しいね」って答えます

もちろん何も考えずにうたってるときも多いけど。

相手発言から自分の反応まで含めて

違う人間だと感じさせられます

また、無自覚な心優しい人と一緒にいると

自分が彼らを怖がらせるような言葉

発していないだろうかと、

不安になります

もう一つ例を。

現か夢か忘れたくらい幼い頃、

あるいは繰り返すメロディーの話。

友達と一緒にお菓子を食べて

とりとめもない会話をして

なんだか僕は楽しくなって、

コンビニビニール袋を頭にかぶってしまいました。

それで上手く周りが見えなくなって窮屈で

ビニール袋を外して、

しょうがいから照れ笑いするような。

自分でも訳が分からないことばかりです。

誰も悪くはないのに僕がずれているだけで

ホロホロと角砂糖は宙に溶けました。

苦いコーヒーを前にこまってます

年を取るにつれ、

自分他人と違うことに慣れきってしまった。


2、誰かの一部に似ているということ

僕といわゆる普通人間

にはおんなじところがたくさんあります

例えば手足が四本生えているとか、

眠くなるとあくびが出るとか。

まあそれらは空気みたいに確かに存在してるけど

意識されない作りになっていて、

差異ばかりぷっくり浮き出てきます

現実世界で偶然出会う者たちとの間の稜に

いくらい慣れた僕にとって、

まるで自分のような、いびつな行動を取る人間

存在することはひとつの驚きでした。

https://anond.hatelabo.jp/20171227003911

僕の場合

増田のこの人と、

団体から承認されそうになるとバックレちゃうところが

すごく似てて記事読みながら笑ってた。

僕は高校時代部活を頑張っていて周りみんないい人で、

それでも自分が真ん中にいることに困って抜けちゃいました。

https://m3myk.hatenablog.com/entry/2018/03/25/232219

この記事ピュア傲慢さとか、

一部の大学生にはあるあるなんだって知って面白かった。

どこまでも純粋不器用自分を持て余してる人たち。

小説の中や、伝記の中で、

自分と同じ人がいるというのは気付いていたけど、

時代に生きるインターネット

自分性質を多く共有する人間生活垣間見るというのは、

聴診器背中にひやりと当てられた時のような

快感がありました。

この文章を書いているのも

伝わる人間がいることを知っているか

あるいはそう期待しているからです。

3、完璧ではない友だちを作ること

愚かで愛らしい僕たちは、

臆病な時、自分理想に近い人と友達になろうとします。

しかし似ているほど、差もはっきり見えてきます

サン=テグジュペリが書いた「星の王子さま」という小説があります

本の中、王子さまは砂漠に不時着した飛行士に頼んで

ヒツジの絵を描いてもらいます

だけど、王子さまにはどのヒツジも気に入らず、

「このヒツジったら、病気で、いまにも死にそうじゃないか。かきなおしてくれよ」

「そうだな......これあたりまえのヒツジじゃなくって、ツノが生えてるもの......」

「これ、ヨボヨボじゃないか。ぼく長生きするヒツジがほしいんだよ」

なんて文句を言います

飛行士はがまんならなくなり、

モーターの修理を急いでいたこともあって

ぶっきらぼうに白い箱の絵を渡します。

「こいつぁ箱だよ。あんたのほしいヒツジ、その中にいるよ」

すると王子さまはそのヒツジを大層気に入りました。

王子さまが理想ひつじを箱の中に見いだすことは

人間の最も素晴らしい性質の一つであり、最も残酷なそれでもあります

夢見ることは素敵だけど、たぶん僕らにとって

完璧な友人なんて現実には存在しないから。

星の王子さまは箱のヒツジといっしょに死にました。

具体的な未来なんて軽く捨てちゃえるくらい美しくとも、

実体友達にならないと

僕らはたぶん生きていけない。

僕たちと環境

どうやって見るかという意味でも

どのように働きかけるかという意味でも、

たぶん影同士になっていて、

すぐ理想通りにはいきません。

不完全な友達貴方

その相互作用を愛してくれ。

4、まとめ

貴方ストイックに生きる姿はとても美しいと思います

からも、認められないかもしれないけれど、

それは只管に美しいです。

ただ、自分に周りに厳しくなりすぎませんように。

もがきすぎて疲れてしまって、

大切な価値意味を喪うことがありませんように。

冬、僕自分はもう自分として生きることを諦めていました。

体は動かないし、眠ることも食べることも苦痛

どうにもならなかった。

でもたぶん20回目の春だからどうにかなると思う。

きっとだれも貴方のことを

救ってはくれませんが、

祝福はあります

環境は変わりるけど、

これまできみを喜ばせてきてくれた

なにかを大切にしてほしい。

これから貴方の道を咲かせてくれるはず。

そして万が一、途方に暮れた時。

社会はわりと優しいものです。

先人の勇気やら愛やら

点字ブロックを見れば思い出せるかもしれない。


春がきました。

貴方が心安らかに

過ごせる友が出来ますように。

どんな君でも

生きていることがとても嬉しい。

この一年が素敵なものになりますように、

祈っています

それでは、また。

2018-04-04

anond:20180404185119

いやー、よくそこまで想像を膨らませられるものだと逆に感心したわ!

