はてなキーワード: 狭き門とは
男が取れるかっつーとなかなかそうはいかんけどな
ウチは非上場の200人未満の中小だけど2度3度育休とって現場復帰してる女の人は普通にいるよ
ま、ウチの会社くらいじゃ多少出世したって「キャリア」なんて呼ぶのはおこがましいけど、
そういう女子でも10年選手くらいになれば5~600万くらいは貰ってる
ウチの会社ですら。
過当競争で、制度はあるけど休むような奴は実質的にキャリアを捨てることになる、ガリガリのエリート職なんて腐るほどあると思うんだけど。
↑まぁそういう職業も世の中にはあるにはあるんだろうが(外資のコンサル系とかかな?殺人的に忙しいらしいし)、
世の中そんな職業ばっかりのわけないっつーか、数的にはかなり少数派じゃね。
横から。
しかし、俺も元増田と同じ境遇だから、いたいほど気持ちがわかる。
ポスドク=したい研究だけやってる、って図式で考えられてるのはわかるけどさ。
先生=授業するだけ、
だから、何を言っても全て贅沢で、悩みですらない、っていうのは違うと思うのよね。
いや、それでも、そのチャンスを得られ易い立場にいる、って意味では恵まれてるかもしれないよ。
したいことのない人からは、うらやましい話だと思うよ。
でもさ。
野球選手はコーチの機嫌取りや先輩の道具持ちやら、無駄な飲み会やらしなきゃいけないよね。
先生なんて、授業が副業で、ほぼ事務員兼クレーマー対応要員だよね。
好きな品作ってるメーカーに勤めたって、実際はくだらないこといっぱいあるでしょ?
したくもない研究テーマを押し付けられて、ボスに理不尽なこといわれ、思いつきで二転三転する指示を受けて、あげく責任は全部とらされる。
正しいことを聞いてくれたり、生産的なディスカッションができたり、対外的なものを背負ってくれる教授なんか、世の中じゃ一握りなんだよ。
それでも、したい研究ができることを夢見て、ボスの理不尽に付き合ってきたけど、もうこれ以上続くのならやめよっかなあ、って気持ちになる。
モチベーションがなくなるんだよね、したいことができないから。
本当にしたいことができるのなら、狭き門だとか、任期付きだとか、どうでもいいんだよ。
でも、したくないことをして、バカの理不尽に耐える仕事で、この待遇はなんなんだ? って思うよね。
俺は今年でやめる。
公募通ろうが、通らなかろうが、これでやめる。
もう付き合ってられん。
http://anond.hatelabo.jp/20120311225639
どういう職能でもかまわないけれども、技術者だの有資格者が余ってくれば、そのお仕事の価値は下がってしまう。
歯医者が街にあふれているとか、新制度の弁護士にしごとがないだとか、就職が狭き門だとか
本来は絞らなくてはならない教育機関での定員を教育を商売にしたいがためにそれなりの教育を受けた人があぶれる構図ができてしまったのだ。
仮に職人肌の腕のいい人がいたとしても、寡黙にいい仕事をすることで存在を認められるってことが、許されない世の中になってしまった。
よい職人でありつつ、愛想もよくないといけない。
これからは評価経済だのという人がいるけど、裏をかえせば、談合経済だったり、コネ経済だったり、世襲経済だったりで、近代以前の自由はきかないけれども、みんなそれなりにしあわせかも的な状態に戻っていくのかもしれない。
職業選択の自由、自分探し、憧れ就職でブラック企業みたいなのは、これからは、もうおしまい、許されない価値観なのかもしれない。
現在32歳、「超氷河期」と最初に呼ばれた世代で、報道や世間のムードに流されるままに「働けるだけありがたい」なんてくだらない考えから不本意な就職を決めてしまった結果大コケしたわたしからも一言。
大事なのは、企業を選ぶときにはあくまで自分の欲望に忠実に選ぶことであって、間違えても「自分を企業に合わせよう」なんて思ってはいけない。
この人のすすめている「うそ」は、自分の気持ちを偽れ、ということでは絶対にない。
「入りたいと思っている会社に対して、自分という人材をいかに立派に輝かしくプレゼンテージョンできるか」という能力を磨け、ということだ。
そこを絶対に勘違いしないでほしい。
「0を1にするのはだめだが1を100にするのはあり」
本当にこの一言に尽きると思う。
0を1にしてうっかり何かの間違いで採用されてしまった場合、地獄を見る。
これは絶対にやってはいけないことだと思う。
3年生当時のわたしは、志望動機をつくるときにこの「0を1にする」をやっていた。
当時はITバブルが弾けたばかりだったが、依然として学生の関心は高かった。
わたしは面接のさい、まったく興味のないIT業界に対する興味をでっち上げ、もっともらしい理屈でガチガチに固めた。
どことは言わないが、名前を言えば驚かれるぐらいの難関企業だった。
どうせ無理だろうと思っていたが、人事のおっさんが酒でも飲みながら決めたのか、なぜかSEとして採用されてしまった。
正直、SEにまったく興味はなかった。
そもそもなぜ受けに行ったのかも謎だった。
とにかく数多くの企業を回るべきだという気持ちだけでよく考えもせず動いていたように思う。
採用を知らせる電話がかかってきたとき、わたしは直感的に「この会社に就職してはいけない!」と思った。
志望動機を偽って受かっても、きっといいことはない、と、どこかで強く感じていた。
しかし、せっかくこんな立派な会社に採用されたんだし…と、わたしはそこへの就職を決めた。
親に迷惑をかけたくない、というのもあった。
泣こうがわめこうが4年が終わればわたしは大学から押し出される。
そのことを考えると、ぞっとした。
そうやって「0を1にする」ことで採用してくれた会社に4月から勤め始めた。
先輩たちはかわいがってくれた。
1年目の12月、寿退社した先輩の後釜にあてがわれた。
1年目の新人をこの仕事につけるのは明らかな人選ミスだ、と周囲の先輩たちは同情してくれた。
確かにそうだったようだ。
わたしはあっけなく潰れた。
上から能力を試されているのだ、というのもわかっていたのだが、上司を心の中で「くそったれ、死ね」と罵倒しながら、動かない身体を必死に引きずって出社していた。
