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はてなキーワード: DDLとは

2024-04-13

市場価値のない無能が勢いでSES企業を辞めたのでご相談

追記(04/14)

今時点で頂いているトラバブコメもすべて目を通しました。

はてなの皆さん、増田の皆さんたくさんの反応ありがとうございます

どうしたもんかと悩んでる状況の中で、エージェントの人に話してもあまりピンと来ない反応が返ってくるし、周りに相談出来る人もいないしで、かなり勇気づけられました。

とりあえず今時点で返せる分だけお返事返しておこうと思う。

フィヨルドブートキャンプやれば?

恥ずかしながらこんなサービスがあるのを知りませんでした。

今の状況では1000時間学習してから転職ってのは難しいんだけど、転職活動終えたら利用してみたいなという気持ち

開発に夢見すぎ

自己評価低い

その通り、かもしれない。

技術記事とか書いてアウトプットしてる同世代以下の優秀な技術者たち見てて、自分とのスキルギャップ絶望してたところだったんだ。

5年弱ぐらいローコードじゃなくて、コーディングで実務経験積めてたらなあって。

後悔してもどうしようもないのは分かってるんだけども。

IT業界に詳しい皆さんに頼りたい。

私のキャリアについて言葉を選ばず相談するので、言葉を選ばずレスポンスしてもらいたい。

鞭歓迎。

協会にご登録頂ければ、~~~

ありがとうございます登録させてもらいました。

弊社来ない?

!!!

すごくめちゃくちゃたいへんありがたいお誘いなんですが、

増田相談してそれで就職してっていうのがとんでもなく恥ずかしい。

甘えず自分転職活動頑張ります

でも、本当にありがとうございます

snowflakedbt覚えて~

DWHの知識に疎いので、勉強してみます

ありがとう

あと色々突込み入ってた「作りたいWebサービス」については実際にdjnango使って手を付けてる段階です。

何てことない内容なので、確かにこれを作るためにわざわざ転職する必要はなさそうだ...。

プロフィール

・30歳

・単身

3月転職先も決めないまま5年ほど勤めていた会社を辞めた

MARCH文系

・持ってる資格Iパス,基本情報技術者のみ

前職

SES企業規模100人ぐらいの小さな会社

ETLツール(ローコードの開発ツール)を使ってデータ連携基盤を作成するための開発エンジニアとしていくつかプロジェクトに参加してきた。

年収400~500ぐらい。

平均的な残業時間は30hぐらい?少人数で本番稼働と運用保守トラブル対応してた時は100時間は優に超えてたぐらい。

身についたこ

特定のETLツールについての知識(前社の人員の中では最も実装/設計/開発の能力があった。と思う。)

DBの浅~~~い知識(基本的DDL,DML,DCLなら全て書ける程度。チューニングとかはやったことないので分からない。)

BashやらPowerShellやらの浅~~~~い知識(プロジェクト簡単スクリプト作成した経験があってその時に色々調べた程度。)

・開発チームのリーダーをやっていたのでそのあたりのマネジメント経験(PM/PLは未経験)

顧客折衝経験

・大規模プロジェクトでの設計から運用保守までの経験

VBA簡単マクロが組める

以下は会社辞めてから独学

Javaとそのフレームワーク入門書籍一冊分ぐらいの知識

Pythonとそのフレームワーク入門書籍一冊分ぐらいの知識

html,CSS入門書籍一冊分ぐらいの知識

Linux入門書籍一冊分ぐらいの知識(資格取得に向けて勉強中)

