はてなキーワード: 棋士とは
老境という感覚はまったくないね。まだまだやれそうな気がするんだ。何十歳はなれた人と打つのもおもしろい。去年、仲邑菫さんと打ってね。なんとか勝ちました。強いね。AI(人工知能)で調べたら、けっこう危なかった。
《人間の棋力をはるかに上回る囲碁AIの出現が、碁の勉強に拍車をかけた》
グーグルがつくったアルファ碁が出現して、2016年に韓国の世界最強棋士をやっつけた。自分が生きてるうちは、人間に勝る囲碁ソフトなんて出てくるとは思わなかった。ところが出てきちゃった。驚きましたね。
それまでとは違う碁を見せられている気がするんですよ。次の一手が当たらないんです。こっちの価値観が通用しない。でもよくよく見ると、相当な手なんですよ。そういう世界を見せられて、おもしろいですよ。棋士なら見たいから。勉強することが一気に増えた。世の中、どんどん変わっていく。こっちもついていかなきゃいけない。
なんでわざわざ端歩攻めをするわけ? 相手の香が成って来て、こっちの飛車が危なくなるやん。あーあー、飛車が取られた、なにしとんねん。
絶対強者の戦いって言ったら、オルフェーヴルのラストランの有馬記念みたいに、8馬身差で圧勝!みたいなのを期待するやん。
でもそんな戦い、1局もないからね。ハナ差で逃げ切った、みたいなのばかり。
飛車とかさ、詰み筋が見えているんならともかく、まだ中盤くらいで普通、切れないよ。
藤井竜王も駒損駒得を意識していないわけじゃないだろうけど、それよりも全体の布陣が「いい形」になること、手得を重視している感じ。
僅差であろうがギリギリであろうが、将棋は the winner takes all のゲームなので、肉を切らせて骨を断つ、でも勝ちは勝ち。
藤井竜王の将棋はそんなのばかりなので、安心して見られたことなんて一度もない。
藤井竜王は特に極端だけど、棋士トップ層の戦いはだいたいそんな感じ。解説がつかないと意図がまったく分からない。
と書いている私はアマチュア四段なので、一般人としては結構強い方で、女流棋士の〇級よりは強い程度の棋力。
だから、見ていて楽しいのは実は女流棋士戦だったりする。分かるから。相手の成香が迫って来たら、飛車がきちんと逃げてくれるから。そりゃまそうよね、と言う指し手を指してくれる。
「女性の棋士が今まで一人も誕生していないのは競技人口が少ないからだ」とよく言われる。
まず前提として、「棋士」(男女問わない)と「女流棋士」(女性のみ)は別の制度である。勿論女流棋士も将棋を指して対局料、賞金を得るので「プロ」である。
「棋士」になる方法を簡潔に言うと 1)「奨励会」に入会する 2)26歳の年齢制限までに四段に昇段する(1年間で4人)
別ルートの「棋士編入試験」(注1)については一旦置いておく。
奨励会の一番下のクラスが6級で棋力はアマチュア四~五段に相当する。
そして入会者のほとんどは小学校高学年~中学生。中学生入会でもやや遅いと言われ、高校生以上から棋士を目指すのは相当に難しい(注2)。
今回は小学生の将棋大会や奨励会における女性の割合を調べてみた。
棋士の登竜門と言われる「小学生名人戦」(注3)から見ていく。
小学生名人戦の方式は 1)各都道府県で予選を行い 2)各都道府県代表者が東西に分かれリーグ戦とトーナメント戦を行い各2名が勝ち残り 3)準決勝・決勝が行われる
参照元:日本将棋連盟 小学生将棋名人戦 https://www.shogi.or.jp/tournament/elementary_school_meijin/index.html
ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E7%94%9F%E5%B0%86%E6%A3%8B%E5%90%8D%E4%BA%BA%E6%88%A6
参照元:日本将棋連盟 小学生名人戦代表選手一覧(2011年第36回以降は女子が赤字で記載されなくなった為集計が難しい)
