はてなキーワード: 資本家とは
ある日、川で洗濯をしていたおばあさんは、大きな桃を見つけました。
「わあ、なんて立派な桃なの!これは食べてみなくちゃ!」
と言って、桃を持ち帰りました。おじいさんが帰ってきて、桃を切ろうとしたとき、中から赤ちゃんが飛び出してきました。
「おやおや、桃から赤ちゃんが出てきたぞ!これは神様のお恵みだな!」
と喜んだおじいさんとおばあさんは、桃太郎と名付けて育てました。桃太郎はすくすくと成長し、やがて立派な青年になりました。
ある日、桃太郎はおじいさんとおばあさんに言いました。
「おじいさん、おばあさん、私は鬼ヶ島に行って、鬼たちを退治してきます。鬼たちは人々を苦しめている悪いやつらです。私は正義の味方ですから、鬼たちに立ち向かわなくてはなりません。」
と言って、おにぎりを持って旅立ちました。途中で出会った犬、雉、猿におにぎりを分け与えて仲間にしました。犬は元々警察犬だったので、嗅覚が鋭く、雉は元々アイドルだったので、歌が上手く、猿は元々サーカスの芸人だったので、身体が柔らかく、それぞれに特技がありました。
やがて、桃太郎たちは鬼ヶ島に到着しました。鬼ヶ島は、鬼たちが建てた巨大なカジノでした。鬼たちは人々をカジノに誘い込んで、金や財産を奪っていました。鬼たちは元々政治家や官僚や経営者だったので、権力や金に飽くことがなく、人々を騙していました。
桃太郎は勇敢にもカジノに乗り込みましたが、そこで待っていたのは、鬼のボスである鬼王でした。鬼王は元々国の首相だったので、巧みな話術で桃太郎を誘惑しました。
「桃太郎よ、君はなぜ鬼たちを退治しようとするのか?鬼たちは悪いことをしているのではない。人々に夢と希望と楽しみを与えているのだ。君も一緒になって、このカジノで遊びませんか?君には何でも与えよう。金も名声も女も。君の望むものは何でもだ。」
と言って、桃太郎に高級なスーツや車や時計や女性を見せました。桃太郎は鬼王の言葉に心を動かされましたが、仲間の犬、雉、猿が励ましてくれました。
「桃太郎さん、鬼王の言うことにだまされちゃだめですよ。鬼王は人々を幸せにしているんじゃなくて、不幸にしているんです。鬼王のカジノで遊んだ人たちは、金も財産も家族も友人も失って、絶望して自殺したり犯罪に走ったりしています。鬼王は人々の夢や希望や楽しみを奪って、自分のものにしているんです。桃太郎さんは正義の味方ですから、鬼王に立ち向かわなくてはなりません。」
と言って、桃太郎に現実の姿を見せました。桃太郎は鬼王の嘘に気づき、仲間とともに鬼王に戦いを挑みました。桃太郎は剣で、犬は牙で、雉は羽で、猿は手足で、鬼王に攻撃しました。鬼王は桃太郎たちの攻撃をかわしながら、カジノのスロットマシンやルーレットやポーカーで反撃しました。激しい戦いの末、桃太郎は鬼王の胸に一突きにして倒しました。鬼王は倒れながら言いました。
「桃太郎よ、君はなぜ鬼たちを退治したのか?鬼たちは人々に夢と希望と楽しみを与えていたのだ。君はそれを奪って、人々をつまらない現実に追いやったのだ。君は正義の味方ではない。君は人々の敵だ。」
と言って、息絶えました。桃太郎は鬼王の言葉に疑問を感じましたが、仲間の犬、雉、猿が祝福してくれました。
「桃太郎さん、やりましたね!鬼王を倒して、人々を鬼たちの魔の手から救ってくれました。桃太郎さんは正義の味方ですから、人々は感謝しています。桃太郎さんは英雄ですよ。」
と言って、桃太郎に拍手をしました。桃太郎は仲間の言葉に安心し、鬼たちの奪った金や財産を人々に返して、おじいさんとおばあさんのもとに帰りました。おじいさんとおばあさんは桃太郎の帰りを待っていて、喜んで迎えました。
「桃太郎、おかえりなさい。鬼たちを退治してくれてありがとう。君は本当に立派な子だ。これからも元気で、正義の味方でいてね。」
と言って、桃太郎に抱きつきました。桃太郎はおじいさんとおばあさんに感謝し、仲間の犬、雉、猿とともに幸せに暮らしました。
桃太郎はおじいさんとおばあさんと仲間の犬、雉、猿とともに幸せに暮らしていましたが、ある日、突然、警察がやってきました。警察は桃太郎に手錠をかけて、連行しようとしました。
