「グラフ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: グラフとは

2020-04-19

4/18の「COVID-19シンポジウム」の記事で思ったこ

下記の記事を読んだ感想だ。

https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/covid-19-symposium


1) クラスタ対策についての情報発信を1か月ほど早くできなかったのか。
2) 赤い線が集中治療の上限が、内閣府赤線より低すぎること

https://note.com/nihon_koutei/n/nd30f145c841e内閣官房の作っている医療提供キャパティに比べて圧倒的に赤線が低い。

押谷教授グラフだと、医療崩壊は必然だとしか読み取れない。

内閣官房の縦軸が「等」とついており混乱を防ぐために、医療強化すればピークは落とせるのだというメッセージになっているわけだが、

これが今の外出する楽観的な雰囲気を作ってしまっているのではないだろうか。

その他

第二次世界大戦時でも数理モデル統計などオペレーションリサーチが酷かったわけだが、そろそろ見直しが入ってもいいのではないだろうか。

anond:20200419073431

入院する先がないという状況は少しばかり遅らせたり、コロナ以外で咳が長引く、急な発熱がある、下痢があるとかそういう体調の不良で地域のクリニックを受診拒否される事を無くしたり(予約しないで行けば診療受けられるのは確かだが…)、マスクマスクマスクって連呼して500億使ってそのほかの個人保護防具の増産はまるで無視無能をTFの長に据えなかったりはできた。

要するに医療崩壊を防ぐ!ってお題目掲げた時に錦の御旗のように掲げてたあのグラフの内、対応能力底上げ言葉だけで1ヶ月浪費したんだから、今からいえば防げたんじゃないの。

2020-04-18

人口が多い地区以外の自粛は正しいのだろうか

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

こちらで新規感染者数のグラフを見ているのだが、東京大阪など人口の多い所からの人の移動制限徹底だけでいいのでは。

鹿児島なんて新規が0人とかなので、東京などの指定地域への移動禁止、市内なら通常通りで可でいいような気がするが。


終息宣言を出すとして、既に0人が2週間たっている県もあるのだし、何をもって終息なのかが、東京と違う地域あるでしょって話で。

2020-04-17

コロナ(Covid-19)関連で役に立つサイトまとめ

Nextstrain

ゲノム解析データから感染経路可視化して傾向を分析している。

情報は随時更新されていて、世界でどう感染していったのかアニメーションで見ることができる。

興味深い。

https://nextstrain.org/


東洋経済

みんなすでにチェックしていると思うけど、

国内感染者・死亡者をみやすくまとめている。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/


フィナンシャルタイムズ

世界の傾向をまとめている。

いろんな理由から国によって公表するデータが異なるので、

そういうのを全部考慮した上でデータをまとめて傾向分析している。

アメリカ語だけどそんなに難しくないので頑張って読め。グラフだけ見るのもいい。

https://www.ft.com/coronavirus-latest


内閣官房

国内の大きな駅とかの人口流量がどう変わったのかわかる。

8割減がんばれ

https://corona.go.jp/


都道府県感染者数のシミュレーション

数学的な予想を公開している。

https://www.fttsus.jp/covinfo/pref-simulation/


山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

今、何をすべきかわかりやすく書いてある。

状況に応じてやるべきことが変わるのでとてもいい。

https://covid19-yamanaka.com/index.html


在庫速報

マスク、消毒液などのオンライン在庫状況と価格を一覧で見られるサイト。今対応しているのは楽天だけ?