各都道府県在住の小学生であれば誰でも申し込み、参加することが可能だ。県によっては小学生名人戦代表決定クラスと初心者交流戦のクラスを設けているところもある。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1016393.html
2019年に行われた千葉県予選大会の大会運営関係者のツイートより
https://twitter.com/doihishako/status/1089452007193104384
データが少なすぎるので女性の参加者の割合をはっきり言うことができない。上記2例は参考程度に。
出場資格が小学生の大会は小学生名人戦以外にも倉敷王将戦、JTこども大会など……。
蛸島女流六段が女性として初めて奨励会に入会した1961年以降の奨励会の人数を調べた。
参照元:将棋順位戦データベースの各年度奨励会入会者一覧(昭和31年度から)(〜2014年)
2014年以降は将棋世界の奨励会のページ(〜2022年8月号)をチェックして人数を加えた。
表にしました→https://i.imgur.com/YmNxtNP.jpg
現役の奨励会員に限ると(https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/)
2022年7月現在三段リーグ41人、関東奨励会(二段以下)71人、関西奨励会(二段以下)68人、合計で180人の会員がいる。便宜上4月以降に昇段を決めた新三段も二段以下としてカウント。
なお、奨励会の入会方法は1)毎年8月に行われる「奨励会入会試験」(注4)2)「研修会」(注5)から編入 の2つがある。
8~9割は奨励会入会試験を経て奨励会員となる。人数の上限はなく、年度により入会者数はバラバラ。
最初の方でも書いたが奨励会の一番下のクラスの6級の棋力はアマチュア四~五段に相当する。
奨励会には小学生や中学生の大会で県代表クラスの強豪キッズたちが全国から集まってくる。
小学校高学年(~中学生)で全国レベルの棋力を持つ女性の割合が少ない理由として考えられるのは、
さらに言うと
①……親や祖父母が女子に将棋を教える割合が男子に比べ少ないから?
1 過去に「編入試験」を受験し四段になった瀬川晶司六段、今泉健司五段、折田翔吾四段、そして今回受験を表明した里見香奈女流四冠の全員が奨励会に在籍経験があり26歳の年齢制限により三段で退会している。
現行の棋士編入試験の制度で奨励会を経ずアマチュアから棋士になった人は2022年現在は0人。
2 奨励会を受験するにあたっても年齢制限があり、16歳は5級受験以上、17歳は4級受験以上と年齢が上がるとハードルが高くなる。
詳しくは→ 日本将棋連盟2022年度奨励会入会試験のご案内 https://www.shogi.or.jp/news/2022/07/2022_1.html
2000年以降の入会者のうち5級以上で入会し四段になったのは渡辺正和六段(19歳・初段入会)と竹内雄悟五段(16歳・3級入会)の2人のみ。
残りは全員15歳以下6級で入会している。
3 「小学生名人戦」の歴代優勝者には羽生善治九段、渡辺明名人らがいる。
直近の四段昇段者である徳田拳士四段、岡部怜央四段はそれぞれ同大会で優勝、準優勝の経歴がある。
4 「奨励会試験」は受験者同士が対局する一次試験と現役の奨励会員が試験官となって対局する二次試験がある。奨励会試験に合格する割合は2~3割と聞いたことがある(この数字は不正確)。
5 「研修会」は一般的に奨励会の下部組織と言われるが、全員がプロ志望とは限らない。一番下のFクラスでアマ初段の棋力が必要。
2022年現在の制度では研修会B2で女流棋士2級の資格を得る。研修会B2は棋力としては奨励会6級相当(ただ奨励会6級受験は研修会B1で不合格の例もあれば研修会C2で合格することもあり一概には言えない)。
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(追記)1961年度から2022年7月現在までの奨励会員入会数・昇段者数の表を再掲→https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/
2008年度以降の四段昇段者数の数字に※が付いているのは現役の奨励会員が在籍しているため。
また奨励会退会後編入試験を経て棋士になった人は四段昇段者に含んでいない。
あのさ、藤井竜王ですら2割は負けるわけよ。10戦して10勝はし難いのが将棋と言うゲーム。
長い長いトーナメント戦で、10戦10勝でいかなければ受験資格をアマチュア棋士は得られないわけよ。それに比べたら本番勝負なんて全然楽よね。2回は負けられるんだから。
ああ、やっぱりわかってないね。
①アマチュアトップレベルは、四段・五段と大して棋力の差は無い。
②八段とか九段でも、五十歳過ぎのおじいちゃんは、新四段よりも棋力はかなり下
③男性で編入試験を受ける人間は、例えるなら偏差値75以上の集団の中で1位にならないと、その前提条件のプロとの対局も出来ない。
④女流棋士は、偏差値50くらいの集団の中で1位になればいい。
そこで下駄を履かされてるんだから、男性棋士と戦って65%以上の勝率あげてるんだからと言って、男性アマチュア出身棋士と同一条件にはならない。
この増田みたいなの典型的な誤解なんだけど、競技人口は国民の無作為抽出じゃないんだよ。
人気競技には才能のある奴が偏るって単純な話。
たとえばサッカー人気の国では運動神経上位の奴はほぼサッカーやるので、その国の野球がオリンピックで勝てない理由を野球の競技人口や内訳を分析してもわからない。
だから、将棋の腕前に直結するような戦略的思考が際立っている奴が何を目指すかのランキングを考慮しないと現状は見えてこない。
https://anond.hatelabo.jp/20220706175540
競技トップ層における女性の劣等性の話をしていると、「それでもおまえよりも上だ」と言い出す、フェミのテンプレリアクションがあるが、将棋に関してはなかなかそれすらも通用しない。女流棋士の底辺層は、アマチュア男子の底辺層と比較してさえ弱いからだ。女流棋士の弱さは、一般人の想像をはるかに超えている。
ぴよ将棋と言うウェブ将棋があるが、プロ棋士養成機関である奨励会に入れるかどうかくらいの棋力が、ぴよ将棋六段だ。男性棋士ならば小学校中学年くらいにはここに達していないとお話にならない。
高校や大学の部活で将棋を指していたら、男性ならば、だいたいぴよ将棋六段くらいまでにはなるので、女流2級、女流1級、そして多くの女流初段は、「普通の、部活で将棋でやっている男子生徒」よりも弱い。アマチュアと比べてどうだ、と言えるほどの水準にも達していない。
女流棋士が弱いのはまず第一に、箸にも棒にも掛からぬような、山口絵美菜みたいな人が女流棋士界に入っているからだ。どの辺で線引きするかにもよるが、「最低限、奨励会に入れる程度の棋力」で線引きしたら、26歳までに、と条件を付けたらそれを突破できる女性は10人もいないだろう(女流棋士は現役60人くらい)。
一般人が思っている以上に、女流棋士は棋力が低いし、下駄をはかされている。
最トップ層の里見、西山ですら、三段リーグは抜けられなかったわけだし、里見は編入試験を今、受けているが、過去の編入試験で棋士になった者たちよりも課せられた条件が緩い。
アマチュアトップ層は、元奨励会員ばかりで最低でもプロ段位で三段の実力はある人たちだ。その中でしのぎをけずって、挑戦権を得た人たちなので、限りなく四段に近い棋力は元々持っている。
里見は、「女流棋士の中で戦って」、男性棋士の棋戦への出場権を得たわけだから、その女流棋士の水準が低すぎるので、出場権を得て当たり前だ。
・棋力は奨励会に入会できないレベル。女だから職業棋士になれた。
・他の女流棋士と比較してもまったく棋力が向上せず。同期や後輩が女流2級から初段、二段へと進む中、4年以上かけても女流1級にとどまった(男性棋士ならば棋力は男子小学生くらい)。
・京大卒と言う話題性があり、そこそこ顔がいいのでNHK杯司会などに起用され、「女の子」枠で広告塔の1人に。
・それにしても棋力が低すぎないかとの周囲の声も上がる中、赤旗にて連載コラム開始(赤旗も新人王戦のスポンサーなので、付き合いがあっても不思議ではない)。
・連載コラムで廃業を宣言、「女だから足を踏まれた」「日本はジェンダーギャップ指数が高い」「女だからとうつむいていた」「後進のために戦う」等々を言いながら、具体的には何があったかを一切言うことも無く、退会。
そりゃ普通の将棋ファンからすれば怒りをかって当たり前なんじゃないの? お姫さまだから特別扱いでゲタを履かされていたものを、お姫様扱いがゴフマンとか、どんだけ三段リーグを抜けるために命を懸けている男性奨励会員をバカにしてんのさ。人間のクズだよ、あの女は。
女性棋士が何らかの理由でプロ棋士なることを意図的に妨げられてるなら対策いるけど、
そんなことないし、女流もあるし、プロ棋士に挑みたい人は挑んでるし、何がおかしいかわからない。
プロ棋士も半々にしたいの?それは異常なんだけど。
棋士と女流棋士の夫婦によれば性差も無視できない要因であって競技人口が揃っても平均レベルが同等にはならないだろうとのこと
(4ページ目)「あまり勝負へのこだわりがない」及川拓馬六段が勝ちまくる理由を妻はどう見たか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
(2ページ目)「なぜ女性棋士はまだいないのか」女流棋士の私が考えてみた | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/40150
小学生の頃は男女共に伸びる子は同じような曲線で棋力が伸びていき、中学生になったあたりから少しずつ差が出てくる印象が強い。将棋は頭を使う競技なので真っ先に男女の脳の違いに考えが及ぶ。しかしより顕著に差を見出すのであれば生理の有無、男性と女性の差の根本の方が大きいのではないかと思う。スポーツ界では生理がプレーにどのような影響を及ぼすかが少しずつ記事になって来ている一方、頭脳競技では見たことがない。今回のテーマと共にタブー視されている面があるが、避けている内は後続の人たちは同じ壁にぶつかってしまう。
生理中は腹痛や貧血、眠さなど様々の症状がある。痛み止めの薬を服用するなどそれぞれ対処をするが、どうしても眠気などが集中力を削いでしまう場合がある。これが月に1度あるのと、PMS(月経前症候群)がある場合、更に1週間前後心身に不調が生じる。PMSは認知度がまだまだ低いが、女性の7~8割が何かしらの症状が出るといわれている。
特にPMSについては10代後半から症状が出始め、指し盛りである20代中盤~30代中盤にかけて一番強く影響が出ると考えられている。強い眠気で詰将棋(特に深い読みを必要とする長手数もの)を解く気力がなくなったり、対局当日に症状が出ると「限界まで深く読む」のが困難になったり、私自身も経験がある。深く読むことが出来ないと当然ミスは多くなってしまうのだ。
1960年代の女性教室の開催や女流名人戦(現在の女流アマ名人戦)の創設などを踏まえて、その当時の日本将棋連盟副会長であった大山康晴は、かねてより女流棋士の存在によって普及面を充実させるという考えのもとで女流棋士制度の確立を強く提唱し[4]、当初は反対も多かったが[5]、その後大山や原田泰夫などの尽力で、1974年、連盟棋士会における満場一致の決議により、女流棋士制度が正式に発足した[5]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%B5%81%E6%A3%8B%E5%A3%AB_(%E5%B0%86%E6%A3%8B)
女棋士が主体となって女限定の制度を作って活動と露出を創造して女棋士の需要と人気を盛り上げよう!