つかこんな風になりたい。

受託開発、自社プロダクトの開発をしている企業に勤めたい

私服作業したい

モダン技術仕事したい

プログラミングの知識を身に着けたい

・作りたいWebサービスがあるので、プライベートでそれ作りたい

相談の経緯

基本的プログラミングの部分を全く業務で触ることな仕事してきた。

前職を辞めて、出来上がったのはローコードの開発ツール経験しか持っていない、市場価値のない化け物だった。

でも、前職みたいなローコードツールを使った開発から離れたいのよ。つまらないし、同じことの繰り返しだし、地味だし。

技術的に未熟な部分が多すぎて一足飛びに理想企業に勤めるのが無理なのは分かってる。

とはいえ、年齢的にももデッドラインが近いんじゃないかと焦ってる状態

転職活動の状況

色々エージェント登録して求人見ながら自分でも出来そうな社内SEポジションに3つほど応募した。(結果はまだ)

前職の経験踏まえたコンサルオファーが来るが、給料は魅力的なものの「開発とか技術とかからは遠のいちゃうんじゃないか」って足踏みしてる。

SESと前職に似た開発,PM/PLポジションオファーもたくさん来る。

相談したいこと

化け物が「いつかこんな風になりたい」を実現するためには実務経験のためにSESで基礎から3年ほど実務経験を積んでからって思ってるんだけど悠長すぎる?

諦めて別の道、もしくは元の経験を活かせる道を探したほうが良い?

特定避けるために端折っている部分も多いけど、不足していて伝えたほうが良さそうな情報がありそうだったらあとで追記する。

2023-07-18

anond:20230718185636

ChatGPTでSQLってどうやってやってんの?

テーブル構造教えないといけないから、すごくめんどくさそうだけど。

DDL流せば行けたりすんの?

2022-03-12

よくあるテーブル定義からDDL自動生成してテキストファイル吐くマクロ、真似て別のものに流用しようとしたけどこれが難解

一つずつ読み解していくと、いろんな定義書の処理を一つでやってることが分かった

そこから利用したい処理だけ抜き出そうとしたけど、これが面倒 何をどう処理したいのかを理解しつつ、不要ものを削るという作業をやっていたが、もうこれ書き直した方が早くね?と思い書き直したら1〜2日で出来た

元になるものがある方、流用する方が早く適切に作れるだろうと思っていたが、そうでもない事もあるんだなあと

真似しようとした長大な処理、現場では結局テーブル定義書にしか使われてなかったこから思うに、それも別のとこからの流用だったんだろうな

2021-07-09

anond:20210709214950

ヒエッ、本職きたよ。ヌボボ

ちなみに医学部にいった友人の何人がむしろテック系に流れてきているという事情がある。

そこんとこ詳しく。メタップスとか?

東大卒だったら、言葉を正しく使え!

Waf なんて書くな! WAF とかけ!

Pub/Sub とか

うっせーな。クラウドベンダー独自 API なんか使いたくねーんだよ。オラクルじゃあるまいし。

DCL、DMLDDLといった用語を知っていることをひけらかしたかったのかもしれない

まぁ、それは認める。でもさ、select や create とかのDML/DDLCRUD と同じだけと、DCL なんて権限を発行できるりょういきにトーシロを突っ込むわけにいかないだろ。何も考えずに GRANT TO なんてプロダクション環境で発行されて日には、権限消失されたら永遠にデータアクセスできなくなるかもよ?

現場に放り込まれても10年ぐらいかかる。というより、フロントからバックからレイヤからモバイルまでやることはもはや現実的ではない。

そりゃそうだけど、フロントエンドは移り変わりが激しいじゃないですか。ほんの数年前までは Flash と DoJa のアプリを作ることがフロントエンド開発者でしたよ?一方データベースや OS の方は、ここ三十年ぐらい UnixRDB鉄板だった書ないすか。低レイヤだっていうけど、IoT なんかで C言語開発者バリバリっすよ。例えば、クラウドフレアなんか CDN の再発明をしてますけど、サーバーラックを見る限りだと差がついているのは低レイヤ根本技術改善であって、私はそこにプロフェッショナル性を見出しますがね。

C言語ができないのに「おそらく QUIC か MQTT 」とか分かってない英単語文字を羅列するのは厨ニ病すぎます

わかっていないのはテメーの方だ。今日オーバーフロー問題を抱えている C/C++サーバーの開発をしようとするのが危険なのは承知しろよ。パフォーマンス必要とするなら Rust、または GC があるけど Go言語を使って実装すべきだろ。高学歴なのは結構だけどは、現実は見えてないのか?いい加減にしろ

片手間でできません。インフラエンジニアに触らせます

そうだね~。卓越したインフラエンジニアがすぐに手に入るなら、問題ないだろうけどさ、ベンチャーや硬直化した雇用形態我が国で有能なインフラエンジニアをすぐに採用できるかよ。何年前の知識で戦っているの?時代は DevOps なんですよ。必要とあらば、すぐ学んで、応用して、デプロイできるのに「インフラエンジニア採用から始める」なんて、ヨーロッパが衰退する理由もよくわかるよ。プププ。

NextSSRまで踏み込む結構

誰が NextSSR なんてするか!あれは SEO必要場合に限る。そもそも SSR なんて危険からまともなエンジニアだったらしないだろ。問題になってないだけで、本当のブラウザクローラが見える内容が違うなんてスパム認定されてもおかしくないんだ。クローラインデックスされるページで SPA をやろうとするやつはセンスないで。

MyISAMInnoDBに切り替えるなんてことしているところは無い。万にひとつあったとしても、大事で、それだけで数ヶ月のものなので、この付け焼き刃の知識の人が触る機会はない。

すいませんでした。本当にすいません。

Kafkaを触ったとかいているが、Kafkaはサーバで使ったのかな?どういう利用シーンかというと膨大なログ収集等で使うのだが(ただのNoSQLではない)、Zookkeeperで調停させて、topic数とか調整するんだけど、わかってます

ん? AWS SQS だとパフォーマンス問題があることしたいから Kafka を使いたいのよ。確かに Zookeeper のことは詳しくないよ。だけど、AWS MSK 使うんで。PaaS というもんがあるので、だめなん?ログ収集は GKE みたいに ログに出したら Fluentd収集してくれる時代になんでグチグチ言われないといけないの?

Redisちゃんと使えてる?pub/subとか分かってないと思う(普通に理解する必要あんまない)

ハア?インメモリデータベースに信頼するほどヤワじゃないから。Redis なんて飛んでなんぼ。だから Kafka のようなストレージに保存されるメッセージキューを利用したいの。

code deploy

これないと、CI の責務が大きくなるじゃん。ほんでもって、ArgoCD なんて Kubernetes で展開したら運用までしないといけないじゃん。メンドクサ。

アメリカ事情は知らないはずなので知らないことは書かないようにしましょう。

いや、J1ビザをとってアメリカ留学したことあるよ。あと、「世界もっとも強力な9のアルゴリズム」「CleanCoder」「戦うプログラマー」 の本に書いてあるじゃん馬鹿にしてるのか?

 なぜ、ヨーロッパ人が避けるかといと「やる気がないから」です。以上

SAPアマデウスITとか強いじゃん。うそつき

https://anond.hatelabo.jp/20210708205945

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東大卒ヨーロッパエンジニアやっている人から解説しよう。(ちなみに医学部防衛医大に補欠合格していた)

エンジニアになるより医者やっていたほうが(国内で頑張る分には)絶対いいと思う

ちなみに医学部にいった友人の何人がむしろテック系に流れてきているという事情がある。

厨ニが溢れているので、しっかり解説してあげます

おそらく、増田はたしかに昔からプログラミングをやっていたと思う。頭もいいんだろう。厨ニが溢れていて気持ちが悪い。

エンジニア厨ニ病マウント取っていいていい時代でもないです。明らかにマウント取りたくてウズウズしすぎて、大した知識がないのに、

表面的な知識を羅列しているところがあったので突っ込んでいく。

~~誰にやらせてもデータベースにクソなDCLを飛ばせないから。逆に、データベースを触れることができるプログラマーリスク責任が大きいから、給料が高いのだよ

ー>そんなことない。フロントも色々やらないといけないが、バックエンドに比べて経験年数がひくい人も流れ込んできているので、バックエンドの人に比べて

できる領域が狭いので給与が低い、またおそらくDCL、DMLDDLといった用語を知っていることをひけらかしたかったのかもしれないが、全くどうでもいいです。

~~君はソフトウェアエンジニアになりたいのだろ?世の中は分業で成り立っているのだから、全部やろうとするやつはアホだよ

=>全部できようとして、破綻しているのでブーメランですよ。あなたの想定している、こんなフルスタックは成り立たない。

現場に放り込まれても10年ぐらいかかる。というより、フロントからバックからレイヤからモバイルまでやることはもはや現実的ではない。

~~おそらく QUIC か MQTT あたりだろ?逆にいえば、それが実装できたら他社と差のつけられるプロダクトだったはずだ。つまり会社利益の源泉であった部分をみすみす実装できないようでは、そこらへんの専門卒以下だぞ。

=>QUICとかマイナープロトコルを話すよりはちょっと変化球のあるプロトコルでいけばWebsocketぐらに抑えておきましょう。低レイヤーの話はわたしもわかりませんが、C言語ができないのに「おそらく QUIC か MQTT 」とか分かってない英単語文字を羅列するのは厨ニ病すぎます

~~プログラマーに徹するつもりだろうが、ツヨツヨエンジニアデプロイした経験から逆算してコード設計・開発をやるのだぞ。そうなると、CDN, DNS, WAF, S3, ログの出し方、メトリックス、異常検知、アラートを把握する必要があるのだぞ。そういうのを知るためには、ポートフォリオAWS GCP Azure といったクラウド経験を書くべきだと思うのだが、なぜしない?

=>自分cloudfrontやWafを触ったことがありますが、かなりのインフラエンジニアにならないかぎり、ここ触りません。cdnは影響範囲が大きいし設定に時間が掛かったりします。片手間でできません。インフラエンジニアに触らせます。異常検知、アラートといったものは、実は結構時間がかかるので、強いかどうかではなく責務の分割からインフラに任せます。知らないことは知らないって書きましょう

本当に医学生ならここ数年の技術についてこの指摘ができる程詳しいわけないし少なくとも10年位は業界にいないとこういう感覚は身に付かない。 」

~~たしかおかしいよな。Kubernetes や Terraform を弄って、CIGitHub Actions、CD には AWS CodeDeploy を使って、ブログは Jekyll で静的サイトジェネレータを使いつつ、自前のサービスを立ち上げるために Rails, Next, React, PostgreSQL, Redis, Kafka, Elasticsearch, S3 の勉強をしつつ、スマホ環境のために KotlinSwift を触れているなんて変だよな。そういえば、Docker が来るまでは Vagrant環境をつくっていたのも忘れてたよ。あと Rust を今年に学ぶ言語にするなんて、受験生にあるまじき行為だよな。うん。

=>こんなにあれこれ、やっている時間はないでしょう。趣味サイト製作でやるにしても絶対できてない。kubernetesを使っただけで時間切れになる。Kafkaを触ったとかいているが、Kafkaはサーバで使ったのかな?どういう利用シーンかというと膨大なログ収集等で使うのだが(ただのNoSQLではない)、Zookkeeperで調停させて、topic数とか調整するんだけど、わかってます?ElasticSearchだけ書いてたらまぁあるかなと思うけど。Redisちゃんと使えてる?pub/subとか分かってないと思う(普通に理解する必要あんまない)

それでkotlinなんて触ってる時間なんて絶対にないし、Rustを更に付け焼き刃に付け焼き刃している時間なんてぜええええたいにない。やることが絞り込めてない。無意味マウント取りたいだけ。なんとなく書いているcode deployなんて、それだけで使いこなすのが大変なれべる。

ci/cdのうちciだけかたっているならわかるがcdとなるとかなり時間がかかる

~~ストレージエンジンが切り替わるときカオスな目にあったけどさ

=>MyISAMInnoDBに切り替えるなんてことしているところは無い。万にひとつあったとしても、大事で、それだけで数ヶ月のものなので、この付け焼き刃の知識の人が触る機会はない。