と言って、桃太郎を引きずりました。桃太郎は驚いて抵抗しましたが、警察は聞く耳を持ちませんでした。おじいさんとおばあさんは桃太郎を助けようとしましたが、警察に押しのけられました。
「桃太郎、どうしてこんなことになったの?鬼王を殺したなんて、本当なの?」
と言って、涙を流しました。桃太郎はおじいさんとおばあさんに言いました。
「おじいさん、おばあさん、私は鬼王を殺したのではありません。私は正義の味方ですから、鬼王に戦いを挑んだのです。鬼王は人々を苦しめていた悪いやつですから、退治しなくてはならなかったのです。私は無実です。信じてください。」
と言って、訴えました。しかし、警察は桃太郎の言葉を無視して、車に押し込めました。桃太郎は仲間の犬、雉、猿に助けを求めましたが、彼らは桃太郎の顔を見ると、にやりと笑って言いました。
「桃太郎さん、ごめんなさいね。私たちは実は資本家の工作員でした。鬼王は私たちの敵でしたから、あなたを利用して鬼王を倒そうとしたのです。あなたは鬼王の言葉にだまされなかったのは残念でしたが、私たちはあなたに現実の姿を見せて、鬼王に戦いを挑ませたのです。あなたは私たちの思惑通りに鬼王を倒してくれました。ありがとう。」
と言って、桃太郎を裏切りました。桃太郎は犬、雉、猿の言葉に愕然としましたが、彼らは桃太郎に言いました。
「桃太郎さん、あなたは正義の味方だと思っていましたが、実は人々の敵でした。鬼王は人々に夢と希望と楽しみを与えていたのです。あなたはそれを奪って、人々をつまらない現実に追いやったのです。あなたは鬼王を殺した罪で、死刑になります。さようなら。」
と言って、桃太郎を見捨てました。桃太郎は犬、雉、猿の言葉に混乱しましたが、警察は桃太郎を連れ去りました。桃太郎は裁判で有罪判決を受けて、死刑になりました。おじいさんとおばあさんは桃太郎の無実を訴えましたが、誰も聞いてくれませんでした。犬、雉、猿は資本家のもとに戻りました。資本家は犬、雉、猿に言いました。
「よくやった。鬼王を倒して、私たちの利権を守ってくれた。これで鬼ヶ島のカジノは私たちのものだ。私たちは人々をカジノに誘い込んで、金や財産を奪って、私たちの懐を肥やすのだ。私たちは夢と希望と楽しみを与えるのではなく、奪うのだ。私たちは悪いことをしているのではない。私たちは正義の味方だ。」
と言って、笑いました。犬、雉、猿も笑いました。そして、彼らは幸せに暮らしました。
資本家たちは鬼ヶ島のカジノを手に入れて、喜んでいましたが、すぐに問題が起きました。資本家たちはそれぞれが自分の欲に駆られて、カジノの利益や権力を独占しようとしました。資本家たちは互いに裏切りや妨害や暗殺を繰り返しました。資本家たちは工作員である犬、雉、猿をも利用しました。犬、雉、猿は資本家たちの命令に従って、他の資本家や工作員を攻撃しました。犬、雉、猿は自分たちの特技を生かして、様々な手段で敵を倒しました。犬は嗅覚で、雉は歌で、猿は身体で、敵を翻弄しました。
やがて、資本家たちは数が減って、最後に残ったのは一人だけでした。その資本家は最も強くて、最もずるくて、最も欲深い資本家でした。その資本家は犬、雉、猿に言いました。
「よくやった。他の資本家たちを倒して、私のためにカジノを守ってくれた。これでカジノは私一人のものだ。私は人々をカジノに誘い込んで、金や財産を奪って、私一人の懐を肥やすのだ。私は夢と希望と楽しみを与えるのではなく、奪うのだ。私は悪いことをしているのではない。私は正義の味方だ。」
と言って、笑いました。犬、雉、猿も笑いました。しかし、その笑顔はすぐに消えました。その資本家は犬、雉、猿に言いました。
「しかし、私はもうあなたたちのことは必要ない。あなたたちは私の邪魔になるだけだ。だから、あなたたちは死んでくれ。」
と言って、銃を取り出して、犬、雉、猿に向けて引き金を引きました。犬、雉、猿は驚いて逃げようとしましたが、間に合いませんでした。犬、雉、猿は銃弾に倒れて、血を流しました。その資本家は犬、雉、猿に言いました。
