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2021-07-30

なんでテレワーク目標値が出てこなくなったの?

去年は政府東京都からテレワーク率7割の目標値が出ていて、テレワーク設備がない企業ですら極力それに従おうとしてたよね。

が、いまはその目標値の話を聞かない。政治から医療からテレワーク推進して欲しいというフレーズが消えている。

何でテレワーク目標値がなくなったのか?だからテレワーク率が激減して満員電車が復活し、近くをすれ違う程度でも感染するデルタ株によって最近感染爆発に繋がっているとみる。

anond:20210729221141

逆に新自由主義日本政府の関与がないのが望ましいとし、不景気を続け、政府の緊縮と科学崩壊をさせ、企業設備研究投資をせず資金余剰なのを放置たからどんどん弱体化したの。

民間企業が「儲かんない投資」をするわけ無いだろ。投資が起きないのは、もう日本もの作るには給料が高いの。

2021-07-29

anond:20210729224319

軌道駅、バスターミナル旅客船ターミナル空港等の旅客施設(1日当たりの平均的な利用者数が3,000人以上のもの)については、エレベータースロープ等による段差解消、線状ブロック及び点状ブロックを適切に組み合わせて床面に敷設した視覚障害者誘導用ブロックの整備、障害者トイレの整備等が求められている。

段差解消率は、2019年度末で91.9%であり、2011年度以降10.8ポイント上昇した。視覚障害者誘導用ブロックの整備率は、2019年度末で95.1%であり、2011年度以降2.5ポイント上昇、障害者トイレの整備率は、2019年度末で88.6%であり、2011年度以降10.6ポイント上昇した。

軌道車両については、視覚情報及び聴覚情報提供する設備を備えることや、車椅子スペースを設置すること、トイレ高齢者障害者等の円滑な利用に適した構造とすること、連結部にはプラットホーム上の旅客の転落を防止するための措置を講ずること、車両番号などを文字及び点字で表示すること等が求められている。これらの基準に適合した鉄軌道車両数は、2019年度末で39,287両、適合率は74.6%であり、2011年度以降21.8ポイント上昇した。

バス車両については、視覚情報及び聴覚情報提供する設備を備えることや、車椅子スペースを設置すること、低床バスとすること、筆談用具を設け、筆談用具があることを表示すること等が求められている。これらの基準を満たし、かつ、床面の地上面からの高さが概ね30cm以下のものノンステップバスと呼ばれているが、その車両数は2019年度末で29,373両、適合率は61.2%であり、2011年度以降22.8ポイント上昇した。

国土交通省「令和2年度交通の動向」より: https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000226.html

anond:20210729024412

1990年代中国なんて改革開放路線にやっと移ったばかりの極貧国だったぞ。

単に適切な産業育成をやったから今は強い国になっただけ。

逆に新自由主義日本政府の関与がないのが望ましいとし、不景気を続け、政府の緊縮と科学崩壊をさせ、企業設備研究投資をせず資金余剰なのを放置たからどんどん弱体化したの。

anond:20210728165430

新自由主義だと二度と回復しないよ。アルゼンチンだって新自由主義改革の末にデフォルト常連国になってるし、日本だって30年経っても回復していない。

大規模経済危機から回復財政出動しか無理なんだ。それはアメリカニューディール戦後復興が示している。

また、残念ながらケインズ主義でもオイルショック産業劣化して外貨借金が増えた場合にはどうしようもない。だけど、新自由主義イノベーションにまさに願いを託す以上にできることはないがね。

あと、あくまケインズ主義が失敗したというのは1970年代アメリカイギリスであって、日本欧州は失敗じゃなかったから。ベトナム戦争ある意味戦費という形の財政出動だが、誤った財政出動だったからだろう。

イノベーションはその前の基礎萌芽研究投資設備研究投資必要だが、新自由主義は双方枯らすのに。

から政府が何をして何をしないべきなのかは問われ続けるというのはそうだ。まずはケインズ主義ベースであるべきというのは言えるな。

2021-07-27

anond:20210727014217

じゃあ君の定義を言ってみたら?

政府の関与がなくなれば起業イノベーションが起きるようになるというのが夢みたいな新自由主義理想像に見えるけど?