翌年の12月、辞表を提出した。
辛かったが、一般的に見て驚くほど理不尽だというほどでもない。
誰しもこういう試練の時期を経て一人前になっていくはずだ。
けれどわたしには乗り越えられなかった。
「やってられるかこんなクソつまんねー仕事で心身ともにボロボロになるとかアホくさい」
これが本音であった。
ちなみにSEと言えばデスマーチであるが、あの会社にデスマーチと呼ぶべきものはたぶん存在していない。
働きやすさでいえばかなり恵まれた環境だった。
だからわたしはSEという仕事特有の過酷さに潰されたわけではない。
単にわたしの要領が悪かったのと、渋々選んだ仕事だったから、というだけのことだ。
それでもまだ、わたしは「0を1にする」ことの罪の大きさを十分には認識できていなかった。
派遣で食いつなぎながら次々とブラック企業を受け続け、そのたびに志望動機をないところから作り上げて理論武装し、内定をもらったり落とされたりしながら、わたしは同じ過ちを繰り返そうとしていた。
そしてある日突然、わたしは派遣先に出勤することができなくなった。
身体がうまく動かせなくなったのだ。
それから少しずつ社会復帰しようと思い、学生の頃やっていた塾講師のバイトを始めた。
楽しくて仕方なかった。
加えて大分ほどではないにしてもコネが横行しているのも周知の事実だ。
超氷河期と言われるこのご時世に、そんな時間も金もかかりそうな夢を追いかけることは、贅沢なことなのだと思っていた。
それよりも、現実的に考えて手っ取り早く金がもらえて身分を保障してくれる勤め口を確保するべきなんだと思っていた。
それが、自分にとっても周囲にとっても、一番いいことだと思っていた。
でも違ったのだ。
たぶんわたしは、ついてはいけない嘘をついてしまっていたのだ。
「自分を大事にする」とは「自分の欲望を大事にする」ということで、たぶん「先生になりたい」という欲望をそのまま放っておいたのがわたしにとって致命的に自分を貶めることだったのだ。
親に話したら猛反対された。
今から受けたって受かるわけがない、何年かかると思ってるんだ、それまで生活はどうするんだ。
早期退職した父親と専業主婦の母親。頼み込んだが、彼らのすねをかじることはもうできなかった。
以前勤めていた派遣先に事情を話し、ゆるい仕事場を紹介してもらって、働きながら受験勉強をすることにした。
身体は本当につらかった。
でも、社会人になってから、あんなに充実した気持ちで毎日を過ごしたのは初めてだった。
どちらかというと底辺のほうに近い高校で学力は低い。不良も多い。
高校名を名乗ると、相手を「ああw」とつい嘲笑させたりすることもある。
私立なのに、職員の給料も決して高くはない。
でもわたしは満足している。
ここにわたしは骨を埋めようと思っている。
モンペ対応など面倒なことも多々ある。しかし仕事そのものが苦になることはない。
同業者で父親のコネがあってSEから転向してきたという人がいるが、彼に言わせるとSEのほうが百倍楽なのだそうだ。
してみると、問題の根っこはやはり「向き不向き」なのだと思う。
わたしは、こんなに穏やかで楽しい毎日が来るとは、SEのころには夢にも思っていなかった。
とにかく食えればそれだけで幸せと思わなければいけないのだと思っていた。
でもそれは絶対違う。
「自分を大事にする」とは「自分の欲望を大事にする」「自分の直感を大事にする」ということだと思う。
就活における直感とは、幼い頃から漠然と積み上げてきた価値基準や趣味嗜好によるものだとわたしは思っている。
「この会社に就職してはいけない!」という直感は間違っていなかったし、今勤めている高校から採用の報せを受けたときにも「ここがわたしの居場所になる職場だ!」とわたしは強く感じた。理屈ではなかった。そしてその通りになっている。わたしの直感は、幼い頃の素朴な夢と根強くリンクしていると感じずにはいられない。そしてその通りに行動することがただひとつの正解だったのだと、今になって思う。
だから就活生には、難しく考えすぎず、直感的に「行きたい!」と思った会社を受ければいいんじゃない、と言いたい。
きっとその直感には自分でもわからない多くの判断基準が含まれており、きっとよく当たっている。
もちろん、受けて受かるかどうかわたしは知らない。
運良く採用されても「こんなはずじゃなかった」と思うことも出てくるはずだ。
愚痴りたくなることも山ほどあるだろう。
辞めたくなることもあるだろう。
けれどきっと、不幸は割合小さくて済む。
そして幸福は、きっと割合大きくなるはずだ。
「0を1にする」過ちさえ犯さなければ。
個人特定されるかも知れないけど、構うものかと
学科選択の際にはそれなりの理由があったりする
両親の離婚や自身の障害、友人・恋人とのいざこざといった、ありきたりなものだ
「自分と似たような境遇の人を救えたら」が出発点なのも、ありきたりだ
多くの心理学科の学生がそうであるように、大学院進学を経て臨床心理士の資格を取得を目標としていた
そのために勉強を重ねてきた
3年次の学期末である最近、将来就こうとしている職業に疑問符が付くようになった
1時間数千円のカウンセリングや心理療法を行なって、それがどうなるというのだろう
何をもって治ったとして、何をもってクライアントがよしとするだろうか
それは、心理学を学んだ人間がやらなければならない問題なのだろうか
自殺者数は上昇傾向にあるという調査結果がある
仕事や学校においてストレスを感じ、何らかの病気や障害に悩まされる国民も増えてきている
だけどその人達に何が出来るというのだろう
医者が薬を出す以上のことは、本当は何もできないのではないだろうか
結局は本人は自ら血を吐くような努力をして克服することでしか、解決しない問題だと思う
だから、最近は自分が目標とする職業の必要性が分からなくなってきた
生活が成り立たない事も不安だ
この国においては、心理職はそこまで安定した職業ではない
職の数自体が少なく、非正規が多く、給料も平均して低い