https://zaiko.smoozapp.com/

2020-04-16

GWでの感染拡大シナリオ

仕事が減っていることもあり、有給休暇の推奨などで例年より長期休暇になる。

現在緊急事態宣言によって効果が表れる時期で、毎日感染者のグラフが右肩下がりになり気が緩み始める。

せっかくの長期休みなので出かけたいという雰囲気蔓延してくる。

10万円交付が確定し、それをあてに先に使っても問題いかという雰囲気生まれる。

既に長期の外出制限に飽きてくる。


以上からGW明けでは感染者数がグラフからは減っているものの、リアルタイムでの感染者がわからないこと、

経済へのダメージから緩和される。


5月末に感染者数が増大してくる。

2020-04-15

anond:20200414192320

インフルエンザの死亡率・重症曲線は左下がりのU字型。

コロナ右肩上がりグラフ

インフルは老人に感染しにくく、幼児感染やすい。

コロナは老人に感染やすい。

これから導き出される結論

「老人は若い人間いくら死のうがどうでもいいが、自分たち対象になると必死自分の命を守ろうとする」

anond:20200415001124

そら今の状況からすりゃ「いか芸術的コロナを封じ込めたか」が勝利条件なんやから感染者増加数のグラフが右肩下がりのなで肩になってたら勝ちやで。

割とこれは今評価されるべき指標やが。

anond:20200415001124

そら今の状況からすりゃ「いか芸術的コロナを封じ込めたか」が勝利条件なんやから感染者増加数のグラフが右肩下がりのなで肩になってたら勝ちやで。

割とこれは今評価されるべき指標やが。

2020-04-14

anond:20200414234000

グラフ見ろ定期

流石にこれだけ結果残してて韓国成功してない、とは言えんわ。

anond:20200414232716

知らんけど、重傷者は1か月平気で意識不明かになるのが今回の新コロらしい。

治療済みの人数とかのグラフ見てみ。ピーク過ぎても治療済みの人はあんま増えてへんで。

2020-04-13

anond:20200413133735

インフルだともっと死んでるよ。

インフル場合、死亡率の曲線は右肩上がりのU字型

https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-infect/file/ictmon/ictmon162.pdf

武漢肺炎場合死亡率はほぼ右肩上がりグラフになっている

https://note.com/drkid/n/n9add631a86c3

そしてインフルの特徴は「子供感染やすく、老人に感染しにくい」

なんだが、コロナは「老人に感染やすい」という性質を持ってる。

そもそも肺炎自体子供にとっては脅威ではあるが、重症化しても回復やすいという傾向があり

また後遺症も残りにくい性質がある。

まり何が言いたいかというと、インフルと比べた場合

子供には脅威ではないが、中高年にとっては脅威なウィルス」という結果になる。

anond:20200413005940

アメリカデータ収集分析も得意で、立ち位置理解している人がいる。

日本アメリカメディア経由でしか情報入ってこない。自分達で集めたデータ分析もできない。

コロナ毎日グラフを描くくらいまではできてるけど、フォーマット海外からだった。

予測線をかけるだけの数理モデルも作れてない。

2020-04-10

執筆経験なしアラサー半年間で二作完成させて電撃小説大賞投稿するまで

思った以上に非日常体験だったので、共有したい。

スペック

30代前半・独身・男・非正規年収

小説執筆経験を含め、創作経験は無かった。仕事文章を書くことはあるが、クリエイティブものではない。

読書家と言えるほど読む量は多くないし、映画アニメマニアなどに比べれば全く観ていないが、フィクションは好きな方だと思う。

結果は?

投稿締切が今日だったので、まだわからない。1次選考の結果は7月で、最終選考結果発表10月らしい。

結果が出た後だと、良くても悪くてもまとめる気にならないし、変に情報を取捨選択してしまうと思うので、このタイミングで書き残しておく。

どうして小説を書きたいと思い、電撃大賞に応募しようと思ったか

小説映画漫画アニメなどの作品をみてストーリーについて「こうすればもっと面白くなるのに」と思う時が多かった。

あわよくばいろんな人に読んでほしいし、収入源にもなればと思った。ただ、今は普通に小説を出しても売れない時代アニメドラマ映画化などのメディアミックス選択肢が多いライトノベルは、まだマーケティング的に強いと思った。電撃を選んだのは、単純に最大手から

仕事マンネリ感があり、毎日に変化が欲しかった。

絵が描けない(ありがち)。

スケジュール

11月-12月: プロット

物語の作り方を勉強しようと思い、脚本についての本をいくつか読む。ここ最近受賞作品や売れている小説を読む。ネット情報も調べる。

その後、まず100字以内でどんな物語かをあらわす文章をたくさん作る(ログラインと言うらしい)。この時点で早速、創作の難しさに気づく。思いつくのはありきたりなストーリーばかり。

ゼロからアイデアを出していると、似たようなものばかりになることに気づく。自分がどんなストーリーを考えるのが得意かわからないし、この段階ではある程度多様性があった方がいいと思い、SF現代青春もの戦記物、みたいにカテゴリでわけて、その中で考えることにする。それぞれのカテゴリの中でまだマシと思えるログラインを、800字程度のあらすじに膨らませる。

なんとかかんとか、4本分ひねり出し、この段階で一度友人に見せてみる。わりと恥ずかしかった。

1月: ドラフト

友人に見せた4本のあらすじがそれなりに評判が良かったので、キャラ世界観の設定を深めていく。ここで、あらすじごとに考えやすものと考えにくいものがあることに気づく。わりとスムーズキャラや設定を考えることができた2本を使って、書き始める。