実際は儲かる前の科学破壊するし、一度大規模経済危機を迎えたら永久不景気を続けるし、企業が金をため込んで設備研究投資をしないのを放置するから、ただただ衰退するだけ。

他人が」リスクを取れと叫びリスクを取ったやつを食い物にしよう、あるいは資金力で真似て乗っ取ろうという魑魅魍魎ばかり跋扈する。ますます危ないことをしてはならないと保身に皆入る。だけど当然。皆普通に幸せになりたいのだから

もともとは1930年代世界恐慌に対して当時の自由主義対処できなかったか必要であれば財政出動もする、資金循環を意識するケインズ主義が生まれた。

しかし、1970年代オイルショックや、一部の国の経常赤字化にケインズ主義対応できなかった。これは政府肥大化が原因だ。だから政府の関与を否定する新自由主義が生まれた。

しか日本では1990年バブル崩壊したら永久不景気を続けて、産業はどんどん劣化してきた。なぜなら、政府の基礎萌芽研究投資も、企業設備研究投資も損なってるから、新しい「イノベーション」とやらが起きなくなるから

anond:20210727082247

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どのみち対して勉強しないのならどこに行ってもいか大学が優れた研究設備教授陣が揃ってようと意味がないので大差ない

2021-07-25

TOKYO2020一番観てる人たち

オリンピック反対の人は反対主張すればいいし、オリンピック好きな人はたのしめばいいと思う。腑に落ちないのが報道関係者。量、多くない?プレスセンターが密だとか。このご時世に代表者を厳選して参加とかじゃないわけ?海外組がいるなら余計に席を空けろよ。”プレス向け”のフードが高いだのしょぼいだのって地方紙が”報道”してた。狭いニッポン、各地方紙がこぞって上京してんのかね?コロナ持って帰っちゃったらどーすんの?東京感染者増でヤバいって連日報道してくれてるじゃん。

だいたい、会場の設備使わないで外で食べてくださいよ。そういうの観光地ぼったくりで慣れてるでしょう?

開催反対煽っておいて、特等席で閉会式まで観ていくんだよな。たいしたもんだ。

anond:20210725063243

俺の主張が精神論に聴こえるのは、経済学アダム・スミスのような哲学者たちを始祖にしているから仕方がないよ。

新自由主義だと一度不景気になったら二度と復活しないし、不景気故に設備研究投資をしなくなるし、儲かる前の基礎科学破壊するから。そこでイノベーションがおきれば良いとウロウロするが全然だめ。

新自由主義は「大きな政府による」だぞ。アメリカ場合は、公務員ですら失職するのに、解雇規制をそのままやって新自由主義なんてやってみろよ。またまた公務員さまという権利団体復権が起こるぞ。それに、「一度不景気になったら二度と復活しない」ってまさかスノーボール理論か?

かい要素がどうのこうのなぞ興味がない。「政府投資が良くない」に教条的にこだわって他のことを夢想的にふわふわ語って、それに騙されるかわいそうな人間いないかうごめいているクソみたいな存在がお前みたいな連中だ。万死に値する。

しろ利息がゴミのように増えていく無意味投資をするぐらいなら、無理に公共投資なんてするぐらいだったら、まだデフレのがマシ。

団塊様たちが死んでくれるまでは、デフレが「選挙民主的に選ばれた」人たちにとってメリットがあり、しか国内への投資が非効率な今は、たとえ国際競争力が下がっても良いかデフレの方が「若者未来を奪ってでも」得なんだよ。むしろ生産性の高い若者不要で、介護のような「安くで使える」若者の方が需要あるのかの。

anond:20210725003930

ケインズ主義はうまく言ってたが、欠点があった。その代わりに君みたいな精神論やら細々としたものを直せばよい、イノベーションやらを起こせばよいという新自由主義が生まれたが、致命的にだめだった。

新自由主義だと一度不景気になったら二度と復活しないし、不景気故に設備研究投資をしなくなるし、儲かる前の基礎科学破壊するから。そこでイノベーションがおきれば良いとウロウロするが全然だめ。

から、「市場経済評価される」努力をしてほしいのじゃん?

その前に死ぬか食い物にされるか、よそがネタパクるわ、阿呆が。詐欺師に親しい存在になれば食っていけるかもしれないし、一部がイノベーションとやらになるかもね。ほぼ不可能に近いが。

俺が言ったイノベーション周りのネタなんざヤクザでなくてもあるあるだぞ。そしてそれを求めてるんだろ?「市場経済評価されるために」。何もなしに売れるもんなんか作れないわ。アホかお前。だからエンジェル投資なんてものが成り立たない。

かい要素がどうのこうのなぞ興味がない。「政府投資が良くない」に教条的にこだわって他のことを夢想的にふわふわ語って、それに騙されるかわいそうな人間いないかうごめいているクソみたいな存在がお前みたいな連中だ。万死に値する。

2021-07-24

anond:20210724225510

積極財政をやった上で消費税減税、累進所得税増税法人税増税、そのうえで、消費、設備研究投資に関わるものだけ減税して、金の回転を上げるべき。

日本の没落の原因は「本来だったら圧倒的な差のつく個人間の能力の差」を認めずに、資格学力といった「日本しか通用しないこと」に価値があるという誤認を、無理して「教育福祉解決できる」と国民政治力で信じた結果、無理が来ているのでしょ?いま必要なのは、その手の教育できない自然発生的に生じる天才を、市場経済で見つけ出すというプロセスの構築であって、評価されない民は貧乏になって退場していただくという、極めて生物学的な問題なんじゃないの?

anond:20210724222709

消費税増税はだめな方だよ。積極財政は1990年代やったけど、消費税増税と、累進所得税減税、法人税減税に使われて、むしろ貯め込まれて景気を落とした。

積極財政をやった上で消費税減税、累進所得税増税法人税増税、そのうえで、消費、設備研究投資に関わるものだけ減税して、金の回転を上げるべき。

anond:20210724224655

経済過去の貯蓄取り崩しを含めて資金調達しての支出を初項、収入のうちの消費の比率を公比とした等比数列の和。

法人税は減税してもほぼ資金余剰として貯め込まれた以上、資金調達しての支出にも消費にも寄与していない以上景気を落としている。

具体的な設備研究投資は減税しても良かったけど、それ以外は減税はしてはならなかったし、減税したから貯め込まれて景気を落とした。だって公比を下げる要素だから

anond:20210724222314

いや、政府支出立ち位置勘違いしたこと法人税を減税したら設備研究投資に結びつくと勘違いしたことだね。

おまえ、まさかだけど「法人税を下げたら、設備投資が増える」と思っているの?逆だよ。「法人税を下げなかったら、もっと景気が凹んでた」というのが事実だろ。

anond:20210724221948

いや、政府支出立ち位置勘違いしたこと法人税を減税したら設備研究投資に結びつくと勘違いしたことだね。

財政破綻自国通貨建て国債ではなく外貨借金問題。だから政府の基礎萌芽研究投資と、企業設備研究投資重要

かつ、法人税を減税しても設備研究投資をするとは限らないし不景気ならむしろしない。企業富裕層は使ったら減税、貯め込んだら増税であるべきだ。

anond:20210724221701

ちがうね。政府借金危険だと勘違いして、政府支出を減らしたこと、ため込まれる累進所得税法人税を減税し、企業資金余剰を放置して設備研究投資をしなかったことだ。

MMTで、本当に政府借金危険だという解いが投げかけられてだいぶ方向は変わったが。

自民党立憲民主党国民民主党どれも内部が割れているのはわかってる。だが、それでもMMT+積極財政消費税増税なす議員は少なからずいて、そいつらが実権を握れば日本は復活する。

anond:20210724214832

追記部分について、そのように労働力の奪い合いで労働賃金が上がるんだよ。

そして、人削減のために設備研究投資をして効率化、生産性向上を図る。

anond:20210724214628

インフレ状態の時になってから年金保険料あげても大丈夫だろう。

インフレになると、企業設備研究投資をするようになって、供給が上がり、インフレが収まるんだよ。オイルショックや輸入不可でない場合は。

まあ、まずは貯め込む場所税金増やさないと景気は上がらんわ。経済の総和は金の量×貨幣流通速度だから

anond:20210724211806

金が動くのは、設備研究投資と、収入を受けての消費。財政出動インフレに導けば需要が高くなる。その需要を埋める形で設備研究投資をするため金が動き出す。

もう一つは、税制で貯め込む場合増税して、滞る金をへらすべき。特に企業収入設備研究投資に使うか貯め込むかで税金が分かれるようにするべき。フリーハンド法人税減税は貯め込まれて失敗だった。

anond:20210724145144

様々な家計企業の懐で眠ってるんだと思うよ。

そもそも貨幣量×貨幣流通速度の式で、貨幣流通速度が一定なんて前提が間違ってたんだ。実際は新自由主義消費税増税30年急激に低下している。

財政出動で高圧経済にして設備研究投資をさせるなり、税制を使ったり減税、ためこんだら増税にして貨幣流通速度を上げると言った対処必要

anond:20210724152816

そもそもエネルギーコスト0って人間光合成して人間が蓄電できるようにでもならない限り、つまり空気のようにごく自然になんの意識もせずに道具なし設備なしで好きなだけ利用できるようにならない限りあり得ませんよね。

太陽光勝手に降り注ぐとしてもパネルバッテリー送電設備はタダじゃないんですよ。

そして仮に全部タダで発電できるとしても一瞬で無限に発電できるのでない限り、限られた発電量からまれエネルギーをどこに分配するのかという段階で市場メカニズムが働いて価格が付き、供給より需要の方が大きければ勝手に値上がりします。

anond:20210724142012

そうだね。

ただし述べたように財政破綻外貨借金で起きるわけだから政府の基礎萌芽研究投資をそれなりの割合で。

なおかつ、最終的には金融、つかったら減税、ためこんだら増税の税誘導資金調達規制の調整で企業設備研究投資を起こすようにしないとならない。

また労働需要が高まれ労働賃金も上昇し、低賃金ブラック企業は人が来なくて淘汰される。

2021-07-22

anond:20210722164631

指標インフレ率だぞ。

あと、外貨借金では財政破綻する。過剰な財政出動は輸入も増やす。だけど、必要なのは外貨を稼げることだ。

しろ今までの新自由主義による政府の緊縮による科学崩壊と、企業資金余剰の放置による設備研究投資不足のほうが外貨借金による危険財政破綻に近づけてる。

勝てば官軍 オリンピック官営 勝てば勝ちだ

だよ

anond:20210722110721

すでにやってるじゃん

ごまかせる範囲内で劣悪だったりパターン数の少ない食事や粗末な設備

日本に非がないと言い張れそうな範囲外国から来た選手自主的に出場拒否してもらおうとしてる

すべては日本金メダルをたくさんゲットするためだ

スポーツがフェアなんてまさか日本でそんな青臭いことを信じてないだろ

マルクス資本論』は何を間違えた?~商品価値を決めるのは労働

 この2018年は、共産主義の父といわれる哲学者経済学者カール・マルクスの生誕200年にあたります。出生地であるドイツトリーアで記念式典が開かれ、青年時代を描いた映画が各国で公開されるなど、話題を集めています

 先月創刊した、古典・名著をマンガ化する新シリーズ講談社まんが学術文庫」の初回刊行分にも、マルクスの主著『資本論』が入りました。近代資本主義興隆する19世紀英国舞台物語が展開し、『資本論』のエッセンス解説します。若い登場人物たちのドラマは楽しめます

 けれども、原作である資本論』が不朽の古典として扱われることには抵抗を感じます。今からみれば、経済について完全に誤った考えに基づいているからです。

 たとえば「等価交換」という考えです。マンガ版ではパン屋八百屋が売れ残ったパン野菜を交換し、その交換が成り立つのは互いの商品が同等の価値を持つからだと解説されます

 何となく納得してしまうかもしれません。しかし人が物を交換するのは、相手の物が自分の物と同じ価値を持つからではありません。もしそうなら、多くの買い物客がスーパーコンビニを出たとたん店に引き返し、不良品でもないのに、買ったばかりの商品を返し、お金を取り戻そうとするはずです。同等の価値を持つことが交換の理由なら、商品お金の交換を何度繰り返しても、人は満足するはずだからです。

 しか現実にはそんなことをする人はいません。買い物客は、払ったお金よりも買った商品価値が大きいと思うからです。一方、店の主が商品を手放すのは、逆に商品よりもお金価値が大きいと思うからです。

 つまり交換が成り立つのは、同じ物(お金も物の一種です)でも人によって価値の大小が違って見えるからなのです。

 ここからわかるのは、物の価値とは、それを作るためにかかった労働量などの客観的基準で決まるのではなく、人それぞれの主観によって決まるということです。この事実1870年代、オーストリア経済学者メンガーらによって明らかにされました。経済学の歴史上、革命的な発見といわれます

 しかし、それ以前の世代に属するマルクスは旧来の考えにとらわれたままでした。1867年に全3巻のうち第1巻が出版された『資本論』は誤った古い考えによって書かれたため、つじつまの合わないおかしな主張が多いのです。「等価交換」はその一つです。

もっとおかしな主張は「剰余価値」です。マルクスは『資本論』第1巻でこう述べます商品価値はすべて労働によって生み出され、その価値どおりに市場で売買される。ところが資本家商品を売って得た代金のうち、労働者には一部を賃金として支払うだけで、原材料費などを除いた残りは利潤として自分の懐に入れてしまう。いいかえれば、労働者が生んだ価値の一部には対価を払うが、残りの価値剰余価値)には払わない。これは実質的な不払い労働であり、不当な搾取である、と。

 これは商品価値労働によって決まるという、誤った考えから出発しています。実際には、商品市場価値を決めるのは労働者の働いた量ではありません。消費者の心に基づく選択です。私たちは買い物をするとき商品製造にかかった労働量を調べたりしません。

 もしマルクスのいうように商品価値労働量で決まるなら、大規模な設備を使い人手を省く資本集約産業よりも、サービス業など人手を要する労働集約型産業のほうが利益率は高くなるはずです。しかし実際にはそのようなことはなく、長期ではあらゆる産業利益率は均一化に向かいます。ある産業利益率が他より高ければ、その産業に参入する企業が増え、価格競争が広がって利益率が低下するからです。

 マルクス自身、『資本論』第1巻でこの矛盾を認め、あとの巻で解決を示すと約束しました。ところが第1巻を出版した後、なかなか続きを出さないまま、16年後の1883年に死んでしまます

 あとを引き継いだのは盟友フリードリヒ・エンゲルスです。エンゲルスマルクスの遺した草稿をもとに、第2巻を1885年出版します。しか矛盾解決は示されませんでした。読者が不審に感じることを警戒してか、エンゲルス序文で、解決は次の第3巻で示されると予告し、経済学者たちにこんな「挑戦状」を叩きつけます。この矛盾をどう解決するかわかる者がいたら、第3巻が出版されるまでに見せてもらいたい、と。

 そこから9年後の1894年、残りの草稿やメモを取りまとめ、ついに第3巻が出版されますエンゲルスはまた序文を書き、前巻での「挑戦状」に応えて多数の論者が矛盾について論考を発表したが、どれも的外れだった――と勝ち誇ります。それでは第1巻の刊行から27年もたってようやく出版された最終巻で、マルクス矛盾をどのように解決したのでしょうか。実は、解決できなかったのです。

 第3巻でマルクスは、商品価値は投じられた労働で決まるという理論と、異なる産業利益率は均一化するという現実は「一致しないかのように見える」と改めて述べますが、その矛盾解決は示しません。その代わり、資本主義が発達した国ほど利益率の均等化が迅速に進むという現実を認めるだけです。これは結局、商品価値労働で決まるという第1巻の理論放棄したものです。

 メンガーと同じオーストリア経済学者ベームバベルクは1896年出版した著書『マルクス体系の終結』で「マルクスの第3巻は、その第1巻を否認している」と指摘し、マルクス解決でなくごまかしを示したという他の経済学者の厳しい意見同意します。第1巻で述べた剰余価値理論が間違っているなら、それに基づき展開された、資本家労働者を搾取するという主張は根拠を失いますベームバベルクは『資本論』を「カルタ札で組み立てられた家」、すなわち砂上の楼閣だと切り捨てました。

 マルクスが第2巻以降を生前出版しなかったのは、この破綻が修復不能だと気づいたからともいわれます。そうだとすれば、学者としてかろうじて誠実だったといえるでしょう。

 今の世界ではこうした経緯を無視し、マルクスを見直そうと無責任な声が高まっています欧州連合EU)のユンケル欧州委員長は記念式典に出席し「平等の実現のために力を尽くした」と功績をたたえました。

 しか20世紀社会主義諸国崩壊が示すように、破綻した論理を土台に未来を築くことはできません。マルクス話題となる今、それこそがかみしめるべき教訓のはずです。

https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO3064412017052018000000

すばらしいまとめ。エンゲルス隠蔽手法は百家争鳴論を思い出す。矛盾ばかりで骨格ができていない思想だったから、虐殺国家が生まれしまったのだろう。

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