たぶん、増田は、ツンケンしてるし、女の子っぽさを拒否する感じが、逆に少女くささを醸し出してるのでは。

ツンケンキャラネット上だけのものですー。リアルでは物腰柔らか(笑)キッチリしていて礼儀正しいペルソナを被っています

で、化粧はちゃんとしてるのに服が地味すぎてバランス悪いんじゃないの?

地味とか言うなよ! これでもオシャレさんキャラで通ってんだよ!

服の組み合わせ方が上手いんだよ。って自分で言うなよ!!

表参道ヘアサロンカットしてもらって家で500円のヘアカラー使ってセルフで髪染めてるんじゃい(ちなみに色は落ち着いたダークブラウン)。

「本当は女の子っぽいものに憧れてるけど、コンプこじらせて劣等感もってるために中性的な格好をしてぶっきらぼう物言いをする女の子」とか、「生活指導のうるさい先生が実は乙女チックなもの大好き」

勘弁してくれ……。なんで「本当は女の子っぽいものが好きに違いない」になるんよ。子供のころからブルーグリーン系の色が好きでピンク色は好きじゃなかったし、少女漫画より圧倒的に少年漫画派だったし、勝手に人の内面憶測で決めつけないでほしい。

変に抑圧されてかわいそうだからフォローのつもりで「気にしないで好きな服きたほうがいいよ」って言われてるのでは?そうでなければ、いい大人にわざわざ「女の子っぽい」「花柄とかピンクとか似合いそう」とか言わないし。

私の好きな服は「私に似合う服」「私がより映える服」です。

似合いさえすればスカートワンピースも着るしヒールふつうに履く。

ただどっちにしろカジュアル系が多い。

ピンクに関しては色んな色調のピンクを試したけどことごとく似合わない。

たぶん私が(事情があって)やばいレベルの色白なので、思い込みピンクを勧めてるのかもしれない。花柄に関しては「バカっぽいね」と言われてるような感じがして嫌だし意味がわからない。

喋らなければ(もしくはキチンとした態度を崩さなくていい相手であれば)あまり舐められないんだけど、フランクな態度で喋らないといけない相手だと「○○さんって初めは大人の女性って感じだったけど……」と言われ始めるんだよ。

2018-03-23

[] 2018香港深圳広州の旅 Day.2

anond:20180323082610





Day.2


上晝・晏晝


3月香港湿度90%。

から蒸し暑い

旅行になると食が細くなりがちだけど、この街では食わないと持たない。


茶餐廳(喫茶店ファミレスを混ぜたような軽食店)でお粥を頼む。

お湯が出されて思わず飲みそうのなるが、他の席を見ると、みんな飲まずに食器を突っ込んでいる。

正解がわかんない。


店内に設置されてるモニターニュースをやっている。

ホテルでもニュースを見たけど、昨日から全人代の話で持ちきりだ。

香港の人は賛成2300、反対2とかで決まる決議をどんな感情で見ているんだろうか。


お粥で腹を満たしたら、1人作戦会議

今回の旅の目的重要な一つが、中国でのQRコード決済を体験して見ることだ。

言葉不自由なので、事前に起きそうな問題は潰しておかないと不安だ。

使いすぎのせいかレンタルWi-Fiが昨日からちょっと遅くなったのにストレスを感じながら、深圳への入国カードの書き方や最寄りの羅湖駅について調べる。

事前に日本wechatpayに520人民元チャージしていたが、現金も持ってないと不安なので、昨日に引き続き重慶大厦で両替することにした。


重慶大厦の昨日と同じ両替店。

うまく伝わるかどうか不安だったけど、メモ夏目漱石毛沢東イラスト、「jp¥5,000→人民元」と書いて渡したら、ちゃんと5,000円分だけ両替してくれた。

イラストにはやっぱ助けられる。


下晝


MTRを乗り継ぎ、国境の街、羅湖へ。

騒がしい香港も、ここまでくるとのんびりした空気が漂っている。

羅湖駅から中国への入境は、多少緊張したが、トラブルもなくスムーズだった。

イミグレーションはやや陰気な空気だったが、審査場というのはああいったもんなんだろう。


イミグレーションを超えて羅湖駅の地上に出ると、看板簡体字

中国入国したのだなという感慨がちょっとある。

狭い香港に比べて、羅湖駅地上は広々としている。空気も街の綺麗なものだ。

ここでもICカード深圳通を買って、地下鉄を乗り継ぎ、華強北に向かうが、地下鉄ちょっとびっくりするぐらい綺麗で近代的だった。


華強北につき、お腹も空いていたので、華強電子世界フードコートで、wechatpayの電子決済を試して見ることにする。

何食おうか一瞬迷ったが、中国まで来てカツカレーにした。

異国でいろんなことに不安があるので、余計なストレスを感じたくない。


フードコートのおばちゃんwechatをみせて、「Can i use this?」深圳では広東語は通じないのだ。

と言っても自分広東語使用に耐えないのは昨日でわかったのだが。

おばちゃん笑顔

オッケーらしい。

Wechatpayには、こっちのQRを見せてスキャンするタイプと、自分スキャンして、金額を打ち込むタイプがあるが、どっちかわかんなかったので、おばちゃんからカウンターを変わったお姉ちゃんに 「scan?」と聞いて見ると、怪訝とめんどくさいという表情を全開にして頷いた。

おばちゃんは愛想がいいがお姉ちゃんは怖い。

スキャンして、金額を打ち込むとあっという間に決済は終わった。

いね。財布出さなくていいのはいい。

しばらく待って出てきた華式カツカレーには、ライス部分に野菜炒めが乗っかっていた。


華強電子世界ではあらゆる電子アイテムが売っている。スマホパソコンLED照明、電子部品からなぜかワイシャツまで。

携帯売りのお姉さんがブースの中でスマホに向かって大声でやり合っていたが、中国の人はなんというか元気なので、普通のやり取りなのかケンカなのか判然としない。


深圳の街は、一角にまだ工事中のような場所があったり、食べ物匂いが立ち込めるストリートもあるものの、大方は近代的で綺麗なものだ。


ショッピングビル広場に何故かハトが群れている一角

しばらく見ているとハト達は一斉に飛び立つ。

近くにいるユニフォームをきたお姉さんが笛を吹き出し、またやってくるハトたち。

気の利いたショーまであるのか。

日本で知ることができる中国なんてほんの一部、それも結構偏ってるなーと思いながらデパートの空中回廊を歩いていると、突然「ボンッ!」

風に当たりながら一服していたオッさんの100円ライターが破裂した。

やっぱ中国、変なタイミング想像を超えてくる。

オッさんは事もなげに友達と去っていった。


挨晩


再び地下鉄に乗り、深圳市の海岸近くにある書店に向かう。

車内では可愛い格好をしたお姉さんがスマホ流行りのガールファッションをチェックしている。

すっかり都会のティーンエイジャーだ。

ひょっとしたら新しい分、東京メトロより綺麗かもしれない深圳地下鉄だけど、電子表示に現れる「請勿在車内大声喧嘩!(車内で大声で喧嘩しないでください!)」はちょっと笑った。

若い人は初めからこの新しさだからいいとして、お年寄りはこの変化のスピードについていけるんだろうか?


現代深圳市民ファッションは、埼玉群馬の人といった感じで、いや、別に誰もdisってないぞ、そう聞こえるならそっちの方が偏見だ、とにかくまあ、現代なのだが、どうも醸し出す中国人感の正体はおそらく男性髪型女性は肌で、男の髪型は極端なツーブロック角刈りが多く、女性20代後半辺りからまり肌の荒れを隠さなくなる。そこら辺は日本女性は巧妙かもしれない。


とはいえ、まあまあ近代的なチャイニーズファッションを覚えておきたかったので、誰か写真を撮らせて貰いたくなった。


Excuse me Miss, i want know naw chinese fasshion, Can i take your photo?


爆笑韓国の人だった。


Excuse me Mr?


タイマレーシアの人だった。


3人目の子供を遊ばせていたお父さんに声をかける。


Excuse me Mr? I want know naw chinese fasshion, Can i take your photo?


「何がしたいの?」

日本語で聞かれた。

写真撮っていいですか?」

「貸して」

「いや、貴方の」

「ふうん・・・どうぞ。」

広東語ダメだが英語ダメで、自分が一番得意なのは日本である、という知見が得られた。


目当ての書店は、一部が棚卸し中で、欲しかった女性誌や料理本は買えなかった。

最悪コンビニでなら、と思ったが、中国コンビニには雑誌が売ってない。

ちょっとガッカリした気分でスタバに入る。

スタバメニューなら、主だったところは日本と同じだし、注文にまごつく事もない。

決済もwechatpayでなんとかなる。

wechatpayの一番正しい方法中国に口座を持つ事だが、歌舞伎町Pocket Changeでもアクティベートチャージ可能なので、もし中華アプリ抵抗が無いなら、アクティベートしておくと強い味方になってくれるかも知れない。


そうこうしているうちに日がくれてきた。

華強北のフードコートのおばちゃん以外は概ねぶっきらぼう中国人の接客ちょっと凹んでスタミナが切れてきたので、そろそろ香港に戻ることにするか。

異国なので、余裕を持って行動した方がいい。

2日で3回目の越境だ。


夜晩


羅湖駅にたどり着いた。

中国雑誌が買えなくてちょっとガッカリしていたが、駅にキヲスクのような小さな書店があったので、そこで購入することにした。

wechatpayで決済しようとしたが、wifiが怪しいのか、なかなか決済が終了しない。

お姉さんが携帯を覗き込み、お姉さんの指示で店のwifi接続したら決済できた。

便利なwechatpayだが、ネット環境依存しているのは不便にもなりうるな。


三度国境を超え、香港へ。

国境を超えても外国である事には変わりがないが、なぜかちょっと安心感がある。

疲れて口元が下がり気味になり、パスポート写真微妙に違うので、検査員と顔面照合をする際に人差し指でほっぺたを持ち上げて笑顔を作る。

中国側の出国検査員には流されたが、香港側の入国検査員は一瞬笑いを堪えたような顔をした。

気のせいか香港の方が空気が陽気に感じる。

この空気の違いは、深圳の人が移民が多くて、実は南洋の人ではないかなのだろうか。

深圳ではやたら見かけた警官も、香港ではそこら中にいるわけではない。

接客に関しても、モノを投げてよこすような豪快さは香港深圳も変わらないが、香港の人は多分相手が誰でもああなんだろうな、という感じで、なんというか余計な気遣いに使う時間が勿体ないという感じなのだが、深圳の人たちからは、ちょっと警戒感のような物を感じた。

それが、国民性によるものなのか、ナショナリズムなのか、単なる「言葉の出来ない相手に対する厄介感」なのかは、分からなかった。



2018香港・深圳・広州の旅 Day.3|広州へ >>

2018-03-08

チップを払わなくていいのが美徳みたいな風潮やめない?

どんな職業だってある程度実力が評価されてそれが賃金に繋がるようなシステムを取り入れるべきだろ

ぶっきらぼう店員と愛想の良い店員が同じ給料とかどうかしてる

捌くのが早くて客が助かる店員とおどおどした仕事の遅い店員が同じ給料とかどうかしてる

なんで日本ではそういう実力の差を評価して給料に反映させるシステムがないの?

どうかしてるぜ

2016-10-27

[] #4-3「ハロウィン作戦

≪ 前

こうして弟たちのハロウィン作戦は終わったが、ハロウィン自体が終わったわけではない。

弟や仲間たちにも楽しむ権利があるのだ。

大人たちの考えうる範疇では、だが。

しかし「トリック・オア・トリート」という言葉とは裏腹に、その手には菓子を受け取るためのカゴしかない。

弟たちの行動を一緒に監視していたクラスメートたちが言う。

「うまく言語化できねえけど……なんかモヤモヤしねえ?」

「間違いを正した達成感があると共に、何か後戻りできないことをした気分にもなってる」

「俺はそれを言語化できるが、大人たちの味方をした時点でその資格はないのさ」


そんな会話をしている内に、訪ねる家は最後となっていた。

マスダ家の隣のタケモトさんだ。

いつも突然の来訪で酷い目にあっていたが、今回はちゃんと用意しているらしい。

「あ? ねえよ、そんなもん」

タケモトさんのぶっきらぼうな回答に、俺も含めてその場にいた皆が素っ頓狂な顔をした。

慌ててクラスメート確認をとる。

「おい、ないって言っているぞ」

「用意していた分が、先約でなくなったのかもしれないな」

ない以上は仕方ないので俺たちは弟を連れて速やかに帰ろうとする。

「お、なんだ小僧共。お菓子がないと言ったら素直に帰るのか」

タケモトさんのその言葉挑発でもあり、発破をかけるようでもあった。

弟たちは仲間たちと目線を交わしていたが、俺はメガネについたペイントを落とすのに集中していて気づかなかった。

弟たちは、どこに忍ばせていたのか水鉄砲をタケモトさんに向けて放ち、怯んだ隙に部屋に乗り込む。

小僧共、おいやめろ」

タケモトさんはのろのろとした足取りで弟たちを追う。

ちょっと私たちも止めに行かないと」

「お前らでやってくれ」

「いや、俺たちだけ行っても止められねえよ」

イタズラという行為は、ある意味でコミニケーションの一環でもある。

相手が許してくれるだろうという信頼と、そして許すという反応で信頼を示すわけだ。

もちろん、そんなことに確証なんてないのだから「イタズラはいけない」と大人たちは言うだろうし、それは何一つ間違っていない。

でも実の所、大事なのは『それを最後に決めるのが誰なのか』ってことを、大人たちは知っているのだ。

(#4-おわり)
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