「さようなら。あなたたちは私にとっては道具に過ぎなかった。あなたたちは私の利益のために使われただけだ。あなたたちは正義の味方ではない。あなたたちは人々の敵だ。」
と言って、踏みつけました。その資本家は一人でカジノに入りました。その資本家は一人でカジノで遊びました。その資本家は一人でカジノで笑いました。その資本家は一人でカジノで死にました。幸せに死にました。
最後に生き残った資本家の名前はロスチャイルドという名前でした。
ロスチャイルドは一人でカジノで死にましたが、彼の死は世界に知られませんでした。彼の子孫たちは彼の死を隠して、カジノの経営を引き継ぎました。ロスチャイルドの子孫たちは彼と同じくらい強くて、ずるくて、欲深い資本家でした。ロスチャイルドの子孫たちはカジノを拡大して、世界中に支店を作りました。ロスチャイルドの子孫たちは人々をカジノに誘い込んで、金や財産を奪って、自分たちの懐を肥やしました。ロスチャイルドの子孫たちは夢と希望と楽しみを与えるのではなく、奪いました。ロスチャイルドの子孫たちは悪いことをしているのではないと思っていました。ロスチャイルドの子孫たちは正義の味方だと思っていました。
桃太郎は死刑になりましたが、彼の死は世界に知られました。彼の死は人々に衝撃を与えました。彼の死は人々に怒りを燃やしました。彼の死は人々に反抗の意志を芽生えさせました。桃太郎にはスイカ太郎という弟がいました。スイカ太郎は桃太郎の死を知って、悲しみました。スイカ太郎は桃太郎の死を知って、怒りました。スイカ太郎は桃太郎の死を知って、決意しました。スイカ太郎は桃太郎の意思を受け継いで、ロスチャイルドの子孫たちに戦いを挑むことを誓いました。スイカ太郎は桃太郎の仇であるロスチャイルドの子孫たちを倒すことを誓いました。スイカ太郎は桃太郎の夢である人々の幸せを守ることを誓いました。
スイカ太郎は旅に出ました。途中で出会った牛、鹿、兎におにぎりを分け与えて仲間にしました。牛は元々農家の労働者だったので、力が強く、鹿は元々森の番人だったので、視力が良く、兎は元々魔法使いだったので、魔法が使える、それぞれに特技がありました。
やがて、スイカ太郎たちはロスチャイルドの本拠地であるカジノに到着しました。カジノは、ロスチャイルドの子孫たちが建てた巨大なビルでした。ロスチャイルドの子孫たちは人々をカジノに誘い込んで、金や財産を奪っていました。ロスチャイルドの子孫たちは元々政治家や官僚や経営者だったので、権力や金に飽くことがなく、人々を騙していました。
スイカ太郎は勇敢にもカジノに乗り込みましたが、そこで待っていたのは、ロスチャイルドの子孫のボスであるロスチャイルド・ジュニアでした。ロスチャイルド・ジュニアは元々国の大統領だったので、威圧的な話術でスイカ太郎を脅しました。
「スイカ太郎よ、君はなぜ私たちに戦いを挑むのか?私たちは人々に夢と希望と楽しみを与えているのだ。君も一緒になって、このカジノで遊びませんか?君には何でも与えよう。金も名声も女も。君の望むものは何でもだ。」
と言って、スイカ太郎に高級なスーツや車や時計や女性を見せました。スイカ太郎はロスチャイルド・ジュニアの言葉に心を動かされませんでした。仲間の牛、鹿、兎が励ましてくれました。
「スイカ太郎さん、ロスチャイルド・ジュニアの言うことにだまされちゃだめですよ。ロスチャイルド・ジュニアは人々を幸せにしているんじゃなくて、不幸にしているんです。ロスチャイルド・ジュニアのカジノで遊んだ人たちは、金も財産も家族も友人も失って、絶望して自殺したり犯罪に走ったりしています。ロスチャイルド・ジュニアは人々の夢や希望や楽しみを奪って、自分のものにしているんです。スイカ太郎さんは正義の味方ですから、ロスチャイルド・ジュニアに立ち向かわなくてはなりません。」
と言って、スイカ太郎に現実の姿を見せました。スイカ太郎はロスチャイルド・ジュニアの嘘に気づき、仲間とともにロスチャイルド・ジュニアに戦いを挑みました。スイカ太郎は剣で、牛は角で、鹿は角で、兎は魔法で、ロスチャイルド・ジュニアに攻撃しました。ロスチャイルド・ジュニアはスイカ太郎たちの攻撃をかわしながら、カジノのスロットマシンやルーレットやポーカーで反撃しました。激しい戦いの末、スイカ太郎はロスチャイルド・ジュニアの胸に一突きにして倒しました。ロスチャイルド・ジュニアは倒れながら言いました。