~~TypeScriptNext と React を書く。もちろん JavaScript は ES2020 あたりまでは説明可能

=>ES2015以降の差分は微々たるもので、どうでもいいです。ES2018ぐらいの現実的数字にしてたらばれなかったのにね。

NextSSRまで踏み込む結構フロントのことをキャッチアップするだけでかなり厳しいと思いますが、できているのかな?

=====

~~アメリカでも「テック系はハードから避ける」

ー>アメリカ事情は知らないはずなので知らないことは書かないようにしましょう。

ー>ヨーロッパでは白人様はHRとかマーケやってます移民にたよってますロシアウクライナインドパキスタンなど

  なぜ、ヨーロッパ人が避けるかといと「やる気がないから」です。以上

※ちなみに防衛医大の補欠合格東大に入る人なら大体受かると思う

2021-03-30

いっぱい掃除してる。片付けもしてる。

🧹🐈よいしょ💦

あすブラインドが来るんだー。やっすいの。キッチンにつけるなりよ。

ソファカバーも来るんで、今のは即洗うよー。

ポスター用の額縁買ってDDL階段のとこにかけるのだ。

テンション上げるのだ。

2020-04-29

ソフトウェアエンジニア生産性10倍違う説は本当だった・・・

ちまたにソフトウェアエンジニア生産性10倍違う!なーんていう話を聞くことがありました。

ほんとかよ!と思って生きてきました。そんなことあるはずない・・・と。

去年、あるエンジニアと3ヶ月お仕事しました。

年齢は40代くらいの経験のあるエンジニアさん(仮にAさん)で、単価はおそらく75~90万円/月といったところで、3人月フルコミットでした。

一方、私は、1人月(0.5人月、0.2人月、0.3人月で3ヶ月)の稼働でご一緒しました。

Aさんは、バージョン管理ツールログで、変更行数(追加と削除を合わせた数、※1)が、だいたい1ヶ月7,000行くらい。

私は、バージョン管理ツールログで、同様に変更行数が、1ヶ月だいたい130,000行ぐらい。

うーん、まじなんなんだこの差は。10倍説を認めざるを得ない・・・

自分ができるエンジニアだとは全く思わないけどいくらなんでもひどすぎないか

もちろん担当した機能領域とか、自動生成のコードがあるとか(全体に対して過度に多いわけではない)、

テストデータかに応じて程度の差こそあれ、10倍以上の差が出ている・・・

品質に差があるんじゃないかって思うでしょう?

正直Aさんの品質は良くない。まともにまともに動いていても仕様漏れ考慮漏れがあたりまえの状況。

(※1)

この対象には、もちろん設定ファイルとかテストデータとかDDLとか、実コード以外の周辺のファイルもすべて含まれています

端的に言えばリポジトリコミットされたすべてのデータ

自慢ではありません、ちょっとやるせない気持ちになったので、仕事愚痴でした。

[追記]

なんだかんだ反応があって嬉しい。

あくまバージョン管理ツール上の差なので、リファクタリングパッケージ移動的なことをすると当然行数が増えます

たまたまリファクタリングを多く行ったので、差分が多く出ただけじゃないか?と結論付けられるのも別良いです。

私的感覚を表すために行数を測ってみただけで、行数の絶対値生産性を測りたい意図はなく、相対的な数値の差がでている、というニュアンスです。

2011-10-07

イタリア通信傍受法」についての簡単な素描

イタリア語Wikipediaプロテストによって日本ネットでも話題になった「通信傍受法」の改正案問題について、誤解が大きいので、簡単にまとめておきたい。というのも、TechCrunch の次の記事「イタリアWikipedia、『ネット傍受法案』に抗議して自主的に閉鎖」があまりにも極端で、また一般にイタリアが誤解されたままでいることにも耐えがたかたからだ。

http://jp.techcrunch.com/archives/20111006italian-wikipedia-shuts-down-in-protest-of-proposed-law/

前もって断りを入れておくと、イタリアの法制度はもちろん、法律専門家ではないので、間違いがあれば喜んで指摘を受けたい。また、訳のまずさについてはご寛容願いたい。

さて前段として、話題の法案DDL Intercettazioni(ちなみに、DDLとは”Disegno di legge”の略語で、英語に直訳すると”Design of law”、日本語では単に「法案」と訳すのが適当) で問題になったのは、ネット規制に関する部分よりも、傍受された通信記録の公開に関する変更についてだった。これまでは裁判前であっても当局と弁護人合意のもとで通信記録を公開できたものが、裁判中、また事件に関わる部分のみの公開とすることに限定されるというものである。当然、各メディアともこれには批判的な論調を取っているようだ。

最近では、ベルルスコーニ売春婦を政府専用機に乗せていたというニュース日本報道でもあり覚えておられる方もいると思うが、これらのことについて話された会話はすべて新聞紙上に掲載された。傍受された通信記録が公開されることの是非についてはひとまず置いておくとしても、こういう背景があることを指摘しておきたい。

そのうえでイタリア語Wikipediaなどによって、日本でも話題になった部分は次の第29条24ペ-ジ)であった。

http://www.camera.it/Camera/view/doc_viewer_full?url=http%3A//www.camera.it/_dati/leg16/lavori/stampati/pdf/16PDL0038530.pdf&back_to=http%3A//www.camera.it/126%3FPDL%3D1415-B%26leg%3D16%26tab%3D2%26stralcio%3D%26navette%3D

同条の冒頭部分を見れば分かるように、この条文は次の法律の改正だということが分かる。すなわち、Legge 8 febbraio 1948, n. 47 Disposizioni sulla stampa の第8条の改正がこれである

http://www.mcreporter.info/normativa/l48_47.htm#8

ここでいうstampaとは「出版目的とするあらゆる様態の、機械的あるいは物理-化学的手段を用いて印刷され、あるいは獲得される複製物」と、ようするに平たく言えば、出版物や新聞メディア報道などなどのことを指すのでしょう。たとえば、第5条においては新聞・定期刊行物は裁判所の書記課に登録することなしに出版してはならないとあり、この法律がどういう法律かなんとなくでも分かると思う。

そこで問題の第8条は、一言で言ってしまうと、「訂正請求」”Richiesta di rettifica” を受けた場合責任のある者は定められた期限内に定められたように訂正を発表すべし、というものだ。

そもそもこの条文の目的は、次のようなものだと理解している。つまり、考えを表現することの自由は、時に、憲法によって保障された他の権利と衝突し、あるいは侵害することもありうる。そのような場合に、速やかに権利を回復することができるようにするためのものである。したがって、客観的な真実性は問題ではなく、当事者にとっての主観的な真実性が問題になると。すなわち、趣旨としてはメディアによる暴力から権利を守ることを狙いにしていることがうかがえる。

http://www.giuffre.it/age_files/dir_tutti/archivio/santalucia_1004.html

これが出版物のみならず、テレビラジオにも適用されるよう改正されて現在にいたっているのだけれども、ここで注意してもらいたいのは、こう書いてしまうとえらく危ない条文に見えるけれども、実際には1948年以来60年以上も運用されており、メディアがそれで委縮するとか、「メディアが死ぬ」ということは全くないということ。まして第8条の乱用悪用によるメディア弾圧というものは見られない。

常識的に考えれば、そのようなことがもしあれば、それこそ「表現の自由」の侵害になるはずなので、つまり運用の問題になってくるのだと思うけれども、残念ながら具体的にどのような運用がされているのか僕には分からない(「訂正請求」がどのようなものかは検索すればすぐ出てくる)。ただ、第8条そのものにはたいした問題はないように見えるという点を指摘することしかできない。

そこで、今回騒ぎとなった改正部分は、次の部分であると思う。「訂正請求」の対象となるものとして、

"i siti informatici, ivi compresi i giornali quotidiani e periodici diffusi per via telematica,"

すなわち、データ通信を経由して流布される日刊または定期刊行紙を含む「情報サイト」”i siti informatici” となっているが、はたして「情報サイト」の範囲はどこまでなのだろうか、と。この法律趣旨や文脈からすれば、例示されているように新聞テレビニュースなどなどのプロフェッショナルサイトのことにも読めるけれども、素人ブログはどうなるかはっきりしない。

事実、当初は素人サイトブログもこの適用範囲内にしようとしたらしい。たとえば訂正期限を訂正請求後10日以内に延長するとか、罰金を引き下げようといった案も出されていた。

http://www.rainews24.rai.it/it/news.php?newsid=156864

結局どうなったか結論だけ言うと、先述の第5条によって定められている、登録済みのプロフェッショナルによるサイトに対象を限定することで与野党合意となり、落着した。

http://www.corriere.it/politica/11_ottobre_05/intercettazioni-commissione-bongiorno-dimissioni_1c081c96-ef57-11e0-a7cb-38398ded3a54.shtml#.ToztyQT9xek.twitter

以下、個人的な感想を書くと、まず仮に与野党合意がなくても、これまで同様の運用がなされるのであれば、それほど心配するような改正ではなかったのではないかという点で、「ブログ殺し」条項とイタリアネットではあだ名されたようだけれども、そんなことにはまずならなかっただろうと思う。

また、TechCrunchの記事がいかに間違っているか、これでよく分かってもらえたはずだ。第8条を使ってなんでもかんでも訂正請求できるというのは非現実的な妄想ではあるまいか特に追記部分の、

法案は「正式な報道機関の記事」のみを対象とするよう修正されたもようだ。これがなんらかの改善になっているかはきわめて疑わしい。

http://jp.techcrunch.com/archives/20111006italian-wikipedia-shuts-down-in-protest-of-proposed-law/

というところは、何の根拠があって「きわめて疑わしい」と言えるのだろうか。

なによりこの問題を見ていて思ったのは、これだけインターネットが普及してしまってもなお、「表現の自由」だけを金看板にできるのかという問題についてもっとよく慎重に考えられるべきではないかということ。確かにこの法改正ベルルスコーニ絡みなので微妙なところがあるとはいえ、しかしながらごくごく一般的に考えれば、いくら「本当」であっても「知られたくない流布されたくない事実」というものは誰にでもあるはずであって、よほど悪質であったり問題性の高い場合、第8条が規定するような処置があるいは何らかの助けになることもあるかもしれない。

もちろん、素人目にもこの第8条をインターネットに広く適用しようとするのは筋悪に見えるし、与野党合意適用範囲をはっきりさせたことは結構なことだと思うわけだけれども、仮にもっとちゃんとした、インターネットを対象とする法律が出された場合ネットの住民たちはどういう反応を示すだろうか。「表現の自由」の金看板だけではかばいきれない部分があるのではないかと、正直言って思う。

その意味で、イタリア語Wikipedia声明は難しい部分があるのではないだろうか。ごく一般的なサイトならまだしも、これだけ有名かつ頻繁に利用されるWikipediaのようなサイトになると、それなりに記述責任が持たれるべきなのは当然だという意見もあってしかるべきであって、あの声明を肯定しているだけで本当にいいのかどうか。ネットで言われているほど、また信じられているほど簡単な問題ではないのではないか

お祭り好きのイタリア人のネットにおける「ショーぺロ(ストライキ)」の言い分を鵜呑みにして、その流れに乗っかってしまう前に、色々考えることがありそうに思うのだが。

 
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