(追記あり)
もともと採用人数が将棋より多いのと、囲碁には強制的な引退制度がないので、結果的に人数が多くなっている。
自主的に引退することはできる。また、引退はしていないが対局は休場しているという場合もある。
一方、2017年に97歳で亡くなった杉内雅男は、死ぬ19日前まで現役で対局していた。90歳を超えても勝率5割近くあり、亡くなった年にも複数回勝利している。ちなみに奥様の杉内寿子も棋士で、今年95歳。まだ現役で打っていて、今年に入ってからも勝利している。
レジャー白書などによると、囲碁ファンは囲碁にお金を使うという傾向がある(将棋ファンが将棋に使う金額に比べて)。
歴史的に、政治家や経営者に愛好家が多く、付き合いで打つという文化もあったので、お金を払ってレッスンを受けるという需要がもともとある。また、愛好人口が将棋よりも少ないがゆえ、わざわざ碁会所に行って打つ人も多い。なので、レッスンなどで稼ぐ手段は将棋に比べて多いと言われている。
無料のネット碁も増えてきたので、こういった傾向はまた変わっていくのかもしれないけど。
順位戦全参加などの対局料を得られる場
囲碁にも昔は大手合という順位戦的なものがあったのだが、負担が大きかったり高段位の棋士が増えすぎてしまったりなど弊害があったので、完全に廃止になっている。
女性が囲碁棋士になるには、男性と同じ採用試験を突破する・女性のみの採用試験で1位になる・院生として所定の成績をおさめたうえで推薦を受ける、の3つのルートがある。
男性と同じ採用試験を突破した女性棋士は、これまでに4人いる。謝依旻はこのルート。
女性のみの採用試験が一番メジャー。藤沢里菜や上野愛咲美はこのルート。
推薦はつい最近始まったもので、女性棋士を積極的に増やす方針らしい。方針が吉と出るかはまだ分からない。
あと、特に優秀な小学生を採用する英才枠があって、第一号になったのが仲邑菫。対男性の戦績も良く、棋聖戦のCリーグ入りを果たしており、これからどんどん活躍すると思う。
どのルートで棋士になっても、デビュー後の扱いは同じ。但し男性と同じ試験以外のルートの場合、最初は対局料などが低い(規定の段まで昇段すると同じ金額になる)。
昇段の規定も男性と変わらない。女性のみの棋戦で勝利しても、昇段に必要な勝ち星にはならないので、男性と一緒の棋戦で勝っていく必要がある。
女性が囲碁を打つ文化は古くからあった。清少納言や紫式部も打っていた。
明治から大正にかけて、現在の棋士制度の基礎ができた当初から、喜多文子や吉田操子といった女性棋士が大きな役割を果たしてきた。対男性の戦績も互角だったという。喜多も吉田も結婚後に囲碁から離れた時期があり、囲碁に打ち込める環境を得続けるのは時代的にも難しかったようだが、その後復帰し晩年まで囲碁の普及に尽力している。
そういうわけで、競技人口や棋力の男女差は、将棋よりもかなり少ない。
若手の棋戦では女性が優勝することもあるし、大きなタイトル戦でも結構惜しいところまでいっている。三大タイトル(棋聖・名人・本因坊)では、リーグ入り一歩手前までいった例や、最下位のリーグに入ってなおかつ残留資格を得た例もある。それ以外の四タイトル(王座・天元・碁聖・十段)では、本選出場する例はそれほど珍しくなくなっている。
あと、海外の例だが、全盛期のゼイノイはほんと強かった。
それでもやはり女性の方が棋力が低い傾向にある理由として言われていることは色々あるのだが(脳の傾向がどうだとか、体力面とか)、ひとつ確実に影響していたのは、勉強の機会だ。
昔はよく、みんなで旅館などに合宿して朝まで打ちまくるというような研究会があった。お互い鍛え合うのに最高の環境なわけだが、じゃあそういう場所に女性が気兼ねなく混じれるかというと、まぁちょっとなかなか難しいというのは想像がつくと思う。
近年、囲碁AIが強くなったことによって、勉強の機会のハンデが埋まりつつある。最近の強い女性棋士はみんな囲碁AIをめちゃくちゃ活用している。男女の棋力差はこれからもどんどん縮まるだろうし、これは将棋でも同じ状況だろうと思うので、今後に期待である。
(追記)
ブコメにお返事。
杉内寿子が今年勝った相手は30代の男性棋士。強い棋士ではない(通算成績負け越しで昇段もあまりしていない)が、それでもすごいことだと思う。
入段のルートで言えばそう見えるけど、入ったあとの違いはない。藤沢里菜は対局料もとっくに満額もらえる段位になっていて、全く違いのない立場になっている。
早くプロになってプロの中で揉まれる方がレベルアップにつながるので、女性枠でいけるのであればさっさといくというのは一つの戦略だ。藤沢里菜が女性枠でプロ入りしたのは11歳6か月で、当時の最年少記録。あと数年あれば男性と同じ枠で入段していたかもしれない。でもさっさとプロになったので、2年後には本因坊戦の予選B決勝まで進出した。これは謝依旻がプロ入りした年齢よりまだ下の年齢だったときの話だ。
どういうルートでプロになったかより、そのあとどう昇段しているか(本文でも触れたけど、昇段は完全に男性と同じシステム)の方が実力が見えるかなと思う。