「スイカ太郎よ、君はなぜ私たちを倒したのか?私たちは人々に夢と希望と楽しみを与えていたのだ。君はそれを
君はそれを奪って、人々をつまらない現実に追いやったのだ。君は正義の味方ではない。君は人々の敵だ。」
と言って、息絶えました。スイカ太郎はロスチャイルド・ジュニアの言葉に疑問を感じましたが、仲間の牛、鹿、兎が祝福してくれました。
「スイカ太郎さん、やりましたね!ロスチャイルド・ジュニアを倒して、人々をロスチャイルドの子孫たちの魔の手から救ってくれました。スイカ太郎さんは正義の味方ですから、人々は感謝しています。スイカ太郎さんは英雄ですよ。」
と言って、スイカ太郎に拍手をしました。スイカ太郎は仲間の言葉に安心し、ロスチャイルドの子孫たちの奪った金や財産を人々に返して、おじいさんとおばあさんのもとに帰りました。おじいさんとおばあさんはスイカ太郎の帰りを待っていて、喜んで迎えました。
「スイカ太郎、おかえりなさい。ロスチャイルドの子孫たちを倒してくれてありがとう。君は本当に立派な子だ。これからも元気で、正義の味方でいてね。」
と言って、スイカ太郎に抱きつきました。スイカ太郎はおじいさんとおばあさんに感謝し、仲間の牛、鹿、兎とともに幸せに暮らしました。めでたしめでたし。
最近流れてる麻布台ヒルズのCM、見るたびになんだか嫌な気持ちを抱いてしまう。CMのナレーションにもあるように、コンセプトとしては“この街の主役は人間ですよ”ってことを言いたいんだろうけど、狭っ苦しいステージ上で無表情で(なんで無表情なのか謎)踊っている人達を見ると「資本主義の下で資本家に踊らされている不幸な人達」にしか見えないんだよね。一部屋200億円のレジデンスのある再開発ビルと、おそらくそこまで年収の高くないダンサーや演奏してるの皆さんとのギャップ、えぐすぎない?
変に人間に寄り添おうとしてない分、六本木ヒルズオープンの時のCMの方が良かったように思う。非上場の森ビルだからできる再開発があると思うんだけど、CMといい実際の麻布台ヒルズといいがっかりです。
医療を含めた福祉が機能していない、そもそも存在していない状況で資本主義を推し進めるとどうなるかというのは既に産業革命期のイギリスで経験済みであり、労働者だけでなく資本家やエスタブリッシュメントにとっても問題のある看過できない事態になったから福祉制度が設計されたわけでありましてな。
国家という単位によって一人一人の生命、健康、福祉を維持することが出来ないなら国家に代わる枠組みを考える必要があるという話であって、国家を維持するために福祉をカットするというのは本末転倒なのであります。治安を維持するための暴力装置が国民を脅し賄賂を要求する後進国のようなものです。
暴力を独占し、自由に対して一定の規制をし、一定の義務を課すことが国家に許されているのは国民の権利や生命を擁護するためであります。
「しかし国家を維持しなければ国民を守ることはできないじゃないか!」という反論は当てはまりません。
何度でも言いますが、国家が国民を保護することができないのならば国家に代わる個人保護のための枠組みを考えるまでであります。
AIと機械化が何をもたらすかというのは性能がどれくらいかによって楽観的な予測から悲観的な予測まであり
複雑な仕事まで一気に代替してホワイトカラー上層までやられ、ベーシックインカムとかやるしかなくなるとか
逆にほとんど変わらなくて全体的に労働者の待遇が悪くなって終わるだけとか、予測はいろいろあったけど
「とくに先進国だけで、非正規なら最低賃金、正規なら正規の最低水準ラインで働いている労働者の低単価・低付加価値労働から先に消滅していく」
「ただし底辺労働者が一気に、全体的にやられるわけではなく、AIと機械化が完全対応可能になった一部だけが虫食い状態で各個撃破的に消えていく」
「それ以外の層は待遇悪化しないので政治の対応は鈍り、一気に格差拡大が進行して世界がヤバい」
でほぼ確定してしまった。