いざ書き始めて、これは長期戦になるであろうことを瞬時に悟る。自分夏休みの宿題を直前まで放置するタイプだが、それでは到底太刀打ちできない。そこで、毎日起きてから3時間執筆にあてることにする。3時間にしたのは、仕事との兼ね合いと、これ以上は創作力が続かないから。土日だけは3時間x2スロットの6時間にした。また、毎日同じ小説を書いていると自分自身がその物語に飽きることに気づく。自分が心から楽しめないのはまずいだろう。なので、二作品を一日交代で書き進める。

電撃大賞には、全体で80ページ以上130ページ以内という規定がある。自分執筆ペースは、エピソードの流れが頭にできていればだいたい3時間で8ページぐらい。文字数にすると約6000〜8000字。だがこの「流れが頭にある」というのがくせ者で、最初に作った800字程度のあらすじだけでは、一つ一つのエピソードが書き進められない。つまりエピソードごとに、もっと細かなプロット必要だった。なので、3時間執筆時間以外でも、通勤時間を使って次に書くエピソードの流れを頭で考えて、スマホメモを取っていった。

また、書いている途中は一度も推敲せずに一気に最後まで走るのが良いというアドバイスネットにあったのでそれに従う。結果的にこれはよかったと思う。とりあえず終わらせるのがモチベーション的に非常に大事だと思った。特に序盤〜中盤あたりを書いているときは、本当に最後までたどり着けるか結構不安になった。その辺で行ったり来たりするのはあまり良くないのではないかと思う。

月末に二作分のドラフトが完成する。この段階ではまだ人に見せられるようなものではなく、第ゼロ稿というところか。

2月: 第一稿

ドラフトが完成してから、1週間寝かせて、再度最初のページから直していく。

上に書いたとおり、一切途中に推敲は入れていないので、矛盾が生じていたり、伏線をまったく張っていない設定がたくさんある。他にも、安直でつまらない会話や、適当人物風景描写冗長な文だらけ。まずは全体を見てそれらを洗い出し、一つ一つ潰していく。

細部の推敲と並行して、改めてプロットを見直す。物語全体の流れがほぼ確定したので、章立てを決める。各章内に、盛り上がる部分・落ち着く部分があって、最後に引きがあるかを確認する。うまくまとまっていない章については、エピソードを追加・削除・移動。また、全体をとおしてテーマ一貫性があるか、最後まで引っ張る謎や問題があるか、改めて確認する。

これも平日3時間休日6時間スケジュールで進める。「自分はこの小説を完成させられる」という自信のようなものがようやく出てくる。

第一稿が完成する。プロットを見てもらった友人に完成版を見せる。かなり恥ずかしかった。

3月: 第二稿

1週間ほどで友人から感想をもらう。自分では気づかなかった有益視点が多くもらえる。特に物語最初テーマ放置されて途中からのものに変わってしまっていたり、せっかく魅力的なキャラがいるのにそのキャラエピソードほとんどなかったり、そういうのこそ案外自分では気づかない。

感想を踏まえて、ぶれている部分を直したり、キャラエピソードを追加したり、不要キャラを削除したりする。

月末に再度友人に見せる。これぐらいになると、あまり恥ずかしくもなくなる。

この月もやはり平日3時間休日6時間は守る。

4月: 推敲

最初から最後まで、何回かにわたって見直す。

漢字の使い方を見直したり、改行の入れ方を変えたりと、読みやすさやテンポに気をつけて変更していく。

脚本術の本に、「審査員ランダムにページを開いてそこが面白いかどうか見る」と書いてあった。なので、自分でもそれを試した。これは良かったと思う。通しで読んでいると良くも悪くも物語に入り込んでいくので、細かい欠点に気が向かなくなる。あと、無意識自分が気になる部分ばかり直してしまうのも防げる。

10日が締め切りだったが、さすがに直前は結構時間を使った。コロナの影響で使える時間が多くなったこともあった。

やってよかったこ

過去受賞作品を読む

受賞作の傾向をつかもうと思って読んだが、ストーリーという点では傾向はあってないようなものだと思った。文体も多様で、地の文多め漢字多めのものから、ほぼ会話文で構成されてるものまで。そんな感じではあったが、ある意味傾向がないのが傾向と言えるので、それがわかったのは良かった。

