これは、社会小説とも言えるし、ギャグ小説とも言えるし、官能小説?とも言える。
2010年1月の某国
あらゆるダーティビジネスに触手を伸ばしたが、まだまだ外貨が足らない。
部下A「将軍様、名案があります」
総書記「何だ?」
あまり儲けられるとは思えないぞ。」
部下A「成人女性の売春なら、日本でもオランダでもあるでしょう。
横行していません。
高値が期待できます。
実際、日本では12歳を「5万円」で取引されたそうです。」
総書記「う~ん、俺は歓び組のような成人女性の方が好きなんだが、
蓼食う虫も好き好きなんだなあ・・・」
部下A「そこで計算しました。
我が国には12歳から18歳までの少女が100万人存在します。
100万人×5万円×365日=18兆円の外貨が稼げます。
これは我が国GDP2兆円の実に9倍です。」
総書記「そんなにうまく行くか?
100万人の中には、デブとかブスとか、
「男からすれば、いくらなんでもヤリたくない」のもいるんじゃないか?
部下A「なにをおっしゃいます、将軍様。
「デブの方がいい」「ブスの方がいい」という、本当に蓼が好きな変人男子もいるんです。
総書記「お前、やけに詳しいな?」
部下A「将軍様のために調べました。
それから、女子が100万人いれば、当然男子も100万人いる訳ですが、
この中から「選りすぐりの男子」は、それはそれは男色需要が待っているのです。
まあこちらの方は、100万人分も需要はないでしょうが、1万人は用意しておけば・・・」
なぜ詳しいのか、追求するのは武士の情けでやめておこう。」
部下A「恐れ入ります」
100万人×365日=3.65億人/年の需要だぞ?」
部下A「日本人の中で、ロリコン嗜好の男子は、潜在的には1,000万人はいるでしょう。
彼らが毎月1回のペースで我が共和国に来てくれれば、1,000万人×12回
=延べ1.2億人/年の需要が産まれます。」
総書記「なんか試算が甘い気がするが」
部下A「また、欧米のロリコン男子も、恐らく2,000万人~3,000万人はいるでしょう。
そして、忘れてならないのは、我が隣国、中国です。
中国では一人っ子政策の歪みとして、女子が「間引かれた」結果、
まあ、彼らは成人女性の方がいい、と言うかもしれませんが。」
総書記「しかし、我が国が売春している、となると、さすがに国際社会に聞こえが悪いぞ」
部下A「ご心配なく。
まあ、肉体の交流を行なうのですから、看板に偽りはないでしょう。」
総書記「・・・ヨシ判った、じゃんじゃん少女で外貨を稼ごうじゃないか!」
・・・ということで始まったこの事業だが、スタート早々にパンクした。
部下A君の緻密な計算、確かに読みは鋭く、日米欧中韓のロリコンからのニーズが殺到した。
成田空港でさえ、1日の利用者数は4万人である。
つまり、この事業を開始するためには、成田空港25箇所分の空港と、
空港は「自国内だけ用意すればいい」訳じゃない。
日本国内にも相当数を用意しなければいけなくなる。
結局、世界各国から100万人/日のロリコンからの注文を取れるにも係らず、
輸送のボトルネックのため、「1日1,000人」の需要しか満たせず
(つまり1日1,000人しか運べず)、
勿論、「競争入札」にして「1晩の価格=100万円、1,000万円・・・」と
値上げしていく努力は行なったのだが、トータルの収入は見込みの数十分の一に
留まったとさ。
チャン、チャン。
長い。3行で頼む。