いや、「AIや機械化による代替は高単価・高付加価値労働のほうが利益が高く、逆に安い人材は中々代替されないんじゃなかったの?」っていう素朴な突込みが思い浮かぶだろう。
俺もこの説を割と信じていた。
「技術的に可能」でも、もっと安い人間がいるから「経済的に不合理」なのが機械化だと。一見もっともな話である。
しかし残念ながらそうじゃなかった。
冷静に考えると、そもそも「先進国の低単価労働」は、代替によるメリットが大きかったのだ。
なぜならとくに先進国では「国際水準では高い最低賃金ラインが存在するため、利益率が低くてもそれ以上単価を切り下げられない必須労働」というのが溢れていたからだ。
単純な事務作業でも、広告の端っこのデザインでも、時給でやらせたら最低賃金がいるため赤字ギリギリだ。
だからサビ残させたり、実質労働者の「フリーランス」に偽装請負まがいのことやらせたり、経済合理性は木っ端仕事をなんとか圧縮しようという圧力を生み出していた。
特に日本では物流は一人親方、公務員なら会計年度任用、とにかくこの方向の低単価労働は世にあふれて増殖し続けているが日本だけではなく先進国全体の傾向だ。
だが、それは逆に言うと「低単価の仕事ならいくらでもある」という話でも合ったのだ。
とくに日本はどんどん待遇が切り下がっているが最低賃金仕事がなくなることは全くない。
生活は苦しくなると言っても食えないわけではない。歴史的にもっと失業率の高い欧米先進国もむしろここ10年で失業率は低下している。
資本家と労働者の格差は開いたが、労働者全体の傾向は「低失業率、低負荷、低賃金」のワークシェアリング的様相になり、中層以下は平等化したともいえる。
アメリカのハイテク業界だけは例外で、そこだけ圧倒的な果実を手にしたが、要するに「資本家側」に回ったのに近い。Webに地主が出現したようなものだ。
資本家VS労働者というのはまあ対立の構造としては分かりやすい。1%が99%を収奪する。99%の中の処遇は大して変わらないのだ。
そこには一応の連帯がある。
だがこの流れが変わる。
最近著名なAI研究者が、先進国の労働者のうち10%が「完全に」失業するという予測を立てた。
10%というのはそこまででもないと思うだろうか?
だが、これは現在の「完全失業率10%」の状態とは全く異なる。
失業者は求職している労働者のうち職に就けない労働者の事をさすが、これは当たり前だがえり好みをしている労働者が圧倒的に多い。
完全失業といっても要するに求職活動をしていれば統計データとしては「完全失業」である。
しかし社会保障の手厚い先進国では「すぐ死ぬわけじゃないし、最低賃金の非正規では働きたくないから求職活動を続ける」というのが大半だ。
そうではなく、「健康かつ労働年齢なのに、どんな仕事でも、最低賃金でも、いやそれ以下の偽装請負のような形態でもいいのに、単に枠がないから仕事に就けない人」が10%出てくるというのだ。
残っている仕事は高負荷だったりある程度の肉体や知能が要求され、できない人間にはそもそも不可能なものになると。
世界全体の一人当たり生産性は向上するが、生活保護やベーシックインカムの枠の拡大は進まないだろう。なぜならまだ労働者の90%はまだまだ必要なので、退出されたら困るからだ。
失業者には「待機枠」で何かをやらせる義務(抜け出したくなるような圧力あり、リスキリングとか教育的な方向になるか)が課せられるだろう。それを求める声はむしろ失業していない労働者から出てくる。
そして一気に政治的な分断が発生する。今の「非正規」の下に「完全な失業者」が生まれる。
今だってニートやら無職やらいるだろうと思うかもしれないが、これらの人々は(補足されていないこともあるが)非正規労働を往復したりなんだかんだで働いているか
逆に病気や障害とされ、対応して病院なり作業所なりに一応の居場所を見つけている。
それが無い「健康だが完全な失業者」という一塊の集団になると、どうなるのか。
正直全く予測がつかない。
だが結局、直近ではAIと機械化の最大リスクはこれなので、選ばなければいくらでも仕事があった時代からは頭を切り替える必要があるだろう。