それに比して学ばなければならない事は非常に多く、一生涯にわたって研究と学習に追われる
にもかかわらず非常に狭き門であり、途中で失敗したならば取り返しのつかない事態となる
「自分と似たような境遇の人を救えたら」という程度の、自分のわがままで進めるような道ではない
小学生が持つような、弱く曖昧で現実を見ていない願望なんて捨てなければならない
第一、そこまで他人を救いたいわけでないだろうに
自分と似た境遇の他人を救うことで、自分が救われた気持ちになるからか
それとも、誰かを救うことで自尊心を高めたいのか
そうであることを否定出来ない自分は、どれほど人間を侮辱しているのだろうか
しかし、一般企業に就職するという道を選ぶというのも逃げなのだろう
ただ単純に、院試勉強や将来の安定がないから嫌だということから逃げている
「あれだけ院に行くと行ってたのに今更進路を変えたら」のような
他人から見損なわれたくないという下らない自尊心が生まれて、嫌になる
これが、何処にでもいるような心理系学科の学生の考えてることだ
どうしたらいいんだろうか
狭き門を潜り抜けいざ社会人ってなった時にこういったモノにNoと言わない人間があまりに多くて愕然とするよな。
彼らは毎月決まった額の給料が貰えればどうでもいいんだよ。仕事の他に関心事があるから。
いくら強い意志を持っても小さな力で大きな力を飲み込むことは出来ない。
自分が大きくなるしかないんだろうけど、その過程でそっち側の勢力に絶対に取り込まれるだろうね。
で、野心家の若い奴にあんなオッサンにはなりたくねーって思われる側になるんだよ。
張りのある仕事したいなら張りのある仕事を出来る環境に行くしかないんだよ。
転職もいいだろうけど、新卒時と同様に外れクジ引く可能性がある上、待遇は圧倒的に悪くなるからな。
まだ若いんだし失敗しても何とかなるよ。
まあ、愚痴り続けるくらいなら他の人たちのように生活手段として割り切った方が楽に生きれるぜ。
手抜き→手でヌくこと
顔出し→顔に出すこと
し損じる→子孫汁
やさしさ→やらしさ
あちらを立てればこちらが立たぬ→アレを立てればコチコチに立たぬ
アハ体験→アヘ体験
願掛け→顔かけ
幹事長→感じちゃう
球筋→タマスジ
阿波の国→泡の国
ナイチンゲール→無いチンゲ得る
生中→生で中出し
ようつべ→幼壷
栄枯盛衰→英子聖水
ケンカ→クンカ
まんげつ草→まんげの草
ご自愛ください→ご自慰ください
初心を貫け→女芯を貫け
おさんぽ→おちんぽ
桃栗三年柿八年→乳繰り三年掻き八年
筆圧→膣圧
unknown→うんkなう
おちつく→お乳突く、お膣突く
みくびる→肉ビラ
ドイッチュ(人名)→ドH
小西→小四
NAMCO→MANCO
ちびまるこ→ちびまんこ
手こずる→マンズリの手コキ版をやる
また開いて~ 手を打って~ その手を上に~ → 股開いて~ 手を打って~ その手を胸に~
ケーキ入刀→性器乳頭
すげえ・・・拮抗しとる→すげえ・・・亀甲しとる
おざなり→オナ猿
世紀末→性器待つ
褒められちゃった→ハメられちゃった
乳業→ちちぎょう
厚顔無恥→睾丸鞭
足摺岬→足ズリ
アレグロ→アレがグロい
私も混ぜて→私もかき混ぜて(性的な意味で)
謀ったな!→破瓜ったな!
狭き門→狭き菊門
ちょっと置かしてください→ちょっと犯してください
お、値段以上ニトリ→お値段異常寝取り
界隈→卑猥
校内で講義→口内で口戯
四股踏み→踏みシコ
ブラジル→マラジル
メスを入れる→メスに入れる
カリブ海→カリ深い
サンドイッチ→三度イった
マリアナ海溝→マン穴開口
神尾菜穂→神オナホ
旅の恥はかき捨て→旅の屁はこき捨て
借りパク→カリをパクッ
おまけ→オマ毛
自慢げ→地マン毛
スジコ→スジマンコ
マンマミーア→マンマン見いや
付き物→月のもの
落ち着いて→お乳突いて、お膣突いて
粛々と執行する→シコシコとシコる
マタニティ→股に手
http://anond.hatelabo.jp/20110107214632
概ね賛同。
現在32歳、「超氷河期」と最初に呼ばれた世代で、報道や世間のムードに流されるままに「働けるだけありがたい」なんてくだらない考えから不本意な就職を決めてしまった結果大コケしたわたしからも一言。
大事なのは、企業を選ぶときにはあくまで自分の欲望に忠実に選ぶことであって、間違えても「自分を企業に合わせよう」なんて思ってはいけない。
この人のすすめている「うそ」は、自分の気持ちを偽れ、ということでは絶対にない。
「入りたいと思っている会社に対して、自分という人材をいかに立派に輝かしくプレゼンテージョンできるか」という能力を磨け、ということだ。
「0を1にするのはだめだが1を100にするのはあり」
本当にこの一言に尽きると思う。
0を1にしてうっかり何かの間違いで採用されてしまった場合、地獄を見る。
これは絶対にやってはいけないことだと思う。
3年生当時のわたしは、志望動機をつくるときにこの「0を1にする」をやっていた。
当時はITバブルが弾けたばかりだったが、依然として学生の関心は高かった。
わたしは面接のさい、まったく興味のないIT業界に対する興味をでっち上げ、もっともらしい理屈でガチガチに固めた。
どことは言わないが、名前を言えば驚かれるぐらいの難関企業だった。
どうせ無理だろうと思っていたが、人事のおっさんが酒でも飲みながら決めたのか、なぜかSEとして採用されてしまった。
そもそもなぜ受けに行ったのかも謎だった。
とにかく数多くの企業を回るべきだという気持ちだけでよく考えもせず動いていたように思う。
採用を知らせる電話がかかってきたとき、わたしは直感的に「この会社に就職してはいけない!」と思った。
志望動機を偽って受かっても、きっといいことはない、と、どこかで強く感じていた。
しかし、せっかくこんな立派な会社に採用されたんだし…と、わたしはそこへの就職を決めた。
親に迷惑をかけたくない、というのもあった。
泣こうがわめこうが4年が終わればわたしは大学から押し出される。
そのことを考えると、ぞっとした。
そうやって「0を1にする」ことで採用してくれた会社に4月から勤め始めた。
先輩たちはかわいがってくれた。
1年目の新人をこの仕事につけるのは明らかな人選ミスだ、と周囲の先輩たちは同情してくれた。
確かにそうだったようだ。
わたしはあっけなく潰れた。
上から能力を試されているのだ、というのもわかっていたのだが、上司を心の中で「くそったれ、死ね」と罵倒しながら、動かない身体を必死に引きずって出社していた。
辛かったが、一般的に見て驚くほど理不尽だというほどでもない。
誰しもこういう試練の時期を経て一人前になっていくはずだ。
けれどわたしには乗り越えられなかった。
「やってられるかこんなクソつまんねー仕事で心身ともにボロボロになるとかアホくさい」
これが本音であった。
ちなみにSEと言えばデスマーチであるが、あの会社にデスマーチと呼ぶべきものはたぶん存在していない。
働きやすさでいえばかなり恵まれた環境だった。
だからわたしはSEという仕事特有の過酷さに潰されたわけではない。
単にわたしの要領が悪かったのと、渋々選んだ仕事だったから、というだけのことだ。
それでもまだ、わたしは「0を1にする」ことの罪の大きさを十分には認識できていなかった。
社会とは、そうして渡っていくものだと思い込んでいた。
派遣で食いつなぎながら次々とブラック企業を受け続け、そのたびに志望動機をないところから作り上げて理論武装し、内定をもらったり落とされたりしながら、わたしは同じ過ちを繰り返そうとしていた。
そしてある日突然、わたしは派遣先に出勤することができなくなった。
身体がうまく動かせなくなったのだ。
それから少しずつ社会復帰しようと思い、学生の頃やっていた塾講師のバイトを始めた。
楽しくて仕方なかった。
加えて大分ほどではないにしてもコネが横行しているのも周知の事実だ。
超氷河期と言われるこのご時世に、そんな時間も金もかかりそうな夢を追いかけることは、贅沢なことなのだと思っていた。
それよりも、現実的に考えて手っ取り早く金がもらえて身分を保障してくれる勤め口を確保するべきなんだと思っていた。
それが、自分にとっても周囲にとっても、一番いいことだと思っていた。
でも違ったのだ。
たぶんわたしは、ついてはいけない嘘をついてしまっていたのだ。
「自分を大事にする」とは「自分の欲望を大事にする」ということで、たぶん「先生になりたい」という欲望をそのまま放っておいたのがわたしにとって致命的に自分を貶めることだったのだ。
親に話したら猛反対された。
今から受けたって受かるわけがない、何年かかると思ってるんだ、それまで生活はどうするんだ。
早期退職した父親と専業主婦の母親。頼み込んだが、彼らのすねをかじることはもうできなかった。
以前勤めていた派遣先に事情を話し、ゆるい仕事場を紹介してもらって、働きながら受験勉強をすることにした。
身体は本当につらかった。
でも、社会人になってから、あんなに充実した気持ちで毎日を過ごしたのは初めてだった。
どちらかというと底辺のほうに近い高校で学力は低い。不良も多い。
高校名を名乗ると、相手を「ああw」とつい嘲笑させたりすることもある。
でもわたしは満足している。
ここにわたしは骨を埋めようと思っている。
モンペ対応など面倒なことも多々ある。しかし仕事そのものが苦になることはない。
同業者で父親のコネがあってSEから転向してきたという人がいるが、彼に言わせるとSEのほうが百倍楽なのだそうだ。
してみると、問題の根っこはやはり「向き不向き」なのだと思う。
わたしは、こんなに穏やかで楽しい毎日が来るとは、SEのころには夢にも思っていなかった。
とにかく食えればそれだけで幸せと思わなければいけないのだと思っていた。
でもそれは絶対違う。
「自分を大事にする」とは「自分の欲望を大事にする」「自分の直感を大事にする」ということだと思う。
就活における直感とは、幼い頃から漠然と積み上げてきた価値基準や趣味嗜好によるものだとわたしは思っている。
「この会社に就職してはいけない!」という直感は間違っていなかったし、今勤めている高校から採用の報せを受けたときにも「ここがわたしの居場所になる職場だ!」とわたしは強く感じた。理屈ではなかった。そしてその通りになっている。わたしの直感は、幼い頃の素朴な夢と根強くリンクしていると感じずにはいられない。そしてその通りに行動することがただひとつの正解だったのだと、今になって思う。
だから就活生には、難しく考えすぎず、直感的に「行きたい!」と思った会社を受ければいいんじゃない、と言いたい。
きっとその直感には自分でもわからない多くの判断基準が含まれており、きっとよく当たっている。
もちろん、受けて受かるかどうかわたしは知らない。
運良く採用されても「こんなはずじゃなかった」と思うことも出てくるはずだ。
愚痴りたくなることも山ほどあるだろう。
辞めたくなることもあるだろう。
けれどきっと、不幸は割合小さくて済む。
そして幸福は、きっと割合大きくなるはずだ。
「0を1にする」過ちさえ犯さなければ。
59 名前: 名無しさん@九周年 投稿日:2008/12/10(水) 11:23:45 ID:rOl1SEDA0
そう言えばムーブで宮崎てっちゃんも、ひきこもりがなぜ男性に偏重してるかの分析で
一般職でも、派遣でもでもなんでも認められる。その上男性がなる総合職になっても逆にすごいと誉められる。
厳しいレールから外れたからって、社会的に迫害的な目線を受けない。
そんな頑張って一家の主みたいな職につかないでもいい」と言う意識があるから。
しかし逆に、男性が女性の生き方をすることは決して許されない。
「一人前の大人」の前提条件にされてる。30まで正社員総合職経験がなかったら、
それだけで社会不適合者扱いされて、アルバイトや派遣の面接ですら拒否される。
10年家にこもって楽してても、さも10年間総合職と同等に働いてたかのように振舞える。
男女共同参画になりました→貴重な正社員総合職を男女で取り合うようになりました
正社員総合職であることを求め、そうじゃないと人間否定を続けました
こういう話はとみに聞くけれど、あの腹立たしい理系出身の元公務員のバカ女も優遇されてたんだなと。
あいつ本当鬱陶しいわ。寿退職かよおめでてーなって。そうやって上手いことして人生ちょろまかしていきてこーって肚なのかしらねーが、そういうのが世の中舐めた生き方のように見えて見てて清々しかったわ。
このまま人生良いように逃げ仰せるか見物だってことで、生暖かく見守らせてもらうわ。そうやって上澄みだけ翳めとって生きてこったってそうは問屋が卸すめーってなことがでてくんだろうよ。そんときゃせめてお手並み拝見ってなところなんだろうが、如何せんその頃にゃ俺はそいつの消息は追えねーんだろうな。
まあ精々幸せに生きてくんねーや。
しかしあいつが勤めてたのが俺の地元ってだけで未だに地元に帰る気が爪の先ほども起こりゃしねえ。どうしてくれるってんだ馬鹿やろう。
日本は航空産業が非常に低調なため、それに従事する学生を育てる大学の学科もとても少ない。
しかし、航空産業は見た目かっこよく比較的人気があるため、実際に中身を伴っていなくても航空学科を名乗るところも多い。
そのため、実際の中身で比較してみたのでランキングを作ってみる。
*注1:宇宙は別。航空宇宙工学科などの名前は多いけれど、実際は航空と宇宙が分かれている。
*注2:機械、電気、情報などと違い、航空学科は数が少なくかなり貴重で世界も狭い。
A+:名古屋大(機械・航空工学科)、九州大(機械航空工学科)
A:首都大(システムデザイン学科航空宇宙システム工学コース)、大阪府立大(航空宇宙工学科)、日大(航空宇宙工学科)
基準は、
で選んだ。
こう見ると日本で航空宇宙に関して勉強するためにはかなり狭き門である。個人的にはA以上の大学でないと、あまり航空を学んでいる意味がないと思う。ほかのところは名前をそれっぽくしてごまかしているだけのところか、数ある研究室のひとつが航空機に関係する何かをやっている、というくらいのモチベーション。あまりにもしょぼい。
機械と名前がつく学科が多いのも特徴。機械は航空と非常に近い分野、というよりは航空学科でやることは機械の中でも航空機に限ってやることだけをまとめて、特にそれだけやる学科というようなものなのでそういうところが多い。だからと行って、飛行機をやりたいのにミスって機械科で妥協してしまうと流体と言えばポンプのこと、材料といえば鉄のこと、制御といえばロボット、という悲しい世界に入ってしまうことになる。
・二年目(23歳)
・彼氏なし(6月に別れた)
好きな業界で、総合職としてしっかり稼ぎ、キャリアも磨きたいと思い
ノンキャリア思考(≒パラサイト)な女子を見ると「イラっ」とする自分に気付き
その原因を考えるとともに キャリア系女子の行き先を考察します。
個人的には以下の特徴を持つ者を指します
そして、こういう子を見るとなぜ嫌な気分になるのか、理由を考えてみました。
1.自分にないものをもっている【妬み】
2.優秀な男を奪われる 【本能的に、怖い】
これを考えた時、リアルに「2」はまずいんじゃないかと思いました。
正直、これまでにない不安な気持ちが生まれました。
柔らかな雰囲気で、料理上手でちょっと控えめな女の子を選ぶであろうと。
全員がそうでないことはわかりますが、
多数派、という意味ではどうでしょう。事実、まわりの同年代男性の彼女は結構な割合でノンキャリ系。
もちろん、「キャリア系」と「柔らかな雰囲気、料理、控えめ」は両立できます。
そこの努力を怠ったら、ノンキャリ系に種を奪われて当然とも思えます。
さて、ノンキャリ系に優秀な男性を奪われがちなキャリア系ですが
なぜ、結婚が遅れるのでしょう
・理想が高い
以前、「夫の収入が自分よりも低くなりセックス意欲が減退した」という様なエントリーを読みましたが
実際問題、本能的に自分より能力の低い男性には惹かれにくいです。
同じ収入より、できれば自分の収入×1.2 くらいだとバランスがとれる気がします。
(そのことをわかってるからこそ、男性はノンキャリを選ぶのかもしれません)
長々と書きましたが
キャリア系の行く末、生存競争に負けない(優秀な男性と結婚)には
どうしたらいいか。
→会社で見つけるなら、飛び抜けた同期・出世コースとおぼしき先輩・独身管理職
(正直狭き門です。)
(しかし高収入男性は既に特A級の可愛いノンキャリ彼女がいる可能性大)
とりあえず、髪の毛振り乱してキャリアアップ・資格取得に燃えた
休日にパンでも焼くところからはじめてみます。
「結婚はあと数年待ってくれ」
と言って、ずるずる付き合い続けた。
重さに耐え切れなくなったのと、別の女からアプローチをかけられたのもあって、彼女のことは切った。
別れ話をするのもめんどくさかったから、一切音信不通にした。
そして、アプローチかけてきた女と付き合った。
それから3年。
仕事も変わってた。俺が以前から「この仕事に就きたい。しかし狭き門なので無理だ」と挑戦を諦めた仕事に就いてた。
専業主婦になりたかったんじゃないの?なんでその仕事就いてるの?意味がわからない。
その場で元彼女とはほとんど話さなかったが、後日共通の友人たちが元彼女について色々教えてくれた。
俺と別れて間もなく新しい彼氏ができて、1年後には結婚したこと。
元彼女と俺は共通の趣味を持っている。それがきっかけで出会ったんだけど。
しかし、元彼女は再開したらしい。今ではある大会で入賞できるレベルになっていることも聞いた。
そして、元彼女について話した全員が
「○○(元彼女)はお前と別れて本当によかったよ」
と言った。
はっきりとは言わないが、「結婚したい」という圧力は感じる。
今からどこかで正社員になろうという気はないらしい。
正直、元彼女に対しては
「振られてショックを受けているだろうな。
結婚式の場にかこつけて話しかけてきたら無視してやる。
俺の後に付き合ったヤツがいたとしても、結婚ばかり迫る上に専業主婦希望だ。あっさり振られているに違いない」
と考えていた。
思い込んだのは自分だが「裏切られた」という気が拭えない。
「俺と別れたよかった」と全員に言われるのが悔しい。
・どのレベルから専業になるの?
人それぞれだと思います。
結局作家さんが「自分は作家一本で喰っていく」と決めれば、その時点で(喰えなくても)専業ですから。
一般的には、
・レアですが、出版社側が人気シリーズ抱えた兼業作家に「先生、執筆に専念してもっと書いてください!」と泣きつく。
これがレアなのは、雑誌は新人等のプッシュというより、むしろ売れてる作家に書かせる場で、「専属契約」のような
漫画界の一部にあるような慣習もなく、結局、出版社側に「作家に収入を保証する手段が少ない」という一種の弱みが
あるからです。
・作家さんが、複数レーベルに渡りがついて、書きさえすれば安定して新刊が出せるようになった時に決断して本業を辞める。
ラノベ業界は「編集部の意向が強い」と言う点では漫画業界的なのですが、「複数レーベルOK」という点ではラノベ業界も
これが通用するのは、出版点数で8割を絞めるレーベルが同じ資本系列で、出版社サイドとしてはグループ会社で書きたい、
という作家にあまり文句が言えない、というラノベ界特有の事情もあります。
・作家さんが、何らかの事情で本業(作家じゃ無い方)で行き詰まった時。
事情は千差万別ですが、かなり多いケースだと思います。
というあたりでしょうか。学生デビューとかだと(食えるかどうかは別にして)最初から専業という方も多いです。
・専業になっちゃって食えない人は何の仕事するの?
・収入は作家活動のみで食えるレベルでは無いが、実家暮らし(あるいは配偶者の収入がある)なので問題無し。
(実家暮らしは特に若手の女性作家に多いです。お嬢だと十数年そのままのスタンスとか・・・)
・作家が本業だが、収入が足りないので、時間の自由が利くバイトで補って生活。
(必ずしも脱落コースではないです。冲方丁氏のようにそこからのし上がる方もいます)
・専業を止めて、作家は副業と割り切って、文筆活動と無関係な業界に就職する。なぜ文筆系じゃないかは、単純にそれが狭き門だからです。
->http://anond.hatelabo.jp/20100722170832
(副業で新作ペースが遅いと編集部も使いにくいので、結局、そのまま作家を辞めるケースが多いかもしれません)
ここのところ、新レーベルラッシュでとりあえず弾を揃えなきゃならない、という立ち上げサイドの事情もあって、
結構専業で食えてた(ぱっとした実績のないベテランでも、新刊を出しやすかった)作家さんが多かったと思いますが、
そろそろ新レーベルでも、自前新人養成と実績での選別をはじめているので、これからは専業は苦しくなってくるのかも
しれません。
(https://twitter.com/matsuotakuma/status/16515731963)
うーん。中途採用とはちょっと違うけども、大学の再入学の話をさせてください。自分は、とある国立大学の医学部で教員をやっている。近年、医学部再入学(学士編入)の試験に関わって、入学願書の書き方にいろいろ感銘を受けたのでそのことを。あ、自分は選考にはノータッチだったです。
うちの医学科の再入学には、200人くらいの応募があったと思う。採用は5~10人。不景気で受験者激増しており、狭き門だ。3年次編入なので応募者は学士以上。まあ、半分は東大京大慶応。若干、理系が多かったかな。もちろん、専門学校→学位授与機構とかもまれにいらっしゃる。
で、この人たちが出す願書、これからまともな願書をより分けるのが大変なんだ。
まず、字が読めないか規定違反の願書が半分以上。ものすごい殴り書きで「平成13年 東;&#大学蔀科7類 入学」とか書いてある。この人は、卒業が工学部だったんで「東京大学理科I類」の可能性が高いと推定できたが、試験官にそういう無用のストレステストを課す理由は何やねんと思った。念のため書くけど、単に字が汚いのと殴り書きなのは見て区別がつくからね。(それとも、東大には理科7類ができたのか?)
規定違反のほうは、「1枚まで」と決まっている自己推薦文を10ページもつけてくるとか、指定された以外の用紙を勝手に使ってさらに殴り書きの字(笑)とか。もうこんなの捨てちゃっていいんじゃないかと思うが、学部長の寛大な方針で即落ちはないようだ。
あと、願書の写真がプリクラってのはマジで1枚あったなあ。記念にその願書を写メしたいくらいだったが、自重した。その出願者(被写体)は男でしたね、確か。
こんな願書が「半分以上」あるんだよ。1割とかじゃなくて。こりゃあ、ある意味、戦わずして勝つ受験生が出てくるのも道理かなと思うね。(選考に関わってないので実際は知らないけど。)
こうやって「読める」願書をより分けても、願書の内容がまたクセモノなんだよ。まあ、ここから先はさすがに守秘義務のレイヤーに突入しそうだから書きづらいのだが、2つだけ。
・資格欄に「英検1級 TOEIC ××点 アイドルマスター検定・ナントカ級(けんてーごっこ) 合格」
ネタだろ、絶対ネタだろ?と思ったが、これを医学部の願書に書く意義について小一時間(略)。他の大学(私大文系)の教員から聞いたが、「三国志検定3級」とかもあったとか。ちなみに、アイマスの人は上智卒だったかなあ。がんばれソフィア。
まあ、これはトンデモに入るか微妙だが、出願先に対して礼を失してるとは思った。続けての文章には、貴学は所詮阪大より格下なんで~みたいなことがぼんやりと書かれていたが、その文章を読むのは東大や京大や阪大を出た教授だったりするんだよね。ま、ご希望の阪大に入って立派なお医者さんになってください。
再入学の試験に関わって、結構自分としては衝撃的だったんだけど、世間的にはどうなんかね。いちばん上の議論を見ると、書類で人を決めるな!みたいな意見が多いようで。
さて、本学の選考が実際にどうなっているかは知らないが、その後に入学した編入学生たちを教えてると、まあ常識的で優秀な人が採られている印象。ちなみに、とある試験官によると、「別に書類だけで決めるわけじゃないが、面接と学科と書類の出来不出来はすごく相関している。願書をまともに書けない人は面接もグダグダ」だそうだ。
ぶくまを見て補足。
就活のエントリーシートと大学の入学願書を同じ地平で論じる人が結構いるのですね。まあ、同じものにしちゃっても悪くはないか。今のところ、リクルートに金払ってネット応募にしてる国立大学はなかったと思う。そういう予算は認められないだろうし。そのうち、東大あたりが先陣切ってやってくれるとありがたいのだが。
あと、うちの大学はワープロ書き願書を認めてます。別に手書きじゃないと~と書く意図はない。
個人的には、わりあいみんな、書類不備や殴り書きに寛容なんだな、と思った。採用側が同じくらい寛容だといいけど、そうでなければ、そのせいで戦わずして敗れることになる。私なら個人的なポリシーより社会的果実をえらぶだろうな。
最新情報をガブ呑みしていないと夢が萎んでしまう人達 --- シロクマの屑籠(汎適所属)
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20100425/p1
地方に夢なんかない、あるのは絶望だけ --- SKiCCO ALTERNATiVE
http://d.hatena.ne.jp/skicco/20100425/p1
どっちの言い分もすげーわかる。
私は団塊Jr世代。高校卒業後に上京して東京タワー近くの専門学校に2年行って、都内の企業に就職した。最後のバブル入社組で、私の後輩が入らないまま5年ほど務めたけど「この会社やばいな」と思って辞めた。その会社は今はもう無い。その後、派遣社員みたいな形で7年ほど仕事した。その間にその会社の規模は7倍ぐらいになった。落ち目の会社からの転職としては、当時としては悪くなかったと思う。30を過ぎて、やっとこさ年収500万を超えるようになって、少しは貯金ができるかなーって頃に、鬱が進行して少しづつ何もできなくなり、最後は仕事もできなくなり、貯金を使い果たして田舎に逃げ帰った。あの時はマジでホームレスになると思った。田舎に帰って抗うつ剤を飲みながらなんとか仕事を見つけ、抗うつ剤を飲みながら見合いをして結婚する所まではいったけど、結婚の方はすぐ破局。そりゃそうだ。仕事はまぁ上司と喧嘩しながらもなんとか続けているが、年収は300万ぐらい。東京に居た時から40%ダウンだ。
「最新情報をガブ呑みしていないと夢が萎んでしまう人達」を、私は愚かだとは思わない。むしろ、かつてはそうなりたいと思っていた。思っていたけど、田舎育ちで金もない俺には、そんな生き方は無理だった。学生時代から数えれば14年間都内に住んで、14年も住んでれば少しは東京の人っぽくなれるかな、と思っていたけど、実際は全然そんなんじゃなかった。
親子3代住まなくちゃ江戸っ子にはなれねぇなんていう人が居る。14年住んでみて実際そうだと思った。その意味が身にしみてよく解った。俺は死ぬまで田舎者だ。もっとも、それを悪いことばかりとも思わない。恵比寿のとある居酒屋のメニューに季節限定の「つくし」が出たとき、私はそれを喜んで注文したが、都内の友人は誰も「つくし」を知らなかった。汁物に乗っかってる葉っぱは、ただ「青臭い」といって敬遠された。私にはつくし狩りの思い出も原っぱを駆けまわって転んだ時の青臭い匂いの思い出もあるから、それを食べる度にそういう思い出に浸ることができる。そういう思い出を大事にしたいと思う。それを東京の友人と共有できないことは寂しい。
しかし一方、田舎に帰ってきたところで、実際問題として田舎には職がない。いや、無いことはないのだけど、農業などの1次産業か、もしくは老人介護。田舎にもそこそこ名の通った企業というのは多少は存在するが、新卒ならともかく、中途・Uターン組にとっては実に狭き門だ。
もし今、上司と喧嘩でもして会社を辞めるような事になったら、たぶんまた都内で仕事を探すことになると思う。なんでか。よくわからない。よくわからないけど、強いて言えば、夢をもって頑張っている人たちの近くで、何か役に立つことがあればいいかな、という、そんな感じ。行き着く先は、最終的に独居老人で孤独死、なんてことになるんだろう。将来、俺の遺体を片付けることになる特殊清掃業者には申し訳ないと思う。申し訳ない。
これは、社会小説とも言えるし、ギャグ小説とも言えるし、官能小説?とも言える。
2010年1月の某国
あらゆるダーティビジネスに触手を伸ばしたが、まだまだ外貨が足らない。
部下A「将軍様、名案があります」
総書記「何だ?」
あまり儲けられるとは思えないぞ。」
部下A「成人女性の売春なら、日本でもオランダでもあるでしょう。
横行していません。
高値が期待できます。
実際、日本では12歳を「5万円」で取引されたそうです。」
総書記「う~ん、俺は歓び組のような成人女性の方が好きなんだが、
蓼食う虫も好き好きなんだなあ・・・」
部下A「そこで計算しました。
我が国には12歳から18歳までの少女が100万人存在します。
100万人×5万円×365日=18兆円の外貨が稼げます。
これは我が国GDP2兆円の実に9倍です。」
総書記「そんなにうまく行くか?
100万人の中には、デブとかブスとか、
「男からすれば、いくらなんでもヤリたくない」のもいるんじゃないか?
部下A「なにをおっしゃいます、将軍様。
「デブの方がいい」「ブスの方がいい」という、本当に蓼が好きな変人男子もいるんです。
総書記「お前、やけに詳しいな?」
部下A「将軍様のために調べました。
それから、女子が100万人いれば、当然男子も100万人いる訳ですが、
この中から「選りすぐりの男子」は、それはそれは男色需要が待っているのです。
まあこちらの方は、100万人分も需要はないでしょうが、1万人は用意しておけば・・・」
なぜ詳しいのか、追求するのは武士の情けでやめておこう。」
部下A「恐れ入ります」
100万人×365日=3.65億人/年の需要だぞ?」
部下A「日本人の中で、ロリコン嗜好の男子は、潜在的には1,000万人はいるでしょう。
彼らが毎月1回のペースで我が共和国に来てくれれば、1,000万人×12回
=延べ1.2億人/年の需要が産まれます。」
総書記「なんか試算が甘い気がするが」
部下A「また、欧米のロリコン男子も、恐らく2,000万人~3,000万人はいるでしょう。
そして、忘れてならないのは、我が隣国、中国です。
中国では一人っ子政策の歪みとして、女子が「間引かれた」結果、
まあ、彼らは成人女性の方がいい、と言うかもしれませんが。」
総書記「しかし、我が国が売春している、となると、さすがに国際社会に聞こえが悪いぞ」
部下A「ご心配なく。
まあ、肉体の交流を行なうのですから、看板に偽りはないでしょう。」
総書記「・・・ヨシ判った、じゃんじゃん少女で外貨を稼ごうじゃないか!」
・・・ということで始まったこの事業だが、スタート早々にパンクした。
部下A君の緻密な計算、確かに読みは鋭く、日米欧中韓のロリコンからのニーズが殺到した。
成田空港でさえ、1日の利用者数は4万人である。
つまり、この事業を開始するためには、成田空港25箇所分の空港と、
空港は「自国内だけ用意すればいい」訳じゃない。
日本国内にも相当数を用意しなければいけなくなる。
結局、世界各国から100万人/日のロリコンからの注文を取れるにも係らず、
輸送のボトルネックのため、「1日1,000人」の需要しか満たせず
(つまり1日1,000人しか運べず)、
勿論、「競争入札」にして「1晩の価格=100万円、1,000万円・・・」と
値上げしていく努力は行なったのだが、トータルの収入は見込みの数十分の一に
留まったとさ。
チャン、チャン。
未来が全く定まらないということが、こんなにも絶望だとは思わなかった。
鬱気味で、極限まで疲れないと、睡眠薬(市販だけど)を飲まないと寝られない。
就職活動で今まで重要視してきたのは、「安定」でも「収入」でも「勤務地」でもなく、
幼い頃からの夢である、とある業界に入り込むことだった。
なんの意志も無く、安定や収入を目指して公務員試験の勉強をしている奴や、
実家から通える範囲内の企業を業種関係なく根こそぎ受けている奴、
「志望動機がまったく思いつかない」なんて愚痴っている奴を、心底バカにしていた。
なんでそんなところで働こうとするのか理解できなかった。
社畜と罵られるかもしれないけれど、働くのならば、自分が魅力的だと思える場所で
いっそ自分からサービス残業してしまうくらいの魅力的な仕事をしたかった。
だから、採用倍率がめちゃくちゃに高い、狭き門の業界を目指すことに躊躇は無かった。
努力だってしたつもりだ。
インターシップにも行ったし、筆記試験勉強も嫌になるくらいやったし、
今、思えばガキだったのだ。現実が見えていなかった。
目指すべきは、「私は真剣ですよ」という仮面を顔にはりつけて、
オフを充実させるというライフスタイルが実現できる会社だったのだろう。
就活は良く恋愛に例えられるが、それで言えば、中学生の恋愛みたいなもので、
「真実の愛」なんてものを探して悩むよりも、それなりのところで妥協して、
恋人あり・セックス経験済み、という称号を手に入れることこそが重要だったのだ。
僕の不幸は2つ。
ひとつめは、業界最大手で、(内定に至らないものの)それなりの結果を就活開始直後に出してしまったこと。
ふたつめは、この春から、信念を貫いて「夢の職場」に就職できて忙しいけれど幸せそうな先輩が身近にいて、
その人が就職活動の相談相手になってくれていたこと。
このふたつがあって、「努力すれば俺だってどうにかなるハズだ、夢を実現させるんだ」と息巻いて、
気付けば就活を始めて丸1年が過ぎ、
もう、募集を受け付けてくれる企業も、希望の業界でなくたって、少数しかない。
春に「それなりの結果」を出した企業のエントリーが、そろそろ始まる。
単位は充分すぎるほどあって、卒論も順調だけれど、卒業せずにもう1年頑張るという選択肢が現実味を帯びている。
(新卒という切符をなくしたら、文系男に生きる道なんてないからだ。)
だけど、それと同じくらい、誰にも迷惑をかけずに消えてしまうという選択肢が、魅力的に思える。
10年願えば夢は叶うというけれど、僕は叶えられなかった。2年目に成功するとは限らないし、そもそも精根尽き果てている。
あれだけバカにしていた、夢や自分自身のやりたいこと以外を主軸にして就職して、働いて生きていける自信もない。
親に寄生してニートなんてありえない。もう1年分の学費を出してもらうことにさえ、こんなに罪悪感があるのに。
夢なんて、見なければ良かった。
小学校の卒業文集で、「将来の夢は?」の問いに、大抵の奴は職業を書く。
それはミュージシャンかもしれないしスポーツ選手かもしれないし学者かもしれないし政治家かもしれない。
そういう、子供の眼でみたって、実現可能性が低い職業は、まだいい。
あの頃は簡単になれると思っていた、おもちゃ屋さん、花屋さん、お菓子屋さん、なんて職業につくのだって、無理だ。
それらの店の店員なんて、大体が非正規雇用で、一生働いて生きていける仕事じゃない。
カッコイイ仕事、ってイメージだったシステムエンジニアやプログラマなんか、ほとんどがブラックだ。
夢は努力すれば叶うなんて言った奴を、なぐりつけてやりたい。
君ならきっとできるよなんて言葉を、なんで人生の先輩である大人たちは、子供に向かって放つのだろう。
いつか夢なんて忘れると高を括っているのだろうか。
努力を放棄すると思っているのだろうか。
忘れもせず努力もした人間で、それでも負けてしまったクズの末路なんか、考えてもいないだろう。
努力が足りなかった? ああ、そうさ。勝者に比べれば、足りなかったんだろうよ。学力も足りなきゃ面接も最低だったんだろうよ。
俺が悪かったのだ。
クソ真面目に夢を信じていたくせに、叶える力がなかった俺が。
だから、思う。消えてしまいたいと。
本当に誰にも迷惑をかけない方法なんて無いのだろうけど、
そんなのどうでも良いやとさえ、最近は思えてきた。
こんなにバカな就活生が他にいるのかわからないけれど、
これから就職活動をする人たちに、
「夢なんかみないほうが良いよ」
と、それだけ伝えたい。