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はてなキーワード: atokとは

2021-08-23

ATOKで「アスモデウス」を変換しようとすると黙って「アスモです」に修正されるんだが

2021-08-08

anond:20210805183527

そんなことせんでも、shift+矢印キーで変換範囲を変えたらいいやん。

単語漢字出しするから、毎回同じ操作必要になって時間かかることになるわけよ。

一回だけ、面倒でも変換範囲を変えてそのまま変換できれば、二度目以降はATOKだかIMEだかの学習機能スムーズに変換できる。

2021-07-18

anond:20210715092404

弄る(もてあそる…?)→いじる

拙い(せつい…?)→まずい

惨い(さんい…?)→むごい

確り(かくり…?)→しっかり

扱く(あつかく…?)→しごく

漸く(ぜんく…?)→ようやく

暫く(ざんく…?)→しばらく

某か(ぼうか…?)→なにがしか

微か(びか…?)→かすか

態々(たいたい…?)→わざわざ

偶々(ぐうぐう…?)→たまたま

努々(どど…?)→ゆめゆめ

些か(さか…?)→いささか

労う(ろうう…?)→ねぎらう

零す(れいす…?)→こぼす

強か(ごうか…?)→したたか

然程(ぜんてい…?)→さほど

暈かす(うんかす…?)→ぼかす

論う(ろんう…?)→あげつらう

肖る(しょうる…?)→あやか

託ける(たくける…?)→かこつける

忙しない(いそがしない…?)→せわしない

集る(しゅうる…?)→たか

何れ(なんれ…?)→いずれ

解す(かいす…?)→ほぐす

彷徨く(ほうこうく…?)→うろつく

摩る(まる…?)→さする

浮腫む(ふしゅむ…?)→むくむ

熱り立つ(ねつりたつ…?)→いきりたつ

揶揄う(やゆう…?)→からかう(※これはATOKで出ないレベル

使い熟す(つかいじゅくす…?)→つかいなす

出会す(でかいす…?)→でくわす

過る(かる…?)→よぎる

番う(ばんう…?)→つがう

挙って(きょって…?)→こぞって

強ち(きょうち…?)→あながち

感ける(かんける…?)→かまける

謙る(けんる…?)→へりくだる

普く(しんく…?)→あまねく

熱り(ねつり…?)→ほとぼり

2021-06-06

電子ペーパーテキスト入力機を使い続けている

朝や夜中にPCスマートフォンの画面は見たくない。でもちょっとした日誌やメモ代わりに文章は書きたい。紙のノートに書くとデータ検索再利用ができないので、できればテキストデータで残したい。という動機があって、テキストを書くだけの端末が欲しいと思っていた。

なかなか良いものが見つからないというぼやきをここで書いていたところ、Pomeraポメラ)DM30というものが売っていることを知った。電子ペーパーの画面にキーボードがくっついていて、テキストデータ入力しかできないやつだ。

調べたら1万5千円くらいで売っていたので、即買いした。半年くらい前のことだ。

いろいろ欠点もある機械らしいけれど、これぐらいの値段なら失敗してもそれほど痛くないだろうと思っていた。

それ以来、いまでは毎日朝に使っている。机の上からPCスマートフォンを片付けて、Pomeraだけを置いてキーボードガチャガチャやりつづけている。

書くことに集中できるのは心地よい。

現時点での感想メモ代わりに書きとどめておこうと思う。

購入直後にも書いたことだが、打鍵時の反応速度が遅い。キーボードキーを打つと、一瞬遅れて文字が表示されるのだ。

これは最初のうちはひどい欠点だと思った。だが慣れるとたいしたことはなくなった。

考えながら文章を書く時のタイピングの速度だと、遅延がほとんど感じられないレベルだと分かったからだ。あるいは、自分のほうが遅延の発生する打鍵感に慣れてしまっただけかもしれない。いずれにせよ、この反応速度問題は気にならなくなった。

電子ペーパー上の残像が画面上に残ってしまうことも、慣れてしまった。

ノートの罫線と同じで、書くことに集中しているとまったく気にならなくなるからだ。

購入時に不安だったが、いまではなんともない上記のこととは対照的に、いつまでも気になるのは、内蔵されているATOKの変換性能が良くないことだ。

使い続けるうちにATOKがかなり自分文章の特徴を覚えてきたように感じられるが、それでもいまだに変換ミスを何度も、キーボードだけで間違えたところに戻って修正する作業にはけっこうなストレスを感じる。ATOKだけをアップグレードしてインストールできるなら、有料でも欲しいと思うレベルだ。

Pomera DM30には、書き終えたテキストデータQRコードに変換してスマートフォン転送する機能があるのだが、これは使わなくなってしまった。

一度に転送できる文字数が少なすぎて、ちょっと長い文章を書くと面倒なので、けっきょく、USBケーブルPC接続してデータ転送をしている。

とはいえPomeraに書き込んだ文章再利用したりバックアップを取ったりする作業毎日やっているわけではないので、そんなに不便でもない。


いま価格comでPomera DM30を覗いたら、値段が5万円くらいに上がっていた。

1万5千円くらいで投げ売りされている時期に自分は買ったので、ありえない値段だと思う。

投げ売りが終わったとたんに希少価値が高まって、値段が上がったのだろうか。

この機械はけっこう好きなので、壊れたらまた買うかもしれないが、5万円はちょっと高すぎるかな、と思う。

https://anond.hatelabo.jp/20201209212446

2021-04-15

anond:20210415220010

横だけどMSならCtrl+y、ATOKならCtrl+@で半角英数に変換するんじゃないかな。Ctrl+poならどっちでも通用するし。

2021-04-08

ATOK お前もか

サイレントよりも先にサイレ/ントス/ズカが候補に出てきた。

流行もの全然やらない。せいぜい検索する程度なので検索サイトのサジェストで充分。

Google がもうボリュームゾーンしか見ないのはあきらめたけれど、 ATOKもっと在り方を大事にする道具だと思っていた。

言葉を扱う自負があって一時の CTR より普遍性を取る方が、多くの人の道具になれると、思うと思っていた。一時の数値的成果よりも長く選ばれる道具であろうとするのかと。

選ばないと使わない、無料でも充分なものがあっても選ばれてきたものなのに。

たとえ世界中の人の何割かが流行もの単語を使っても、残りの何割かは一生使わない。

今をそんなに重視しないでくれ。

2021-03-24

anond:20210323151942

これだけIT社会になってIMEっていうPC操作の基本を

Microsoft」「Google」「ATOK」「百度」くらいしか開発してないのってやばい

4社中3社が外資ってのはやばい

2021-03-07

村上春樹文章は「うまくはないが読みやすい」(補足あり)

https://note.com/historicalmoc/n/n284957b96801

出したな! 俺の前で! 村上春樹文章の話を! 

村上春樹作品はほぼ読んだので大体同意だけれど、肝心の文章について全く語られていないのは片手落ちしか言いようがない。こういう何かを語っているようでその内実がわかりにくい言葉を並べるからハルキストだのなんだの揶揄られるんだ。ファンなら真面目にやれ。村上春樹以外の人間村上春樹の真似したら中身がない駄文しかならないって小学校で教わらなかったのか。

つーか村上春樹文章別にうまくねえから。特徴的で読解大好き人間ほいほいってだけ。

  1. リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)
  2. 比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない
  3. めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

というこの3点が村上春樹文章もっとも印象に残る要素である。本気で語るなら時期によっての文体の変化とか、もっといえば情景描写についてもまとめたいのだけれど、とりあえず書き散らす。なお、3に関しては他作品に関する読解を含み、ひとによってはネタバレ解釈しうるものも混じるので注意。

1.リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)

実例を挙げてみる。

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセント女の子とすれ違う。

正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。目立つところがあるわけでもない。素敵な服を着ているわけでもない。髪の後ろの方にはしつこい寝癖がついたままだし、歳だってもう若くはない。もう三十に近いはずだ。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、3メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。

村上春樹4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

1文1文が短い。技巧的な表現を使うわけでもない。文章から浮かんでくるイメージ閃烈鮮烈なわけでもない。日常語彙から離れた単語を使うこともない(「閃烈鮮烈」とか「語彙」といった単語が読めない人間は思いの外多いからな。ここでの「外(ほか)」とか/悪いATOKに頼りすぎて誤用なの気づいてなかった。指摘ありがとう)。ただただ「シンプル」だ。わかりやすい。

また、冒頭の1文の次にくるのは「~ない」で終わる文章連続だ。テンポがいい。あと、どのくらい意図的なおかわからないが、↑の文章音読していみると適度に七五調がまじっているのがわかる。そして、大事なところで「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断言を入れる。リズムで読者を惹きつけた上ですっと断定されると、その一文がすっと印象的に刺さってくるのである

まり別にうまい」わけじゃないんですよ。ただ「読みやすい」。それにつきる。読みやすい以外の褒め言葉あんまり信用しちゃいけない。「うまさ」って意味なら村上春樹をこえる作家なんてゴマンといるし、村上春樹の「文章」がすごいなんてことは絶対にない。うまいとか下手とかを語るならナボコフあたり読んだ方がいい。

とはいえ個人的な所感だと、この「読みやすさ」は村上春樹発見あるいは発明した最大のポイントだ。「リズムがよくわかりやす文章で圧倒的リーダビティを獲得する」という、一見してみんなやってそうでやっていない方策村上春樹が徹底しているせいで、誰でも座れそうなその席に座ろうとすると村上春樹と闘わなければならない。

2.比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない

で、そのあとにくるのが「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。」という文章である村上春樹比喩表現は独特で、たとえば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を適当パラパラめくって見つけた表現として、「不気味な皮膚病の予兆のよう」「インカの井戸くらい深いため息」「エレベーターは訓練された犬のように扉を開けて」といったものもあった。この、比喩表現の多様さは彼の最大の持ち味であり、真似しようにもなかなか真似できない。

そして何より、「100パーセント女の子である。何が100パーセントなのか、どういうことなのか、この6ページの短編ではその詳細が説明されることはない。ただ、語り手による「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断定だけが確かなもので、読者はそれを受け入れざるをえない。それはこの短編に限らない。「かえるくん、東京を救う」におけるかえるくんとは。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における〈世界の終わり〉とは。「パン屋再襲撃」はなんでパン屋を襲うのか。「象の消失」で象はなぜ消失するのか。「レーダーホーセン」でどうして妻は離婚するのか。羊男ってなに。

こういった例には枚挙に暇が無い。文章単体のレベルでは「読むことはできる」のに対して、村上春樹小説比喩モチーフ物語様々なレベルで「言っていることはわかるが何を言っているかがわからない」ことが、ものすごく多いのだ。

3.めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

じゃあ、「村上春樹作品ふわふわしたものを描いているだけなのか?」と言えば、そんなことはない。村上春樹作品には「答えがある」ものが、地味に多い。

たとえば、「納屋を焼く」という作品がある。ある男が恋人の紹介で「納屋を焼く」のが趣味だという男性出会いふわふわした会話をして、ふわふわとした話が進み、語り手は時々恋人セックスをするが、そのうち女性がいなくなる。読んでいるうちは「そうか、この男は納屋を焼いているのか」という、村上春樹っぽいよくわからないことをするよくわからない男だな……という風に、読んでいるうちは受け入れることができる。

だけれど、この作品問題は、「納屋を焼く」とは「女の子を殺す」というメタファー可能性がある……ということを、うっかりしていると完全に読み飛ばししまうことだ(あらすじをまとめるとそんな印象は受けないかも知れないが、本当に読み落とす)。それが答えとは明示されていないけど、そう考えるとふわふわとした会話だと思っていたものが一気に恐怖に裏返り、同時に腑に落ちるのである

その他、上記の「レーダーホーセン」においてレーダーホーセンが「男性にぐちゃぐちゃにされる女性」というメタファーでありそれを見た妻が夫に愛想をつかした、という読みが可能だし、「UFO釧路に降りる」でふわふわゆきずりの女と釧路に行ってセックスする話は「新興宗教勧誘されそうになっている男」の話と読み解くことができる(『神の子どもたちはみな踊る』という短編集は阪神大震災地下鉄サリン事件が起きた1995年1-3月頃をモチーフにしている)。

勿論、これらはあくまで「そういう解釈可能」というだけの話で、絶対的な答えではない。ただ、そもそもデビュー作『風の歌を聴け自体断章の寄せ集めという手法をとったことで作中に「小指のない女の子」の恋人が出てきていることが巧妙に隠されていたりするし(文学論文レベルガンガン指摘されてる)、「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」と書かせた村上春樹がその小説の中で実は死とセックスに関する話題を織り込みまくっている。近作では『色彩をもたない田崎つくると、彼の巡礼の年』で○○を××した犯人は誰なのかということを推測することは可能らしい。

何が言いたいか

まり村上春樹は信用できないのである

たとえば、『ノルウェイの森』で主人公自分のことを「普通」と表現する箇所があったが、村上春樹作品主人公が「普通」なわけない。基本的信頼できない語り手なのだ。信用できないからしっかり読み解かないといけないようにも思える。

(なお、なんなら村上春樹自分作品について語ることも本当の部分でどこまで信用していいのかわからない。「○○は読んでない」とか「××には意味がない」とか、読解が確定してしまうような発言はめちゃくちゃ避けてる節がある)

ただ、勿論全部が全部そうというわけじゃなく、羊男とかいるかホテルって何よとかって話には特に答えがなさそうだけれど、『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』あたりは何がなんだか全くわからないようにも見えるし、しかし何かを含意しているのでは、あるいは村上春樹本人が意図していないことであっても、読み解くことのできる何かがあるのではないか、そういう風な気持ちにさせるものが、彼の作品なかにはある。

このように、村上春樹メタファーモチーフには、「答えがあるかもしれない」という点において、読者を惹きつける強い魅力があるのである

増田も昔は村上春樹を「雰囲気のある作家」くらいの認識で読んでたんだけど、『風の歌を聴け』の読解で「自分作品ちゃんと読んでないだけだった」ということに気づかされて頭をハンマーで殴られる経験してから村上春樹には真面目に向き合わないと良くないな」と思い直して今も読み続けてる。

……なお、それはそれとして、セックスしすぎで気持ち悪いとか(やれやれ。僕は射精した)、そもそも文章がぐねぐねしてるとか(何が100パーセントだよ『天気の子』でも観とけ)(なお「4月のある晴れた朝に~」が『天気の子』の元ネタひとつなのは有名な話)、そういう微妙な要素に関して、ここまで書いた特徴は別にそれらを帳消ししてくれたりする訳じゃないんだよね。

たとえば『ノルウェイの森』は大多数の人間経験することの多い「好きな人と結ばれないこと」と「知人の死を経験し、受け入れること」を描いたから多くの人間に刺さったと自分は思っているが、だけどそれが刺さらない人だって世の中にはたくさんいるのは想像に難くない。

から、嫌いな人は嫌いなままでいいと思う。小説は良くも悪くも娯楽なんだから

余談

マジで村上春樹論やるなら初期~中期村上春樹作品における「直子」のモチーフの変遷、「井戸」や「エレベーター」をはじめとした垂直の経路を伝って辿り着く異界、あたりが有名な要素ではあるんだけれど、まあその辺は割愛します。あと解る人にはわかると思いますがこの増田元ネタ加藤典洋石原千秋なので興味ある人はその辺読んでね。

文章うまい」に関する長い補足(「小説文章」に限定

「うまくない」って連呼しながら「『うまい』のは何かって話をしてないのおかしくない?」 というツッコミはたしかにと思ったので、「この増田が考える『うまい』って何?」というのを試しに例示してみようと思う。村上春樹に対する「別に文章うまくない」とはここで挙げるような視点からの話なので、別の視点からのうまさは当然あってよい。

小説家の文章が読みやすいのは当たり前だが、「文章が読みやすい」なら「文章が読みやすい」と書けばいいのであって、わざわざ「文章うまい」なんて書くなら、そこでの文章」は「小説じゃなきゃ書けない文章であるはずだ。

じゃあ、増田が考える「(小説の)文章うまい」は何か。読んでる間にこちらのイメージをガッと喚起させてくるものが、短い文章のなかで多ければ多いほど、それは「文章うまい」と認識する。小説のなかで読者に喚起させるイメージ情報量が多いってことだから

具体例を挙げてみる。

 長い歳月がすぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。

 そのころのマコンドは、先史時代怪獣の卵のようにすべすべした、白く大きな石がごろごろしている瀬を澄んだ水がいきおいよく落ちていく川のほとりに、竹と泥づくりの家が二十軒ほど建っているだけの小さな村だった。

ガルシアマルケス百年の孤独』の冒頭。大佐子どもの頃を回想して大昔のマコンドに話が飛ぶ際、「先史時代の」という単語を選んでいることで文章上での時間的跳躍が(実際はせいぜいが数十年程度のはずなのに)先史時代にまで遡るように一瞬錯覚する。

津原泰水バレエメカニック』1章ラスト昏睡状態のままで何年も眠り続ける娘の夢が現実に溢れだして混乱に陥った東京で、父親世界を元に戻すために夢の中の浜辺で娘と最期の会話をするシーン。

「お父さんは?」

「ここにいる」君はおどける。

彼女は唇を尖らせる。「五人兄弟の」

「さあ……仕事で遠くまで出掛けているか、それとも天国かな。お母さんがいない子供は いないのと同じく、お父さんのいない子供もいない。世界のどこか、それとも天国、どちらかに必ずいるよ」

 彼女は君の答に満ち足りて、子供らしい笑みを泛べる。立ち上がろうとする彼女を、君は咄嗟に抱きとめる。すると君の腕のなかで、まぼろしの浜の流木の上で、奇蹟が織り成したネットワークのなかで、彼女はたちまち健やかに育って十六の美しい娘になる。「ああ面白かった」

 理沙は消え、浜も海も消える。君は景色を確かめ自分腰掛けていたのが青山通り表参道形成する交差の、一角に積まれ煉瓦であったことを知る。街は閑寂としている。 鴉が一羽、下り坂の歩道を跳ねている。間もなくそれも飛び去ってしまう。君は夢の終焉を悟る。電話が鳴りはじめる。

作中の主観時間にしてわずか数秒であろう情景、ありえたかもしれない姿とその幸せ笑顔から夢のなかで消えて一瞬で現実に引き戻すこの落差、そこからまれる余韻の美しさですよ。

あるいは(佐藤亜紀小説ストラテジーから受け売りで)ナボコフ「フィアルタの春」という小説ラスト

フィアルタの上の白い空はいつの間にか日の光に満たされてゆき、いまや空一面にくまなく陽光が行き渡っていたのだ。そしてこの白い輝きはますますますます広がっていき、すべてはその中に溶け、すべては消えていき、気がつくとぼくはもうミラノの駅に立って手には新聞を持ち、その新聞を読んで、プラタナスの木陰に見かけたあの黄色自動車がフィアルタ郊外巡回サーカス団のトラックに全速力で突っ込んだことを知ったのだが、そんな交通事故に遭ってもフェルディナンドとその友だちのセギュール、あの不死身の古狸ども、運命の火トカゲども、幸福の龍どもは鱗が局部的に一時損傷しただけで済み、他方、ニーナはだいぶ前から彼らの真似を献身的にしてきたというのに、結局は普通の死すべき人間しかなかった。

ふわーっと情景描写ホワイトアウトしていって、最後にふっと現実に引き戻される。この情景イメージの跳躍というか、記述の中でいつの間にか時間空間がふっと別の場所に移動してしまうことができるというのがナボコフの特徴のひとつである

散文として時間空間が一気に跳躍して物語世界を一気に拡張してしまう、この広がりを「わずかな文章」だけで実現していたとき増田は「文章うまい」と認識する。自分村上春樹文章を「うまくない」って書く時、そのような意味での「小説としての文章」を判断軸にしてた。

村上春樹は下手ではない。村上春樹に下手って言える人いるならよっぽどの書き手だし、その意味村上春樹に関しちゃ言うことはないでしょう。しかしごく個人的私見を言えば、「文章」って観点だと、文章から喚起されるイメージに「こちらの想像を超えてくる」ものがめちゃくちゃあるわけではないと思う。

日本語文法に則りシンプルで誤解の生まれにくい文章を書くことは高校国語レベル知識可能で、その点村上春樹文章プロとしてできて当たり前のことをやっているに過ぎない。平易な文章を徹底しつつその内実との間に謎や寓話モチーフを織り込んで物語を構築するところがすごいのであり、そこで特段褒められるべきは構成力や比喩表現の多様さだろう。その際に使うべきは「構成力がうまい」でも「比喩表現うまい」であって、「文章」などという曖昧模糊とした単語で「うまい」と表現することはない。小説=散文芸術において「文章うまい」と表現しうるときもっと文章としてできることは多いはずなので。そして、このことは、村上春樹がしばしば(「小説」ではなく)「エッセイ面白い」と言及されることと無関係ではない。

ちなみに、増田津原泰水ナボコフ文章技巧には翻訳村上春樹じゃおよぶべくもないと思ってるけど、面白いと思うのは圧倒的に村上春樹ですよ。技巧と好き嫌いは別の話なので。

ここで書こうとした「うまさ」は佐藤亜紀がいうところの「記述運動」を増田なりに表現したもので、元ネタ佐藤亜紀小説ストラテジー』です。

2021-01-27

コロナ渦って

読めないとか以前にそもそも変換できなくない?

ATOKはいつの間にか学習してたがスマホは渦の文字を探し出すのが大変であきらめた

2021-01-04

anond:20181206152011

以前の職場会社許可したソフトウエアしかインストールしてはいけないってことになったけど、秀丸ATOKが使えないと作業効率が落ちるとかめっちゃ文句言う人がいて、結局会社ライセンス買ってたな。

開発はVisualStudioだったし、ほかのエディタ覚えるっていってもそこまで大変じゃないし、秀丸固執しすぎで謎だったわ。

2020-11-20

anond:20201120150605

ま、今でもATOKは買ってたりするんだけどね。

anond:20201120150605

ま、今でもATOKは買ってたりするんだけどね。

anond:20201119215808

ATOK使えるようにするために一太郎を買ってたかな。

MSに買収される前の話?

2020-11-19

anond:20201119091649

FEPかな漢字変換ソフト)は確かに金を払って買ってた。僕はWX派だった。(あれ? VJEも使ってたっけ?)

世間ではATOKが主流だったな。

2020-10-23

サブスクが嫌

会社パソコンMacだしスマホタブレットAppleなのに、自宅パソコンWindows。いいかげん自宅のパソコンMacに揃えたいなーと思うんだけど各種ソフト類なども問題で頭を抱えている。

買い切りなら必要に応じて少しずつMac版を買い換えたりできるわけだけど、いまサブスクが主流じゃないですか。

たとえばadobe最近は自宅で制作することはめったになくなったけれど、たまに必要になる。いまは学生時代に購入したものを使い倒しているが、買い換えるとなればCC契約しなければならない。そしてたまに使用するだけならCCは高い。安い類似ソフトもあるんだろうけどadobeに飼いならされたのでいまさら使い慣れないソフトを覚えるのもね。というかソフト一本のみorコンプリートプランって極端すぎん??使うのよくても三本くらいなんだが??

しまったAdobe愚痴になった。OfficeATOKもサブスクだしそれら契約し直したら年間いくらの出費になるんだろう……。

はー結局だらだらWindows使うことになるのかな。就職してMacばっかり使うようになったら正直使いにくくなっちゃったんだよな。

2020-09-21

anond:20200921212627

普通に正規バイナリ使ってるよ。

もうIMEパッチほとんど要らない、むしろパッチがあるとインクリメンタルサーチ日本語が使えなくなるので、自分にとっては不便。

無印WindowsEmacsの唯一の問題は、ATOKで確定を Control-N とかでやると、確定文字列がControlキー付きで送られてしまうので、バッファへの入力無効になってしまうこと。

諦めてリターンキーなどで確定するようにした。

2020-07-30

anond:20200728150123

あのなIMEとか感じ変換ソフトとかATOKとかGoogle IMEがそうだけど

初期型効率が悪いというのもあるし、未学習状態では効率が悪いというのもあるしメーカーごとに違うのもあるし、正直やすものもあるし、高級品で糞もあるけど

ソフトなんだと言うことを考えて、自分が何をできないと言ったかをかんがえてみな?

できねーわけねーだろ 読み上げが

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