脚本術の本を読む

どう作れば失敗しないかアンチパターンを学べた。当たり前のことを網羅的に並べてあるような印象は少し受けた。結局、面白ストーリー方法なんてないのだろう。

ドラマアニメの一話を観る

序盤で一気に引き込むのが大事、というのはどんな指南書にも書いてあった。つまりそれぐらい難しいということなんだと思う。実際、キャラ紹介や世界観説明必要な序盤は、面白くするのが難しいと感じた。

よくできているドラマアニメの一話は、テンポ良くこれらをこなしている。映像があるドラマアニメと違い、小説文章だけしか使えないのでそのまま真似はできないが、構成などは参考になる。

書くにあたってした工夫

常に全体の流れを考える

どこで盛り上げてどこで落ち着かせて、どこで困難にあわせて、、、とかの流れは常に意識した。二作品とも六章構成だったため、全体を六話構成アニメだと考えて、各話の中できちんと盛り上がりポイントがあるか、全体の中でどういう位置付けか、などを意識した。そのために、定期的に全体の流れをノートに書き出した。

音楽意識して、横軸に時間、縦軸に盛り上がり度、みたいなグラフを何回も描いた。可視化すると、ずっと盛り上がってばかりの章や(つまり盛り上がってない)、ずっと平坦な章があることに気づく。

とにかく文章シンプル

過去受賞作品、あるいは売れているプロ作品を読むと、文体に正解はないことがわかった。読みにくく目が滑るな、と思うような作品もあるが、それはそれで作品雰囲気を作るのだと思う。ただ、自分にとってはやはり読みやすい文がよいと思った。なので、とにかくシンプルに読みやすく、を推敲時には心がけた。

意外だったこ

小説を書くことは難しい

普段読んでいる時は意識しなかったが、一つ一つの仕草や会話文の後に続ける文書ひとつとっても、無数に可能性がある。正解なんてないから、すべて自分で考えないといけない。ストーリーにしても、少し気をぬくとありきたりな展開になるし、会話文も安直切り返しばかりになってしまう。少しも気が抜けない。

書き始めるまではいろいろなキャラや展開があったのに、書いていくとそれらをどんどん切り捨てる必要が出てくる。ページ数の要請ももちろんあるが、実際、切り捨てた後に読むと、そっちの方が大抵の場合面白いし読みやすい。熱くなれるはずと思ったシーンや、魅力的なキャラを、どんどん消していく。そうした決断をいつ、どうやってするかには常に悩んだ。

小説を書くことは楽しい

仕事息抜きになるだけでなく、毎日の生きがいになる。普段生活では辛いことも多いが、小説を書いている時間はそれらを忘れて空想世界に浸れる。熱いシーンや悲しいシーンなどは泣きながら書くことも多く、そのあとには不思議な充実感が得られる。

自分はあまり人と喋るのが得意ではない。人と会話しないといけない時は、単なる雑談でさえ、そのシミュレーションをしてから参加してしまう。それでも失敗ばかりである。会話の後に反省会をすることは、もはやライフワークだ。ただ、人と会話するのが決して嫌いではないし、むしろ人が何を考えているのかにとても興味がある。小説ならば、いくらでも時間をかけて会話をすることができる。これはとても心地よいものだった。

こんなところだろうか。良い結果が出ればいいな。

2020-04-09

anond:20200409222554

みんな「だいぶ前に禁煙したのに・・・」でしょ

体は正直だな

 

https://www.nippon.com/ja/features/h00198/

男性喫煙率はピーク時(1966年)の83.7%から半世紀を経て、約3分の1まで減少したが、世界的に見るとまだ決して低いとは言えない水準にある。世界保健機関(WHO)の「世界保健統計2016」では、日本男性喫煙率は128カ国中60位で、G7各国の中では最も喫煙率が高かった。

グラフでみると女性喫煙率は20%くらい)

anond:20200409174636

税金裁判なんかだと国側敗訴割合ってのが公表されてる。直近だと3.4%で、グラフを見ると毎年5~10%の割合で負けてるみたいだね。

anond:20200409170728

繰り返すけど完全にコロナ患者絶滅できたの中国だけ

あとは団栗の背比べ

中国以外にくらべると日本韓国トップレベルだけど 

全員グラフ右肩上がり兄弟なんだから仲良くしなね

anond:20200409102414

中国グラフくらいまで平らにできてようやく「もう増えない」っていえるんだよ

統計とか言って主観で決めるアホ

anond:20200409101459

おまえはクッキークリッカーやったことねーのか

対数右上がり直線が永遠につづかないのは現実統計ではあたりまえなんだよ

中国グラフくらいまで平らにできてようやく「もう増えない」っていえるんだよ

anond:20200409095702

対数とるから派手にみえないけど実数はどんどん伸びてるイタリアでしょ

おまえのいうように直線でのびたら最後感染速度が光速超える計算だぞw

対数グラフってのはそういうもんだ

anond:20200409095438

さっきはった死亡率グラフは、感染者あたりじゃなくて「人口100万人あたり」なのでな

リンク先も読まない程度の低いやつは相手にしてられんっつの

anond:20200409092241

横だけど、横軸を日時、縦軸を死者数の対数にとったグラフ見るとだいたい2万ぐらいが天井になりそうだけどな

[] #84-9「幸せ世界

≪ 前

「なんで俺が?」

「キミじゃなきゃ次元に直接干渉できないからだよ。厳密には“普遍的存在”じゃなきゃ、だけど」

さも当然のように、また固有名詞を出してきた。

いや確かに、この“普遍的存在”って言葉と、俺がそうらしいってのは以前も聞いたことはある。

生涯でそう何度も聞く言葉じゃないから覚えてないだけで。

「“普遍的存在”と言われてもピンとこないんだが」

次元の影響が極めて少ない存在のことだよ」

ガイド説明によると、この世に存在するものは、有形無形によらず流動的なものだという。

この世界でいうならば、生活教とその信者達が最たる例だろう。

世界が変われば人も変わる。

俺のいる世界ではマイナーで無害な新興宗教でも、ここでは一大カルト教団だ。

教義の内容も、信者達の性質も大きく異なる。

似て非なる存在実質的な別人だ。

しかし中には、そういった変化に乏しい存在もいて、それを“普遍的存在”というようだ。

「つまりマスダは、どの世界でもマスダってこと」

「それ嫌味か?」

“お前はどこまでいっても変わらない人間だ”って言われているみたいで癪なんだが。

別に他意はないよ。ボクだって普遍的存在から

「それは初耳だぞ」

何となく分かるだろ。だからタイムスリップも許されているわけで」

そもそもSFまがいの概念に馴染みがないんだから、分かるわけがない。

「だったら素人の俺より、お前がやった方がよくないか

あくまでボクは“未来世界普遍的存在”なんだ。時間軸が違う」

「あ~ん?」

理解に苦しむ返答に、思わずヤカラみたいな反応をしてしまう。

自分なりに咀嚼してみたが、要はXYグラフみたいなものだと思う。

ガイドは“蓋然性という横軸”は合っていても、“時間という縦軸”が合っていない。

その両方がより近いのが俺ってことなのだろう。

「いわば“波長が合う”ってやつさ」

この世界にいるはずの俺は粛清されているので、“波長が合う”といわれてもしっくりこないんだが。

「詳しく説明している暇はない。“彼ら”だっていつまでも待っててくれるわけじゃないんだ」

信者達は未だ痙攣しているが、いずれ回復するだろうし、増援がくる可能だってある。

何だか言い包められている気もするが、悠長なやり取りをしていられる状況じゃないのは確かだった。

「じゃあ、具体的なやり方を教えてくれ」

「まず、ボクが“入り口”を開こう」

ガイドは銃らしきものを取り出すと、次元の歪みに向かってレーザーを打ち出す。

レーザーは弧を描くと、空間にぽっかりと数十センチほどの“穴”を開けた。

「さあ、中にある“次元が裂かれた箇所”を掴んで」

不可思議な“穴”を、俺は恐る恐る覗き込んだ。

その中は形容しがたい光景が広がっていた。

何もないようで、無限に在るともいえるような景色

そこには俺の目では知覚しきれない、凄まじい情報量が詰まっていた。

カオスという言葉が、これほど適切な空間はないと思う。

だが目を凝らしてみると、一点だけ“糸”のようなもの存在感を放っているのが見える。

次元が裂かれた箇所”とは、あれのことだろうか。

「ぐっ!」

それを見た瞬間、俺の頭に衝撃が走った。

脳内ガンガンと、ハンマーで殴るような音が響きだす。

後で知ったが、俺の鼻や耳からは血が流れていたらしい。

「あ、あんまり見続けちゃダメだよ! 多次元情報は、肉眼で見るには刺激が強すぎる。脳に過負荷を与える」

それはもっと早く言うべきことじゃないか

しか文句を言う気力も湧いてこない。

穴の中に右手を突っ込む。

「掴んだら、引っ張って!」

朦朧とした意識の中、俺は言われるまま“それ”をガムシャラに引きずりだした。

次 ≫
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん